JP5875564B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。詳しくは、排気を整流する内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来、内燃機関の排気系の整流構造について種々の検討がなされており、これにより、排気系に設けられた排気センサへのガス当りを改善する技術が知られている。例えば、排気集合部の下流側排気通路の中心軸線上に排気センサを設け、排気通路の構造を工夫することで、各気筒からの排気の主流を排気センサに効率良く導入する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−108373号公報
ところで、通常、排気センサは、排気通路の中心軸線に上下方向に直交する垂線(通常は鉛直線)に対して傾きを設けずに配置される。しかしながら、レイアウト上の制約や良好なメンテナンス性の確保の観点から、排気センサを上記垂線に対して傾きを設けずに配置することが困難な場合があり、また、排気センサを取付座面とともに排気通路内に押し込まなければならない場合がある。この場合、排気センサの両側において、排気センサと排気通路の側壁との距離に差異が生じ、距離が大きい側を流通する排気が剥離して淀む結果、排気センサへのガス当りが悪化し、排気センサの検出精度が低下するという課題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、レイアウト上の制約や良好なメンテナンス性の確保を考慮しつつ、排気センサへのガス当りを改善することで排気センサの検出精度を向上できる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、内燃機関(例えば、後述のエンジン)の各気筒(例えば、後述の1〜3番気筒)から延びる各排気ポート(例えば、後述の排気ポート11a〜11f)が集合することで形成され、各気筒から排出された排気を集合させる排気集合部(例えば、後述の排気マニホールド12)と、前記排気集合部の下流側に設けられ、前記排気集合部で集合した排気を下流側の排気浄化手段(例えば、後述の触媒コンバータ15)に導く排気管(例えば、後述の排気管13)と、前記排気管の上面壁(例えば、後述の上面壁131a)に取り付けられ、前記排気集合部と前記排気管の連結部(例えば、後述のフランジ部10)における前記排気集合部の中心軸線(例えば、後述の中心軸線X)に直交する断面視において、目視可能な位置に配置された排気センサ(例えば、後述の空燃比センサ14)と、を備える内燃機関の排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置1)を提供する。本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、前記排気センサの取付座面(例えば、後述の取付座面14a)は、前記排気管内に突出して設けられ、前記排気センサは、前記中心軸線に上下方向に直交する垂線(例えば、後述の垂線Y)に対して傾斜して配置されるとともに、前記断面視において前記垂線の両側における前記排気センサの面積が一方側(例えば、後述の3番気筒側)の方が他方側(例えば、後述の1番気筒側)よりも小さくなるように配置され、前記一方側の排気管の側壁及び前記他方側の排気管の側壁には、前記排気管の流路断面積が小さくなるように形成された絞り構造(例えば、後述の絞り構造13a)がそれぞれ設けられ、前記一方側の絞り構造の絞り量が、前記他方側の絞り構造の絞り量よりも大きいことを特徴とする。
本発明では、排気集合部の下流側における排気管の上面壁に設けた排気センサの取付座面を、排気管内に突出して設ける。また、排気集合部と排気管の連結部における排気集合部の中心軸線に直交する断面視において、排気センサを、目視可能な位置に配置するとともに、上記中心軸線に上下方向に直交する垂線に対して傾斜させて配置する。さらには、上記断面視において上記垂線の両側における排気センサの面積が一方側の方が他方側よりも小さくなるように設定し、一方側の排気管の側壁及び他方側の排気管の側壁には、排気管の流路断面積が小さくなるように絞り構造を形成するとともに、一方側の絞り構造の絞り量を他方側の絞り構造の絞り量よりも大きく設定する。
これにより、排気センサの取付座面が排気管内に突出し、排気集合部の中心軸線に上下方向に直交する垂線に対して排気センサが傾斜して配置されているにも関わらず、排気センサと排気管の側壁との距離が大きい側を絞り構造により大きく絞ることで、排気を収束させることができる。従って、本発明によれば、レイアウト上の制約や良好なメンテナンス性の確保を考慮しつつ、排気の剥離を抑制できるため、排気センサへのガス当りを改善でき、排気センサの検出精度を向上できる。
前記一方側の絞り構造は、前記排気集合部を介して対向する位置の排気ポート(例えば、後述の排気ポート11a,11b)からの排気の主流が衝突する位置に設けられることが好ましい。
この発明では、排気センサと排気管の側壁との距離が大きい側の絞り構造を、排気集合部を介して対向する位置の排気ポートからの排気の主流が衝突する位置に設ける。これにより、排気の主流が流れ込む位置に絞り構造が形成されるため、上述の効果がより確実に発揮される。
前記排気管は、前記排気センサの直下において下方へ屈曲する屈曲部(例えば、後述の屈曲部132)を備え、前記排気浄化手段は、前記屈曲部の直下に配置され、前記排気センサは、排気中の成分を検出する検出素子と、当該検出素子を覆い且つ先端部(例えば、後述の先端部142a)と側面部に排気導入孔(例えば、後述の先端排気導入孔143,側面排気導入孔144)が形成されたカバー(例えば、後述のカバー142)と、を備えるとともに、前記先端部に形成された排気導入孔(例えば、後述の先端排気導入孔143)が、前記断面視において前記垂線上に位置するように配置されることが好ましい。
この発明では、排気センサの直下において下方へ屈曲する屈曲部を排気管に設け、屈曲部の直下に排気浄化手段を配置する。また、排気センサのカバーの側面部と先端部に排気導入孔を設け、先端部の排気導入孔が、上記断面視において上記垂線上に位置するように排気センサを配置する。
排気センサの直下において下方へ屈曲する屈曲部を排気管に設けることで、排気の主流は、屈曲部及びその直下に設けた排気浄化手段に向かってより下方に流れる。これに対してこの発明によれば、排気センサを、先端部の排気導入孔が上記断面視において上記垂線上に位置するように配置することで、排気管内を流れる排気の主流を先端部の排気導入孔から排気センサ内により効率良く導入でき、排気センサの検出精度を向上できる。即ち、排気の主流がより下方に流れることで、排気センサの側面部の排気導入孔からの排気の導入効率が低下して上述の課題が顕著となるおそれがあるところ、この発明によればこれを解決できる。
本発明によれば、レイアウト上の制約や良好なメンテナンス性の確保を考慮しつつ、排気センサへのガス当りを改善することで排気センサの検出精度を向上できる内燃機関の排気浄化装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の上面図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の側面図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を、フランジ部において排気マニホールドの中心軸線に対して垂直に切断して上流側から見た断面図である。 図3のA−A線断面図である。 空燃比センサを取り外すときの様子を示す斜視図である。 空燃比センサを取り外すときの様子を車両前方側から見た図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を、排気センサの取付座面において排気マニホールドの中心軸線に対して垂直に切断して下流側から見た断面図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を、排気管の上流端において排気マニホールドの中心軸線に対して垂直に切断して上流側から見た断面図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を、排気マニホールドの中心軸線上において上下方向に切断して見た断面図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の動作を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関(以下、「エンジン」という。)の排気浄化装置1の上面図である。図2は、本実施形態に係るエンジンの排気浄化装置1の側面図である。図3は、本実施形態に係るエンジンの排気浄化装置1を、フランジ部において排気マニホールドの中心軸線に対して垂直に切断して上流側から見た断面図である。図4は、図3のA−A線断面図である。なお、図1及び図4における軸線Xは、排気マニホールド12の中心軸線Xを表す。
図1に示すように、本実施形態のエンジンは軽自動車用の直列3気筒エンジンであり、排気浄化装置1は、図示しないエンジンの3つの気筒からそれぞれ延出する排気ポート11a〜11fと、これら排気ポート11a〜11fが集合する排気集合部としての排気マニホールド12と、排気マニホールド12の下流側に設けられた排気管13と、排気管13に設けられた空燃比センサ14と、排気管13の下流側に設けられた図示しない触媒コンバータと、を備える。
また、排気マニホールド12の下流側端部と、排気管13の上流側端部との間には、これらを接続して締結する連結部としてのフランジ部10を備える。即ち、排気浄化装置1は、排気マニホールド12と図示しないシリンダヘッドとが一体化された排気浄化装置である。
排気ポート11a,11bは、1番気筒(CYL1)に接続される。1番気筒から排出された排気は、これら排気ポート11a,11bを介して排気マニホールド12に導入される。
排気ポート11c,11dは、2番気筒(CYL2)に接続される。2番気筒から排出された排気は、これら排気ポート11c,11dを介して排気マニホールド12に導入される。
排気ポート11e,11fは、3番気筒(CYL3)に接続される。3番気筒から排出された排気は、これら排気ポート11e,11fを介して排気マニホールド12に導入される。
排気マニホールド12は、3つの分岐管122a〜122cと、これら3つの分岐管122a〜122cが集合する集合部121と、を含んで構成される。分岐管122aは排気ポート11a,11bが集合して形成され、分岐管122bは排気ポート11c,11dが集合して形成され、分岐管122cは排気ポート11e,11fが集合して形成される。排気マニホールド12は、これら3つの分岐管122a〜122c及び集合部121を介して、各排気ポート11a〜11fからの排気を集合させる。
なお、排気マニホールド12の中心軸線Xは、集合部121の中心軸線を意味する。
排気管13は、フランジ部10を介して、その上流側端部が排気マニホールド12の下流側端部に接続される。排気管13内には、上述の排気マニホールド12により集合された排気が流れ込む。図2に示すように、排気管13は、上流側から順に、水平方向に略直線状に延びる直線部131と、この直線部131から下方に向かって屈曲する屈曲部132と、下流側に向かうに従い拡径して触媒コンバータ15に接続される接続部133と、を含んで構成される。排気管13内に導入された排気は、直線部131、屈曲部132及び接続部133を通って、下方の触媒コンバータ15内に導入される。
触媒コンバータ15は、図示しない略円筒形状のケーシング内に、排気中の有害成分を浄化する排気浄化触媒を備える。排気浄化触媒としては、例えば排気中のHC、CO及びNOxを浄化する三元触媒をハニカム構造体に担持させたものが用いられる。触媒コンバータ15内に導入された排気は、排気浄化触媒の作用により、有害成分が除去されて浄化される。
空燃比センサ14は、排気中の酸素濃度を検出する排気センサである。空燃比センサ14は、図1及び図2に示すように、排気管13の直線部131の上面壁131aに傾斜した状態で取り付けられる。空燃比センサ14は、検出部141と、センサ本体部140とを備え、検出部141のみが上方から排気管13内に挿入される。また、図3に示すように、空燃比センサ14は、フランジ部10における排気マニホールド12の中心軸線Xに直交する断面視において、目視可能な位置に配置される。
検出部141は略円筒状であり、センサ本体部140の先端に設けられている。検出部141は、空燃比センサ14の中心軸上に設けられた図示しない検出素子を円筒形状のカバー142で覆うことで構成される。カバー142の先端は縮径しており、その先端部142aの先端面中心には、先端排気導入孔143が形成されている。また、カバー142の側面部には、側面排気導入孔144が円周方向に略等間隔で複数形成されている。これらの先端排気導入孔143及び側面排気導入孔144から排気が導入されることで、排気中の酸素濃度が検出される。
図1〜図3に示すように、フランジ部10は、鋳造により排気管13の上流側端部と一体成形される。フランジ部10は、略三角形状の薄板により形成される。フランジ部10の各頂点部には、排気マニホールド12と排気管13とを接続して締結するための3つの締結穴10a〜10cが設けられる。また、フランジ部10には、外側に延出して排気浄化装置1を固定支持するための固定穴10e,10gが設けられた延出部10d,10fが形成されている。
図3に示すように、フランジ部10の中央には、排気マニホールド12の集合部121と排気管13とを連通する連通孔100が形成されている。連通孔100は、左右方向(水平方向)に延びる長孔であり、その両端は円弧状に形成されている。
図3に示すA−A線は、連通孔100の中心を通って左右方向(水平方向)に延び、連通孔100を上下に2分割する仮想直線である。図3の断面視において、空燃比センサ14は、側面排気導入孔144の少なくとも一部がこのA−A線上に位置するように配置される。これにより、連通孔100を流れる排気の主流が、側面排気導入孔144に導入され易くなっている。
図4に示すように、図3のA−A線断面において、空燃比センサ14の周囲の排気管13は略円形状となっており、空燃比センサ14の周囲で排気の流れに乱れが生じないようになっている。また、空燃比センサ14は、断面が略円形状の排気管13の略中心に位置するように配置される。さらには、後述するように空燃比センサ14は、排気マニホールド12の中心軸線X上に、先端排気導入孔143が位置するように配置される。
空燃比センサ14の取り付け位置について、図5〜図9を参照してさらに詳しく説明する。
図5は、メンテナンス時に空燃比センサ14を取り外すときの様子を示す斜視図である。また、図6は、メンテナンス時に空燃比センサ14を取り外すときの様子を車両前方側から見た図(図5の白抜き矢印の方向から見た図)である。
図5及び図6に示すように、本実施形態の排気浄化装置1では、空燃比センサ14は、エンジンルームと客室とを隔てる構造壁としてのバルクヘッドBの直下に配置される。これは、対象車両が軽自動車であるため、排気浄化装置1の配置に自由度が無く、レイアウト上の制約があるためである。
ところで、空燃比センサ14は、ねじにより排気管13の上面壁131aに取り付けられるため、メンテナンス時に空燃比センサ14を取り外す際には、空燃比センサ14を回転させて取り外す必要がある。具体的には、図5及び図6に示すように、作業者が長尺状の工具Tを用いて、操作部T1,T1を開閉させる。すると、空燃比センサ14を内部で係合させた本体部T2が回転し、これにより空燃比センサ14が回転して取り外せるようになっている。このように、取り外しの際には長尺状の工具を用いる必要があるため、良好なメンテナンス性を確保するうえで、空燃比センサ14の配置にはさらなる制約がある。
ここで、図7は、本実施形態に係る排気浄化装置1を、空燃比センサ14の取付座面において排気マニホールド12の中心軸線Xに対して垂直に切断して下流側から見た断面図である。図8は、本実施形態に係る排気浄化装置1を、排気管13の上流端において排気マニホールド12の中心軸線Xに対して垂直に切断して上流側から見た断面図である。なお、図8は、フランジ部10において排気マニホールド12の中心軸線Xに対して垂直に切断して上流側から見た断面図である図3において、フランジ部10の記載を省略したものに相当する。
図7及び図8に示すように、上述の制約から、先ず、空燃比センサ14は、その取付座面14aが排気管13内に突出するように配置される。即ち、空燃比センサ14は、従来よりも排気管13内に突出して配置される。
また、空燃比センサ14は、排気マニホールド12の中心軸線Xに上下方向(鉛直方向)に直交する垂線Yに対して、傾斜して配置される。具体的には本実施形態では、空燃比センサ14は、センサ本体部140が1番気筒(CYL1)側に向き、検出部141が3番気筒(CYL3)側に向くように傾斜して配置される(図1参照)。
より詳しくは、図8に示すように、排気マニホールド12の中心軸線Xに直交する断面視において、空燃比センサ14は、垂線Yの両側における空燃比センサ14の面積が、一方側の方が他方側よりも小さくなるように傾斜して配置される。具体的には本実施形態では、空燃比センサ14は、垂線Yの両側における空燃比センサ14の面積が、3番気筒(CYL3)側の方が1番気筒(CYL1)側よりも小さくなるように傾斜して配置される。
同時に、図7及び図8に示すように、排気マニホールド12の中心軸線Xに直交する断面視において、空燃比センサ14は、垂線Y上に先端排気導入孔143が位置するように配置される。
従って、図7及び図8から明らかであるように、空燃比センサ14の直上流における排気管13の側壁から空燃比センサ14の側面排気導入孔144までの距離は、3番気筒(CYL3)側の方が1番気筒(CYL1)側よりも大きくなっている。そこで、本実施形態では、3番気筒(CYL3)側及び1番気筒(CYL1)側のいずれの側においても、排気管13の流路断面積が小さくなるように空燃比センサ14の直上流における排気管13の側壁に絞り構造が形成されているとともに、当該側壁から空燃比センサ14の側面排気導入孔144までの距離が大きい3番気筒(CYL3)側の絞り量が、1番気筒(CYL1)側の絞り量よりも大きく設定されている。
図9は、本実施形態に係る排気浄化装置1を、排気マニホールド12の中心軸線X上において上下方向に切断して見た断面図である。図9では、より絞り量が大きく設定された3番気筒(CYL3)側の排気管13の断面を示している。
図9に示すように、空燃比センサ14の直上流における排気管13の側壁には、排気管13内に突出し、下流側に向かうに従い下方に緩やかに傾斜する絞り構造13aが形成されている。上述したように、この3番気筒(CYL3)側の絞り構造13aは、図示しない1番気筒(CYL1)側の絞り構造と比べて、形状は略同一である一方で、その突出深さ(絞り量)は3番気筒(CYL3)側の方が大きく設定されている。
また、絞り構造13aは、排気マニホールド12を介して対向する位置にある1番気筒(CYL1)側の排気ポート11a,11bからの排気の主流が衝突する位置に形成されている。より詳しくは、図9に示すように、絞り構造13aは、排気の主流が衝突する位置から、空燃比センサ14の検出部141近傍まで延びて形成されている。
以上の構成を備える本実施形態に係るエンジンの排気浄化装置1の動作について、図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態に係るエンジンの排気浄化装置1の動作を説明するための図である。具体的には、図10は、本実施形態に係るエンジンの排気浄化装置1の排気の流れを示す上面図である。図10では、各気筒の排気の流れを示しており、黒い部分ほど排気流量が多いことを示している。
図10に示すように、各気筒から排出された排気はいずれも、剥離することなく収束し、その多くが空燃比センサ14に向かって流れていることが分かる。特に、空燃比センサ14が排気管13に対して傾きを持って取り付けられることにより側壁との距離が大きくなっていた側に流れ込む排気(本実施形態では1番気筒からの排気)も、剥離することなく収束し、滑らかに空燃比センサ14に向かって流れていることが分かる。このようにして、本実施形態の排気浄化装置1では、空燃比センサ14へのガス当りが良好であり、これにより空燃比センサ14の検出精度が向上している。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、排気マニホールド12の下流側における排気管13の上面壁131aに設けた空燃比センサ14の取付座面14aを、排気管13内に突出して設けた。また、フランジ部10における排気マニホールド12の中心軸線Xに直交する断面視において、空燃比センサ14を、目視可能な位置に配置するとともに、上記中心軸線Xに上下方向に直交する垂線Yに対して傾斜させて配置した。さらには、上記断面視において上記垂線Yの両側における空燃比センサ14の面積が3番気筒(CYL3)側の方が1番気筒(CYL1)側よりも小さくなるように設定し、3番気筒(CYL3)側の排気管13の側壁及び1番気筒(CYL1)側の排気管13の側壁には、排気管13の流路断面積が小さくなるように絞り構造を形成するとともに、3番気筒(CYL3)側の絞り構造13aの絞り量を1番気筒(CYL1)側の絞り構造の絞り量よりも大きく設定した。
これにより、空燃比センサ14の取付座面14aが排気管13内に突出し、排気マニホールド12の中心軸線Xに上下方向に直交する垂線Yに対して空燃比センサ14が傾斜して配置されているにも関わらず、空燃比センサ14と排気管13の側壁との距離が大きい側(3番気筒(CYL3)側)を絞り構造により大きく絞ることで、排気を収束させることができる。従って、本実施形態によれば、レイアウト上の制約や良好なメンテナンス性の確保を考慮しつつ、排気の剥離を抑制できるため、空燃比センサ14へのガス当りを改善でき、空燃比センサ14の検出精度を向上できる。
また本実施形態では、空燃比センサ14と排気管13の側壁との距離が大きい3番気筒(CYL3)側の絞り構造13aを、排気マニホールド12を介して対向する位置にある1番気筒(CYL1)の排気ポート11a,11bからの排気の主流が衝突する位置に設けた。これにより、排気の主流が流れ込む位置に絞り構造13aが形成されるため、上述の効果がより確実に発揮される。
また本実施形態では、空燃比センサ14の直下において下方へ屈曲する屈曲部132を排気管13に設け、屈曲部132の直下に触媒コンバータ15を配置した。また、空燃比センサ14のカバー142の側面部と先端部142aに排気導入孔144,143を設け、先端部142aの先端排気導入孔143が、上記断面視において上記垂線Y上に位置するように空燃比センサ14を配置した。
空燃比センサ14の直下において下方へ屈曲する屈曲部132を排気管13に設けることで、排気の主流は、屈曲部132及びその直下に設けた触媒コンバータ15に向かってより下方に流れる。これに対して本実施形態によれば、空燃比センサ14を、先端部142aの先端排気導入孔143が上記断面視において上記垂線Y上に位置するように配置したことで、排気管13内を流れる排気の主流を先端部142aの先端排気導入孔143から空燃比センサ14内により効率良く導入でき、空燃比センサ14の検出精度を向上できる。即ち、排気の主流がより下方に流れることで、空燃比センサ14の側面排気導入孔144からの排気の導入効率が低下して上述の課題が顕著となるおそれがあるところ、本実施形態によればこれを解決できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、排気マニホールドとシリンダヘッドが一体化された排気浄化装置に本発明を適用したが、これに限定されない。例えば、排気マニホールドが、シリンダヘッドとは一体化されておらず、下流側の排気管と一体化された排気浄化装置に本発明を適用してもよい。
また、空燃比センサの傾斜方向を逆にしてもよく、この場合には絞り構造の絞り量の大小を逆にすればよい。
1…排気浄化装置
10…フランジ部(連結部)
11a〜11f…排気ポート
12…排気マニホールド(排気集合部)
13…排気管
13a…絞り構造
14…空燃比センサ(排気センサ)
14a…取付座面
15…触媒コンバータ(排気浄化手段)
131a…上面壁
132…屈曲部
142…カバー
143…先端排気導入孔(排気導入孔)
144…側面排気導入孔(排気導入孔)
X…中心軸線
Y…垂線

Claims (2)

  1. 内燃機関の各気筒から延びる各排気ポートが集合することで形成され、各気筒から排出された排気を集合させる排気集合部と、
    前記排気集合部の下流側に設けられ、前記排気集合部で集合した排気を下流側の排気浄化手段に導く排気管と、
    前記排気管の上面壁に取り付けられ、前記排気集合部と前記排気管の連結部における前記排気集合部の中心軸線に直交する断面視において、目視可能な位置に配置された排気センサと、を備える内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記排気センサの取付座面は、前記排気管内に突出して設けられ、
    前記排気センサは、前記中心軸線に上下方向に直交する垂線に対して傾斜して配置されるとともに、前記断面視において前記垂線の両側における前記排気センサの面積が一方側の方が他方側よりも小さくなるように配置され、
    前記一方側の排気管の側壁及び前記他方側の排気管の側壁には、前記排気管の流路断面積が小さくなるように形成された絞り構造がそれぞれ設けられ、
    前記絞り構造は、それぞれ、前記排気管の前記垂線を介して対向する位置で排気の主流が衝突する上流側の位置から、前記排気センサの検出部近傍の下流側まで延びており、
    前記一方側の絞り構造の絞り量が、前記他方側の絞り構造の絞り量よりも大きいことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記排気管は、前記排気センサの直下において下方へ屈曲する屈曲部を備え、
    前記排気浄化手段は、前記屈曲部の直下に配置され、
    前記排気センサは、排気中の成分を検出する検出素子と、当該検出素子を覆い且つ先端部と側面部に排気導入孔が形成されたカバーと、を備えるとともに、前記先端部に形成された排気導入孔が、前記断面視において前記垂線上に位置するように配置されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
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