JP5869269B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、洗浄時の良好な泡立ち、泡質を有し、すすぎ時の感触に優れた洗浄剤組成物に関する。
従来、洗浄剤組成物にはアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩、高級脂肪酸塩等のアニオン界面活性剤が用いられる。アニオン界面活性剤は優れた洗浄性を有するものの皮膚や毛髪の汚れのみならず必要以上の皮脂成分等を除去してしまい、感触面できしみ感やつっぱり感を生じ、また安全性の面で比較的刺激性が高いなどの欠点や起泡性には優れているが泡質が粗いなどの欠点がある。
そこで、特許文献1には皮膚相容性、起泡性、洗浄性に優れたヒドロキシアルキルアミノ酸(塩)を用いた洗剤組成物が提案され、また、特許文献2には含硫黄型アニオン界面活性剤にN−(ヒドロキシアルキル)−N−アルキルアミノカルボン酸を特定の割合で配合した刺激緩和組成物が提案されている。
また、特許文献3、特許文献4には洗剤に配合した場合キレート剤としての作用を有するN−(2−ヒドロキシアルキル)アミノ酸塩の製法が開示されており、特許文献5には皮膚にマイルドで、かつ保存安定性に優れるN−(2−ヒドロキシアルキル)酸性アミノ酸塩の製法が開示されており、特許文献6にはアルキルエーテル硫酸塩とN−(2−ヒドロキシアルキル)酸性アミノ酸塩を特定の割合で配合した皮膚にマイルドで、起泡力、洗浄力が良好で、かつ程よい粘度を有する水性液体洗浄剤組成物が提案されているが、これらの提案では洗浄時に十分な起泡性や良好な泡質が得られなかったり、すすぎ時にぬるつき、べたつき感が残ってしまい、さっぱり感が得られないなど十分満足できるものではなかった。
特開昭47−33109号公報(1−9頁) 特開2005―41845号公報(1−18頁) 特開昭48−22417号公報(1−11頁) 特開昭48−72118号公報(1−8頁) 特開平5−58973号公報(1−7頁) 特開平5−65495号公報(1−5頁)
従って、本発明は、洗浄時の良好な泡立ち、泡質を有し、すすぎ時の感触に優れた洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、
(A)下記一般式(1)で表されるヒドロキシアルキル型両性界面活性剤と、(B)アミノ酸系アニオン界面活性剤を配合することにより、上記要件を満たす洗浄剤組成物が得られることを見出し本発明を完成させた。
Figure 0005869269
(式中、R、Rの少なくとも一方/又は両方は、下記一般式(2)で表され、残りは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示し、Mは水素原子またはアルカリ金属およびアミン類から選ばれる少なくとも1種を示す。)
Figure 0005869269
(式中、Rは炭素数6〜24のアルキル基を示す。)
また、本発明によれば、前記(A)成分を0.1〜20重量%含有し、(A)成分と(B)の配合比が重量比で(A)成分:(B)成分=1:1〜1:10で含有する洗浄剤組成物が、洗浄時の良好な泡立ち、泡質を有し、すすぎ時の優れた感触を付与することができる点で好ましい。
以下に、本発明の洗浄剤組成物について詳述する。
本発明に使用される(A)成分のヒドロキシアルキル型両性界面活性剤の製造方法としては特に限定はないが、具体的な例としては、1,2−エポキシアルカンと下記一般式(3)
Figure 0005869269
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示し、Mは水素またはアルカリ金属を表す。)で示されるグリシン化合物を混合した後、若しくは一方を他方に滴下しながら、60〜100℃で1〜10時間程度加熱して反応させることにより、1,2−エポキシアルカンがグリシン化合物の窒素原子に付加した2級又は3級アミノ基を有する化合物が得られる。更に低級アルコール又は低級アルコール/水混合溶媒中で反応させることにより、純度の高い化合物を得ることができる。
上記の1,2−エポキシアルカンとしては、炭素数8〜20が好ましく、特に炭素数8〜14の炭素数が好ましい。1,2−エポキシアルカンとしては、エチレンをチーグラー型触媒で低重合して触媒を完全に除去した後、精製分離して得られるα−オレフィンに、過酸化水素又は過酢酸を作用させてエポキシ化する方法により得られるエポキシアルカン(以下、便宜上、石油系エポキシアルカンと呼ぶことがある。)、植物系アルコールを例えば酸化アルミニウム触媒の存在下で200〜300℃程度に加熱して分子内脱水して得られるα−オレフィンに過酸化水素や過酢酸を作用させてエポキシ化することにより得られるエポキシアルカン(以下、便宜上、植物系エポキシアルカンと呼ぶことがある。)の何れも使用することができる。
また、1,2−エポキシアルカンの具体例としては、ダイセル化学工業(株)社製「AOEX」シリーズ、(株)アデカ社製「アデカエポキサイドC」シリーズ等を挙げることができるが、特に限定されるものではない。
本発明に使用されるグリシン化合物としては、例えば、グリシン、N−メチルグリシン、N−エチルグリシン、N−プロピルグリシン、N−イソプロピルグリシン、N−ブチルグリシン等が挙げられ、これらの中でもグリシン、N−メチルグリシンが好適に用いられる。
(A)成分の洗浄剤組成物中の配合量は、0.1〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。(A)成分の配合量が少なすぎると洗浄時に十分な洗浄効果、泡立ち、洗浄後の感触(さっぱり感)が得られず、多すぎてもべたつくなど効果が向上せず好ましくない。
本発明に使用される(B)成分のアミノ酸系アニオン界面活性剤としては、アシルグリシネート、アシルサルコシンネート、アシルアラニネート、アシルメチルアラニネート、アシルタウレート、アシルメチルタウレート、アシルグルタメート等が挙げられ、炭素数8〜18のアルキル基、特に炭素数10〜16のアルキル基が好ましく、これらの中でもココイルサルコシン酸塩、ココイルタウリン塩、ココイルメチルタウリン塩、ココイルグルタミン酸塩が特に好適に用いられる。本発明では、これらのアミノ酸系アニオン界面活性剤の中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
(B)成分の洗浄剤組成物中の配合量は、1〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、1〜10質量%が特に好ましい。(A)成分と(B)の配合比は重量比で(A)成分:(B)成分=1:1〜1:10が好ましく、(A)成分:(B)成分=1:1〜1:8がより好ましく、(A)成分:(B)成分=1:1〜1:5が特に好ましい。(A)成分と(B)の配合比が上記割合を外れた場合、目的とする効果が得られず好ましくない。
更に、本発明の洗浄剤組成物には、(C)非イオン界面活性剤を配合することができ、具体的には、アルカノールアミド類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレングリコール類、アルキレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、テトラポリオキシアルキレンエチレンジアミン縮合物類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド類、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンひまし油誘導体、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油誘導体、アルキルポリグリコシド等が挙げられ、これらの中でもアルカノールアミド類、アルキレングリコール脂肪酸エステル類が特に好適に用いられる。本発明では、これらの非イオン界面活性剤の中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
(C)成分の洗浄剤組成物中の配合量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.3〜8質量%がより好ましく、0.5〜5質量%が特に好ましい。(C)成分の配合量が少なすぎると十分効果が得られず、多すぎても油性感が増し目的とする感触が得られず好ましくない。
更に、本発明の洗浄剤組成物には、(D)(A)成分以外の両性界面活性剤を配合することができ、具体的にはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウリルベタイン)、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ココベタイン)、ラウリル酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(コカミドプロピルベタイン)、パーム核脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン)、N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、N−ココイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ココアンホ酢酸Na)、ラウリルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(ラウリルヒドロキシスルタイン)、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(ココヒドロキシスルタイン)、ラウリル酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(コカミドプロピルヒドロキシスルタイン)、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(パーム核脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルタイン)等が挙げられ、これらの中でもコカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na、ラウリルヒドロキシスルタインが特に好適に用いられる。本発明では、これらの両性界面活性剤の中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
(D)成分の洗浄剤組成物中の配合量は、0.1〜20質量%が好ましく、0.3〜15質量%がより好ましく、0.5〜10質量%が特に好ましい。(D)成分の配合量が少なすぎると洗浄時に十分な泡立ちが得られず、多すぎてもべたつくなど効果が向上せず好ましくない。
本発明の洗浄剤組成物には、発明の効果を損なわない範囲で洗浄剤組成物に通常使用される成分を配合することができる。具体的には硫酸エステル系アニオン界面活性剤、アミノ酸系アニオン界面活性剤、リン酸エステル系アニオン界面活性剤、カルボン酸系アニオン界面活性剤、スルホン酸系アニオン界面活性剤が挙げられ、具体的には、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルモノエタノールアミド硫酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルエチルエステルスルホン酸塩等の炭素数8〜18のアルキル基、特に好ましくは炭素数10〜16のアルキル基を有するアニオン界面活性剤;ジメチコン、ジメチコノール、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロペンタシロキサン等の環状ポリシロキサン、3次元網目構造を有するシリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性ポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、脂肪族変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等のジメチコン/シリコーン誘導体;カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デンプン、カチオン化デキストラン、カチオン化ガラクトマンナン、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリニウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/4級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体等のカチオン性ポリマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子;ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、エリスリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の保湿剤;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;dl-α-トコフェロール等の酸化防止剤;炭化水素類、動植物油脂類、ツバキ油、オリーブ油、アボガド油、ホホバ油等の動植物油脂類等;香料、キレート剤、酵素、アミノ酸、薬効剤、保湿成分、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、有機および無機粉体、色素、香料などを必要に応じて配合することができる。
また本発明の洗浄剤組成物は酸又はアルカリでpH調整されるが、洗浄剤組成物のpHは感触、製品の安定性より毛髪洗浄料の場合はpH4〜8、全身洗浄料の場合はpH6〜10に調整されるのが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、常法に従って製造可能で、例えば毛髪洗浄料、全身洗浄料、洗顔洗浄料、手洗い剤等の身体用洗浄剤とすることができる。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、表1に本発明の両性界面活性剤a〜cを示し、表2に比較に用いた両性界面活性剤(比較化合物)d〜fを示した。また、本発明の両性界面活性剤a〜cと比較化合物d〜fを用いて測定した起泡性、泡安定性試験(試験方法1)、蛋白質変性試験(試験方法2)の試験方法を以下に示し、結果を表3に示した。また、参考例1〜6及び比較例1〜3に示す毛髪洗浄剤組成物を常法により調製し、効果の測定を以下の試験方法3(毛髪洗浄剤組成物の使用感(洗浄時の泡立ち、泡質、すすぎ時のきしみ感の無さ))で実施し、表4に評価結果を示し、また実施例7〜12及び比較例4、5に示す身体洗浄剤組成物を常法により調製し、効果の測定を以下の試験方法4(身体洗浄剤組成物の使用感(洗浄時の泡立ち、泡質、すすぎ時のぬるつき感の無さ))で実施し、表5に身体洗浄剤組成物の評価結果を示した。含有量は質量%である。
両性界面活性剤aの製造例
1LオートクレーブにN−メチルグリシンナトリウム水溶液191.1g(純分37.3%、71.3g、0.64モル)、エタノール180.1gを仕込み、70〜80℃に加温し、1,2−エポキシアルカン(C12:C14=50%:50%、商品名:アデカエポキサイドC124、(株)アデカ製、128.7g(0.61モル))を2時間かけて滴下した。滴下後95〜100℃に昇温し、5時間熟成を行った。この反応物についてガスクロマトグラフィー(GC)で原料の1,2−エポキシアルカンのピーク消失を確認後、70〜80℃、減圧下で溶媒を留去した。溶媒留去後、冷却しイオン交換水を添加して濃度調整を行った(固形分濃度25%, 有効分濃度 24.3%)。
両性界面活性剤bについては、炭素数C12:C14=50%:50%の1,2−エポキシアルカンの代わりに、C12の1,2−エポキシアルカン(122.4g(0.66モル))を使用し、N−メチルグリシンナトリウム水溶液(207.9g(0.69モル))、エタノール(169.6g)を用いて両性界面活性剤aと同様の方法で合成した。また両性界面活性剤cについては、N−メチルグリシンナトリウム水溶液の代わりに、グリシンカリウム水溶液(グリシン47.2g(0.64モル)、苛性カリ(35.7g(0.64モル))、イオン交換水(108.2g)を使用し、エタノール(180.0g)、1,2−エポキシアルカン(127.9g(0.61モル))用いて、両性界面活性剤aと同様の方法で合成した。
Figure 0005869269
Figure 0005869269
本実施例中で用いた試験方法は下記の通りである。
試験方法1(泡立ち(速泡性、持続性)試験)
それぞれ配合比:アミノ酸系アニオン界面活性剤(ココイルメチルタウリンNa)/両性界面活性剤=7/3(有効分)、濃度:0.2%(アニオン界面活性剤、両性界面活性剤の有効分より調整)、pH5.5〜6.0(クエン酸で調整)に調整した試料溶液300mlを作成し、ジュースミキサーで30秒間撹拌混合した直後の泡高と5分後の泡高を測定し、下記評価基準で評価した。(測定温度40℃)
(泡立ち(速泡性、持続性)試験の評価基準)
◎:直後の泡高160mm以上、5分後の泡高140mm以上
○:直後の泡高160mm以上、5分後の泡高135〜140mm未満
△:直後の泡高140〜160mm未満、5分後の泡高130〜135mm未満
×:直後の泡高140mm未満、5分後の泡高130mm未満
試験方法2(蛋白質変性試験)
高速液体クロマトグラフ法(宮沢等;J.Soc.Cosmet.Chem.Japan,vol.18,No.2)に準拠し、卵白アルブミン0.025重量%濃度のpH7緩衝溶液を用いて、試料濃度10%、24時間後の蛋白質変性率を220nmの吸収ピークの高さを測定し、次式により蛋白質変性率を求め、下記基準で評価した。
蛋白質変性率(%)=[(HO−HS)/HO]×100
HO;試料未添加のときの吸収ピークの高さ
HS;試料を添加したときの吸収ピークの高さ
(蛋白質変性率試験の評価基準)
◎・・・蛋白質変性率20%未満
○・・・蛋白質変性率20%以上〜50%未満
△・・・蛋白質変性率50%以上〜70%未満
×・・・蛋白質変性率70%以上
試験方法3(毛髪洗浄剤組成物の評価(洗浄時の使用感と総合評価))
健康黒髪にブリーチ処理を30分行った損傷毛髪束(20g×20cm)用いて、毛髪洗浄剤1.0gを塗布し、30秒間泡立て、その後すすいでタオルドライ後ドライヤーで乾燥した時の洗浄時の使用感(泡立ち、泡質)とすすぎ時の使用感(きしみ感の無さ)を10名の専門パネラーにて、官能的に比較し、下記基準で評価した。
◎・・・良いと答えた人が9人以上の場合
○・・・良いと答えた人が6〜8人の場合
△・・・良いと答えた人が3〜5人の場合
×・・・良いと答えた人が2人以下の場合
上記評価(洗浄時の使用感)の結果をポイント制(◎:3ポイント、○:2ポイント、△:1ポイント、×:0ポイント)にしてその合計より、下記基準で評価した。
ポイントの多いものが良い総合評価となる。
◎・・・7ポイント以上
○・・・5〜6ポイント
△・・・3〜4ポイント
×・・・2ポイント以下
試験方法4(身体洗浄剤組成物の評価(洗浄時、洗浄後の使用感と総合評価))
両手を水で濡らした後、皮膚洗浄剤組成物1mlを手に採って10秒間両手を擦り合わせた後、洗浄時の使用感(泡立ち、泡質)を、続けて、流水で手指に付いて泡や洗液をすすぎ流し時の使用感(ぬるつき感の無さ)を10名の専門パネラーにて、官能的に下記基準で評価した。
◎・・・良いと答えた人が9人以上の場合
○・・・良いと答えた人が6〜8人の場合
△・・・良いと答えた人が3〜5人の場合
×・・・良いと答えた人が2人以下の場合
上記評価(洗浄時、洗浄後の使用感)の結果をポイント制(◎:3ポイント、○:2ポイント、△:1ポイント、×:0ポイント)にしてその合計より、下記基準で評価した。
ポイントの多いものが良い総合評価となる。
◎・・・7ポイント以上
○・・・5〜6ポイント
△・・・3〜4ポイント
×・・・2ポイント以下
Figure 0005869269
Figure 0005869269
Figure 0005869269
参考例1〜6、実施例7〜12及び比較例1〜5より明らかなように、本発明の洗浄剤組成物は、毛髪洗浄剤組成物の洗浄時、すすぎ時の使用感(泡立ち、泡質、きしみ感の無さ及び総合評価)と皮膚用洗浄剤組成物の洗浄時、すすぎ時の使用感(泡立ち、泡質、ぬるつき感の無さ及び総合評価)で良好な性能を示した。
上記記載のごとく、本発明は、泡立ち(速泡性、持続性)、蛋白質変性に優れた両性界面活性剤を用い、毛髪や皮膚に良好な洗浄時、すすぎ時の使用感を付与する効果に優れた洗浄剤組成物を提供する事が出来る。

Claims (4)

  1. (A)下記一般式(1)で表されるヒドロキシアルキル型両性界面活性剤、(B)アミノ酸系アニオン界面活性剤及び、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩及びステアリン酸塩から選ばれる高級脂肪酸塩を含有する皮膚用洗浄剤組成物。
    Figure 0005869269
    (式中、R、Rの少なくとも一方/又は両方は、下記一般式(2)で表され、残りは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示し、Mは水素原子またはアルカリ金属原子およびアミン類から選ばれる少なくとも1種を示す。)
    Figure 0005869269
    (式中、Rは炭素数6〜24のアルキル基を示す。)
  2. 洗浄剤組成物全量中に、前記(A)成分を0.1〜20重量%含有し、(A)成分と(B)の配合比が重量比で(A)成分:(B)成分=1:1〜1:10である請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 更に、(C)非イオン界面活性剤を含有する請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 更に、(D)一般式(1)で表される化合物以外の両性界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。

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