JP5871834B2 - 光学部材の調整機構、光走査装置、画像形成装置 - Google Patents

光学部材の調整機構、光走査装置、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、感光体などの被走査体へ向けて光を導く光学部材の湾曲による被走査体における走査線の湾曲(ボウ)を補正することが可能な光学部材の調整機構、この調整機構を備えた光走査装置、及びこの光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、感光体に光を照射して感光体を露光させる光走査装置が備えられている。この光走査装置は、光を出射する光源、光源からの光を反射させるポリゴンミラー、ポリゴンミラーからの光を感光体に結像するfθレンズ、及びfθレンズを通った光を感光体へ反射させる平面ミラーなどの光学部材を備えている。感光体へ向けて反射された光は、ポリゴンミラーの回転に応じて主走査方向へ走査される。
複数の感光体が転写ベルトの搬送方向に沿って配列されたタンデム方式のカラー画像形成装置では、それぞれの感光体へ向けて各色に対応した光が各々の光走査装置から照射される。このようなカラー画像形成装置においては、転写ベルト上に複数のトナー像が重ねられてカラー画像が形成される。そのため、それぞれの感光体の表面を走査されるそれぞれの走査線は、全てのライン形状が正確に揃えられる必要があり、仮に不揃いになっている場合は、転写ベルト上のトナー像に色ずれが生じることになる。
前記走査線のライン形状が不揃いとなる要因の一つとして、感光体の表面に描かれる走査線が放物線状に湾曲することが挙げられる。光走査装置ごとにそれぞれの走査線のライン形状が異なる湾曲形状となることにより、前記トナー像に色ずれが生じる。このような走査線の湾曲はボウと称されている。ボウの発生原因は、ポリゴンミラーに入射する光源からの光の光軸のずれや、ポリゴンミラーの反射面の微小な凹凸、前記光学部材の組み付け誤差などが挙げられる。また、光を反射させる平面ミラーの反射面の反りや歪み、或いは、光が透過する各種レンズにおけるレンズ面の反りや歪み、或いは屈折率の内部分布の微小な違いなどもその一因である。
特開平10−268217号公報
前記ボウを補正する手法、つまり、感光体の表面における走査線を放物線形状から概ね直線形状に補正する手法として、特許文献1に記載の湾曲調整手段などの調整機構が公知である。この種の調整機構は、レンズやミラーなどの光学部材において予め定められたポイントを押圧して、光学部材を強制的に形状変化させるものである。しかしながら、前記ボウの発生要因は様々であり、レンズやミラーごとによっても異なる。したがって、予め定められたポイントだけを押圧して調整する従来の機構では、前記ボウの補正抑制に限界があり、前記ボウを十分に補正することができない。
そこで、本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被走査体の光照射面における走査線のボウ(湾曲)をより効果的に補正することが可能な光学部材の調整機構、光走査装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明は、光学部材と、押圧部材と、を備える光学部材の調整機構である。前記光学部材は、予め定められた第1方向へ走査された光を透過又は反射させることにより前記光を被走査体側へ導くものであり、前記第1方向に長い形状である。前記押圧部材は、前記光学部材における光の入射面に交差する方向へ前記光学部材を押圧しつつ前記第1方向へ移動可能に支持されている。
また、本発明は、前記調整機構を備えた光走査装置、この光走査装置を備えた画像形成装置として構成されている。
本発明によれば、被走査体の光照射面における像面湾曲をより効果的に補正することが可能になる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る光走査装置の構成を示す斜視図である。 光走査装置の内部構成を示す中央断面図である。 光走査装置が備える調整機構の構成を示す斜視図である。 調整機構の構成を示す斜視図である。 調整機構の内部構成を示す断面図である。 調整機構が備える押圧部材を示す斜視図である。 調整機構の変形例を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態は適宜変更できる。
[画像形成装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10(本発明の画像形成装置の一例)の概略構成を示す模式図である。図1に示されるように、画像形成装置10は、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置であり、複数の画像形成部4と、中間転写ベルト5と、駆動ローラー7Aと、従動ローラー7Bと、二次転写装置20と、定着装置16と、給紙トレイ17と、排紙トレイ18と、を備えている。なお、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の具体例は、例えばプリンターや複写機、ファクシミリ、これらの各機能を備えた複合機である。
本実施形態では、画像形成部4が4つ設けられている。各画像形成部4(4B,4Y,4C,4M)は、それぞれの画像形成部4が備える感光体ドラム11(本発明の被走査体の一例)に色の異なるトナー像を形成し、そのトナー像を走行中(移動中)の中間転写ベルト5へ順次重ね合わせて転写する電子写真方式の画像形成部である。図1に示される例では、中間転写ベルト5の移動方向(矢印19方向)の下流側から順に、ブラック用の画像形成部4B、イエロー用の画像形成部4Y、シアン用の画像形成部4C、及びマゼンタ用の画像形成部4Mがその順番で一列に配置されている。
画像形成部4は、感光体ドラム11、帯電装置12、光走査装置13(本発明の光走査装置の一例)、現像装置14、一次転写装置15等を備えている。感光体ドラム11は、トナー像を担持するものであり、図1の紙面垂直方向に長い円筒形状に形成されている。帯電装置12は、感光体ドラム11の表面を帯電させる。光走査装置13は、帯電された感光体ドラム11の表面にレーザー光を照射しつつ走査することにより静電潜像を形成する。現像装置14は、感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより現像する。なお、図1には示されていないが、各画像形成部4は、感光体ドラム11上の残存トナー像を除去するクリーニング装置も備えている。
中間転写ベルト5は、駆動ローラー7A及び従動ローラー7Bによって回転駆動可能に支持されている。駆動ローラー7A及び従動ローラー7Bによって支持されることにより、中間転写ベルト5は、その表面が各感光体ドラム11の表面に接しながら移動(走行)可能となる。そして、中間転写ベルト5は、その表面が感光体ドラム11と一次転写装置15との間を通過する際に、各感光体ドラム11からトナー像が順に重ね合わせて転写される。
二次転写装置20は、中間転写ベルト5に転写されたトナー像を給紙トレイ17から搬送されてきた印刷用紙に転写するものである。トナー像が転写された印刷用紙は、図示しない搬送手段によって定着装置16に搬送される。定着装置16は、およそ200℃以上に加熱された加熱ローラー16Aと、この加熱ローラー16Aに対向配置された加圧ローラー16Bとを有する。定着装置16に搬送された印刷用紙は、加熱ローラー16Aと加圧ローラー16Bとによって挟持されつつ搬送される。これにより、トナー像が印刷用紙に溶着される。その後、印刷用紙は排紙トレイ18に排出される。
このように、画像形成装置10は、複数の画像形成部4(4B,4Y,4C,4M)によって各色のトナー像を走行中の中間転写ベルト5上に重ねて転写することにより、カラーのトナー像を中間転写ベルト5の表面に形成させ、さらに、そのカラーのトナー像を二次転写装置20によって中間転写ベルト5から印刷用紙へ転写することにより、印刷用紙上にカラー画像を形成させる。なお、中間転写ベルト5を搬送ベルトとして用い、その搬送ベルト上に搬送される印刷用紙にトナー像が直接に重ね合わせて転写される構成や、中間転写ベルト5に代えてローラー状の中間転写部材を用いることも他の実施例として考えられる。
[光走査装置13]
次に、図2乃至図7を参照して、光走査装置13について説明する。なお、画像形成装置10には、4つの光走査装置13が設けられているが、全て同じ構成である。
光走査装置13は、感光体ドラム11へ向けてレーザー光を出射して感光体ドラム11の表面をレーザー光で走査するものである。図2に示されるように、光走査装置13は、ケース本体51と蓋体52とを有するケース39を有しており、その内部に光学機器が収容されている。図3に示されるように、ケース39の内部には、レーザー光を出射する光源31、ポリゴンミラー32、モーター33、fθレンズ35A、偏向ミラー37A,37B、fθレンズ35B、偏向ミラー37C(本発明の光学部材、平面ミラーの一例)、及び調整機構40(本発明の調整機構の一例)が収容されている。
光源31は、レーザー光を発光するレーザーダイオードを有しており、このレーザーダイオードからポリゴンミラー32へ向けてレーザー光が出射される。図3において、光源31はポリゴンミラー32よりも奥側に配置されている。光源31から出射されたレーザー光は、図示しないコリメータレンズやシリンドリカルレンズなどによって平行光に変えられた後に、ポリゴンミラー32に照射される。
ポリゴンミラー32は、アルミニウム製であって、光源31からのレーザー光を反射させる6つの反射面を有する回転多面境である。ポリゴンミラー32は、平面視で正六角形状に形成された回転体であり、その側面に前記6つの反射面が形成されている。ポリゴンミラー32の鉛直下方にモーター33が設けられている。モーター33の出力軸にポリゴンミラー32が連結されている。モーター33が不図示のモータードライバーによって回転駆動されると、ポリゴンミラー32が出力軸を回転中心軸として回転される。これにより、光源31からのレーザー光が感光体ドラム11の長手方向と同じ方向(以下「主走査方向」という。)に走査される。なお、前記主走査方向が本発明の第1方向に相当する。
fθレンズ35Aは、ポリゴンミラー32と偏向ミラー37Aとの間に配置されている。また、fθレンズ35Bは、偏向ミラー37Bと偏向ミラー37Cとの間に配置されている。fθレンズ35A,35Bは、ポリゴンミラー32で反射されて主走査方向へ走査されたレーザー光を、被照射体である感光体ドラム11の表面に集光させる。つまり、fθレンズ35A,35Bは、ポリゴンミラー32によって主走査方向へ走査されて等角運動されるレーザー光の焦点位置を感光体ドラム11の表面上に結像させる。fθレンズ35A,35Bは、ガラスや、無色透明なプラスチック(アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート)など素材により構成されたものであり、その表面は非球面形状に形成されている。具体的には、湾曲軸型トロイダル面などの自由曲面が採用されている。
図3に示されるように、偏向ミラー37A、37B,37Cは、前記主走査方向(図3の紙面に垂直な方向)に沿って延びる長板状に形成されている。偏向ミラー37Aは、fθレンズ35Aよりもレーザー光の進行方向(図3の破線矢印で示される光路25参照)の下流側であって、偏向ミラー37Aよりも進行方向の上流側に配置されている。偏向ミラー37Aによって、ポリゴンミラー33からのレーザー光が反射されてその進行方向が偏向ミラー37Bへ向けて偏向される。また、偏向ミラー37Bは、偏向ミラー37Aによって偏向されたレーザー光を反射してその進行方向を偏向ミラー37Cへ向けて偏向する。また、偏向ミラー37Cは、偏向ミラー37Bによって偏向されたレーザー光を反射してその進行方向を蓋体52にはめ込まれた透明板38へ向けて偏向する。
光走査装置13においては、モーター33によってポリゴンミラー32が回転されると、光源31から出射されたレーザー光は、ポリゴンミラー32によって反射されて、光路25(図3の波線矢印)を通って感光体ドラム11の表面へ導かれる。詳細には、光源31から水平方向へ出射されたレーザー光は、ポリゴンミラー32の回転によって随時反射角度が変化される反射面で反射されることにより、水平方向に走査される。そして、そのレーザー光は、fθレンズ35B、偏向ミラー37A、偏向ミラー37B、及びfθレンズ35Bを経て偏向ミラー37Cに到達する。偏向ミラー37Cに到達したレーザー光は透明板38へ向けて反射されて、透明板38を透過して感光体ドラム11に到達し、感光体ドラム11の表面で主走査方向(感光体ドラム11の長手方向)へ走査される。
[調整機構40]
上述したように、光走査装置13には調整機構40が設けられている。調整機構40は、偏向ミラー37Cを微小変形させて、感光体ドラム11の表面におけるレーザー光による走査線のボウ(湾曲)を補正するものである。図3に示されるように、調整機構40は、スパイラルシャフト41(本発明の螺旋軸の一例)、押圧部材42(本発明の押圧部材の一例)、及びこれらを収容する保持ケース43を備えている。
保持ケース43は、板状の部材を2点で直角に屈曲加工して形成されたものであり、図3に示されるように、断面視で互いに垂直に交わる3つの隔壁(上壁43A、下壁43B、側壁43C)を有する。したがって、保持ケース43の一側面は側壁を有しておらず、開放された開口となっている。この開口に偏向ミラー37Cが嵌め入られて、固定具44によって固定されている。これにより、偏向ミラー37Cが保持ケース43に保持されている。つまり、保持ケース43は、スパイラルシャフト41を収容するだけでなく、偏向ミラー37Cを保持するものでもある。
図4に示されるように、保持ケース43は、一方向に長い形状に形成されている。本実形態では、保持ケース43の長手方向と前記主走査方向(感光体ドラム11の長手方向)とが一致するように、保持ケース43がケース39のケース本体51に取り付けられている。保持ケース43の長手方向の両端には、スパイラルシャフト41の回転軸45を回転可能に支持するための支持部47が設けられている。支持部47は、側壁43Cと一体に形成されている。支持部47に軸孔48が形成されており、この軸孔48に回転軸45が回転可能に挿入された状態で支持されている。これにより、スパイラルシャフト41が前記主走査方向と同方向に配置された状態で、前記主走査方向と同方向に延びる軸心を中心に回転可能となる。
図5(A)は、調整機構40の斜視図であり、図5(B)はスパイラルシャフト41の構成を示す模式図である。図5(B)に示されるように、スパイラルシャフト41は、押圧部材42を前記主走査方向へ移動させるための部材である。このスパイラルシャフト41は、回転軸45と、外周面に螺旋溝67(本発明の螺旋溝の一例)が形成された円柱状の螺旋体65(本発明の螺旋部の一例)とを有する長尺な軸部材である。螺旋溝67は、螺旋体65の中心軸を中心とする螺旋形状に形成されている。螺旋溝67の螺旋角や溝ピッチ、溝幅などの要素は、後述するように、押圧部材42の移動量を決定するものであり、要求される前記移動量に応じて適宜定められる。
図5(B)に示されるように、螺旋体65は、スパイラルシャフト41の回転軸45の軸心から、この軸心に垂直な方向へΔLだけずらされている。つまり、螺旋体65の軸心は回転軸45の軸心に対してΔLだけずれている。このため、回転軸45を中心にスパイラルシャフト41が回転されると、螺旋体65は偏心運動を行う。つまり、螺旋体65は、その軸心からΔLだけずれた回転軸45を中心に回転される。スパイラルシャフト41の回転駆動は、例えば、回転軸45に連結された図示しない回転駆動手段が考えられる。回転駆動手段の具体例としては、例えば、回転軸45を手動で回転させる回転レバーや、回転軸を電動で回転させるモーターなどの電動機が考えられる。また、前記回転駆動手段と回転軸45との連結部を光走査装置13のケース39の外部に露出させておけば、光走査装置13の外部からスパイラルシャフト41を回転させることができる。なお、螺旋体65のずれ量ΔLは、後述するように、押圧部材42の押圧力や偏向ミラー37Cの変形量を決定するものであり、要求される押圧力や変形量に応じてずれ量ΔLは適宜定められる。
押圧部材42は、偏向ミラー37Cの裏面からその裏面に垂直な方向へ偏向ミラー37Cを押圧しつつスパイラルシャフト41に沿って前記主走査方向へ移動可能に支持されたものである。具体的には、図7に示されるように、押圧部材42は、スパイラルシャフト41の螺旋体65に支持される。この押圧部材42は、スパイラルシャフト41の螺旋体65に挿通されて支持される筒状の筒状部55(本発明の筒状部の一例)と、偏向ミラー37Cの裏面に当接される突起56(本発明の当接部の一例)と、ガイド部57(本発明の挿入部の一例)とを有する。
押圧部材42の筒状部55の内部は空洞になっている。つまり、押圧部材42は内孔を有している。筒状部55の内部の内径は、スパイラルシャフト41の螺旋体65が挿入可能なサイズに形成されている。ガイド部57は、螺旋溝67に挿入されて係合する部分であり、筒状部55の内面に設けられている。このガイド部57は、筒状部55の内面から突出した形状に形成されている。また、ガイド部57は、螺旋体65の螺旋溝67に対応した形状に形成されている。したがって、図6に示されるように、押圧部材42の筒状部55の内部に螺旋体65が挿入された状態で、ガイド部57は螺旋体65の螺旋溝67に挿入可能となる。また、ガイド部57の突出量は、螺旋体65と筒状部55の内面との隙間よりも大きい。このため、ガイド部57が螺旋溝67に挿入された状態では、ガイド部57が螺旋溝67に引っ掛かり、押圧部材42はスパイラルシャフト41から引き出すことはできないようになっている。この場合、押圧部材42に対してスパイラルシャフト41が回転されることによって、ガイド部57は螺旋溝67から前記主走査方向の力を受ける。これにより、押圧部材42がスパイラルシャフト41に沿って前記主走査方向へ移動することができる。
突起56は、偏向ミラー37Cの裏面に当接して偏向ミラー37Cを押圧する部分であり、筒状部55の外周面の中央部に形成されている。この突起56は、筒状部55の周方向に沿って連続する峰状に形成されている。そのため、突起56は、偏向ミラー37Cに対して点で接触する。上述したように、回転軸45を中心にスパイラルシャフト41が回転されると螺旋体65が偏心運動する。このため、螺旋体65が偏心運動すると、螺旋体65に支持された押圧部材42も偏心運動を行う。本実施形態では、突起56は、螺旋体65の偏心運動に伴い押圧部材42が偏心運動することにより、偏向ミラー37Cの裏面に対して接離する。つまり、突起56は、偏向ミラー37Cの裏面を押圧する位置と、偏向ミラー37Cの裏面から離れた位置との間で変位する。
[実施形態の作用効果]
このように光走査装置13に調整機構40が設けられているため、走査線にボウが発生した場合でも、スパイラルシャフト41を回転させることにより、押圧部材42をスパイラルシャフト41に沿って任意の位置に移動させることができる。これにより、押圧部材42による偏向ミラー37Cへの押圧点を主走査方向の任意の位置に容易に移動させることができる。その結果、予め定められた押圧点を押圧するだけでは十分に前記ボウを補正できない場合でも、押圧点を移動させることにより、走査線のボウをより効果的に補正することができる。
なお、上述の実施形態では、スパイラルシャフト41に1つの押圧部材42が支持された構成について例示したが、これに限られない。例えば、図8(A)に示されるように、スパイラルシャフト41の螺旋体65に2つの押圧部材42が支持された構成であってもよい。もちろん、3つ以上の押圧部材42がスパイラルシャフト41の螺旋体65に支持された構成でもかまわない。
また、1つのスパイラルシャフト41に複数の押圧部材42が設けられた構成の場合は、スパイラルシャフト41が回転されると複数の押圧部材42が同じタイミングで同じ方向へ移動する。このため、例えば、図8(B)に示されるように、2つスパイラルシャフト41が前記主走査方向に沿って同軸上に回転可能に設けられており、それぞれのスパイラルシャフト41の螺旋体65に1つずつ押圧部材42が設けられた構成が考えられる。この構成であれば、それぞれのスパイラルシャフト41を個別に回転させることができるため、任意の2点で偏向ミラー37Cを押圧することが可能であり、前記ボウをより効果的に補正することができる。
また、上述の実施形態では、スパイラルシャフト41によって押圧部材42を前記主走査方向へ移動させる機構について例示したが、偏向ミラー37Cを押圧しつつ押圧部材42を移動させる機構であれば、如何なる機構であっても適用可能である。
また、上述の実施形態では、調整機構40によって偏向ミラー37Cを押圧して前記ボウを補正することについて説明したが、調整機構40は、偏向ミラー37A又は偏向ミラー37Bにも適用可能である。また、偏向ミラー37A,37B,37Cに限られず、fθレンズ35Aやfθレンズ35Bに調整機構40を適用して、fθレンズ35Aやfθレンズ35Bを押圧部材42で押圧することにより前記ボウを補正することも可能である。
10:画像形成装置
11:感光体ドラム
13:光走査装置
32:ポリゴンミラー
33:モーター
34:ドライバー基板
35A,35B:fθレンズ
37A,37B,37C:偏向ミラー
39:ケース
40:調整機構
41:スパイラルシャフト
42:押圧部材
43:保持ケース
45:回転軸
47:支持部
55:筒状部
56:突起
57:ガイド部
65:螺旋体
67:螺旋溝


Claims (8)

  1. 予め定められた第1方向へ走査された光を透過又は反射させることにより前記光を被走査体側へ導く前記第1方向に長い光学部材と、
    前記光学部材における光の入射面に交差する方向へ前記光学部材を押圧しつつ前記第1方向へ移動可能に支持された押圧部材と、
    前記第1方向と同方向に延びる軸心を中心に回転可能に設けられ、外周面に形成された螺旋溝を含む螺旋部が前記軸心に垂直な方向へずらされた螺旋軸と、を備え、
    前記押圧部材は、前記螺旋溝に係合する挿入部を有し、前記螺旋軸が回転されることにより前記第1方向へ移動するものである光学部材の調整機構。
  2. 前記押圧部材は、前記螺旋軸に挿通されて支持される筒状の筒状部を有し、
    前記筒状部の内周面に前記挿入部が設けられており、前記筒状部の外周面に前記光学部材に当接して前記光学部材を押圧する当接部が設けられている請求項に記載の光学部材の調整機構。
  3. 複数の前記押圧部材が前記螺旋軸に支持されている請求項又はに記載の光学部材の調整機構。
  4. 複数の前記螺旋軸が前記第1方向に沿って同一直線上に設けられており、それぞれの前記螺旋軸に前記押圧部材が支持されている請求項又はに記載の光学部材の調整機構。
  5. 前記当接部は、前記筒状部の周方向に沿って連続する峰状に形成されている請求項に記載の光学部材の調整機構。
  6. 前記光学部材は、前記第1方向へ走査された光を前記被走査体側へ反射する前記第1方向へ延びる長尺状の平面ミラーである請求項1からのいずれかに記載の光学部材の調整機構。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の光学部材の調整機構を備える光走査装置。
  8. 請求項に記載の光走査装置を備える画像形成装置。
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