JP5869943B2 - 基板保持装置および基板保持方法 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、基板保持装置および基板保持方法に関する。
従来、シリコンウェハや化合物半導体ウェハ等の基板の保持を行う基板保持装置が知られている。かかる基板保持装置としては、たとえば、ベルヌーイの原理を利用して基板を非接触状態で吸着保持するベルヌーイチャックがある(特許文献1参照)。
特開2009−194217号公報
しかしながら、上述したベルヌーイチャックを用いて基板を吸着保持した場合、基板がベルヌーイチャックの保持面内で回転あるいは微動することがあった。これは、たとえば各パッドからの送気量に偏りがある場合に、保持面内において吸着力の偏りが生じることがあるためである。
実施形態の一態様は、基板を安定して保持することのできる基板保持装置および基板保持方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板保持装置は、本体部と、移動機構とを備える。本体部は、第1吸着保持部と、第2吸着保持部とを備える。第1吸着保持部は、本体部の保持面に設けられ、流体を噴出して基板との間に負圧を発生させることによって基板を保持面内において非接触状態で吸着保持する。第2吸着保持部は、電圧を印加することによって基板との間に発生する力であって、第1吸着保持部の吸着力よりも小さい力を用いて、非接触状態で吸着保持された基板の保持面内での動きを止める移動機構は、本体部を移動させる。また、基板保持装置は、第1吸着保持部を用いて基板を保持面内において非接触状態で吸着保持し、かつ、第2吸着保持部を用いて基板の保持面内での動きを止めた状態で、移動機構を用いて本体部を移動させる。
実施形態の一態様によれば、基板を安定して保持することができる。
図1は、第1の実施形態に係る剥離システムの構成を示す模式平面図である。 図2は、重合基板、被処理基板および支持基板の模式側面図である。 図3は、第3搬送装置の模式側面図である。 図4は、第3搬送装置の模式斜視図である。 図5は、第3搬送装置による吸着保持動作の説明図である。 図6は、搬送制御部が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図7は、第3搬送装置の他の構成を示す模式平面図である。 図8は、第3搬送装置の他の構成を示す模式平面図である。 図9は、第3搬送装置の他の構成を示す模式平面図である。 図10は、第3搬送装置の他の構成を示す模式側面図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板保持装置および基板保持方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態では、重合基板の剥離を行う剥離システムに対して本願の開示する基板保持装置を適用する場合の例について説明するが、本願の開示する基板保持装置は、剥離システム以外にも適用可能である。
(第1の実施形態)
<1.剥離システム>
まず、第1の実施形態に係る剥離システムの構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る剥離システムの構成を示す模式平面図であり、図2は、重合基板、被処理基板および支持基板の模式側面図である。なお、以下においては、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示す第1の実施形態に係る剥離システム1は、被処理基板Wと支持基板Sとが接着剤Gで接合された重合基板Tを、被処理基板Wと支持基板Sとに剥離するシステムである(図2参照)。
図2に示すように、被処理基板Wの板面のうち、接着剤Gを介して支持基板Sと接合される側の板面を「接合面Wj」といい、接合面Wjとは反対側の板面を「非接合面Wn」という。また、支持基板Sの板面のうち、接着剤Gを介して被処理基板Wと接合される側の板面を「接合面Sj」といい、接合面Sjとは反対側の板面を「非接合面Sn」という。
被処理基板Wは、たとえば、シリコンウェハや化合物半導体ウェハなどの半導体基板に複数の電子回路が形成された基板であり、電子回路が形成される側の板面を接合面Wjとしている。また、被処理基板Wは、たとえば非接合面Wnが研磨処理されることによって薄型化されている。一方、支持基板Sは、被処理基板Wと略同径の基板であり、被処理基板Wを支持する。支持基板Sとしては、シリコンウェハの他、たとえば、化合物半導体ウェハまたはガラス基板などを用いることができる。
剥離システム1は、図1に示すように、搬入出ステーション10と、第1搬送領域20と、剥離処理ステーション30と、第2搬送領域40と、制御装置50とを備える。搬入出ステーション10および剥離処理ステーション30は第1搬送領域20を介してY軸方向に並べて配置される。また、搬入出ステーション10、第1搬送領域20および剥離処理ステーション30のX軸負方向側には、第2搬送領域40が配置される。
剥離システム1では、搬入出ステーション10へ搬入された重合基板Tが第1搬送領域20を介して剥離処理ステーション30へ搬送され、剥離処理ステーション30において被処理基板Wと支持基板Sとに剥離される。剥離後の被処理基板Wは第2搬送領域40を介して後処理ステーションMへ搬送され、剥離後の支持基板Sは第1搬送領域20を介して搬入出ステーション10へ搬送される。なお、剥離システム1では、不良となった被処理基板Wを第1搬送領域20を介して搬入出ステーション10へ搬送することもできる。
搬入出ステーション10では、複数の被処理基板Wが収容されるカセットCw、複数の支持基板Sが収容されるカセットCsおよび複数の重合基板Tが収容されるカセットCtが剥離システム1の外部との間で搬入出される。かかる搬入出ステーション10には、カセット載置台11が設けられており、このカセット載置台11に、カセットCw,Cs,Ctのそれぞれが載置される複数のカセット載置板12a〜12cが設けられる。なお、カセットCwには、たとえば、不良品として剥離処理ステーション30から搬送されてきた被処理基板Wが収容される。
第1搬送領域20では、搬入出ステーション10および剥離処理ステーション30間における被処理基板W、支持基板Sおよび重合基板Tの搬送が行われる。第1搬送領域20には、被処理基板W、支持基板Sおよび重合基板Tの搬送を行う第1搬送装置21が設置される。
第1搬送装置21は、水平方向への移動、鉛直方向への移動および鉛直軸を中心とする旋回が可能な搬送アーム22と、この搬送アーム22の先端に取り付けられたフォーク23とを備える搬送ロボットである。かかる第1搬送装置21は、フォーク23を用いて基板を保持するとともに、フォーク23によって保持された基板を搬送アーム22によって所望の場所まで搬送する。
剥離処理ステーション30では、重合基板Tの剥離、剥離後の被処理基板Wおよび支持基板Sの洗浄等が行われる。この剥離処理ステーション30には、剥離装置31、受渡室32、第1洗浄装置33および第2洗浄装置34が、X軸正方向に、第1洗浄装置33、受渡室32、剥離装置31、第2洗浄装置34の順で並べて配置される。
剥離装置31では、第1搬送装置21によって搬送された重合基板Tを被処理基板Wと支持基板Sとに剥離する剥離処理が行われる。
受渡室32には、剥離装置31によって重合基板Tから剥離された被処理基板Wを第1洗浄装置33へ搬送する第2搬送装置110が設置される。第2搬送装置110は、ベルヌーイチャックであり、被処理基板Wを非接触状態で保持して第1洗浄装置33へ搬送する。
ここで、ベルヌーイチャックは、保持面に設けられた噴出口(後述する吸着保持部)から被処理基板Wの板面へ向けて気体を噴射させ、保持面と被処理基板Wの板面との間隔に応じて気体の流速が変化することに伴う負圧の変化を利用して被処理基板Wを非接触状態で保持する。
第1洗浄装置33は、第2搬送装置110によって搬送された被処理基板Wの洗浄を行う。第1洗浄装置33は、被処理基板Wを吸着保持しながら回転するスピンチャック210を備え、かかるスピンチャック210を用いて被処理基板Wを回転させながら、被処理基板Wに対して洗浄液を吹き付けることによって被処理基板Wを洗浄する。
第1洗浄装置33によって洗浄された被処理基板Wは、第2搬送領域40を介して後処理ステーションMへ搬送され、後処理ステーションMにおいて所定の後処理が施される。なお、所定の後処理とは、たとえば被処理基板Wをマウントする処理や、被処理基板Wをチップ毎にダイシングする処理などである。
第2洗浄装置34は、剥離装置31において重合基板Tから剥離された支持基板Sの洗浄を行う。第2洗浄装置34によって洗浄された支持基板Sは、第1搬送装置21によって搬入出ステーション10へ搬送される。
第2搬送領域40は、剥離処理ステーション30と後処理ステーションMとの間に設けられる。第2搬送領域40には、X軸方向に延在する搬送路41上を移動可能な第3搬送装置120が設置され、この第3搬送装置120によって剥離処理ステーション30および後処理ステーションM間における被処理基板Wの搬送が行われる。第3搬送装置120は、第2搬送装置110と同様、ベルヌーイチャックの原理を利用して被処理基板Wを非接触状態で搬送する。かかる第3搬送装置120の構成については、図3等を用いて説明する。
また、第2搬送領域40には、第3洗浄装置43および第4洗浄装置44が、X軸負方向に、第3洗浄装置43および第4洗浄装置44の順で並べて配置される。これら第3洗浄装置43および第4洗浄装置44は、たとえば第1洗浄装置33と同様の構成の洗浄装置であり、スピンチャック210と同様のスピンチャック220,230をそれぞれ備える。被処理基板Wは、これら第3洗浄装置43および第4洗浄装置44によって洗浄されたうえで、後処理ステーションMへ受け渡される。
さらに、第2搬送領域40には、剥離システム1と後処理ステーションMとの間で被処理基板Wの受け渡しを行うための受渡部45が配置される。受渡部45は、被処理基板Wを吸着保持するポーラスチャック240を備える。被処理基板Wは、第3洗浄装置43および第4洗浄装置44によって洗浄された後、第3搬送装置120によってポーラスチャック240上に載置され、ポーラスチャック240によって吸着保持される。
なお、ポーラスチャック240は、スピンチャック210,220,230と異なり回転機能を有しておらず、また、被処理基板Wの洗浄を行うものではないためスピンチャック210と比較して径が大きい。
制御装置50は、剥離システム1の動作を制御する装置であり、たとえば搬送制御部51を備える。搬送制御部51は、第2搬送装置110および第3搬送装置120による重合基板Tや被処理基板W等の基板の搬送を制御する処理部である。
なお、制御装置50は、たとえばコンピュータであり、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって剥離システム1の動作を制御する。かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって、その記録媒体から制御装置50の記憶部にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記録媒体として、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
ここで、ベルヌーイチャックのように基板を非接触状態で吸着保持する吸着保持装置においては、たとえば基板との間に発生させた負圧に偏りがある場合に、基板が保持面内で回転あるいは微動する可能性があった。
そこで、第1の実施形態に係る剥離システム1では、基板を非接触状態で吸着保持する第2搬送装置110および第3搬送装置120に対して静電吸着機構を設け、かかる機構を用いて基板を固定することで、基板の回転・微動を防止することとした。
以下では、本願の開示する基板保持装置の一例である第3搬送装置120の具体的な構成および動作について説明する。なお、基板保持装置の他の一例である第2搬送装置110は、第3搬送装置120と同一構成であるため、第2搬送装置110の構成および動作については説明を省略する。
<2.第3搬送装置の構成>
まず、第3搬送装置120の構成について図3および図4を参照して説明する。図3は、第3搬送装置120の模式側面図であり、図4は、第3搬送装置120の模式斜視図である。
図3に示すように、第3搬送装置120は、本体部121と、第1吸着保持部122と、第2吸着保持部123と、係止部124とを備える。本体部121は、被処理基板Wと略同径を有する円板状の部材である(図4参照)。
第1吸着保持部122は、ベルヌーイの原理を利用して被処理基板Wを非接触で吸着保持する部材である。かかる第1吸着保持部122は、本体部121に対して複数設けられる。具体的には、図4に示すように、第1吸着保持部122は、本体部121の主面に対して円周状に、かつ、内周側と外周側の二重に配置される。また、各第1吸着保持部122は、互いに所定の間隔を空けて配置される。
各第1吸着保持部122は、送気管131を介して送気装置132と接続され、送気装置132から送気管131を介して送気される気体を噴出する。
具体的には、各第1吸着保持部122は、本体部121と対向する被処理基板Wへ近づくに連れて口径が漸次大きくなる形状を有しており、気体は、かかる被処理基板Wの板面に沿って噴出されることとなる。この結果、被処理基板Wの板面に負圧が生じ、この負圧が被処理基板Wの板面と第3搬送装置120の保持面との間隔に応じて変化することで、被処理基板Wは、非接触状態で保持された状態となる。このように、第1吸着保持部122は、流体を噴出して基板との間に負圧を発生させることによって基板を非接触状態で吸着保持する。
第2吸着保持部123は、いわゆる静電チャックであり、電圧を印加することによって被処理基板Wとの間に発生する力を用いて被処理基板Wを吸着保持する。
第2吸着保持部123は、第1吸着保持部122間の領域に設けられる。第1の実施形態において、第2吸着保持部123は、図4に示すように、内周側の第1吸着保持部122と外周側の第1吸着保持部122との間の領域に設けられる。このように、本体部121の空きスペースに第2吸着保持部123を設けることで、第3搬送装置120の大型化を防ぐことができる。
また、第2吸着保持部123は、被処理基板Wの周方向に沿って延在する長さL1が、被処理基板Wの径方向に沿って延在する長さL2よりも長く形成される。このように、第2吸着保持部123は、被処理基板Wの周方向に沿って延在する形状に形成されるため、被処理基板Wの回転を好適に防止することができる。また、第2吸着保持部123は、本体部121に対して円周状に並べて複数設けられるため、被処理基板Wの回転をより好適に防止することができる。
なお、第2吸着保持部123による吸着方式としては、たとえばクーロン力型やジョンソン・ラベック力型等を用いることができる。クーロン力型の場合には、誘電層として絶縁材料を使用し、電極と被処理基板Wとの間に誘起された電荷により生じるクーロン力(静電吸着力)を用いて被処理基板Wを吸着保持する。ジョンソン・ラベック力型の場合には、誘電層に対して導電性を付与し、誘電層内での電荷移動によって生じるジョンソン・ラベック力を用いて被処理基板Wを吸着保持する。
係止部124は、本体部121の主面と直交する向きに突出する部材であり、本体部121の外周に対して所定の間隔を空けて複数設けられる。これらの係止部124によって、被処理基板Wは、本体部121からの脱落等が防止される。
なお、第1の実施形態では、第2吸着保持部123によって被処理基板Wが固定される。したがって、第3搬送装置120は、必ずしも係止部124を備えることを要しない。
第3搬送装置120は、図3に示すように、移動機構140をさらに備える。移動機構140は、第1アーム141と、第2アーム142と、基部143とを備える。第1アーム141は、水平方向に延在し、先端部において第3搬送装置120を支持する。第2アーム142は、鉛直方向に延在し、先端部において第1アーム141の基端部を支持する。
基部143は、搬送路41(図1参照)に固定され、第2アーム142を支持する。基部143には、モータ等の駆動機構が設けられており、かかる駆動機構によって第2アーム142は鉛直方向に昇降する。なお、受渡室32に配置される第2搬送装置110が備える移動機構の基部は、たとえば受渡室32の床面に固定される。
<3.第3搬送装置による吸着保持動作>
次に、第3搬送装置120による被処理基板Wの吸着保持動作について、図5を参照して説明する。図5は、第3搬送装置120による吸着保持動作の説明図である。
なお、第3搬送装置120による吸着保持動作は、制御装置50が備える搬送制御部51によって制御される。また、図5では、一例として、第3搬送装置120が、第1洗浄装置33のスピンチャック210から被処理基板Wを受け取る場合の例について説明するが、第3搬送装置120がスピンチャック220,230やポーラスチャック240から被処理基板Wを受け取る場合についても同様である。
まず、スピンチャック210の構成について説明する。スピンチャック210は、洗浄中の被処理基板Wを保持するものであり、第1洗浄装置33の図示しない処理容器内に設けられる。
図5に示すように、スピンチャック210は、円板状の本体部211と、本体部211の上面側に設けられた吸着保持部212とを備える。吸着保持部212は、たとえば炭化ケイ素などのセラミック素材で形成される多孔質体を含んで構成され、図示しない吸気管を介して真空ポンプなどの吸気装置と接続される。スピンチャック210は、本体部211の上面に載置された被処理基板Wを吸着保持部212が有する多孔質体を介して吸引することにより、かかる被処理基板Wを吸着保持する。
また、スピンチャック210の下方には、支柱213が設けられる。支柱213は、下端部が基部214によって支持されるとともに、上端部においてスピンチャック210を支持する。基部214は、たとえば第1洗浄装置33の図示しない処理容器の床面に固定される。
基部214には、支柱213を回転させるモータ等の駆動部(図示せず)が設けられる。かかる駆動部によって支柱213が回転すると、かかる回転に伴ってスピンチャック210が回転することとなる。
第3搬送装置120は、スピンチャック210の上方からスピンチャック210へ向けて降下する。そして、スピンチャック210上の被処理基板Wよりもわずかに上方の受渡位置に到達すると、第1吸着保持部122を用いて被処理基板Wを吸着保持することによってスピンチャック210から被処理基板Wを受け取る。
そして、第3搬送装置120は、第1吸着保持部122によって非接触状態で吸着保持された被処理基板Wを第2吸着保持部123によってさらに吸着保持する。これにより、被処理基板Wは、第2吸着保持部123によって固定された状態となり、保持面内での回転・微動が防止される。
ここで、第2吸着保持部123は、第1吸着保持部122による被処理基板Wの吸着力よりも弱い力で被処理基板Wを吸着保持する。これは、第2吸着保持部123が、被処理基板Wを固定するために補助的に設けられる吸着保持部であり、比較的小さい吸着力を与えるだけで被処理基板Wの動きを止めることができるためである。また、第2吸着保持部123の吸着力を小さくすることにより、第2吸着保持部123によって生じる静電気等が被処理基板W上に形成される電子回路へ与える影響を小さくすることもできる。
次に、第1吸着保持部122および第2吸着保持部123の動作タイミングについて図6を用いて説明する。図6は、第1吸着保持部122および第2吸着保持部123の動作タイミングを示すフローチャートである。
なお、図6には、第3搬送装置120が受渡位置に到達してから被処理基板Wの受け取りが完了するまでの、第1吸着保持部122および第2吸着保持部123の動作タイミングを示している。また、第1吸着保持部122、第2吸着保持部123およびスピンチャック210の動作タイミングは、搬送制御部51によって制御される。
図6に示すように、搬送制御部51は、第3搬送装置120が被処理基板Wの受渡位置に到達すると、第1吸着保持部122を作動させ、第3搬送装置120に対して被処理基板Wを吸着保持させる(ステップS101)。なお、このとき、第2吸着保持部123は、オフされた状態である。
つづいて、搬送制御部51は、第2吸着保持部123を作動させることによって(ステップS102)、第2吸着保持部123に対して被処理基板Wを固定させる。これにより、被処理基板Wの保持面内での回転・微動が防止される。その後、搬送制御部51は、スピンチャック210を停止して(ステップS103)、処理を終了する。
上述してきたように、第1の実施形態に係る第3搬送装置120は、第1吸着保持部122と、第2吸着保持部123とを備える。第1吸着保持部122は、気体を噴出して被処理基板Wとの間に負圧を発生させることによって被処理基板Wを非接触状態で吸着保持する。第2吸着保持部123は、電圧を印加することによって被処理基板Wとの間に発生する力を用いて被処理基板Wを吸着保持する。
これにより、第2吸着保持部123によって被処理基板Wが固定されるため、被処理基板Wが保持面内において回転したり微動したりすることがない。したがって、第1の実施形態に係る第3搬送装置120によれば、基板を安定して保持することができる。
なお、上述した第1の実施形態では、基板保持装置の一例として第3搬送装置120を用いて説明したが、第2搬送装置110も第3搬送装置120と同様の構成であり、第3搬送装置120と同様、保持面内での基板の回転・微動を防止することができる。
たとえば、第2搬送装置110は、剥離装置31によって支持基板Sから剥離された被処理基板Wを剥離装置31から受け取って第1洗浄装置33へ搬送する処理を行う。このとき、第2搬送装置110は、第2吸着保持部を用いることで、剥離装置31から第1洗浄装置33へ被処理基板Wを搬送するまでの間、被処理基板Wの保持面内における回転・微動を防止することができる。
(第2の実施形態)
ところで、第3搬送装置が備える第2吸着保持部の数は、上述した第1の実施形態において示した例に限定されない。
そこで、以下では、第3搬送装置が備える第2吸着保持部の数に関する変形例について図7および図8を用いて説明する。図7および図8は、第3搬送装置の他の構成を示す模式平面図である。なお、以下では、上述した第1の実施形態の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明については適宜、省略する。
たとえば、図7に示すように、第3搬送装置120aは、本体部121aに対して1つの第2吸着保持部123aを備える構成であってもよい。これにより、第2吸着保持部123aによって生じる静電気等が被処理基板W上に形成される電子回路へ与える影響をより小さくすることができる。また、第3搬送装置120aの軽量化を図ることもできる。なお、図7に示す符号125は、軽量化のために本体部121aに形成される切欠部である。
また、図8に示すように、第3搬送装置120bは、本体部121bに対して2つの第2吸着保持部123bを備える構成であってもよい。これら2つの第2吸着保持部123bは、本体部121bの中心部を挟んで互いに対向する位置に設けられる。
このように、第3搬送装置120bは、本体部121bにおける互いに対向する位置に2つの第2吸着保持部123bを備えることとしてもよい。これにより、第2吸着保持部123bによって生じる静電気等が被処理基板W上に形成される電子回路へ与える影響を小さくしつつ、被処理基板Wの回転・微動をより確実に防止することができる。
(第3の実施形態)
また、上述した各実施形態では、内周側に配置された第1吸着保持部122と外周側に配置された第1吸着保持部122との間の領域に対して第2吸着保持部123,123a,123bを配置する場合の例について説明した。しかし、第2吸着保持部123,123a,123bの配置は、これに限ったものではない。
以下では、第2吸着保持部の配置に関する変形例について図9および図10を用いて説明する。図9は、第3搬送装置の他の構成を示す模式平面図であり、図10は、第3搬送装置の他の構成を示す模式側面図である。
たとえば図9に示すように、第3搬送装置120cは、外周側に配置された第1吸着保持部122の間に第2吸着保持部123cを設けた構成であってもよい。これにより、第2吸着保持部123cは、被処理基板Wのより外周側を吸着保持することとなるため、被処理基板Wの回転をより少ない力で止めることができる。
なお、図9では、第3搬送装置120cが4つの第2吸着保持部123cを備える場合の例について示したが、第3搬送装置120cが備える第2吸着保持部123cの個数は、図示のものに限定されない。
また、図10に示すように、第3搬送装置120dは、係止部124dに対して第2吸着保持部123dを設けた構成であってもよい。かかる場合、第2吸着保持部123dは、被処理基板Wの側面を吸着保持することとなる。
このように、本体部121dの外周部に設けられる係止部124dに対して第2吸着保持部123dを設け、第2吸着保持部123dに対して被処理基板Wの側面を吸着保持させることとすれば、被処理基板Wの回転を更に少ない力で止めることができる。
なお、上述してきた各実施形態では、第1吸着保持部から噴出される流体が気体である場合の例について説明したが、第1吸着保持部は、気体に代えて水または各種処理液等を噴出することとしてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
T 重合基板
W 被処理基板
S 支持基板
G 接着剤
1 剥離システム
30 剥離処理ステーション
31 剥離装置
32 受渡室
110 第2搬送装置
33 第1洗浄装置
210 スピンチャック
40 第2搬送領域
120 第3搬送装置
121 本体部
122 第1吸着保持部
123 第2吸着保持部
124 係止部
50 制御装置
51 搬送制御部

Claims (6)

  1. 保持面と、前記保持面に設けられ、流体を噴出して基板との間に負圧を発生させることによって前記基板を前記保持面内において非接触状態で吸着保持する第1吸着保持部と、電圧を印加することによって前記基板との間に発生する力であって、前記第1吸着保持部の吸着力よりも小さい力を用いて、前記非接触状態で吸着保持された前記基板の前記保持面内での動きを止める第2吸着保持部とを備える本体部と、
    前記本体部を移動させる移動機構と
    を備え
    前記第1吸着保持部を用いて前記基板を前記保持面内において非接触状態で吸着保持し、かつ、前記第2吸着保持部を用いて前記基板の前記保持面内での動きを止めた状態で、前記移動機構を用いて前記本体部を移動させること
    を特徴とする基板保持装置。
  2. 前記第2吸着保持部は、
    前記基板の周方向に沿って延在する形状に形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記第2吸着保持部は、
    円周状に並べて複数設けられること
    を特徴とする請求項1または2に記載の基板保持装置。
  4. 前記第1吸着保持部は、
    円周状に並べて設けられる複数の内周側保持部と、
    前記内周側保持部よりも外周側において前記内周側保持部と同心円状に並べて設けられる複数の外周側保持部と
    を備え、
    前記第2吸着保持部は、
    前記内周側保持部と前記外周側保持部との間の領域に設けられること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の基板保持装置。
  5. 前記第1吸着保持部は、
    円周状に並べて設けられる複数の内周側保持部と、
    前記内周側保持部よりも外周側において前記内周側保持部と同心円状に並べて設けられる複数の外周側保持部と
    を備え、
    前記第2吸着保持部は、
    前記第1吸着保持部間の領域に設けられること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の基板保持装置。
  6. 保持面と、前記保持面に設けられ、流体を噴出して基板との間に負圧を発生させることによって前記基板を前記保持面内において非接触状態で吸着保持する第1吸着保持部と、電圧を印加することによって前記基板との間に発生する力であって、前記第1吸着保持部の吸着力よりも小さい力を用いて、前記非接触状態で吸着保持された前記基板の前記保持面内での動きを止める第2吸着保持部とを備える本体部のうち前記第1吸着保持部によって、前記基板を前記保持面内において非接触状態で吸着保持する第1吸着保持工程と、
    前記本体部のうち前記第2吸着保持部によって、前記非接触状態で吸着保持された前記基板の前記保持面内での動きを止める第2吸着保持工程と
    前記第1吸着保持部を用いて前記基板を前記保持面内において非接触状態で吸着保持し、かつ、前記第2吸着保持部を用いて前記基板の前記保持面内での動きを止めた状態で、前記本体部を移動させる移動機構によって、前記本体部を移動させる移動工程と
    を含むことを特徴とする基板保持方法。
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