JP5870768B2 - スパッタリングターゲットおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高いスパッタレートを有してDCスパッタが可能な酸化チタン(TiO)のスパッタリングターゲットおよびその製造方法に関するものである。
酸化チタン薄膜は高屈折率膜、光触媒用膜などに使用されており、この酸化チタン薄膜を成膜する方法として、現在、塗布法、蒸着法などによる成膜方法が用いられているが、近年、スパッタリングによる成膜が主として行なわれている。このスパッタリングによる成膜方法として、金属チタンによる反応性スパッタリング法および導電性酸化チタン焼結体ターゲットによる直流スパッタリング法が知られているが、金属チタンによる反応性スパッタリング法では、活性なターゲットの表面の酸化反応により早い成膜速度が得られないこと、および僅かな酸素分圧の変化によってターゲット表面に生成する酸化物の影響により安定した膜特性を得ることが難しいなどの問題点があるところから、近年、酸化チタン焼結体ターゲットを用いたスパッタリングによる成膜方法が主流になりつつある。
この酸化チタン焼結体ターゲットの製造方法としては、例えば特許文献1には、成分がTiO(1<X<2)であり、室温での比抵抗値が0.35Ωcm以下である酸化物スパッタリングターゲットを製造するために、二酸化チタン粉末のみを非酸化雰囲気でホットプレスして焼結する製造方法が提案されている。
特許第4121022号公報
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、二酸化チタン粉末(TiO)のみの原料粉を用いて作製している従来のTiOスパッタリングターゲットでは、焼結体が主にTiOのルチル型の結晶構造になっており、スパッタレートが低く、生産性が低いという不都合があった。また、良好なDCスパッタを行うには、スパッタリングターゲットの導電性が高い必要があるが、上記従来のTiOスパッタリングターゲットでは、十分な導電性が得られなかった。さらに、酸化チタン薄膜を光学膜等に用いる場合は、スパッタリングで得られる膜の光透過率が高い必要がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、高いスパッタレートが得られると共に、高い導電性を有し、高い光透過率のTiO膜が得られるスパッタリングターゲットおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、TiOのスパッタリングターゲットについて研究を進めたところ、TiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有し一定範囲の平均粒径を有したTiO粉を真空中あるいは不活性ガス中でホットプレスすることにより、高いスパッタレート及び導電性を有したスパッタリングターゲットが得られ、このスパッタリングターゲットを用いてDCスパッタすることにより、光透過率の高いTiO膜が得られることを見出した。
したがって、本発明は、上記知見から得られたものであり、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明のスパッタリングターゲットは、酸化チタンのスパッタリングターゲットであって、X線回折においてルチル結晶構造のTiO相とマグネリ相の酸化チタン相とのピークが観察されると共にO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内の焼結体からなり、観察される最大ピークが、マグネリ相の酸化チタン相のピークであり、前記焼結体の平均粒径が、2μm以上であることを特徴とする。
このスパッタリングターゲットでは、観察されるX線回折の最大ピークがマグネリ相の酸化チタン相のピークであると共に、O/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内の焼結体からなり、焼結体の平均粒径が2μm以上であるので、高いスパッタレートと比抵抗とが得られると共に、光透過率の高いTiO膜が得られる。
なお、ルチル結晶構造のTiO相とマグネリ相の酸化チタン相との含有割合に応じたO/Ti原子比の範囲を1.85〜1.95とした理由は、1.85より小さいと得られる膜の光透過率が低下してしまうためであり、1.95よりも大きいとスパッタレートが低下してしまうためである。
また、焼結体の平均粒径を2μm以上とした理由は、2μm未満であると、ターゲット組織の微細化によりスパッタレートが低下してしまうためである。なお、焼結体の平均粒径は、好ましくは28μm以下であることが好ましい。すなわち、上記平均粒径が28μmを超えると、高密度な焼結体が得られず、ターゲットが割れやすくなるためである。
第2の発明に係るスパッタリングターゲットは、第1の発明において、前記マグネリ相の酸化チタン相のピークが、Ti17相のピークであることを特徴とする。
すなわち、このスパッタリングターゲットでは、マグネリ相の酸化チタン相のピークがTi17相のピークであるので、マグネリ相の酸化チタンがTiである場合に比べて、膜の透過率が向上する。
第3の発明に係るスパッタリングターゲットの製造方法は、第1又は第2の発明のスパッタリングターゲットを製造する方法であって、TiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiO粉をO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内で作製する工程と、該TiO粉を真空中あるいは不活性ガス中でホットプレスにて焼結しTiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiOの焼結体とする工程とを有し、前記TiO粉の平均粒径を、2〜25μmとすることを特徴とする。
すなわち、このスパッタリングターゲットの製造方法では、TiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有し上記O/Ti原子比のTiO粉を真空中あるいは不活性ガス中でホットプレスにて焼結しTiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiOの焼結体とする工程を有し、TiO粉の平均粒径を、2〜25μmとするので、高いスパッタレートと比抵抗とが得られると共に、光透過率の高いTiO膜が得られるターゲットを作製することができる。
なお、TiO粉の平均粒径を2〜25μmとした理由は、2μm未満であると、得られるターゲット組織が微細化され、スパッタレートが低下してしまうためであり、20μmを超えると、得られるターゲット密度が低下してしまうためである。
第4の発明に係るスパッタリングターゲットの製造方法は、第3の発明において、前記マグネリ相の酸化チタンが、Ti17であることを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係るスパッタリングターゲットの製造方法によれば、一定範囲の平均粒径としたTiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiO粉(X=1.85〜1.95)を真空中あるいは不活性ガス中でホットプレスにて焼結しTiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiOの焼結体とするので、高いスパッタレート及び比抵抗が得られると共に、光透過率の高いTiO膜が得られるターゲットを作製することができる。したがって、この製法で得られた本発明のスパッタリングターゲットは、観察されるX線回折の最大ピークがマグネリ相の酸化チタン相のピークであると共に一定範囲の平均粒径の組織を有し、これを用いることで、高いスパッタレート及び導電性により生産性の高いDCスパッタができ、良好なTiO膜を成膜することができる。
本発明に係るスパッタリングターゲットおよびその製造方法の実施例1において、原料粉のX線回折(XRD)結果を示すグラフである。 本発明に係るスパッタリングターゲットおよびその製造方法の比較例1において、原料粉及びホットプレス体(焼結体)のXRD結果を示すグラフである。 本発明に係るスパッタリングターゲットおよびその製造方法の比較例2において、原料粉のXRD結果を示すグラフである。
以下、本発明のスパッタリングターゲットおよびその製造方法の一実施形態を説明する。
本実施形態のスパッタリングターゲットの製造方法は、TiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiO粉をO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内で作製する工程と、該TiO粉を真空中あるいは不活性ガス中でホットプレスにて焼結しTiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiOの焼結体とする工程とを有している。また、上記TiO粉の平均粒径を、2〜25μmとする。なお、より好ましくは、TiO粉の平均粒径を20μm以下とすることが良い。また、上記マグネリ相の酸化チタンは、Ti17である。なお、マグネリ相の酸化チタンがTiであると、スパッタレートの上昇効果が得られるが、膜の透過率がTi17の場合よりも低下してしまう。
上記製法としては、例えば、まずTiO粉を、還元処理して酸素欠損させることで、一部をマグネリ相の酸化チタンであるTi17とし、全体としてO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内となるようにすることで、TiO粉(X:1.85〜1.95)の原料粉とする。
上記還元処理としては、例えばTiO粉をカーボン製のるつぼに入れ、真空中あるいは不活性ガス中で温度1000〜1100℃で3〜5時間加熱して還元を行う。
なお、このTiO粉のxの定量方法は、まずTiO粉のサンプリングを行い、重量を測定する(ターゲットの場合は、粉砕して粉末にしたものをサンプリングする)。この後、大気中において800℃で1時間焼成し、再び重量測定を行う。そして、全てTiO粉となっていることをX線回折法(XRD)で確認し、Tiの重量を以下の式により計算する。そして、求めたTi量から酸素(O)の割合をxとして算出する。
Tiの重量=上記焼成後の重量×MwTi/MwTiO2(MwTi:Tiの原子量、MwTiO2:TiOの分子量)
Ti(wt%)=(Tiの重量/サンプリングしたTiOの重量)×100
また、TiO粉をXRDにて観察することで、TiO相に帰属する回折ピークとマグネリ相の酸化チタン相(Ti17相など)に帰属する回折ピークとを確認し、TiOとマグネリ相の酸化チタン相との含有を確認する。
次に、得られたTiO粉とジルコニアボールとをポリ容器(ポリエチレン製ポット)に入れ、例えば乾式ボールミル装置にて1〜3時間、80〜120rpmの回転数で混合する。この後、得られた粉末を、平均粒径が2〜25μmとなるように、32〜600μmの目開きの篩にかけて分級する。
このように作製したTiO粉の原料粉を、モールドに充填し、真空槽内を10−2Torr(1.3Pa)の到達真空圧力まで排気した後、保持温度900〜1100℃で1〜3時間及び圧力15〜30MPaでホットプレスすることにより、ホットプレス体(焼結体)を作製する。このホットプレス体を所定形状に研削して本実施形態の酸化チタンスパッタリングターゲットを作製する。なお、焼結にはHIP法(熱間静水圧プレス法)を用いてもよい。
得られた酸化チタンスパッタリングターゲットは、無酸素銅製のバッキングプレートにInハンダを用いてハンダ付けした後、通常の直流電源スパッタ装置に取り付けてスパッタリングを行う。
上記製法で作製された本実施形態のスパッタリングターゲットは、X線回折においてルチル結晶構造のTiO相とマグネリ相の酸化チタン相とのピークが観察されると共にO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内の焼結体からなり、観察される最大ピークが、マグネリ相の酸化チタン相のピークであり、焼結体の平均粒径が、2μm以上である。また、上記マグネリ相の酸化チタンとしてTi17を含有したTiO粉を用いた場合、ターゲットにおける上記マグネリ相の酸化チタン相のピークは、Ti17相のピークとなる。
この焼結体の平均粒径は、焼結体表面を鏡面研磨後、研磨面を熱腐食させ結晶粒界を析出させた状態で、SEM観察を行ってインターセプト法から求める。
また、焼結体をXRDにて観察することで、TiO相に帰属する回折ピークとマグネリ相の酸化チタン相(Ti17相など)に帰属する回折ピークとを確認し、TiOとマグネリ相の酸化チタンとの含有を確認する。なお、上記原料粉とこれを用いた焼結体とでは、XRDの結果はほぼ同一となる。
このように、本実施形態のスパッタリングターゲットの製造方法では、TiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有しO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内で作製したTiO粉を真空中あるいは不活性ガス中でホットプレスにて焼結しTiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiOの焼結体とする工程とを有し、TiO粉の平均粒径を、2〜25μmとするので、高いスパッタレートと比抵抗とが得られると共に、光透過率の高いTiO膜が得られる上記ターゲットを作製することができる。
また、マグネリ相の酸化チタン相のピークがTi17相のピークであるので、マグネリ相の酸化チタンがTiである場合に比べて、膜の透過率が向上する。
上記本実施形態に基づいて作製したスパッタリングターゲットの実施例について、評価を行った結果を説明する。
まず、表1に示すO/Ti原子比、平均粒径及びX線(XRD)の最大ピークのTiO粉である各原料粉をそれぞれモールドに充填し、真空槽内を到達真空圧力:10−2Torr(1.3Pa)まで排気した後、保持温度:1140℃、圧力:35MPa、3時間の条件でホットプレスすることにより、直径:135mm、厚さ:7mmの寸法を有するホットプレス体を作製した。
次に、これらホットプレス体を研削することにより、直径:125mm、厚さ:5mmの寸法を有する酸化チタンターゲット(実施例1〜6)を作製した。これら酸化チタンターゲットのO/Ti原子比、組織の平均粒径、X線回折の最大ピーク、密度及び比抵抗を表1に示す。
なお、上記密度は、得られたターゲットの表面部と外周部とを研削加工し、ターゲットの寸法から算出した体積と重量とを用いて計算した寸法密度とした。
また、上記比抵抗は、三菱ガス化学製四探針抵抗測定計ロレスターで測定することによって求めた。
また、X線回折(XRD)の測定条件は次のとおりである。
<XRD測定条件>
・試料の準備:試料はSiC−Paper(grit 180)にて湿式研磨、乾燥の後、測定試料とした。
・装置:理学電気社製(RINT−Ultima/PC)
・管球:Cu
・管電圧:40kV
・管電流:40mA
・走査範囲(2θ):5°〜80°
・スリットサイズ:発散(DS)2/3度、散乱(SS)2/3度、受光(RS)0.05mm
・測定ステップ幅:2θで0.04度
・スキャンスピード:毎分4度
・試料台回転スピード:30rpm
このように得られた酸化チタンターゲットを、厚さ:6mmの無酸素銅製バッキングプレートにInハンダを用いてハンダ付けした後、通常の直流電源スパッタ装置に取り付けて以下の条件でスパッタリングを行った。
<スパッタ条件>
・基板:無アルカリガラス(30mm角のコーニング社製1737ガラス)
・基板温度:常温(加熱なし)
・基板とターゲットとの距離:60mm
・雰囲気:全圧が0.4PaのAr雰囲気
・スパッタ電力:500W
また、スパッタ成膜したTiO膜(厚さ:300nm)について、波長350〜850nmの光に対する平均透過率も測定した。
この平均透過率の測定方法は、HORIBA Jobin Yvon社製分光エリプソメーターにより波長350〜850nmでの透過率を測定し、その平均値を算出した。この結果を表1に示す。
なお、比較として、O/Ti原子比及び平均粒径のいずれかを本発明の範囲外とした比較例1〜3を作製し、同様に評価した結果も併せて表1に示す。
これらの結果からわかるように、O/Ti原子比を本発明の範囲よりも小さくした比較例1では、平均透過率が大幅に低くなっている。なお、比較例1では、原料粉及びターゲットのX線回折の最大ピークがTi相に帰属する回折ピークとなっている。また、O/Ti原子比を本発明の範囲よりも大きくした比較例2では、原料粉及びターゲットのX線回折の最大ピークがTiOのルチル型に帰属する回折ピークであり、比抵抗が高くスパッタレートも低下している。さらに、原料粉の平均粒径を本発明の範囲よりも小さくした比較例3では、ターゲットの組織の平均粒径も本発明の範囲よりも小さくなり、スパッタレートも低下してしまっている。
これらに対して、本発明の実施例は、いずれもX線回折の最大ピークがマグネリ相であるTi17相に帰属する回折ピークであり、比抵抗が低いと共に高いスパッタレートが得られている。また、これら実施例のスパッタリングターゲットを用いたスパッタ膜も、すべて50%を超える良好な平均透過率を得られている。なお、原料粉の平均粒径が20μmを超えている実施例6では、比抵抗やスパッタレート等は良好な結果が得られているが、20μm以下の他の実施例に比べてターゲット密度が低下している。
次に、原料粉のX線回折(XRD)結果の一例として、上記実施例1及び比較例1,2についてのXRD結果を図1から図3に示す。なお、比較例1については、原料粉とホットプレス体(焼結体)との両方のXRD結果についても比較して図2に示す。
なお、本発明を、スパッタリングターゲットとして利用するためには、面粗さ:1.5μm以下、金属系不純物濃度:0.1原子%以下、抗折強度:100MPa以上であることが好ましい。上記各実施例は、いずれもこれらの条件を満たしたものである。
また、本発明の技術範囲は上記実施形態および上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。

Claims (4)

  1. 酸化チタンのスパッタリングターゲットであって、
    X線回折においてルチル結晶構造のTiO相とマグネリ相の酸化チタン相とのピークが観察されると共にO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内の焼結体からなり、観察される最大ピークが、マグネリ相の酸化チタン相のピークであり、
    前記焼結体の平均粒径が、2μm以上であることを特徴とするスパッタリングターゲット。
  2. 請求項1に記載のスパッタリングターゲットにおいて、
    前記マグネリ相の酸化チタン相のピークが、Ti17相のピークであることを特徴とするスパッタリングターゲット。
  3. 請求項1又は2に記載のスパッタリングターゲットを製造する方法であって、
    TiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiO粉をO/Ti原子比:1.85〜1.95の範囲内で作製する工程と、
    該TiO粉を真空中あるいは不活性ガス雰囲気中でホットプレスにて焼結しTiOとマグネリ相の酸化チタンとを含有したTiOの焼結体とする工程とを有し、
    前記TiO粉の平均粒径を、2〜25μmとすることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
  4. 請求項3に記載のスパッタリングターゲットの製造方法において、
    前記マグネリ相の酸化チタンが、Ti17であることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
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