JP2004323517A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

【課題】 皮膚を洗浄したときには、つっぱり感がなく、しっとりとし、毛髪を洗浄したときには、毛髪の指通りがなめらかで、柔らかい洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】 （Ａ）界面活性剤、（Ｂ）アミノ酸又は両性ポリマー、及び（Ｃ）水を含有し、精製水で５重量％に希釈したとき、又は使用時に水で希釈したときのｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下である洗浄剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚や毛髪等、身体の洗浄剤組成物及びその洗浄剤組成物を用いた身体洗浄方法に関する。

従来、皮膚や毛髪に用いる洗浄剤組成物には、起泡性界面活性剤として、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤が広く用いられている。これらの界面活性剤は、洗浄力が高く、洗浄後にさっぱりした感触は得られるものの、肌のつっぱり感があるなどの問題があった。一方、いわゆる低刺激性の界面活性剤として、スルホコハク酸系界面活性剤、エーテルカルボン酸系界面活性剤、アミドエーテルカルボン酸系界面活性剤、Ｎ−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩等が提案されているが、これらの界面活性剤は、単独では起泡性や泡質などの点で十分満足できるものではなかった。

このため、良好な泡立ちで、使用感に優れた洗浄剤組成物として、アニオン界面活性剤とトリメチルグリシンを特定の割合で組み合わせた皮膚洗浄剤組成物が提案されている（特許文献１）。しかしながら、この洗浄剤組成物は、泡立ちや泡質は改善されるものの、洗浄後、肌のつっぱり感や髪のごわつきが残る等の点で十分満足できるものではなかった。
特開平１１−１８０８５５号公報

本発明の目的は、安定性に優れ、洗浄後の肌がしっとりして、つっぱり感やかさつきがない、また洗髪時の指通りがなめらかで、ごわつき感のない洗浄剤組成物及びその洗浄剤組成物を用いた身体洗浄方法を提供することにある。

本発明者は、界面活性剤とアミノ酸又は両性ポリマーを含有する洗浄剤組成物を用いて、使用時に水で希釈したときのｐＨが、当該アミノ酸又は両性ポリマーの等電点以下のｐＨになるように条件を選べば、上記の課題を解決できることを見出した。

本発明は、（Ａ）界面活性剤、（Ｂ）アミノ酸又は両性ポリマー、及び（Ｃ）水を含有し、精製水で５重量％に希釈したときのｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下である洗浄剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、（Ａ）界面活性剤、（Ｂ）アミノ酸又は両性ポリマー、及び（Ｃ）水を含有し、使用時に水で希釈したときのｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下である洗浄剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、（Ａ）界面活性剤、及び（Ｂ）アミノ酸又は両性ポリマー、及び（Ｃ）水を含有し、精製水で５重量％に希釈したときのｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下である洗浄剤組成物に、水を加えて身体を洗浄する身体洗浄方法を提供するものである。

本発明の洗浄剤組成物は、安定性に優れ、しかも、皮膚を洗浄したときには、つっぱり感がなく、しっとりとし、毛髪を洗浄したときには、毛髪の指通りがなめらかで、柔らかい。

本発明で用いる成分（Ａ）の界面活性剤は、身体洗浄剤としての使用に適した起泡性を有するアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤のいずれでも良い。

アニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキル（又はアルケニル）エーテル硫酸塩、アルキル（又はアルケニル）硫酸塩、高級脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、Ｎ−アシルアミノ酸酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化タウレート等が挙げられる。特に、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、Ｎ−アシルグルタミン酸塩が、これらを配合した組成物を弱酸性の洗浄剤として調整するのが容易である点で好ましい。

非イオン界面活性剤としては、例えば、アミンオキサイド、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。具体的には、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ミリスチルジメチルアミンオキサイド、イソステアリン酸モノグリセライド、オレイン酸モノグリセライド、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタントリオレエート、アルキルポリグルコシド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等が好ましい。

両性界面活性剤としては、例えばカルボベタイン、スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アミドベタイン等が挙げられ、特に脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヒドロキシプロピルスルホベタイン、脱塩処理した２級のイミダゾリニウムベタイン等が好ましい。

カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキレンオキサイドが付加していてもよい、直鎖又は分岐鎖の長鎖アルキル基を有するモノ又はジ長鎖アルキル第４級アンモニウム塩等が挙げられ、特に炭素数１２〜１６の直鎖モノアルキル第４級アンモニウム塩、炭素数２０〜２８の分岐アルキル基を有する第４級アンモニウム塩等が好ましい。

成分（Ａ）としては、特に、上記アニオン界面活性剤が好ましい。

成分（Ａ）の界面活性剤は、１種以上を用いることができ、全組成中に１〜５０重量％、特に３〜３０重量％含有させるのが、泡立ちや洗浄感が良好なので好ましい。

本発明においては、上記界面活性剤と、両性物質であるアミノ酸又は両性ポリマーとを組み合わせ、使用時に水で希釈したときのｐＨが当該アミノ酸又は両性ポリマーの等電点以下のｐＨになるように条件を選ぶ。本発明において、等電点とは、これら両性物質の水溶液において、分子内の正及び負の電荷が０になるような水素イオン濃度のことをいい、２５℃における値である。

本発明で用いる成分（Ｂ）のアミノ酸としては、例えばグリシン（等電点５．９７）、アラニン（等電点６．００）、セリン（等電点５．６８）、アルギニン（等電点１０．８）、ヒスチジン（等電点７．４７）、スレオニン（等電点５．６４）、アスパラギン（等電点５．４１）、グルタミン（等電点５．６５）、ロイシン（等電点５．９８）、バリン（等電点５．９６）、リジン（等電点９．５９）、フェニルアラニン（等電点５．４８）、チロシン（等電点５．６６）、ウロカニン酸（等電点４．６０）、プロリン（等電点６．３０）、オキシプロリン（等電点５．７４）、イソロイシン（等電点５．９４）、システイン（等電点５．０２）、メチオニン（等電点５．７４）、トリプトファン（等電点５．８９）、グルタミン酸（等電点３．２２）、アスパラギン酸（等電点２．７７）等が挙げられる。

また、両性ポリマーとしては、例えば、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体（ＭＥＲＱＵＡＴ２８０：等電点１４以上、ＭＥＲＱＵＡＴ２９５：等電点１４以上、ONDEO Nalco社製）、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体（ＭＥＲＱＵＡＴ ＰＬＵＳ３３３０：等電点５．０、ＭＥＲＱＵＡＴ ＰＬＵＳ３３３１：等電点７．０以上、ＭＥＲＱＵＡＴ３３３３：等電点４．３、ONDEO Nalco社製）、アクリル酸メチル・アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム酸共重合体（ＭＥＲＱＵＡＴ２００１：等電点７．０、ONDEO Nalco社製）、アクリルアミド・アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体（ＭＥＲＱＵＡＴ２００３：等電点７．０以上、ONDEO Nalco社製）等が挙げられる。これらのうち、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体（ＭＥＲＱＵＡＴ２８０、ＭＥＲＱＵＡＴ２９５）、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体（ＭＥＲＱＵＡＴ ＰＬＵＳ３３３０、ＭＥＲＱＵＡＴ ＰＬＵＳ３３３１）、アクリル酸メチル・アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム酸共重合体（ＭＥＲＱＵＡＴ２００１）が好ましい。

成分（Ｂ）としては、等電点３〜１２のものが好ましく、更には４〜１０のものが、洗浄剤としての特性に優れるので好ましい。

成分（Ｂ）は、アミノ酸及び両性ポリマーから選ばれる１種以上を用いることができ、全組成中に０．１〜３０重量％、特に１〜２０重量％含有させるのが、使用感がべたつかず好ましい。

また、本発明の洗浄剤組成物において、成分（Ｃ）の水は、全組成中に２０〜９９重量％含有させるのが好ましく、特に５０〜９６重量％、更に７０〜９０重量％が好ましい。

本発明の洗浄剤組成物は、２５℃において、精製水で５重量％に希釈したときのｐＨ、又は使用時に水で希釈したときのｐＨが、成分（Ｂ）の等電点以下のものである。成分（Ｂ）を２種以上用いる場合には、いずれの等電点よりも小さいｐＨに調整する。ｐＨが成分（Ｂ）の等電点を超えると、洗浄後の肌のつっぱり感を抑えることができず、十分なしっとり感も得られない。組成物のｐＨの調整は、酸又はアルカリ水溶液を用いて行えば良い。

酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、及び、有機酸として、例えば、アスコルビン酸、アジピン酸、コハク酸、酢酸、シュウ酸、乳酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられる。
アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物、２−アミノ−２−メチル−１−プロパノール、２−アミノ−２−メチル−１，３−プロパンジオール、ジイソプロパノールアミン等のアルカノールアミン、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。

また、本発明の洗浄剤組成物は、２５℃において、精製水で５重量％に希釈したときのｐＨ、又は使用時に水で希釈したときのｐＨが、ｐＨ２以上１１未満、特にｐＨ４〜１０であるのが好ましい。
なお、本発明においてｐＨは、組成物を５重量％に希釈した水溶液、又は使用時の濃度に希釈した水溶液を、２５℃にて、ｐＨメーターを用いて測定するものである。

水溶液のｐＨを等電点以下にすると、両性物質は正に荷電する。皮膚、毛髪の表面は通常、負に荷電している状態であるため、使用時のｐＨが等電点以下で正に荷電した両性物質は、皮膚、毛髪への吸着が促進されるので、両性物質による効果が最も大きく得られるものと推察される。

本発明の洗浄剤組成物には、更に、通常の洗浄剤に用いられる成分、例えばラノリン及びその誘導体、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、ヤシ油等のトリグリセライドなどの油性成分；多価アルコール、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の保湿剤；トリクロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌剤；グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤；メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸ナトリウム、イソプロピルメチルフェノール等の防腐剤；エチレンジアミン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩等のキレート剤；カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース等の増粘剤；塩化ナトリウム等の塩類；その他パール化剤、スクラブ剤、香料、ｌ−メントール等の冷感剤、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、植物エキスなどを含有させることができる。

本発明の洗浄剤組成物は、前記成分を混合することにより製造することができ、例えば洗顔料、メイク落とし、ボディシャンプー、ハンドソープ等の皮膚洗浄剤組成物や、シャンプー等の毛髪洗浄剤組成物とすることができる。

本発明においては、このような洗浄剤組成物に水を加えて身体、顔、手、足、又は毛髪を洗浄する場合に、使用時のｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下であるように調節されている。従って、皮膚を洗浄したときには、つっぱり感がなく、しっとりとし、毛髪を洗浄したときには、毛髪の指通りがなめらかで、柔らかい。

実施例１〜４、比較例１〜４
表１に示す組成の洗浄剤組成物を製造し、肌を洗浄した後の肌のつっぱり感のなさ、洗浄後の皮膚水分量及び安定性を評価した。なお、水はバランス量（合計１００となる量）である。結果を表１に併せて示す。
なお、各実施例において、組成物のｐＨは、２５℃において、各組成物を精製水で５重量％に希釈した水溶液について、ホリバｐＨメーターＦ−２２（堀場製作所社製）を用いて測定した。

（評価方法）
（１）肌を洗浄した後の肌のつっぱり感のなさ：
２０〜３０代の日本人女性１０名のパネラーにより、各洗浄剤組成物１ｇを泡立てて全顔を６０秒間マッサージした後、流水ですすぎ、タオルドライした後の肌のつっぱり感のなさを、以下の基準で官能評価した。平均スコアを求め、平均スコア２．５〜３．０を○、１．５〜２．４を△、１．０〜１．４を×として示した。
３；つっぱらない。
２；少しつっぱる。
１；強くつっぱる。

（２）洗浄後の皮膚水分量：
（１）と同様にして全顔を洗浄し、タオルドライした後、５分経過時の皮膚水分量を、コルネオメーターＣＭ８２５（Courage＋Khazaka electronic GmbH社）にて測定した。洗顔前の皮膚水分量と比較し、洗顔後／洗顔前の比を求め、以下の基準で評価した。
○；洗顔前と同等である（水分量の比が０．９以上）。
△；洗顔前よりやや減少している（水分量の比が０．６以上０．９未満）。
×；洗顔前より明らかに減少している（水分量の比が０．６未満）。

（３）安定性：
１００mLのガラス製サンプル瓶に、各洗浄剤組成物８０ｇを入れ、２５℃で１日保存した後、粘度を測定し、以下の基準で評価した。
○；ほとんど増粘しない。
△；明らかに増粘する。
×；著しく増粘する。

実施例５（洗顔料）
以下に示す組成の洗顔料を製造した。
（成分）
アルキル（Ｃ11,13,15）リン酸カリウム １５（重量％）
グリセリンモノ−２−エチルヘキシルエーテル ５
ポリオキシエチレン(9)トリデシルエーテル ５
コカミドプロピルベタイン ５
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド ０．５
モノラウリン酸ポリグリセリル １
セリン（等電点５．６８） ２０
カルボキシビニルポリマー １
高重合ポリエチレングリコール
（アルコックスE-100、明成化学工業社製） ０．１
グリセリン １０
プロピレングリコール １０
リン酸 適量
酸化チタン ０．０１
メチルパラベン ０．２
香料 適量
ジブチルヒドロキシトルエン ０．１
精製水 バランス
（ｐＨ（５重量％水溶液）：５．０）

実施例６（洗顔料）
以下に示す組成の洗顔料を製造した。
（成分）
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム １５（重量％）
ココイルグルタミン酸ナトリウム
（アミソフトCS-11、味の素・タカラコーポレーション社製） ５
ラウロイルヒドロキシスルホベタイン ５
ジステアリン酸エチレングリコール ３
アラニン（等電点６．００） ５
ヒドロキシエチルセルロース ０．５
カチオン性ポリマー（マーコート５５０、ONDEO Nalco社製） ０．５
ソルビトール １０
イソプレングリコール １０
乳酸ナトリウム １
雲母チタン(Timiron Starluster MP-115、メルク・ジャパン社製) ０．０１
安息香酸ナトリウム ０．２
ポリエチレンビーズ ０．８
香料 適量
タルク ３
エデト酸二ナトリウム ０．１
精製水 バランス
（ｐＨ（５重量％水溶液）：５．５）

実施例７（ボディシャンプー）
以下に示す組成のボディシャンプーを製造した。
（成分）
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム ２０（重量％）
アルキルポリグルコシド（AG-10LK、花王社製） ５
ラウロイルヒドロキシスルホベタイン ５
ラウリン酸ジエタノールアミド ３
ジステアリン酸エチレングリコール ３
アルギニン（等電点１０．８） ０．５
両性ポリマー（等電点５．０；
ＭＥＲＱＵＡＴ ＰＬＵＳ ３３３０、ONDEO Nalco社製） ３
ヒドロキシプロピルメチルセルロース ０．５
ソルビトール １０
ジプロピレングリコール １０
リンゴ酸 適量
ｌ−メントール ０．１
安息香酸ナトリウム ０．２
香料 適量
１−ヒドロキシエタン−１,１−ジホスホン酸
（ディクエスト2010CS、ソルーシア・ジャパン社製） ０．１
色素（青色１号） ０．０００２
精製水 バランス
（ｐＨ（５重量％水溶液）：５．０）

実施例８（シャンプー）
以下に示す組成のシャンプーを製造した。
（成分）
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム １５（重量％）
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド ５
ラウリン酸アミドプロピルベタイン ５
コカミドプロピルベタイン ５
ポリエーテル変性シリコーン
（シリコーンSH-3771E、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製） ０．５
両性ポリマー
（等電点７．０；ＭＥＲＱＵＡＴ ２００１、ONDEO Nalco社製） ５
セリン（等電点５．６８） ０．５
ジメチルポリシロキサン（シリコーンSH-200C(5000cs)、
東レ・ダウコーニング・シリコーン社製） ０．５
プロピレングリコール １０
エタノール １
無水ケイ酸 ０．２
メチルパラベン ０．２
アスナロエキス ０．１
オキシベンゾン ０．１
香料 適量
クエン酸 適量
精製水 バランス
（ｐＨ（５重量％水溶液）：５．０）

実施例９（ハンドソープ）
以下に示す組成のハンドソープを製造した。
（成分）
ラウリルリン酸カリウム ５（重量％）
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド ３
ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(7)ブチルエーテル ３
ラウリルジメチルアミンオキサイド ５
コカミドプロピルベタイン ５
アルギニン（等電点１０．８） １５
マルチトール ０．５
グリセリン １０
プロピレングリコール １０
エタノール ５
チューベロースポリサッカライド ０．５
イソプロピルメチルフェノール ０．０１
メチルパラベン ０．２
ｌ−メントール ０．１
香料 適量
精製水 バランス
（ｐＨ（５重量％水溶液）：８．５）

実施例１０（薬用ハンドソープ）
以下に示す組成の薬用ハンドソープを製造した。
（成分）
アルキルグルコシド（AG-10LK、花王社製） １０（重量％）
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル ３
ポリオキシエチレン(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタン
（レオドールTW-L120、花王社製） １
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 ０．５
カチオン性殺菌剤（サニゾールＰ、花王社製） １
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム １０
セリン（等電点５．６８） ０．５
グリセリン １０
両性ポリマー
（等電点１４以上；ＭＥＲＱＵＡＴ ２８０、ONDEO Nalco社製） １
エタノール ３
香料 適量
色素（黄色１号） ０．０００１
エデト酸二ナトリウム ０．１
メチルパラベン ０．１
コハク酸 適量
精製水 バランス
（ｐＨ（５重量％水溶液）：５．５）

実施例５〜７、９及び１０の皮膚洗浄剤組成物に水を加えて皮膚を洗浄すると、洗浄後につっぱり感がなく、しっとりとし、実施例８の毛髪洗浄剤組成物に水を加えて洗髪すると、洗髪後の毛髪の指通りがなめらかで、柔らかい。また、実施例５〜１０の洗浄剤組成物はいずれも、安定性に優れたものである。

Claims (6)

1. （Ａ）界面活性剤、（Ｂ）アミノ酸又は両性ポリマー、及び（Ｃ）水を含有し、精製水で５重量％に希釈したときのｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下である洗浄剤組成物。
2. （Ａ）界面活性剤、（Ｂ）アミノ酸又は両性ポリマー、及び（Ｃ）水を含有し、使用時に水で希釈したときのｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下である洗浄剤組成物。
3. 成分（Ｂ）のアミノ酸が、グリシン、アラニン、セリン、アルギニン、ヒスチジン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、ロイシン、バリン、リジン、フェニルアラニン、チロシン、ウロカニン酸、プロリン、オキシプロリン、イソロイシン、システイン、メチオニン、トリプトファン、グルタミン酸及びアスパラギン酸から選ばれるものである請求項１又は２記載の洗浄剤組成物。
4. 成分（Ｂ）の両性ポリマーが、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、アクリル酸メチル・アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体から選ばれるものである請求項１又は２記載の洗浄剤組成物。
5. 成分（Ｂ）が、等電点３〜１２のものである請求項１又は２記載の洗浄剤組成物。
6. （Ａ）界面活性剤、及び（Ｂ）アミノ酸又は両性ポリマー、及び（Ｃ）水を含有し、精製水で５重量％に希釈したときのｐＨが成分（Ｂ）の等電点以下である洗浄剤組成物に、水を加えて身体を洗浄する身体洗浄方法。