JP5212238B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に関する。
シリンダヘッド内で排気ポートを集合させることにより、シリンダヘッドから触媒までの排気系の内壁の表面積を小さくする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。これにより、排気温度の低下を抑制しつつ触媒を速やかに活性化させることができる。つまり、触媒が活性化するまでに比較的時間がかかる例えばディーゼル機関では、触媒が活性化するまでにシリンダヘッドが冷却水により冷却される。そうすると、シリンダヘッドにて排気の熱が奪われて、排気温度が低下する虞がある。そして、触媒が活性化するまでに時間がかかる虞がある。
ここで、例えばガソリン機関では、触媒のライトオフまでに要する時間は、例えば20秒程度と短いため、排気系の壁面温度が上昇する前に触媒が活性化する。つまり、排気温度は排気系の内壁の表面積に依存する。
一方、例えばディーゼル機関では、触媒のライトオフまでに要する時間は、例えば200秒程度と長いため、触媒のライトオフ前に排気系の壁面温度が上昇する。このため、ライトオフまでの排気温度は、排気系の壁面の表面積と、排気系の壁面の温度とに依存する。そうすると、ガソリン機関の排気ポートの形状をディーゼル機関にそのまま適用しても、効果があるとは限らない。
特開2000−161129号公報 特開2003−176722号公報 特開平08−021233号公報
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関において、排気温度の低下を抑制することができる技術の提供を目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関は、
シリンダヘッドに形成され複数の気筒から夫々延びる排気ポートと、
前記シリンダヘッドの側面であって前記排気ポートが開口している箇所において排気マニホールドを接続するための接続面と、
を備え、
前記接続面の少なくとも一部を、気筒中心軸方向のシリンダヘッド上方から見て該シリンダヘッドの内部へ向けて凹むように形成することを特徴とする。
そうすると、シリンダヘッドが凹んでいる分だけ排気ポートの長さが短くなる。これにより、排気ポートの内壁の表面積を小さくすることができる。したがって、シリンダヘッド内において例えば冷却水により排気の熱が奪われることを抑制できる。なお、複数の気筒の排気ポート少なくとも一部がシリンダヘッド内で合流していても良い。また、排気ポ
ートが開口している箇所は2つ以上あっても良い。なお、接続面の少なくとも一部は、シリンダヘッドの側面が最も凹んだ箇所である基点から気筒配列方向へ離れるほど、複数の気筒の中心軸を通る平面からの距離が長くなるように形成しても良い。
また、本発明においては、前記接続面の少なくとも一部は、シリンダヘッドの側面が最も凹んだ箇所である基点から気筒配列方向へ離れるほど、複数の気筒の中心軸を通る平面との距離が長くなるように傾斜する平面であっても良い。つまり、基点から排気マニホールド側へシリンダヘッドの側面が傾斜していても良い。基点は、シリンダヘッドの側面の任意の位置に設定することができる。例えば、側面の中央部としても良い。
また、気筒の中心軸と直交する平面によりシリンダヘッドを切断した切断面を該シリンダヘッドの上方から見た場合に、前記接続面はV字形状となっていても良い。つまり、2つの直線とその直線が交わる頂点により構成されていても良い。この頂点が前記基点であっても良い。
これらの形状により、排気ポートの内壁の表面積を小さくすることができるとともに、排気マニホールドの接続を容易にすることができる。
また、本発明においては、前記排気マニホールドは、前記接続面と接するフランジを有し、該フランジは前記シリンダヘッドの側面が折れ曲がる箇所において分割されていても良い。
ここで、接続部を1つのフランジにより形成すると、熱により発生する応力がフランジの折れ曲がっている部分へ集中するため、耐久性が低下する虞がある。これに対し、フランジの折れ曲がっている部分を無くすように該フランジを分割することにより、フランジにかかる応力を分散させることができる。なお、シリンダヘッドの側面が最も凹んだ箇所においてフランジを分割しても良い。
本発明に係る内燃機関によれば、排気温度の低下を抑制することができる。
実施例1に係る内燃機関の概略構成を表す断面図である。 シリンダヘッドと排気マニホールドとの接続面を1つの平面で構成することにより、シリンダヘッド内で排気ポートを集合させる内燃機関の断面図である。 図1及び図2に示す内燃機関の夫々についての排気温度の上昇率の推移を示したタイムチャートである。 実施例1に係るシリンダヘッドと排気マニホールドとをスタッドボルト及びナットで固定した状態を示した図である。 実施例2に係る内燃機関の概略構成を表す断面図である。 実施例3に係る内燃機関の概略構成を表す断面図である。 参考例1に係る内燃機関の概略構成を表す断面図である。 シリンダヘッド内に挿入される挿入部の構造を示した図である。 挿入部をシリンダヘッドへ挿入する前の状態を示した図である。 図7に示す切断線C−Cによる断面図である。 図7に示す切断線C−Cによる断面図である。 図7に示す切断線C−Cによる断面図である。 図7に示す切断線C−Cによる断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。なお、下記の実施例は可能な限り組み合わせることができる。
図1は、本実施例に係る内燃機関1の概略構成を表す断面図である。図1は、水平方向に内燃機関1を切断し、且つ上方から見た図である。内燃機関1は4つの気筒2a,2b,2c,2dを直列に4つ備えている水冷のディーゼル機関である。なお、図1の左側から順に1番気筒2a、2番気筒2b、3番気筒2c、4番気筒2dとする。また、何番気筒かを特定しない場合には、単に「気筒2」と称する。ここで、各気筒2の配列方向と平行で且つ内燃機関1の中心を通る線を中心軸Aと称し、中心軸Aと直交し且つ内燃機関1の中心を通る線を中心軸Bと称する。
内燃機関1は、シリンダヘッド3を備えて構成されている。シリンダヘッド3には、気筒2に通じる排気ポート4a,4b,4c,4dが形成されている。なお、1番気筒2aには第1排気ポート4a、2番気筒2bには第2排気ポート4b、3番気筒2cには第3排気ポート4c、4番気筒2dには第4排気ポート4dが夫々接続されている。また、排気ポートが何番気筒に接続されるかを特定しない場合には、単に「排気ポート4」と称する。各気筒2には、排気の出口5が2つずつ設けられており、各出口5に対応して各排気ポート4が2つに分岐している。なお、シリンダヘッド3には、冷却水が循環している。
第1排気ポート4aと第2排気ポート4bとは、シリンダヘッド3内で合流している。さらに、第3排気ポート4cと第4排気ポート4dとは、シリンダヘッド3内で合流している。そして、これら合流した後の2本の排気ポート4が、シリンダヘッド3の側面6に開口している。
排気ポート4が開口しているシリンダヘッド3の側面6の一部は、内燃機関1の上方から見ると、該内燃機関1の内部側へ向かって凹むV字形状となっている。これにより、側面6には、折れ曲がった平面が形成される。V字形状となる側面6で最も中心軸Aに近い箇所、つまりV字形状の先端に相当する部分である屈曲部7は、第2排気ポート4bと第3排気ポート4cとの間に形成されている。つまり、屈曲部7を基点とすると、側面6の少なくとも一部は、基点から気筒配列方向(中心軸A方向)へ離れるほど、中心軸Aとの距離が長くなるように形成されている。
このように、側面6は、1番気筒2a側から2番気筒2b側へ向けて徐々に中心軸Aに近づくように傾斜し、且つ4番気筒2d側から3番気筒2c側へ向けて徐々に中心軸Aに近づくように傾斜している。これにより、屈曲部7からV字形状の辺に相当する部分である平面部8が2方向に形成されている。
なお、1番気筒2a側の側面6の平面部8を第1平面部8aとし、4番気筒2d側の側面6の平面部8を第2平面部8bとする。また、何れの平面部かを特定しない場合には、単に「平面部8」と称する。本実施例では平面部8が、本発明における接続面に相当する。
第1平面部8aに形成される開口部は、第1排気ポート4a及び第2排気ポート4bと通じており、第2平面部8bに形成される開口部は、第3排気ポート4c及び第4排気ポート4dと通じている。
なお、第1平面部8aに形成される開口部は、第1排気ポート4aよりも第2排気ポート4bのほうが短くなるように、1番気筒2aよりも2番気筒2b側に寄せて形成されている。また、第2平面部8bに形成される開口部は、第4排気ポート4dよりも第3排気
ポート4cのほうが短くなるように、4番気筒2dよりも3番気筒2c側に寄せて形成されている。
そして、シリンダヘッド3には、排気マニホールド10が接続されている。この排気マニホールド10は、集合部11にて2本に分岐してシリンダヘッド3に接続されている。2本に分かれた排気マニホールド10は、シリンダヘッド3の側面6に形成されている2つの開口部に夫々通じている。つまり、排気ポート4から排気マニホールド10へ流れ込む排気は、排気マニホールド10の集合部11に集まる。
なお、排気マニホールド10には、該排気マニホールド10をシリンダヘッド3に固定するためのフランジ12が形成されている。フランジ12は、第1平面部8a及び第2平面部8bの形状に合わせて形成されている。つまり、フランジ12は、折れ曲がった平面により構成されており、シリンダヘッド3の側面6と同様に、内燃機関1の上方から見るとV字形状となっている。V字形状となるフランジ12で最も中心軸Aに近い箇所、つまりV字形状の先端に相当する部分である先端部13は、シリンダヘッド3の側面6の屈曲部7に隣接して固定される。
つまり、フランジ12は、1番気筒2a側から2番気筒2b側へ向けて徐々に中心軸Aに近づくように傾斜し、且つ4番気筒2d側から3番気筒2c側へ向けて徐々に中心軸Aに近づくように傾斜している。これにより、先端部13からV字形状の辺に相当する部分であるフランジ平面部14が2方向に形成されている。
排気マニホールド10の集合部11の下流側には、ターボチャージャ15の入口が接続されている。ターボチャージャ15の出口には、排気管16が接続されている。排気管16の途中には、触媒17が設けられている。
つまり、排気マニホールド10の集合部に集まった排気は、1つの流れとなってターボチャージャ15へ向かって流れる。そして、ターボチャージャ15を通過した排気は、排気管16を流れて触媒17により浄化される。
このように構成された内燃機関1では、排気ポート4の内壁の表面積の増加を抑えながら排気マニホールド10の内壁の表面積を縮小できるため、排気温度の低下を抑制することができる。つまり、排気ポート4の内壁の表面積の増加を抑えることにより、内燃機関1の冷却水により排気が冷却されることを抑制できる。さらに、排気マニホールド10の内壁の表面積が通常よりも減少しているため、排気の温度低下を抑制できる。これらにより、内燃機関1が始動してからある程度の時間が経過しても、排気温度の低下を抑制できる。
これにより、触媒17を流れる排気の温度が高くなるため、該触媒17を速やかに活性化させることができる。このため、触媒17が活性化するまでに時間のかかる例えばディーゼル機関であっても、触媒17の活性化に要する時間を短縮することができる。したがって、排気の浄化効率を向上させることができる。
ここで、図2は、シリンダヘッド3と排気マニホールド10との接続面を1つの平面で構成することにより、シリンダヘッド3内で排気ポート4を集合させる内燃機関1の断面図である。なお、図1と対応する部材に同一の符号を付している。
このように構成された内燃機関1では、集合部11がシリンダヘッド3の内部に形成される。その分、排気マニホールド10を小型化できるため、排気マニホールド10の内壁の表面積を減少させることができる。しかし、排気ポート4の内壁の表面積が比較的大き
いので冷却水に奪われる排気の熱の量が多くなり、排気温度が低下し易くなる。
図3は、図1及び図2に示す内燃機関の夫々についての排気温度の上昇率の推移を示したタイムチャートである。実線は図1に示した内燃機関の場合を示し、一点鎖線は図2に示した内燃機関の場合を示す。図3に示すように、図1に示した内燃機関のほうが、温度上昇率が常に高い。また、図2に示した内燃機関では、経過時間が20秒から200秒の間のある時間から上昇率が0以下となっている。つまり、排気の温度が低下している。一方、図1に示した内燃機関では、温度上昇率が常に0よりも高くなっており、排気の温度は低下していない。
ここで、例えばガソリン機関では、触媒のライトオフまでに要する時間は、例えば20秒程度と短いため、排気系の壁面温度が上昇する前に触媒が活性化する。つまり、排気温度は排気系の壁面の表面積に依存する。この場合、図1に示した内燃機関よりも、図2に示した内燃機関のほうが触媒の活性化に要する時間を短くできる。
一方、例えばディーゼル機関では、触媒のライトオフまでに要する時間は、例えば200秒程度と長いため、触媒のライトオフ前に排気系の壁面温度が上昇する。このため、ライトオフまでの排気温度は、排気系の壁面の表面積と、排気系の壁面の温度とに依存する。この場合、図2に示した内燃機関よりも、図1に示した内燃機関のほうが、触媒の活性化に要する時間を短くできる。つまり、シリンダヘッドは冷却水等により冷却されているため、排気ポートの温度が上昇し難く、また、図1に示した内燃機関では排気ポートの壁面の表面積が大きいため、触媒の活性化に時間がかかると排気温度が低下する。つまり、図2に示す内燃機関を用いても効果が小さい。
なお、本実施例では、シリンダヘッド3へ排気マニホールド10を以下のようにしてスタッドボルト21及びナット22を用いて固定しても良い。図4は、本実施例に係るシリンダヘッド3と排気マニホールド10とをスタッドボルト21及びナット22で固定した状態を示した図である。
スタッドボルト21の中心軸が中心軸Aに垂直となるように、該スタッドボルト21がシリンダヘッド3に取り付けられている。フランジ12には、スタッドボルト21を通すための貫通穴が開けられている。また、フランジ12に対しスタッドボルト21は垂直とならないため、このままではナット22を締め付けることができない。そのため、フランジ12にはナット22の座面23が複数設けられている。
このように、フランジ面に垂直ではなく、中心軸Aに垂直となるようにスタッドボルト21の軸方向を設定している。これにより、排気の熱でフランジ12がシリンダヘッド3から浮き上がろうとしても、浮き上がりを抑制できる。したがって、フランジ面からの排気の漏出を抑制できる。また、排気マニホールド10をシリンダヘッド3へ組み付けるときの該排気マニホールド10の移動方向と、スタッドボルト21の軸方向が同じため、組み付けが容易になる。
なお、本実施例では4気筒の内燃機関について説明したが、2以上の気筒数であれば気筒数は問わずに適用することができる。
以上説明したように本実施例によれば、排気温度の低下を抑制することができるため、触媒の早期活性化を図ることができる。
図5は、本実施例に係る内燃機関1の概略構成を表す断面図である。主に、図1と異な
る点について説明する。なお、図1と対応する部材に同一の符号を付している。
本実施例では、触媒17が1番気筒2a及び2番気筒2bから比較的近い位置に設けられている。排気管16は、ターボチャージャ15から中心軸Aと平行に延びた後、鉛直方向に向きを変えている。このため、図1に示したシリンダヘッド3の形状を採用すると、触媒17とシリンダヘッド3とが干渉する虞がある。そこで、排気マニホールド10を非対称形状としている。
図5に示した内燃機関1では、第2平面部8bを中心軸Aと平行にしている。また、排気マニホールド10の集合部11は、中心軸Bよりも4番気筒2d寄りに設けられている。
シリンダヘッド3の側面6の屈曲部7は、第2排気ポート4bと第3排気ポート4cとの間で且つ中心軸Bよりも4番気筒2d寄りに形成されている。これにより、第1平面部8aは図1の内燃機関1と比較すると、4番気筒2d寄りに形成されている。なお、第3排気ポート4cと第4排気ポート4dとは、シリンダヘッド3内で合流していない。
図1に示す内燃機関と図5に示す内燃機関とを比較すると、図5に示す内燃機関のほうが第1排気ポート4a及び第2排気ポート4bは長く、第3排気ポート4c及び第4排気ポート4dは短い。このため、排気ポート4の内壁の表面積の増加が抑制される。また、排気マニホールド10の内壁の表面積は、図1に示した内燃機関と同等になる。
例えば、各気筒2から触媒17までの排気の流路長が最小となるように、且つ触媒17までの排気系の内壁の表面積がより小さくなるように、シリンダヘッド3及び排気マニホールド10の形状を決定しても良い。各気筒2から触媒17までの排気の流路長が最小となるようにすることで、より温度の高い排気が触媒17を流通する。つまり、機関始動直後には、排気の流路長が短いことと排気系の内壁の表面積が小さいこととにより、排気の温度低下を抑制できる。また、内燃機関が始動してからある程度の時間が経過した後には、排気の流路長が短いことと、排気系の内壁の表面積が小さいことと、排気ポート4の内壁の表面積が小さいこととにより、排気の温度低下を抑制できる。
以上説明したように本実施例によれば、シリンダヘッド3及び排気マニホールド10が非対称形状であっても、排気温度の低下を抑制できる。また、触媒17の設置位置の自由度が増すため、触媒17をシリンダヘッド3へ近づけて設置することで、より速やかに触媒17を活性化させることができる。
図6は、本実施例に係る内燃機関1の概略構成を表す断面図である。主に、図1と異なる点について説明する。なお、図1と対応する部材に同一の符号を付している。
本実施例では、フランジ12が第1フランジ12aと第2フランジ12bとに2分割されている。すなわち、1番気筒2a及び2番気筒2bに対応する第1フランジ12aと、3番気筒2c及び4番気筒2dに対応する第2フランジ12bと、の2つを備えている。これは、実施例1で説明したフランジ12の先端部13でV字形状の両辺が切り離された形状となる。
第1平面部8aには、第1フランジ12aが固定され、第2平面部8bには、第2フランジ12bが固定されている。なお、何れのフランジかを特定しない場合には、単に「フランジ12」と称する。
このようにすることで、温度が高いときのV字形状の先端の部分に応力や歪が集中することがなくなるため、フランジ12の耐久性及び信頼性を向上させることができる。
(参考例1)
図7は、本参考例に係る内燃機関1の概略構成を表す断面図である。主に、図1と異なる点について説明する。なお、図1と対応する部材に同一の符号を付している。
本参考例では、第1排気ポート4a、第2排気ポート4b、第3排気ポート4c、及び第4排気ポート4dの集合部11がシリンダヘッド3内に挿入される挿入部31内に形成されている。
ここで、図8は、シリンダヘッド3内に挿入される挿入部31の構造を示した図である。また、図9は、挿入部31をシリンダヘッド3へ挿入する前の状態を示した図である。挿入部31は、例えばフランジ32に溶接されている。
フランジ32は、シリンダヘッド3の側面6に例えばスタッドボルト及びナットを用いて取り付けられる。フランジ32には、排気が流通するための長方形の穴36が開けられている。この長方形の穴36は、フランジ32をシリンダヘッド3に取り付けたときに、長辺36a,36bが中心軸Aと平行になるように形成されている。長方形の穴36の一方の長辺36aと他方の長辺36bとに挿入部31が固定されている。挿入部31は、長方形の穴36の一方の長辺36aからフランジ32に対して垂直方向に延び、長方形の穴36の上方において他方の長辺36bに向かって、長方形の穴36の短辺36cを直径とする円弧を描いて曲がっている。そして、他方の長辺36bからフランジ32に対して垂直に延びる壁面に繋がる。
また、フランジ32に設けられる長方形の穴36の短辺36c,36dには、挿入部31が接続されていないため、短辺36c,36dと挿入部31とで囲まれる開口部が形成される。一方の短辺36c側の開口部を第1開口部33aとし、他方の短辺36d側の開口部を第4開口部33dとする。なお、何れの開口部かを特定しない場合には、単に「開口部33」と称する。
挿入部31の頂部には、該挿入部31の中心付近で平面となる平面部34が形成されている。この平面部34は、フランジ32の面と平行となる。この平面部34には、穴が2つ開けられている。これにより、第1開口部33aに近い第2開口部33bと、第4開口部33dに近い第3開口部33cと、の2つの開口部33が形成される。
フランジ32には、該フランジ32をシリンダヘッド3に固定するためのスタッドボルト等を通すための穴35が複数開けられている。
シリンダヘッド3には、挿入部31と略同形状の空間30が設けられている。この空間30は、挿入部31をシリンダヘッド3へ挿入したときに、第1排気ポート4aが第1開口部33aへ通じ、第2排気ポート4bが第2開口部33bへ通じ、第3排気ポート4cが第3開口部33cへ通じ、第4排気ポート4dが第4開口部33dへ通じるように形成されている。
このように構成された内燃機関1では、各気筒2からの排気が各開口部33を通過した後に、挿入部31の内部において集合する。つまり、集合部11は挿入部31の内部にある。そして、挿入部31の内部では、排気がシリンダヘッド3と接していない。したがって、排気ポート4の内壁の表面積を減少させることになる。
このようにして、内燃機関1の始動直後では、排気系の内壁の表面積の減少により排気温度の低下を抑制することができる。また、内燃機関1が始動してからある程度の時間が経過した後には、排気系の内壁の表面積の減少と、シリンダヘッド3内の内壁の表面積の減少と、により排気温度の低下を抑制することができる。この結果、ディーゼル機関においても、触媒17の活性化に要する時間を短縮することができる。
なお、図10から13は、図7に示す切断線C−Cによる断面図である。これは、挿入部31とフランジ32と排気マニホールド10との接続部の断面図である。
図10に示す構造では、フランジ32、挿入部31、排気マニホールド10を3枚重ね、この重ねた箇所を溶接している。フランジ32は、シリンダヘッド3の側面6に対して垂直に折れ曲がり、中心軸Bと平行となる面で溶接される。
図11に示す構造では、フランジ32に対して挿入部31及び排気マニホールド10が別々に溶接されている。また、挿入部31と排気マニホールド10とは、離間されている。さらに、挿入部31及び排気マニホールド10は、中心軸Bと平行な面にて溶接される。
図10及び図11に示した構造によれば、挿入部31及び排気マニホールド10をそのまま溶接すれば良いため、製造が容易になる。また、シリンダヘッド3からフランジ32を介して挿入部31及び排気マニホールド10に至る熱が移動する経路を長くすることができる。つまり、熱が伝わりにくくなる。このため、挿入部31を設ける効果をより高めることができる。
図12に示す構造では、挿入部31の端部と排気マニホールド10の端部とを夫々直角に折り曲げ、この折り曲げた端部同士を向き合わせ、さらにフランジ32を重ねて溶接している。このようにしても、製造を容易にすることが可能となる。また、端部を直角に折り曲げることにより、寸法精度が向上する。
図13に示す構造では、挿入部31の端部を直角に折り曲げ、この折り曲げた端部を、フランジ32とシリンダヘッド3との間のガスケットとして利用している。つまり、フランジ32とシリンダヘッド3との間に挿入部31の端部が挟まれる。このときに、フランジ32と挿入部31とは溶接しなくても構わない。一方、排気マニホールド10をフランジ32に溶接する。このようにすることで、製造及び組み付けを容易にすることが可能となる。また、寸法精度を向上させることもできる。
なお、挿入部31の形状を前記実施例と同様にV字形状としても良い。
1 内燃機関
2 気筒
3 シリンダヘッド
4 排気ポート
5 出口
6 側面
7 屈曲部
8 平面部
10 排気マニホールド
11 集合部
12 フランジ
13 先端部13
14 フランジ平面部
15 ターボチャージャ
16 排気管
17 触媒
21 スタッドボルト
22 ナット
23 座面
30 空間
31 挿入部
32 フランジ
33 開口部
34 平面部
35 穴
36 長方形の穴

Claims (3)

  1. シリンダヘッドに形成され複数の気筒から夫々延びる排気ポートと、
    前記シリンダヘッドの側面であって前記排気ポートが開口している箇所において排気マニホールドを接続するための接続面と、
    を備え、
    前記接続面の少なくとも一部を、気筒中心軸方向のシリンダヘッド上方から見て該シリンダヘッドの内部へ向けて凹むように形成し、
    気筒の中心軸と直交する平面によりシリンダヘッドを切断した切断面を該シリンダヘッドの上方から見た場合に、前記接続面はV字形状となることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記接続面の少なくとも一部は、シリンダヘッドの側面が最も凹んだ箇所である基点から気筒配列方向へ離れるほど、複数の気筒の中心軸を通る平面との距離が長くなるように傾斜する平面であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記排気マニホールドは、前記接続面と接するフランジを有し、該フランジは前記シリンダヘッドの側面が折れ曲がる箇所において分割されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
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