JP5131255B2 - 空燃比検出装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気流路の空燃比を検出する空燃比検出装置に関する。
従来、内燃機関(以下、「エンジン」とも言う。)の排気流路に設けられた空燃比センサ(A/Fセンサ)の出力に基づいて排気流路の空燃比を検出し、検出された空燃比に基づいて種々の制御を行うことが知られている。例えば、排気処理においては、NOx吸蔵還元触媒(LNT:Lean NOx Trap)に吸蔵されたNOxを還元するために排気流路に未燃成分を添加するリッチスパイク制御、あるいはDPF(Diesel Particulate Filter)に捕集されているパティキュレートが一気に燃焼しないように空燃比を制御する過昇温防止制御等がA/Fセンサにより検出される空燃比に基づいて実行される。
ところで、A/Fセンサの出力は、排気流路中に未燃成分である炭化水素(HC)が含まれると、A/Fセンサにより検出される空燃比が大きくなる方向、つまりリーン側にずれることが知られている。
そこで、特許文献1に開示される排気ガス浄化装置では、A/Fセンサにより検出される空燃比とエアフローセンサによって検出される吸入空気量とに基づいて、排気流路に添加された還元剤(未燃成分)の添加量QCを算出し、この算出された添加量QCと実際に排気流路に添加された還元剤の添加量QRとの比較結果として、添加量QCと添加量QRとの割合であるQC/QRに基づいて空燃比を補正しようとしている(特許文献1の段落[0012]、[0034]、図3参照。)。
特開2008−151002号公報
しかしながら、A/Fセンサにより検出された空燃比と吸入空気量とから算出された添加量QCと実際の添加量QRとの割合を算出する方法では、算出された添加量QCにおいては、エアフローセンサの個体バラツキや耐久劣化によって生じる吸入空気量バラツキ、あるいはEGR弁の個体バラツキや耐久劣化によって生じるEGR量バラツキなど、各構成部品に起因するバラツキの影響が発生する。
また、算出された添加量QCと実際の添加量QRとの割合であるQC/QRは、残存O2濃度の影響が大きいので、残存O2濃度の予測なしの場合、QC/QRに基づいて空燃比を高精度に補正することはできない。
このように、A/Fセンサにより検出された空燃比と吸入空気量とから算出された添加量QCと実際の添加量QRとの割合に基づいて空燃比を補正すると、空燃比を高精度に検出できないという問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、未燃成分が含まれる排気流路において、高精度に空燃比を検出する空燃比検出装置を提供することを目的とする。
請求項1から3に記載の発明によると、空燃比検出手段は、内燃機関の排気流路に設置されている空燃比センサの出力に基づいて排気流路における空燃比を検出し、未燃成分量推定手段は、内燃機関の運転状態に基づいて排気流路の未燃成分量を推定する。そして、空燃比補正手段は、未燃成分量推定手段が推定する未燃成分量に応じて空燃比検出手段が検出する空燃比を補正する。
これにより、空燃比センサの出力に基づいて検出される空燃比を排気流路中の未燃成分量に応じて高精度に補正できる。その結果、排気流路中の未燃成分量に応じて、排気流路における空燃比を高精度に検出できる。
さらに請求項1から3に記載の発明によると、未燃成分量推定手段は、排気流路の排気温度に基づいて排気流路の未燃成分量を推定する。
排気温度が高くなると、排気流路中の未燃成分が酸化され易くなるので未燃成分量は減少する。このように、排気温度に応じて排気流路中の未燃成分量が変化するので、排気流路の排気温度に基づいて排気流路の未燃成分量を推定することが望ましい。
請求項3に記載の発明によると、空燃比検出手段は、排気流路の排気ガス中の有害成分を処理する排気処理装置の排気上流側に設置されている空燃比センサの出力に基づいて排気流路における空燃比を検出する。
このように、排気処理装置の排気上流側に空燃比センサが設置されている場合には、例えば排気処理装置を再生するために排気流路に未燃成分が添加されると、添加された未燃成分に空燃比センサが直接晒される。この場合にも、空燃比センサの出力に基づいて検出される空燃比を未燃成分量に応じて高精度に補正できる。その結果、排気流路中の未燃成分量に応じて、排気流路における空燃比を高精度に検出できる。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、またはそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
本実施形態による排気浄化システムを示すブロック図。 (A)はA/Fセンサを示す断面図、(B)はセンサ素子による検出を説明する模式図。 (A)はポスト噴射量と未燃HC量との関係を示す特性図、(B)はポスト噴射量と未燃HC量との対応図。 (A)は空燃比とセンサ出力との関係を示す特性図、(B)空燃比と未燃HC量によるずれ量を考慮したセンサ出力との関係を示す特性図。 (A)は未燃HC量によるセンサ出力のずれを示す対応図、(B)は空燃比および未燃HC量とセンサ出力との関係を示す特性図。 A/Fセンサ出力の補正ルーチンを示すフローチャート。 未燃HC量の推定ルーチンを示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1に、本発明の一実施形態による空燃比検出装置としてECU(Electronic Control Unit)100を適用した排気浄化システム10を示す。
(排気浄化システム10)
本実施形態の排気浄化システム10は、エンジン2から排出される排気ガスを浄化するシステムである。本実施形態のエンジン2は、例えば4気筒のディーゼルエンジンである。
排気浄化システム10は、エアフロメータ12、エンジン回転数(NE)センサ14、アクセル開度センサ16、排気温度センサ18、EGR弁20、DOC(Diesel Oxidation Catalyst)30、LNT32、DPF(Diesel Particulate Filter)34、A/Fセンサ40、ECU100等から構成されている。エンジン2には、図示しないコモンレールにより蓄圧された燃料が燃料噴射弁4から噴射される。
エンジン2の各気筒に設置された燃料噴射弁4から噴射された燃料は気筒内で燃焼され、エンジン2から排気流路210に排気ガスが排出される。還流流路220は、エンジン2から排気流路210に排出される排気ガスを、排気流路210から吸気流路200に還流する。
吸気流路200に吸入された吸気はエアフロメータ12により吸気量を検出される。エアフロメータ12は、還流流路220が吸気流路200に接続する位置よりも吸気上流側に設置されている。つまり、エアフロメータ12が検出する吸気量は、排気側から吸気側に還流排気ガス(EGRガス)が還流される位置よりも吸気上流側の吸気量である。
還流流路220は吸気流路200と排気流路210とを接続しており、還流流路220を通り排気側から吸気側に排気ガスが還流される。還流流路220は、排気処理装置としてのDOC30、LNT32およびDPF34よりも排気上流側の排気流路210と、エアフロメータ12よりも吸気下流側の吸気流路200とを接続している。
EGR弁20は、デューティ比または供給電力量により開度を制御される電磁弁である。EGR弁20の開度が制御されることにより、還流流路220を通り排気側から吸気側に還流される排気ガスの還流量であるEGRガス量が調整される。
DOC30は、ハニカム構造体にプラチナ等の酸化触媒を担持した構造体であり、A/Fセンサ40の下流側に設置されている。DOC30は、燃料噴射弁4からのポスト噴射により排気流路210に添加された燃料を酸化反応させる。この反応熱により、排気流路210の排気温度が上昇し、DPF34に捕集されているパティキュレートが燃焼する。また、DOC30で酸化されなかった未燃成分によりリッチ状態となった排気ガスにより、LNT32に吸蔵されているNOxが還元される。
尚、燃料噴射弁4からのポスト噴射以外にも、DOC30の上流側の排気流路210に設置された燃料添加弁から燃料を添加してもよい。燃料添加弁から燃料を添加する場合には、燃料添加弁は、ターボチャージャのタービンよりも排気下流側、かつDOC30よりも排気上流側に設置される。この場合、A/Fセンサ40は、燃料添加弁とDOC30との間の排気流路210に設置される。
LNT32は、NOx吸蔵還元触媒であり、DOC30の排気下流側に設置されている。排気が酸化雰囲気であるリーン時には排気ガス中のNOxはLNT32に吸蔵されて除去され、排気が還元雰囲気であるリッチ時にはLNT32に吸蔵されているNOxが排気ガス中のHC、CO等により還元され浄化される。
DPF34は、DOC30の排気下流側に設置されている。DPF34は、多孔質のセラミックに白金等の酸化触媒が担持されたハニカム構造体で形成されている。DPF34のハニカム構造体の排気流れ方向に形成された流路の入口側および出口側は、互い違いに封止されている。排気ガス中の有害成分であるパティキュレートは、入口側が封止されておらず出口側が封止されている流路から流入し、流路を形成するハニカム構造体の隔壁を通過する際に隔壁の細孔に捕集される。そして、排気ガスは、入口側が封止されており出口側が封止されていない流路から流出する。
A/Fセンサ40は、DOC30、LNT32、およびDPF34よりも排気上流側で、かつ図示しないターボチャージャのタービンよりも排気下流側に設置されており、排気流路210の空燃比(酸素濃度)に応じた信号を出力する。
図2に示すように、A/Fセンサ40のハウジングは碍子46、48および装着部材50により構成されている。碍子46、48および装着部材50は、センサ素子42を貫挿して支持している。碍子46は、筒状ハウジング52により碍子48と装着部材50との間に挟持されている。碍子48の内周側には、センサ素子42と電気的に接続する金属端子54が保持されている。金属端子54はリード線56によりセンサ素子42の出力をA/Fセンサ40の外部に取り出している。
センサ素子42は、限界電流方式のセンサであり、排気ガス中のO2分子やHC分子等が拡散層43を通って電極44に到達する量に応じた信号を出力する。
センサ素子42の排気流路210側の先端部は、外側カバー60および内側カバー70に覆われている。両カバーは、センサ素子42が被水することを防止する。外側カバー60および内側カバー70の底部にはそれぞれ通気孔62、72が形成されている。また、外側カバー60および内側カバー70の側壁を貫通して通気孔64、74が形成されている。これら、通気孔62、64、72、74は、排気流路210の排気ガスが外側カバー60および内側カバー70を通ってセンサ素子42の周囲を流通するように形成されている。
図1に示すECU100は、図示しないCPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、通信インタフェース等を有するマイクロコンピュータにより主に構成されている。ECU100は、ECU100のROM、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されている制御プログラムをCPUが実行することにより、エンジン運転状態を制御する。
ECU100は、エアフロメータ12、エンジン回転数センサ14、アクセル開度センサ16、排気温度センサ18、A/Fセンサ40ならびにその他の各種センサの出力信号からエンジン運転状態を取得する。そして、ECU100は、取得したエンジン運転状態に基づき、燃料噴射弁4の噴射時期および噴射量を制御する。また、ECU100は、エンジン運転状態に基づいて、エンジンの主なトルクを発生するメイン噴射を含み、メイン噴射の前のパイロット噴射、メイン噴射の後のポスト噴射等の多段噴射を実施する。
パイロット噴射は、メイン噴射による着火の前に空気と微少量の燃料とを予め混合させておくために実施される。ポスト噴射は、微少量の燃料を噴射してLNT32に吸蔵されているNOxを還元するとともに、DPF34が捕集しているパティキュレートを燃焼するために実施される。
また、ECU100は、前述した各種センサの出力信号から取得するエンジン運転状態に基づいてEGR弁20の開度を制御することにより、排気側から吸気側に還流するEGRガス量を調整する。
(空燃比のずれ量)
次に、未燃成分によるA/Fセンサ40の出力のずれについて説明する。通常、ポスト噴射時の排気流路210にはO2とHCとが同時に存在する。さらに、ポスト噴射時に排気流路210に存在するHCは分子量の大きなものが多く含まれている。このように、HCはO2よりも分子量が大きいので、A/Fセンサ40のセンサ素子42において、O2分子の方が拡散層43を通って電極44に到達する量が多くなる。その結果、未燃成分量が多くなるほど、A/Fセンサ40の出力に基づいて検出される空燃比は実際の空燃比よりも高くなる。つまり、リーン側にずれることになる。
排気流路210中の未燃成分(未燃HC)量は、燃料噴射弁4からのポスト噴射量によって主に変化する。図3にポスト噴射量と未燃成分量との関係を示し、その関係を次式(1)に示す。
未燃HC量[ppmC]
=700+1025×ポスト噴射量[mm3/st] ・・・(1)
尚、排気温度、エンジン回転数によっても未燃HC量は変化する。例えば、排気温度が高くなると、排気流路210中の未燃HCが酸化され易くなるので未燃HC量は減少する。また、エンジン回転数が低下し排気流速が遅くなると、排気流路210中の未燃HCが酸化され易くなるので未燃HC量は減少する。そこで、式(1)にパラメータとしてエンジン回転数、排気温度を加えて、次式(2)に基づいて未燃HC量を算出してもよい。式(2)においてa、bはエンジン回転数、排気温度をパラメータとして未燃HC量を算出するための係数である。
未燃HC量[ppmC]
=700+1025×ポスト噴射量[mm3/st]×(a×回転数[rpm])
×(b×排気温度[℃]) ・・・(2)
A/Fセンサ40の出力は、式(1)または式(2)から算出された未燃HC量に応じて、図4の(A)に示す未燃HC量が0のときのA/Fセンサ40の基本出力から、図4の(B)に示すようにずれる。A/Fセンサ40の出力のずれ量は、次式(3)で表される。
センサ出力ずれ量[mA]
=(0.7/10000)×未燃HC量[ppmC] ・・・(3)
そして、図4の(B)および図5の(A)に示すように未燃HC量に応じてセンサ出力がずれるので、図5の(B)に示す未燃HC量が0のときのA/Fセンサ40の基本出力300に対し、未燃HC量が増加するにしたがい、A/Fセンサ40の実出力302、304は上昇する方向にずれる。したがって、A/Fセンサ40の実出力に対して、式(3)から算出されるセンサ出力ずれ量を減算して補正すれば、未燃HC量に関わらず、A/Fセンサ40の基本出力300の特性を取得することができる。これにより、補正されたA/Fセンサ40の出力に基づいて、排気流路210の空燃比を高精度に検出できる。
(センサ出力補正ルーチン)
図6に、A/Fセンサ40のセンサ出力補正ルーチンを示し、図7に、未燃HC量の推定ルーチンを示す。図6および図7のルーチンは常時実行される。図6および図7において「S」はステップを表している。
図6のS400において、ECU100は、A/Fセンサ40により検出される空燃比に基づく制御を実行中か否かを判定する。空燃比に基づく制御としては、LNT32に吸蔵されているNOxを還元するためのリッチスパイク制御、DPF34に捕集されているパティキュレートが一気に燃焼しないように空燃比を制御する過昇温防止制御等である。
空燃比に基づく制御を実行中か否かは、エンジン2が始動してアイドル回転数に達したか、エンジン2が暖機され水温が所定温度以上になったか、制御に使用する各種センサに故障がないか等の条件が成立しているか否かにより判定する。制御を実行中でない場合(S400:No)、ECU100は本ルーチンを終了する。
空燃比に基づく制御を実行中の場合(S400:Yes)、S402においてECU100は、排気流路210中に未燃HCが添加されているリッチスパイク中か否かを判定する。S402における判定は、燃料噴射弁4にポスト噴射が指令されているか否かで行う。燃料添加弁から燃料を添加する場合には、燃料添加弁に燃料添加が指令されているか否かで行う。
リッチスパイク中ではない場合(S402:No)、未燃HCによるA/Fセンサ40の出力のずれはないと判断し、ECU100は本ルーチンを終了する。
リッチスパイク中の場合(S402:Yes)、S404においてECU100は、未燃HC量を推定する。S404の処理を実行する図7に示すルーチンについては後述する。
S404において未燃HC量が推定されると、S406においてECU100は、式(3)からA/Fセンサ40の出力ずれ量を算出する。このずれ量に基づいてA/Fセンサ40の出力を補正することにより、図5の(B)に示す基本出力300の特性を得ることができる。そして、この基本出力300に基づいて、排気流路210の空燃比(酸素濃度)を確定する。
S408においてECU100は、補正により確定した空燃比と目標空燃比との偏差に基づいて、排気流路210の空燃比を目標空燃比に近づけるフィードバック(F/B)制御を実行する。
(未燃HC量推定ルーチン)
図7に、排気流路210中の未燃HC量の推定ルーチンを示す。
ECU100は、燃料噴射弁4に対する噴射指令量からポスト噴射量を検出し(S410)、エンジン回転数を検出し(S412)、排気温度を検出する(S414)。そして、S416においてECU100は、検出したこれらパラメータに基づいて、式(2)から未燃HC量を算出する。燃料添加弁から排気流路210に燃料を添加する場合は、燃料添加弁から添加される燃料量に基づいて未燃HC量を算出する。
本実施形態では、ECU100が本発明の空燃比検出装置に相当し、DOC30、LNT32、DPF34が排気処理装置に相当する。また、図6のS404および図7のS410からS416の処理が本発明の未燃成分量推定手段が実行する機能に相当し、図6の406の処理が本発明の空燃比検出手段および空燃比補正手段が実行する機能に相当する。
そして、本実施形態では、ROMまたはフラッシュメモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより、ECU100は、空燃比検出手段、未燃成分量推定手段、および空燃比補正手段として機能する。
以上説明した本実施形態では、排気流路210中の未燃成分(未燃HC)量を推定し、推定した未燃成分量に基づいてA/Fセンサ40の出力を補正することにより、A/Fセンサ40の出力に基づいて検出される空燃比を補正した。前述したように、A/Fセンサ40の出力は未燃成分量に応じて変化するので、未燃成分量に基づいてA/Fセンサ40の出力を高精度に補正できる。これにより、高精度に補正されたA/Fセンサ40の出力に基づいて空燃比を高精度に検出できる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、排気処理装置としてのDOC30、LNT32、およびDPF34の排気上流側にA/Fセンサ40を設置した。これに対し、いずれかの排気処理装置の排気下流側にA/Fセンサ40を設置してもよい。この場合にも、各排気処理装置で酸化されなかった未燃成分がA/Fセンサ40の設置位置に到達することがあるので、本発明の空燃比検出装置により空燃比を高精度に検出することができる。
また、上記実施形態では、ディーゼルエンジン2の排気流路210における空燃比をA/Fセンサ40で検出するために本発明の空燃比検出装置を適用した。これ以外にも、A/Fセンサで空燃比を検出し、例えばNOx吸蔵還元触媒(LNT)に対するリッチスパイク制御を実施するのであれば、直噴式のガソリンエンジンに本発明の空燃比検出装置を適用してもよい。この場合にも、排気流路中に未燃成分が含まれている状態において、空燃比を高精度に検出することができる。
上記実施形態では、空燃比検出手段、未燃成分量推定手段、および空燃比補正手段の機能を制御プログラムにより機能が特定されるECU100により実現している。これに対し、上記手段の機能の少なくとも一部を、回路構成自体で機能が特定されるハードウェアで実現してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
2:ディーゼルエンジン(内燃機関)、4:燃料噴射弁、30:DOC(排気処理装置)、32:LNT(排気処理装置)、34:DPF(排気処理装置)、40:A/Fセンサ(排気センサ)、100:ECU(空燃比検出装置、空燃比検出手段、未燃成分量推定手段、空燃比補正手段)、210:排気流路

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気流路に設置されている空燃比センサの出力に基づいて前記排気流路における空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態として、前記内燃機関の気筒に燃料を噴射する燃料噴射弁によりメイン噴射の後に噴射されるポスト噴射量と前記排気流路の排気温度とエンジン回転数とに基づいて前記排気流路の未燃成分量を推定する未燃成分量推定手段と、
    前記未燃成分量推定手段が推定する前記未燃成分量に応じて前記空燃比検出手段が検出する空燃比を補正する空燃比補正手段と、
    を備えることを特徴とする空燃比検出装置。
  2. 内燃機関の排気流路に設置されている空燃比センサの出力に基づいて前記排気流路における空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態として、前記排気流路に設置された燃料添加弁により前記排気流路に添加される燃料量と前記排気流路の排気温度とエンジン回転数とに基づいて前記排気流路の未燃成分量を推定する未燃成分量推定手段と、
    前記未燃成分量推定手段が推定する前記未燃成分量に応じて前記空燃比検出手段が検出する空燃比を補正する空燃比補正手段と、
    を備えることを特徴とする空燃比検出装置。
  3. 前記空燃比検出手段は、前記排気流路の排気ガス中の有害成分を処理する排気処理装置の排気上流側に設置されている前記空燃比センサの出力に基づいて前記排気流路における空燃比を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の空燃比検出装置。
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