JP5870945B2 - タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器 - Google Patents

タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5870945B2
JP5870945B2 JP2013039403A JP2013039403A JP5870945B2 JP 5870945 B2 JP5870945 B2 JP 5870945B2 JP 2013039403 A JP2013039403 A JP 2013039403A JP 2013039403 A JP2013039403 A JP 2013039403A JP 5870945 B2 JP5870945 B2 JP 5870945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
column
row
touch screen
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013039403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014167724A (ja
Inventor
岳 大野
岳 大野
中川 直紀
直紀 中川
上里 将史
将史 上里
成一郎 森
成一郎 森
隆 宮山
隆 宮山
卓司 今村
卓司 今村
中村 達也
達也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013039403A priority Critical patent/JP5870945B2/ja
Publication of JP2014167724A publication Critical patent/JP2014167724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5870945B2 publication Critical patent/JP5870945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

本発明は、タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器に関する。
タッチパネルは、指などによるタッチを検出して、タッチされた位置の位置座標を特定する装置である。タッチパネルは、優れたユーザーインターフェース手段の1つとして注目されている。現在、抵抗膜方式、静電容量方式などの種々の方式のタッチパネルが製品化されている。一般に、タッチパネルは、タッチセンサが内蔵されるタッチスクリーンと、タッチスクリーンからの信号に基づいてタッチされた位置座標を特定する検出装置とから構成されている。
静電容量方式のタッチパネルの1つとして、投射型静電容量(Projected Capacitive)方式のタッチパネルがある(例えば特許文献1参照)。このような投射型静電容量方式のタッチパネルは、タッチセンサが内蔵されるタッチスクリーンの前面側を厚さが数mm程度のガラス板などの保護板で覆った場合でも、タッチの検出が可能である。この方式のタッチパネルは、保護板を前面に配置できるので堅牢性に優れる。また、手袋装着時でもタッチの検出が可能である。また、可動部を有さないので長寿命である。
投射型静電容量方式のタッチパネルは、例えば、静電容量を検出するための検出用配線として、薄い誘電膜上に形成された第1シリーズの導体エレメントと、第1シリーズの導体エレメント上に絶縁膜を隔てて形成された第2シリーズの導体エレメントとを備えている。各導体エレメント間には電気的接触はなく、複数の交点が形成されている。指などの指示体と、検出用配線である第1シリーズの導体エレメントと第2シリーズの導体エレメントとの間に形成される静電容量を検出回路で検出することによって、指示体がタッチした位置の位置座標が特定される。この検出方式は、一般に自己容量検出方式と呼ばれる(例えば特許文献2参照)。
また、例えば、第1電極を構成する行方向に延びて設けられる複数の行配線と、第2電極を構成する列方向に延びて設けられる複数の列配線との間の電界変化、即ち相互容量の変化を検出することで、タッチされた位置座標を特定する検出方式がある。この検出方式は、一般に相互容量検出方式と呼ばれる(例えば特許文献3参照)。
上述した自己容量方式および相互容量方式の何れの場合においても、行配線と列配線とによって格子状に区画された平面領域(検出セル)に指などの指示体によるタッチが有る場合、前記センサブロックでの検出値と、その近傍の検出セルの検出値とのバランスからタッチされた位置座標を特定する方法が一般的に用いられる。
特開2012−103761号公報 特表平9−511086号公報 特開2003−526831号公報
従来のタッチパネルにおいては、タッチパネルサイズが大きくなったとき、行配線および列配線の数を増やさずに構成した場合、検出セルも大きくなるため、タッチされた検出セル近傍での検出値が低下し、タッチされた位置座標の検出精度(直線性)が悪化する問題があった。検出回路を追加してチャンネル数(配線数)を増やし、検出セルを大きくしないようにすることが望ましいが、コストが増大するという問題があった。それを改善する方法として、行配線或いは列配線の一部を隣接する検出セルまで延在させ、直線性の悪化を抑える方法がとられる場合がある。
また、タッチスクリーンを表示装置に装着した場合、タッチスクリーンに備わる行配線および列配線により、表示装置の表示エリアが覆われる。配線の配置に応じて、表示光の透過が不均一となったり、外光の反射率が不均一となるため、モアレ現象が発生したり、配線が視認されたりする場合があった。ユーザに高品質な映像を提供するためには、配線が視認されにくいなど、ユーザにタッチスクリーンの存在を感じさせにくいタッチスクリーンがより好ましい。
しかしながら、直線性を確保するため、上述のように行配線或いは列配線の一部を隣接する検出セルまで延在させると、隣接する検出セルの行配線或いは列配線の延在部分同士が平面的に重なり、寄生容量(クロス容量)が増加する問題があった。クロス容量が増加すると、タッチによる応答速度が遅くなる。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、行配線或いは列配線の一部を隣接する検出セルまで延在させてもクロス容量を増加させず、直線性を確保すると共に応答速度の速いタッチスクリーンを得るものである。
この発明に係るタッチスクリーンは、
細線状電極で構成された配線で覆われており、前記細線状電極は電気的に列方向に分離された列配線と、電気的に行方向に分離された行配線とを含み、前記列配線と前記行配線により検出可能エリアが構成されており、各々の列配線は検出セル間をつなぐ主列配線と、前記主列配線から前記行配線が延在する方向に分岐した分岐列配線とで構成され、かつ、各々の前記行配線は検出セル間をつなぐ主行配線と、前記主行配線から前記列配線が延在する方向に分岐した分岐行配線とで構成され、すくなくとも前記主列配線もしくは前記主行配線は、2本以上に分離されており、前記分岐列配線は、前記主行配線が延在する方向に隣接する検出セル内まで延在して配置されており、かつ、前記分岐行配線は、前記主列配線が延在する方向に隣接する検出セルを内まで延在して配置されている。
この発明は、各々の列配線は検出セル間をつなぐ主列配線と、主列配線から行配線が延在する方向に分岐した分岐列配線とで構成され、かつ、各々の行配線は検出セル間をつなぐ主行配線と、主行配線から前記列配線が延在する方向に分岐した分岐行配線とで構成され、すくなくとも主列配線もしくは主行配線は、2本以上に分離されており、分岐列配線は、主行配線が延在する方向に隣接する検出セル内まで延在して配置されており、かつ、分岐行配線は、主列配線が延在する方向に隣接する検出セルを内まで延在して配置している。そのため、隣接する検出セルの行配線或いは列配線の延在部分との平面的な重なりを減らすことができるので行配線と列配線との間のクロス容量を低減させることが可能である。これにより、例えば行配線に駆動信号が印加され、その駆動信号に応答した充放電電流信号を列配線で受信する場合、前記充放電の時定数が大きくならないため、タッチによる応答速度を遅くさせずに直線性を確保することができる。
この発明の実施の形態1に係るタッチスクリーンの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るタッチスクリーンの平面図である。 この発明の実施の形態1に係るタッチスクリーンの下部電極の平面図である。 この発明の実施の形態1に係るタッチスクリーンの拡大図である。 この発明の実施の形態1に係るタッチスクリーンの上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態1に係るタッチスクリーンの下部電極および上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態1における比較例を示すタッチスクリーンの下部電極および上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーンにおける配線の単位パターンを示す図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーンの下部電極の平面図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーン拡大図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーンの上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーン拡大図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーンの下部電極および上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーンの下部電極および上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態2に係るタッチスクリーンの下部電極および上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態2における比較例を示すタッチスクリーンの下部電極および上部電極の平面図である。 この発明の実施の形態3に係るタッチパネルを模式的に示す平面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1のタッチスクリーン1の層構造の斜視図である。本実施の形態におけるタッチスクリーン1は、投影型静電容量方式のタッチスクリーンである。図1において、タッチスクリーン1の上面層は、透明なガラス材料または透明な樹脂からなる透明基板10である。透明基板10の裏面には、上部電極30が形成されている。また、透明基板10の裏面には、上部電極30を被覆する様に、層間絶縁膜11が形成される。層間絶縁膜11は、シリコン窒化膜またはシリコン酸化膜等の透明な絶縁膜である。層間絶縁膜11の裏面には、下部電極20が形成される。さらに、層間絶縁膜11の裏面には、下部電極20を被覆する様に、保護膜12が形成される。保護膜12は、保護膜12は、層間絶縁膜11と同様に、シリコン窒化膜などの透光性を有する絶縁性の膜である。
上部電極30は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明配線材料もしくはアルミニウム等の金属配線材料からなる複数本の列配線31を備える。また、下部電極20は、列配線31と同様にITO等の透明配線材料もしくはアルミニウム等の金属配線材料からなる複数本の行配線21を備える。
本実施の形態では、列配線31および行配線21を、アルミニウム系合金層とその窒化層の多層構造とした。これによって、配線抵抗を小さくでき、かつ検出可能エリアの光の透過率を向上させることができる。また、本実施の形態では、列配線31を行配線21の上層に配置したが、これらの位置関係を逆にして、行配線21を列配線31の上層に配置してもよい。さらに、列配線31および行配線21の材料をアルミニウム系合金層とその窒化層の多層構造に統一したが、これらの材料は統一しなくてもよい。例えば列配線31の材料をアルミニウム系合金層とその窒化層の多層構造とし、下層をITO等の透明配線材料としてもよい。
また、列配線31を行配線21の上層に配置したが、これらを同一レイヤーに配置して、行配線21と列配線31が平面視で重なる部分のみ、層間絶縁膜を配置して電気的に分離してもよい。
使用者は、タッチスクリーン1の表面となる透明基板10に指などの支持体でタッチして操作を行う。透明基板10に指示体が触れると、指示体と透明基板10下部の行配線21または列配線31との間に容量結合(タッチ容量)が発生する。自己容量方式の場合、このタッチ容量を検出することで、検出可能エリア内のどの位置においてタッチされたかを特定することが可能である。
図2は、本実施の形態のタッチスクリーン1の平面図である。タッチスクリーン1の検出可能エリアは、横方向(行方向)に伸びる複数の行配線21と、その手前側に平面視重なりで縦方向(列方向)に伸びる複数の列配線31とから構成されマトリックス領域である。
行配線21の各々は、引き出し線R1〜R6によって、外部の配線と接続するための端子8に接続される。また、列配線31の各々も同様に、引き出し線C1〜C8によって、外部の配線と接続するための端子8に接続される。
引き出し線R4,R5は、検出可能エリアの外周に沿って配置される。また、引き出し線R3,R6は、検出可能エリアの外周に沿って配置され、引き出し線R4もしくは引き出し線R5に達してからは、引き出し線R4,R5に沿って配置される。このように、引き出し線R1〜R6は、検出可能エリアの外周側に詰めて配置される。また、引き出し線C1〜C8も同様に、端子8に近い引き出し線から順に、検出可能エリアの外周側に詰めて配置される。
このように、引き出し線R1〜R6,C1〜C8をなるべく検出可能エリアの外周側に詰めて配置することで、タッチスクリーン1が装着される表示装置と、引き出し配線間のフリンジ容量を抑制することができる。よって、このような引き出し配線の配置とすることで、タッチスクリーン1が装着される表示装置から発生する電磁ノイズが引き出し配線に与える影響を低減することができる。
次に図3〜6を用いて、行配線21および列配線31の詳細な構造を説明する。図3は図2に示すタッチスクリーンの平面視で、タッチスクリーンの上端から数えてn番目の行配線21と、左端から数えてm番目の列配線31とによって区画された格子状の検出セル(n,m)を拡大したときの、下部電極20のみの平面図である。図4は、図3における領域Aの拡大図である。また、図5は、図3と同様に図2に示すタッチスクリーンの平面視で、行配線21と列配線31とによって区画された格子状の検出セル(n,m)を拡大したときの、上部電極30のみの平面図である。また、図6は、図3と同様に図2に示すタッチスクリーンの平面視で、行配線21と列配線31とによって区画された格子状の検出セル(n、m)の平面図である。なお、図3〜6において、横方向を行方向、縦方向を列方向とする。なお、図3〜6は、配線パターンを模式的に示すものであり、配線の太さや間隔は、実際とは異なる。
図3に示す様に、下部電極20を構成する行配線21は、メッシュ状の配線で形成される。メッシュ状の配線は、行方向から45°傾いた方向に延在する導線と、行方向から反対方向に45°傾いた方向に延在する導線の繰り返しで構成される。図3における空白領域22は、平面視で列配線31が配置される領域である。また、行配線21のメッシュの間隔が大きくなっている領域23は、列配線31と平面視で重なる領域である。
本実施の形態において、下部電極20は、電気的に接続された行配線21と、下部フローティング電極21aを備える。検出セル(n,m)の行配線21をL(n)とする。行配線L(n)は2本の主行配線La(n)に分離されており、2本の主行配線La(n)からそれぞれ列配線に平行な方向に分岐する分岐行配線Lb(n)、Lc(n)を備える。分岐行配線Lb(n)は検出セル(n,m)を跨いで、検出セル(n−1,m)および検出セル(n+1,m)まで延在している。また、検出セル(n−1,m)における分岐行配線Lb(n−1)および、検出セル(n+1,m)における分岐行配線Lb(n+1)は、検出セル(n,m)まで延在している。このように分岐配線を延在させることによって、例えば検出セル(n,m)上にタッチが有った場合、検出セル(n−1,m)と検出セル(n+1,m)でのタッチ容量の検出値を増加させることができる。
下部フローティング電極21aは、行配線21と同様のメッシュ状の配線で形成される。また、下部フローティング電極21aは、断線部21bにより行配線21から絶縁されている。さらに、下部フローティング電極21aは、断線部21bにより下部フローティング電極21a間で分断されている。
図4は、図3における領域Aの拡大図である。断線部21bにより、行配線21と下部フローティング電極21aとが断線されており、また、下部フローティング電極21a同士も断線されている。
このように、下部フローティング電極21aを設けることによって、行配線21と列配線31とは、下部フローティング電極21aの行方向の幅L1だけ平面視で隔てられる。また、行配線21と図面の上方向および下方向に配置される行配線とは、下部フローティング電極21aの列方向の幅L2だけ平面視で隔てられる。また、下部フローティング電極21aを断線部21bによって分断することにより、行配線21と列配線31との間の余分な容量結合を小さくすることができる。
図5は、図3と同様に図2に示すタッチスクリーンの平面視で、行配線21と列配線31によって区画された格子状の検出セル(n,m)を拡大したときの、上部電極30のみの平面図である。図5に示す様に、上部電極30は、列配線31と、断線部配線32とで構成される。列配線31は、行配線21と同様のメッシュ状の配線で形成される。図5において、列配線31のメッシュ間隔が大きい領域33は、行配線21と平面視で重なる領域である。
また、検出セル(n,m)の列配線31を列配線U(m)とする。列配線U(m)は2本の主列配線Ua(m)を備え、2本の主列配線Ua(m)からそれぞれ分岐する分岐列配線Ub(m)、Uc(m)を備える。分岐列配線Ub(m)は検出セル(n,m)を跨いで、検出セル(n,m−1)および検出セル(n,m+1)まで延在している。また、検出セル(n,m−1)における分岐列配線Ub(m−1)および、検出セル(n,m+1)における分岐列配線Ub(m+1)は、検出セル(n,m)まで延在している。このように分岐配線を延在させることによって、例えば検出セル(n,m)上にタッチが有った場合、検出セル(n,m−1)と検出セル(n,m+1)でのタッチ容量の検出値を増加させることができる。
図5において、断線部配線32は、図3における断線部21bを平面視で埋めるように形成されている。断線部配線32を設けることによって、断線部21bを表示光が透過して、断線部21bが目視されることを防止することができる。
図6は、図3と同様に図2に示すタッチスクリーンの平面視で、行配線21と列配線31によって区画された格子状の検出セル(n、m)の平面図である。図6において、図の見易さのために、断線部配線32は図示していない。行配線21と列配線31とが平面視で重なる領域において、行配線21および列配線31のそれぞれのメッシュ間隔は、他の部分の2倍の間隔となっており、かつ行配線21のメッシュと列配線31のメッシュは相補的にずれて重なっている。ここで、行方向、列方向のメッシュのずれる間隔をそれぞれP1、P2とする。
本実施の形態では、分岐行配線Lb(n)は列配線31と平面視で重なる部分がなく、かつ、分岐列配線Ub(m)は行配線21と平面視で重なる部分がないため、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させることによって起こるクロス容量の増加を抑えることができる。
さらには、配線と列配線をITOなどの透明電極で形成し、行配線と列配線が重なる部分を金属ブリッジで電気的に絶縁する場合においても、列配線と行配線が平面視で重なる部分が増えないため、金属による局所的な反射により視認性が悪化を発生させない。
なお、本実施の形態では、行配線21および列配線31のメッシュを構成する導線の幅は3μmであり、断線部の断線間隔は10μmである。また、本実施の形態では、透明基板10の厚みは0.9mmであり、下部フローティング電極21aの行方向の幅L1および列方向の幅L2はともに800μmである。また、メッシュの行方向の間隔P1および列方向の間隔P2は、200μmである。
次に、本実施の形態のように、行配線L(n)を構成する主行配線La(n)を2本に分離し、分岐行配線Lb(n)を隣接する検出セルまで延在させ、かつ、列配線U(m)を構成する主列配線Ua(m)を2本に分離し、分岐列配線Ub(m)を隣接する検出セルまで延在させたことによるクロス容量の低減効果について説明する。図7は、本実施の形態における比較例であり、主行配線La(n)を1本とし、分岐行配線Lb(n)を隣接する検出セルまで延在させ、かつ、列配線U(m)を構成する主列配線Ua(m)を1本とし、分岐列配線Ub(m)を隣接する検出セルまで延在させたタッチスクリーンである。また、分岐配線Ubの本数の合計は、本実施の形態に揃えて1つの検出セル当り2本とした。図7において、領域Cは分岐配線と隣接する検出セルから延在した分岐配線が平面視で重なる部分を示しており、合計4箇所有している。
なお、図7の比較例は、本実施の形態と同様、メッシュを構成する導線の幅を3μm、メッシュの行方向の間隔P1および列方向の間隔P2を200μmとしている。また、図7における行配線21の幅と列配線31の幅とは、本実施の形態の行配線21と列配線31との電気抵抗が同じになるように調整している。
図7のように構成された比較例のタッチスクリーンでは、検出セル1個当りのクロス容量が1.4pFであったのに対し、本実施の形態のタッチスクリーンでは検出セル1個当りのクロス容量は1.0pFであった。これより、本実施の形態のように主列配線および主行配線をそれぞれ2本に分離し、分岐行配線および分岐列配線を、隣接する検出セルまで延在させる構成は、列配線および行配線の主配線を1本とし、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させる構成よりもクロス容量を小さくできる。
本実施の形態の様に、行配線21および列配線31をメッシュ状の配線とすることによって、少ない配線面積で、広い検出可能エリアを覆うことが可能である。また、行配線21および列配線31をメッシュ状の配線とすることによって、配線の寄生容量を低減し、モアレ減少の発生も抑えることができる。
ただし、行配線21および列配線31の材料、導線幅、メッシュ間隔は、本実施の形態に限定されるものではない。例えば、行配線21および列配線31の材料としては、ITOやグラフェン等の透明導線性材料もしくは、アルミニウム、クロム、銅、銀等の金属材料を用いることができる。また、アルミニウム、クロム、銅、銀等の合金、または、これら合金上に窒化アルミニウム等を形成した多層構造としてもよい。また、導線幅とメッシュ間隔も、タッチスクリーンの用途等に応じて、本実施の形態とは異なる値としてもよい。
また、本実施の形態では、下部フローティング電極21aが、行配線21に備わる構成としたが、下部フローティング電極21aが、列配線31に備わる構成としてもよい。この様な構成とした場合であっても、行配線21と列配線31との間に平面視で行方向に間隔を設けることが可能である。
なお、本実施の形態においては、下部フローティング電極21aを設けたが、平面視で下部フローティング電極21aが配置される領域を、電極のないスペースとしてもよい。つまり、下部フローティング電極はなくてもよい。下部フローティング電極がない場合であっても、行配線L(n)を構成する主行配線La(n)を2本に分離し、分岐行配線Lb(n)を隣接する検出セルまで延在させ、かつ、列配線U(m)を構成する主列配線Ua(m)を2本に分離し、分岐列配線Ub(m)を隣接する検出セルまで延在させる構成であれば、分岐行配線Lb(n)は列配線31と平面視で重なる部分がなく、かつ、分岐列配線Ub(m)は行配線21と平面視で重なる部分がない構成にすることができる。その結果、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させることによって起こるクロス容量の増加を抑えることができる。
本実施の形態の効果を確認するために、本実施の形態におけるタッチスクリーン1と、図7に示す配線構造を持つ比較例のタッチスクリーンとのそれぞれに、自己容量型の検出回路を装着して指によるタッチ検出を行い、応答時間を測定した。その結果、本実施の形態の配線構造での応答時間は、図7に示す配線構造での応答時間の73%となり、図7に示す配線構造よりもタッチによる応答速度が速くなっていることを確認した。
なお、本実施の形態においては、主列配線Ua(m)が2本に分離して構成され、かつ主列配線Ua(m)が2本に分離して構成された例を示したが、主列配線Ua(m)あるいは主列配線Ua(m)のどちらか一方が2本に分離された構成された場合でも、検出セルのクロス容量を小さくできる。また、本実施の形態においては、主列配線Ua(m)あるいは主列配線Ua(m)のどちらか一方を2本に分離された構成で説明したが、2本以上、例えば3本分に離された場合でも同様な効果がある。
上述のように、本実施の形態におけるタッチスクリーンにおいては、主列配線Ua(m)あるいは主行配線La(n)が2本以上に分離して構成されることにより、平面視で分岐列配線同士が重なる部分を低減することが可能である。よって、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させることによる、クロス容量の増加を抑制しながら、直線性を確保することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、下部電極20もしくは上部電極30が形成される領域において、これらの配線が平面視で重なる領域を除いて、下部電極20または上部電極30のどちらかが配置されていた。そのため、下部電極20と上部電極30とでは、配線が形成される層の深さが異なるため、下部電極20と上部電極30とでは反射率が異なり、配線が視認されやすかった。
実施の形態2では、上部電極30に上部フローティング電極31aをさらに配置する。さらに、本実施の形態におけるタッチスクリーンは、行配線21のメッシュと、列配線31のメッシュとが相補的にずれて重なるように構成されている。このような構成とすることで、行配線21と列配線31との外光の反射率の違いを軽減して、反射率を均一化することが可能である。
本実施の形態における、タッチスクリーンの下部電極20および上部電極30の構成は、図6で示した実施の形態1と同様であるが、メッシュを構成する単位パターンを円弧状とした点が実施の形態1と異なる。図8は、本実施の形態における行配線21および列配線31に共通するメッシュ配線の単位パターンを示したものである。本実施の形態における配線の単位パターンは、互いに交差するS字状の配線により構成される。S字状の配線を構成する円弧の半径はrである。なお、本実施の形態においては、単位パターンの行方向の間隔P1および列方向の間隔P2を200μmとした。また、円弧の半径rを100μmとした。
図9〜13を用いて、本実施の形態におけるタッチスクリーンの行配線21および列配線31の詳細な構造を説明する。なお、本実施の形態におけるタッチスクリーンの基本構造は、実施の形態1の図1および図2に示したタッチスクリーンの構造と同様であるので説明を省略する。
図9はタッチスクリーンの上端から数えてn番目の行配線21と、左端から数えてm番目の列配線31とによって区画された格子状の検出セル(n,m)を拡大したときの、下部電極20のみの平面図である。下部電極20は、電気的に接続された行配線21と、下部フローティング電極21aとを備えている。検出セル(n,m)の行配線21をL(n)とする。行配線L(n)は2本の主行配線La(n)に分離されており、2本の主行配線La(n)から列配線と平行方向にそれぞれ分岐する分岐行配線Lb(n)、Lc(n)を備える。分岐行配線Lb(n)は検出セル(n,m)を跨いで、検出セル(n−1,m)と検出セル(n+1,m)まで延在している。また、検出セル(n−1,m)における分岐行配線Lb(n−1)および、検出セル(n+1,m)における分岐行配線Lb(n+1)は、検出セル(n,m)まで延在している。このように分岐配線を延在させることによって、例えば検出セル(n,m)上にタッチが有った場合、検出セル(n−1,m)と検出セル(n+1,m)でのタッチ容量の検出値を増加させることができる。
下部フローティング電極21aは、行配線21と同様の単位パターンで形成される。また、下部フローティング電極21aは、断線部21bにより行配線21から絶縁されている。さらに、下部フローティング電極21aは、断線部21bにより下部フローティング電極21a間で分断されている。
行配線21および下部フローティング電極21aのメッシュ間隔は、実施の形態1の2倍であるとする。つまり、列方向間隔P3と行方間隔P4は、それぞれ、図3におけるP1、P2の2倍である。
図10は、図9における領域Aの拡大図である。図10における破線は、下部電極30の配置を示す。図10において、断線部21bには、後述する上部電極30の断線部31bの間隔を平面視で埋めるように、導線が形成されている。
図11は、タッチスクリーンの上端から数えてn番目の行配線21と、左端から数えてm番目の列配線31によって区画された格子状の検出セル(n,m)を拡大した、上部電極30のみの平面図である。上部電極30は、電気的に接続された行配線31と、上部フローティング電極31aとを備えている。検出セル(n,m)の列配線31を列配線U(m)とする。列配線U(m)は2本の主列配線Ua(m)に分離されており、2本の主列配線Ua(m)から行配線と平行方向にそれぞれ分岐する分岐列配線Ub(m)、Uc(m)を備える。分岐列配線Ub(m)は検出セル(n,m)を跨いで、検出セル(n,m−1)と検出セル(n,m+1)まで延在している。また、検出セル(n,m−1)における分岐列配線Ub(m−1)および、検出セル(n,m+1)における分岐列配線Ub(m+1)は、検出セル(n,m)まで延在している。このように分岐配線を延在させることによって、例えば検出セル(n,m)上にタッチが有った場合、検出セル(n,m−1)と検出セル(n,m+1)でのタッチ容量の検出値を増加させることができる。
上部フローティング電極31aは、列配線31と同様の単位パターンで形成される。また、上部フローティング電極31aは、断線部31bにより列配線31から絶縁されている。さらに、上部フローティング電極31aは、断線部31bにより上部フローティング電極31a間で分断されている。
図12は、図11における領域Bの拡大図である。図12における破線は、下部電極20の配置を示す。図12において、断線部31bの各々には、下部電極20の断線部21bの間隔を平面視で埋めるように、導線が形成されている。
図13は、タッチスクリーンの平面視で、行配線21と列配線31によって区画された格子状の検出セル(n、m)の平面図である。図13において、図の見易さのために、断線部21bおよび断線部31bは図示していない。図13において、領域Dは分岐配線と隣接する検出セルから延在した分岐配線とが平面視で重なる部分を示しており、合計4箇所有している。また、下部電極20のメッシュは、行配線21の単位パターンと下部フローティング電極の単位パターンとの繰り返しで構成され、上部電極30のメッシュは、列配線31の単位パターンと上部フローティング電極31aの繰り返しパターンとで構成され、下部電極20のメッシュと上部電極30のメッシュとは相補的にずれて重なるように配置されている。このように構成とすることで、下部電極20の領域と、上部電極30の領域とにおける反射率が均一化されるため、下部電極20および上部電極30が視認されることを抑制することができる。
また、本実施の形態においては、図10および図12に示したように、断線部21bおよび断線部31bの断線間隔を埋めるように導線を配置した。このような構成とすることで、タッチスクリーンを表示装置前面に装着した場合に、表示光が断線部21bおよび断線部31bを通過することを防止することができるため、断線部21bおよび断線部31bが視認されにくくなり好ましい。
また、上部電極20のメッシュと下部電極30のメッシュとは相補的にずれて重なっている。行方向21、列方向31のメッシュのずれる間隔は、それぞれP1、P2である。
このような構成とすることで、行配線21と列配線31との外光の反射率の違いを軽減して、反射率を均一化することができる。
なお、本実施の形態では、上部電極20と下部電極30とは同様の単位パターンで形成したが、上部電極20と下部電極30との単位パターンは異なる形状であってもよい。
また、本実施の形態では、メッシュ状の配線の単位パターンは、互いに交差するS字状の配線と、当該S字状配線の交差点を中心とした円状の配線とを備える。このような形状を用いることで、円状の配線によって、効果的に様々な方向に外光を散乱させることができるため、外光の反射によるギラツキをさらに抑制することができる。
なお、本実施の形態では、メッシュ状の配線の単位パターンを互いに交差するS字状の配線と、当該S字状配線の交差点を中心とした円状の配線としたが、これに限定されるものでなく、円状の配線部分を含んでいればよい。
また、本実施の形態では、分岐行配線Lb(n)は列配線31と平面視で重なる部分を少なくでき、かつ、分岐列配線Ub(m)は行配線21と平面視で重なる部分を少なくできるため、分岐配線を、隣接する検出セルまで延在させることによって起こるクロス容量の増加を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と同じく、行配線21および列配線31を構成する導線の幅は3μmであり、断線部の断線間隔は10μmである。また、本実施の形態では、透明基板10の厚みは0.9mmであり、下部フローティング電極21aの行方向の幅L1および列方向の幅L2はともに800μmである。また、図9および図11におけるメッシュ間隔P3、P4は400μmであり、図13におけるメッシュ間隔P1、P2は200μmである。
図14は、本実施の形態における変形例であり、主列配線La(n)を3本に分離し、主列配線Ua(m)を3本に分離したものである。このように構成しても、本実施の形態と同様に、分岐行配線Lb(n)は列配線と平面視で重なる部分を少なくでき、かつ、分岐列配線Ub(m)は行配線と平面視で重なる部分を少なくできるため、分岐配線を、隣接する検出セルまで延在させることによって起こるクロス容量の増加を抑えることができる。
また、図15は、本実施の形態における別の変形例であり、主列配線La(n)を2本に分離し、主列配線Ua(m)は1本としたものである。このように構成しても、本実施の形態と同様に、分岐行配線Lb(n)は列配線と平面視で重なる部分を少なくでき、かつ、分岐列配線Ub(m)は行配線と平面視で重なる部分を少なくできるため、分岐配線を、隣接する検出セルまで延在させることによって起こるクロス容量の増加を抑えることができる。このように、主列配線La(n)もしくは主列配線Ua(m)のどちらか一方を2本以上に分離すれば、本実施の形態と同様の効果を得ることのできる構成が可能である。
次に、本実施の形態のように、行配線L(n)を構成する主行配線La(n)を2本に分離し、分岐行配線Lb(n)を隣接する検出セルまで延在させ、かつ、列配線U(m)を構成する主列配線Ua(m)を2本に分離し、分岐列配線Ub(m)を隣接する検出セルまで延在させたことによるクロス容量の低減効果について説明する。図16は、本実施の形態における比較例であり、主行配線La(n)を1本とし、分岐行配線Lb(n)を隣接する検出セルまで延在させ、かつ、列配線U(m)を構成する主列配線Ua(m)を1本とし、分岐列配線Ub(m)を隣接する検出セルまで延在させたタッチスクリーンである。また、分岐配線Ubの本数の合計は、本実施の形態に揃えて1つの検出セル当り4本とした。図16において、領域Eは分岐配線と隣接する検出セルから延在した分岐配線が平面視で重なる部分を示しており、合計16箇所有している。
なお、図16の比較例は、本実施の形態と同様、メッシュを構成する導線の幅を3μm、メッシュの行方向の間隔P1および列方向の間隔P2を200μmとしている。また、図16における行配線21の幅と列配線31の幅とは、本実施の形態の行配線21と列配線31の電気抵抗が同じになるように調整している。
図16のように構成された比較例のタッチスクリーンでは、検出セル1個当りのクロス容量が2.3pFであったのに対し、本実施の形態のタッチスクリーンでは検出セル1個当りのクロス容量は1.4pFであった。これより、本実施の形態のように列配線および行配線の主配線を2本に分離し、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させる構成は、列配線および行配線の主配線を1本とし、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させる構成よりもクロス容量を小さくできる。このように、行配線21および列配線31をメッシュ状の配線とすることによって、少ない配線面積で、広い検出可能エリアを覆うことが可能である。また、行配線21および列配線31をメッシュ状の配線とすることによって、配線の寄生容量を低減し、モアレの発生も抑えることができる。
行配線21および列配線31の材料としては、例えばITOやグラフェン等の透明導線性材料もしくは、アルミニウム、クロム、銅、銀等の金属材料を用いることができる。また、アルミニウム、クロム、銅、銀等の合金、または、これら合金上に窒化アルミニウム等を形成した多層構造としてもよい。また、導線幅とメッシュ間隔も、タッチスクリーンの用途等に応じて、本実施の形態とは異なる値としてもよい。
なお、本実施の形態においては、下部フローティング電極21aを設けたが、平面視で下部フローティング電極21aが配置される領域を、電極のないスペースとしてもよい。つまり、下部フローティング電極はなくてもよい。下部フローティング電極がない場合であっても、行配線L(n)を構成する主行配線La(n)を2本に分離し、分岐行配線Lb(n)を隣接する検出セルまで延在させ、かつ、列配線U(m)を構成する主列配線Ua(m)を2本に分離し、分岐列配線Ub(m)を隣接する検出セルまで延在させる構成であれば、分岐行配線Lb(n)は列配線31と平面視で重なる部分がなく、かつ、分岐列配線Ub(m)は行配線21と平面視で重なる部分がない構成にすることができる。その結果、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させることによって起こるクロス容量の増加を抑えることができる。
本実施の形態の効果を確認するために、本実施の形態におけるタッチスクリーン1と、図16に示す配線構造を持つタッチスクリーンのそれぞれに、自己容量型の検出回路を装着して指によるタッチ検出を行い、応答時間を測定した。その結果、本実施の形態の配線構造をもつタッチスクリーンの応答時間は、図16に示す比較例の配線構造をもつタッチスクリーンの応答時間の67%となり、応答速度が速くなっていることを確認した。
また、視認性を確認するために、室内照度1000luxの下で本実施の形態におけるタッチスクリーンと、実施の形態1におけるタッチスクリーンとを目視観察したところ、実施の形態1におけるタッチスクリーンでは、下部電極20と上部電極30とが目視で認識されたが、本実施の形態におけるタッチスクリーンではそれらが目視で認識されなかった。さらに、照度80000luxの直射日光下で、本実施の形態におけるタッチスクリーンと、実施の形態1におけるタッチスクリーンを目視観察したところ、本実施の形態におけるタッチスクリーンの方が、実施の形態1のタッチスクリーンに比べて配線の反射光によるギラツキがより軽減されていた。これは、配線の単位パターンを円弧状としたことで、様々な方向に反射光が反射されるためである。
上述のように、本実施の形態におけるタッチスクリーンにおいては、主列配線Ua(m)あるいは主行配線La(n)が2本以上に分離して構成されることにより、平面視で分岐列配線同士が重なる部分を低減することが可能である。よって、分岐配線を隣接する検出セルまで延在させることによる、クロス容量の増加を抑制しながら、直線性を確保することができる。
また、本実施の形態におけるタッチスクリーンは、下部電極20のメッシュは行配線21の単位パターンと下部フローティング電極の単位パターンとの繰り返しで構成され、上部電極30のメッシュは列配線31の単位パターンと上部フローティング電極31aの単位パターンとの繰り返しで構成され、下部電極20と上部電極30のメッシュは、平面視で相補的にずれて配置されて構成されている。したがって、行配線21と列配線31との外光の反射率の違いを軽減して、反射率を均一化することが可能である。
また、外光の反射率が均一化されるため、行配線21および列配線31が視認されることを抑制することが可能である。
さらに、本実施の形態におけるタッチスクリーンは、メッシュ状の配線の単位パターンは、互いに交差するS字状の配線と、当該S字状配線の交差点を中心とした円状の配線とで構成されている。したがって、円状の配線によって、効果的に、様々な方向に外光を散乱させることができるため、外光の反射によるギラツキをさらに抑制することが可能である。
実施の形態3.
図17は、実施の形態3におけるタッチパネル70の構成を模式的に示す平面図である。タッチパネル70は、実施の形態1で説明したタッチスクリーン1と、フレキシブルプリント基板71と、コントローラ基板72とを備える。
タッチスクリーン1の各端子8に、フレキシブルプリント基板71の対応する端子が、異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film;略称:ACF)などを用いることによって実装される。このフレキシブルプリント基板71を介して、タッチスクリーン1の行配線21に接続する引き出し配線の端部および列配線31に接続する引き出し配線の端部と、コントローラ基板72とが電気的に接続されることによって、タッチスクリーン1は、タッチパネル70の主要構成要素として機能する。
コントローラ基板72には、検出処理回路73が搭載されている。検出処理回路73は、信号電圧の印加によって行配線21と列配線31と指示体との間に形成される静電容量から成るタッチ容量の検出と、その検出結果に基づいて、指示体のタッチ位置のタッチスクリーン1上におけるタッチ位置の算出処理を行う。
検出処理回路73には、投影型静電容量方式の検出ロジックを採用することができる。また、コントローラ基板72は、検出処理回路73によるタッチ座標の算出処理の結果を外部の処理装置に出力するための外部接続端子74を備える。
以上のように本実施の形態のタッチパネル70は、前述の実施の形態1のタッチスクリーン1を備える。タッチスクリーン1は、前述のようにタッチによる応答速度を遅くさせることなく直線性が確保され、かつ視認性に優れる。このようなタッチスクリーン1を用いることによって、タッチ時の応答速度を遅くさせることなく、大型化が可能な投影型静電容量方式のタッチパネル70を提供することができる。
本実施の形態では、タッチパネル70は、前述の実施の形態1のタッチスクリーン1を備えるが、これに代えて、前述の実施の形態2のタッチスクリーン1を備えてもよい。また、コントローラ基板72上の検出処理回路73などは、コントローラ基板72上ではなく、タッチスクリーン側に備えられてもよい。
実施の形態4.
実施の形態4における表示装置は、実施の形態3で説明したタッチパネル70に表示素子を組み合わせたものである。タッチパネル70は、表示素子の表示面よりも使用者側に配置される。このようにタッチパネル70を表示素子の表示画面の使用者側に装備することによって、使用者が指示するタッチ位置を検出する機能を有するタッチパネル付きの表示装置を構成することができる。表示素子としては、例えば、液晶表示素子(LCD)、プラズマ表示素子(Plasma Display Panel;略称:PDP)、または有機発光ディスプレイ(Organic Light−Emitting Display;略称:OLED)などを用いることができる。
このように構成された表示装置においては、表示素子に表示される画面に基づいてタッチパネルに指示を行うことができ、前述のようにタッチによる応答速度を遅くさせることなく大型化が可能な投影型静電容量方式のタッチパネル付きの表示装置を提供することができる。
実施の形態5.
実施の形態4における電子機器は、実施の形態3で説明したタッチパネル70に電子素子である信号処理素子を組み合わせたものである。信号処理素子は、タッチパネル70の外部接続端子74からの出力を入力とし、デジタル信号として出力する。このように、信号処理素子を、タッチパネル70に接続することによって、タッチパネルで使用者が指示するタッチ位置を検出し、この検出されたタッチ位置を信号処理素子からコンピュータなどの外部信号処理装置へ出力することで、デジタイザなどのタッチ位置検出機能付き電子機器を構成することができる。信号処理素子は、コントローラ基板72に内蔵されてもよい。信号処理素子は、USB(Universal Serial Bus)のようなバス規格を満たすような出力機能を備えることによって、汎用性の高いタッチ位置検出機能付き電子機器を実現することができる。
このように構成された電子機器は、前述のようにタッチによる応答速度を遅くさせることなく大型化が可能な投影型静電容量方式のタッチ位置検出機能付き電子機器を提供することができる。
1 タッチスクリーン、 8 端子、 10 透明基板、 11 層間絶縁膜、12 保護膜、 20 下部電極、 21 行配線、 21a 下部フローティング電極、 21b,31b 断線部、 30 上部電極、 31 列配線、 31b 上部フローティング電極、 32 断線部配線、 70 タッチパネル

Claims (7)

  1. 細線状電極で構成された配線で覆われており、前記細線状電極は電気的に列方向に分離された列配線と、電気的に行方向に分離された行配線とを含み、前記列配線と前記行配線とにより検出可能エリアが構成されたタッチスクリーンにおいて、
    各々の列配線は検出セル間をつなぐ主列配線と、
    前記主列配線から前記行配線が延在する方向に分岐した分岐列配線とで構成され、
    かつ、各々の前記行配線は検出セル間をつなぐ主行配線と、
    前記主行配線から前記列配線が延在する方向に分岐した分岐行配線とで構成され、
    すくなくとも前記主列配線もしくは前記主行配線は、2本以上に分離されており、
    前記分岐列配線は、前記主行配線が延在する方向に隣接する検出セル内まで延在して配置されており、
    かつ、前記分岐行配線は、前記主列配線が延在する方向に隣接する検出セルを内まで延在して配置されている
    ことを特徴とするタッチスクリーン。
  2. 列配線と行配線との間にフローティング電極を備え、
    前記フローティング電極は断線部により電気的に分断さていることを特徴とする
    請求項1記載のタッチスクリーン。
  3. 列配線および行配線はそれぞれ下部電極と上部電極との2層で形成され、前記下部電極および前記上部電極はメッシュ状の配線であり、前記下部電極のメッシュ状の配線と前記上部電極のメッシュ状の配線とが、平面視で相補的にずれて配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチスクリーン。
  4. メッシュ状の配線は、単位パターンの繰り返しで構成され、前記単位パターンは、少なくとも一部に円弧状の配線パターンを含むことを特徴とする請求項3に記載のタッチスクリーン。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のタッチスクリーンと、
    指示体に指示された位置の前記タッチスクリーンの列配線と行配線との間に形成される静電容量に基づいて、前記指示体によって指示された前記タッチスクリーン上の位置を検出するタッチ位置検出用回路と
    を備えることを特徴とするタッチパネル。
  6. 表示素子と、
    前記表示素子の表示面の前面に請求項5に記載のタッチパネルと
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  7. 請求項5に記載のタッチパネルと、
    前記タッチパネルのタッチ位置検出用回路の出力を入力信号として処理する電子素子と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
JP2013039403A 2013-02-28 2013-02-28 タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器 Active JP5870945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039403A JP5870945B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039403A JP5870945B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014167724A JP2014167724A (ja) 2014-09-11
JP5870945B2 true JP5870945B2 (ja) 2016-03-01

Family

ID=51617381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013039403A Active JP5870945B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5870945B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6490372B2 (ja) * 2014-09-17 2019-03-27 三菱電機株式会社 タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器
JP6605564B2 (ja) 2017-11-28 2019-11-13 株式会社ソディック ワイヤ放電加工装置
JP7473567B2 (ja) * 2019-11-28 2024-04-23 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 タッチ電極構造及びその製造方法、タッチパネル及び電子機器
CN113296640B (zh) * 2021-05-20 2022-11-08 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 触控显示面板

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5366502B2 (ja) * 2008-10-31 2013-12-11 富士フイルム株式会社 タッチパネル用導電膜及びその製造方法
JP5469849B2 (ja) * 2008-10-31 2014-04-16 富士フイルム株式会社 タッチパネル用導電膜、導電膜形成用感光材料、導電性材料及び導電膜
JP2011175412A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Shin Etsu Polymer Co Ltd 静電容量式のタッチパネルスイッチ
TWI427521B (zh) * 2010-09-15 2014-02-21 Au Optronics Corp 電容式觸控感測器及電容式觸控裝置
JP5647864B2 (ja) * 2010-11-05 2015-01-07 富士フイルム株式会社 タッチパネル
JP5670827B2 (ja) * 2011-05-13 2015-02-18 富士フイルム株式会社 導電シート及びタッチパネル
JP5809846B2 (ja) * 2011-05-13 2015-11-11 富士フイルム株式会社 導電シート及びタッチパネル
JP2012243119A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Kyodo Printing Co Ltd 静電容量型タッチパネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014167724A (ja) 2014-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5875693B2 (ja) タッチスクリーン
TWI585659B (zh) 電容式觸控面板及降低電容式觸控面板的金屬導體可見度之觸控面板的製造方法
JP6031980B2 (ja) タッチスクリーン
CN108780368B (zh) 触摸屏、触摸面板、显示装置及电子设备
US9542053B2 (en) Touch screen, touch panel, display, and electronic apparatus
US10359890B2 (en) Touch screen, touch panel, and display apparatus
JP6918963B2 (ja) 導電部材およびタッチパネル
JP2016206867A (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置及び電子機器
JP2015106342A (ja) 導電シート及びタッチパネル
JP2011086149A (ja) 静電容量型タッチセンサ
JP6541418B2 (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器
JP6494287B2 (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置、および電子機器
JP6345029B2 (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置、および電子機器
JP6562720B2 (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置及び電子機器
JP2013105275A (ja) タッチパネル
TW201546674A (zh) 觸控顯示裝置及觸控基板
JP5870945B2 (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器
US9760230B2 (en) Touch screen, touch panel, display device, and electronic device
JP6333042B2 (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置および電子機器
JP2015210554A (ja) タッチスクリーン、タッチパネル、表示装置、および電子機器
JP2013156725A (ja) タッチパネルおよび表示装置
KR20150088664A (ko) 터치 패널

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151228

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5870945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250