JP5875419B2 - 医療用工具セット - Google Patents

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Description

本発明は、医療用工具セットに関する。
近年、腹膜透析による治療法は、人工腎臓による透析法に比し、装置、器具が小型で簡易であり、治療費も安いこと、腹膜癒着の防止が可能となったこと、患者の負担が少ないこと等の理由から、注目されている。
この腹膜透析法のうち、特に連続的携帯式腹膜透析法(continuous ambulatory peritoneal dialysis、以下、「CAPD」という)は、患者自身が自宅や職場で透析液のバッグの交換を行うことができるため、社会復帰がし易く、大いに注目されている。
このCAPDは、患者の腹腔内にカテーテルチューブ(腹膜カテーテル)を留置し、このカテーテルチューブの体外端にトランスファーチューブ(医療用チューブ)を接続し、これに透析液の入った透析液バッグのバッグチューブを接続し、各チューブを通じて透析液バッグ内の透析液を腹腔内に注液し、所定時間透析を行った後、腹腔内の透析液排液を前記各チューブを通じて、排液バッグ内に回収するものである。なお、各チューブ同士の接続は、カテーテルチューブの端部に装着された第1のコネクタと、トランスファーチューブの端部に装着された第2のコネクタとの嵌合により無菌的に行なわれる。
ここで、トランスファーチューブは、所定期間毎、例えば、6箇月毎に、新しいものに交換する必要がある。トランスファーチューブを交換する際は、古いトランスファーチューブの第2のコネクタをカテーテルチューブの第1のコネクタから取り外し、カテーテルチューブの第1のコネクタを消毒液で消毒した後、そのカテーテルチューブの第1のコネクタに新しいトランスファーチューブの第2のコネクタを接続する。前記カテーテルチューブの第1のコネクタの消毒は、スポイトにより消毒液を吸入し、そのスポイトを用いて行なう。
このようなトランスファーチューブの交換、すなわち、第1のコネクタと第2のコネクタとの接続/接続解除は、第1のコネクタを挟持する第1の工具と、第2のコネクタを挟持する第2の工具とを用いて行なわれる。
第1の工具および第2の工具は、それぞれ、一対の挟持片を有している。一対の挟持片は、一端部同士が連結され、その連結部を回動中心として回動可能となっている。そして、これら挟持片同士の間で、挟持すべき(対応する)コネクタを挟持することができる。しかしながら、各工具は、それぞれ、コネクタを挟持する挟持部が、挟持片の長手方向の中央部よりも連結部側に位置しており、挟持操作がし辛いという問題があった。
また、第1の工具および第2の工具は、それぞれ、一対の挟持片同士がコネクタを挟持した状態を維持するロック機構をさらに有している。このため、第1のコネクタと第2のコネクタとの接続状態を解除する際に、第1の工具が第1のコネクタを一旦挟持してしまうと、その挟持状態がロック機構によって維持されたままとなり、第2の工具が第2のコネクタを一旦挟持してしまうと、その挟持状態がロック機構によって維持されたままとなる。そして、未使用の第2のコネクタを、第1の工具で挟持された第1のコネクタに接続する際には、当該第2のコネクタを手で把持して、その接続操作を行なうこととなる。しかしながら、このような接続操作では、第1のコネクタと第2のコネクタとが確実に接続されないおそれがある。確実な接続が行なわれない場合には、第1のコネクタと第2のコネクタと間から液漏れが生じるという問題があった。
コンパクト交換トレイ操作手順(Baxter)(バクスター株式会社)
本発明の目的は、第1のコネクタと第2のコネクタとを接続して接続状態とするときや、当該接続状態を解除するときの操作性に優れた医療用工具セットを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 腹膜透析液が流下する流路の途中に設置される第1のコネクタと、前記第1のコネクタよりも上流側に設置され、該第1のコネクタに着脱自在に接続される第2のコネクタとを接続して接続状態とするときと、該接続状態を解除するときとに用いられる医療用工具セットであって、
前記第1のコネクタを保持する第1の工具と、
前記第2のコネクタを保持する第2の工具とを備え、
前記第1の工具は、第1の一端部と第1の他端部が設けられた一対の長尺状部材からなり、前記第1の一端部同士は常に連結され、前記第1の他端部が互いに離間した第1の離間状態と、前記第1の他端部同士が接近した第1の接近状態とを取り得る一対の第1の挟持片と、前記各第1の挟持片の前記第1の他端部にそれぞれ設けられ、前記第1の接近状態で前記第1のコネクタを挟持し合い、これにより該第1のコネクタを保持する第1の保持部とを有し、
前記第2の工具は、第2の一端部と第2の他端部が設けられた一対の長尺状部材からなり、前記第2の一端部同士は常に連結され、前記第2の他端部が互いに離間した第2の離間状態と、前記第2の他端部同士が接近した第2の接近状態とを取り得る一対の第2の挟持片と、前記各第2の挟持片の前記第2の他端部にそれぞれ設けられ、前記第2の接近状態で前記第2のコネクタを挟持し合い、これにより該第2のコネクタを保持する第2の保持部とを有し、
前記第1の工具は、前記第1の保持部と異なる位置に、前記第1の接近状態を維持するロック手段をさらに有し、
前記第1の工具で前記第1のコネクタを保持し、前記第2の工具で前記第2のコネクタを保持する際に、前記第1の工具と前記第2の工具とのうちの少なくとも一方は、前記第1の工具で前記第2のコネクタを保持し、前記第2の工具で前記第1のコネクタを保持することを防止する逆使用防止手段を有し、
前記各第1の挟持片には、それぞれ、その長手方向の中央部と前記第1の保持部との間の部分が同方向に屈曲した第1の屈曲部が形成され、
前記各第2の挟持片には、それぞれ、その長手方向の中央部と前記第2の保持部との間の部分が同方向に屈曲した第2の屈曲部が形成されており、
前記第1の屈曲部および前記第2の屈曲部の屈曲角度は、それぞれ、5〜30度であり、
前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとは、螺合により前記接続状態となるものであり、
前記第1の工具と前記第2の工具とは、前記第1の工具で前記第1のコネクタを保持し、前記第2の工具で前記第2のコネクタを保持した状態で、互いに反対方向に回転させて用いられることを特徴とする医療用工具セット。
) 前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタは、それぞれ、円筒体で構成されており、
前記第1の保持部および前記第2の保持部は、それぞれ、円弧状に湾曲した湾曲凹面を有する上記(1)に記載の医療用工具セット。
) 前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタには、それぞれ、その外周部に凹没し、該外周部の周方向に沿って配置された複数の凹部が形成されており、
前記第1の保持部および前記第2の保持部には、それぞれ、前記湾曲凹面に前記各凹部がそれぞれ係合する凸部が突出形成されている上記()に記載の医療用工具セット。
記ロック手段は、前記一対の第1の挟持片のうちの一方の挟持片の他方の挟持片に対向する面にその対向する方向に向かって突出形成された係合片と、前記他方の挟持片の前記一方の挟持片に対向する面に形成され、前記係合片が係合する係合凹部とを有する上記(1)ないし()のいずれかに記載の医療用工具セット。
) 前記第1の工具は、前記ロック手段による前記第1の接近状態の維持が解除されたとき、前記第1の挟持片同士を離間させる方向に付勢する付勢手段を有する上記(ないし(4)のいずれかに記載の医療用工具セット。
) 前記付勢手段は、前記一対の第1の挟持片のうちの一方の挟持片の他方の挟持片に対向する面に突出形成された板バネで構成されている上記()に記載の医療用工具セット。
) 前記逆使用防止手段は、前記第1の工具および前記第2の工具に、それぞれ設けられた干渉部から構成されており、
前記干渉部は、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとが前記接続状態にある際に、前記第1の工具で前記第2のコネクタを挟持し、前記第2の工具で前記第1のコネクタを挟持した場合に、前記第1の保持部で前記第2のコネクタを保持できない状態と、前記第2の保持部で前記第1のコネクタを保持できない状態とのうちの少なくとも1つの状態となるように、互いに干渉し合う上記(ないし(6)のいずれかに記載の医療用工具セット。
) 前記第1の工具と前記第2の工具とは、互いに全体の色が異なる上記(1)ないし()のいずれかに記載の医療用工具セット。
本発明によれば、第1のコネクタと第2のコネクタとを接続して接続状態とする際には、第1の工具の第1の保持部で第1のコネクタを挟持して保持し、第2の工具の第2の保持部で第2のコネクタを挟持して保持したまま、その接続操作を確実に行なうことができる。このように本発明によれば、接続操作時の操作性に優れる。
また、第1の工具では、一端部同士が連結された第1の挟持片の長手方向の中央部よりも他端側に第1の保持部が設けられているため、第1のコネクタに対する保持操作を容易に行なうことができる。これと同様に、第2の工具でも、一端部同士が連結された第2の挟持片の長手方向の中央部よりも他端側に第2の保持部が設けられているため、第2のコネクタに対する保持操作を容易に行なうことができる。
また、接続状態にある第1のコネクタと第2のコネクタとを解除する際にも、第1の工具の第1の保持部で第1のコネクタを挟持して保持し、第2の工具の第2の保持部で第2のコネクタを挟持して保持したまま、その解除操作を確実に行なうことができる。このように本発明によれば、解除操作時の操作性に優れる。
また、本発明によれば、第1の工具と第2の工具とのうちの一方の工具がロック手段をさらに有している。例えば第1の工具がロック手段を有している場合、第1のコネクタを保持した状態の第1の工具から操作者が手を放しても、その保持した状態が確実に維持される。これにより、第1のコネクタと第2のコネクタとを接続状態とする接続操作や、その接続状態を解除する解除操作を、一人の操作者で行なうことができ、よって、操作性が高い。
本発明の医療用工具セットが備える第1の工具を示す斜視図である。 図1に示す第1の工具の先端部と第1の工具に保持される第1のコネクタとを示す拡大斜視図である。 図1に示す第1の工具が第1のコネクタを保持した状態を示す側面図である。 本発明の医療用工具セットが備える第2の工具を示す斜視図である。 図4に示す第2の工具の先端部と第2の工具に保持される第2のコネクタとを示す拡大斜視図である。 本発明の医療用工具セットの操作過程を順に示す斜視図である。 本発明の医療用工具セットの操作過程を順に示す斜視図である。 本発明の医療用工具セットの操作過程を順に示す斜視図である。 本発明の医療用工具セットの誤操作状態を示す平面図である。
以下、本発明の医療用工具セットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の医療用工具セットが備える第1の工具を示す斜視図、図2は、図1に示す第1の工具の先端部と第1の工具に保持される第1のコネクタとを示す拡大斜視図、図3は、図1に示す第1の工具が第1のコネクタを保持した状態を示す側面図、図4は、本発明の医療用工具セットが備える第2の工具を示す斜視図、図5は、図4に示す第2の工具の先端部と第2の工具に保持される第2のコネクタとを示す拡大斜視図、図6〜図8は、それぞれ、本発明の医療用工具セットの操作過程を順に示す斜視図、図9は、本発明の医療用工具セットの誤操作状態を示す平面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3中の左側を「基端」、右側を「先端」と言い、図4、図5中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
各図に示す医療用工具セット100は、第1の工具1と第2の工具2とを備え、腹膜透析による治療で第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを接続して接続状態とするときと、その接続状態を解除するときとに用いられる補助具である。以下、各部の構成について説明する。
まず、第1の工具1、第2の工具2について説明する前に、第1のコネクタ10、第2のコネクタ20について説明する。
腹膜透析による治療では、患者の腹腔内に留置されたカテーテルチューブ(腹膜カテーテル)30と、腹膜透析液が充填された透析液バッグ(図示せず)側に接続されるトランスファーチューブ(医療用チューブ)40とで腹膜透析液が流下する流路が構成される。そして、その流路の途中における連通状態/遮断状態、すなわち、カテーテルチューブ30とトランスファーチューブ40とを接続/接続解除とするのを、第1のコネクタ10および第2のコネクタ20が担っている。第1のコネクタ10は、カテーテルチューブ30の体外側の端部に装着されている。第2のコネクタ20は、第1のコネクタ10に着脱自在に接続されるものであり、トランスファーチューブ40の前記透析液バッグと反対側の端部に装着されている。
なお、腹膜透析による治療では、トランスファーチューブ40は、所定期間毎、例えば6箇月毎に、未使用ものに交換する必要がある。この交換時に医療用工具セット100が使用される。
図2、図3、図8に示すように、第1のコネクタ10は、第1の工具1で保持されるコネクタである。図2に示すように、第1のコネクタ10は、円筒体で構成されており、一端側(図2中の左側)の螺合部101と、他端側(図2中の右側)の被挟持部102とに分けることができる。
螺合部101は、その外径が縮径しており、当該縮径部の外周部に形成された雄ネジ103で構成されている。
被挟持部102は、第1のコネクタ10で挟持される部分である。被挟持部102では、その外周部に凹没した複数(例えば本実施形態では4つ)の凹部104が形成されている。これらの凹部104は、第1のコネクタ10の外周部の周方向に沿って等間隔に配置されている。なお、各凹部104は、それぞれ、図2に示す構成では、第1のコネクタ10の側面視で円弧状に凹没している。
第1のコネクタ10の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼等のような金属材料を用いることができる。
図5、図8に示すように、第2のコネクタ20は、第1のコネクタ10よりも上流側に設置され、第2の工具2で保持されるコネクタである。図5に示すように、第2のコネクタ20は、円筒体で構成され、その内周部に設けられた螺合部201と、外周部に被挟持部202とを有している。
螺合部201は、第2のコネクタ20の内周部の一端側(図5中の右側)の部分に形成された雌ネジ203で構成されている。そして、第1のコネクタ10の螺合部101と、第2のコネクタ20の螺合部201とを対向させて(接近させて)、一方のコネクタを他方のコネクタに対してその軸回りに所定方向に回転させることにより、螺合部101と螺合部201と螺合する。この螺合により、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とが液密に接続される(以下この状態を「接続状態」と言う)。そして、接続状態では、液体(例えば腹膜透析液)が第1のコネクタ10と第2のコネクタ20との間を行き来することができる。また、接続状態の第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを、前記と反対方向に回転させることにより、螺合部101と螺合部201との螺合が解除される。これにより、接続状態が解除され、トランスファーチューブ40の交換を行なうことができる。
被挟持部202は、第2のコネクタ20で挟持される部分である。被挟持部202では、第2のコネクタ20の外周部に凹没した複数(例えば本実施形態では4つ)の凹部204が形成されている。これらの凹部104は、第2のコネクタ20の外周部の周方向に沿って等間隔に配置されている。なお、各凹部204は、それぞれ、図5に示す構成では、第2のコネクタ20の側面視で矩形状に凹没している。
第2のコネクタ20の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、シクロオレフィンポリマー、環状オレフィン・コポリマー等の環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール等のビニル系樹脂や、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン6・12等のポリアミド、その他の熱可塑性樹脂のような樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
次に、第1の工具1について説明する。
図1〜図3に示すように、第1の工具1は、長尺状をなす一対の第1の挟持片3a、3bと、各第1の挟持片3a、3bとにそれぞれ設けられた第1の保持部4a、4bとを有している。また、第1の工具1は、この他に、ロック手段5と、付勢手段6とをさらに有している。
第1の挟持片3a、3bは、それぞれ、中空の板片で構成されている。第1の挟持片3aの基端部(第1の一端部)31aと第1の挟持片3bの基端部(第1の一端部)31bとは、弾性変形可能な連結部32を介して常に連結されている。そして、第1の挟持片3aと第1の挟持片3bとは、連結部32を回動中心として、互いに回動することができる。これにより、第1の挟持片3aと第1の挟持片3bとは、先端部(第1の他端部)36aと先端部(第1の他端部)36bとが互いに離間した第1の離間状態(図1参照)と、先端部36aと先端部36bとが第1の離間状態から接近した第1の接近状態(図3参照)とを取り得る。
また、連結部32の基端側(外側)には、補助連結部33が設けられている。補助連結部33は、第1の挟持片3aの基端部(第1の一端部)31aと第1の挟持片3bの基端部(第1の一端部)31bとをまたぐように設けられたアーチ状をなす部分である。この補助連結部33は、後述する板バネ61と同様の機能、すなわち、第1の挟持片3aと第1の挟持片3bとをこれらが接近した状態から離間した状態に戻す機能を有する。
図1に示すように、第1の挟持片3aには、第1の屈曲部34aが形成され、第1の挟持片3bにも、第1の屈曲部34bが形成されている。第1の屈曲部34aは、第1の挟持片3aの長手方向の中央部35aと、先端部(第1の他端部)36aとの間の部分が屈曲した部分である。また、第1の屈曲部34bは、第1の挟持片3bの長手方向の中央部35bと、先端部(第1の他端部)36bとの間の部分が、第1の屈曲部34aと同方向に屈曲した部分である。なお、第1の屈曲部34aおよび34bの屈曲角度θは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、5〜30度であるのが好ましい。これにより、第1の工具1を把持して第1のコネクタ10を挟むときに、第1のコネクタ10を容易に挟むことができる。また、第1の工具1の上下(姿勢)を判別することができ、よって、使用者が第1の工具1を上下逆さに把持するのを防止することもできる。
図1、図2に示すように、第1の挟持片3aには、その長手方向の中央部35aよりも先端側(他端側)、図示の構成では先端部(第1の他端部)36aに、第1の保持部4aが設けられている。この第1の保持部4aは、円弧状に湾曲した湾曲凹面41aを有している。この湾曲凹面41aは、第1の挟持片3aの幅全体にわたって形成されている。
また、図1に示すように、第1の挟持片3bには、その長手方向の中央部35bよりも先端側(他端側)、図1に示す構成では先端部(第1の他端部)36bに、第1の保持部4bが設けられている。この第1の保持部4bも、円弧状に湾曲した湾曲凹面41bを有している。この湾曲凹面41bは、第1の挟持片3bの幅全体にわたって形成されている。
そして、図2、図3に示すように、第1の保持部4aと第1の保持部4bとは、第1の接近状態で第1のコネクタ10の被挟持部102を湾曲凹面41aと湾曲凹面41bとの間で挟持し合うことができる。これにより、第1のコネクタ10を確実に挟持することができる。
湾曲凹面41a、41bには、第1のコネクタ10の被挟持部102の各凹部104に対応する部分に、それぞれ、凸部42が突出形成されている。各凸部42は、それぞれ、1つの凹部104が係合することができる。この係合により、第1の工具1を用いて第1のコネクタ10をその軸回りに回転する際、第1のコネクタ10が湾曲凹面41a、41bを滑る、すなわち、空回りするのを確実に防止することができる。このように、第1の工具1は、第1のコネクタ10の回転操作時に、第1のコネクタ10を確実に保持することができる。
なお、前述したように、第1の挟持片3aの先端部36aに第1の保持部4aが設けられ、第1の挟持片3bの先端部36bに第1の保持部4bが設けられている。これにより、第1のコネクタ10を挟持して保持する際に、第1の挟持片3aの中央部35aと、第1の挟持片3bの中央部35bとを互いに接近する方向に片方の手で押圧しさえすれば、比較的小さな押圧力で、その挟持操作を行なうことができる。従って、第1の工具1は、操作性に優れたものとなっている。
ロック手段5は、第1の接近状態を維持する手段である。このロック手段5は、第1の工具1において、第1の保持部4a、4bと異なる位置に設けられている。図1に示すように、ロック手段5は、係合片51と、係合片51が係合する係合凹部52とで構成されている。
係合片51は、第1の挟持片3a、3bのうちの第1の挟持片3a(一方の挟持片)の第1の挟持片3b(他方の挟持片)に対向する面、すなわち、内側の面37aの、第1の屈曲部34aが形成されている部分に、突出形成されている。また、係合片51は、第1の挟持片3bに対向する方向に向かって突出しており、その頂部に爪部511が基端側に向かって突出して形成されている。
係合凹部52は、第1の挟持片3bの第1の挟持片3aに対向する面、すなわち、内側の面37bに凹没して形成されている。この係合凹部52には、第1の接近状態で係合片51の爪部511が係合する爪部521が突出して形成されている。
そして、図3に示すように、係合片51の爪部511が係合凹部52の爪部521に係合することにより、第1の工具1を把持した手をたとえ緩めた(放した)としても、第1のコネクタ10を挟持して保持した状態を確実に維持することができる。
付勢手段6は、ロック手段5による第1のコネクタ10を保持した状態、すなわち、第1の接近状態の維持が解除されたとき、第1の挟持片3a、3b同士を離間させる方向に付勢する手段である。この付勢手段6は、第1の挟持片3aの内側の面37aに突出形成された板バネ61で構成されている。板バネ61は、内側の面37aの基端側の部分に、当該内側の面37aに対し先端側に向かって傾斜している。このような板バネ61は、第1の接近状態では、その頂部611が第1の挟持片3bの内側の面37bに押圧されて、板バネ61全体が撓む。これにより、第1の挟持片3a、3b同士を離間させる方向に付勢する反力が生じる。そして、ロック手段5による第1の接近状態の維持が解除されると、前記反力により、第1の挟持片3aと第1の挟持片3bとが確実に離間する。これにより、第1の挟持片3aと第1の挟持片3bとは、第1の離間状態となり、再度第1のコネクタ10を保持可能な状態となる。
なお、第1の工具1、第2の工具2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、第1のコネクタ10と同様の金属材料や、第2のコネクタ20と同様の樹脂材料等を用いることができる。
次に、第2の工具2について説明する。
図4、図5に示すように、第2の工具2は、長尺状をなす一対の第2の挟持片8a、8bと、各第2の挟持片8a、8bにそれぞれ設けられた第2の保持部9a、9bとを有している。
第2の挟持片8a、8bは、それぞれ、中空の板片で構成されている。第2の挟持片8aの基端部(第2の一端部)81aと第2の挟持片8bの基端部(第2の一端部)81bとは、弾性変形可能な連結部82を介して常に連結されている。そして、第2の挟持片8aと第2の挟持片8bとは、連結部82を回動中心として、互いに回動することができる。これにより、第2の挟持片8aと第2の挟持片8bとは、先端部(第2の他端部)86aと先端部(第2の他端部)86bとが互いに離間した第2の離間状態(図4参照)と、先端部86aと先端部86bとが第2の離間状態から接近した第2の接近状態とを取り得る。
また、連結部82の基端側には、補助連結部83が設けられている。補助連結部83は、第2の挟持片8aの基端部(第2の一端部)81aと第2の挟持片8bの基端部(第2の一端部)81bとをまたぐように設けられたアーチ状をなす部分である。この補助連結部83は、第2の挟持片8aと第2の挟持片8bとをこれらが接近した状態から離間した状態に戻す機能を有する。
図4に示すように、第2の挟持片8aには、第2の屈曲部84aが形成され、第2の挟持片8bにも、第2の屈曲部84bが形成されている。第2の屈曲部84aは、第2の挟持片8aの長手方向の中央部85aと、先端部(第2の他端部)86aとの間の部分が屈曲した部分である。また、第2の屈曲部84bは、第2の挟持片8bの長手方向の中央部85bと、先端部(第2の他端部)86bとの間の部分が、第2の屈曲部84aと同方向に屈曲した部分である。なお、第2の屈曲部84aおよび84bの屈曲角度θは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、5〜30度であるのが好ましい。これにより、第2の工具2を把持して第2のコネクタ20を挟むときに、第2のコネクタ20を容易に挟むことができる。また、第2の工具2の上下(姿勢)を判別することができ、よって、使用者が第2の工具2を上下逆さに把持するのを防止することもできる。
図4、図5に示すように、第2の挟持片8aには、その長手方向の中央部85aよりも先端側、図示の構成では先端部(第2の他端部)86aに、第2の保持部9aが設けられている。この第2の保持部9aは、円弧状に湾曲した湾曲凹面91aを有している。この湾曲凹面91aは、第2の挟持片8aの幅全体にわたって形成されている。
また、図4に示すように、第2の挟持片8bには、その長手方向の中央部85bよりも先端側、図4に示す構成では先端部(第2の他端部)86bに、第2の保持部9bが設けられている。この第2の保持部9bも、円弧状に湾曲した湾曲凹面91bを有している。この湾曲凹面91bは、第2の挟持片8bの幅全体にわたって形成されている。
そして、図5、図8に示すように、第2の保持部9aと第2の保持部9bとは、第2の接近状態で第2のコネクタ20の外周部、すなわち、被挟持部202を湾曲凹面91aと湾曲凹面91bとの間で挟持し合うことができる。これにより、第2のコネクタ20を確実に保持することができる。
湾曲凹面91a、91bには、第2のコネクタ20の被挟持部202の各凹部204に対応する部分に、それぞれ、凸部92が突出形成されている。各凸部92は、それぞれ、1つの凹部204が係合することができる。この係合により、第2の工具2を用いて第2のコネクタ20をその軸回りに回転する際、第2のコネクタ20が湾曲凹面91a、91bを滑る、すなわち、空回りするのを確実に防止することができる。このように、第2の工具2は、第2のコネクタ20の回転操作時に、第2のコネクタ20を確実に保持することができる。
なお、前述したように、第2の挟持片8aの先端部86aに第2の保持部9aが設けられ、第2の挟持片8bの先端部86bに第2の保持部9bが設けられている。これにより、第2のコネクタ20を挟持して保持する際に、第2の挟持片8aの中央部85aと、第2の挟持片8bの中央部85bとを互いに接近する方向に片方の手で押圧しさえすれば、比較的小さな押圧力で、その挟持操作を行なうことができる。従って、第2の工具2も、第1の工具1と同様に、操作性に優れたものとなっている。
次に、医療用工具セット100の使用方法の一例(操作過程)について説明する。ここでは、カテーテルチューブ30に装着された第1のコネクタ10と、トランスファーチューブ40に装着された第2のコネクタ20とが既に接続状態にあり、その接続状態を解除して、トランスファーチューブ40を未使用なものに交換するまでについて説明する。
[1] まず、図6に示すように、第1の工具1で第1のコネクタ10を保持する。
この保持操作は、第1の工具1を第1の離間状態とし、その状態で、例えば第1の挟持片3aの第1の保持部4aに第1のコネクタ10を配置する。このとき、第1の保持部4aの各凸部42と第1のコネクタ10の各凹部104とを互いに係合させる。次に、片方の手(図6中では左手)の親指を第1の挟持片3bの内側の面37bと反対側に位置する外側の面38bの中央部35b付近に宛がい、残りの指を第1の挟持片3aの内側の面37aと反対側に位置する外側の面38aの中央部35a付近に宛がう。そして、このままの状態で、第1の挟持片3bを前記親指で押圧するとともに、第1の挟持片3bを前記残りの指で押圧する。これにより、第1の工具1が第1の接近状態となり、第1のコネクタ10が挟持される(保持される)。また、このとき、ロック手段5が作動して、第1の工具1の第1の接近状態が維持され、第1のコネクタ10が第1の工具1から不本意に離脱するのが防止される。
また、第2の工具2で第2のコネクタ20を保持する。
この保持操作は、第2の工具2を第2の離間状態とし、その状態で、例えば第2の挟持片8aの第2の保持部9aに第2のコネクタ20を配置する。このとき、第2の保持部9aの各凸部92と第2のコネクタ20の各凹部204とを互いに係合させる。次に、片方の手(図6中では右手)の親指を第2の挟持片8bの外側の面88bの中央部85b付近に宛がい、残りの指を第2の挟持片8aの外側の面88aの中央部85a付近に宛がう。そして、このままの状態で、第2の挟持片8bを前記親指で押圧するとともに、第2の挟持片8bを前記残りの指で押圧する。これにより、第2の工具2が第2の接近状態となり、第2のコネクタ20が挟持される。
[2] 次に、図7に示すように、第1の工具1を左手で把持し、第2の工具2を右手で把持したまま、第1の工具1と第2の工具2とを互いに反対方向に回転させる。なお、この回転方向は、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20との螺合が解除される方向である。
また、この回転操作時には、前述したように第1の工具1の凸部42と第1のコネクタ10の凹部104とが係合しているため、第1のコネクタ10が空回りするのが確実に防止されている。これと同様に、回転操作時には、第2の工具2の凸部92と第2のコネクタ20の凹部204とが係合しているため、第2のコネクタ20が空回りするのも確実に防止されている。
[3] 次に、図8に示すように、第1の工具1を左手で把持し、第2の工具2を右手で把持したまま、第1の工具1と第2の工具2とを互いに離間させる。これにより、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20との接続状態が解除される。
[4] 次に、第2の工具2を把持していた右手を緩めて、第2の工具2から第2のコネクタ20を放す。そして、この第2の工具2で、未使用のトランスファーチューブ40に装着されている第2のコネクタ20を前記と同様に保持する。
[5] 次に、前述した接続状態を解除した操作と反対の操作を行ない、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを接続状態とする。これにより、トランスファーチューブ40の交換が完了する。
以上のように、第1の工具1と第2の工具2とを備える医療用工具セット100を用いれば、接続状態にある第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを容易かつ確実に解除することができる。また、接続が解除された第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを、接続状態とするときにも、その操作を容易かつ確実に行なうことができる。従って、医療用工具セット100は、操作性に極めて優れたものとなっている。
ところで、第1の工具1で第1のコネクタ10を保持し、第2の工具2で第2のコネクタ20を保持する際に、誤って、第1の工具1で第2のコネクタ20を保持し、第2の工具2で第1のコネクタ10を保持してしまう(以下この状態を「逆使用(誤使用)」と言う)場合がある。しかしながら、医療用工具セット100では、逆使用が確実に防止されるよう構成されている。以下、これについて説明する。
第1の工具1は、当該第1の工具で第2のコネクタ20を保持するのを防止する逆使用防止手段7をさらに有している。また、第2の工具2は、当該第2の工具2で第1のコネクタ10を保持するのを防止する逆使用防止手段11をさらに有している。
図9(図1も同様)に示すように、逆使用防止手段7は、第1の挟持片3bから一体的形成された突片71で構成されている。突片71は、第1の挟持片3bの先端部36bにその側方(図9中の右側)から突出している。また、突片71は、平面視で円弧状をなしている。
また、図9(図4も同様)に示すように、逆使用防止手段11は、第2の挟持片8bから一体的形成された突片111で構成されている。突片111は、第2の挟持片8bの先端部86bにその側方(図9中の左側)から突出している。また、突片111は、平面視で円弧状をなしている。
そして、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを接続状態を解除する際に、第1の工具1で第2のコネクタ20を挟持し、第2の工具2で第1のコネクタ10を挟持した場合に、次の2つの状態のうちの少なくとも1つの状態を取るように、第1の工具1の突片71と、第2の工具2の突片111とが互いに干渉し合う。1つ目の状態は、凸部42が凹部104に係合できないため、第1の保持部4a、4bで第2のコネクタ20を保持できない状態である。2つ目の状態は、凸部92が凹部204に係合できないため、第2の保持部9a、9bで第1のコネクタ10を保持できない状態である。このように、突片71、111は、逆使用したときに互いに干渉し合う干渉部となる。これにより、操作者は、逆使用であることを認識することができ、よって、正確な使用をする、すなわち、第1の工具1で第1のコネクタ10を保持し、第2の工具2で第2のコネクタ20を保持し直すことができる。
さらに、図9に示すように、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを接続する際に、第1の工具1で第2のコネクタ20を保持し、第2の工具2で第1のコネクタ10を保持した場合、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とが接続可能な程度の距離まで接近することが阻止される。
また、第1の工具1の凸部42と、第2のコネクタ20の凹部204との形状が対応していないため、第1の工具1で第2のコネクタ20を保持しようとしたときに、凸部42と凹部204との係合が阻止され、第2のコネクタ20を保持(挟持)するまでには至らない。一方、第2の工具2の凸部92と、第1のコネクタ10の凹部104との形状も対応していないため、第2の工具2で第1のコネクタ10を保持しようとしたときに、凸部92と凹部104との係合が阻止され、第1のコネクタ10を保持するまでには至らない。このような構成によっても、逆使用が確実に防止されている。
また、その他、逆使用を防止する手段としては、第1の工具1と第2の工具2とは、互いに全体の色が異なる構成が挙げられる。この場合、例えば、第1の工具1の色を白色とし、第2の工具2の色を青色とすることができる。この色分けによっても、逆使用を確実に防止することができる。
以上、本発明の医療用工具セットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、医療用工具セットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、第1の工具と第2の工具とのうち、前記実施形態では第1の工具が第1の接近状態を維持するロック手段をさらに有しているが、これに限定されず、第2の工具が第2の接近状態を維持するロック手段をさらに有していてもよい。
また、逆使用防止手段は、前記実施形態では第1の工具および第2の工具の双方が有していたが、これに限定されず、第1の工具および第2の工具の一方のみが有していてもよい。
また、逆使用を防止する手段としては、前記実施形態で挙げたものの他に、例えば、刻印、ラベル貼付による表示等が挙げられる。
100 医療用工具セット
1 第1の工具
2 第2の工具
3a、3b 第1の挟持片
31a、31b 基端部(第1の一端部)
32 連結部
33 補助連結部
34a、34b 第1の屈曲部
35a、35b 中央部
36a、36b 先端部(第1の他端部)
37a、37b 内側の面
38a、38b 外側の面
4a、4b 第1の保持部
41a、41b 湾曲凹面
42 凸部
5 ロック手段
51 係合片
511 爪部
52 係合凹部
521 爪部
6 付勢手段
61 板バネ
611 頂部
7 逆使用防止手段
71 突片
8a、8b 第2の挟持片
81a、81b 基端部(第2の一端部)
82 連結部
83 補助連結部
84a、84b 第2の屈曲部
85a、85b 中央部
86a、86b 先端部(第2の他端部)
88a、88b 外側の面
9a、9b 第2の保持部
91a、91b 湾曲凹面
92 凸部
10 第1のコネクタ
101 螺合部
102 被挟持部
103 雄ネジ
104 凹部
11 逆使用防止手段
111 突片
20 第2のコネクタ
201 螺合部
202 被挟持部
203 雌ネジ
204 凹部
30 カテーテルチューブ(腹膜カテーテル)
40 トランスファーチューブ(医療用チューブ)
θ、θ 屈曲角度

Claims (8)

  1. 腹膜透析液が流下する流路の途中に設置される第1のコネクタと、前記第1のコネクタよりも上流側に設置され、該第1のコネクタに着脱自在に接続される第2のコネクタとを接続して接続状態とするときと、該接続状態を解除するときとに用いられる医療用工具セットであって、
    前記第1のコネクタを保持する第1の工具と、
    前記第2のコネクタを保持する第2の工具とを備え、
    前記第1の工具は、第1の一端部と第1の他端部が設けられた一対の長尺状部材からなり、前記第1の一端部同士は常に連結され、前記第1の他端部が互いに離間した第1の離間状態と、前記第1の他端部同士が接近した第1の接近状態とを取り得る一対の第1の挟持片と、前記各第1の挟持片の前記第1の他端部にそれぞれ設けられ、前記第1の接近状態で前記第1のコネクタを挟持し合い、これにより該第1のコネクタを保持する第1の保持部とを有し、
    前記第2の工具は、第2の一端部と第2の他端部が設けられた一対の長尺状部材からなり、前記第2の一端部同士は常に連結され、前記第2の他端部が互いに離間した第2の離間状態と、前記第2の他端部同士が接近した第2の接近状態とを取り得る一対の第2の挟持片と、前記各第2の挟持片の前記第2の他端部にそれぞれ設けられ、前記第2の接近状態で前記第2のコネクタを挟持し合い、これにより該第2のコネクタを保持する第2の保持部とを有し、
    前記第1の工具は、前記第1の保持部と異なる位置に、前記第1の接近状態を維持するロック手段をさらに有し、
    前記第1の工具で前記第1のコネクタを保持し、前記第2の工具で前記第2のコネクタを保持する際に、前記第1の工具と前記第2の工具とのうちの少なくとも一方は、前記第1の工具で前記第2のコネクタを保持し、前記第2の工具で前記第1のコネクタを保持することを防止する逆使用防止手段を有し、
    前記各第1の挟持片には、それぞれ、その長手方向の中央部と前記第1の保持部との間の部分が同方向に屈曲した第1の屈曲部が形成され、
    前記各第2の挟持片には、それぞれ、その長手方向の中央部と前記第2の保持部との間の部分が同方向に屈曲した第2の屈曲部が形成されており、
    前記第1の屈曲部および前記第2の屈曲部の屈曲角度は、それぞれ、5〜30度であり、
    前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとは、螺合により前記接続状態となるものであり、
    前記第1の工具と前記第2の工具とは、前記第1の工具で前記第1のコネクタを保持し、前記第2の工具で前記第2のコネクタを保持した状態で、互いに反対方向に回転させて用いられることを特徴とする医療用工具セット。
  2. 前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタは、それぞれ、円筒体で構成されており、
    前記第1の保持部および前記第2の保持部は、それぞれ、円弧状に湾曲した湾曲凹面を有する請求項1に記載の医療用工具セット。
  3. 前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタには、それぞれ、その外周部に凹没し、該外周部の周方向に沿って配置された複数の凹部が形成されており、
    前記第1の保持部および前記第2の保持部には、それぞれ、前記湾曲凹面に前記各凹部がそれぞれ係合する凸部が突出形成されている請求項に記載の医療用工具セット。
  4. 記ロック手段は、前記一対の第1の挟持片のうちの一方の挟持片の他方の挟持片に対向する面にその対向する方向に向かって突出形成された係合片と、前記他方の挟持片の前記一方の挟持片に対向する面に形成され、前記係合片が係合する係合凹部とを有する請求項1ないしのいずれかに記載の医療用工具セット。
  5. 前記第1の工具は、前記ロック手段による前記第1の接近状態の維持が解除されたとき、前記第1の挟持片同士を離間させる方向に付勢する付勢手段を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用工具セット。
  6. 前記付勢手段は、前記一対の第1の挟持片のうちの一方の挟持片の他方の挟持片に対向する面に突出形成された板バネで構成されている請求項に記載の医療用工具セット。
  7. 前記逆使用防止手段は、前記第1の工具および前記第2の工具に、それぞれ設けられた干渉部から構成されており、
    前記干渉部は、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとが前記接続状態にある際に、前記第1の工具で前記第2のコネクタを挟持し、前記第2の工具で前記第1のコネクタを挟持した場合に、前記第1の保持部で前記第2のコネクタを保持できない状態と、前記第2の保持部で前記第1のコネクタを保持できない状態とのうちの少なくとも1つの状態となるように、互いに干渉し合う請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用工具セット。
  8. 前記第1の工具と前記第2の工具とは、互いに全体の色が異なる請求項1ないしのいずれかに記載の医療用工具セット。
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