JP2005006020A - 光アクセスネットワークシステムおよび親局装置 - Google Patents

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嘉宏 森木
Ken Murakami
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Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成で子局間の通信およびCSMA/CD方式の適用を可能とすること。
【解決手段】親局1と複数の子局20,…が光ファイバ11,12を介して接続され、親局1と複数の子局20,…間で双方向通信を行う光アクセスネットワークシステムにおいて、子局20からの上りフレーム信号および上位装置からの下りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御するレイヤ2スイッチ5と、子局20からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として光ファイバ11,12に送信する信号合成器3とを親局1に設け、親局1からの下りフレーム信号および下位装置からの上りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御するレイヤ2スイッチ22を子局20に設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、親局と複数の子局とが光伝送路を介してレイヤ2のフレーム信号の双方向伝送を行う光アクセスネットワークシステムおよび親局装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアサービスを各家庭まで、伝送するアクセス系ネットワークでは、一般にPDS(Passive Double Star)システム、またはPON(Passive Optical Network)システムと呼ばれるポイント・マルチポイント光伝送システム(光バースト送受信網)が用いられる。
【0003】
このポイント・マルチポイント光伝送システムでは、親局(OLT:Optical Line Terminal、局側装置)を光伝送路としての光ファイバおよび多重分岐器を介して複数の子局(ONU:Optional Network Unit、加入者側装置)に接続し、OLTが発する下り信号としての送信許可信号に応じて複数のONUが発する上り信号を多重分岐器(スターカプラ)で時分割多重してOLTに伝え、OLTが発した下り信号を多重分岐器で分岐して各ONUに伝え、OLTと複数のONUの間で双方向通信を行うようにしている。この方式では、複数のONUが単一のOLTを共有するため、光伝送装置と光ファイバを経済的に活用できる利点がある。
【0004】
この種の光伝送システムにおける従来技術として、例えば特許文献1がある。この特許文献1においては、親局(OLT)と光スターカプラを介して複数の子局(ONU)とが接続された受動光ネットワークにおいて、親局内に、子局から上り回線で信号を送信中であることを検出するパケット終端回路と、複数の子局からの上り可変長パケットの衝突を検出する衝突検出回路と、上り回線送信中を検出したアクセス状態情報および衝突を検出した衝突検出情報を下りパケットに載せて子局群へ送るOAMパケット/フレーム生成回路とを設け、各子局内に、親局からの下りパケット内にあるアクセス状態情報および衝突検出情報を検出し、システムで定める順位で送信許可情報を生成する衝突検出/伝送路ビジー検出回路と、送信許可情報を検出すると上りパケットを生成して送信するパケット生成/送出回路とを設けるようにしている。また、親局において、上り回線で信号を送信中であることを検出すると、OAMパケット/フレーム生成回路は、定期的に各子局に対してアクセス状態情報を載せた下りパケットを送信し、子局は、自局が送信開始前に、上記親局からの下りパケットに上記アクセス状態情報を検出すると、衝突検出/伝送路ビジー検出回路は、他のタイミングまで送信を待つようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−314568号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、親局から子局への通信はブロードキャスト型で送信されるが、子局から親局への通信はポイント−ポイント型で送信されるため、子局間の通信を行うには、親局の上位側にルータなどの装置を設置し、その装置で中継を行わなければならないという問題点がある。また、BPON(business passive optical network)、APON(ATM PON)などでは、親局内部に交換機能を有しているため、この交換機能を用いて親局の内部で子局間の通信を中継することにより子局間の通信を実現することができるが、交換機能を有することにより製品価格の向上につながり、安価なEPONサービスを提供するのには不向きであるという問題点があった。
【0007】
また、BPON以外の方式でも、親局内部に交換機能を有すること、たとえばレイヤ2スイッチLSIを採用することにより、子局間の通信を提供することは可能であるが、その場合には1子局あたりスイッチの1ポートを割り当てる必要があり、一般的なPONシステムでは32台の子局が接続されるため、32ポート以上のポートを有した多ポートのスイッチが必要となり、実装面積や、スイッチ価格の面で問題があった。
【0008】
さらに、子局が送信したデータの衝突を検知するため、親局内部に衝突検出回路を設ける必要があるが、複数の子局が同時に送信を行わないよう子局の送信権を制御するような機構を親局と子局双方の内部に設ける必要などがあり、親局および子局の構成が複雑となり、システム価格の向上につながるという問題点がある。
【0009】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、簡単且つ安価な構成で子局間の通信を可能とし、かつ専用の衝突検出回路などの回路をもつことなく衝突の検出を可能とし、これにより簡易かつ安価なEPONサービスを提供し得る光アクセスネットワークシステムおよび親局装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかる光アクセスネットワークシステムは、親局と複数の子局が光伝送路を介して接続され、親局と複数の子局間で双方向通信を行う光アクセスネットワークシステムにおいて、子局からの上りフレーム信号および上位装置からの下りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御する親局側送受信制御部と、子局からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として前記光伝送路に送信する信号折り返し部とを親局に設け、親局からの下りフレーム信号および下位装置からの上りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御する子局側送受信制御部を子局に設けることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、親局にCSMA/CD方式の親局側送受信制御部を設けるようにしているので、市販のCSMA/CD方式の通信機器を利用できるため簡単かつ安価な構成で子局間の通信が可能となり、また親局に子局からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として光伝送路に送信する信号折り返し部を設けるようにしているので、各子局は簡単且つ安価な構成でCSMA/CDのアクセス方式を適用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光アクセスネットワークシステムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の光アクセスネットワークシステムの構成を示す図である。図1に示す光アクセスネットワークシステムにおいては、親局(以下OLTという)1と複数の子局(以下ONUという)20,…とが光分岐器(スターカプラ)10を介して幹線光ファイバ11,支線光ファイバ12,…によって接続されている。
【0014】
OLT1は、光信号を電気信号に、電気信号を光信号に変換するPONインタフェースとしてのO/E・E/O回路2と、2つの信号合成器3,4と、ONUからの上りフレーム信号およびIP網側に位置する上位装置(図示せず)からの下りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御する親局側送受信制御部としてのレイヤ2スイッチ5と、分岐器6,7とを備えている。レイヤ2スイッチ5は、データリンク層(レイヤ2)のアドレス情報(MACアドレス)を用いてスイッチングを行うとともにCSMA/CD方式により送受信制御を行うものである。
【0015】
ONU20は、光信号を電気信号に、電気信号を光信号に変換するO/E・E/O回路21と、OLTからの下りフレーム信号および下位装置としての複数の加入者端末からの上りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御する子局側送受信制御部としてのレイヤ2スイッチ22とを備えている。レイヤ2スイッチ22は、データリンク層のアドレス情報(MACアドレス)を用いてスイッチングを行うとともにCSMA/CD方式により送受信制御を行うものである。
【0016】
まず、OLT1の構成について説明する。OLT2において、分岐器6は、O/E・E/O回路2によって光電変換された電気信号である上りフレーム信号36を2つに分岐する。ONU20側からOLT1側へのフレーム信号を上りフレーム信号という。分岐された一方の信号は、上りフレーム信号37として、信号合成器4に入力される。分岐された他方の信号は、上り折り返しフレーム信号38として信号折り返し部としての信号合成器3に入力される。信号合成器3は、子局20からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として光伝送路に送信する信号折り返し部として機能する。
【0017】
また、レイヤ2スイッチ5から出力される下りフレーム信号33は、分岐器7で2つに分岐される。分岐器7の一方の出力は、下り折り返しフレーム信号34として信号合成器4に入力される。分岐器7の他方の出力は、下りフレーム信号35として信号合成器3に入力される。
【0018】
信号合成器3,4は、例えば、FPGA(Field Programable Gate Array)回路などによって構成され、MII/GMII(Gigabit Media Independent interface)レベルの信号合成を行うものである。信号合成器3は、分岐器6から出力される上り折り返しフレーム信号38と、分岐器7から出力される下りフレーム信号35とを合成し、合成された下り合成フレーム信号40をO/E・E/O回路2に出力する。信号合成器4は、分岐器6から出力される上りフレーム信号37と、分岐器7から出力される下りフレーム信号を合成し、合成された上り合成フレーム信号39をレイヤ2スイッチ5に出力する。
【0019】
ここで、信号合成器3から出力される下り合成フレーム信号40は、ONU20,…側から送信される信号としての上り折り返しフレーム信号38と、レイヤ2スイッチ5から出力される下りフレーム信号35との合成信号であるので、下りフレーム信号35が存在せず上り折り返しフレーム信号38のみ存在する場合は、上り折り返しフレーム信号38と一致し、上り折り返しフレーム信号38が存在せず下りフレーム信号35のみ存在する場合は、下りフレーム信号35に一致し、さらに上り折り返しフレーム信号38および下りフレーム信号35の双方が存在する場合は、それらを合成したものとなる。
【0020】
また、信号合成器4から出力される上り合成フレーム信号39は、ONU20,…側から送信される信号としての上りフレーム信号37と、レイヤ2スイッチ5から出力される下りフレーム信号35との合成信号であるので、下りフレーム信号35が存在せず上りフレーム信号37のみ存在する場合は、上りフレーム信号37と一致し、上りフレーム信号37が存在せず下りフレーム信号35のみ存在する場合は、下りフレーム信号35に一致し、さらに上りフレーム信号37および下りフレーム信号35の双方が存在する場合は、それらを合成したものとなる。
【0021】
レイヤ2スイッチ5は、半二重モード(双方向通信において、同時に双方からデータを送信したり、受信したりすることができず、時間を区切って片方向からの送信しかできない通信モードのこと)で動作するものであり、IP網側に位置する上位装置(図示せず)から入力された下りフレーム入力信号31中、またはONU20,…側から送信される信号としての上りフレーム信号37(信号合成器4から出力される合成フレーム信号39はレイヤ2スイッチ5自身が下りフレーム信号33を送出していないときには、上りフレーム信号37に一致している)中に含まれるデータリンク層のアドレス情報(MACアドレス)に基づいて出力先がIP網側であるかONU側であるかを決定し、出力先がIP網側である場合は上りフレーム出力信号32を送信し、出力先がONU側である場合は下りフレーム信号33を送信する。
【0022】
また、レイヤ2スイッチ5は、ONU側にフレーム信号を送信しようとする場合、CSMA/CD方式に従って光ファイバ11,12が空いているか否かを確認し、空いている場合には送信を開始する。空いていない場合には空くまで待ち、一定時間後に送信を行う。すなわち、レイヤ2スイッチ5は、ONU側にフレーム信号を送信しようとする場合、レイヤ2スイッチ5に入力されている上り合成フレーム信号39の通信状況を監視し(キャリアセンスし)、空いている場合には送信を開始し、空いていない場合には空くまで待ち、一定時間後に送信を行う。
【0023】
また、レイヤ2スイッチ5は、自らが下りフレーム信号33を送信中は、上り合成フレーム信号39と下りフレーム信号33とを比較し、両者が異なるものであった場合、いずれかのONU20,…の上りフレーム信号送出による信号の衝突があったものとみなし、レイヤ2スイッチ5内部のアルゴリズムに従い、一定時間待った後に再送信などの処理を行う。すなわち、下りフレーム信号33と上り合成フレーム信号39が異なるということは、いずれかのONU20,…による上りフレーム信号の送出が下りフレーム信号33を送信中に発生したということであり、このような場合は、一定時間待った後に、下りフレーム信号33を再送信するというCSMA/CD方式に従った処理を実行する。
【0024】
つぎに、ONU20の構成について説明する。ONU20のレイヤ2スイッチ22は、OLT1のレイヤ2スイッチ5と同様、下位装置としての複数の加入者端末から入力された上りフレーム入力信号50中、またはOLT1から送信される下りフレーム信号53中に含まれるデータリンク層のアドレス情報(MACアドレス)に基づいて出力先を決定して、上りフレーム信号52または下りフレーム出力信号51として出力する。
【0025】
また、レイヤ2スイッチ22は、OLT1側に上りフレーム信号52を送信しようとする場合、CSMA/CD方式に従って光ファイバ11,12が空いているか否かを確認し、空いている場合には送信を開始する。空いていない場合には空くまで待ち、一定時間後に送信を行う。すなわち、レイヤ2スイッチ22は、OLT1側にフレーム信号を送信しようとする場合、レイヤ2スイッチ22に入力されている下りフレーム信号53の通信状況を監視し(キャリアセンスし)、空いている場合には送信を開始し、空いていない場合には空くまで待ち、一定時間後に送信を行う。
【0026】
また、レイヤ2スイッチ22は、OLT1に向けて上りフレーム信号52を送信中の場合には、CSMA/CD方式に従い、下りフレーム信号53を監視し、両者の比較に基づき上りフレーム信号52が正常に送信できたか判断する。すなわち、OLT1において、信号合成器3によって上りフレーム信号36を上り折り返しフレーム信号38としてONU20側に折り返すようにしているので、折り返されたフレーム信号は、幹線光ファイバ11、スターカプラ10、支線光ファイバ12を介して全てのONU20,…にブロードキャストされることになる。したがって、或るONU20が、OLT1に向けて上りフレーム信号52を送信しているときには、この上りフレーム信号52はOLT1の信号合成器3によって折り返されて、このONU20でも受信されて下りフレーム信号53中に現れることとなる。したがって、上りフレーム信号52と下りフレーム信号53とのデータが一致しているときにはフレームの衝突がないと判断でき、また両者が不一致の場合には、何らかの衝突があったものと判断することができる。したがって、衝突を検出した場合は、CSMA/CD方式に従い、所定時間後に再送するなどの処理を行う。
【0027】
次に、光アクセスネットワークシステムの動作について説明する。まず、OLT1がONT20宛にフレーム信号を送信する場合について説明する。IP網側の上位装置から下りフレーム入力信号31がレイヤ2スイッチ5に入力された場合、レイヤ2スイッチ5は、その中に含まれるレイヤ2のアドレス信号に基づいてフレーム信号の出力先を決定する。レイヤ2スイッチ5は、ONU20側に送信すべきものと判断した場合は、CSMA/CD方式に従い、上り合成フレーム信号39の通信状況を監視し(キャリアセンスし)、空いている場合には送信を開始し、空いていない場合には空くまで待ち、一定時間後に送信を行う。レイヤ2スイッチ5から送信された下りフレーム信号33はMACフレームのままの形で、分岐器7および信号合成器3を経由して、下り合成フレーム信号40としてとしてE/O(電気/光変換回路)2で光信号に変換され、光ファイバ11,スターカプラ10,光ファイバ12を通して各ONU20,…に送信される。なお、このシステムでは、下りフレーム信号に対して暗号化処理は行わない。
【0028】
レイヤ2スイッチ5は、自らが下りフレーム信号33を送信中は、上り合成フレーム信号39と下りフレーム信号33とを比較し、両者が異なるものであった場合、いずれかのONU20,…の上りフレーム信号送出による信号の衝突があったものと判断し、一定時間待った後に再送信するというCSMA/CD方式に従った処理を実行する。
【0029】
つぎに、OLT1がONT20からのフレーム信号を受信する場合について説明する。ONU20からの光信号は、O/E(光/電気変換回路)4によって電気信号である上りフレーム信号36に変換され、その後分岐器6で分岐される。一方の分岐信号は、上りフレーム信号37として特別な処理が加えられることなく、分岐器7からの下り折り返しフレーム信号34と信号合成器4で電気的に合成される。信号合成器4から出力される上り合成フレーム信号39は、レイヤ2スイッチ5に入力され、正常なフレームであればレイヤ2スイッチ5で出力先を決定し、上りフレーム出力信号32としてIP網を介して上位装置に出力されるかあるいは下りフレーム信号33として他のONUに対し出力される。
【0030】
つぎに、ONU20側での動作について説明する。OLT1から光ファイバ12を介して送信されてくる下りフレーム信号は、ONU20のO/E(光/電気変換回路)21によって電気信号の下りフレーム信号53に変換され、レイヤ2スイッチ22に入力される。レイヤ2スイッチ22は、入力されたフレームのあて先などが誤りの無いことを精査し、中継すべきと判断した場合、下りフレーム出力信号51として下位装置に出力する。
【0031】
下位装置から上りフレーム入力信号50としてONU20に入力された信号は、レイヤ2スイッチ22において正当性の確認、中継先の決定を行い、中継される場合は、上りフレーム信号52としてMACトフレームのままの形でE/O(電気/光変換回路)21により光信号に変換され、その後光ファイバ12、スターカプラ10、光ファイバ11を通してOLT1に送信される。
【0032】
レイヤ2スイッチ22は、OLT1側に上りフレーム信号52を送信しようとする場合、前述したように、レイヤ2スイッチ22に入力されている下りフレーム信号53の通信状況を監視し(キャリアセンスし)、空いている場合には送信を開始し、空いていない場合には空くまで待ち、一定時間後に送信を行う。
【0033】
また、レイヤ2スイッチ22は、OLT1に向けて上りフレーム信号52を送信しているとき、前述したように、CSMA/CD方式に従い、下りフレーム信号53を監視し、両者の比較に基づき上りフレーム信号52が正常に送信できたか判断する。すなわち、上りフレーム信号52と下りフレーム信号53とのデータが一致しているときにはフレームの衝突がないと判断し、また両者が不一致の場合には、何らかの衝突があったものと判断する。衝突を検出した場合は、CSMA/CD方式に従い、所定時間後に再送するなどの処理を行う。
【0034】
この実施の形態1のシステムでは、CSMA/CD方式により伝送路のビジー状態を検出するとともに信号の衝突を検出するようにしているので、従来のPONなどで使用されていたレンジング(遅延時間調整)などの処理は不要である。すなわち、従来のPONでは、親局が下り信号を用いて複数の子局の使用帯域の割り当てを行い、子局が親局から割り当てを受けた使用帯域のタイムスロットで親局に対し上り信号を送信するレンジング処理を行うとともに、光伝送路には多重分岐器を設けて信号の多重分離を行うようにしていたが、本実施の形態1のシステムでは、これらの処理は全て不要となる。
【0035】
また、本システムにおいては、従来のPONで使用されていた特殊なフォーマットのOAM(Operation Administration and Maintenance)専用メッセージは使用せず、ONU20の状態通知は必要に応じてレイヤ2のフレーム形式で送受信される。すなわち、本システムにおいては、OLTおよびONUでは、光アクセスシステム独自の操作管理用フレームを使用することなく、CSMA/CD方式のフレームを利用して、操作管理を実現することができる。
【0036】
このように実施の形態1によれば、OLT1にレイヤ2スイッチ5を設けるようにしているので、簡単かつ安価な構成で外部の装置を介することなくONU20,…間での通信が可能となる。またOLT1にONU20からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として光伝送路に送信する信号折り返し部としての信号合成器3を設けるようにしているので、各ONU20,…は簡単且つ安価な構成でCSMA/CD方式を用いた伝送路のビジー状態の検出および信号の衝突検出を実現することができる。また、レイヤ2のフレーム形式をそのまま使用しているので、簡易かつ安価なEPONサービスを提供し得る。また、衝突検出、伝送路状態の監視はCSMA/CD方式に従いレイヤ2スイッチ5,22が実施するため、OLT1、ONU20にそれぞれ専用の装置を設けることは不要となる。
【0037】
実施の形態2.
つぎに、図2に従ってこの発明の実施の形態2を説明する。実施の形態1では、OLT1において、信号合成器3によって下りフレーム信号35(33)と上り折り返しフレーム信号38を直接合成するようにしたが、実施の形態2では、信号合成器3に代えてデータ調停・バッファ回路60を設けるようにしている。また、レイヤ2スイッチ5は全二重(双方向通信において、同時に双方からデータを送信したり、受信したりすることができる通信方式のこと)で動作するものとしており、実施の形態1の信号合成器4,分岐器7は省略されている。
【0038】
データ調停・バッファ回路60は、ONU20側から送信される上り折り返しフレーム信号38とOLT11側から送信される下りフレーム信号33との衝突(同時入力)が発生した場合の調停を行う回路であり、この場合は上り折り返しフレーム信号38を下りフレーム信号33より優先している。すなわち、データ調停・バッファ回路60は、レイヤ2スイッチ5からの下りフレーム信号33と、上り折り返しフレーム信号38が同時に入力された場合、上り折り返しフレーム信号38を下りフレーム信号40としてE/O2に出力し、その間にレイヤ2スイッチ5からの下りフレーム信号33を内蔵バッファに保持しておく。そして、上り折り返しフレーム信号38の送信が終了後、一定時間後に内蔵バッファに保持されたフレームの内容を読み出し、下りフレーム信号40としてE/O4に出力する。
【0039】
また、この場合、レイヤ2スイッチ5は全二重で動作するものとしているので、下りフレーム信号33送信中に、上りフレーム信号37を監視することは無く、フレームの送信と受信を独立して実行させることができる。ONU20側での動作は、実施の形態1と同様である。
【0040】
このようにこの実施の形態2によれば、OLT1にレイヤ2スイッチ5を設けるようにしているので、簡単かつ安価な構成で外部の装置を介することなくONU20,…間での通信が可能となる。またOLT1にONU20からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として光伝送路に送信する信号折り返し部としてのデータ調停・バッファ回路60を設けるようにしているので、各ONU20,…は簡単且つ安価な構成でCSMA/CD方式を用いた伝送路のビジー状態の検出および信号の衝突検出を実現することができる。さらに、OLT1内の下り方向に対してバッファ機構を設けるようにしたので、OLT1のレイヤ2スイッチ5を全二重状態で動作させることができ、PON区間の伝送効率をあげることができる。また、BPONなどと比較して安価なシステム構成であり、さらに従来のEPONよりも制御方式が簡易であるため、より安価なEPONサービスの適用が可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、親局にレイヤ2スイッチを設けるようにしているので、簡単かつ安価な構成で子局間の通信が可能となり、また親局に子局からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として光伝送路に送信する信号折り返し部を設けるようにしているので、各子局は簡単且つ安価な構成でCSMA/CDのアクセス方式を適用することができる。したがって、簡易かつ安価なEPONサービスを提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の光アクセスネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2の光アクセスネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 親局(OLT)、2 O/E・E/O回路、3,4 信号合成器、5 レイヤ2スイッチ、6,7 分岐器、10 光分岐器(スターカプラ)、11 幹線光ファイバ、12 支線光ファイバ、20 子局(ONU)、21 O/E・E/O回路、22 レイヤ2スイッチ、60 データ調停・バッファ回路。

Claims (11)

  1. 親局と複数の子局が光伝送路を介して接続され、親局と複数の子局間で双方向通信を行う光アクセスネットワークシステムにおいて、
    子局からの上りフレーム信号および上位装置からの下りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御する親局側送受信制御部と、
    子局からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として前記光伝送路に送信する信号折り返し部と、
    を親局に設け、
    親局からの下りフレーム信号および下位装置からの上りフレーム信号の送受信をCSMA/CD方式により制御する子局側送受信制御部、
    を子局に設けることを特徴とする光アクセスネットワークシステム。
  2. 前記信号折り返し部は、光信号を電気信号に変換した後の信号を折り返すことを特徴とする請求項1に記載の光アクセスネットワークシステム。
  3. 前記信号折り返し部は、子局からの上りフレーム信号と、前記親局側送受信制御部から出力される下りフレーム信号を合成して、下りフレーム信号として子局に送信する第1の信号合成器を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光アクセスネットワークシステム。
  4. 前記子局側送受信制御部は、子局側送受信制御部に入力される光伝送路からの下りフレーム信号を監視し、下りフレーム信号が空きの場合は、上りフレーム信号の送信を実行し、下りフレーム信号が空きでない場合は、終了まで待機し、所定時間後に上りフレーム信号の送信を開始するCSMA/CD方式による通信を実行することを特徴とする請求項3に記載の光アクセスネットワークシステム。
  5. 前記子局側送受信制御部は、上りフレーム信号を送信中、この上りフレーム信号と子局側送受信制御部に入力される光伝送路からの下りフレーム信号とを比較し、両者に違いがあった場合には、衝突があったものと判断して再送信動作を実行するCSMA/CD方式による通信を実行することを特徴とする請求項3または4に記載の光アクセスネットワークシステム。
  6. 前記親局側送受信制御部は、親局側送受信制御部に入力される光伝送路からの上りフレーム信号を監視し、上りフレーム信号が空きの場合は、下りフレーム信号の送信を実行し、上りフレーム信号が空きでない場合は、終了まで待機し、所定時間後に下りフレーム信号の送信を開始するCSMA/CD方式による通信を実行することを特徴とする請求項3〜5の何れか一つに記載の光アクセスネットワークシステム。
  7. 前記親局側送受信制御部から出力される下りフレーム信号と、子局からの上りフレーム信号とを合成して、親局側送受信制御部に入力する第2の信号合成器をさらに備え、
    前記親局側送受信制御部は、下りフレーム信号を送信中、この下りフレーム信号と第2の信号合成器からフレーム信号とを比較し、両者に違いがあった場合には、衝突があったものを判断して再送信動作を実行するCSMA/CD方式による通信を実行することを特徴とする請求項3〜6の何れか一つに記載の光アクセスネットワークシステム。
  8. 前記信号折り返し部は、子局からの上りフレーム信号を、前記親局側送受信制御部から出力される下りフレーム信号より優先して送信する調停回路を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光アクセスネットワークシステム。
  9. 前記親局側送受信制御部から出力される下りフレーム信号を一時記憶するバッファを更に備え、
    前記調停回路は、前記子局からの上りフレーム信号と前記親局側送受信制御部から出力される下りフレーム信号とが同時に入力された場合、前記子局からの上りフレーム信号を優先して先に送信し、この送信後前記バッファに一時記憶された親局側送受信制御部からの下りフレーム信号を送信することを特徴とする請求項8に記載の光アクセスネットワークシステム。
  10. 前記親局及び子局は、光アクセスシステム独自の操作管理用フレームを使用することなく、CSMA/CD方式のフレームを利用して、操作管理を実現することを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載の光アクセスネットワークシステム。
  11. 光伝送路を介して接続される複数の子局との間で双方向通信を行う親局装置において、
    子局からの上りフレーム信号および上位装置からの下りフレーム信号のレイヤ2のスイッチングを行う第1のレイヤ2スイッチと、
    子局からの上りフレーム信号を折り返して下りフレーム信号として前記光伝送路に送信する信号折り返し部と、
    を備えることを特徴とする親局装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009200680A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Hitachi Communication Technologies Ltd 受動光網における局装置
JP2014165558A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ネットワークシステム、局側終端装置、及び加入者側終端装置

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