JP5868415B2 - ガイドエレメントおよび骨孔を作孔する装置 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の上位概念部に記載のガイドエレメント、すなわち硬組織、特に顎骨に作孔された盲孔を貫通させて延長する装置に配置するためのガイドエレメントであって、前記装置が、圧力チャンバを形成する中空体を有していて、該中空体が、遠位の作業開口と、該作業開口とは反対の側に位置する入口開口とを備えているガイドエレメントに関する。さらに、本発明は、請求項15に記載の、硬組織、特に顎骨に導入された盲孔を貫通させて延長する装置に関する。
骨孔をこのように延長することは、たとえば口腔外科の分野において、「サイナスリフト(Sinuslift)」と呼ばれる処置を実施する際に必要となる。「サイナスリフト」とは、上顎洞粘膜もしくはサイナス膜またはシュナイダー膜を、顎骨から部分的に剥離して挙上し、これにより骨と上顎洞粘膜との間にスペースを作り出す手術を意味する。形成された中空スペース内には、次いで自家骨、たとえば上顎結節、斜線、オトガイ部の自家骨または腸骨稜からの自家骨(骨補填材、骨片)もしくは人工骨補填材、たとえばガイストリッヒ社(Firma Geistlich AG)の登録商標「バイオオス(Bio-Oss)」の骨補填材が、しばしば自家骨と混合されて導入される。この材料は、インプラントのための頑丈な基礎を保証するために、6ヶ月内に骨に変換されることが望ましい。
サイナスリフトにおける慣用の方法は、臼歯範囲において頬側に粘膜骨膜弁を形成し、これにより露出された骨に楕円形の窓を、その下に位置する上顎洞粘膜を損傷させることなくフライス削りすることである。上顎洞粘膜に懸吊された楕円形の骨板は、次いで慎重に上顎洞の方向に押圧され、それと同時に上顎洞粘膜が、窓の周囲において特殊な器具を用いて慎重に骨から剥離される。上顎洞粘膜は極めて繊細であり、たとえば卵膜と比較可能であるので、この過程は極めて慎重に実施されなければならない。なぜならば、上顎洞粘膜を損傷させる危険があるからである。こうして上顎洞内に形成された空間は、次いで窓を通じて骨補填材で満たされ、頬側の窓はシートで覆われる。シートは一般に吸収性の材料、たとえばガイストリッヒ社(Firma Geistlich AG)の登録商標「バイオガイド(Bio-Gide)」のメンブレン(膜)から成っている。その後に、粘膜骨膜弁が密に縫合される。この方法は比較的著しく侵襲的であり、かつ患者を最大10日間の著しい腫脹および変色、さらに場合によっては痛みによって煩わす。この手術方法は、しばしば「オープンサイナスリフト」または「クラシカルサイナスリフト」とも呼ばれる。十分な残存骨高さ、たとえば5mmの高さを有する残存骨高さが存在している場合には、サイナスリフトと同時にインプラントを挿入することができる(一回法のサイナスリフト)。骨補填材を硬化させた後ではじめてインプラントの十分な負荷が可能になる。残存骨高さが薄すぎる場合、サイナスリフト後約6〜8ヶ月で第2の処置においてインプラントの挿入が行われる(二回法のサイナスリフト)。
最新の方法は、骨プレートのフラップ開創を必要としない「クレスタルサイナスリフト(crestal. Sinuslift)」である。上顎洞へのアクセスは、顎堤から可能となる。この場合、顎堤の無歯部分において、このために特別に設けられたパンチ(イェッシュのパンチ;Jeschsche Stanze)によって骨に達するまで口腔粘膜の打抜きが行われ、円筒状のフライスによって骨内に盲孔が、ほぼ上顎洞粘膜の下にまでフライス削りされる。このときに使用されたパンチは、自動的に粘膜板を骨から持ち上げて、引き続き行われる穿孔もしくはフライス削りのための中央のマーク(Koernung)を形成する。この孔は一般に洞で、すなわち顎堤から、円筒状フライスによって、たとえば3.5mmの直径で、骨性の上顎洞底部の下約1mmまでフライス削りされ、この場合、骨厚さは予めX線によって測定される。上顎洞粘膜がフライスにより損傷されてはならないので、顎骨はフライスによって完全に貫通穿孔されてはならない。したがって、盲孔の底部には、薄い骨板が残り、この骨板の裏側には上顎洞粘膜が接触している。慣用の手段では、この薄い骨板が次いで、円筒状の器具によって慎重に上顎洞の方向へ突き押されるので、この薄い骨板は、骨板の上方でこの骨板に付着している上顎洞粘膜と共に上顎洞の方向へ押し込まれる。骨板のこのような「突き通し」は、この処置にとっては1つの臨界点を成す。なぜならば、骨板が過度に強固に押し込まれると、これによって上顎洞粘膜がテント状に持ち上げられて張設され、これにより上顎洞粘膜が損傷されてしまう恐れがあるからである。上顎洞粘膜はこの場合、慎重に持ち上げられ、その後に骨補填材が孔を介して、新たに形成された自由空間内に持ち込まれる。その後にインプラントは、たいてい直接にこの孔内にアンカ固定される。
たいてい僅か約4mmの直径しか有しない小さな孔を通じて上顎洞粘膜を、できるだけ穏やかにかつ顎骨から十分に離れて剥離するために、既に極めて進歩的な方法が開発されているとしても、顎骨が突き通される瞬間は、医師の豊富な経験と、特別な技能とを必要とする臨界的な瞬間であることに変わりない。どれだけ細心の注意を払っても、骨板の突き通しの際に上顎洞粘膜を損傷させてしまうリスクは残る。すなわち、サイナスリフト処置を一層確実に行うためには、顎骨孔のこのような貫通延長を容易にし、かつ顎骨の背後のデリケートなサイナス膜を損傷させるリスクを減少させる補助手段が望まれている。
このような有利な補助手段の1つは、国際公開第2010/048648号に基づき公知である。この国際公開第2010/048648号には、遠位の作業開口と、この作業開口とは反対の側に位置する入口とを備えた管体を有している。この管体は、作業工具、たとえばフライスのシャンク(軸部)によって貫通されたシールエレメントにより閉鎖されている。この管体には、内圧を加えるための接続部が配置されている。管体は、予め顎骨に作孔された盲孔内に密に挿入され、この場合、遠位の作業開口は盲孔の端部に留まり、これにより内室は十分に密に閉鎖される。管体の内室に存在する作業媒体、有利にはNaCl溶液は、前記接続部を介して、たとえば前記接続部に接続されたシリンジによって加圧され得る。外部から制御され得る作業工具を用いて、盲孔と上顎洞との間に残った骨板は、作業開口の範囲においてフライス削りにより除去される。作業工具のヘッドが骨を貫通して、サイナス膜の下方の範囲に侵入する瞬間に、管体の内室中の過圧により、作業媒体は自由な開口を貫流し、その背後に位置するサイナス膜を骨から離れる方向に押圧し、これによってサイナス膜を作業工具の作業範囲と危険範囲とから引き離すことが生ぜしめられる。圧力媒体の流出は、圧力降下を生ぜしめ、この圧力降下は骨の貫通を表示し、そしてサイナス膜の過剰の膨らましをも阻止する。
このような装置は確実な運転を保証し、そしてこのような装置を用いると、サイナス膜に関する最小限のリスクを伴うだけで、外科的に卓越した結果が達成され得る。しかし、装置のクリーニングに比較的手間がかかりかつ困難となるという点に、ある種の不都合がある。とりわけ、管体もしくは圧力チャンバ内へ圧力媒体を供給する細い接続通路を、汚染物が残留しないように根本的にクリーニングすることは極めて困難である。基本的に、医薬品もしくは外科領域における製品のいかなる再使用も、患者における一定の感染リスクを招き、そしていかなる汚染も、患者の健康上の損害、発病またはそれどころか死をも招く恐れがある。たしかに、前記装置の確実な再滅菌により、病原菌の大部分を殺すことができるが、しかしこのような再滅菌は時間がかかり、材料負荷が大きく、かつコストもかかり、しかも相変わらず微生物汚染のある程度のリスクが残っている。
したがって、本発明の課題は、上記装置を、その有利な機能を維持したまま改良して、その汚染防止性が高められかつ患者に対する感染リスクが減じられるような装置を提供することである。
この課題は、請求項1の特徴部に記載の特徴により特に構成されたガイドエレメント、すなわち、当該ガイドエレメントは嵌合により前記入口開口内に挿入可能であり、前記入口開口は当該ガイドエレメントによって閉鎖可能であり、当該ガイドエレメントは、一貫して延びる切欠きを有していて、該切欠きを通じて、作業工具、たとえばフライスのシャンク(軸部)が貫通案内可能であってかつ前記中空体内に導入可能であり、当該ガイドエレメントは、前記圧力チャンバもしくは前記中空体内に内圧を加えるための作業媒体用の接続部を有することを特徴とするガイドエレメントを提供することにより解決される。
本発明によるこのガイドエレメントは、交換可能な廉価な構成部分として、外科的な装置に配置され得ると共に、1回使用のための消費材料として使用可能である。
このガイドエレメントは特に、硬組織、特に顎骨に作孔された盲孔を貫通させて延長する装置に配置するために適して、成形されかつ設計されている。このような装置は、内側の圧力チャンバを形成する中空体を有していて、該中空体は、遠位の作業開口と、該作業開口とは反対の側に位置する入口開口とを備えている。このような装置は、実質的に、国際公開第2010/048648号に基づき公知の装置に相当している。
本発明によるガイドエレメントは、嵌合により形状接続的に、すなわち係合に基づいた嵌合により、前記装置の入口開口内に挿入可能である。これにより、この入口開口はガイドエレメントの挿入によって密に閉鎖可能となる。当該ガイドエレメントは、さらに一貫して延びる切欠き、すなわち貫通孔を有していて、該切欠きを通って、作業工具、たとえばフライスのシャンクが貫通案内可能であり、かつこの下に位置する前記装置の中空体内に導入可能である。さらに、当該ガイドエレメントには、前記圧力チャンバ内に所要の内圧を加えるための作業媒体の供給用の接続部が設けられている。この圧力は、骨の突破後にサイナス膜を押し離すために働く。
これによって本発明によるガイドエレメントは、まず、適正な適用の際にのみ圧力チャンバが形成され得るか、もしくは十分な圧力が形成され得ることを保証する。さらに、圧力媒体の供給はやはり、国際公開第2010/048648号に記載の装置、すなわち圧力媒体が、直接に圧力チャンバに開口した、クリーニングの困難な固定の側方の接続管片を介して供給されるような装置とは異なり、ガイドエレメントを介してしか、もしくはガイドエレメントを通じてしか行われない。しかし、これら両機能の他に、ガイドエレメントはそれと同時に、作業工具のシャンクが密に盲孔内に導入され、かつそれと同時に運動させられ、これにより残りの骨の底板が除去され得ることをも保証する。
重要な利点は、ガイドエレメントが交換され、かつ規定通りの使用後に取り出されて廃棄され得ることである。これにより、外科的な方法の安全性は向上し、患者に対する感染リスクは著しく減じられる。
これによって、ガイドエレメントはシリンジ(注射器)または注射針と同様の無菌包装された別個の構成部分として製造され、販売されかつ保管され得るようになり、そして必要に応じて手術の直前に包装から取り出されて、外科的な器具に結合され、使用後には廃棄される。このような廃棄は、国際公開第2010/048648号に記載の装置では好ましいとは云えない。なぜならば、この公知の装置は特殊鋼から成る高価な精密構成部分であるからである。こうして、場合によっては存在する所定の期限が維持されるか、もしくは超過されなくなり、そして運転安全性が保証されることも保証されている。
請求項2以下に記載の特徴部には、本発明によるガイドエレメントの別の有利な構成が記載されている。
ガイドエレメントが、前記入口開口の圧力密でかつ実質的に流体密な閉鎖を生ぜしめると、特に有利である。たしかに、ある程度の非シール性または小規模での圧力媒体の流出も許容可能ではあるが、しかしガイドエレメントが入口開口をできるだけ密に閉鎖すると、圧力チャンバ内での所要の圧力形成およびこの圧力の維持は、より一層良好に実施され得る。また、これによって骨の貫通時に生じる圧力降下も、一層良好で一層迅速でかつ一層確実に検出され得るようになり、フライスは適宜な時期に停止され得る。
また、ガイドエレメントの切欠きが、前記シャンクの圧力密でかつ実質的に流体密な支承および案内を生ぜしめ、これによりやはり一般に約2〜2.5バールの圧力チャンバ内の内圧が実質的に達成され、次いでこの内圧が一定に維持されると、極めて有利である。しかしそれと同時に、切欠きは、シール特性が著しく損なわれることなしに、シャンクの少なくとも1つの送り運動、駆動運動および/または制御運動、たとえば回転、円運動および/または盲孔の底板の除去の際のシャンクの軸方向の送りが保証されるように形成されていなければならない。
これに関連して、前記切欠きの内部に、シャンクをさらにシールするためのシールエレメント、たとえばOシール部材が配置されていると、特に有利である。これにより、システムの付加的なシール性が保証される。慣用の回転式に駆動されるフライスが使用される実施態様では、シールエレメントが軸シール部材の機能を満たし、そしてシャンクの運動自由度を過度に制限することなしに、回転するシャンクをシールしなければならない。このことは、シールエレメントの品質に対して比較的高い要求を課し、そしてシールエレメントの迅速な摩耗を招く。
ガイドエレメントが、一体に、もしくは単一部分から、特に滅菌可能な使い捨てプラスチック射出成形部分として形成されていると、これにより簡単でかつ廉価な製造の利点が達成されると共に、確実に汚染のない作業が保証される。
前記切欠きが、ガイドエレメントのディスク形のヘッド範囲に、有利には中心で配置されており、前記接続部が、ホース管路を接続するための管片として形成されていて、有利には半径方向で、前記ディスク形のヘッド範囲の平面内で外側に向かって延びていることにより、ガイドエレメントのさらに別の有利な構成が得られる。
作業媒体もしくは圧力媒体の確実な供給を達成するためには、ガイドエレメント内に、全ての側で閉じられた内側の通路が形成されていてよい。この通路は、前記接続部を、前記入口開口に開口した流出開口に接続している。
これに関連して、前記通路が前記切欠きから完全に分離されて延びていると有利である。
前記通路が、前記接続部に近い方の、前記切欠きの中心の長手方向軸線に対して直角な第1の部分区分と、該第1の部分区分に続いた、前記切欠きの中心の長手方向軸線に対してほぼ平行な第2の部分区分とを成して延びていると特に有利である。こうして、この通路は、たとえばあとからの穿孔によっても極めて簡単にガイドエレメントに加工成形され得る。
入口開口内へのガイドエレメントの密ではあるが、それにもかかわらず回転可能である挿入を保証するために、さらに別の有利な構成では、ガイドエレメントの、運転時に前記入口開口に向けられる側、つまり前記入口開口寄りの側に、有利にはほぼ円筒状の突出部が形成されており、この突出部は、有利にはシールエレメント、たとえばOリングによって取り囲まれている。
さらに別の有利な構成では、ガイドエレメントの、運転時に前記入口開口に向けられる側、つまり前記入口開口寄りの側に、下部の開いた、先細りになった円錐台形外套状のスリーブが形成されており、該スリーブは中央で前記切欠きによって貫通されている。これにより、前記切欠きは延長され、シール作用ならびにシャンクの案内は改善される。
特に有利な実施態様では、前記スリーブが、前記切欠きの残りの部分よりも少しだけきつくかつ密にシャンクに接触している。これによって、スリーブ、特にスリーブの最も前側の遠位の区分は、最も多くシールのために寄与し、かつシャンクを特にきつくかつ密に取り囲んでいる。前記切欠きの別の区分は、たしかにその全長にわたって同じく良好にシール機能を発揮するが、しかしシャンクと切欠きの内面との間にはある程度の小さな遊びが残る。シャンクは、これによって切欠き内で半径方向に少しだけ運動することができ、この場合、シャンクは、ある程度のねじりを可能にする、有利にはガイドエレメントのフレキシブルな材料特性によりアシストされて運動する。スリーブは、その小さな材料厚さに基づき、もともと少しだけフレキシブルであり、シャンクのすりこぎ運動を可能にする。これによってスリーブは、シール性をもフライスの可動性をも改善する。
構造的にはこの場合、スリーブが円筒状の突出部に形成されていて、スリーブの最大直径が、有利には突出部の直径よりも小さく形成されていると有利である。
有利な1構成によれば、ガイドエレメントが、回転旋回によって外科的な器具内に挿入されるので、ガイドエレメントの、入口開口寄りの下面が、平滑でかつ平坦に形成されていると有利である。これにより、ガイドエレメントの容易な旋回が可能となる。
この場合、側方で突出した係止エレメントが設けられていて、該係止エレメントが、前記装置に設けられた対応する係止切欠き内に可逆的に、クリック式もしくはスナップ式に係合可能であると有利である。これにより、確実な運転位置が保証されており、しかも容易な除去も可能となる。
本発明は別の観点においては、硬組織、特に顎骨に作孔された盲孔を貫通させて延長する装置もしくは外科的なシステムに関する。この装置は、作業工具、たとえばフライスと、本発明によるガイドエレメントと、圧力チャンバを形成する中空体とを有している。この中空体は、有利には円筒状の内側の中空室を有していて、この中空室は遠位の作業開口と、該作業開口とは反対の側に位置する入口開口とを備えている。この入口開口は前記ガイドエレメントによって閉鎖されており、さらに前記作業工具のシャンクが、前記切欠きを通って貫通案内されているか、もしくは貫通案内可能であり、前記中空体の中空室内に導入可能である。さらに、ガイドエレメントの前記接続部に、前記圧力チャンバ内に内圧を加えるための流体の作業媒体用のホース管路が接続可能である。
このような装置を用いると、上で述べた利点が得られ、危険範囲、つまり作業工具の作業範囲からのサイナス膜の確実でかつ適宜な時期での除去が保証されている。それと同時に、汚染リスクが著しく減じられる。なぜならば、ガイドエレメントが交換され得るからである。
特に有利な実施態様では、フライスの穿孔ヘッドもしくはドリルヘッドが、盲孔よりも著しく小さく形成されていて、場合によっては著しい曲率を持って丸められた小面積の先端部を有する。これにより、骨板の点状の突き通しが保証され、これによりサイナス膜に関する危険は減じられる。こうして、まだ、ドリルヘッドの直径全体が突破してサイナス膜と接触する前に、流体は既に小さな初期開口を通じて流れることができる。扁平なドリルヘッドを用いた場合にそうであるような、骨板の大面積の初期貫通は好ましくない。
この装置の有利な構成では、たとえば、ガイドエレメントが、前記入口開口を、ひいては前記圧力チャンバを、圧力密にかつ実質的に流体密に閉鎖しており、前記圧力チャンバの内部に、有利には、少なくとも2バールの一定の圧力が達成可能である。
さらに、シャンクが、前記切欠き内に圧力密でかつ実質的に流体密に支承されかつ案内されており、前記圧力チャンバの内部に、有利には少なくとも2バールの一定の圧力が達成可能であり、しかもそれと同時に前記シャンクの少なくとも1つの送り運動、駆動運動および/または制御運動、たとえば回転、円運動またはすりこぎ運動および/または前記シャンクの軸方向の送りが保証されていると有利である。冒頭で述べたように、これによりサイナス膜を押し離すための所要の圧力が達成可能でかつ維持可能となると同時に作業工具の可動性も維持される。
ガイドエレメントの容易な除去可能性を保証し、かつガイドエレメントが、無精であるとの理由から、複数回使用されることを阻止するためには、ガイドエレメントが、可逆的にかつ非破壊的に前記中空体に取付け可能でかつ前記中空体から容易にかつ複雑でなく取外し可能であると有利である。
前記中空体にグリップエレメントが配置されていることにより、極めて簡単な取扱いを得ることができる。これによって、外科医もしくは歯科医は、中空体を確実に盲孔内に配置しかつ再び取り除くことができる。
ガイドエレメントが、前記グリップエレメントの遠位の端部に設けられた、凹設された範囲に配置されていることにより、構造的に有利でかつ容易に使用され得る構成が達成される。
前記ホース管路が、場合によっては位置固定エレメントを備えた、前記グリップエレメントに形成された溝内に延びていると、ホース管路が確実にかつスペース節約的に支承されて、接続部の折曲がりまたは不本意な裂断が不可能となることが保証されている。
安定した運転位置を達成するために、有利な改良形では、係止切欠きが、有利には前記凹設された範囲の縁面に形成されており、該係止切欠き内に、前記ガイドエレメントに設けられた対応する係止エレメントが、クリック式もしくはスナップ式に係合可能であり、前記ガイドエレメントがこの位置に位置固定可能であり、この場合、回転軸線としての前記切欠きを中心にして特に前記ガイドエレメントを約30〜50°回転旋回させることにより、旋回運動による閉じ合わせが行われる。
これに関連して、特に容易な回転可能性を達成するためには、前記ガイドエレメントが、円筒状の突出部によって流体密に前記入口開口内に、特にストッパにまで挿入可能であると有利である。
圧力媒体の同時の供給ならびにガイドエレメントを貫通した切欠きを通じたシャンクの貫通案内が可能になるようにするためには、前記入口開口が、少なくとも所定の区分にわたって、広幅の始端範囲を起点として円錐状に先細りになったホッパ形の中空範囲の形に形成されていると有利である。この場合、前記スリーブの外壁が、前記入口開口のホッパ形の内壁から間隔を置いて配置されていると有利である。
骨孔内への密な挿入のためには、前記中空体の、盲孔に導入されるべき最上位の部分範囲が円錐状に形成されていてよい。この円錐状の範囲は、手動の力を用いて盲孔内に圧入され得る。このことは、特に、孔内に挿入された器具の、口腔範囲における回転を妨害するグリップ延長部が設けられている場合に有利である。器具の回転は、器具を孔内にねじ込むために役立つことができる。この目的のために、別の実施態様では、前記中空体に、盲孔内に導入されるべき範囲において、自己ねじ立て式のタッピン雄ねじ山が設けられていてよい。このことは、孔内での中空体の確実な保持を生ぜしめると共に、孔の内壁に対するシールを改善する。
このシールをさらに改善するためには、前記中空体の外面に、前記中空体に沿って調節可能でかつ前記中空体に取外し可能に位置固定可能なフランジが設けられており、該フランジが、前記中空体と盲孔壁との間に達する、円錐状のシール付設部を有していると有利である。このフランジは円錐体によって口腔粘膜に押圧され、次いでたとえば六角穴付ボルトによって固定され、これにより圧力チャンバのこの端部も圧力密に閉鎖されている。
フライスヘッドのゆっくりとした送りを達成し、かつ衝突状の突進をできるだけ阻止するためには、ガイドエレメントと前記作業工具との間に、弾性的なベローズが配置されていてよい。
別の有利な構成では、作業工具が、回転式に駆動される作業工具、たとえばフライス、または無回転式の作業工具、たとえば超音波オステオトーム(Ultraschall-Osteotom)またはレーザ切断器具である。このような作業工具は、国際公開第2010/048648号に詳しく説明されていて、本願明細書の内容に取り込まれる。「無回転式」とは、本発明との関連においては、作業工具とシールエレメントとが、実質的に相対速度の発生なしに互いに接触していることを意味する。なぜならば、作業工具はその主軸線回りに回転しないからである。これにより、回転するシャンクを回転軸シール部材によってシールする必要はなくなる。このことは、シールエレメントに対する要求を減少させる。
作業工具は、圧電式の外科的な器具、有利にはマイクロメートル範囲、特に20〜200マイクロメートルの範囲で作動する超音波オステオトームであってよい。択一的に作業工具は、有利にはパルス式のCOレーザまたは固体レーザを有するレーザ切断装置であってよい。この場合、レーザの波長は、有利には骨組織の吸収特性に調和されている。付加的に、レーザは調節可能な焦点合わせ装置を有していて、内視鏡に連結されていてよい。
本発明のさらに別の有利な構成では、フライス装置が、接続部を介してマニュアル式または自動式の圧力制御ユニットに接続されていてよい。このことは、内圧の正確な制御およびコントロールを可能にし、この場合、骨の突き通しは圧力降下につき直ちに検知可能となり、場合によってはフライスが遮断され得る。
前記装置が、機械的または電磁的な振動を発生させるか、もしくは伝達するための装置を有していると、付加的に振動、有利には無圧の超音波振動をシステム内もしくは作業媒体内に導入することができ、これによりサイナス膜の剥離を促進することができる。
さらに別の有利な構成では、前記シャンクの直径が、ドリルヘッドに向かって少なくとも一段階で減少している。この場合、前記シャンクの、前記圧力チャンバの範囲に位置する部分区分は、前記シャンクの、前記切欠きの範囲に密に位置する部分区分よりも小さな直径を有している。こうして、シャンクは切欠き内に密に支承されているが、しかし空間的に十分に大きな圧力チャンバが残り、シャンクはさらに、残った骨プレートもしくは骨板をできるだけ完全に除去するために十分に運動可能となる。
本発明はさらに、本発明によるガイドエレメントと、該ガイドエレメントに接続するための1つのホース管路と、場合によっては、所要の内圧を付与するためのシリンジとを有するセットに関する。この場合、前記ガイドエレメントおよび前記ホース管路ならびに前記シリンジは、滅菌されてかつ閉じられた容器、有利にはプラスチック袋内に無菌包装された状態で提供されている。このことは保管および取扱を容易にすると共に、汚染なしの作業を確保する。
本発明のさらに別の利点および構成は、以下の説明および添付図面から明らかとなる。
以下に、本発明の特に有利な実施形態を図面につき詳しく説明する。ただし、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
本発明によるガイドエレメントを斜め上方から見た斜視図である。 図1に示したガイドエレメントを斜め下方から見た斜視図である。 本発明によるガイドエレメントと、中空体と、作業工具とを備えた装置全体を示す斜視図である。 前記装置の準備および組立て過程における、ガイドエレメントを中空体に挿入するステップを示す図である。 前記装置の準備および組立て過程における、挿入されたガイドエレメントを旋回させるステップを示す図である。 前記装置の準備および組立て過程における、ガイドエレメントのスナップイン式の係止の後の装置を示す図である。 作業工具の挿入されたシャンクを備えた装置を、骨板に作業工具を突き通す時点で示す横断面図である。
図1には、本発明によるガイドエレメント100の特に有利な実施形態が、上から見た斜視図で示されている。図1に示したガイドエレメント100は、医療技術の分野で知られているような滅菌可能なポリマーから成っている。ガイドエレメント100は単一部分から一体に形成されていて、射出成形法により製造される。しかし、あとからシールまたは穿孔を行うことができる。
ガイドエレメント100のディスク形のヘッド範囲110では、センタ中心に円筒状の孔もしくは切欠き101が形成されている。この切欠き101はガイドエレメント100を完全に貫通している。この切欠き101内には、運転時に作業工具6、たとえばフライスのシャンク5が貫通案内される。切欠き101の直径は、作業工具6のシャンク5の直径よりも少しだけ大きいので、フライス5,6は中空体1の内部で運動可能のままとなり、そしてフライスの周囲を作業媒体ですすぐことができる。
このヘッド範囲110には、この図面には図示されていないホース管路111を取り付けるための管片の形の接続部108が続いている。ホース管路111はこの管片内に押し込まれる。接続部108は切欠き101の中心点から半径方向で外側に向かって延びており、接続部108の中心の長手方向軸線は、ディスク形のヘッド範囲110の、表面に対して平行に向けられた平面に位置している。
接続部108に並んで、突出した突起109が形成されている。この突起109はヘッド範囲110から接線方向で接続部108に対して平行に延びていて、接続部108を、その高さ方向でも長手方向でも越えて突出している。突起109は、一方ではホース管路111の接続部を確保するために働き、他方では旋回時における把持可能性を改善するために働く。
ヘッド範囲110と接続部108との間には、下方へ向かって僅かにずらされた、突出した係止エレメント107が一体成形されている。この係止エレメント107を用いて、ガイドエレメント100を当該装置に可逆式に取り付けることができる。
図3〜図7から判るように、特にガイドおよびシール性を改善するために、ガイドエレメント100の上面には、切欠き101を取り囲むように配置された円筒状の隆起部が形成されていてよい。
図2には、ガイドエレメント100の反対の側の面を斜め下側から見た図が示されている。ガイドエレメント100の、運転時に骨24に面した側の下面106は、平滑にかつ平坦に形成されている。これにより、良好なスライド可能性および回転旋回可能性が保証されている。ヘッド範囲110には、円筒状の突出部104が形成されている。この突出部104は、溝内に部分的に沈められたOリングの形のシールエレメント4によって取り囲まれている。これによって、ガイドエレメント100は、以下の図面につき説明されるように、当該装置内に嵌合式に挿入される。
突出部104には、円錐台形周壁状のスリーブ105が一体成形されている。このスリーブ105は上方に向かって先細りになっている。スリーブ105の基部における最大直径は、円筒状の突出部104の直径よりも約30〜40%小さく形成されている。
円筒状の突出部104も、スリーブ105も、ヘッド範囲110も、切欠き101の中心の長手方向軸線を同心的に取り囲むように配置されていて、切欠き101によって中心で貫通される。
接続部108を起点として、完全にガイドエレメント100の内部に位置する、全ての側で閉じられた通路102が延びている。この通路102は接続部108を流出開口103に接続している。この流出開口103は円筒状の突出部104の下面にスリーブ105に並んで開口していて、当該装置の入口開口3への流体の作業媒体もしくは圧力媒体、たいていは生理的食塩水の導入を保証する。通路102は切欠き101から完全に分離されている。通路102は、接続部108寄りの真っ直ぐな第1の部分区分を有しており、この第1の部分区分は、初期の大きな直径を有する。この第1の部分区分は切欠き101の中心の長手方向軸線に対してほぼ直角にかつ半径方向に向けられている。通路102は次いでその直径を減径させて、直角に折れ曲がる。第1の部分区分に続いたこの第2の部分区分は、切欠き101の中心の長手方向軸線に対してほぼ平行に延びている。こうして、通路102は構造的に単純に、たとえばあとからの2つの穿孔によって、一体のガイドエレメント100に形成され得る。
図3には、本発明による装置が斜視図で描かれている。顎骨24に作孔された盲孔を貫通させて延長するためのこの装置は例示的に示されているものであり、本発明はこのような構成に限定されるものではない。この装置は、フライス6の形の作業工具6と、上で説明したガイドエレメント100とを有しており、このガイドエレメント100は中空体1にしっかりと結合されている。
中空体1はグリップエレメント112に配置されている。このグリップエレメント112は、平坦化されたロッドの形を有する。ガイドエレメント100はこの場合、グリップエレメント112の前端部に設けられた、凹設された範囲113内に配置されている。中空体1は、ほぼ円筒状の内側の中空室12と、遠位の作業開口2と、この作業開口2とは反対の側に位置する入口開口3とを有する。この入口開口3を通じて、圧力媒体も、作業工具6のシャンク5も、中空体1の中空室12内に導入される。中空体1は実質的に、国際公開第2010/048648号に記載の管体と同様に形成されている。
中空体1の内部に圧力チャンバ7を形成し得るようにするためには、中空体1の中空室12も、フライス6のシャンク5も、入口開口3の範囲においてシールすることが必要となる。この圧力チャンバ7と、この圧力チャンバ7内に形成される圧力とにより、骨板の突き通しの際に危険範囲からサイナス膜26を適宜な時期に押し離すことが保証されている。
形成される圧力チャンバ7は、作業開口2が盲孔の底部と密に整合する場合に、完全に中空体1の内部に位置することができる。しかし、圧力チャンバ7は、作業開口2と盲孔の底部との間を通って、固有の中空体1の外部の、盲孔の壁と円錐状のシールユニットもしくはフランジ11とにより画定されている範囲にまで延びていてもよい。盲孔の壁と円錐状のシールユニットもしくはフランジ11とは、実際の使用時ではシール作用を発揮し、そしてシステムをできるだけ圧力密にかつ流体密に保持するために、両シール部は互いに補足し合う。
圧力チャンバ7の他方の端部に設けられた入口開口3は、嵌合式にかつ形状接続式に、すなわち嵌合に基づいた係合により挿入されたガイドエレメント100によって圧力密にかつ流体密に閉鎖されている。さらに、シャンク5は既に挿入されていて、切欠き101を貫通しているが、しかし作業開口2を通じてまだ進出していないので、まだ作動できる状態ではない。接続部108にはホース管路111が既に接続されており、これによって中空体1の内部への圧力媒体の供給が可能となる。ホース管路111は、グリップエレメント112に形成された凹設された溝114内に延びている。この溝は2個所でメアンダ状に曲げられていて、これによりホースはこれらの位置固定エレメント117に位置固定される。ホース管路111は、シリンジまたはマニュアル式または自動式の圧力制御ユニットに通じていてよく、このシリンジまたは圧力制御ユニットによって圧力が導入可能でかつコントロール可能となる。
図4〜図7には、処置のための装置の準備過程が段階的に図示されている。
図4においては、ガイドエレメント100はたしかに既にホース管路111に接続されているが、しかしまだ中空体1には取り付けられていない。グリップエレメント112の前側の部分には、凹設された範囲113が設けられており、この範囲113内にガイドエレメント100が配置される。凹設された範囲113の最も前側の遠位の範囲には、入口開口3が形成されている。この入口開口3は中空体1の内側の中空室12に対するアクセスを規定する。入口開口3は始端部では極めて広幅であって、第1の区分において円筒状に形成されており、この円筒状の第1の区分は、切欠き101に比べて減じられた直径を有するストッパもしくは環状のストッパ面119にまで延びている。入口開口3のこの円筒状の範囲には、ガイドエレメント100の円筒状の突出部104が嵌合式に挿入され、この場合、円筒状の突出部104の下面はストッパ119に載置される。これにより、確実な回転可能性もしくは確実な旋回可能性が保証されると同時に、案内およびシール性が保証される。この場合、切欠き101の中心の長手方向軸線は回転軸線を成している。
入口開口3は次いで、円錐状に下方に向かって先細りになっていて、ホッパ形の中空体1の中空範囲を形成している。中空体1の内部では、ほぼ円筒状の中空室12が作業開口2にまで延びている。
図5に示した状態では、ガイドエレメント100が、既に円筒状の突出部104によって入口開口3内に嵌合式にかつ密に挿入されている。次いで、ガイドエレメント100を矢印方向に約30〜40°だけ回転もしくは旋回させることによって、ガイドエレメント100は、接続部108がほぼ溝114の始端部に向けられるまで回転させられる。実際には、旋回は突起109を把持して圧力負荷することにより行われる。係止エレメント107はこの場合、グリップエレメント112に設けられた対応する係止切欠き115内に形状接続式(嵌合に基づいた係合による)および摩擦接続式に、正確には、凹設された範囲113の鉛直な縁面に摩擦接続式に、クリックイン可能もしくはスナップイン可能であり、すなわちスナップ式に係合可能である。ガイドエレメント100はこれによって位置固定される。
図6の状態では、この旋回運動による閉じ合わせ(Verschraenkung)が既に行われており、そしてホース管路111も既に溝114内に挿入されて位置固定されている。次いで、器具が準備され、実際にはたいてい、患者の顎骨24に既に前穿孔されている盲孔内への中空体1の密な挿入が行われる。
図7には、サイナスリフト時の作業工具6の挿入されたシャンク5を備えた装置を、上顎の顎骨24の骨板を作業工具6が破過した時点で示す横断面図が図示されている。図7において、前記装置は患者に対して相対的な、実際に空間的に正しい位置決めにおいて示されている。
慣用的なクレスタルサイナスリフトの場合のように、先行した処置において、顎堤から顎骨24に盲孔が形成され、この場合、盲孔の端部と上顎洞25との間には約1mmの深さの骨板が残る。このことは、上顎洞25内で顎骨24に接触している上顎洞粘膜26を損傷させないようにするために必要となる。
準備された盲孔内には、次いで中空体1が密に挿入される。この場合、中空体1は、作業開口2が骨板に接触するまで挿入される。中空体1は処理の間、静止しており、位置固定されており、かつそれどころか盲孔内にねじ込まれてもよい。
シール作用を改善するためには、フランジ10が管体1に沿って顎骨24に向かって移動させられるので、フランジ10に配置された円錐状のシール付設部11は、盲孔の外縁部において口腔粘膜27にしっかりと押圧され、これによって盲孔をシールする。場合によっては付加的にラバーダムを使用することもできる。これにより、圧力チャンバ7の内部には、引き続き、たとえば約0.5〜3バールのハイドロスタティックな圧力、つまり流体静力学的な圧力が形成され得る。
圧力チャンバ7内の作業媒体は、同時に、フライス削りの際に生ぜしめられた熱の導出のためにも働き、そして回転するシャンク5のために潤滑剤として作用する。回転するシャンク5に沿って少量の作業媒体が流出し得るが、このことは、当該装置の機能性に関して何ら問題にならない。なぜならば、圧力チャンバ7内の作業媒体の圧力は接続部108を介して維持され得るからである。そうは云っても、良好なシール特性はやはり極めて有利である。なぜならば、骨板の貫通の瞬間における圧力降下は、密な圧力チャンバ7の場合に一層良好に検知可能となるからである。
次いで、まず作業工具6のシャンク5が、貫通孔である切欠き101と入口開口3とを通じて中空体1の内部へ導入される。シャンク5の直径は段階的に先端へ向かって先細りになるように形成されている。すなわち、シャンク5の直径は入口開口3の開口部の範囲では約1/4だけ減少する。これにより、シャンク5と中空室12の内面との間には、圧力チャンバ7を形成しかつフライス6にすりこぎ運動もしくは揺動運動のための十分な運動遊びを与えるために十分な空間が残る。フライス6のドリルヘッドの末端範囲では、直径が再び約1/4だけ減少する。フライス6もしくはシャンク5の最も外側の先端もしくはドリルヘッドは、さらに比較的著しく湾曲させられているか、もしくはほぼ点状に形成されており、これにより骨板へのできるだけ点状の小面積での貫通が保証される。
シャンク5はこの場合、貫通孔である切欠き101と入口開口3と中空体1の内側の中空室12とを完全に貫通していて、運転時に出口開口もしくは作業開口2を通じて進出し、これによって残った骨板が加工され得る。小さな直径を有するシャンク5の遠位の範囲は、極めて簡単に切欠き101を通って貫通案内され得る。大きな直径を有する後側の範囲は、次いで嵌合式に切り欠き101内に嵌入される。
これによってシャンク5は、この範囲において切欠き101の内面に密に接触しているか、もしくは円筒状の突出部104とスリーブ105との範囲においても付加的にシールされて、案内されかつ支持されている。切欠き101の内部には、付加的なシール部材、たとえばOリングが設けられていてもよいが、本実施形態ではこのことは該当しない。
それにもかかわらず、シャンク5は軸方向で、つまり矢印で示したように上方および下方に向かって移動可能である。このことは、とりわけ回転するフライス6の場合には、顎骨24における底板のフライス貫通加工のための所要の送りを実施するために必要となる。さらに、たとえばガイドエレメント100の材料のフレキシブル性に基づいてシャンク5を円運動もしくはすりこぎ運動の形で運動させ、これにより骨の底板をできるだけ大面積でかつ完全に除去することも可能である。
自軸線を中心にして回転するシャンク5を備えた作業工具が使用される場合、このような回転運動も可能となる。それにもかかわらず、シャンク5は切欠き101内で、とりわけスリーブ105の範囲において、流体密でかつ圧力密に支承されており、そして、中空体1が盲孔内に密に挿入されていると、圧力チャンバ7内に十分な圧力が形成され得る。
接続部108を介して、作業媒体、たとえば生理食塩水が、通路102と流出開口103とを通じて入口開口3内へ導入可能となる。スリーブ105の外壁はホッパ形の入口開口3の内壁から間隔を置いて配置されているので、すすぎ媒体はスリーブ105の外側に沿って流れ、さらにシャンク5に沿って流れて、内側の中空室12もしくは圧力チャンバ7内に流入する。
図7に示したフライス6は、次いで運転時に徐々に下方へ向かって移動させられ、これによってフライスヘッドは下端部において作業開口2を通じて進出して、底板に接触し、この場合、シャンク5もしくはフライス6の送りは極めてゆっくりであり、たとえば約1mm/分である。
骨の底板が所定の個所において最小限に突き通されるやいなや(このことは点状のドリルヘッドもしくはフライスヘッドによりアシストされる)、圧力下にある作業媒体は直ちにこの最小の開口を通って流れ込んで、サイナス膜26は直接に危険範囲からドリルヘッドによって押し離されて、顎骨24から少しだけ剥離され、さらにその後で、ドリルヘッドは完全に前記開口を貫通することができる。このことは、他ならぬ図7に示した状況に相当する。
フライス6は次いで遮断され、そして国際公開第2010/048648号に基づき公知であるように、たとえば圧力媒体の付加的な供給および場合によっては振動の導入により、引き続きサイナス膜26の剥離が行われ、これにより骨補填材のための空間が拡大される。
シャンク5はこのとき、まずシールエレメントとして切欠き101内に留まることができる。択一的には、シャンク5を取り除き、栓体の挿入によって切欠き101を密に閉鎖することもできる。これにより、もはや圧力は加えられなくなるか、もしくは圧力は一定に維持され得る。
場合によっては、サイナス膜26を引き続き剥離し易くするために、振動、たとえば超音波振動を媒体に導入することもできる。
処置後にガイドエレメント100を交換するか、もしくは除去するためには、ガイドエレメント100が突起109のところで把持されて、図5に示した矢印方向とは反対の方向に回転旋回させられる。グリップエレメント112の最も前側の範囲には、連続的に上昇する外側の縁部116が形成されている。この縁部116はガイドエレメント100の下面106と作用結合し、ガイドエレメント100を旋回時に上方へ強制的に押し上げ、最終的に入口開口3から持ち上げる。
本発明によれば、さらに、ガイドエレメント100が、単独でまたはホース管路111と組み合わされた形で、滅菌されかつ無菌包装された使い捨て対象物もしくは医療製品として販売されることが考えられる。処置の開始の直前に、外科医もしくは歯科医は包装を開封し、そして確実に汚染のないガイドエレメント100とホース管路111とを取り出して、中空体1に取り付け、そして作業工具を適宜に配置することができる。
当該装置の機能性および特に患者における使用については、補足的に国際公開第2010/048648号の記載を参照するものとする。

Claims (36)

  1. 顎骨(24)に作孔された盲孔を貫通させて延長する装置に配置するためのガイドエレメント(100)であって、前記装置が、圧力チャンバ(7)を形成する中空体(1)を有していて、該中空体(1)が、遠位の作業開口(2)と、該作業開口(2)とは反対の側に位置する入口開口(3)とを備えているガイドエレメント(100)において、当該ガイドエレメント(100)は嵌合により前記入口開口(3)内に挿入可能であり、前記入口開口(3)は当該ガイドエレメント(100)によって閉鎖可能であり、当該ガイドエレメント(100)は、一貫して延びる切欠き(101)を有していて、該切欠き(101)を通じて、作業工具(6)、たとえばフライスのシャンク(5)が貫通案内可能であってかつ前記中空体(1)内に導入可能であり、当該ガイドエレメント(100)は、前記圧力チャンバ(7)もしくは前記中空体(1)内に内圧を加えるための作業媒体用の接続部(108)を有しており、当該ガイドエレメント(100)内に、全ての側で閉じられた内側の通路(102)が形成されており、該通路(102)は前記接続部(108)を、前記入口開口(3)に開口した流出開口(103)に接続しており、前記通路(102)は前記切欠き(101)から完全に分離されて延びていることを特徴とするガイドエレメント。
  2. 当該ガイドエレメント(100)は、前記入口開口(3)の圧力密でかつ実質的に流体密な閉鎖部を生ぜしめる、請求項1記載のガイドエレメント。
  3. 前記切欠き(101)は、前記シャンク(5)の圧力密でかつ実質的に流体密な支承および案内を生ぜしめると同時に、前記シャンク(5)の少なくとも1つの送り運動、駆動運動および/または制御運動、たとえば回転、円運動もしくはすりこぎ運動および/または前記シャンク(5)の軸方向の送りを保証する、請求項1または2記載のガイドエレメント。
  4. 前記切欠き(101)の内部に、前記シャンク(5)をさらにシールするためのシールエレメント、たとえばOシール部材が配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  5. 当該ガイドエレメント(100)は、一体にもしくは単一部分から、滅菌可能な使い捨て構成部分として形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  6. 当該ガイドエレメント(100)は、プラスチックから形成されている、請求項5記載のガイドエレメント。
  7. 前記切欠き(101)は、当該ガイドエレメント(100)のディスク形のヘッド範囲(110)に配置されており、前記接続部(108)は、ホース管路(111)を接続するための管片として形成されていて、半径方向で、前記ディスク形のヘッド範囲(110)の平面内で外側に向かって延びている、請求項1からまでのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  8. 前記切欠き(101)は、当該ガイドエレメント(100)のディスク形のヘッド範囲(110)に、中心で配置されている、請求項7記載のガイドエレメント。
  9. 前記通路(102)は、前記接続部(108)に近い方の、前記切欠き(101)の中心の長手方向軸線に対して直角な第1の部分と、該第1の部分に続いた、前記切欠き(101)の中心の長手方向軸線に対してほぼ平行な第2の部分とを成して延びている、請求項1から8までのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  10. 当該ガイドエレメント(100)の、運転時に前記入口開口(3)に向けられる側に、突出部(104)が形成されている、請求項1からまでのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  11. 前記突出部(104)は、ほぼ円筒状に形成されている、請求項10記載のガイドエレメント。
  12. 前記突出部(104)の側面は、シールエレメント(4)、たとえばOリングによって取り囲まれている、請求項10または11記載のガイドエレメント。
  13. 当該ガイドエレメント(100)の、運転時に前記入口開口(3)に向けられる側に、下部の開いた、先細りになった円錐台形外套状のスリーブ(105)が形成されており、該スリーブ(105)は中心で前記切欠き(101)によって貫通されている、請求項10から12までのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  14. 前記スリーブ(105)は、直接に前記突出部(104)に続いていて、前記スリーブ(105)の最大直径は、前記突出部(104)の直径よりも小さく形成されている、請求項13記載のガイドエレメント。
  15. 当該ガイドエレメント(100)の、運転時に前記入口開口(3)に向けられる下面(106)が、平滑でかつ平坦に形成されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  16. 側方で当該ガイドエレメント(100)から突出した係止エレメント(107)が設けられており、該係止エレメント(107)は、前記装置に設けられた対応する係止切欠き(115)内に可逆的に、クリック式に係合可能である、請求項1から15までのいずれか1項記載のガイドエレメント。
  17. 顎骨(24)に作孔された盲孔を貫通させて延長する装置であって、当該装置は、作業工具(6)、たとえばフライスと、請求項1から16までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100)と、前記盲孔内に密に挿入可能な、圧力チャンバ(7)を形成する中空体(1)とを有していて、該中空体(1)が、円筒状の中空室(12)と、運転時に骨(24)に近い方の遠位の作業開口(2)と、該作業開口(2)とは反対の側に位置する入口開口(3)とを備えており、該入口開口(3)は前記ガイドエレメント(100)によって閉鎖されており、前記作業工具(6)のシャンク(5)が、前記切欠き(101)を通って貫通案内可能であってかつ前記中空体(1)内に導入可能であり、前記ガイドエレメント(100)の前記接続部(108)に、前記圧力チャンバ(7)内に内圧を加えるための作業媒体用のホース管路(111)が接続可能であることを特徴とする、硬組織に作孔された盲孔を貫通させて延長する装置。
  18. 前記ガイドエレメント(100)は、前記入口開口(3)を、圧力密にかつ実質的に流体密に閉鎖しており、これによって前記圧力チャンバ(7)を、圧力密にかつ実質的に流体密に閉鎖しており、前記圧力チャンバ(7)の内部に、少なくとも1.5バールの圧力が形成可能である、請求項17記載の装置。
  19. 前記シャンク(5)は、前記切欠き(101)内に圧力密でかつ実質的に流体密に支承されかつ案内されており、前記圧力チャンバ(7)の内部に、少なくとも1.5バールの圧力が形成可能であり、それと同時に前記シャンク(5)の少なくとも1つの送り運動、駆動運動および/または制御運動、たとえば回転、円運動またはすりこぎ運動および/または前記シャンク(5)の軸方向の送りが保証されている、請求項17または18記載の装置。
  20. 前記圧力チャンバ(7)の内部に、少なくとも2.5バールの圧力が形成可能である、請求項18または19記載の装置。
  21. 前記ガイドエレメント(100)は、可逆的にかつ非破壊的に前記中空体(1)に取付け可能でかつ前記中空体(1)から取外し可能である、請求項17から20までのいずれか1項記載の装置。
  22. 前記中空体(1)にグリップエレメント(112)が配置されている、請求項17から21までのいずれか1項記載の装置。
  23. 前記ガイドエレメント(100)は、前記グリップエレメント(112)の遠位の端部に設けられた、残りの表面に対して凹設された範囲(113)に配置されている、請求項22記載の装置。
  24. 前記ホース管路(111)は、場合によっては位置固定エレメント(117)を備えた、前記グリップエレメント(112)に形成された溝(114)内に延びている、請求項22または23記載の装置。
  25. 係止切欠き(115)が、前記凹設された範囲(113)の縁面に形成されており、該係止切欠き(115)内に、前記ガイドエレメント(100)に設けられた対応する係止エレメント(107)が、可逆的にクリック式に係合可能であり、前記ガイドエレメント(100)が位置固定可能であり、回転軸線としての前記切欠き(101)を用いて、前記ガイドエレメント(100)を約30〜50°回転旋回させることにより、作用結合が達成可能である、請求項23記載の装置。
  26. 前記ガイドエレメント(100)の、運転時に前記入口開口(3)に向けられる側に、ほぼ円筒状の突出部(104)が形成されており、前記ガイドエレメント(100)は、前記突出部(104)によって流体密に前記入口開口(3)内に、突出したストッパ(119)にまで挿入可能である、請求項17から25までのいずれか1項記載の装置。
  27. 前記入口開口(3)は、少なくとも所定の区分にわたって、広幅の始端範囲を起点として円錐状に先細りになったホッパ形の中空範囲の形に形成されている、請求項17から26までのいずれか1項記載の装置。
  28. 前記ガイドエレメント(100)の、運転時に前記入口開口(3)に向けられる側に、下部の開いた、先細りになった円錐台形外套状のスリーブ(105)が形成されており、該スリーブ(105)は中心で前記切欠き(101)によって貫通されており、前記スリーブ(105)の外壁が、前記入口開口(3)のホッパ形の内壁から間隔を置いて配置されている、請求項17から27までのいずれか1項記載の装置。
  29. 前記中空体(1)の外面に、前記中空体(1)に沿って調節可能でかつ前記中空体(1)に取外し可能に位置固定可能なフランジ(10)が設けられており、該フランジ(10)は、前記中空体(1)と盲孔壁との間に達する、円錐状のシール付設部(11)を有している、請求項17から28までのいずれか1項記載の装置。
  30. 前記ガイドエレメント(100)と前記作業工具(6)との間に、弾性的なベローズ(118)が配置されている、請求項17から29までのいずれか1項記載の装置。
  31. 前記作業工具(6)は、回転するシャンク(5)を備えた作業工具であるフライス、または無回転式の作業工具、たとえば超音波オステオトームまたはレーザ切断器具である、請求項17から30までのいずれか1項記載の装置。
  32. 当該装置は、接続部(108)を介してマニュアル式または自動式の圧力制御ユニットに接続されている、請求項17から31までのいずれか1項記載の装置。
  33. 当該装置は、前記圧力チャンバ(7)内の作業媒体に機械的または電磁的な振動を発生させるか、もしくは伝達するための装置を有する、請求項17から32までのいずれか1項記載の装置。
  34. 前記シャンク(5)の直径は、ドリルヘッドに向かって段階的に減少していて、前記シャンク(5)の、前記圧力チャンバ(7)の範囲に位置する部分は、前記シャンク(5)の、前記切欠き(101)の範囲に密に位置する部分よりも小さな直径を有している、請求項17から33までのいずれか1項記載の装置。
  35. 前記フライス(6)のドリルヘッドは、骨板へのできるだけ点状でかつ小面積の貫通を保証するために、著しい湾曲を備えた小面積の先端を有する、請求項17から34までのいずれか1項記載の装置。
  36. 請求項1から16までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100)と、少なくとも1つのホース管路(111)と、場合によってはシリンジとを有するセットにおいて、前記ガイドエレメント(100)および前記ホース管路(111)ならびに前記シリンジが、滅菌されてかつ閉じられた容器内に無菌包装された状態で提供されていることを特徴とするセット。
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