JP5875499B2 - 撮像装置、撮像システム、および、撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置、撮像システム、および、撮像装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、動画撮影機能を備えた撮像装置に関する。
撮像装置はCMOSセンサなどの固体撮像素子を備え、固体撮像素子は、光信号を電気信号に変換する光電変換を行う。この光電変換において、画像信号の画質劣化の原因となるノイズが発生することが知られている。代表的なノイズとして、画素ごとの製造ばらつきに起因して発生する画素欠陥や読み出し回路を構成するアンプなどの部品の製造ばらつきに起因する固定パターンノイズがある。
固定パターンノイズは、信号値の読み出し(S読み)とノイズ成分の読み出し(N読み)を行ってそれらの差分を取る(CDS動作を用いる)ことにより、撮像素子の内部において除去することができる。このようなCDS動作により、画素や読み出し回路ごとに異なるノイズを、撮像動作ごとに適切に除去し、良好な画質の画像信号を得ることが可能である。
しかしながら、電源変動などにより、S読みとN読みのそれぞれにおいて得られる信号値のオフセットが異なる場合、差分検出でノイズを取り除くことができない。これにより残存するノイズが画素領域内で異なることで、黒レベルの面内ばらつきとして現れる。以下、この現象を「ダークシェーディング」という。ダークシェーディングは、撮像素子を遮光しても生じる。
特許文献1には、本撮影後に、固体撮像素子を露光しない状態で本撮影と同様に電荷蓄積を行ってから読み出したダーク画像データを用いて演算処理を行うことにより、ノイズを除去する方法が開示されている。また特許文献2には、電源投入直後に固体撮像素子を露光しない状態で電荷蓄積を行った後に読み出したダーク画像データを保存し、ダーク画像データと本撮影時の撮影条件とを用いて演算処理を行うことにより、ノイズを除去する方法が開示されている。
特開2001−223950号公報 特開2001−028713号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、本撮影画像とダーク画像を毎回同じ撮影条件で撮影するため、通常の撮影の2倍の時間が必要となる。このため、動画撮影で同じ処理を行う場合にはフレームレートが低下する。特に、複数の動画像を用いてダイナミックレンジ拡大を行う撮影手法(以下、「動画HDR」という。)においては、フレームレートの低下が顕著となる。
また特許文献2の方法では、電源投入時に発生していないノイズが温度変化で発生し、また、撮影条件によりダークシェーディングの形状が異なるなど、電源投入時のダーク画像データを用いて常に適切なダークシェーディング補正処理を行うことは困難である。
そこで本発明は、画像出力フレームレートを低下させることなく、撮影画像に対して適切なダークシェーディング補正が可能な撮像装置、撮像システム、および、撮像装置の制御方法を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、一つの画像出力期間に第1の画像および第2の画像を取得可能な撮像素子と、撮影条件に応じてダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定する画像判定手段と、前記画像判定手段が前記ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、前記第2の画像の代わりに該ダークシェーディング補正用画像を取得する画像取得手段と、前記ダークシェーディング補正用画像を用いて前記第1の画像および前記第2の画像を補正する画像補正手段とを有する。
本発明の他の側面としての撮像システムは、レンズユニットと、前記レンズユニットを介して被写体像を取得する前記撮像装置とを有する。
本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、一つの画像出力期間に第1の画像および第2の画像を取得可能な撮像装置の制御方法であって、撮影条件に応じてダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定するステップと、前記ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、前記第2の画像の代わりに該ダークシェーディング補正用画像を取得するステップと、前記ダークシェーディング補正用画像を用いて前記第1の画像および前記第2の画像を補正するステップとを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、画像出力フレームレートを低下させることなく、撮影画像に対して適切なダークシェーディング補正が可能な撮像装置、撮像システム、および、撮像装置の制御方法を提供することができる。
本実施例における撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施例における撮像素子の回路構成を示す図である。 本実施例における読み出し回路の回路構成を示す図である。 本実施例の撮像装置において、1水平ラインの画素信号読み出し時の駆動タイミングチャートである。 本実施例の撮像装置において、画素領域内の3点の位置におけるウエル電位と時間との関係図である。 本実施例の撮像装置において、補正用画像取得時の駆動タイミングチャートである。 本実施例の撮像装置において、補正用画像取得の判定基準と判定結果の一例を示す表である。 実施例1における画像の撮影シーケンスを示すフローチャートである。 実施例1における複数画像取得方法を示す撮像素子駆動タイミングチャートである。 実施例2における画像の撮影シーケンスを示すフローチャートである。 実施例2における複数画像取得方法を示す撮像素子駆動タイミングチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本実施例における撮像装置の構成について説明する。図1は、撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。図1において、101は撮影レンズ(レンズユニット)である。撮像装置100は、撮影レンズ101を介して被写体像を取得する。なお、本実施例の撮像装置100は、撮影レンズ101を一体的に設けて構成されているが、これに限定されるものではない。本実施例は、撮像装置(撮像装置本体)と、これに着脱可能なレンズ装置(撮影レンズ101)とを組み合わせた撮像システムにも適用可能である。
図1において、撮影レンズ101(レンズユニット)は、1つのレンズとして表されているが、実際にはフォーカスレンズやズームレンズなどの複数のレンズを備えて構成されている。また、撮影レンズ101には絞り機構(絞り)も含まれる。102はレンズ駆動部である。レンズ駆動部102は、全体制御回路112からの指令に基づいて、撮影レンズ101のフォーカスやズーム、または、絞りを制御する。メカニカルシャッタ103は、撮影レンズ101を介して得られた被写体光を撮像素子105に露光または遮光するように動作する。シャッタ駆動部104は、撮影時にメカニカルシャッタ103を駆動して、被写体光を一定期間だけ撮像素子105に露光させる。
撮像素子105は、光信号を電気信号に変換する(光電変換を行う)固体撮像素子である。本実施例において、撮像素子105はベイヤー配列を有するCMOSセンサであるものとして説明するが、これに限定されるものではない。撮像素子105は、例えばCCDセンサなど他の構成を用いてもよい。また撮像素子105は、後述のように、一つの画像出力フレームレート(一つの画像出力期間)において、第1の撮影画像および第2の撮影画像(複数の撮影画像)を取得可能である。第1の撮影画像および第2の撮影画像は、それぞれ、例えば高露出画像および低露出画像であるが、互いに逆の画像であってもよい。また、第1の撮影画像および第2の撮影画像は、一つの画像出力フレームレートで取得される複数の撮影画像であれば、これらの画像に限定されるものではない。
温度検知部106(温度検知手段)は、例えばサーミスタなどで構成され、撮像素子105の周囲の温度を検知する。タイミング発生部107は、全体制御回路112の指令に基づいて撮像素子105を駆動する。タイミング発生部107は、全体制御回路112の指令に基づいて、撮像素子105の撮影時露光時間などを変更することができる。
撮像素子105から出力された信号(画像信号)は、画像処理回路108に入力される。画像処理回路108には、ダイナミックレンジ拡大回路109が設けられている。ダイナミックレンジ拡大回路109は、予めメモリ111に保存された高露出画像(第1の撮影画像)および低露出画像(第2の撮影画像)を用いてダイナミックレンジ拡大画像を生成する機能を有する。また画像処理回路108には、露出条件算出回路110が設けられている。露出条件算出回路110は、画像処理回路108に入力された信号(画像信号)から適正露出を算出し、その結果を全体制御回路112に伝達する。露出条件算出回路110にて算出された露出条件は、全体制御回路112に伝達された後、メモリ111に記憶される。ここで、既にメモリ111に露出条件が記憶されている場合には、露出条件を更新して記憶する。
画像処理回路108は、画像信号のゲインを変更する。また画像処理回路108は、画像信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する(A/D変換を行う)とともに、ガンマ処理やホワイトバランス処理などの各種信号処理を行う。画像処理回路108は、信号処理の際に、画像信号をメモリ111との間で書き込み/読み出し処理を行う。また、画像処理回路108の出力は、LCD113(表示部)にて表示することも可能である。
画像処理回路108で所定の画像処理が施されて得られた画像データは、画像変換回路114を介して圧縮され、メモリカード115に書き込まれて記憶される。画像変換回路114は、画像処理回路108からの画像データを圧縮してメモリカード115へ出力する機能、および、メモリカード115から読み出された画像データを伸長して画像処理回路108へ出力する機能を有する。
全体制御回路112は、画像処理回路108で処理された信号(画像データ)を用いて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のオートフォーカス(AF)処理、自動露出(AE)処理、フラッシュプリ発光(EF)処理などの各種処理を行う。また全体制御回路112は、撮影時の露出条件について、露出条件算出回路110の算出結果やダイナミックレンジ拡大に必要な条件などに基づいて、任意の条件をレンズ駆動部102やタイミング発生部107に指令することができる。
全体制御回路112には、補正用画像取得判定回路116が設けられている。補正用画像取得判定回路116は、温度検知部106で検知された温度、露出条件算出回路110で算出された露出条件、および、メモリ111に記憶されている露出条件を用いて、補正用画像を取得するか否かの判定(補正用画像取得判定)を行う。補正用画像取得判定回路116の動作の詳細については後述する。
操作部117は、レリーズ釦やモード切り換えダイヤルなど、撮影者が撮像装置に指示を入力するための操作部である。操作部117に入力された内容は、全体制御回路112に通知される。外部I/F部118(外部インターフェース部)は、外部PCなどの外部装置と通信を行うためのインターフェースである。
次に、図2を参照して、本実施例における撮像素子105の構成について説明する。図2は、撮像素子105の回路構成を示す図である。図2において、201は単位画素、202はフォトダイオード(PD)、203は転送スイッチ、204はフローティングデフュージョン(FD)、205はソースフォロアとして機能する増幅MOSアンプである。また、206は選択スイッチ、207はリセットスイッチ、208は信号線、209は増幅MOSアンプ205の負荷となる定電流源、210は通信線、211は出力アンプ、212は垂直走査回路、213は読み出し回路、214は水平走査回路である。
単位画素201は、PD202、転送スイッチ203、FD204、増幅MOSアンプ205(増幅用トランジスタ)、選択スイッチ206、および、リセットスイッチ207により構成される。また、FD204、増幅MOSアンプ205、および、定電流源209により、フローティングディフュージョンアンプが構成される。なお、図2では簡略化のために、4行×4列の単位画素201のみが示されているが、実際には多数の単位画素201が2次元状に配列されている。
続いて図3を参照して、撮像素子105の読み出し回路213の構成について説明する。図3は、読出し回路213の回路構成を示す図である。読み出し回路213は、そこで発生するノイズを含むノイズ信号(以下、「N信号」という。)読み出し系、および、光信号とN信号とが加算された信号(以下、「S信号」という)の読み出し系の2系統に分かれている。N信号読み出し系は、N信号転送スイッチ301、N信号蓄積容量303、および、列選択信号転送スイッチ305により構成されている。また、S信号読み出し系は、S信号転送スイッチ302、S信号蓄積容量304、および、列選択信号転送スイッチ306により構成されている。更に、N信号読み出し系およびS信号読み出し系は、それぞれ、差動増幅器307に接続されている。
次に、図4を参照して、図2および図3に示される撮像素子105において、ある1水平ラインの画素信号の読み出し動作について説明する。図4は、撮像素子105において、1水平ラインの画素信号読み出し時の駆動タイミングチャートである。
まず、垂直走査回路212は、選択された1水平ライン上の画素(単位画素201)のリセットスイッチ207をオンするため、ラインφRESにハイレベルのリセット制御パルスを与える。続いて、垂直走査回路212は、リセットスイッチ207をオフし、選択スイッチ206をオンするため、ラインφSELにハイレベルの選択制御パルスを与える。選択スイッチ206がオンされることにより、垂直出力線208に出力されたN信号は、図3の端子INへ入力される。N信号をN信号蓄積容量303に蓄積するため、端子φTNに、N信号転送スイッチ301をオンするためのハイレベルのN信号転送パルスが与えられる。
次に、垂直走査回路212は、選択された行の画素の転送スイッチ203をオンするため、ラインφTXにハイレベルの転送制御パルスを与える。これにより、フォトダイオード202に蓄積された光信号が増幅MOSアンプ205のゲートに入力されると、増幅MOSアンプ205のソースから、光信号に応じた出力信号が得られる。このとき、ラインφTXをローレベルにして転送スイッチ203をオフにした場合でも、増幅MOSアンプ205のゲート電位は光信号に基づいた値に保持される。この状態で、垂直出力線208に出力されたS信号をS信号蓄積容量304に蓄積するため、端子φTSに、S信号転送スイッチ302をオンするためのハイレベルのS信号転送パルスが与えられる。そして、選択スイッチ206をオフして、選択された行の各画素からの信号の読み出しが終了する。
なお、N信号蓄積容量303に保持されるN信号には、リセット時のkTCノイズ、各MOSトランジスタの閾値バラツキによる固定パターンノイズが含まれている。また、S信号蓄積容量304に保持されるS信号には、前述のノイズを含むリセット信号に光電荷による信号が加算されている。
このように、図4に示される各タイミングにより各スイッチが制御され、1水平ライン上の画素の信号は、それぞれの列における2つの蓄積容量(N信号蓄積容量303、S信号蓄積容量304)に保持される。そして、水平走査回路214により、列選択信号転送スイッチ305、306がオンされることにより、N信号およびS信号が差動増幅器307のそれぞれの入力線に読み出される。このとき、差動増幅器307は、それぞれの信号に含まれるノイズが除去されて光電荷による信号のみに応じた信号を端子OUTに出力する。端子OUTの信号は、出力アンプ211を経て、センサ出力として出力される。ノイズを含むS信号、N信号、および、差動増幅器307からノイズが除去された信号のみを出力する動作を、総称して「CDS動作」という。
次に、図5および図6を参照して、本実施例における補正用画像の取得方法について説明する。まず、図5を参照して、ダークシェーディングの発生メカニズムについて説明する。図5(a)は、撮像素子105の画素領域内の3点(A、B、C)の位置におけるウエル電位と時間との関係図である。図5(b)は、3点(A、B、C)の位置の平面図である。図5(a)において、縦軸はウエル電位、横軸は時間である。図5(a)は、選択スイッチをオンしたときにウエル電位が立ち上がり、ピークを示した後に収束する様子を示している。
図5(a)に示されるように、ウエル電位は時間に応じて変化する。N信号転送スイッチ301をオンすると、N信号蓄積容量303に、その時間におけるウエル電位に応じた信号が保持される。また、その後の時間において、S信号転送スイッチ302をオンすると、その時間におけるウエル電位に応じた信号がS信号蓄積容量304に保持される。このように、N信号転送スイッチ301をオンした場合と、S信号転送スイッチ302をオンした場合との間において、ウエル電位に差が生じる。このウエル電位の差により、CDS動作後にオフセット成分が残留してしまう。
また図5に示されるように、撮像素子105の画素位置に応じてウエル電位の時間経過による変化量が異なるため、CDS動作後に残留するオフセット成分は画素位置に応じてばらつきを有する。このような画素位置ごとのオフセット成分のばらつきは、ダークシェーディングとして画像に現れる。
本実施例における補正用画像取得の駆動タイミングは、例えば、CDS動作の駆動タイミングと同様のタイミングである。すなわち、画素の転送スイッチ203をオフした状態(ラインφTXをローレベルにした状態)で、他のスイッチ(選択スイッチ、N信号転送スイッチ、S信号転送スイッチ)を動作させる。これにより、CDS動作後に残存するダークシェーディング成分のみを出力したデータを取得することができる。
続いて図6を参照して、本実施例における補正用画像取得時の動作について説明する。図6は、補正用画像取得時の駆動タイミングチャートである。まず、垂直走査回路212は、選択された1水平ライン上の画素のリセットスイッチ207をオンするため、ラインφRESにハイレベルのリセット制御パルスを与える。続いてリセットスイッチ207をオフし、選択スイッチ206をオンするため、ラインφSELにハイレベルの選択制御パルスを与える。選択スイッチ206をオンすることで、垂直出力線208に出力されたN信号は、図3の端子INへ入力される。そして、N信号をN信号蓄積容量303に蓄積するため、端子φTNに、N信号転送スイッチ301をオンするためのハイレベルのN信号転送パルスが与えられる。
ここで、ラインφTXに、転送スイッチ203をオンするためのハイレベルの転送制御パルスを与えず、フォトダイオード202に蓄積された光信号を増幅MOSアンプ205のゲートに入力させない。この状態で、端子φTSに、S信号転送スイッチ302をオンするためのハイレベルのS信号転送パルスを与える。
N信号蓄積容量303に保持されるN信号には、リセット時のkTCノイズ、各MOSトランジスタの閾値ばらつきに応じた固定パターンノイズが含まれている。また、S信号蓄積容量304に保持されるS信号において、光電荷による信号は含まれず、前述のノイズにウエル電位の変化によるシェーディング成分が加算されている。
そして、水平走査回路214により、列選択信号転送スイッチ305、306をオンすることで、N信号およびS信号を差動増幅器307のそれぞれの入力線に読み出す。差動増幅器307は、それぞれの信号に含まれる固定パターンノイズが除去されてウエル電位の変化によるダークシェーディング成分のみの信号を端子OUTに出力する。端子OUTの信号は、出力アンプ211を経てセンサ出力として出力され、画像処理回路108により所定の画像処理が施された後、メモリ111に記憶される。
本実施例では、N信号と画素信号を転送しないS信号とを読み出し、N信号とS信号の2つの信号の差分を取ることで補正用画像(ダークシェーディング補正用画像)を生成しているが、これに限定されるものではない。例えば、補正対象とするノイズによって、N信号のみを読み出して補正用画像としてもよいし、PD202を有しない画素を含む固体撮像素子の場合には、PD202を有しない画素からの信号を読み出すことで、画像処理回路108が補正用画像を取得してもよい。また、撮像装置100は、撮像素子105から第1の撮影画像および第2の撮影画像を出力するか否かを切り替える切替手段を更に有していてもよい。この場合、画像処理回路108は、第1の撮影画像および第2の撮影画像を出力しないように切替手段をオフにした状態で補正用画像を取得することができる。また、メカニカルシャッタ103により撮像素子105への光を遮光した状態で、画像処理回路108が補正用画像を取得するように構成してもよい。
次に、図7を参照して、補正用画像取得判定回路116の動作(補正用画像取得判定)について説明する。図7は、本実施例における補正用画像取得の判定基準と判定結果の一例を示す表である。前述のように、ウエル電位の変化によって生じるダークシェーディングは、ゲインに応じて異なる形状となる。また、ダークシェーディングは、高温になるほどより顕著に画像に現れる。このため、高温時には補正用画像の取得が必要となるが、低温時には問題にならない場合も多い。すなわち、動画においてダークシェーディング成分検出時のフレームからゲインが大きく変化し、かつ、温度が高い場合には、ダークシェーディング成分の再検出が必要となる。そこで本実施例では、ゲイン変化量が大きくかつ温度が高い場合に、補正用画像を取得する。
まず、補正用画像取得判定回路116は、メモリ111に記憶されている露出条件、露出条件算出回路110で算出された露出条件、および、温度検知部106で検知された温度T(撮影時の温度)を取得する。そして補正用画像取得判定回路116は、メモリ111に記憶されている露出条件のうちのゲイン(G1)と、露出条件算出回路110で算出された露出条件のうちのゲイン(G2)との差分ΔG(ゲイン変化量)を以下の式(1)に表されるように算出する。
ΔG=G2−G1 … (1)
続いて、補正用画像取得判定回路116は、式(1)で算出された差分ΔG、温度T、および、図7に示される判定基準に基づいて、補正用画像(ダークシェーディング補正用画像)を取得するか否かを判定する。すなわち、差分ΔGが−2Bよりも小さくかつ温度Tが30℃よりも高い場合、または、差分ΔGが2dBよりも大きくかつ温度Tが30℃よりも大きい場合に、補正用画像を取得すると判定する。一方、それ以外の場合には、補正用画像を取得しないと判定する。全体制御回路112は、補正用画像取得判定回路116による判定の結果、補正用画像を取得しない場合には被写体画像取得駆動タイミングをタイミング発生部107に指示する。一方、この判定の結果、補正用画像を取得する場合には補正用画像取得駆動タイミングをタイミング発生部107に指示する。
このように本実施例では、撮影条件として、撮影時の温度T、および、2つの画像出力期間にて取得された第1の撮影画像または第2の撮影画像のゲイン変化量(差分ΔG)を用いる。そして、補正用画像取得判定回路116は、温度Tが所定の温度(例えば30℃)よりも高く、かつ、ゲイン変化量(差分ΔG)の絶対値が所定の変化量(例えば2dB)よりも大きい場合、ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定する。ただし本実施例はこれに限定されるものではなく、撮影時の温度Tのみを撮影条件として用いてもよい。この場合、補正用画像取得判定回路116は、温度Tが所定の温度よりも高い場合、ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定する。また、他の撮影条件を用いて、または、他の撮影条件と温度Tやゲイン変化量を併用して判定を行うこともできる。
続いて、図8および図9を参照して、本発明の実施例1における被写体画像および補正用画像の撮影手順について説明する。図8は、本実施例における画像の撮影シーケンスを示すフローチャートである。図8の各ステップは、主に全体制御回路112の指令に基づいて行われる。また図9は、本実施例における複数の画像の取得方法を示す撮像素子105の駆動タイミングチャートである。なお本実施例において、複数の画像は2つの画像であるとして説明するが、これに限定されるものではなく、本実施例は3つの画像以上の場合にも適用可能である。
図9において、出力同期信号は、複数の画像の合成画像を出力するタイミングを表す同期信号である。出力同期信号の周期は、画像出力フレームレート(画像出力期間)に対応している。また、撮影同期信号は、1フレームの画像を撮影するタイミングを表す同期信号である。撮影同期信号の周期は、画像撮影フレームレート(画像撮影期間)に対応している。本実施例において、撮影同期信号は出力同期信号の2倍の周期となっているが、これに限定されるものではない。
本実施例において、ダイナミックレンジ拡大画像を生成するために撮影する2枚の画像のうち、1枚目を1stフレーム、2枚目を2ndフレームという。また、補正用画像を取得するフレームを補正用画像取得フレームという。図9において、撮影画像および合成画像は、撮影および生成(合成)タイミングの概念図として表され、高露出画像をHigh、低露出画像をLow、補正用画像をDarkとして示している。また、ダークシェーディング成分除去後(ノイズ除去後)の高露出画像をHigh(Dsub)、ダークシェーディング成分除去後(ノイズ除去後)の低露出画像をLow(Dsub)、合成後のダイナミックレンジ拡大画像(合成画像)をHDRとして示している。
また、各撮影画像は、撮影開始からの1stフレームの数m、2ndフレームの数nを引数とした1stフレームをFr1(m)、2ndフレームをFr2(n)として示している。また、補正用画像取得フレームをK、補正後の1stフレームをFr1_sub、補正後の2ndフレームをFr2_subとして示している。
図9の時刻T1にて動画撮影が開始されると、まず図8のステップS801において、露出条件算出回路110は適正露出条件を算出する。続いてステップS802において、補正用画像取得判定回路116は、例えば図7に示される判定基準に基づいて、補正用画像の取得が必要か否かを判定する(補正用画像取得判定)。ステップS802において補正用画像の取得が不要であると判定されると、ステップS803に進む。
ステップS803において、ステップS801にて算出された適正露出条件に基づいて露光時間Tvをプラス1段とする高露出条件を算出し、その露出条件をレンズ駆動部102に設定する。本実施例では、露光時間Tvを変更して高露出条件と低露出条件を設定する。前述のように、ダークシェーディング成分はゲインが変化すると異なる形状となる。このため、ゲインを高露出条件と低露出条件とで互いに異なるように設定とすると、ダークシェーディングの形状が異なってしまう。そこで、露光時間Tvのみを変更して露出条件を設定することで、高露出条件と低露出条件との間でゲインが変化せず、同じ補正用画像を高露出画像と低露出画像の両方に用いることができる。
続いてステップS804において、全体制御回路112は、被写体画像撮影駆動タイミングをタイミング発生部107に設定する。そしてステップS805において、前述の高露出条件により1stフレームFr1(m)の撮影を行う。またステップS806において、1stフレームFr1(m)の高露出画像Highからメモリ111に記憶された補正用画像Darkを減算することで、ダークシェーディング成分除去後の高露出画像High(Dsub)が生成される。続いてステップS807において、生成画像をメモリ111に保存する。このとき、既にメモリ111に保存されている高露出画像High(Dsub)が更新される。
次に、図9の時刻T2において、図8のステップS808では、適正露出条件から露光時間Tvをマイナス1段とすることによって低露出条件を算出し、その低露出条件をレンズ駆動部102に設定する。続いてステップS809において、全体制御回路112は、被写体画像撮影駆動タイミングをタイミング発生部107に指示する。そしてステップS810において、低露出条件により2ndフレームFr2(n)の撮影を行う。
続いてステップS811において、2ndフレームFr2(n)の低露出画像Lowからメモリ111上の補正用画像Darkを減算することで、ダークシェーディング成分除去後の低露出画像Low(Dsub)が生成される。そしてステップS812において、生成画像をメモリ111に保存する。このとき、既にメモリ111に保存されている低露出画像Low(Dsub)が更新される。
続いてステップS813において、画像処理回路108は、1フレームのダイナミックレンジ拡大画像HDRを生成する。ダイナミックレンズ拡大画像HDRは、時刻T1で撮影されたメモリ111上の高露出画像High(Dsub)および時刻T2で撮影されたメモリ111上の低露出画像Low(Dsub)を用い、ダイナミックレンジ拡大回路109による合成処理で生成される。なお、高露出画像および低露出画像を利用するダイナミックレンジ合成処理手法は、一般的であるため詳細については省略する。そしてステップS814において、画像処理回路108は、ステップS813にて生成されたダイナミックレンジ拡大画像HDRに対して各種画像処理を施し、出力画像としてメモリカード115に保存するとともにLCD113に表示する。
次に、図9の時刻T3において、全体制御回路112は図8のステップS815で撮影終了の指示があるか否かを判定する。撮影終了の指示がある場合には本フローを終了する。一方、撮影終了の指示がない場合には、ステップS801に戻る。
続いてステップS802において、補正用画像取得判定回路116は、例えば図7に示される判定基準に基づいて、補正用画像の取得が必要か否かを判定する(補正用画像取得判定)。ここで、補正用画像の取得が必要であると判定された場合には、ステップS816に進む。
ステップS816において、適正露出条件をレンズ駆動部102に設定する。続いてステップS817において、全体制御回路112は、補正用画像を撮影するための駆動タイミングをタイミング発生部107に設定する。そしてステップS818において、適正露出条件により補正用画像取得フレームK(補正用画像Dark)の撮影を行う。
続いてステップS819において、撮影画像を補正用画像Dark(補正用画像取得フレームK)としてメモリ111に保存する。このとき、既にメモリ111に保存されている補正用画像Darkを更新する。このように、本実施例の撮像装置100はダークシェーディング補正用画像を記憶するメモリ111(記憶手段)を有する。そして、画像処理回路108(画像取得手段)が新たなダークシェーディング補正用画像を取得した場合、メモリ111に既に記憶されているダークシェーディング補正用画像は新たなダークシェーディング補正用画像に更新される。全体制御回路112(画像補正手段)は、メモリ111に記憶されたダークシェーディング補正用画像を用いて第1の撮影画像および第2の撮影画像を補正することになる。以降、時刻T4においてのステップS808からステップS814までの動作は既述のため省略する。
このように本実施例において、補正用画像取得判定回路116(画像判定手段)は、撮影条件(撮影時の温度やゲイン変化量など)に応じて、ダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定する。そして、補正用画像取得判定回路116がダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、画像処理回路108(画像取得手段)は、第2の撮影画像(または第1の撮影画像)の代わりにダークシェーディング補正用画像を取得する。また全体制御回路112(画像補正手段)は、ダークシェーディング補正用画像を用いて第1の撮影画像および第2の撮影画像を補正する。
また本実施例では、第1の撮影画像および第2の撮影画像を合成して出力画像を生成する画像生成手段を有する。画像生成手段は、第1の画像出力期間において画像処理回路108がダークシェーディング補正用画像を取得した場合、他の画像出力期間における撮影画像を利用して出力画像を生成する。例えば、第1の画像出力期間において取得した第1の撮影画像、および、第1の画像出力期間の直前の第2の画像出力期間において取得した第2の撮影画像を合成して、第1の画像出力期間における出力画像を生成する。特に本実施例において、第1の撮影画像および第2の撮影画像は露出条件が互いに異なる画像であり、画像生成手段はダイナミックレンジ拡大回路109である。そしてダイナミックレンジ拡大回路109は、第1の撮影画像および第2の撮影画像を合成することにより、出力画像としてダイナミックレンジ拡大画像を生成する。
本実施例では、補正用画像(ダークシェーディング補正用画像)を高露出画像および低露出画像に対して共通に用いているため、高露出条件および低露出条件を露光時間Tvによって変更している。ただし本実施例は、これに限定されるものではなく、補正対象とするノイズによっては、高露出条件および低露出条件をゲインや他の条件によって変更してもよい。また、撮影途中に補正用画像を取得するまで、事前に取得した補正用画像を用いて補正を行ってもよい。また本実施例では、補正用画像取得後に低露出画像の取得を行っているが、補正用画像取得後に高露出画像を取得してもよい。本実施例では、以上の撮影シーケンスをフレーム毎に行うことによって、動画像の撮影および記録を行う。
本実施例によれば、画像出力フレームレートを低下させることなく、撮影画像に対して適切なダークシェーディング補正が可能な撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することができる。特に、一つのフレームレートにおいて露出条件が異なる複数の撮影画像を取得して一つの合成画像を生成する場合に効果的である。
次に、図10および図11を参照して、本発明の実施例2における被写体画像および補正用画像の撮影手順について説明する。図10は、本実施例における画像の撮影シーケンスを示すフローチャートである。図10の各ステップは、主に全体制御回路112の指令に基づいて行われる。また図11は、本実施例における複数の画像の取得方法を示す撮像素子105の駆動タイミングチャートである。なお本実施例において、複数の画像は2つの画像であるとして説明するが、これに限定されるものではなく、本実施例は3つの画像以上の場合にも適用可能である。また本実施例において、実施例1と同様の説明は省略する。
本実施例では、高露出画像および低露出画像のそれぞれに対応する補正用画像(第1のダークシェーディング補正用画像、第2のダークシェーディング補正用画像)を取得する。前述のように、ウエル電位の変化によるダークシェーディングは、ゲインに応じて異なる形状となる。このため、高露出条件と低露出条件の間でゲインが異なる場合には、それぞれの条件に対応する補正用画像を取得することが好ましい。図11において、高露出補正用画像をHDark、低露出補正用画像をLDarkとして示している。また、高露出補正用画像取得フレームをHK、低露出補正用画像取得フレームをLKとして示している。本実施例において、実施例1と重複する部分については同様の符号を用いて、その説明を省略する。
図11の時刻T1にて動画撮影が開始されると、まず図10のステップS1001において、露出条件算出回路110は適正露出条件を算出する。続いてステップS1002において、補正用画像取得判定回路116は、例えば図7に示される判定基準に基づいて、高露出補正用画像の取得が必要か否かを判定する。高露出補正用画像の取得が必要であると判定された場合、ステップS1003に進む。
ステップS1003において、全体制御回路112は、ステップS1001で算出された適正露出条件より、プラス1段となる高露出条件を算出してレンズ駆動部102に設定する。続いてステップS1004において、全体制御回路112は、被写体画像を撮影するための駆動タイミングをタイミング発生部107に指示する。そしてステップS1005において、高露出条件により1stフレームFr1(m)の撮影を行う。
続いてステップS1006において、1stフレームFr1(m)の高露出画像Highからメモリ111上の高露出補正用画像HDarkを減算することにより、ダークシェーディング成分除去後の高露出画像High(Dsub)を生成する。そしてステップS1007において、生成画像をメモリ111に保存する。このとき、既にメモリ111に保存されている高露出画像High(Dsub)が更新される。
次に、図11の時刻T2において、図10のステップS1008では、露出条件算出回路110は適正露出条件を算出する。続いてステップS1009において、補正用画像取得判定回路116は、低露出補正用画像の取得が必要か否かを判定する。ステップS1009において低露出補正用画像の取得が不要であると判定された場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1010において、全体制御回路112は、ステップS1001にて算出された適正露出条件よりマイナス1段となる低露出条件を算出し、レンズ駆動部102に設定する。続いてステップS1011において、全体制御回路112は、被写体画像を撮影するための駆動タイミングをタイミング発生部107に設定する。そしてステップS1012において、低露出条件により2ndフレームFr2(n)の撮影を行う。
続いてステップS1013において、2ndフレームFr2(n)の低露出画像Lowからメモリ111上の補正用画像LDarkを減算することにより、ダークシェーディング成分除去後の低露出画像Low(Dsub)を生成する。そしてステップS1014において、生成画像をメモリ111に保存する。このとき、既にメモリ111に保存されている低露出画像Low(Dsub)が更新される。
続いてステップS1015において、画像処理回路108は、1フレームのダイナミックレンジ拡大画像HDRを生成する。ダイナミックレンズ拡大画像HDRは、時刻T1で撮影されたメモリ111上の高露出画像High(Dsub)および時刻T2で撮影されたメモリ111上の低露出画像Low(Dsub)を用い、ダイナミックレンジ拡大回路109による合成処理で生成される。そしてステップS1016において、画像処理回路108は、ステップS1015にて生成されたダイナミックレンジ拡大画像HDRに対して各種画像処理を施し、出力画像としてメモリカード115に保存するとともにLCD113に表示する。
次に、図11の時刻T3において、全体制御回路112は図10のステップS1017で撮影終了の指示があるか否かを判定する。撮影終了の指示がある場合には本フローを終了する。一方、撮影終了の指示がない場合には、ステップS1001に戻る。
続いてステップS1002において、補正用画像取得判定回路116は、例えば図7に示される判定基準に基づいて、高露出補正用画像の取得が必要か否かを判定する。高露出補正用画像の取得が必要であると判定された場合、ステップS1018に進む。
ステップS1018において、全体制御回路112は、高露出条件をレンズ駆動部102に設定する。続いてステップS1019において、全体制御回路112は、高露出補正用画像を撮影するための駆動タイミングをタイミング発生部107に設定する。そしてステップS1020において、高露出条件により高露出補正用画像取得フレームHKの撮影を行う。またステップS1021において、撮影画像を補正用画像HDarkとしてメモリ111に保存する。このとき、既にメモリ111に保存されている補正用画像HDarkが更新される。
図11の時刻T4においては、図10のステップS1008で、露出条件算出回路110は再度、適正露出条件を算出する。続いてステップS1009において、補正用画像取得判定回路116は、例えば図7に示される判定基準に基づいて、低露出補正用画像の取得が必要か否かを判定する。ステップS1009にて低露出補正用画像の取得が必要であると判定された場合、ステップS1023に進む。
ステップS1023において、全体制御回路112は、低露出条件をレンズ駆動部102に設定する。続いてステップS1024において、全体制御回路112は、低露出補正用画像を撮影するための駆動タイミングをタイミング発生部107に設定する。そしてステップS1025において、低露出条件により低露出補正用画像取得フレームLKの撮影を行う。またステップS1026において、撮影画像を補正用画像LDarkとしてメモリ111に保存する。このとき、既にメモリ111に保存されている補正用画像LDarkが更新される。続くステップS1015およびステップS1016の動作については既述のため省略する。以上のような撮影シーケンスをフレーム毎に行うことにより、動画像の撮影および記録を行う。
このように本実施例において、補正用画像取得判定回路116(画像判定手段)は、第1の撮影画像(高露出画像)の第1の撮影条件に応じて第1のダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定する。また補正用画像取得判定回路116は、第2の撮影画像(低露出画像)の第2の撮影条件に応じて第2のダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定する。画像処理回路108(画像取得手段)は、補正用画像取得判定回路116が第1のダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、第1の撮影画像の代わりに第1のダークシェーディング補正用画像を取得する。また、補正用画像取得判定回路116が第2のダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、第2の撮影画像の代わりに第2のダークシェーディング補正用画像を取得する。そして、全体制御回路112(画像補正手段)は、第1のダークシェーディング補正用画像を用いて第1の撮影画像を補正し、第2のダークシェーディング補正用画像を用いて第2の撮影画像を補正する。
本実施例によれば、フレームレートを低下させることなく、撮影画像に対して適切なダークシェーディング補正が可能な撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することができる。特に、一つのフレームレートにおいて露出条件が異なる複数の撮影画像を取得して一つの合成画像を生成する場合に効果的である。また本実施例によれば、露出条件が異なる複数の撮影画像のそれぞれに対して適切な補正用画像を取得することにより、より適切な補正が可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 撮像装置
105 撮像素子
108 画像処理回路
112 全体制御回路
116 補正用画像取得判定回路

Claims (18)

  1. 一つの画像出力期間に第1の画像および第2の画像を取得可能な撮像素子と、
    撮影条件に応じてダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定する画像判定手段と、
    前記画像判定手段が前記ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、前記第2の画像の代わりに該ダークシェーディング補正用画像を取得する画像取得手段と、
    前記ダークシェーディング補正用画像を用いて前記第1の画像および前記第2の画像を補正する画像補正手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影条件は、撮影時の温度であり、
    前記画像判定手段は、前記温度が所定の温度よりも高い場合、前記ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影条件は、更に、2つの画像出力期間にて取得された前記第1の画像または前記第2の画像のゲイン変化量を含み、
    前記画像判定手段は、前記温度が前記所定の温度よりも高く、かつ、前記ゲイン変化量の絶対値が所定の変化量よりも大きい場合、前記ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の画像および前記第2の画像を合成して出力画像を生成する画像生成手段を更に有し、
    前記画像生成手段は、第1の画像出力期間において前記画像取得手段が前記ダークシェーディング補正用画像を取得した場合、該第1の画像出力期間において取得した前記第1の画像、および、該第1の画像出力期間の直前の第2の画像出力期間において取得した第2の画像を合成して、該第1の画像出力期間における前記出力画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の画像および前記第2の画像は、露出条件が互いに異なり、
    前記画像生成手段は、前記第1の画像および前記第2の画像を合成することにより、出力画像としてダイナミックレンジ拡大画像を生成することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記ダークシェーディング補正用画像を記憶する記憶手段を更に有し、
    前記画像補正手段は、前記記憶手段に記憶された前記ダークシェーディング補正用画像を用いて前記第1の画像および前記第2の画像を補正し、
    前記画像取得手段が新たなダークシェーディング補正用画像を取得した場合、前記記憶手段に既に記憶されているダークシェーディング補正用画像は該新たなダークシェーディング補正用画像に更新されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子への光を遮光するメカニカルシャッタを更に有し、
    前記画像取得手段は、前記メカニカルシャッタにより前記撮像素子への光を遮光した状態で、前記ダークシェーディング補正用画像を取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像素子は、フォトダイオードを有しない画素を含み、
    前記画像取得手段は、前記フォトダイオードを有しない画素からの信号を読み出すことで、前記ダークシェーディング補正用画像を取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記画像取得手段は、前記撮像素子から前記第1の画像および前記第2の画像を出力するか否かを切り替える切替手段を更に有し、
    前記画像取得手段は、前記第1の画像および前記第2の画像を出力しないように前記切替手段をオフにした状態で、前記ダークシェーディング補正用画像を取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 一つの画像出力期間に第1の画像および第2の画像を取得可能な撮像素子と、
    記第1の画像の第1の撮影条件に応じて第1のダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定し、前記第2の画像の第2の撮影条件に応じて第2のダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定する画像判定手段と
    画像判定手段が前記第1のダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、前記第1の画像の代わりに該第1のダークシェーディング補正用画像を取得し、該画像判定手段が前記第2のダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、前記第2の画像の代わりに該第2のダークシェーディング補正用画像を取得する画像取得手段と
    記第1のダークシェーディング補正用画像を用いて前記第1の画像を補正し、前記第2のダークシェーディング補正用画像を用いて前記第2の画像を補正する画像補正手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  11. レンズユニットと、
    前記レンズユニットを介して被写体像を取得する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置と、を有することを特徴とする撮像システム。
  12. 一つの画像出力期間に第1の画像および第2の画像を取得可能な撮像装置の制御方法であって、
    撮影条件に応じてダークシェーディング補正用画像を取得するか否かを判定するステップと、
    前記ダークシェーディング補正用画像を取得すると判定した場合、前記第2の画像の代わりに該ダークシェーディング補正用画像を取得するステップと、
    前記ダークシェーディング補正用画像を用いて前記第1の画像および前記第2の画像を補正するステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  13. 一つの画像出力期間に互いに露出の異なる第1の画像および第2の画像を撮像手段に撮像させる撮像制御手段と、
    前記撮像手段により出力される前記第1の画像及び前記第2の画像を合成して順次合成画像を出力する合成手段と、を有し、
    前記合成手段は、撮影条件に応じて、異なる画像出力期間で得られた前記第1の画像及び前記第2の画像を合成して前記合成画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  14. 前記撮影条件は、撮影時の温度であり、前記合成手段は、前記温度が所定の温度よりも高い場合、異なる画像出力期間で得られた前記第1の画像及び前記第2の画像を合成して前記合成画像を生成することを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記撮影条件は、前記撮像手段から出力される画像にかけるゲインであることを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理装置。
  16. 前記合成手段は、前記ゲインの設定が所定の変化量より大きく変化した場合に、異なる画像出力期間で得られた前記第1の画像及び前記第2の画像を合成して前記合成画像を生成することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 前記合成手段は、前記撮像手段が前記一つの画像出力期間に前記第1の画像あるいは第2の画像の代わりに第3の画像を取得する場合、前記一つの画像出力期間の直前の画像出力期間の前記第1の画像あるいは第2の画像を用いて前記合成画像を生成することを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 一つの画像出力期間に互いに露出の異なる第1の画像および第2の画像を撮像手段に撮像させるステップと、
    前記撮像手段により出力される前記第1の画像及び前記第2の画像を合成して順次合成画像を出力するステップと、を有し、
    前記合成画像を出力するステップでは、撮影条件に応じて、異なる画像出力期間で得られた前記第1の画像及び前記第2の画像を合成して前記合成画像を生成することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
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