JP5869492B2 - 通信システム、無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents

通信システム、無線基地局及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の無線基地局と上位ノードとを有する通信システム、上位ノードの間で通信を行う無線基地局、及び、当該無線基地局における通信制御方法に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)において、現在、規格策定中のLTE(Long Term Evolution)に対応する通信システムでは、無線基地局eNBは、バックホールを介して、上位のノードであるMME(Mobile Management Entity)に接続され、当該MMEとの間で通信を行う。
3GPP TS 36.300 V9.4.0 (2010-06)
しかしながら、バックホールに障害が発生し、無線基地局eNBがMMEと通信を行うことができなくなった場合、代替手段が存在しない。
上記問題点に鑑み、本発明は、無線基地局と上位ノードとの通信の確実性を向上させた通信システム、無線基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
本発明の特徴は、複数の無線基地局(eNB10−1、eNB10−2、eNB10−3)と上位ノード(MME20)とを有する通信システム(通信システム1)であって、第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記第1の無線基地局に接続される第2の無線基地局を介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間をトンネリングするカプセル化されたトンネリングデータを用いて通信を行い、前記通信において、前記第1の無線基地局は、前記第2の無線基地局との間のセッションが確立できなかった場合に、前記第1の無線基地局と前記第2の無線基地局との間の通信経路上に設けられた無線端末を介して、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記第2の無線基地局へ送信し、前記無線端末は、前記第1の無線基地局が、前記上位ノードと通信が行えない場合に、前記無線端末から受信したセルからの参照信号の受信強度又は受信品質に基づいて、前記第2無線基地局へ中継可能な端末として探索した無線端末であることを要旨とする。
本発明の特徴は、前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記第2の無線基地局を介さない前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第1の通信と、前記トンネリングデータを用いて前記第2の無線基地局を介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第2の通信との何れかを行うことを要旨とする。
このような通信システムは、第1の無線基地局と上位ノードとの間の通信状態に応じて、第1の無線基地局と上位ノードとの間の通信について、第2の無線基地局を介さない通信経路による通信と、第2の無線基地局を介する通信経路による通信との何れかを行う。このため、第1の無線基地局と上位ノードとが直接に通信を行うことができなくなった場合には、第2の無線基地局を介する通信に切り替えることができ、第1の無線基地局と上位ノードとの通信の確実性が向上する。
本発明の特徴は、前記第1の通信及び前記第2の通信に加えて、前記トンネリングデータを用いて、前記第1の無線基地局に接続される前記第2の無線基地局と、前記第2の無線基地局に接続される第3の無線基地局とを介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第3の通信の何れかを行うことを要旨とする。
本発明の特徴は、上位ノード(MME20)との間で通信を行う無線基地局(eNB10−1、eNB10−2、eNB10−3)であって、自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記自無線基地局に接続される前記他無線基地局を介する前記自無線基地局と前記上位ノードとの間をトンネリングするカプセル化されたトンネリングデータを用いて通信を行う通信制御部(制御部102)を備え、前記通信制御部は、前記通信において、前記他無線基地局との間のセッションが確立できなかった場合に、前記他無線基地局との間の通信経路上に設けられた無線端末を介して、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記他無線基地局へ送信し、
前記無線端末は、前記自無線基地局が、前記上位ノードと通信が行えない場合に、前記無線端末から受信したセルからの参照信号の受信強度又は受信品質に基づいて、前記他無線基地局へ中継可能な端末として探索した無線端末であることを要旨とする。
本発明の特徴は、前記自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記他無線基地局を介さない前記自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第1の通信と、前記トンネリングデータを用いて前記他無線基地局を介する前記自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第2の通信との何れかを行うことを要旨とする。
本発明の特徴は、前記通信制御部は、前記第2の通信を行う場合、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記他無線基地局へ送信し、前記上位ノードからの前記トンネリングデータを前記他無線基地局から受信することを要旨とする。
本発明の特徴は、前記通信制御部は、前記第1の通信を行う場合、前記他無線基地局からの前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを受信して前記上位ノードへ送信し、前記上位ノードからの前記他無線基地局宛の前記トンネリングデータを受信して前記他無線基地局へ送信する事を要旨とする。
本発明の特徴は、前記通信制御部は、前記通信状態を示す指標が所定の指標よりも悪化した場合に、前記第2の通信を行い、前記通信状態を示す指標が所定の指標よりも良化した場合に、前記第1の通信を行うことを要旨とする。
発明の特徴は、前記通信制御部は、前記無線端末を介して前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを前記他無線基地局へ送信する場合、前記無線基地局及び前記他無線基地局のそれぞれからの無線信号に基づいて前記無線端末が算出した結果に基づいて、前記無線端末を決定することを要旨とする。
本発明の特徴は、上位ノードとの間で通信を行う無線基地局における通信制御方法であって、自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記第1の無線基地局に接続される第2の無線基地局を介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間をトンネリングするカプセル化されたトンネリングデータを用いて通信を行うステップを含み、前記ステップにおいて、前記第1の無線基地局は、前記第2の無線基地局との間のセッションが確立できなかった場合に、前記第1の無線基地局と前記第2の無線基地局との間の通信経路上に設けられた無線端末を介して、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記第1の無線基地局から前記第2の無線基地局へ送信し、前記無線端末は、前記第1の無線基地局が、前記上位ノードと通信が行えない場合に、前記無線端末から受信したセルからの参照信号の受信強度又は受信品質に基づいて、前記第2無線基地局へ中継可能な端末として探索した無線端末であることを要旨とする。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの全体概略構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る通信システムにおけるS1インタフェースの確立状態を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係るeNBの構成図である。 図4は、本発明の実施形態に係るeNBの通信プロトコルスタックを示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る第1の処理における上り方向のデータ構成を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る第1の処理における下り方向のデータ構成を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る第2の処理における上り方向のデータ構成を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る第2の処理における下り方向のデータ構成を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係るMMEの構成図である。 図10は、本発明の実施形態に係るMMEの通信プロトコルスタックを示す図である。 図11は、本発明の実施形態に係る通信システムの第1の動作を示すシーケンス図である。 図12は、本発明の実施形態に係る通信システムの第2の動作を示すシーケンス図である。 図13は、本発明の実施形態に係るリレーノードの構成図である。 図14は、本発明の実施形態に係る無線端末の構成図である。 図15は、本発明の実施形態に係る第3の処理における上り方向のデータ構成を示す図である。 図16は、本発明の実施形態に係る第3の処理における下り方向のデータ構成を示す図である。 図17は、本発明の実施形態に係る通信システムの第3の動作を示すシーケンス図である。 図18は、本発明の実施形態に係る通信システムの第4の動作を示すシーケンス図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、通信システムの概略構成、LTE基地局(eNB)の構成、MMEの構成、通信システムの動作、作用・効果、その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)通信システムの概略構成
図1は、本実施形態に係る通信システムの概略構成図である。本実施形態では、通信システム1は、LTE技術を用いて構成されている。図1に示す通信システム1は、無線基地局であるLTE基地局(eNB)10−1、eNB10−2、eNB10−3と、ネットワーク制御装置であるMME(Mobile Management Entity)20と、eNB10−1乃至eNB10−3とMME20とを接続するバックホール30と、無線端末(UE)40と、リレーノード50と、UE60とを含む。本実施形態において、eNB10−1は、IPアドレスAが付与され、eNB10−2は、IPアドレスBが付与され、eNB10−3は、IPアドレスCが付与されている。また、MME20は、IPアドレスDが付与されている。
図1において、UE40は、eNB10−1が形成するセル内に存在し、UE60は、eNB10−1が形成するセルとeNB10−2が形成するセルの重複領域に存在する。リレーノード50は、eNB10−1が形成するセルとeNB10−2が形成するセルの重複領域に存在する。
eNB10−1は、当該eNB10−1が形成するセル内のUE40及びUE60との間で、無線通信区間を介して無線通信を行うことができる。LTEにおいて、eNB10−1と、UE40との間の通信方式は、E−UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)と称される。eNB10−2は、当該eNB10−2が形成するセル内のUE60との間で、無線通信区間を介して無線通信を行うことができる。
図2は、通信システム1におけるS1インタフェースの確立状態を示す図である。図2において、eNB10−1とMME20との間には、バックホール30を介して、トランスポート層の論理的な伝送路であるS1インタフェース#1が確立される。また、eNB10−2とMME20との間には、バックホール30を介して、S1インタフェース#2が確立される。eNB10−3とMME20との間には、バックホール30を介して、S1インタフェース#3が確立される。
(2)eNBの構成
図3は、eNB10−1の構成を示す図である。図3に示すeNB10−1は、制御部102、記憶部103、I/F部104、無線通信部106、アンテナ108を含む。なお、eNB10−2及びeNB10−3も、eNB10−1と同様の構成を有する。
制御部102は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、eNB10−1が具備する各種機能を制御する。記憶部103は、例えばメモリによって構成され、eNB10−1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
I/F部104は、バックホール30に接続されている。eNB10−1内のI/F部104は、MACアドレスa1が付与され、eNB10−2内のI/F部104は、MACアドレスb1が付与され、eNB10−3内のI/F部104は、MACアドレスc1が付与されている。I/F部104は、MME20、eNB10−2及びeNB10−3との間でデータの送信及び受信を行う。
無線通信部106は、RF回路、ベースバンド回路等を含み、変調及び復調、符号化及び復号等を行い、アンテナ108を介して、UE40との間で、無線信号の送信及び受信を行う。また、無線通信部106は、他のeNB、リレーノード50及びUE60との間で、無線信号の送信及び受信を行うことが可能である。eNB10−1内の無線通信部106は、MACアドレスa2が付与され、eNB10−2内の無線通信部106は、MACアドレスb2が付与され、eNB10−3内の無線通信部106は、MACアドレスc2が付与されている。
図4は、eNB10−1の通信プロトコルスタックを示す図である。なお、eNB10−2及びeNB10−3の通信プロトコルも、eNB10−1の通信プロトコルと同様である。
図4に示すeNB10−1の通信プロトコルスタックは、最上位のレイヤであるアプリケーション層(APL)と、APLの下位である無線側(Uu−IF)プロトコルと、APLの下位である有線のS1インタフェース側(S1−MME−IF)プロトコルとにより構成される。
Uu−IFプロトコルは、下位のレイヤから順に、PHY(Medium Access Control)、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)、RRC(Radio Resource Control)からなる。
S1−MME−IFプロトコルは、下位のレイヤから順に、L1、L2、IP(Internet Protocol)、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)、S1−AP(S1 - Application Protocol)からなる。eNB10−1の通信プロトコルスタックの機能は、制御部102の処理により実現される。
制御部102は、UE40からのMME20宛の上りデータを、アンテナ108及び無線通信部106を介して受信する。受信される上りデータは、Uu−IFプロトコルに対応した構成を有する。すなわち、上りデータは、アプリケーションデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ、PHYヘッダが付加された構成を有する。
バックホール30に設定されたS1インタフェース#1を介する通信(S1通信)が可能である場合、制御部102は、上りデータについて、Uu−IFプロトコルからS1−MME−IFプロトコルへの変換を行う。具体的には、制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHY、MAC、RLC、PDCP、RRCの機能により、上りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ、RRCヘッダを除去し、アプリケーションデータを取得する。更に、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのS1−AP、SCTP、IP、L2、L1の機能により、アプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ、IPヘッダ、L2ヘッダ、L1ヘッダを付加し、新たな上りデータを生成する。
更に、制御部102は、新たな上りデータを、I/F部104と、バックホール30に確立されたS1インタフェースとを介して、MME20へ送信する(S1通信)。
また、制御部102は、MME20からのUE40宛の下りデータを、I/F部104を介して受信する(S1通信)。受信される下りデータは、S1−MME−IFプロトコルに対応した構成を有する。すなわち、下りデータは、アプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ、IPヘッダ、L2ヘッダ、L1ヘッダが付加された構成を有する。
制御部102は、下りデータについて、S1−MME−IFプロトコルからUu−IFプロトコルへの変換を行う。具体的には、制御部102は、S1−MME−IFのL1、L2、IP、SCTP、S1APの機能により、下りデータからL1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダ、SCTPヘッダ、S1APヘッダを除去し、アプリケーションデータを取得する。更に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRC、PDCP、RLC、MAC、PHYの機能により、アプリケーションデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ、PHYヘッダを付加し、新たな下りデータを生成する。
更に、制御部102は、新たな下りデータを、無線通信部106及びアンテナ108を介して、UE40へ送信する。
ここで、バックホール30の障害が発生し、eNB10−1とMME20との間のS1通信が不可になった場合を考える。この場合、本実施形態では、eNB10−1とMME20との通信は、eNB10−2を介した通信と、eNB10−2及びeNB10−3を介した通信との何れかとなる。
以下、eNB10−2を介した、eNB10−1とMME20との通信に関する処理(第1の処理)と、eNB10−2及びeNB10−3を介した、eNB10−1とMME20との通信に関する処理(第2の処理)とを説明する。
(2.1)第1の処理
(2.1.1)上り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理
eNB10−1内の制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、バックホール30の障害が発生し、eNB10−1とMME20との間のS1通信が不可になったことを検知する。
この場合、制御部102は、隣接するeNB10−2との間の無線通信区間にセッション(第1セッション)を確立する。セッション確立するときの相手は、予め決められたeNBでもよいし、自eNBの周辺に存在するeNBのうち通信状況の最も良いeNBでもよい。
その後、制御部102は、上りデータを受信すると、S1−MME−IFプロトコルのS1−APの機能、SCTPの機能及びIPの機能により、図5(a)に示すように、上りデータ内のアプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ及びIPヘッダを付加し、カプセル化されたデータ(トンネリングデータ)を生成する。ここで、IPヘッダは、送信元を示すeNB10−1のIPアドレスAと、送信先を示すMME20のIPアドレスDとを含む。
次に、制御部102は、IPの機能により、図5(b)に示すように、トンネリングデータに、当該トンネリングデータがトンネリングの対象であることを示すトンネリングヘッダを付加する。トンネリングヘッダは、例えば所定のビット列である。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図5(c)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第1転送用上りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すeNB10−1内の無線通信部106のMACアドレスa2と、送信先を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第1セッションを介して、eNB10−2へ第1転送用上りデータを送信する。
その後、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、バックホール30の障害が復旧し、MME20との間のS1通信が可能となったことを検知した場合には、eNB10−2への第1転送用上りデータの送信を停止し、S1インタフェース#1を介してMME20と通信を行う。
(2.1.2)上り通信におけるeNB10−2内の制御部102の処理
eNB10−2内の制御部102は、第1セッション、アンテナ108及び無線通信部106を介して、eNB10−1からの第1転送用上りデータを受信する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、第1転送用上りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部102は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。
次に、制御部102は、トンネリングデータのIPヘッダ内の送信先のIPアドレスDにより、送信先がeNB10−2ではなく、MME20であることを認識する。
次に、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、eNB10−2とMME20との間のS1通信が可能であるか否かを判定する。第1の処理においては、eNB10−2とMME20との間のS1通信が可能であると判定される。
次に、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのL2の機能及びL1の機能により、図5(d)に示すように、トンネリングデータにL2ヘッダ及びL1ヘッダを付加し、第2転送用上りデータを生成する。ここで、L2ヘッダは、送信元を示すeNB10−2内のI/F部104のMACアドレスb1と、送信先を示すMME20のI/F部204のMACアドレスd(後述)とを含む。
更に、制御部102は、I/F部104、及び、バックホール30に設定されたS1インタフェース#2を介して、MME20へ第2転送用上りデータを送信する。
(2.1.3)下り通信におけるeNB10−2内の制御部102の処理
eNB10−2内の制御部102は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#2、I/F部104を介して、MME20からの第1転送用下りデータを受信する。図6(a)に示すように、第1転送用下りデータは、アプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ、IPヘッダ、L2ヘッダ及びL1ヘッダが付加された構成を有する。IPヘッダは、送信元を示すIPアドレスDと、送信先を示すIPアドレスAとを含む。L2ヘッダは、送信元を示すMME20内のI/F部204のMACアドレスdと、送信先を示すeNB10−2内のI/F部104のMACアドレスb1とを含む。
制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのL1の機能及びL2の機能により、第1転送用下りデータからL1ヘッダ及びL2ヘッダを除去する。残ったデータのIPヘッダ内の送信先はIPアドレスA、すなわち、送信先はeNB10−1である。このため、制御部102は、残ったデータをトンネリングデータとし、IPの機能により、先頭部にトンネリングヘッダを付加する。更に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図6(b)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第4転送用下りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2と、送信先を示すeNB10−1内の無線通信部106のMACアドレスa2とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第1セッションを介して、eNB10−1へ第4転送用下りデータを送信する。
(2.1.4)下り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理
eNB10−1内の制御部102は、第1セッション、アンテナ108及び無線通信部106を介して、eNB10−2からの第4転送用下りデータを受信する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、図6(c)に示すように、第4転送用下りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部102は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。次に、制御部102は、残ったデータからトンネリングヘッダを除去し、トンネリングデータを取得する。次に、制御部102は、トンネリングデータ内のアプリケーションデータを含んだ下りデータを生成する。更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第1セッションを介して、UE40へ下りデータを送信する。
(2.2)第2の処理
(2.2.1)上り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理
上り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理は、上述した第1の処理と同様である。すなわち、eNB10−1内の制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、バックホール30の障害が発生し、eNB10−1とMME20との間のS1通信が不可になったことを検知する。
この場合、制御部102は、隣接するeNB10−2との間の無線通信区間に第1セッションを確立する。
その後、制御部102は、上りデータを受信すると、S1−MME−IFプロトコルのS1−APの機能、SCTPの機能及びIPの機能により、図7(a)に示すように、上りデータ内のアプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ及びIPヘッダを付加し、トンネリングデータを生成する。ここで、IPヘッダは、送信元を示すeNB10−1のIPアドレスAと、送信先を示すMME20のIPアドレスDとを含む。
次に、制御部102は、IPの機能により、図7(b)に示すように、トンネリングデータに、トンネリングヘッダを付加する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図7(c)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第1転送用上りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すeNB10−1内の無線通信部108のMACアドレスa2と、送信先を示すeNB10−2内の無線通信部108のMACアドレスb2とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第1セッションを介して、eNB10−2へ第1転送用上りデータを送信する。
その後、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、バックホール30の障害が復旧したことを検知した場合には、eNB10−2への第1転送用上りデータの送信を停止し、S1インタフェース#1を介してMME20と通信を行う。
(2.2.2)上り通信におけるeNB10−2内の制御部102の処理
eNB10−2内の制御部102は、第1セッション、アンテナ108及び無線通信部106を介して、eNB10−1からの第1転送用上りデータを受信する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、第1転送用上りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部102は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。更に、制御部102は、トンネリングデータのIPヘッダ内の送信先のIPアドレスDにより、送信先がeNB10−2ではなく、MME20であることを認識する。
次に、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、eNB10−2とMME20との間のS1通信が可能であるか否かを判定する。第2の処理においては、eNB10−2とMME20との間のS1通信が不可能であると判定される。
eNB10−2とMME20との間のS1通信が不可能である場合、制御部102は、隣接するeNB10−3との間の無線通信区間にセッション(第2セッション)を確立する。
更に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図7(d)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第3転送用上りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2と、送信先を示すeNB10−3内の無線通信部106のMACアドレスc2とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第2セッションを介して、eNB10−3へ第3転送用上りデータを送信する。
(2.2.3)上り通信におけるeNB10−3内の制御部102の処理
eNB10−3内の制御部102は、第2セッション、アンテナ108及び無線通信部106を介して、eNB10−2からの第3転送用上りデータを受信する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、第3転送用上りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部102は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。更に、制御部102は、トンネリングデータのIPヘッダ内の送信先のIPアドレスDにより、トンネリングデータの送信先がeNB10−3ではなく、MME20であることを認識する。
次に、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、eNB10−3とMME20との間のS1通信が可能であるか否かを判定する。ここでは、eNB10−3とMME20との間のS1通信が可能であると判定される。なお、eNB10−3とMME20との間のS1通信が不可能である場合には、eNB10−2からeNB10−3へのデータ転送と同様に、eNB10−3から他のeNBへのデータ転送が行われる。
eNB10−3とMME20との間のS1通信が可能である場合、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのL2の機能及びL1の機能により、図7(e)に示すように、トンネリングデータにL2ヘッダ及びL1ヘッダを付加し、第4転送用上りデータを生成する。ここで、L2ヘッダは、送信元を示すeNB10−3内のI/F部104のMACアドレスc1と、送信先を示すMME20内のI/F部204のMACアドレスdとを含む。
更に、制御部102は、I/F部104、及び、バックホール30に設定されたS1インタフェース#3を介して、MME20へ第4転送用上りデータを送信する。
(2.2.4)下り通信におけるeNB10−3内の制御部102の処理
eNB10−3内の制御部102は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#3、I/F部104を介して、MME20からの第2転送用下りデータを受信する。図8(a)に示すように、第2転送用下りデータは、アプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ、IPヘッダ、L2ヘッダ及びL1ヘッダが付加された構成を有する。IPヘッダは、送信元を示すIPアドレスDと、送信先を示すIPアドレスAとを含む。L2ヘッダは、送信元を示すMME20内のI/F部204のMACアドレスdと、送信先を示すeNB10−3内のI/F部104のMACアドレスc1とを含む。
制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのL1の機能及びL2の機能により、第2転送用下りデータからL1ヘッダ及びL2ヘッダを除去する。残ったデータのIPヘッダ内の送信先はIPアドレスA、すなわち、送信先はeNB10−1である。このため、制御部102は、残ったデータをトンネリングデータとし、IPの機能により、先頭部にトンネリングヘッダを付加する。更に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図8(b)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第3転送用下りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すeNB10−3内の無線通信部106のMACアドレスc2と、送信先を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第2セッションを介して、eNB10−2へ第3転送用上りデータを送信する。
(2.2.5)下り通信におけるeNB10−2内の制御部102の処理
eNB10−2内の制御部102は、第2セッション、アンテナ108及び無線通信部106を介して、eNB10−3からの第3転送用下りデータを受信する。
制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能、RRCの機能により、第3転送用下りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部102は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。トンネリングデータのIPヘッダ内の送信先はIPアドレスA、すなわち、送信先はeNB10−1である。このため、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図8(c)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第4転送用下りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2と、送信先を示すeNB10−1内の無線通信部106のMACアドレスa2とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第1セッションを介して、eNB10−1へ第4転送用下りデータを送信する。
(2.2.6)下り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理
下り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理は、上述した第1の処理と同様である。すなわち、eNB10−1内の制御部102は、第1セッション、アンテナ108及び無線通信部106を介して、eNB10−2からの第4転送用下りデータを受信する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、図8(d)に示すように、第4転送用下りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部102は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。次に、制御部102は、残ったデータからトンネリングヘッダを除去し、トンネリングデータを取得する。次に、制御部102は、トンネリングデータ内のアプリケーションデータを含んだ下りデータを生成する。更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108及び第1セッションを介して、UE40へ下りデータを送信する。
(3)MMEの構成
図9は、MME20の構成を示す図である。図9に示すMME20は、制御部202、記憶部203、I/F部204を含む。
制御部202は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、MME20が具備する各種機能を制御する。記憶部103は、例えばメモリによって構成され、MME20における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
I/F部204は、バックホール30に接続されている。I/F部204は、eNB10−1乃至eNB10−3との間でデータの送信及び受信を行う。
図10は、MME20の通信プロトコルスタックを示す図である。図10に示すMME20の通信プロトコルスタックは、下位のレイヤから順に、L1、L2、IP(Internet Protocol)、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)、S1−AP、NAS(Non Access Stratum)、APPからなる。MME20の通信プロトコルスタックの機能は、制御部202の処理により実現される。
制御部202は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#1、I/F部104を介して、eNB10−1からのデータを受信する。制御部202は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#2、I/F部104を介して、eNB10−2からのデータを受信する。制御部202は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#3、I/F部104を介して、eNB10−3からのデータを受信する。
また、制御部202は、I/F部104、バックホール30に設定されたS1インタフェース#1を介して、eNB10−1へデータを送信する。制御部202は、I/F部104、バックホール30に設定されたS1インタフェース#2を介して、eNB10−2へデータを送信する。制御部202は、I/F部104、バックホール30に設定されたS1インタフェース#3を介して、eNB10−3へデータを送信する。
eNB10−1及びeNB10−2によって、上述した第1の処理が行われる場合、制御部202は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#2、I/F部104を介して、eNB10−2からの第2転送用上りデータ(図5(d))を受信する。更に、制御部202は、I/F部104、バックホール30に設定されたS1インタフェース#2を介して、eNB10−2へ第1転送用下りデータ(図6(a))を送信する。
eNB10−1、eNB10−2及びeNB10−3によって、上述した第2の処理が行われる場合、制御部202は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#3、I/F部104を介して、eNB10−3からの第4転送用上りデータ(図7(e))を受信する。更に、制御部202は、I/F部104、バックホール30に設定されたS1インタフェース#3を介して、eNB10−3へ第2転送用下りデータ(図8(a))を送信する。
(4)通信システムの動作
(4.1)第1の動作
図11は、通信システム1の第1の動作を示すシーケンス図である。第1の動作は、eNB10−1及びeNB10−2によって、上述した第1の処理が行われる場合に対応する。
ステップS101において、eNB10−1とMME20とは、バックホール30に設定されたS1インタフェース#1を介して通信を行っている。
このような状況下で、ステップS102において、バックホール30に障害が発生し、eNB10−1とMME20とのS1通信が不可になると、ステップS103において、eNB10−1は、当該障害を検知する。
ステップS104において、eNB10−1は、eNB10−2との間で第1セッションを確立する。
ステップS105において、UE40は、MME20宛の上りデータをeNB10−1へ送信する。eNB10−1は、当該上りデータを受信する。
ステップS106において、eNB10−1は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第1転送用上りデータを生成し、eNB10−2へ送信する。eNB10−2は、第1転送用上りデータを受信する。なお、ステップS104における第1セッションは、有線上でもよく、無線上でもよい。第1セッションが有線上である場合は、第1転送用上りデータには、無線プロトコルのヘッダが付与されない。また、後述の第2セッションは、有線上でもよく、無線上でもよい。
ステップS107において、eNB10−2は、第1転送用上りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS108において、eNB10−2は、第2転送用上りデータを生成し、MME20へ送信する。MME20は、当該第2転送用上りデータを受信する。
ステップS109において、MME20は、第1転送用下りデータを生成し、eNB10−2へ送信する。eNB10−2は、第1転送用下りデータを受信する。
ステップS110において、eNB10−2は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第4転送用下りデータを生成し、eNB10−1へ送信する。eNB10−1は、第4転送用下りデータを受信する。
ステップS111において、eNB10−1は、第4転送用下りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS112において、eNB10−1は、下りデータを生成する。ステップS113において、eNB10−1は、下りデータをUE40へ送信する。UE40は、当該下りデータを受信する。
(4.2)第2の動作
図12は、通信システム1の第2の動作を示すシーケンス図である。第2の動作は、eNB10−1、eNB10−2及びeNB10−3によって、上述した第2の処理が行われる場合に対応する。
ステップS201乃至ステップS207の動作は、図11におけるステップS101乃至ステップS107の動作と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS208において、eNB10−1は、eNB10−3との間で第2セッションを確立する。なお、ステップS208の動作は、ステップS204の動作と同時期に行われてもよい。
ステップS209において、eNB10−2は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第3転送用上りデータを生成し、eNB10−3へ送信する。eNB10−3は、第3転送用上りデータを受信する。
ステップS210において、eNB10−3は、第3転送用上りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS211において、eNB10−3は、第4転送用上りデータを生成し、MME20へ送信する。MME20は、当該第4転送用上りデータを受信する。
ステップS212において、MME20は、第2転送用下りデータを生成し、eNB10−3へ送信する。eNB10−3は、第2転送用下りデータを受信する。
ステップS213において、eNB10−3は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第3転送用下りデータを生成し、eNB10−2へ送信する。eNB10−2は、第3転送用下りデータを受信する。
ステップS214において、eNB10−2は、第3転送用下りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS215において、eNB10−2は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第4転送用下りデータを生成し、eNB10−1へ送信する。eNB10−1は、第4転送用下りデータを受信する。
ステップS216乃至ステップS218の動作は、図11のステップS111乃至ステップS113の動作と同様であるので、その説明は省略する。
(5)作用・効果
本実施形態に係る通信システム1において、eNB10−1は、当該eNB10−1とMME20との間のバックホール30が通常状態の場合には、S1通信により、MME20との間でデータを送受信する。一方、バックホール30に障害が発生してS1通信が不可能になった場合には、eNB10−1は、eNB10−2やeNB10−3を介してMME20との間でデータを送受信する。
この際、eNB10−2は、eNB10−1からのデータを受信した場合、当該データがMME20に転送すべきデータであり、且つ、MME20との間でS1通信が可能である場合には、eNB10−1からのデータをMME20へ送信する。また、eNB10−2は、MME20からのデータを受信した場合、当該データがeNB10−1に転送すべきデータである場合には、MME20からのデータをeNB10−1へ送信する。
また、eNB10−2は、eNB10−1からのデータを受信したが、バックホール30に障害が発生してMME20との間でS1通信が不可能である場合には、受信したデータをeNB10−3へ送信する。この場合、eNB10−3は、eNB10−2からのデータを受信した場合、当該データがMME20に転送すべきデータであり、且つ、MME20との間でS1通信が可能である場合には、eNB10−2からのデータをMME20へ送信する。また、eNB10−3は、MME20からのデータを受信した場合、当該データがeNB10−1に転送すべきデータである場合には、MME20からのデータをeNB10−2へ送信する。更に、eNB10−2は、eNB10−3からのデータを受信した場合、当該データがeNB10−1に転送すべきデータである場合には、eNB10−2からのデータをeNB10−1へ送信する。
従って、eNB10−1とMME20とのS1通信が不可能になった場合であっても、eNB10−1は、eNB10−2やeNB10−3を介してMME20と通信を行うことができ、eNB10−1とMME20との通信の確実性が向上する。
また、eNB10−1は、eNB10−1とMME20とのS1通信が不可能であるために、UE40からの上りデータをeNB10−2へ転送する際には、アプリケーションデータ、S1APヘッダ、SCTPヘッダ、IPヘッダからなるトンネリングデータに、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、トンネリングヘッダを付加する。更に、eNB10−1は、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第1転送用上りデータを生成し、eNB10−2へ送信する。このように、S1−MME−IFプロトコルとUu−IFプロトコルとが併用され、適宜組み合わせて用いられることにより、eNB10−1からMME20までトンネリングデータを転送することが可能となる。
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、eNB10−1は、eNB10−2との間で、転送時に第1セッションを介して、直接に通信を行った。しかし、eNB10−1は、eNB10−2までの距離が遠い等の理由により、第1セッションを確立できない場合には、リレーノード50を介して、eNB10−2との間で通信を行うようにしてもよい。更に、eNB10−1は、リレーノード50を介して、eNB10−2との間で通信を行うこともできない場合には、UE60を介して、eNB10−2との間で通信を行うようにしてもよい。
図13は、リレーノード50の構成を示す図である。図13に示すリレーノード50は、制御部502、記憶部503、無線通信部504、アンテナ506、無線通信部508及びアンテナ510を含む。
制御部502は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、リレーノード50が具備する各種機能を制御する。記憶部503は、例えばメモリによって構成され、リレーノード50における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
リレーノード50の通信プロトコルスタックは、最上位のレイヤであるAPLと、APLの下位であるUu−IFプロトコルとにより構成される。Uu−IFプロトコルは、下位のレイヤから順に、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRCからなる。リレーノード50の通信プロトコルスタックの機能は、制御部502の処理により実現される。
無線通信部504は、RF回路、ベースバンド回路等を含み、変調及び復調、符号化及び復号等を行い、アンテナ506を介して、eNB10−1との間で、無線信号の送信及び受信を行う。無線通信部508は、RF回路、ベースバンド回路等を含み、変調及び復調、符号化及び復号等を行い、アンテナ510を介して、eNB10−2との間で、無線信号の送信及び受信を行う。
図14は、UE60の構成を示す図である。図14に示すUE60は、制御部602、記憶部603、無線通信部604及びアンテナ606を含む。
制御部602は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、UE60が具備する各種機能を制御する。記憶部603は、例えばメモリによって構成され、UE60における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
UE60の通信プロトコルスタックは、最上位のレイヤであるAPLと、APLの下位であるUu−IFプロトコルとにより構成される。Uu−IFプロトコルは、下位のレイヤから順に、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRCからなる。リレーノード50の通信プロトコルスタックの機能は、制御部602の処理により実現される。
無線通信部604は、RF回路、ベースバンド回路等を含み、変調及び復調、符号化及び復号等を行い、アンテナ606を介して、eNB10−1及びeNB10−2との間で、無線信号の送信及び受信を行う。
以下、eNB10−1とeNB10−2とが、リレーノード50を介して通信を行う場合の処理(第3の処理)と、eNB10−1とeNB10−2とが、UE60を介して通信を行う場合の処理(第4の処理)とについて説明する。
(6.1)第3の処理
(6.1.1)通常状態のリレーノード50の制御部502の処理
通常状態、具体的には、バックホール30の障害が発生する前の状態において、リレーノード50内の制御部502は、無線通信部504及びアンテナ506を介して、eNB10−1との間でコネクションを確立する。また、通常状態において、リレーノード50内の制御部502は、無線通信部508及びアンテナ510を介して、eNB10−2との間でコネクションを確立する。コネクションの確立後、リレーノード50は、RRC_IDLEの状態を維持する。
(6.1.2)上り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理
eNB10−1内の制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、バックホール30の障害が発生し、eNB10−1とMME20との間のS1通信が不可になったことを検知する。
この場合、制御部102は、隣接するeNB10−2との間の無線通信区間にセッション(第1セッション)の確立を試みる。第1セッションが確立できなかった場合、制御部102は、上りデータを受信すると、S1−MME−IFプロトコルのS1−APの機能、SCTPの機能及びIPの機能により、図15(a)に示すように、上りデータ内のアプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ及びIPヘッダを付加し、トンネリングデータを生成する。ここで、IPヘッダは、送信元を示すeNB10−1のIPアドレスAと、送信先を示すMME20のIPアドレスDとを含む。
次に、制御部102は、図15(b)に示すように、トンネリングデータに、当該トンネリングデータがトンネリングの対象であることを示すトンネリングヘッダを付加する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図15(c)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第5転送用上りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すeNB10−1内の無線通信部106のMACアドレスa2と、送信先を示すリレーノード50内の無線通信部504のMACアドレスe1とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108を介して、リレーノード50へ第5転送用上りデータを送信する。
その後、制御部102は、S1−MME−IFプロトコルのIPの機能により、バックホール30の障害が復旧し、MME20との間のS1通信が可能となったことを検知した場合には、リレーノード50への第5転送用上りデータの送信を停止し、S1インタフェース#1を介してMME20と通信を行う。
(6.1.3)上り通信におけるリレーノード50内の制御部502の処理リレーノード50内の制御部102は、アンテナ506及び無線通信部504を介して、eNB10−1からの第5転送用上りデータを受信する。次に、制御部502は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、第5転送用上りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部502は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。次に、制御部502は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図15(d)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第6転送用上りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すリレーノード50内の無線通信部508のMACアドレスe2と、送信先を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2とを含む。
更に、制御部502は、無線通信部508、アンテナ510を介して、eNB10−2へ第6転送用上りデータを送信する。
(6.1.4)上り通信におけるeNB10−2内の制御部102の処理
eNB10−2内の制御部102は、アンテナ108及び無線通信部106を介して、リレーノード50からの第6転送用上りデータを受信する。次に、制御部102は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、第3転送用上りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部102は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。
その後は、上述した第1の処理及び第2の処理の何れかの上り通信におけるeNB10−2内の制御部102の処理と同様の処理が行われる。すなわち、転送用上りデータは、eNB10−2からMME20へ送信される。あるいは、転送用上りデータは、eNB10−2からeNB10−3を介してMME20へ送信される。
(6.1.5)下り通信におけるeNB10−2内の制御部102の処理
上述した第1の処理が行われる場合、eNB10−2内の制御部102は、バックホール30に設定されたS1インタフェース#3、I/F部104を介して、MME20からの第1転送用下りデータを受信する。図16(a)に示すように、第1転送用下りデータは、アプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ、IPヘッダ、L2ヘッダ及びL1ヘッダが付加された構成を有する。IPヘッダは、送信元を示すIPアドレスDと、送信先を示すIPアドレスAとを含む。L2ヘッダは、送信元を示すMME20内のI/F部204のMACアドレスdと、送信先を示すeNB10−2内のI/F部104のMACアドレスb1とを含む。
一方、上述した第2の処理が行われる場合、eNB10−2内の制御部102は、第2セッション、アンテナ108及び無線通信部106を介して、eNB10−3からの第3転送用下りデータを受信する。図16(b)に示すように、第3転送用下りデータは、アプリケーションデータに、S1APヘッダ、SCTPヘッダ、IPヘッダ、トンネリングヘッダ、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ、PHYヘッダが付加された構成を有する。IPヘッダは、送信元を示すIPアドレスDと、送信先を示すIPアドレスAとを含む。MACヘッダは、送信元を示すeNB10−3内の無線通信部106のMACアドレスc2と、送信先を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2とを含む。
制御部102は、第1転送用下りデータ又は第3転送用下りデータ内のアプリケーションデータ、S1APヘッダ、SCTPヘッダ及びIPヘッダからなるトンネリングデータに、トンネリングヘッダ、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加して、図16(c)に示すように、第5転送用下りデータを生成する。MACヘッダは、送信元を示すeNB10−2内の無線通信部106のMACアドレスb2と、送信先を示すリレーノード50内の無線通信部508のMACアドレスe2とを含む。
更に、制御部102は、無線通信部106、アンテナ108を介して、リレーノード50へ第5転送用上りデータを送信する。
(6.1.6)下り通信におけるリレーノード50内の制御部502の処理リレーノード50内の制御部102は、アンテナ510及び無線通信部508を介して、eNB10−2からの第5転送用上りデータを受信する。次に、制御部502は、Uu−IFプロトコルのPHYの機能、MACの機能、RLCの機能、PDCPの機能及びRRCの機能により、第5転送用下りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去する。残ったデータの先頭部にはトンネリングヘッダが存在する。制御部502は、トンネリングヘッダを検出した場合、当該トンネリングヘッダに続くデータがトンネリングデータであることを認識する。次に、制御部502は、Uu−IFプロトコルのRRCの機能、PDCPの機能、RLCの機能、MACの機能及びPHYの機能により、図16(d)に示すように、トンネリングヘッダが付加されたトンネリングデータに、RRCヘッダ、PDCPヘッダ、RLCヘッダ、MACヘッダ及びPHYヘッダを付加し、第6転送用下りデータを生成する。ここで、MACヘッダは、送信元を示すリレーノード50内の無線通信部504のMACアドレスe1と、送信先を示すeNB10−1内の無線通信部106のMACアドレスa2とを含む。
更に、制御部502は、無線通信部504、アンテナ506を介して、eNB10−1へ第6転送用下りデータを送信する。
(6.1.7)下り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理
eNB10−1内の制御部102は、アンテナ108及び無線通信部106を介して、リレーノード50からの第6転送用下りデータを受信する。
その後は、上述した第1の処理及び第2の処理の何れかの下り通信におけるeNB10−1内の制御部102の処理と同様の処理が行われる。すなわち、次に、制御部102は、第6転送用下りデータからPHYヘッダ、MACヘッダ、RLCヘッダ、PDCPヘッダ及びRRCヘッダを除去し、更に、トンネリングヘッダを除去して、トンネリングデータを取得する。次に、制御部102は、トンネリングデータ内のアプリケーションデータを含んだ下りデータを生成して、UE40へ下りデータを送信する。
(6.2)第4の処理
第4の処理は、上述した第3の処理におけるリレーノード50内の制御部502を、UE60内の制御部602に置き換えた場合と同様である。但し、通常状態における処理が異なっている。以下、第4の処理における通常状態のUE60の制御部602の処理、及び、eNB10−1の制御部102の処理について説明する。
(6.2.1)通常状態のUE60の制御部602の処理
通常状態、具体的には、バックホール30の障害が発生する前の状態において、UE60内の制御部602は、所属しているセル(ここでは、eNB10−1によって形成されるセル)からの参照信号(RS)と、他のセル(ここでは、eNB10−2によって形成されるセル)からのRSを、アンテナ606及び無線通信部604を介して受信する。更に、制御部602は、RSに含まれる情報に基づいて、各セル毎に、RSRP(Reference Signal Received Power)やRSRQ(Reference Signal Received Quality)を算出する。RSRPやRSRQは、UE60のハンドオーバの要否判定等に用いられる。
制御部602は、RSRPやRSRQを、無線通信部604及びアンテナ606を介して、所属しているセルを形成するeNB10−1へ送信する。
(6.2.2)通常状態のeNB10−1の制御部102の処理
eNB10−1内の制御部102は、アンテナ108及び無線通信部106を介して、RSRPやRSRQを受信する。制御部102は、RSRPやRSRQに基づいて、UE60が所属可能な他のセルを形成するeNB(ここではeNB10−2)を認識できる。このため、制御部102は、バックホール30の障害が発生し、eNB10−1とMME20との間のS1通信が不可になった場合に、隣接するeNBへ中継可能なUEを探索可能である。
(6.3)通信システムの動作
(6.3.1)第3の動作
図17は、通信システム1の第3の動作を示すシーケンス図である。第1の動作は、eNB10−1及びeNB10−2によって、上述した第1の処理が行われるとともに、eNB10−1、リレーノード50及びeNB10−2によって、上述した第3の処理が行われる場合に対応する。なお、リレーノード50に代えてUE60が用いられる場合にも同様の動作が行われる。
以下においては、予め、リレーノード50とeNB10−1との間でコネクションが確立されるとともに、リレーノード50とeNB10−2との間でコネクションが確立されているものとする。
ステップS301において、eNB10−1とMME20とは、バックホール30に設定されたS1インタフェース#1を介して通信を行っている。
このような状況下で、ステップS302において、バックホール30に障害が発生し、eNB10−1とMME20とのS1通信が不可になると、ステップS303において、eNB10−1は、当該障害を検知する。
ステップS304において、UE40は、MME20宛の上りデータをeNB10−1へ送信する。eNB10−1は、当該上りデータを受信する。
ステップS305において、eNB10−1は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第5転送用上りデータを生成し、リレーノード50へ送信する。リレーノード50は、第5転送用上りデータを受信する。
ステップS306において、リレーノード50は、第5転送用上りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS307において、リレーノード50は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第6転送用上りデータを生成し、eNB10−2へ送信する。eNB10−2は、第6転送用上りデータを受信する。
ステップS308において、eNB10−2は、第6転送用上りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS309において、eNB10−2は、第2転送用上りデータを生成し、MME20へ送信する。MME20は、第2転送用上りデータを受信する。
ステップS310において、MME20は、転送用下りデータを生成し、eNB10−2へ送信する。eNB10−2は、第1転送用下りデータを受信する。
ステップS311において、eNB10−2は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第5転送用下りデータを生成し、リレーノード50へ送信する。リレーノード50は、第5転送用下りデータを受信する。
ステップS312において、リレーノード50は、第5転送用下りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS313において、リレーノード50は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第6転送用下りデータを生成し、eNB10−1へ送信する。eNB10−1は、第6転送用下りデータを受信する。
ステップS314において、eNB10−1は、第6転送用下りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS315において、eNB10−1は、下りデータを生成する。ステップS316において、eNB10−1は、下りデータをUE40へ送信する。UE40は、当該下りデータを受信する。
なお、eNB10−1は、リレーノード50を介してeNB10−2と第1セッションを確立し、ステップS305乃至ステップS307の動作と、ステップS311乃至ステップS313の動作とをまとめて行ってもよい。
(6.3.2)第4の動作
図18は、通信システム1の第4の動作を示すシーケンス図である。第4の動作は、eNB10−1及びeNB10−2によって、上述した第2の処理が行われるとともに、eNB10−1、リレーノード50及びeNB10−2によって、上述した第3の処理が行われる場合に対応する。なお、リレーノード50に代えてUE60が用いられる場合にも同様の動作が行われる。
以下においては、予め、リレーノード50とeNB10−1との間でコネクションが確立されるとともに、リレーノード50とeNB10−2との間でコネクションが確立されているものとする。
ステップS401において、eNB10−1とMME20とは、バックホール30に設定されたS1インタフェース#1を介して通信を行っている。
このような状況下で、ステップS402において、バックホール30に障害が発生し、eNB10−1とMME20とのS1通信が不可になると、ステップS403において、eNB10−1は、当該障害を検知する。
ステップS404において、UE40は、MME20宛の上りデータをeNB10−1へ送信する。eNB10−1は、当該上りデータを受信する。
ステップS405において、eNB10−1は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第5転送用上りデータを生成し、リレーノード50へ送信する。リレーノード50は、第5転送用上りデータを受信する。
ステップS406において、リレーノード50は、第5転送用上りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS407において、リレーノード50は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第6転送用上りデータを生成し、eNB10−2へ送信する。eNB10−2は、第6転送用上りデータを受信する。
ステップS408乃至ステップS415の動作は、図12のステップS207乃至ステップS214の動作と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS416において、eNB10−2は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第5転送用下りデータを生成し、リレーノード50へ送信する。リレーノード50は、第5転送用下りデータを受信する。
ステップS417において、リレーノード50は、第5転送用下りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS418において、リレーノード50は、トンネリングデータとトンネリングヘッダとを含んだ第6転送用下りデータを生成し、eNB10−1へ送信する。eNB10−1は、第6転送用下りデータを受信する。
ステップS419において、eNB10−1は、第6転送用下りデータに含まれるトンネリングヘッダを検出する。
ステップS420において、eNB10−1は、下りデータを生成する。ステップS316において、eNB10−1は、下りデータをUE40へ送信する。UE40は、当該下りデータを受信する。
(6.4)作用・効果
本実施形態に係る通信システム1において、eNB10−1は、当該eNB10−1とMME20との間のバックホール30が通常状態の場合には、S1通信により、MME20との間でデータを送受信する。一方、バックホール30に障害が発生してS1通信が不可能になった場合には、eNB10−1は、リレーノード50又はUE60と、eNB10−2やeNB10−3とを介してMME20との間でデータを送受信する。
この際、リレーノード50又はUE60は、予め、eNB10−1との間でコネクションを確立するとともに、eNB10−2との間でコネクションを確立しておき、eNB10−1とeNB10−2との間のデータの中継を行う。
従って、eNB10−1とMME20とのS1通信が不可能になった場合であっても、eNB10−1は、リレーノード50又はUE60と、eNB10−2やeNB10−3とを介してMME20と通信を行うことができ、eNB10−1とMME20との通信の確実性が向上する。
(6.5)その他
上述した実施形態では、バックホール30に障害が発生し、eNB10−1とMME20とのS1通信が不可になった場合に、eNB10−1は、eNB10−2やeNB10−3を介してMME20との間でデータを送受信した。しかし、S1通信が不可となったこと以外の条件が満たされた場合に、eNB10−1は、eNB10−2やeNB10−3を介してMME20との間でデータを送受信してもよい。例えば、eNB10−1内の制御部102は、MME20との間の通信におけるトラフィック量が予め定められた閾値以上である場合には、S1通信により、上りデータをMME20へ送信し、トラフィック量が閾値未満である場合には、eNB10−2との間で第1セッションを確立し、第1転送用上りデータをeNB10−2へ送信するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、リレーノード50やUE60による中継が行われる場合には、eNB10−1によって形成されるセルとeNB10−2によって形成されるセルとにおいて、異なる周波数チャネルが用いられることを前提としたが、同一の周波数チャネルが用いられる場合であっても、SDMAやOFDMサブチャネルを用いることで、干渉を抑制可能である。また、TDMAにより、リレーノード50やUE60が、時分割で接続先のeNBを切り替えることで、干渉を抑制可能である。更には、複数のUE60が存在する場合には、UE60同士がBluetooth(登録商標)通信や赤外線通信等の別方式の通信を行うことで、複数のUE60を介した転送が可能となる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
なお、日本国特許出願第2010−251240号(2010年11月9日出願)及び日本国特許出願第2010−251241号(2010年11月9日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
本発明によれば、無線基地局と上位ノードとの通信の確実性を向上できる。

Claims (10)

  1. 複数の無線基地局と上位ノードとを有する通信システムであって、
    第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記第1の無線基地局に接続される第2の無線基地局を介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間をトンネリングするカプセル化されたトンネリングデータを用いて通信を行い、
    前記通信において、前記第1の無線基地局は、前記第2の無線基地局との間のセッションが確立できなかった場合に、前記第1の無線基地局と前記第2の無線基地局との間の通信経路上に設けられた無線端末を介して、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記第2の無線基地局へ送信し、
    前記無線端末は、前記第1の無線基地局が、前記上位ノードと通信が行えない場合に、前記無線端末から受信したセルからの参照信号の受信強度又は受信品質に基づいて、前記第2無線基地局へ中継可能な端末として探索した無線端末である通信システム。
  2. 前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記第2の無線基地局を介さない前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第1の通信と、前記トンネリングデータを用いて前記第2の無線基地局を介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第2の通信との何れかを行う請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1の通信及び前記第2の通信に加えて、前記トンネリングデータを用いて、前記第1の無線基地局に接続される前記第2の無線基地局と、前記第2の無線基地局に接続される第3の無線基地局とを介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第3の通信の何れかを行う請求項2に記載の通信システム。
  4. 上位ノードとの間で通信を行う無線基地局であって、
    自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記自無線基地局に接続される他無線基地局を介する前記自無線基地局と前記上位ノードとの間をトンネリングするカプセル化されたトンネリングデータを用いて通信を行う通信制御部を備え、
    前記通信制御部は、前記通信において、前記他無線基地局との間のセッションが確立できなかった場合に、前記他無線基地局との間の通信経路上に設けられた無線端末を介して、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記他無線基地局へ送信し、
    前記無線端末は、前記自無線基地局が、前記上位ノードと通信が行えない場合に、前記無線端末から受信したセルからの参照信号の受信強度又は受信品質に基づいて、前記他無線基地局へ中継可能な端末として探索した無線端末である無線基地局。
  5. 前記自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記他無線基地局を介さない前記自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第1の通信と、前記トンネリングデータを用いて前記他無線基地局を介する前記自無線基地局と前記上位ノードとの間の通信経路による第2の通信との何れかを行う請求項4に記載の無線基地局。
  6. 前記通信制御部は、前記第2の通信を行う場合、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記他無線基地局へ送信し、前記上位ノードからの前記トンネリングデータを前記他無線基地局から受信する請求項5に記載の無線基地局。
  7. 前記通信制御部は、前記第1の通信を行う場合、前記他無線基地局からの前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを受信して前記上位ノードへ送信し、前記上位ノードから前記他無線基地局宛の前記トンネリングデータを受信して前記他無線基地局へ送信する請求項5に記載の無線基地局。
  8. 前記通信制御部は、前記通信状態を示す指標が所定の指標よりも悪化した場合に、前記第2の通信を行い、前記通信状態を示す指標が所定の指標よりも良化した場合に、前記第1の通信を行う請求項5に記載の無線基地局。
  9. 前記通信制御部は、前記無線端末を介して前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを前記他無線基地局へ送信する場合、前記無線基地局及び前記他無線基地局のそれぞれからの無線信号に基づいて前記無線端末が算出した結果に基づいて、前記無線端末を決定する請求項4に記載の無線基地局。
  10. 上位ノードとの間で通信を行う無線基地局における通信制御方法であって、
    第1無線基地局と前記上位ノードとの間の通信状態に応じて、前記第1の無線基地局に接続される第2の無線基地局を介する前記第1の無線基地局と前記上位ノードとの間をトンネリングするカプセル化されたトンネリングデータを用いて通信を行うステップを含み、
    前記ステップにおいて、前記第1の無線基地局は、前記第2の無線基地局との間のセッションが確立できなかった場合に、前記第1の無線基地局と前記第2の無線基地局との間の通信経路上に設けられた無線端末を介して、前記上位ノード宛の前記トンネリングデータを、前記第2の無線基地局へ送信し、
    前記無線端末は、前記第1の無線基地局が、前記上位ノードと通信が行えない場合に、前記無線端末から受信したセルからの参照信号の受信強度又は受信品質に基づいて、前記第2無線基地局へ中継可能な端末として探索した無線端末である通信制御方法。
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