JP5875307B2 - 撮像装置、及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置、及びその制御方法に関する。
撮像装置で取得した画像データに基づいて周囲光の色温度(即ち、光源色)を検出し、ホワイトバランスの調整を行う技術がある(特許文献1参照)。しかしながら、撮像素子のダイナミックレンジ外で画像データが取得された場合、光源色を正しく検出することができない場合がある。例えば、画面内で輝度差が大きいシーンでは、白とび又は黒つぶれが発生するため、光源色を正しく検出できない場合がある。同様の問題は、撮像装置で取得した画像データに基づいて光源色を検出する場合に限らず、被写体中の特定の色(例えば、肌色)や被写体輝度を検出する場合など、様々な情報を検出する場合に発生する。
そこで、露光量を変えて取得した複数の画像データに基づいて光源色を検出することにより、より精度の高いホワイトバランス調整を行う方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2010− 50651号公報 特開2008−252712号公報
しかしながら、特許文献1のように露光量を変えて複数の画像データを取得する場合、露光や演算に時間がかかり、ホワイトバランス調整などに要する時間が長くなる。その結果、例えばレリーズタイムラグが発生してしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、撮像素子を用いた1回の撮像で取得した画像データに基づいて光源色などの情報を検出する際の検出精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、同色画素が列状に並ぶように配置された撮像面に結像された被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像手段であって、前記撮像面の各列について、1画素の画素値の読み出しと、K個(Kは2以上の整数)の画素の画素値の加算読み出しとを交互に繰り返して行い、前記1画素の画素値の読み出しが行われる前記撮像面の第1の領域に結像された被写体像を第1の感度で光電変換した第1の画像データと、前記加算読み出しが行われる前記撮像面の第2の領域に結像された被写体像を前記第1の感度よりも高感度である第2の感度で光電変換した第2の画像データを出力する撮像手段と、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを用いて、前記被写体を照射する光源の色、前記被写体に含まれる特定の色、及び前記被写体の輝度のうちの少なくとも1つを検出する検出手段と、を備え、前記検出手段は、前記第1の画像データに含まれる各画素値のうち所定のダイナミックレンジ内の画素値、及び、前記第2の画像データに含まれる各画素値のうち所定のダイナミックレンジ内の画素値に基づいて、前記検出を行うことを特徴とする撮像装置を提供する。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための形態における記載によって更に明らかになるものである。
以上の構成により、本発明によれば、撮像素子を用いた1回の撮像で取得した画像データに基づいて光源色などの情報を検出する際の検出精度を向上させることが可能となる。
第1の実施形態に係るデジタルカメラ100(カメラ本体)、及びこれに接続可能なレンズユニット200及びストロボユニット300の概略構成図 測光センサ106の詳細な構成について説明するための図 デジタルカメラ100による撮像処理を示すフローチャート 測光センサ106により得られた画像データを低感度画像データ及び高感度画像データに分離する処理の概念図 画像データを複数のブロックに分割する処理の概念図 色差平面における特定色の位置を示す概念図
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが、本発明に必須とは限らない。
[第1の実施形態]
以下、本発明の撮像装置をデジタルカメラに適用した実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るデジタルカメラ100(カメラ本体)、及びこれに接続可能なレンズユニット200及びストロボユニット300の概略構成図である。
最初に、デジタルカメラ100及びレンズユニット200の構成について説明する。CPU101は、デジタルカメラ100の各部を制御するマイクロコンピュータCPU(以下、「カメラマイコン」とも呼ぶ)である。撮像素子102は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCDやCMOS等の撮像素子であり、レンズユニット200によって撮影時に被写体の像が結像される。シャッター103は、非撮影時には撮像素子102を遮光し、撮影時には開いて撮像素子102へ光線を導く。ハーフミラー104は、非撮影時にレンズユニット200より入射する光の一部を反射してピント板105に結像させる。
測光センサ106は、CCDやCOMS等の撮像素子を使用することにより測光や追尾を行う。本実施形態では、測光センサとしてストライプ型のCCDを用いた例を紹介する。詳細は図2を参照して後述するが、このCCDは縦M画素、横N画素のM×N個の画素を有する。また、測光センサ106は、ピント板105に結像された被写体像を、後述するペンタプリズム107を介して、やぶにらみの位置から見込んでいる。
ペンタプリズム107は、ピント板105の被写体像を測光センサ106及び不図示の光学ファインダーに導く。メモリ108は、RAMやROM等のメモリであり、CPU101に接続されている。焦点検出回路109は、レンズユニット200より入射し、ハーフミラー104を通過してAFミラー110で反射した光線の一部に基づいて測距を行う。
ICPU111は、測光センサ106が取得した画像データに基づく画像処理・演算用のCPUであり、ここでストロボの本発光量の演算が行われる。メモリ112は、ICPU111に接続されているRAMやROM等のメモリである。本実施形態では、デジタルカメラ100はICPU111のように測光センサ106専用のCPUを有するものとしたが、CPU101がICPU111の処理を行ってもよい。
LPU201は、レンズユニット200内のCPUであり、被写体との距離情報等をカメラマイコン(CPU101)に送る。
次に、ストロボユニット300の構成について説明する。SCPU301は、ストロボユニット300の各部の動作を制御するマイクロコンピュータSCPU(以下、「ストロボマイコン」とも呼ぶ)である。
光量制御装置302は、電池電圧を昇圧し後述する光源305を点灯させるための昇圧回路や発光の開始及び停止を制御する電流制御回路等を含む。ズーム光学系303は、フレネルレンズなどのパネル等から構成され、ストロボユニット300の照射角を変更する。反射傘304は、光源の発光光束を集光し被写体に照射する。光源305は、キセノン管や白色LEDなどから構成される光源である。
次に、図2を参照して、測光センサ106の詳細な構成について説明する。本実施形態では、図2の上段に示すように、測光センサ106はR(赤),G(緑),B(青)の画素がストライプ状に並んだ(即ち、垂直方向に同色の画素が並んだ)ストライプ型CCDにより実装される。このようにストライプ型CCDを使用することにより、垂直転送路内で垂直方向にアナログ的に画素混合(画素信号の加算)をすることが可能となる。
本実施形態では、測光センサ106の一部の領域の感度を向上させて測光センサ106のダイナミックレンジを拡大する。具体的には、ICPU111は、図2の下段に示すように、1画素単独での読み出し及び4画素混合での読み出しを、行方向に交互に繰り返す。ここで、4画素混合とは、図2の下段に示すように、垂直方向に連続する同色の画素から得られる信号同士を4画素分混合し、これを1つの信号電荷として出力する処理である。従ってこの場合、測光センサ106により取得される画像データのサイズは垂直方向が(2N/5)画素になる。
このように、混合なしの(1画素単位の)画像データに加えて4画素混合の画像データを取得することにより、混合なしの画像データのみの場合と比べて低輝度側にダイナミックレンジを2段広げることができる。
なお、画素混合数は4画素に限定される訳ではなく、一般化すると、画素混合数はK画素(Kは2以上の整数)である。例えば画素混合数を8画素にすれば低輝度側に3段、16画素にすれば低輝度側に4段、それぞれダイナミックレンジを広げることができる。
また、測光センサ106のダイナミックレンジを拡大するための具体的な構成は、図2に示すもの(画素混合)に限定されない。例えば、測光センサ106の画素の領域毎にゲインを変える(即ち、受光素子の感度は同じだが領域毎に感度を変える)ことによりダイナミックレンジを拡大してもよい。或いは、測光センサ106の画素の領域毎に受光素子の大きさを変えることによりダイナミックレンジを拡大してもよい。このように、いかなる構成であれ、1回の撮像(露光)により少なくとも2種類の異なる感度の画像データを出力可能である限り、本実施形態の測光センサ106の構成として利用可能である。
換言すると、測光センサ106の撮像面は、結像された被写体像を低感度(第1の感度)で光電変換する低感度領域(第1の領域)と、結像された被写体像を高感度(第2の感度)で光電変換する高感度領域(第2の領域)とを含む。このような構成により、測光センサ106は1回の撮像(露光)により、低感度画像データ(第1の画像データ)及び高感度画像データ(第2の画像データ)を出力することができる。
図2の例では、1,6,11,16,...行に存在する画素が低感度領域の画素であり、その他の画素が高感度領域の画素である(即ち、1行分の画素を含む低感度領域とK行分の画素を含む高感度領域とが交互に繰り返し現れる)。高感度領域においては、K個の受光素子から得られる電気信号が合計されるので、受光素子1つ1つの感度は低感度領域と同じであっても、高感度での光電変換が行われる。このような構成により、測光センサ106は1回の撮像により、M×(N/5)画素の低感度画像データ、及びM×(N/5)画素の高感度画像データ(第2の画像データ)を出力することができる(図2の下段及び図4の下段参照)。
次に、図3のフローチャートを参照して、デジタルカメラ100による撮像処理について説明する。デジタルカメラ100の電源がONになり動作モードが撮像モードに設定されると、本フローチャートの処理が開始する。
S101で、CPU101は、シャッターボタン(不図示)の半押し状態に対応するSW1がONであるか否かを判定する。ONであれば処理はS102に進む。S102で、ICPU111は、測光センサ106から画像データ(低感度画像データ及び高感度画像データ)を取得する。
S103で、ICPU111は、S102で取得した画像データに基づいて、外光の色温度(即ち、光源色)を検出する。光源度検出処理の一例について以下に説明する。
各種光源下において、無彩色のものが色空間でどの範囲に分布するかは経験的に分かっている。そこで、光源度検出処理では、各光源下で白が分布する範囲を網羅した色相範囲を設定する。上記色相範囲内の画素のみを加算したRGB積分値を光源色とする。また、輝度等に応じて色相範囲を限定してもよい。例えば、輝度が高い場合には、日中の撮影と推定できるため、光源色色相範囲を狭めることができる。なお、光源度検出処理の色相範囲設定は、任意の知られている方法によって行うことができるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
本実施形態では、S102で取得された画像データは、図2の下段に示す通りである(図2の下段においては、低感度画像データ及び高感度画像データが一体的に示されている)。図2の下段に示すように、混合なしと4画素混合の各画素は交互に配置され、ほぼ同じ位置を見ている。画素混合数が同じRGBの3画素を画素グループ400とする。図2の下段に示す画像データ内に、画素グループはM×(2N/5)/3個存在する。ICPU111は、画素グループ400内のRGB各色がダイナミックレンジ内であるグループのみ、光源度検出処理に用いる。
無彩色のものが白とび、もしくは黒つぶれした画素グループは、光源度検出処理に用いることができない。しかし、図2の下段に示すようなダイナミックレンジを拡大した画像データを用いることで、白とびや黒つぶれを抑制することができるため、光源度検出処理の精度が向上する。
上述の光源度検出処理は一例に過ぎない。一般化すると、ICPU111は、低感度画像データに含まれる各画素値のうち低感度領域のダイナミックレンジ内の画素値、及び、高感度画像データに含まれる各画素値のうち高感度領域のダイナミックレンジ内の画素値に基づいて、光源度検出処理を行う。ここで、高感度画像データに含まれる画素値は、4つの受光素子から得られる電気信号を合計することにより生成される。
次にS104で、ICPU111は、画像データ内で特定色が存在する領域を検出する。換言すると、ICPU111は、被写体に含まれる特定の色(例えば、肌色)を検出する。特定色検出処理の一例について以下に説明する。
ICPU111は、光源度検出処理の結果に従い、白い被写体を撮影した時に、各R,G,Bの画素出力が同一のレベルになるように、R,G,Bのゲインを画像データ全体にかける。次に、ICPU111は、S102で取得した画像データを、図4に示すように、画素混合なしの画像データと画素混合あり(4画素混合)の画像データとに分離する。
次に、ICPU111は、分離した画像データの各画素を、図5に示すような複数(横I個、縦J個)のブロック(測光領域)に分割する。1つのブロック内にR,G,Bの画素がそれぞれ同じ数となるようにブロックの大きさを決めるとよい。各ブロックには横m画素、縦n画素の計m×n個の画素がある。1つのブロック内にR,G,Bの画素がそれぞれ同じ数になるようにブロックの大きさを決めると各ブロックにはR,G,Bの画素がそれぞれm×n/3個ずつとなる。
ICPU111は、ここで得られた「混合なし画像」と「4画素混合画像」の画像データにおいて、各ブロック内の画素グループ内のRGBがダイナミックレンジ内である割合と、その積分値Rdij,Gdij,Bdijとをそれぞれ求める。
各ブロックにて、「4画素混合画像」の画素値の半数以上がダイナミックレンジ内である場合には、「4画素混合画像」のRdij,Gdij,BdijをこのブロックのRGBとする。「4画素混合画像」が半数未満で、「混合なし画像」の画素値の半数以上がダイナミックレンジ内である場合には、「混合なし画像」のRdij,Gdij,BdijをこのブロックのRGBとする。どちらも半数に満たない場合には、Rdij=0、Gdij=0、Bdij=0として、このブロックについては以降の処理を行わない。
ここでは、「4画素混合画像」の方が「混合なし画像」よりも高範囲を占めているため、「4画素混合画像」を優先的に用いている。この考え方は、S103で説明したように画素をブロックに分割しない場合であっても利用可能である。即ち、ICPU111は、低感度画像データに含まれる第1の画素値が低感度領域のダイナミックレンジ内にあり、高感度画像データにおいて対応する位置に含まれる第2の画素値が高感度領域のダイナミックレンジ内にある場合、低感度領域の画素値(第1の画素値)を使用せずに検出を行う。
なお、ICPU111は、上述のようにブロック単位で特定色検出処理を行ってもよいが、S103における光源色検出処理と同様、画素単位で特定色検出処理を行ってもよい。同様に、ICPU111はS103において、画素単位ではなくブロック単位で光源色検出処理を行ってもよい。
次に、ICPU111は、各ブロックのRGB積分値に対して、色差平面で特定色判定を行う。図6は、縦軸R/G、横軸B/Gの色差平面を簡略化したグラフである。ホワイトバランス制御された画像データより、ブロックの色成分毎の平均値をB/G値とR/G値の色差信号とする。色差信号の二次元平面上(色空間)において、特定色がプロットされる範囲が決まっている。そこで、ICPU111は、色空間であらかじめサンプリングした特定色の情報から特定色枠を定め、ブロック毎のダイナミックレンジ内の色成分毎の平均値が色空間上で特定色枠内に入るか否かを判定する。
例えば、特定色として肌色を抽出する場合に、肌色は図6に示す色空間において左上(第二象限)の範囲に存在することがわかっている。そこで、ICPU111は、左上の範囲に特定色枠500を設定し、肌色の抽出を行う。
肌色ブロックの領域範囲や位置情報を用いて、AE処理では肌色領域を対象とした露光量決定演算を実行可能である。またAF処理では、肌色領域の重心に焦点を合わせるといった応用が可能となる。なお、AE処理及びAF処理については、任意の知られている技術を利用可能であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
このように、S103と同様に、ダイナミックレンジを拡大した画像データを用いることで、白とびや黒つぶれを抑制することができるため、特定色検出処理の精度が向上する。
次に、S105で、ICPU111は被写体輝度を検出する。ICPU111は、S103で分離した「混合なし画像」及び「4画素混合画像」において、各ブロック内のR画素の平均値Rij、G画素の平均値Gij、及びB画素の平均値Bijを求める。このRij,Gij,Bijから各ブロックの輝度値(Yij)を求める。Yijは例えば以下の式によって求められる。
Yij=Ra×Rij+Ga×Gij+Ba×Bij
R画素、G画素、B画素の混合比Ra,Ga,Baに適当な値を入れることでブロック毎の輝度値Yijが求められる(例えばRa=0.299、Ga=0.587、Ba=0.114)。
以上の計算によって「混合なし画像」の各ブロックの輝度値Y1ijと「4画素混合画像」の各ブロックの輝度値Y4ijが求められる。また、「混合なし画像」の各ブロックと「4画素混合画像」の各ブロックはほぼ同じ位置を見ており、あるブロックにおいてY1ijとY4ijが共にダイナミックレンジ内ならばY4ij≒4×Y1ijであると言える。
次に、ICPU111は、Y1ijとY4ijの値からブロック全体のプリ発光反射光輝度値Ysを算出する。その方法の一例を以下に説明する。
ICPU111は、各ブロックにおいてY4ijが閾値Ymaxを超えているかどうかを判断し、超えている場合は「4画素混合画像」においてそのブロックは飽和している(ダイナミックレンジ外である)とみなす。そして、飽和していると判断されたブロックと同じ位置の「混合なし画像」の輝度値Y1ijを用い、そのブロックの輝度値を4×Y1ijとする。この操作により、「4画素混合画像」で飽和しているブロックを、より高輝度まで測光可能な「混合なし画像」で補うことができる。
本実施形態では、ブロック毎の輝度値Y4ijが飽和しているか否かでY4ijの値をそのまま使用するか4×Y1ijを使用するかを決定した。しかし、R4ij,G4ij,B4ijのそれぞれが飽和しているかどうかを判断し、このうち飽和しているものについてR1ij,G1ij,B1ijの4倍と置き換えてもよい。
また、本実施形態では、ブロック毎の輝度値Y4ijが飽和していなければそのままY4ijを使い、飽和していれば4×Y1ijを用いるものとした。しかし、Y4ijが飽和していないときに、Y4ijと4×Y1ijの平均をとるなどしてもよい。
ICPU111は、以上のようにして得られたY4ijと4×Y1ijからなる各ブロックの輝度値を用いて、ブロック全体の輝度値Ysを算出する。輝度値Ysは、各ブロックの輝度値に重み付けをかけて算出される。
例えば、デジタルカメラ100の撮像モード、測光モード、或いは撮影シーンなどに応じて、各ブロックの重み付けを変える。例えば、測光モードが中央重点測光モードであれば、画像の中央付近の測光エリアに対する重み付けを画像の周辺付近に対する重み付けよりも大きくする。また、評価測光モードであれば、S104で求めた肌色領域の重み付けを他の測光エリアに対する重み付け係数よりも大きくする。また、被写界の状況に応じてどのような撮影シーンか自動判別するシーン判別機能を有する場合、判別されたシーンに最適な重み付けをそれぞれの測光エリアに対して設定する。各ブロックの重み付けは、任意の知られている技術を利用可能であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
続いて、ICPU111は、この輝度値Ysを予め用意しておいた対数変換テーブルを元に対数変換する。ICPU111は、対数変換を行った後に、レンズの絞りと、露光時間とを加味し、被写体の輝度(BV)を算出する。
次に、S106で、CPU101は、焦点検出回路109を駆動することにより焦点検出動作を行う。このときレンズの距離情報が得られ、それをLPU201がCPU101に送信し、さらに測光の演算を行うICPU111に送信する。この情報により主被写体との距離(D)を推定することができる。
次に、S107で、CPU101は、撮影開始のスイッチであるSW2がONであるか否かを判定する。ONであれば処理はS108に進み、ONでなければ処理はS101に戻る。
S108で、CPU101は、ストロボ撮影が実行されるか否かを判定する。ストロボ撮影の場合、処理はS110に進み、そうでない場合、処理はS109に進む。S109で、CPU101は、S105のAE処理で算出された測光値に基づいて、本撮影処理を実行する。
S110で、CPU101は、S106で得られた主被写体との距離(D)とS105で得られた被写体の輝度(BV)とに基づき、プリ前測光及びプリ発光時の蓄積時間を算出する。ここでは主被写体との距離(D)と被写体の輝度(BV)とに基づいてプリ前測光及びプリ発光時の蓄積時間を決定したが、そのどちらか片方で決めてもよい、またそのいずれにも頼らず常に同じ蓄積時間で測光を行うことも考えられる。
S111で、ICPU111は、プリ発光直前の被写体輝度を測光センサ106により得る。このプリ前測光では蓄積時間はS110で決定したものを使用する。また、測光センサ106からは、図2を参照して説明したように、低感度画像データ及び高感度画像データの両方が出力される。
S112で、ICPU111は、プリ発光を行い、プリ発光の反射光を測光センサ106により得る。S113で、ICPU111は、プリ発光時の画像データからプリ前測光の画像データを引いた反射光画像データを得る。これにより、外光の影響を除いたストロボ光のみの画像データが得られる。
S114で、ICPU111は、反射光画像データに対して、S103と同様の方法で、光源色検出処理を行う。S115で、ICPU111は、反射光画像データに対して、S104と同様の方法で、特定色検出処理を行う。
S116で、ICPU111は、反射光画像データに対して、S106と同様の方法で、反射光輝度値Ysを算出する。続いて、ICPU111は、このプリ発光反射光輝度値Ysを予め用意しておいた対数変換テーブルを元に対数変換し、対数変換後のプリ発光反射光輝度値Yslogを求める。ICPU111は、得られたプリ発光反射光輝度値Yslogから適輝度値Yt(対数)との差分DF=Yslog−Ytを求める。この差分DF(プリ発光時の適光量との差分段数)とプリ発光の発光量A0から本発光の発光量Answerを決定する。
Answer=A0−DF
ICPU111は、この本発光の発光量AnswerをCPU101に送り、CPU101からSCPU301に発光量を送る。
最後に、S117で、CPU101からSCPU301に発光の指令を出し、SCPU301が光量制御装置302を制御して本発光を実行し、本撮影を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ100は、1回の撮像(露光)により、低感度画像データ(第1の画像データ)及び高感度画像データ(第2の画像データ)を出力することができる。これにより、撮像素子を用いた1回の撮像で取得した画像データに基づいて光源色などの情報を検出する際の検出精度を向上させることが可能となる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (7)

  1. 同色画素が列状に並ぶように配置された撮像面に結像された被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像手段であって、前記撮像面の各列について、1画素の画素値の読み出しと、K個(Kは2以上の整数)の画素の画素値の加算読み出しとを交互に繰り返して行い、前記1画素の画素値の読み出しが行われる前記撮像面の第1の領域に結像された被写体像を第1の感度で光電変換した第1の画像データと、前記加算読み出しが行われる前記撮像面の第2の領域に結像された被写体像を前記第1の感度よりも高感度である第2の感度で光電変換した第2の画像データを出力する撮像手段と、
    前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを用いて、前記被写体を照射する光源の色、前記被写体に含まれる特定の色、及び前記被写体の輝度のうちの少なくとも1つを検出する検出手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記第1の画像データに含まれる各画素値のうち所定のダイナミックレンジ内の画素値、及び、前記第2の画像データに含まれる各画素値のうち所定のダイナミックレンジ内の画素値に基づいて、前記検出を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記検出手段は、前記第2の画像データに含まれる各画素値が所定のダイナミックレンジ内にある場合には、前記第2の画像データを前記第1の画像データよりも優先的に用いて、前記検出を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の領域及び前記第2の領域の各画素は、同じ感度の受光素子を含
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第2の領域の各画素は、前記第1の領域よりも感度の高い受光素子を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の画像データ及び前記第2の画像データをそれぞれ複数のブロックに分割する分割手段を更に備え、
    前記検出手段は、ブロック単位で前記検出を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置の、同色画素が列状に並ぶように配置された撮像面に結像された被写体像を光電変換して画像データを出力する撮像手段が、前記撮像面の各列について、1画素の画素値の読み出しと、K個(Kは2以上の整数)の画素の画素値の加算読み出しとを交互に繰り返して行い、前記1画素の画素値の読み出しが行われる前記撮像面の第1の領域に結像された被写体像を第1の感度で光電変換した第1の画像データと、前記加算読み出しが行われる前記撮像面の第2の領域に結像された被写体像を前記第1の感度よりも高感度である第2の感度で光電変換した第2の画像データを出力する撮像工程と、
    前記撮像装置の検出手段が、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを用いて、前記被写体を照射する光源の色、前記被写体に含まれる特定の色、及び前記被写体の輝度のうちの少なくとも1つを検出する検出工程と、
    を備え、
    前記検出工程において前記検出手段は、前記第1の画像データに含まれる各画素値のうち所定のダイナミックレンジ内の画素値、及び、前記第2の画像データに含まれる各画素値のうち所定のダイナミックレンジ内の画素値に基づいて、前記検出を行う
    ことを特徴とする制御方法。
  7. コンピュータに請求項に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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