JP5869800B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の障害物が設けられた遊技領域に遊技媒体を発射することにより遊技が行われる遊技機に関する。
この種の遊技機として代表されるパチンコ遊技機には、遊技領域に遊技球の軌道を変えるための障害釘等の障害物が設けられており、このように流下する遊技球が障害釘の間に詰まること(すなわち、球詰まり)があるが、遊技球が障害釘の間に詰まった状態で遊技を続けると、球詰まりを起こしている場所を基点として後続する遊技球が更に球詰まりを起こし、遊技球が流下しなって遊技の続行が不可能となる。
このような状態になった場合、店員を呼び出し、ガラス扉を開放して手作業によって詰まった遊技球を取り除いて球詰まりを解消してもらう必要があるが、ガラス扉を開放したときに滞留していた遊技球がこぼれ落ちてしまうという問題があった。
そこで、例えば、遊技釘が植設された裏板と該裏板に対して相対的に位置が変化する表板とからなる遊技盤が本体枠に設けられ、球詰まりが発生したときに、表板や裏板を後方、つまり本体枠側に移動してガラス扉から表板までの距離を広げることにより球詰まりを解消できるようにしたものがあった(例えば、特許文献1)。
特開2009−136471号公報(第8−9頁、第8−9図)
しかし、上記特許文献1に記載の遊技機においては、予め表板や裏板の移動スペースを確保するために本体枠の奥行き寸法が大きくなり、奥側に張り出すことになるので、例えば当該遊技機を所謂遊技機設置島に設置したときに、該遊技機設置島に内設されている各種装置や構造物に干渉しやすくなる。
また、遊技盤が設けられる本体枠には、一般的に制御基板等の遊技部品や遊技媒体通路等の遊技用構造物が設けられていることで、上記のように遊技盤を構成する表板や裏板の移動がこれら遊技用構造物により制限されやすいという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、本体枠に設けられる遊技盤を移動させることなく、簡単な構成で遊技盤面と透視窓部との間の隙間を広げて遊技媒体詰まりを解消することができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
基枠(外枠100)に対して開閉可能に設けられ遊技盤(遊技盤6)が取り付けられる本体枠(本体枠101)と、該本体枠に対して開閉可能に設けられ前記遊技盤の遊技盤面(遊技盤面6a)に対し所定の隙間幅(隙間幅L3)を隔てて配置される透視窓部(透視窓102a)を有する透視窓枠(ガラス扉枠102)と、を備え、前記遊技盤面と前記透視窓部との間に形成され、複数の障害物(例えば、障害釘K,K’、風車H、装飾部材25等)が設けられた遊技領域(遊技領域7)に遊技媒体(遊技球)を発射することにより遊技が行われる遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記透視窓枠を、前記本体枠を閉止する本体閉止姿勢(遊技盤面6aに対して平行な姿勢)を維持したまま該本体枠から離れる方向(前方)に移動して、前記遊技盤面から前記透視窓部までの隙間幅を前記所定の隙間幅より広げる(隙間幅L3から隙間幅L3’にする)ことにより遊技媒体詰まりを解消する隙間変更手段(移動機構310、移動ユニット105)を備え
前記隙間変更手段(移動機構310、移動ユニット105)は、前記本体枠が前記基枠に対して開放した位置にある状態(開放位置)においてのみ、前記隙間幅を広げる(隙間幅L3’)ことが可能に設けられている(移動機構310の操作ハンドル330は、本体枠110を開放することで操作可能となる)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技領域に設けられた障害物に遊技媒体が引っ掛かった場合、後続の遊技媒体の流下が阻害されて遊技盤面と透視窓部との間に滞留するが、隙間変更手段により遊技盤面と透視窓部との間の隙間幅を広げることにより、遊技媒体の流下スペースが形成されて滞留していた遊技媒体が落下可能となる。よって、本体枠に対し透視窓枠を開放しなくても滞留した遊技媒体を流下させることができるので、遊技媒体が周囲にこぼれないように遊技媒体詰まりを解消することができる。
また、本体枠に対して透視窓枠を離れる方向に移動させることにより隙間幅を広げるので、本体枠における透視窓枠の移動方向の幅寸法が大きくなって、当該遊技機が設置される遊技機設置島に内設されている各種装置や構造物に干渉したり、本体枠に設けられる制御基板や遊技媒体通路等の遊技用構造物により透視窓枠の移動が制限されることを回避できる。
さらに、隙間幅を広げるには基枠に対して本体枠を開放しなければならず、手間がかかるので、遊技盤面と透視窓部との間の隙間幅を広げて不正行為が行われることを防止できる。
本発明の手段1に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記隙間変更手段(移動機構310、移動ユニット105)は、前記本体枠(本体枠101)が前記基枠(外枠100)を開放する基枠開放位置(開放位置)に位置している状態においてのみ、前記隙間幅を広げる(隙間幅L3’)ことが可能に設けられている(移動機構310の操作ハンドル330は、本体枠110を開放することで操作可能となる)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、隙間幅を広げるには基枠を開放しなければならず、手間がかかるので、遊技盤面と透視窓部との間の隙間幅を広げて不正行為が行われることを防止できる。
本発明の手段2に記載の遊技機は、請求項1または手段1に記載の遊技機であって、
前記隙間変更手段(移動機構310、移動ユニット105)により前記隙間幅を広げている状態(隙間幅L3’)において、前記本体枠(本体枠101)に対する前記透視窓枠(透視窓102a)の開放を規制する透視窓枠開放規制手段(施解錠ユニット120の係止フック130a,130b)を備える、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、隙間幅を広げて遊技媒体詰まりを解消しているときに透視窓枠が開放されることがないので、遊技媒体が周囲にこぼれないように遊技媒体詰まりを解消することができる。
本発明の手段3に記載の遊技機は、請求項1、手段1、手段2のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技者による操作(打球操作ハンドル5の操作)に応じて、遊技媒体(遊技球)を前記遊技領域(遊技領域7)に向けて発射する発射装置(打球発射装置50)と、
前記隙間変更手段により前記隙間幅を広げているか否かを判定する判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ156は、昇降スイッチ335がoffであるかを判定する)と、
前記判定手段が前記隙間幅を広げていると判定したことに基づいて、前記発射装置による遊技媒体の発射を停止させる発射停止手段(遊技制御用マイクロコンピュータ156は、昇降スイッチ335がoffである場合は打球発射装置50による遊技球の発射を停止する制御を行う)と、を備える、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、隙間幅を広げているときに遊技領域に遊技媒体が打ち込まれ溢してしまうことを防止できる。
本発明の手段4に記載の遊技機は、請求項1、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記隙間変更手段(移動機構310、移動ユニット105)により前記隙間幅を広げたこと(隙間幅L3’)により落下してきた遊技媒体(遊技球)を受け止める媒体受部(ガイドレール305)を備える、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、隙間幅を広げることにより落下した遊技媒体は媒体受部により受け止められるため、周囲にこぼれ落ちることが防止される。
パチンコ遊技機を示す正面図である。 パチンコ遊技機を示す背面図である。 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。 パチンコ遊技機を開放した状態を示す斜視図である。 パチンコ遊技機を分解した状態を示す分解斜視図である。 本体枠と遊技盤とを示す斜視図である。 本体枠に対する扉ユニットの組み付け構造を示す斜視図である。 移動機構及び施解錠ユニットを示す概略図である。 (a)は通常位置における移動機構の状態、(b)は前方位置における移動機構の状態を示す概略図である。 (a)は通常位置におけるパチンコ遊技機を示す横断面図、(b)は前方位置における横断面図である。 (a)は通常位置のパチンコ遊技機を示す縦断面図、(b)は前方位置における縦断面図である。 (a)は移動ユニットが通常位置にある状態、(b)は移動ユニットが前方位置にある状態を示す斜視図である。 (a)は球詰まりが発生した状態、(b)は球詰まりが解消された状態を示す斜視図である。
本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。図2は、パチンコ遊技機を示す背面図である。図3は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。図4は、パチンコ遊技機を開放した状態を示す斜視図である。図5は、遊技盤ユニットを示す分解斜視図である。
パチンコ遊技機1は、図1、図2及び図4に示すように、図示しない遊技機設置島に固定される縦長の方形枠状に形成された外枠100と、外枠100に開閉可能に取り付けられた本体枠101と、で主に構成されている。本体枠101の前面には、ガラス扉枠102及び下扉枠103がそれぞれ左側辺を中心に開閉可能に設けられている。
下扉枠103の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4(下皿)や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠102の背面には、遊技盤6が本体枠101に対して着脱可能に取り付けられている。
図4に示すように、遊技盤6は、遊技領域7が前面に形成されたベニヤ板または透明な合成樹脂板から構成され、本体枠101の前面側に着脱可能に設けられている。また、遊技盤6の背面側には、演出表示装置9及び演出制御基板80等を含む変動表示制御ユニット(図示略)等の遊技に関連する遊技用部品が組み付けられる遊技用部品ユニット260が一体的に組み付けられている(図2参照)。
図1に戻って、遊技領域7の中央付近には、それぞれが演出用の飾り図柄(演出図柄)を可変表示する複数の可変表示部を含む演出表示装置(飾り図柄表示装置)9が設けられている。演出表示装置9には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bによる特別図柄の可変表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の可変表示を行う。演出図柄の可変表示を行う演出表示装置9は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
遊技盤6の右側下部には、第1識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示手段)8aが設けられている。この実施例では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。また、第1特別図柄表示器8aの上方位置には、第2識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示手段)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
この実施例では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、例えば2つの7セグメントLED等を用いて00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器と総称することがある。
第1特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条件が成立(例えば、遊技球が第1始動入賞口13aに入賞したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。また、第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第2始動条件が成立(例えば、遊技球が第2始動入賞口13bに入賞したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の可変表示時間中、および第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄(飾り図柄ともいう)の可変表示を行う。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。同期とは、可変表示の開始時点および終了時点がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であって、可変表示の期間がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であることをいう。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当りを想起させるような演出図柄の組み合せが停止表示される。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13aを有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13aに入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ14a(例えば、近接スイッチ)及び第1入賞確認スイッチ14b(例えば、フォトセンサ)によって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13aを有する入賞装置の下側には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口13bを有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口(第2始動口)13bに入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ15a及び入賞確認スイッチ15bによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口13bに入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13aよりも、第2始動入賞口13bに遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口13bに入賞しない。なお、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
また、第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14bの検出結果及び第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15bの検出結果にもとづいて異常入賞の発生の有無が判定され、異常入賞の発生を検出したことにもとづいてセキュリティ信号が外部出力される。
以下、第1始動入賞口13aと第2始動入賞口13bとを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
可変入賞球装置15が開放状態に制御されているときには可変入賞球装置15に向かう遊技球は第2始動入賞口13bに極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口13aは演出表示装置9の直下に設けられているが、演出表示装置9の下端と第1始動入賞口13aとの間の間隔をさらに狭めたり、第1始動入賞口13aの周辺で釘を密に配置したり、第1始動入賞口13aの周辺での釘配列を、遊技球を第1始動入賞口13aに導きづらくして、第2始動入賞口13bの入賞率の方を第1始動入賞口13aの入賞率よりもより高くするようにしてもよい。
第2特別図柄表示器8bの上部には、第1始動入賞口13aに入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する第1特別図柄保留記憶表示部と、該第1特別図柄保留記憶表示部とは別個に設けられ、第2始動入賞口13bに入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する第2特別図柄保留記憶表示部と、が設けられた例えば7セグメントLEDからなる特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。第1特別図柄保留記憶表示部は、第1保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。また、第2特別図柄保留記憶表示部は、第2保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。なお、この例では、第1始動入賞口13aへの入賞による始動記憶数及び第2始動入賞口13bへの入賞による始動記憶数に上限数(4個まで)が設けられているが、上限数を4個以上にしてもよい。
また、演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部9aと、第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部9bとが設けられている。なお、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(合算保留記憶表示部)が設けられるようにしてもよい。そのように、合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられているようにすれば、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。
なお、この実施例では、図1に示すように、第2始動入賞口13bに対してのみ開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられているが、第1始動入賞口13aおよび第2始動入賞口13bのいずれについても開閉動作を行う可変入賞球装置が設けられている構成であってもよい。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は大入賞口扉を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、および第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって大入賞口扉が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置20において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口13aや第2始動入賞口13bといった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置20において大入賞口が開放状態となれば、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置20において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第1特別図柄表示器8aの右側には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、例えば2つのランプからなる。遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施例では、上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に下側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10の下側のランプが点灯して当りである場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、下側のランプが点灯して当りである場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第2始動入賞口13bに遊技球が入賞可能な状態)に変化する。特別図柄保留記憶表示器18の上部には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つの表示部(例えば、7セグメントLEDのうち4つのセグメント)を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯する表示部を1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯する表示部を1減らす。
なお、7セグメントLEDからなる普通図柄保留記憶表示器41には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つの表示部(セグメント)とともに、例えば大当り時における特別可変入賞球装置20の開放回数(大当りラウンド数)を示す2つの表示部(セグメント)、及び遊技状態を示す2つの表示部(セグメント)が設けられているが、これら表示部を普通図柄保留記憶表示部とは別個の表示器にて構成してもよい。また、普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示可能なセグメントLED等にて構成してもよい。
特別可変入賞球装置20の周辺には普通入賞装置の入賞口29a〜29dが設けられ、入賞口29a,29cに入賞した遊技球は入賞口スイッチ30aによって検出され、入賞口29b,29dに入賞した遊技球は入賞口スイッチ30bによって検出される。各入賞口29a〜29dは、遊技球を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。なお、第1始動入賞口13a、第2始動入賞口13bや大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。
第1始動入賞口13a内には、始動入賞口内に入賞した遊技球を検出可能な2つのスイッチ(第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14b)が設けられている。この実施例では、第1始動入賞口13a内で、第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14bとが上下に配置されている(本例では、第1始動口スイッチ14aが上側に配置され、第1入賞確認スイッチ14bが下側に配置されている)。従って、この実施例では、第1始動入賞口13a内に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、まず第1始動口スイッチ14aで検出され、次いで第1入賞確認スイッチ14bで検出される。
また、第2始動入賞口13b内には、始動入賞口内に入賞した遊技球を検出可能な2つのスイッチ(第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15b)が設けられている。この実施例では、第2始動入賞口13b内で、第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15bとが上下に配置されている(本例では、第2始動口スイッチ15aが上側に配置され、第2入賞確認スイッチ15bが下側に配置されている)。従って、この実施例では、第2始動入賞口13b内に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、まず第2始動口スイッチ15aで検出され、次いで第2入賞確認スイッチ15bで検出される。
また、大入賞口内には、大入賞口内に入賞した遊技球を検出可能な2つのスイッチ(カウントスイッチ23と第3入賞確認スイッチ23a)が設けられている。この実施例では、大入賞口内で、カウントスイッチ23と第3入賞確認スイッチ23aとが配置されている(本例では、カウントスイッチ23が上側に配置され、第3入賞確認スイッチ23aが下側に配置されている)。従って、この実施例では、大入賞口内に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、まずカウントスイッチ23で検出され、次いで第3入賞確認スイッチ23aで検出される。
また、第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14b、第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15b、カウントスイッチ23と第3入賞確認スイッチ23aとして、それぞれ異なる検出方式のスイッチが用いられる。この実施例では、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ15aおよびカウントスイッチ23として近接スイッチを用い、第1入賞確認スイッチ14b、第2入賞確認スイッチ15b、第3入賞確認スイッチ23aとしてフォトセンサを用いている。
また、第1始動口スイッチ14aによって遊技球が検出されたことにもとづいて、第1特別図柄の変動表示が開始され、賞球払出が実行される。また、第2始動口スイッチ15aによって遊技球が検出されたことにもとづいて、第2特別図柄の変動表示が開始され、賞球払出が実行される。また、カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことにもとづいて、賞球払出が実行される。また、第1始動口スイッチ14aによる検出結果に加えて第1入賞確認スイッチ14bの検出結果にもとづいて異常入賞の発生の有無が判定され、異常入賞の発生を検出したことにもとづいてセキュリティ信号が外部出力される。また、第2始動口スイッチ15aによる検出結果に加えて第2入賞確認スイッチ15bの検出結果にもとづいて異常入賞の発生の有無が判定され、異常入賞の発生を検出したことにもとづいてセキュリティ信号が外部出力される。また、カウントスイッチ23による検出結果に加えて第3入賞確認スイッチ23aの検出結果にもとづいて異常入賞の発生の有無が判定され、異常入賞の発生を検出したことにもとづいてセキュリティ信号が外部出力される。従って、第1入賞確認スイッチ14b、第2入賞確認スイッチ15b、第3入賞確認スイッチ23aは、異常入賞の判定のみに用いられる。
このように、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ15a、カウントスイッチ23は近接スイッチを用いて構成し、第1〜第3入賞確認スイッチ14b,15b,23aはフォトセンサを用いているが、第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14b、第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15b、カウントスイッチ23と第3入賞確認スイッチ23aの検出方式はこの実施例で示したものにかぎらず、例えば、第1,2始動口スイッチ14a,15a及びカウントスイッチ23と、第1〜3入賞確認スイッチ14b,15b,23aとで異なる検出方式であれば、逆に第1,2始動口スイッチ14a,15a及びカウントスイッチ23としてフォトセンサを用い、第1〜3入賞確認スイッチ14b,15b,23aとして近接スイッチを用いてもよい。この場合、フォトセンサである第1,2始動口スイッチ14a,15a及びカウントスイッチ23の検出結果にもとづいて特別図柄の変動表示や賞球払出処理が実行され、近接スイッチである第1〜3入賞確認スイッチ14b,15b,23aの検出結果は、第1始動入賞口13a、第2始動入賞口13b、大入賞口の異常入賞の判定のみに用いられることになる。また、例えば、電磁式のスイッチである近接スイッチや光学式のフォトセンサに代えて、第1,2始動口スイッチ14a,15a及びカウントスイッチ23または第1〜3入賞確認スイッチ14b,15b,23aとして、機械式のスイッチ(マイクロスイッチなど)を用いてもよい。
また、この実施例では、特別図柄の変動表示や賞球払出処理の実行の契機となる第1,2始動口スイッチ14a,15a及びカウントスイッチ23は、異常入賞の判定に用いられる第1〜3入賞確認スイッチ14b,15b,23aよりも上流側に設けられていたが、異常入賞の判定に用いられるスイッチの下流側に設けてもよい。
そして遊技制御用マイクロコンピュータ156は、第1始動口スイッチ14a(近接スイッチ)から入力した検出信号と第1入賞確認スイッチ14b(フォトセンサ)から入力した検出信号とにもとづいて、第1始動口スイッチ14aにて検出された遊技球数と第1入賞確認スイッチ14bにて検出された遊技球数との差が所定の閾値を超えたと判定すると、所定のエラーとして、第1始動入賞口13aへの異常入賞が発生したと判定する。また、第2始動口スイッチ15a(近接スイッチ)から入力した検出信号と第2入賞確認スイッチ15b(フォトセンサ)から入力した検出信号とにもとづいて、第2始動口スイッチ15aにて検出された遊技球数と第2入賞確認スイッチ15bにて検出された遊技球数との差が所定の閾値を超えたと判定すると、所定のエラーとして、第2始動入賞口13bへの異常入賞が発生したと判定する。また、カウントスイッチ23(近接スイッチ)から入力した検出信号と第3入賞確認スイッチ23a(フォトセンサ)から入力した検出信号とにもとづいて、カウントスイッチ23にて検出された遊技球数と第3入賞確認スイッチ23aにて検出された遊技球数との差が所定の閾値を超えたと判定すると、所定のエラーとして、大入賞口への異常入賞が発生したと判定する。
このように、第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14b、第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15b、カウントスイッチ23と第3入賞確認スイッチ23aと、を互いに異なる検出方式のセンサ(本例では、近接スイッチとフォトセンサ)により構成していることで、例えば電磁波などを用いて第1始動入賞口13a、第2始動入賞口13b、大入賞口への入賞数が実際の入賞数よりも多くなるように認識させるような不正行為が行われた場合に、近接スイッチにて検出された遊技球数とフォトスイッチにて検出された遊技球数とに差が生じ、遊技制御用マイクロコンピュータ156はこの差球数が所定の閾値を超えた場合に異常入賞が発生したと判定するため、確実な不正行為対策を講ずることができる。
遊技領域7の左右側には、遊技中に点滅表示される装飾LED25aを有する装飾部材25が設けられ、右側の装飾部材25には、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10、特別図柄保留記憶表示器18、普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。遊技領域7の下部には、入賞しなかった遊技球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上下部には、効果音を発する4つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cおよび装飾LED25aは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
図1および図2では、図示を省略しているが、左枠ランプ28bの近傍に、賞球払出中に点灯する賞球ランプが設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプが設けられている。なお、賞球ランプおよび球切れランプは、賞球の払出中である場合や球切れが検出された場合に、演出制御基板に搭載された演出制御用マイクロコンピュータによって点灯制御される。さらに、特に図示はしないが、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(以下、「カードユニット」という。)50が、パチンコ遊技機1に隣接して設置されている。
遊技者の操作により、後述する打球発射装置50から発射された遊技球は、遊技領域7の左側上部に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13aに入り第1始動口スイッチ14aで検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄(飾り図柄)の可変表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および演出図柄の可変表示は、第1始動入賞口13aへの入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口13bに入り第2始動口スイッチ15aで検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄(飾り図柄)の可変表示が開始される。すなわち、第2特別図柄および演出図柄の可変表示は、第2始動入賞口13bへの入賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示及び第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄(特定表示結果)であると「大当り」となり、停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄とは異なる所定の小当り図柄(所定表示結果)であると「小当り」となり、停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄及び小当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。
この実施例では、特図ゲームにおける確定特別図柄が「非確変」または「確変A」に対応する大当り図柄が停止表示された場合には、多ラウンド特定遊技状態としての第1大当り状態(15ラウンド大当り状態)に移行する。大当り遊技状態(通常15ラウンド大当り状態)では、特別可変入賞球装置20の大入賞口扉が、第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)あるいは所定個数(例えば8個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させるラウンドが実行される。こうしてラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤6の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。15ラウンド大当り状態では、大入賞口の開放サイクルであるラウンドの実行回数が、第1ラウンド数(例えば「15」)となる。ラウンドの実行回数が「15」となる15ラウンド大当り状態における遊技は、15回開放遊技とも称される。このような15ラウンド大当り状態では、大入賞口に遊技球が入賞するたびに15個の出玉(賞球)が得られる。なお、15ラウンド大当り状態は、第1特定遊技状態ともいう。
特図ゲームにおける確定特別図柄として「確変B」に対応する大当り図柄が停止表示された場合には、多ラウンド特定遊技状態としての第2大当り状態(高速15ラウンド大当り状態)に移行する。第2大当り状態では、特別可変入賞球装置20の大入賞口扉が、第1大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(例えば0.5秒間)あるいは所定個数(例えば3個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させるラウンドが実行される。こうしてラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤6の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。第2大当り状態では、大入賞口の開放サイクルであるラウンドの実行回数が、第2ラウンド数(例えば「15」)となる。
このような第2大当り状態では、大入賞口に遊技球が入賞すれば15個の出玉(賞球)が得られるが、大入賞口の開放期間が第2期間(0.5秒間)であって、非常に短い。そのため、第2大当り状態は実質的には出玉(賞球)が得られない大当り遊技状態である。なお、第2大当り状態は第2特定遊技状態ともいう。また、第2大当り状態は、第1大当り状態に比べてラウンドの実行回数が少ないものであってもよい。すなわち、第2大当り状態は、各ラウンドで大入賞口を開放状態に変化させる期間が第1大当り状態における第1期間よりも短い第2期間となることと、ラウンドの実行回数が第1大当り状態における第1ラウンド数よりも少ない第2ラウンド数となることのうち、少なくともいずれか一方となるものであってもよい。
また、「非確変」に対応する大当り図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づき第1大当り状態が終了した後には、特別遊技状態の1つとして、通常状態に比べて特図ゲームにおける特別図柄の可変表示時間(特図変動時間)が短縮される時間短縮制御(時短制御)が行われる時短状態に制御される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態や確変状態及び時短状態とは異なる遊技状態としての通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短状態は、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。このように「非確変」に対応する大当り図柄特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく第1大当り状態が終了した後に時短状態に制御される大当り図柄は、非確変大当り図柄(「通常大当り図柄」ともいう)と称される。また、大当り図柄のうち非確変大当り図柄が停止表示されて可変表示結果が「大当り」となることは、「非確変大当り」(「通常大当り」ともいう)と称される。
「確変A」に対応する大当り図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づき第1大当り状態が終了した後や、確変状態において「確変B」に対応する大当り図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づき第2大当り状態が終了した後には、時短状態とは異なる特別遊技状態の1つとして、例えば通常状態に比べて特図変動時間が短縮される時短制御とともに、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる確変状態(高確率状態)に制御される。この確変状態では、各特図ゲームや飾り図柄の可変表示において、可変表示結果が「大当り」となって更に大当り遊技状態に制御される確率が、通常状態や時短状態よりも高くなるように向上する。このような確変状態は、特図ゲームの実行回数にかかわりなく、次に可変表示結果が「大当り」となるまで継続する。
こうした「確変A」に対応する大当り図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく第1大当り状態が終了した後に確変状態に制御される大当り図柄は、確変大当り図柄と称される。また、「確変B」に対応する大当り図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に確変状態に制御される大当り図柄は、突確大当り図柄と称される。また、大当り図柄のうち確変大当り図柄が停止表示されて可変表示結果が「大当り」となることは、「確変大当り」と称される。突確大当り図柄が停止表示されて可変表示結果が「大当り」となることは、「突確大当り」(「突確大当り」ともいう)と称される。なお、これら大当り図柄は任意であり、例えば、遊技者に大当り図柄であることや、大当り種別を認識されないようにするために、大当り図柄を数字とせずに予め定められた記号等にしてもよい。
「小当り」に対応する特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示された後には、小当り遊技状態に制御される。この小当り遊技状態では、第2大当り状態と同様に特別可変入賞球装置20において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作が行われる。すなわち、小当り遊技状態では、例えば特別可変入賞球装置20を第2期間にわたり第1状態(開放状態)とする動作が、第2回数{第2ラウンド数に等しい実行回数(本例では、15回)}に達するまで繰り返し実行される。なお、小当り遊技状態では、第2大当り状態と同様に、特別可変入賞球装置20を第1状態とする期間が第2期間となることと、第1状態とする動作の実行回数が第2回数となることのうち、少なくともいずれか一方が行われるように制御されればよい。小当り遊技状態が終了した後には、遊技状態の変更が行われず、可変表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御されることになる。ただし、可変表示結果が「小当り」となる特図ゲームが実行されたときに、特別遊技状態における特図ゲームの実行回数が所定回数に達していれば、小当り遊技状態の終了後には、特別遊技状態が終了して通常状態となることがある。可変入賞動作により特別可変入賞球装置20を第1状態とする回数が「15」である小当り遊技状態における遊技は、第2大当り状態における遊技と同様に、15回開放遊技とも称される。なお、第2大当り状態における各ラウンドで特別可変入賞球装置20とは別個に設けられた入賞球装置を第1状態に変化させる場合には、小当り遊技状態でも、第2大当り状態と同様の態様で、その入賞球装置を第1状態に変化させるようにすればよい。
確変状態や時短状態では、普通図柄表示器10による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく可変入賞球装置15における可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口13bを通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御が行われる。なお、確変状態や時短状態では、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合せられて行われるようにしてもよい。このように、確変状態や時短状態において第2始動入賞口13bに遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口13bは、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。これにより、第2特別図柄表示器8bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。したがって、確変状態や時短状態では、通常状態に比べて大当り遊技状態となりやすくなる。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態と時短状態のいずれかに制御されている期間と同一であればよい。また、高開放制御期間であるときには、遊技状態が高ベース中であるともいう。これに対して、高開放制御期間でないときには、遊技状態が低ベース中であるともいう。この実施例における時短状態は、低確高ベース状態とも称される遊技状態であり、通常状態は、低確低ベース状態とも称される遊技状態であり、高開放制御期間ではない確変状態である潜伏確変状態は高確低ベース状態とも称される遊技状態である。
また、この実施例では、通常状態において「確変B」に対応する「突確大当り」となったことに基づく第2大当り状態の終了後には、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない第2確変制御(潜伏確変状態)へ移行する。また、確変状態において「突確大当り」となったことに基づく第2大当り状態の終了後には、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる第1確変状態へ移行する。
このように確変状態のうちには、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われるものの他に、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われないもの(潜伏確変)が含まれていてもよい。また、例えば、特図ゲームにける可変表示結果が「確変大当り」となったことに基づく第1大当り状態の終了後には、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる第1確変状態(高確高ベース状態ともいう)に制御され、その後、特図表示結果が「大当り」となることなく、特図ゲームの実行回数が所定回数(例えば70回)に達したときには、確変制御は継続して行われるものの、時短制御や高開放制御が終了して行われなくなる第2確変状態(高確低ベース状態ともいう)に制御されるようにしてもよい。
また、この実施例では、確変状態であるときに特図ゲームにおける可変表示結果が「突確大当り」となったことに基づく第2大当り状態の終了後には第2確変状態(潜伏確変状態)へと移行するようになっていたが、確変状態だけでなく、時短状態であるときに特図ゲームにおける可変表示結果が「突確大当り」となったことに基づく第2大当り状態の終了後にも第1確変状態へと移行するようにしてもよい。あるいは、「確変大当り」に基づく第1大当り状態の終了後には、再び特図表示結果が「大当り」となるまで第1確変状態に制御される一方、「突確大当り」に基づく第2大当り状態の終了後には、第1確変状態に移行して、特図表示結果が「大当り」となることなく特図ゲームの実行回数が所定回数に達したときに第2確変状態へと移行するようにしてもよい。時短制御と高開放制御は、それらの開始と終了が同時に(連動して)行われる一方で、確変制御の開始と終了は、時短制御や高開放制御の開始や終了と必ずしも連動するものでなくてもよい。
演出表示装置9に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアでは、第1特別図柄表示器8aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示(変動表示)が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。ここで、リーチ状態とは、演出表示装置9の表示領域にて仮停止表示された飾り図柄が大当り組み合せの一部を構成しているときに未だ仮停止表示もされていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部又は一部の飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける一部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリアなど)では予め定められた大当り組み合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が仮停止表示されているときに未だ仮停止表示もしていない残りの飾り図柄表示エリア(例えば「中」の飾り図柄表示エリアなど)では飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける全部又は一部で飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
次に、パチンコ遊技機1の背面の構造について図2を参照して説明する。図2は、遊技機を背面から見た背面図である。図2に示すように、パチンコ遊技機1の背面側では、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータが搭載された演出制御基板80を含む変動表示制御ユニット(図示略)、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、音声制御基板70、ランプドライバ基板35、および球払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37等の各種基板が設置されている。なお、遊技制御基板31は基板収納ケース150に収納されている。
さらに、パチンコ遊技機1背面側には、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC5V等の各種電源電圧を作成する電源回路が搭載された電源基板90やタッチセンサ基板(図示略)が設けられている。電源基板90には、パチンコ遊技機1における遊技制御基板31および各電気部品制御基板(演出制御基板80および払出制御基板37)やパチンコ遊技機1に設けられている各電気部品(電力が供給されることによって動作する部品)への電力供給を実行あるいは遮断するための電力供給許可手段としての電源スイッチ、遊技制御基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ156のRAM55をクリアするためのクリアスイッチが設けられている。さらに、電源スイッチの内側(基板内部側)には、交換可能なヒューズが設けられている。
なお、この実施例では、主基板31は遊技盤側に設けられ、払出制御基板37は遊技枠側に設けられている。このような構成であっても、後述するように、主基板31と払出制御基板37との間の通信をシリアル通信で行うことによって、遊技盤を交換する際の配線の取り回しを容易にしている。
なお、各制御基板には、制御用マイクロコンピュータを含む制御手段が搭載されている。制御手段は、遊技制御手段等からのコマンドとしての指令信号(制御信号)に従って遊技機に設けられている電気部品(遊技用装置:球払出装置97、演出表示装置9、ランプやLEDなどの発光体、スピーカ27等)を制御する。以下、主基板31を制御基板に含めて説明を行うことがある。その場合には、制御基板に搭載される制御手段は、遊技制御手段と、遊技制御手段等からの指令信号に従って遊技機に設けられている電気部品を制御する手段とのそれぞれを指す。また、主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板をサブ基板ということがある。なお、球払出装置97は、遊技球を誘導する通路とステッピングモータ等により駆動されるスプロケット等によって誘導された遊技球を上皿や下皿に払い出すための装置であって、払い出された賞球や貸し球をカウントする払出個数カウントスイッチ等もユニットの一部として構成されている。なお、この実施例では、払出検出手段は、払出個数カウントスイッチによって実現され、球払出装置97から実際に賞球や貸し球が払い出されたことを検出する機能を備える。この場合、払出個数カウントスイッチは、賞球や貸し球の払い出しを1球検出するごとに検出信号を出力する。
パチンコ遊技機1の背面には、各種情報をパチンコ遊技機1の外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板91が設置されている。ターミナル基板91には、例えば、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号(始動口信号、図柄確定回数1信号、大当り1信号、大当り2信号、大当り3信号、時短信号、セキュリティ信号、賞球信号1、遊技機エラー状態信号)を外部出力するための情報出力端子が設けられている。なお、遊技機エラー状態信号に関しては必ずしもパチンコ遊技機1の外部に出力しなくてもよく、該情報出力端子から、この遊技機エラー状態信号の替わりに遊技枠が開放状態であることを示すドア開放信号等を出力するようにしてもよい。
貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導レールを通り、カーブ樋を経て払出ケース97aで覆われた球払出装置97に至る。球払出装置97の上方には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチ43が設けられている。球切れスイッチ43が球切れを検出すると、球払出装置97の払出動作が停止する。球切れスイッチ43が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構からパチンコ遊技機1に対して遊技球の補給が行なわれる。
入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸し要求にもとづく遊技球が多数払出されて打球供給皿3が満杯になると、遊技球は、余剰球誘導通路を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感知レバー(図示略)が貯留状態検出手段としての満タンスイッチ(図示略)を押圧して、貯留状態検出手段としての満タンスイッチがオンする。その状態では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払出装置の動作が停止するとともに打球発射装置50の駆動も停止する。
また、本体枠101の背面右側上部には、打球発射装置50が設けられるとともに、その下方には、打球供給皿3に供給された遊技球を、上方の打球発射装置50まで揚送する揚送ユニット51が配設されている。尚、これら打球発射装置50及び揚送ユニット51は、上記誘導レール等よりも前面側に配設されるため、背面からは見えない(図2参照)。さらに背面上部には、後述する球詰まり解除レバー等が配設されている。
図3は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)156が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ156は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施例では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ156に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ156には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路60が内蔵されている。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ156においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ156(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156には、乱数回路60が内蔵されている。乱数回路60は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路60は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路60は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路60は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路60は、数値データの更新範囲の選択設定機能(初期値の選択設定機能、および、上限値の選択設定機能)、数値データの更新規則の選択設定機能、および数値データの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、乱数回路60が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。例えば、ROM54等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ156のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピュータ156の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を行って得られた数値データを、乱数回路60が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路60が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
遊技制御用マイクロコンピュータ156は、第1始動口スイッチ14aまたは第2始動口スイッチ15aへの始動入賞が生じたときに乱数回路60から数値データをランダムRとして読み出し、特別図柄および演出図柄の変動開始時にランダムRにもとづいて特定の表示結果としての大当り表示結果にするか否か、すなわち、大当りとするか否かを決定する。そして、大当りとすると決定したときに、遊技状態を遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に移行させる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156には、払出制御基板37(の払出制御用マイクロコンピュータ)や演出制御基板80(の演出制御用マイクロコンピュータ)とシリアル通信で信号を入出力(送受信)するためのシリアル通信回路61が内蔵されている。なお、払出制御用マイクロコンピュータや演出制御用マイクロコンピュータにも、遊技制御用マイクロコンピュータ156とシリアル通信で信号を入出力するためのシリアル通信回路が内蔵されている(図示略)。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグや保留記憶数カウンタの値など)と未払出賞球数を示すデータ(具体的には、後述する賞球コマンド出力カウンタの値)は、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施例では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ156のリセット端子には、電源基板からのリセット信号が入力される。電源基板には、遊技制御用マイクロコンピュータ156等に供給されるリセット信号を生成するリセット回路が搭載されている。なお、リセット信号がハイレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ156等は動作可能状態になり、リセット信号がローレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ156等は動作停止状態になる。従って、リセット信号がハイレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ156等の動作を許容する許容信号が出力されていることになり、リセット信号がローレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ156等の動作を停止させる動作停止信号が出力されていることになる。なお、リセット回路をそれぞれの電気部品制御基板(電気部品を制御するためのマイクロコンピュータが搭載されている基板)に搭載してもよい。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートには、電源基板からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が入力される。すなわち、電源基板には、遊技機において使用される所定電圧(例えば、DC30VやDC5Vなど)の電圧値を監視して、電圧値があらかじめ定められた所定値にまで低下すると(電源電圧の低下を検出すると)、その旨を示す電源断信号を出力する電源監視回路が搭載されている。なお、電源監視回路を電源基板に搭載するのではなく、バックアップ電源によって電源バックアップされる基板(例えば、主基板31)に搭載するようにしてもよい。また、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートには、RAMの内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号が入力される。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ14a、第1入賞確認スイッチ14b、第2始動口スイッチ15a、第2入賞確認スイッチ15b、カウントスイッチ23、第3入賞確認スイッチ23a、各入賞口スイッチ30a,30b及び昇降スイッチ335からの検出信号を基本回路に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載され、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21と、基本回路からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載され、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ156をリセットするためのシステムリセット回路(図示せず)や、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号を、ターミナル基板91を介して、ホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64も主基板31に搭載されている。
この実施例では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ156から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、演出図柄を可変表示する演出表示装置9との表示制御を行う。
演出制御基板80は、演出制御用CPUおよびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ(図示略)を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU(図示略)は、内蔵または外付けのROM(図示略)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバおよび入力ポートを介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU(図示略)は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)に演出表示装置9の表示制御を行わせる。
演出制御用CPU(図示略)は、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示せず)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形または記号等(演出図柄を含む)をあらかじめ格納しておくためのものである。演出制御用CPU(図示略)は、キャラクタROMから読み出したデータをVDPに出力する。VDPは、演出制御用CPUから入力されたデータにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバに入力する。入力ドライバは、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路(図示略)が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。さらに、単方向性回路であるI/Oポート部を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ156側)に入り込まない。
さらに、演出制御用CPU(図示略)は、出力ポート(図示略)を介してランプドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPUは、出力ポートを介して音声制御基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ(図示略)を介してLEDドライバに入力される。LEDドライバは、駆動信号を天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28cなどの枠側に設けられている各LEDに供給する。また、遊技盤側に設けられている装飾LED25aに駆動信号を供給する。なお、LED以外の発光体が設けられている場合には、それを駆動する駆動回路(ドライバ)がランプドライバ基板35に搭載される。
音声制御基板70において、音番号データは、入力ドライバ(図示略)を介して音声合成用IC(図示略)に入力される。音声合成用ICは、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路(図示略)に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリュームで設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM(図示略)には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば演出図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
次に、パチンコ遊技機1の構造について、図4〜図12に基づいて説明する。図4は、パチンコ遊技機を開放した状態を示す斜視図である。図5は、パチンコ遊技機を分解した状態を示す分解斜視図である。図6は、本体枠と遊技盤とを示す斜視図である。図7は、本体枠に対する扉ユニットの組み付け構造を示す斜視図である。図8は、移動機構及び施解錠ユニットを示す概略図である。図9は、(a)は通常位置における移動機構の状態、(b)は前方位置における移動機構の状態を示す概略図である。図10は、(a)は通常位置におけるパチンコ遊技機を示す横断面図、(b)は前方位置における横断面図である。図11は、(a)は通常位置のパチンコ遊技機を示す縦断面図、(b)は前方位置における縦断面図である。図12は、(a)は移動ユニットが通常位置にある状態、(b)は移動ユニットが前方位置にある状態を示す斜視図である。図13は、(a)は球詰まりが発生した状態、(b)は球詰まりが解消された状態を示す斜視図である。尚、以下の説明では、パチンコ遊技機1の正面に対峙した状態の上下左右方向を基準として説明する。
図4〜図6に示すように、図示しない遊技機設置島に固定される縦長の方形枠状に形成された外枠100と、外枠100に対し左側辺を中心として開閉可能に設けられた本体枠101と、本体枠101に対し左側辺を中心として開閉可能に設けられたガラス扉枠102及び下扉枠103と、で主に構成されている。
外枠100は、木材からなる上板100a及び下板100bと、金属板からなる左側板100c及び右側板100dと、から前後面が開口する四角枠状に形成され、上板100a及び下板100bを遊技機設置島(図示略)の設置台に釘打ちすることにより固定されるようになっている。また、右板100dの内面上下所定位置には、本体枠101の開放を規制するための係止金具100e,100fが固着されている。
本体枠101の前面上部には、前面側が開口する凹部114が形成されており、該凹部114には遊技盤6が前面側から着脱可能に嵌合できるようになっている。凹部114には開口部115が形成されており、本体枠101の背面側に設けられる演出表示装置9等の制御ユニットを、開口部115を介して前面側に臨ませることができるようになっている。また、凹部114の右側には、後述する施解錠ユニット120が配設されている。
凹部114の左側上部には、打球発射装置50が配設されているとともに、左側下方位置には、本体枠101の前面側に配設される打球供給皿3に待機している遊技球を受け入れて、本体枠101の背面側に設けられる揚送ユニット51まで誘導する誘導通路ユニット52が設けられている。そして、本体枠101の背面における打球発射装置50と誘導通路ユニット52との間には、揚送ユニット51が左側辺に沿うように上下方向に向けて配設されている。
揚送ユニット51は、筒状のケース内に揚送スクリューが設けられており、該揚送スクリュー51aをモータ等の駆動源(図示略)により駆動させることで、遊技球誘導通路52からケース内に供給された遊技球を上方に揚送して打球発射装置50に供給する。揚送ユニット51にて揚送された遊技球は、打球発射装置50により遊技領域7の左上部位置から遊技領域7内に打ち出される。
遊技盤6は、ベニヤ板または合成樹脂板に構成され、前面には打球誘導レール110が環状に立設されている。この打球誘導レール110により囲まれた遊技領域7内には、特に図示はしないが、複数の障害釘K(図13参照)、風車H、各種入賞口、装飾部材25等、遊技球の流下の障害となり得る障害物が複数配設されている。打球誘導レール110は、打球発射装置50に対応する左側上部が切り欠かれており、打球発射装置50から打ち出された遊技球がこの切欠部から流入するようになっている。
遊技領域7内略中央位置には、表示用開口111が形成されており、該表示用開口111を通して演出表示装置9を視認できるようになっている。また、遊技領域7の下部には、いずれの入賞口にも入賞せずに遊技領域7内を流下した遊技球(アウト球)を遊技盤6の背面側に流出させるためのアウト口26が形成されている。
本体枠101の前面側には、移動枠104が前後方向に摺動可能に設けられており、この移動枠104には、ヒンジ116を介して左側辺を中心としてガラス扉枠102が回動可能に設けられている。このように互いに一体化された移動枠104とガラス扉枠102とは、本体枠101に対して前後移動可能に設けられる移動ユニット105を構成している。
図7に示すように、移動枠104は、例えば合成樹脂材等により遊技盤6よりもやや大きい略四角枠状に形成されている。具体的には、中央に遊技領域7に相当する開口301が形成された前面板302と、前板302の周縁から後向きに屈曲形成される上板303a、下板303b、左側板303c、右側板303dとから後面が開口する箱状に形成され、遊技盤6を前面側から嵌合可能な大きさを有している。
開口301の周縁は、遊技盤6に対し移動枠104を対向させたときに、打球誘導レール110の外周を囲むことが可能な大きさに形成され、該開口301の周縁における打球誘導レール110に対応する箇所には、打球誘導レール110の幅寸法L1とほぼ同じ幅寸法L2を有するガイドレール305が後向きに延設されている(図10,図11参照)。すなわち、このガイドレール305は、打球誘導レール110の外周を囲むように、その外周近傍位置に近接配置される。
また、左右の側辺部には、ガイドピン306a〜306dが突設された金属製の補強枠307a,307bが、それぞれ上下方向に向けて固設されており、ガイドピン306a〜306dは、本体枠101の凹部114の左右側辺に形成された挿通孔308a〜308d(図6参照)及び後述する固定部材311L,311Rに形成されたガイド孔314a〜314dに挿通され、本体枠101に対し前後方向に移動可能に組み付けられている。
また、移動枠104の上板303a及び下板303bの左端部にはヒンジ116が設けられており、ガラス扉枠102が上下方向を向く左側辺を中心として移動枠104に対し回動可能に設けられている。
図7及び図8に示すように、本体枠101の背面には、移動枠104を前後方向にスライド移動可能とするための移動機構310が配設されている。移動機構310は、本体枠101の背面左右側に設けられる金属性の固定部材311L,311Rと、固定部材311L,311Rに上下方向に昇降可能に支持された板状の昇降部材312L,312Rと、昇降部材312L,312Rの上下位置に設けられ、移動枠104を前方に押出す押出部材313L,313Rと、から構成されている。
固定部材311L,311Rは、横断面L字形の金属板からなり、前板上下位置にはガイドピン306a〜306dが挿通されるガイド孔314a〜314dが形成されている。ガイド孔314a〜314dは、前板の背面に突設された筒状部材により前後方向に所定の長さを有するように形成され、その内径はガイドピン306a〜306dの小径部よりも大きく、頭部よりも小さく形成されている。つまり、図5,図7,図8ではガイドピン306a〜306dはガイド孔314a〜314dから逸脱しているが、実際には、図10に示すようにガイドピン306a〜306dの小径部がガイド孔314a〜314dに前後方向に移動可能に挿通され、頭部により逸脱が規制されている。
また、図10に示すように、ガイドピン306a〜306dには、前端が前板に係止され、後端が頭部に係止されたコイルバネ315a〜315dが環装されており、このコイルバネ315a〜315dにより常時移動ユニット105を背面側に向けて付勢している。
固定部材311L,311Rの前板における各押出部材313L,313Rの前方にはスリット孔316が形成されており、各スリット孔316から押出部材313L,313Rが前方に突出可能とされている。
固定部材311L,311Rの側板上下位置にはガイド支柱317が突設され、昇降部材312L,312Rに形成された上下方向を向く長孔318内に挿通されており、これにより固定部材311L,311Rに対して昇降部材312L,312Rを上下方向に移動可能に案内している。
また、各ガイド支柱317の下方位置には、前後方向を向くガイド孔320が形成され、該ガイド孔320内には、押出部材313L,313Rの側面に突設された移動ガイド支柱319が挿通されており、押出部材313L,313Rを前後方向に移動案内している。また、押出部材313L,313Rは、棒状の板部材にて構成され、下端が固定部材311L,311Rの側板に突設された左右方向を向く軸部材321により前後方向に回動可能に軸支されている。
固定部材311L,311Rの側板上部には、左右方向を向く軸部材331が突設されており、移動ユニット105を前後移動操作するための操作ハンドル330の左右側を回動可能に支持している。操作ハンドル330の左右側下端には長孔332が形成されており、長孔332には昇降部材312L,312Rの上部に突設された支持突起333が摺動可能に挿入されている。
また、操作ハンドル330の左右側には、前端が固定部材311L,311Rに係止されたコイルバネ334(図9参照)の後端が係止されており、このコイルバネ334により、操作ハンドル330が上方位置にある場合及び下方位置にある場合それぞれにおいて、操作ハンドル330の姿勢が維持されるようになっている。
このようにガラス扉枠102が回動可能に支持する移動枠104は、本体枠101に対して、ガイドピン306a〜306dを介して前後方向に移動可能に組み付けられている。
また、固定部材311L,311Rの側板には昇降スイッチ335が設けられているとともに、昇降部材312L,312Rにおける昇降スイッチ335に対応する位置には検出片336が設けられている。通常位置においては、昇降スイッチ335が検出片336を検出するon状態とされ、前方位置においては、昇降スイッチ335が検出片336を検出しないoff状態とされるようになっている。つまり、昇降スイッチ335がoffとなったとき、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、移動ユニット105が前方位置に位置していると判定するようになっている。
そして遊技制御用マイクロコンピュータ156は、移動ユニット105が前方位置に位置していると判定しているときに、打球発射装置50による遊技球の発射制御を停止するようになっている。
図8及び図9に示すように、施解錠ユニット120は、例えば遊技場の店員等の遊技機の管理者のみが所有するキー(図示略)が差込可能な鍵穴を有するシリンダ錠121と、前方に向けて突設されガラス扉枠102に形成された係止金具102b,102cに係止可能な係止フック130a,130bと、後方に向けて突設され外枠100の係止金具100e,100fに係止可能な係止フック131a,131bと、から主に構成される。
特に図示はしないが、係止フック130a,130bと係止フック131a,131bとは、施解錠ユニット120内にそれぞれ別個に設けられ、シリンダ錠121に連係されたリンク部材から突設されている。これらリンク部材は、シリンダ錠121の鍵穴に差し込まれたキーを一方向(例えば右方向)に回転操作することで係止フック130a,130bの係止金具102b,102cに対する係止状態を解除する方向に移動し、他方向(例えば左方向)に回転操作することで係止フック131a,131bの係止金具100e,100fに対する係止状態を解除する方向に移動するようになっている。
すなわち、係止フック130a,130bが係止金具102b,102cに係止されることにより、本体枠101に対するガラス扉枠102の開放が規制され、該係止状態で施錠されることにより開放が不能となる。
また、係止フック130a,130bを有するリンク部材(図示略)は、施解錠ユニット120の本体内において前後方向に移動可能に設けられているとともに、図示しない付勢部材により常時背面側に向けて付勢されている。よって、後述するように本体枠101に対して移動ユニット105が前方に移動したときに、係止フック130a,130bを係止金具102b,102cに係止した状態で前方に移動されるようになっている。
一方、係止フック131a,131bが係止金具100e,100fに係止されることにより、外枠100に対する本体枠101の開放が規制され、該係止状態で施錠されることにより開放が不能となる。
次に、このように構成されたパチンコ遊技機1の開閉態様を図面に基づいて説明する。
まず、通常状態においては、図1に示すように、外枠100の前面開口が本体枠101により閉止されるとともに、本体枠101の前面は、ガラス扉枠102により閉止されている。この状態において、シリンダ錠121の鍵穴にキー(図示略)を差し込んで右回りに回転させると、係止フック130a,130bの係止金具102b,102cに対する係止状態が解除され、本体枠101に対しガラス扉枠102のみを閉止位置から開放位置まで回転することが可能となる。このとき、外枠100に対し本体枠101は開放されておらず、操作ハンドル330を操作することができないため、移動枠104を本体枠101に対し移動させることはできない。
また、シリンダ錠121の鍵穴にキー(図示略)を差し込んで左回りに回転させると、係止フック131a,131bの係止金具100e,100fに対する係止状態が解除され、外枠100に対し本体枠101を開放することが可能となる。このように外枠100に対し本体枠101が開放することで、操作ハンドル330を操作可能となる。
ここで、本体枠101に対する移動ユニット105の移動態様について、図9〜図12に基づいて説明する。
図10及び図11に示すように、通常状態において、移動ユニット105は、本体枠101に対し所定の隙間幅を隔てて組み付けられている。具体的には、図10(a)及び図11(a)に示すように、移動ユニット105は、本体枠101に設けられた遊技盤6の遊技盤面6aからガラス扉枠102aの背面102a’までの間に所定の隙間幅L3が形成されるように設けられている。
隙間幅L3は、遊技球の直径2R(約11mm)よりも大きく、遊技球2個分の幅寸法4Rよりも小さくされている(2R<L3<4R)。すなわち、遊技領域7は、遊技盤6の遊技盤面6aとガラス扉枠102aの背面102a’との間であって、打球誘導レール110に囲まれた領域とされている。
打球誘導レール110の幅寸法L1は、遊技球の直径2Rよりも大きく、隙間幅L3よりは小さい。また、ガイドレール305の幅寸法L2は、直径2R(約11mm)及び幅寸法L1よりもわずかに大きく、隙間幅L3よりは小さい(2R<L1<L2<L3<4R)。そして、打球誘導レール110とガイドレール305とは、互いに内外に重畳された状態で配設されている。
ここで、シリンダ錠121のキー(図示略)操作により係止フック131a,131bの係止金具100e,100fに対する係止状態を解除して、外枠100に対し本体枠101を開放し、操作ハンドル330が操作可能となった状態で、操作ハンドル330を図9(a)に示す上方位置から図9(b)に示す下方位置まで回転させる。
これにより、固定部材311L,311Rに対し昇降部材312L,312Rが上昇され、この上昇により押出部材313L,313Rが下端の軸部材321を中心として前方に向けて回転するので、押出部材313L,313Rの先端がスリット孔306から前面側に突出する。そして、押出部材313L,313Rの先端は補強枠307a,307bの背面に接触して前面側に突出するにつれて、本体枠101に対し移動枠104(ガラス扉枠102)をコイルバネ315a〜315dの付勢力に抗して前方に移動させる(図12参照)。
この押出部材313L,313Rによる移動枠104の移動量(L3’−L3)は、遊技球の直径2Rより僅かに大きい程度(例えば、約12〜15mm)とされている。つまり、通常位置から前方位置まで移動されることにより、前方位置における隙間幅L3’は、2球分の遊技球の直径4Rより僅かに大きくなる(図13参照)。
このように遊技球が流下する遊技領域7における前後方向の隙間幅L3が大きくなることで、例えば球詰まりが生じた場合等において、滞留している遊技球が流下しやすくなる。
このような状況の一例を、図13に基づいて説明する。例えば遊技領域7における所定箇所に植設された複数の障害釘Kにより、遊技球Pが1球ずつ流下可能な流路が上下方向に向けて形成されている場合において、複数のうち該流路の幅方向両側方に位置する一対の障害釘K’間に遊技球P’が引っ掛かかり、その下方の風車Hまで流下できなくなると、その遊技球P’が流路を塞いで後続球Pの流下を阻害してしまう。つまり、複数の障害釘Kにより形成された流路の左右幅方向の離間幅L4は遊技球の直径2Rよりも狭く、かつ、流路の前後方向の隙間幅L3は遊技球2球分の直径4Rよりも小さいため(L4<2R<L3<4R)、流路の上流側の障害釘Kの間に複数の後続球Pが滞留する(図13(a)参照)。
ここで、外枠100に対し本体枠101を開放し、操作ハンドル330を上方位置から下方位置に押し下げることにより、移動枠104を通常位置から前方位置まで移動させる。これにより、透視窓102aの背面102a’から遊技盤6の遊技盤面6aまでの隙間幅L3が、遊技球2球分の直径4Rよりも大きい隙間幅L3’になる(4R<L3’)。つまり、複数の障害釘Kにより形成される流路の前後方向の離間幅がL3’になる。
このように隙間幅L3’になることで、遊技球P’の前方に遊技球が通過可能な流路が形成されることになるため、遊技球P’により流路の上流側に滞留している後続球Pのうち一対の障害釘K間に引っ掛かっていない後続球Pは、流路の前側にこぼれ落ち、遊技球P’の前側を流下していく。
また、隙間幅L3’になった場合でも、打球誘導レール110の先端とガイドレール305の先端とが重畳されているので、例え遊技球が透視窓102a側に落下したとしても、打球誘導レール110の先端と透視窓102aとの間から遊技球がこぼれ落ちることはない。よって、上記したようにこぼれ落ちた後続球Pは、打球誘導レール110の下部に落下した場合はそのままアウト口26に誘導され、ガイドレール305の下部に落下した場合は、打球誘導レール110の板厚分の段差が存在するためアウト口26には誘導されないが、打球誘導レール110とガイドレール305とにより囲まれた遊技領域7内に確実に保持され、パチンコ遊技機1の周囲に散乱してしまうことがない。
このように後続球Pがこぼれ落ちたら、操作ハンドル330を下方位置から上方位置まで押し上げる。これにより、移動枠104がコイルバネ315a〜315dの付勢力により通常位置まで移動する。
これにより隙間幅L3に戻り、打球誘導レール110の先端から透視窓102aの背面102a’までの隙間が小さくなるので、ガイドレール305の下部に後続球Pが落下している場合は、透視窓102aにより遊技盤6側に押し戻され、打球誘導レール110下部上面に乗り上げられてアウト口26に誘導される。
このように、移動機構310により本体枠101に対して移動枠104を前方位置に移動させて透視窓102aと遊技盤6との間の隙間幅L3を広げて隙間幅L3’にすることで、滞留している後続球Pを流下させることができる。このとき、透視窓102aは、左側辺を中心として開放位置まで回転移動するのではなく、遊技盤6の遊技盤面6aに対し略平行な姿勢、つまり、本体枠101の前面を閉止する閉止位置に位置しているときの姿勢(本体閉止姿勢)を維持したまま前方にスライド移動するとともに、打球誘導レール110とガイドレール305との間に遊技球の直径2R以上の隙間が形成されることがないので、後続球Pを周囲に飛散させることなく、アウト口26に誘導することができる。
尚、本実施例では、移動ユニット105が前方位置に位置したときでも、打球誘導レール110とガイドレール305とは重畳されており、これらの間に隙間が形成されることはなかったが、遊技球の直径2R以上の隙間が形成されなければ、隙間が形成されるようにしてもよい。
次いで、本体枠101により外枠100の前面開口を閉止して通常状態に戻した後、シリンダ錠121のキー(図示略)操作により係止フック130a,130bの係止金具102b,102cに対する係止状態を解除して、本体枠101に対しガラス扉枠102のみを開放することで、遊技盤6の遊技盤面6aが移動枠104に形成された開口301を通して開放状態となる。よって、一対の障害釘K’に引っ掛かってこぼれ落ちる心配のない遊技球P’を、店員等が直接手で取り除くことができる。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、例えば、遊技領域7に設けられた一対の障害釘K’に遊技球P’が引っ掛かった場合、後続球の流下が阻害されて遊技盤面6aと透視窓102aの背面102a’との間に滞留するが、隙間変更手段を構成する移動機構310及び移動ユニット105により遊技盤面6aと透視窓102aの背面102a’との間の隙間幅L3を広げて隙間幅L3’とすることにより、遊技球の流下スペースが形成されて滞留していた遊技球が落下可能となる。よって、本体枠101に対しガラス扉枠102を開放しなくても滞留した遊技球を流下させることができるので、遊技球が周囲にこぼれないように球詰まりを解消することができる。
また、本体枠101に対してその前面側に配設されている移動ユニット105を前方に移動させることにより隙間幅L3を広げるので、本体枠101におけるガラス扉枠102の移動方向の幅寸法が大きくなって、当該パチンコ遊技機1が設置される遊技機設置島(図示略)に内設されている各種装置や構造物に干渉したり、本体枠101に設けられる各種制御基板や球通路等の遊技用構造物により、ガラス扉枠102の移動が制限されることを回避できる。
また、例えば打球発射装置50が遊技盤6の右下方位置に配設されていると、打球誘導レール110やガイドレール305の下部に遊技球の流入路を確保しなければならないため、移動ユニット105を前方位置に位置させた場合、打球誘導レール110やガイドレール305の下部から遊技球がこぼれ落ちることが考えられるが、本実施例では、打球発射装置50が遊技領域7の左上側に設けられていることで、打球誘導レール110やガイドレール305の下部に遊技球の流入路を形成しなくて済む。
また、本発明の隙間変更手段を構成する移動機構310及び移動ユニット105は、本体枠101が外枠100を開放する開放位置に位置している状態においてのみ、離間幅を広げて隙間幅L3’とすることが可能に設けられている、つまり、移動機構310の操作ハンドル330は、本体枠110を開放することで操作可能となるように、本体枠101の背面に設けられていることで、隙間幅L3を広げるには外枠100の前面開口を開放しなければならず、手間がかかるので、遊技盤面6aと透視窓102aとの間の隙間幅L3を広げて不正行為が行われることを防止できる。
尚、本実施例では、移動機構310の操作ハンドル330を本体枠101の背面に設けることで、移動機構310及び移動ユニット105は、本体枠101が外枠100を開放する開放位置に位置している状態においてのみ、離間幅を広げて隙間幅L3’とすることが可能としていたが、本体枠101を開放しなくても、例えばキー操作等の特殊な操作をしない限り操作ハンドル330を操作できないようにしてもよい。
また、移動機構310及び移動ユニット105により隙間幅L3を広げている状態(隙間幅L3’)において、本体枠101に対する透視窓102aの開放を規制する施解錠ユニット120の係止フック130a,130bは、透視窓枠開放規制手段を構成していることで、隙間幅L3を広げて球詰まりを解消しているときにガラス扉枠102が開放されることがないので、遊技球が周囲にこぼれないように球詰まりを解消することができる。
尚、本実施例では、移動ユニット105を前方位置に移動している間も施解錠ユニット120の係止フック130a,130bが係止金具102b,102cに係止されてガラス扉枠102の開放が規制されていたが、例えば、移動ユニット105が前方位置に移動している間だけ、ガラス扉枠102が移動枠104に対し開放不能に係止されるようにしてもよい。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、昇降スイッチ335がoffであるかを監視しており、昇降スイッチ335がoffである場合は打球発射装置50による発射を停止する制御を行うようにしていることで、隙間幅L3を広げているときに遊技領域7に遊技球が打ち込まれ溢してしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、昇降スイッチ335がoffである場合に打球発射装置50による発射を停止する制御を行っていたが、移動ユニット105が前方位置に位置しているか否かを判定可能であれば、例えば移動枠104やガラス扉枠102の位置を検出可能なセンサ等の検出結果に基づいて判定するようにしてもよい。
また、打球発射装置50による遊技球の発射を停止するだけでなく、例えば揚送ユニット51の駆動を停止するようにしてもよい。
あるいは、操作ハンドル330を上方位置に戻さない限り、本体枠101を閉止位置に閉じることができない、つまり、打球を発射することができない状態となるようにしてもよい。
また、昇降スイッチ335がoffである場合、つまり、移動ユニット105が前方位置に位置しているときに、遊技制御用マイクロコンピュータ156が打球発射装置50による発射を停止する制御を行うことで、隙間幅L3を広げているときに遊技領域7に遊技球が打ち込まれないようにしていたが、このように打球発射装置50による打球発射を停止する制御に限定されるものではなく、遊技領域7内への遊技球の進入を物理的に規制することで遊技領域7への遊技球の発射を停止しうるものであってもよい。
例えば打球発射装置50と遊技領域7とを連絡する連絡部に、発射球の遊技領域7への進入を規制する規制壁を出退可能に設け、移動ユニット105が前方位置まで移動したことや昇降スイッチ335がoffになることに基づいて、規制壁が連絡部に出現して遊技領域7への遊技球の進入を規制する、つまり、遊技領域7への遊技球の発射を停止するようにしてもよい。あるいは、打球操作ハンドル5の操作(回転操作等)を不能としてもよい。
また、本実施例では、ガラス扉枠102を移動枠104に回動可能に支持し、該移動枠104を介してガラス扉枠102を本体枠101に対し前後移動可能に支持するようにしていたが、ガラス扉枠102を直接本体枠101に対し前後移動可能に支持してもよい。また、本実施例では、ガラス扉枠102を本体枠101に対して前後移動可能に支持していたが、例えば透視窓102aのみを本体枠101に対して前後移動可能に設けてもよい。
また、本実施例では、ガラス扉枠102を前方位置に移動したときに、透視窓102aと打球誘導レール110との間に形成される隙間を塞いて遊技球の落下を防止する球受部として、移動枠104にガイドレール305を形成していたが、このようなガイドレールを遊技盤6側に設けてもよく、例えば、移動ユニット105の移動に応じてレール幅が前方に広がるように形成された打球誘導レール110としてもよい。
また、移動機構310は、本体枠101に対して移動ユニット105を前後移動可能に支持できる機構であれば、前記実施例に記載のものに限定されるものではなく、種々に変更可能である。さらに、本実施例では手動式であったが、モータ等の駆動源により駆動するようにしてもよい。
また、本実施例では、貸し出された貸出球や払い出された賞球が遊技者により指触可能に構成されたパチンコ遊技機1とされていたが、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用されたパチンコ球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
このような封入式遊技機に本発明を適用した場合、例えば球詰まりが発生して、移動ユニット105を移動した後、ガラス扉枠102を開放することにより引っ掛かっている遊技球を取り除いても、遊技球は循環して使用するものであるため、遊技が中断された遊技客に対するサービスとして、サービス球等を付与することはできないので、例えば本体枠101を開放したときに、該本体枠101の背面に設けたサービス球付与スイッチを操作することで、持ち点にサービス球数が加算されるようにしてもよい。
また、このように球詰まりが解消された場合、こぼれ落ちた遊技球は全て循環経路に戻されるようにすることが好ましい。
また、前記実施例の遊技球は鉄製の遊技球であったが、例えば合成樹脂材等からなる非鉄製の遊技球にしてもよく、このようにすることで、遊技球の製造コストを低減することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例として、球状のパチンコ球(遊技球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えばメダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
1 パチンコ遊技機
6 遊技盤
100 外枠
101 本体枠
102 ガラス扉枠
102a 透視窓
104 移動枠
105 移動ユニット
110 打球誘導レール
120 施解錠ユニット
156 遊技制御用マイクロコンピュータ
305 ガイドレール
310 移動機構
330 操作ハンドル
335 昇降スイッチ

Claims (1)

  1. 基枠に対して開閉可能に設けられ遊技盤が取り付けられる本体枠と、該本体枠に対して開閉可能に設けられ前記遊技盤の遊技盤面に対し所定の隙間幅を隔てて配置される透視窓部を有する透視窓枠と、を備え、前記遊技盤面と前記透視窓部との間に形成され、複数の障害物が設けられた遊技領域に遊技媒体を発射することにより遊技が行われる遊技機であって、
    前記透視窓枠を、前記本体枠を閉止する本体閉止姿勢を維持したまま該本体枠から離れる方向に移動して、前記遊技盤面から前記透視窓部までの隙間幅を前記所定の隙間幅より広げることにより遊技媒体詰まりを解消する隙間変更手段を備え
    前記隙間変更手段は、前記本体枠が前記基枠に対して開放した位置にある状態においてのみ、前記隙間幅を広げることが可能に設けられている、
    ことを特徴とする遊技機。
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