JP5875547B2 - 移動体用受信装置および系列局サーチ開始タイミング判定方法 - Google Patents

移動体用受信装置および系列局サーチ開始タイミング判定方法 Download PDF

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Description

この発明は、移動体の移動に伴って系列局をサーチする移動体用受信装置および系列局サーチ開始タイミング判定方法に関する。
従来の移動体用受信装置における受信率の低下の原因を判断する技術として、例えば、特許文献1に開示される放送圏外検出方法がある。この方法では、受信装置が搭載された移動体の移動によって受信装置が放送波発信装置から離れる移動速度を検出し、放送波の受信レベルが視聴可能な下限レベルを下回った場合に、検出した上記移動速度を用いて、放送圏の変化による放送圏外であるのか、スポット的な放送圏外であるのかを判定する。ここで、移動速度に応じて予想される受信率の低下度合いと実際の受信率の低下度合いとを比較して、実際の受信率の低下が予想される受信率の低下度合いよりも大きい場合に、スポット的な放送圏外であるとされる。
特開2010−213072号公報
特許文献1に代表される従来の技術では、互いに異なる放送波発信装置による隣接した受信エリアを跨ぐトンネルまたは遮蔽環境を移動する場合であっても、スポット的な放送圏外、すなわち一時的な受信率の低下として判断される。このため、移動先の受信エリアにおける系列局のサーチが開始されず、すでに受信不可能な移動元の局が必要以上に保持され、移動先の受信エリアにおける適切な系列局サーチの開始タイミングを逃してしまうという課題があった。この場合、受信エリアを跨ぐトンネルまたは遮蔽環境を移動した後に、移動先の受信エリアにおける系列局のサーチが開始されるため、その間は放送の受信ができない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、系列局サーチを適切に行うことができる移動体用受信装置および系列局サーチ開始タイミング判定方法を得ることを目的とする。
この発明に係る移動体用受信装置は、移動体に搭載されて、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合に受信放送の系列局のサーチを行う移動体用受信装置において、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合においても、地図情報、地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および移動体の位置情報に基づいて、移動体が受信放送の受信エリア内にあると判定された場合には、系列局のサーチを開始しないよう制御する制御部を備え、制御部は、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および移動体の位置情報に基づいて、移動体が受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動していると判定された場合、移動体が異なる放送局の受信エリアに移動した時点で系列局のサーチを開始するよう制御することを特徴とする。
この発明によれば、系列局サーチを適切に行うことができるという効果がある。
従来の移動体用受信装置の構成を示すブロック図である。 従来の系列局サーチの開始タイミングの判定方法を示すフローチャートである。 従来の系列局サーチの開始タイミングの判定の問題点を示す図である。 車両が受信エリアを跨ぐ際の系列局サーチ開始タイミング判定を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る移動体用受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る系列局サーチ開始タイミング判定方法を示すフローチャートである。 車両が受信エリアを跨ぐ際の実施の形態1に係る系列局サーチ開始タイミング判定を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る移動体用受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る系列局サーチ開始タイミング判定方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
まず、従来の系列局サーチ開始タイミングの判定における問題点について説明する。
図1は、従来の移動体用受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示す受信装置は、アンテナ100、チューナ101、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)デコーダ102、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ103、CPU104、映像回路105、映像表示部106、音声回路107およびスピーカ108を備えて構成される。
アンテナ100で受信された地上波デジタルテレビ放送波は、チューナ101によって中間周波数(IF)信号に周波数変換される。IF信号は、OFDMデコーダ102によってOFDMデコードされ、MPEGデコーダ103によってMPEGデコードされ、映像信号と音声信号に分けられる。映像信号は、映像回路105によって増幅されてから、映像表示部106によって表示される。音声信号は、音声回路107によって増幅されて出力信号に変換されてから、スピーカ108で音声出力される。また、CPU104は、チューナ101、OFDMデコーダ102、およびMPEGデコーダ103の動作を制御する。
従来の系列局サーチ開始タイミングの判定について説明する。
図2は従来の系列局サーチの開始タイミングの判定方法を示すフローチャートである。
まず、入力部を用いてユーザから放送局の周波数が設定されると、チューナ101は、アンテナ100で受信された地上波デジタルテレビ放送波のうち、ユーザから設定された周波数の信号を選局する(ステップST100)。チューナ101は、アンテナ100によって受信されたデジタル放送波信号をIF信号に周波数変換する。IF信号は、OFDMデコーダ102によってOFDMデコードされ、MPEGデコーダ103によってMPEGデコードされる。
このとき、MPEGデコーダ103は、選局されたデジタル放送波信号の受信率を監視する(ステップST101)。ここで、受信率とは、例えば、デジタルテレビ放送を支障なく視聴可能な程度を示す数値であり、該当地域でデジタルテレビ放送を受信した際に、全体の時間に対して、映像、音声が途切れないでいる時間を示す割合などが挙げられる。
受信率が所定の閾値を超えている場合(ステップST102;NO)、MPEGデコーダ103は、ステップST102に戻って上記判定を繰り返す。
一方、受信率が上記閾値以下となった場合(ステップST102;YES)、MPEGデコーダ103は、受信率が上記閾値以下となった期間が一定期間継続したか否かを判定する(ステップST103)。このとき、一定期間経過する前に受信率が回復した場合(ステップST103;NO)、ステップST102に戻って上記判定を繰り返す。
受信率が上記閾値以下となった期間が一定期間継続した場合(ステップST103;YES)、MPEGデコーダ103は、その旨をCPU104の制御部104aに通知する。制御部104aは、MPEGデコーダ103から上記通知を受けると、この受信装置を搭載する移動体が現在受信中の放送の受信エリア外に移動したものと判断し、受信放送の系列局サーチを開始するよう、チューナ101を制御する。これにより、系列局サーチが自動的に開始される(ステップST104)。
このようにすることで、受信エリアを越えた移動を行った場合にも、引き続き視聴することが可能というメリットがあった。
しかしながら、従来の移動体用受信装置は、現在受信中の放送の受信エリア内であるか否かを、受信率が上記閾値以下となる期間が一定以上続いたか否かで判断しているため、移動体が受信エリア内にあっても長いトンネルや地下駐車場に入って上記条件を満たした場合、自動的に系列局サーチを開始してしまう。この場合、系列局も受信できないため、しばらくの間、系列局サーチが繰り返される。これにより、移動体がトンネルや地下駐車場から出ても、系列局サーチが完了しておらず、放送の受信に移行できないため、放送の視聴ができない。
例えば、図3に示す期間(1)で、従来の移動体用受信装置が、放送局Aからの放送波を受信している。このとき、放送局Aからの放送の受信率は高く、放送内容が視聴可能である。この後、移動体が移動して、期間(2)で図4に示すトンネルTAに入った場合、受信率が上記閾値以下となり、この状態が一定時間継続する。これにより、系列局サーチが自動的に開始される。しかし、トンネルTAでは、放送局Aの受信エリア内であっても放送波が遮られて受信環境が悪いため、系列局サーチが繰り返され、期間(1)で受信していた放送の系列局をサーチできない。
期間(3)は移動体がトンネルTAを出た直後の期間であるが、本来ならば、放送局Aからの放送を直ちに受信可能であるところ、トンネルTA内で開始された系列局サーチが継続しているために、放送局Aからの放送を受信できない。この受信不可状態は、系列局サーチが完了する期間(4)まで継続する。
また、特許文献1のように、受信率の低下のみを判断するだけでなく、移動体の移動によって受信装置が放送局から離れる移動速度を検出し、放送波の受信レベルが視聴可能な下限レベルを下回った場合に、検出した移動速度を用いて放送圏の変化による放送圏外であるのか、スポット的な放送圏外であるのかを判定することも考えられる。
しかしながら、図4に示すように、移動体が、例えば放送局A,Bの受信エリアを跨ぐトンネルTBを移動している場合には、上述の方法であっても、スポット的な放送圏外、すなわち、一時的な受信率の低下として判断される。このため、移動先の放送局Bの受信エリアで系列局サーチが直ちに開始されず、その分放送局Bからの放送の受信が遅れる。
そこで、この発明に係る移動体用受信装置では、地図情報に放送局の受信エリアを示す情報が含まれていることに着目して、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合においても、地図情報、地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および移動体の位置情報に基づいて、移動体が受信放送の受信エリア内にあると判定された場合には、系列局のサーチを開始しないよう制御する。このようにすることで、受信率が低下して放送受信状態が許容条件を満たさなくなった場合であっても、この放送の受信エリア内に移動体がある場合は、トンネルTAのような一時的に受信環境が悪化する場所に移動体が存在するものとして系列局サーチを開始しない。また、移動体が受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動していると判定される場合には、異なる受信エリアに移動した時点で直ちに系列局のサーチを開始する。これにより、系列局サーチを適切に行うことができる。
図5は、この発明の実施の形態1に係る移動体用受信装置の構成を示すブロック図であり、車両などの移動体に搭載されて、地上波デジタルテレビ放送波を受信する受信装置を示している。図5に示すように、実施の形態1に係る移動体用受信装置は、アンテナ1、チューナ2、OFDMデコーダ3、MPEGデコーダ4、CPU5、映像回路6、映像表示部7、音声回路8、スピーカ9、GPS受信機10および地図情報データベース(以下、DBと記載する)11を備えて構成される。
アンテナ1で受信された地上波デジタルテレビ放送波は、チューナ2によってIF信号に周波数変換される。IF信号は、OFDMデコーダ3によってOFDMデコードされ、MPEGデコーダ4によってMPEGデコードされ、映像信号と音声信号に分けられる。映像信号は、映像回路6によって増幅されてから映像表示部7によって表示される。音声信号は、音声回路8によって増幅され出力信号に変換されてから、スピーカ9で音声出力される。
CPU5は、チューナ2、OFDMデコーダ3およびMPEGデコーダ4の動作を制御するとともに、この発明に特有な系列局サーチ開始タイミングの判定を行う制御部5aを機能構成として有する。制御部5aは、従来と同様に、地上波デジタルテレビ放送波の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、系列局のサーチを開始するようチューナ2を制御する。ここで、許容条件とは、デジタルテレビ放送を支障なく視聴可能な程度を示す条件であり、デジタルテレビ放送を支障なく視聴可能な受信率の下限値に相当する。
また、制御部5aは、GPS(Global Positioning System)受信機10が受信したGPS情報および地図情報DB11に記憶される地図情報に基づいて、現在受信中の放送の受信エリア内に移動体が存在すると判定された場合、上記受信状態が許容条件を満たさなくなった場合であっても、系列局のサーチを開始しないように制御する。
次に動作について説明する。
図6は、実施の形態1に係る系列局サーチ開始タイミング判定方法を示すフローチャートである。
まず、入力部を用いてユーザから放送局の周波数が設定されると、チューナ2は、アンテナ1で受信された地上波デジタルテレビ放送波のうち、ユーザから設定された周波数の信号を選局する(ステップST1)。チューナ2は、アンテナ1によって受信されたデジタル放送波信号をIF信号に周波数変換する。IF信号は、OFDMデコーダ3によってOFDMデコードされ、MPEGデコーダ4によってMPEGデコードされる。
このとき、MPEGデコーダ4は、選局されたデジタル放送波信号の受信率を監視する(ステップST2)。ここで、受信率とは、従来と同様に、例えば、デジタルテレビ放送を支障なく視聴可能な程度を示す数値であり、該当地域でデジタルテレビ放送を受信した際に、全体の時間に対して、映像、音声が途切れないでいる時間を示す割合などが挙げられる。
受信率が所定の閾値を超えている場合(ステップST3;NO)、MPEGデコーダ4は、ステップST3に戻って上記判定を繰り返す。
一方、受信率が上記閾値以下となった場合(ステップST3;YES)、MPEGデコーダ4は、受信率が上記閾値以下となった期間が一定期間継続したか否かを判定する(ステップST4)。このとき、一定期間経過する前に受信率が回復した場合(ステップST4;NO)、ステップST3に戻って上記判定を繰り返す。
受信率が上記閾値以下となった期間が一定期間継続した場合(ステップST4;YES)、MPEGデコーダ4は、その旨をCPU5の制御部5aに通知する。制御部5aは、MPEGデコーダ4から上記通知を受けると、GPS受信機10から移動体の現在の位置情報を取得する(ステップST5)。さらに、制御部5aは、GPS受信機10から取得した現在位置情報に基づいて、地図情報DB11から現在地周辺の地図情報とこれに含まれる現在地周辺の受信エリアを示す情報を取得する。
次に、制御部5aは、移動体の現在の位置情報、現在地周辺の地図情報、およびこれに含まれる現在地周辺の受信エリアを示す情報に基づいて移動体が受信放送の受信エリア内にいるか否かを判定する(ステップST6)。
例えば、地図情報には、各放送局の受信エリアが緯度経度で判別可能な領域として規定されており、制御部5aは、GPS情報から得られる現在位置情報(緯度経度)を用いて受信エリア内であるか、他の受信エリア内であるかまたは異なる受信エリア間を跨ぐ状況にあるのかを判定することができる。
移動体が異なる受信エリア内へ移動した後である場合、すなわち、受信中の放送の受信エリア内にない場合(ステップST6;NO)、制御部5aは、受信放送の系列局サーチを開始するよう、チューナ2を制御する。これにより、系列局サーチが自動的に開始される(ステップST8)。
一方、移動体が受信中の放送の受信エリア内にある場合(ステップST6;YES)、制御部5aは、移動体の現在の位置情報、現在地周辺の地図情報、およびこれに含まれる現在地周辺の受信エリアを示す情報に基づいて、受信中の放送の受信エリア内であるが、他の受信エリアとの間を跨ぐトンネルなどを移動体が移動しているか否かを判定する(ステップST7)。
受信中の放送の受信エリア内であり、かつ受信エリア間を跨ぐトンネルなどを移動している場合(ステップST7;YES)、制御部5aは、ステップST3の処理に戻って、上記処理を繰り返す。このようにすることで、受信環境が悪いトンネルで系列局サーチが開始されることを防止できる。
なお、移動体がトンネル内で移動先の受信エリア内に入った場合には、ステップST6で受信エリア外と判定され、制御部5aは、受信放送の系列局サーチを直ちに開始するよう、チューナ2を制御する。これにより、系列局サーチが自動的に開始される(ステップST8)。
また、受信中の放送の受信エリア内であるが、上記トンネルなどから移動体が出た場合(ステップST7;NO)、ステップST6の処理に戻る。
この後、トンネルから移動体が出た時点で受信中の放送の受信エリア外にあると判定されれば(ステップST6;NO)、制御部5aは、直ちに系列局サーチを開始するよう制御する。これにより、系列局サーチが自動的に開始される(ステップST8)。
例えば、図7に示す期間(1a)で、実施の形態1に係る移動体用受信装置が放送局Aからの放送波を受信している。このとき、放送局Aからの放送の受信率は高く、放送内容が視聴可能である。この後、移動体が移動して、期間(2a)において、図4に示したようなトンネルTAに入った場合、受信率が上記閾値以下となる。しかし、この発明では、移動体の現在の位置情報、現在地周辺の地図情報およびこれに含まれる現在地周辺の受信エリアを示す情報に基づいて、放送局Aの受信エリア内のトンネルTAを移動していると判断されるため、系列局サーチが開始されない。これにより、図3で示したような受信が不可となる期間(3)が発生せず、移動体がトンネルTAを出た時点で、直ちに放送局Aからの放送を受信再開することが可能である。
なお、地図情報DB11の地図情報が特定の業者などによって更新される蓄積型の地図情報である場合、新しく開通した道路や施設などを容易に地図情報へ反映することができず、実際の受信環境と地図上の情報が異なる場合が考えられる。この場合、GPS受信機10から受信衛星数を取得して、これを用いて地図情報との差分を補間することにより、同様の効果を得ることができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合においても、地図情報、地図情報に含まれる受信エリアを示す情報および移動体の位置情報に基づいて、移動体が受信放送の受信エリア内にあると判定された場合には、系列局のサーチを開始しないよう制御する制御部5aを備える。
このようにすることで、受信中の放送の受信エリア内にあるにもかかわらず、系列局のサーチが開始され、トンネルのような受信環境の悪い場所から脱した時点で再受信することができなくなるような不具合を解消することができ、系列局サーチを適切に行うことができる。
また、この実施の形態1によれば、制御部5aが、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および移動体の位置情報に基づいて、移動体が受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動していると判定された場合、移動体が異なる放送局の受信エリアに移動した時点で系列局のサーチを開始するよう制御する。
このようにすることで、受信環境が悪いトンネルなどで系列局サーチが開始されることを防止でき、かつ、トンネルを抜けて他の受信エリアに出た時点で直ちに系列局サーチを開始することができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1と同様に、受信エリアを示す情報が含む地図情報を使用するが、地図情報にトンネルや地下駐車場などの詳細な情報がない場合を想定している。すなわち、この実施の形態2では、トンネルや地下駐車場などの放送波を遮蔽する空間では、遮蔽物によって光が遮断されて車室内が暗くなることを利用し、照度計と時刻によってトンネルや地下駐車場などに車両が存在するか否かを判定する。
図8は、この発明の実施の形態2に係る移動体用受信装置の構成を示すブロック図であり、車両などの移動体に搭載されて、地上波デジタルテレビ放送波を受信する受信装置を示している。図8に示すように、実施の形態2に係る移動体用受信装置は、アンテナ1、チューナ2、OFDMデコーダ3、MPEGデコーダ4、CPU5、映像回路6、映像表示部7、音声回路8、スピーカ9、GPS受信機10、地図情報DB11、照度計12、および時計13を備えて構成される。
照度計12は、移動体内の照度を計測するセンサであり、例えば車室内の照度を計測する。また、時計13は、現在時刻を計時する時計である。なお、GPS受信機10からのGPS情報から時刻情報を取得する場合には、時計13を省略することも可能である。
制御部5Aは、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、移動体の位置情報、および、照度計12が計測した移動体内の照度情報に基づいて、移動体が受信放送の受信エリア内であり、かつ移動体内の照度が閾値以下である場合には、系列局のサーチを開始しないよう制御する。
なお、図8において、図5と同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
図9は、実施の形態2に係る系列局サーチ開始タイミング判定方法を示すフローチャートである。図9におけるステップST1aからステップST5aまでの処理は、図6に示したステップST1からステップST5までと同様であるので説明を省略する。
移動体が異なる受信エリア内へ移動した後である場合、すなわち、受信中の放送の受信エリア内にない場合(ステップST6a;NO)、制御部5Aは、受信放送の系列局サーチを開始するよう、チューナ2を制御する。これにより、系列局サーチが自動的に開始される(ステップST11a)。一方、移動体が受信中の放送の受信エリア内にある場合(ステップST6a;YES)、制御部5Aは、照度計12から移動体内の照度情報を取得する(ステップST7a)。
この後、制御部5Aは、照度計12から取得した移動体内の照度情報が所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップST8a)。
移動体内の照度情報が所定の閾値を超えている場合(ステップST8a;NO)、制御部5Aは、受信中の放送の受信エリア内に移動体は存在するが、長いトンネルや地下駐車場のような遮蔽空間には存在せず、何らかの一過性の受信状態の悪化であると判断して、ステップST3aの処理に戻って上記処理を繰り返す。
一方、移動体内の照度情報が上記閾値以下である場合(ステップST8a;YES)、制御部5Aは、時計13から現在の時刻情報を取得し(ステップST9a)、現在が夜間であるか否かを判定する(ステップST10a)。
ここで、夜間であれば(ステップST10a;YES)、制御部5Aは、受信中の放送の受信エリア内に移動体は存在するが、長いトンネルや地下駐車場のような遮蔽空間には存在せず、何らかの一過性の受信状態の悪化であると判断して、ステップST3aの処理に戻って上記処理を繰り返す。このようにすることで、夜間で照度が低下したことと、トンネルや地下駐車場に存在して照度が低下したこととを混同する弊害を防止できる。
夜間でなければ(ステップST10a;NO)、制御部5Aは、移動体がトンネルなどの遮蔽空間を移動していると判断し、ステップST6aの処理に戻って、上記処理を繰り返す。このようにすることで、受信環境が悪いトンネルで系列局サーチが開始されることを防止できる。なお、移動体がトンネル内で移動先の受信エリア内に入った場合には、ステップST6aで受信エリア外と判定され、制御部5Aは、系列局サーチを直ちに開始するよう、チューナ2を制御する。これにより、系列局サーチが自動的に開始される(ステップST11a)。
以上のように、この実施の形態2によれば、制御部5Aが、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、移動体の位置情報および移動体内の照度情報に基づいて、移動体が受信放送の受信エリア内でありかつ移動体内の照度が閾値以下である場合には、系列局のサーチを開始しないよう制御する。このようにすることで、受信中の放送の受信エリア内にあるにもかかわらず、系列局のサーチが開始されて、トンネルのような受信環境の悪い場所から脱した時点で再受信することができなくなるような不具合を解消することができ、系列局サーチを適切に行うことができる。
また、この実施の形態2によれば、制御部5Aが、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、移動体が受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動しているか、もしくは、移動体が受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動しており、かつ時刻が夜間である場合には、移動体が異なる放送局の受信エリアに移動した時点で系列局のサーチを開始するよう制御する。このようにすることで、夜間で照度が低下したことと、トンネルや地下駐車場に存在して照度が低下したこととを混同する弊害を防止できる。また、受信環境が悪いトンネルなどで系列局サーチが開始されることを防止でき、かつトンネルを抜けて他の受信エリアに出た時点で直ちに系列局サーチを開始することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 アンテナ、2 チューナ、3 OFDMデコーダ、4 MPEGデコーダ、5 CPU、5a,5A 制御部、6 映像回路、7 映像表示部、8 音声回路、9 スピーカ、10 GPS受信機、11 地図情報DB、12 照度計、13 時計。

Claims (4)

  1. 移動体に搭載されて、放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合に受信放送の系列局のサーチを行う移動体用受信装置において、
    前記放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合においても、地図情報、前記地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体が前記受信放送の受信エリア内にあると判定された場合には、前記系列局のサーチを開始しないよう制御する制御部を備え
    前記制御部は、前記放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、前記地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体が前記受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動していると判定された場合、前記移動体が前記異なる放送局の受信エリアに移動した時点で前記系列局のサーチを開始するよう制御することを特徴とする移動体用受信装置。
  2. 前記制御部は、前記放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、前記地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、前記移動体の位置情報、および前記移動体内の照度情報に基づいて、前記移動体が前記受信放送の受信エリア内であり、かつ前記移動体内の照度が閾値以下である場合には、前記系列局のサーチを開始しないよう制御することを特徴とする請求項1記載の移動体用受信装置。
  3. 前記制御部は、前記放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、前記移動体が前記受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動しているか、もしくは、前記移動体が前記受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動しており、かつ時刻が夜間である場合には、前記移動体が前記異なる放送局の受信エリアに移動した時点で前記系列局のサーチを開始するよう制御することを特徴とする請求項記載の移動体用受信装置。
  4. 移動体用受信装置が、受信中の放送の系列局サーチの開始タイミングを判定する系列局サーチ開始タイミング判定方法において、
    前記移動体用受信装置の制御部が、前記放送の受信状態が許容条件を満たすか否かを判定するステップと、
    前記制御部が、前記放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、前記地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体が受信放送の受信エリア内であるか否かを判定するステップと、
    前記制御部が、前記移動体が前記受信放送の受信エリア内にあると判定された場合は、前記系列局のサーチを開始しないよう制御するステップと
    前記制御部が、前記放送の受信状態が許容条件を満たさなくなった場合、地図情報、前記地図情報に含まれる受信エリアを示す情報、および前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体が前記受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動していると判定するステップと、
    前記制御部が、前記移動体が前記受信放送の受信エリアから異なる放送局の受信エリアへ移動していると判定した場合は、前記移動体が前記異なる放送局の受信エリアに移動した時点で前記系列局のサーチを開始するよう制御するステップと、を備えたことを特徴とする系列局サーチ開始タイミング判定方法。
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