JP5876392B2 - 窒化アルミニウム粉末の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化アルミニウム粉末の製造方法に関するものである。
窒化アルミニウムは、熱伝導性が高く、電気絶縁性であるのでパワーモジュールなどに利用される回路基板の絶縁放熱基板を中心に各種部材に広く使用されている。これらの特性は、窒化アルミニウム粉末に含まれる酸素量、金属不純物量に左右されるので、安価かつ高純度の窒化アルミニウム粉末の開発が要望されている。
窒化アルミニウム粉末の製造方法は、たとえば還元窒化法や直接窒化法がある。還元窒化法は、アルミナと炭素の混合粉末を高温の窒素雰囲気で還元窒化する方法であり、粒子径が均一で酸素量や金属不純物量が少ないという特徴があるが、吸熱反応であるため多大なエネルギーが必要となり高価なプロセスである。一方、直接窒化法は安価なプロセスであるが、粉砕を伴うため酸素量や金属不純物量が増加しやすい。
これを改善するため、窒化アルミニウム粉末の製造方法として、1850℃に保たれた反応管に、平均粒子径10〜50μmの金属アルミニウム粉末を窒素ガス等のキャリアによって0.1〜1kg/m供給してアルミニウム蒸気にすると共に反応管内壁にそって供給された窒素ガスと窒化反応させる噴霧窒化法が提案されている(特許文献1)。しかし、炉内温度を1850℃以上に保つためには高周波加熱装置による加熱が必要であり、多大なエネルギーを要する。
特開2003−34511号公報
解決しようとする問題点は、窒化アルミニウム粉末の製造には多大なエネルギーを要する点である。
本発明は、窒素ガスと金属アルミニウム粉末を、1500℃以上に加熱された窒化反応炉の頂部に設置されたノズルから噴霧し、窒化反応開始後に、外部加熱を停止して連続的に窒化アルミニウム粉末を製造することを最も主要な特徴とする
本発明によれば、平均粒子径が2.3〜2.9μm、酸素量が0.6質量%以下である窒化アルミニウム粉末を低エネルギーで連続的に製造することができる。
図1は窒化アルミニウム粉末の製造装置の一例を示した説明図である。
本発明で用いられる窒化アルミニウム粉末の製造装置の一例を図1に示す。窒化反応炉は、高周波誘導加熱方式であり、窒化ホウ素製反応管3とその周囲に配設された黒鉛発熱体5を有し、それを多孔質カーボンビーズ断熱材6で覆った石英管7から構成されている。2はノズル、4は高周波誘導加熱源、10はグラッシーカーボン製測温体である。炉頂部には、金属アルミニウム粉末の供給機1とノズル2からなる金属アルミニウム粉末の噴射手段が設置されており、また下部は捕集装置であるバグフィルター8に接続されている。生成した窒化アルミニウム粉末を含む生成粉末は、窒化炉の下部から排ガスに同伴されてバグフィルター8に導かれるが、それはブロワー9によって行われる。
本発明に用いられるアルミニウム粉には特に制限はないが、粉塵爆発等の危険性が小さいアトマイズ粉が好ましい。平均粒子径は10〜40μmが好ましく、特に15〜25μmが好ましい。平均粒子径が40μmを越えると、アルミニウムの蒸発が抑えられ、得られる窒化アルミニウム粉末にアルミニウムが残留し易くなる。平均粒子径が10μm未満では、粉塵爆発の恐れが高くなり、原料供給設備の安全対策を十分にする必要があると共に、均一な噴射が難しくなり、また凝集によってアルミニウムの蒸発が抑制される。得られる窒化アルミニウム粉末の酸素量を0.6質量%以下とするためには、アルミニウム粉の酸素量は、0.5質量%以下であることが好ましい。
金属アルミニウム粉末の炉頂部への供給は、窒素ガスをキャリアに用いて、例えばバブリング方式、テーブルフィーダー方式、スクリューフィーダー方式で行う。窒素ガスの流量は時間当たり15〜30m(Normal)が好ましく、時間当たり15〜30kgの金属アルミニウム粉末と1m(Normal) あたり0.7〜1.5kgの割合で調整し、炉頂中心部に設置されたノズルへ供給され、20℃基準で5〜20m/sの速度で炉内へ噴霧を行う。金属アルミニウム粉末量が15kg未満では反応に必要な熱量が得られず、30kgを超えると炉壁への付着が増加して生産性が低下する。窒素ガスの流量が時間当たり15m(Normal)未満では、窒化反応に必要な窒素ガス量が得られない可能性があり、30m(Normal)を超えると窒素ガスの冷却効果により未窒化アルミニウムによる炉壁への付着が生じる。加えて、金属アルミニウム粉末量が15kg〜30kgの範囲では、窒素ガスとの割合が0.7kg/m(Normal)未満では、炉内へ供給される反応熱が不足するため外部加熱を必要とし、1.5kg/m(Normal)を超えると窒化反応に必要な窒素ガス量が得られない可能性があるだけでなく、異常発熱を起こす可能性があり炉内温度の制御が困難になる。
窒化反応開始前の窒化反応炉の炉内温度は1500℃以上であることが望ましい。1500℃よりも低温では、金属アルミニウム粉末を蒸発させることが難しく、窒化反応が進行しない恐れがある。
窒化アルミニウム粉末を製造中の炉内温度は1800℃〜2000℃に保持されていることが好ましい。1800℃未満では窒化アルミニウム中の残存アルミニウムが多くなり、2000℃以上では炉内壁の損傷が激しくなる。炉内温度の保持には窒化反応の反応熱が用いられる。
窒化反応炉の内径は、200mm以上400mm以下であるものが好ましい。200mmよりも小さいと炉内付着が多くなって生産性が低下し、極端に多くなると閉塞が生じて製造が行えなくなり、400mmよりも大きいと高周波加熱では炉内温度を1500℃以上に加熱することは困難となる。
実施例1〜5
図1に示される装置を用い、表1に示される条件で窒化アルミニウム粉末を製造した。窒化ホウ素製反応管は内径400mm、全長3000mmである。供給機1(テーブルフィーダー)から時間当たり15kgの金属アルミニウム粉末を時間当たり20.9m(Normal)の窒素ガスでノズル2まで供給し、1700〜1850℃である炉内へ15m/sの速度で噴霧した。反応中の炉内温度は窒化反応の反応熱だけで1900℃前後に保たれている。生成した窒化アルミニウム粉末は炉底部からブロワーにより吸引され、バグフィルターで捕集される。得られた窒化アルミニウム粉末の平均粒子径と酸素量を測定した。結果を表1に示す。
得られた窒化アルミニウム粉末について、粒度分布は日機装製MT3000II、酸素量はHORIBA社製酸素/窒素同時分析装置を用いて測定した。
比較例1〜3
実施例1〜3の金属アルミニウム粉末供給量が15kg/hであるのに対し、7.5または10.0または12.0kg/hの供給量で1500〜1800℃の炉内へ噴霧した。反応中の炉内温度は実施例1と同様に1800℃以上に保たれているが、高周波加熱装置により22.7〜44.5kWの出力を必要とした。
Figure 0005876392


本発明の窒化アルミニウム粉末は、回路基板用セラミックス基板として、また樹脂組成物の充填材などとして使用することができる。
1金属アルミニウム粉末の供給機
2ノズル
3窒化ホウ素製反応管
4高周波誘導加熱源
5黒鉛発熱体
6多孔質カーボンビーズ断熱材
7石英管
8バグフィルター
9ブロワー
10グラッシーカーボン製測温体

Claims (2)

  1. 金属アルミニウム粉末を15〜30kg/時間、窒素ガスを15〜30m(Normal)/時間で供給することにより、1m(Normal)あたり0.7〜1.5kgの該金属アルミニウム粉末を含むように調整し、1500℃以上に加熱された窒化反応炉の炉頂部に設置されたノズルから噴霧し、窒化反応開始後に、外部加熱を停止して連続的に窒化アルミニウム粉末を製造することを特徴とする窒化アルミニウム粉末の製造方法。
  2. 金属アルミニウム粉末が、平均粒子径が10〜40μm、酸素量0.5質量%以下であり、得られる窒化アルミニウム粉末の平均粒子径が2.3〜2.9μm、酸素量が0.6質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の窒化アルミニウム粉末の製造方法。

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