JP5867366B2 - 通信システムおよびネットワーク中継装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信システムおよびネットワーク中継装置に関し、例えば、複数のネットワーク中継装置で構成されるシステムの一部にネットワーク中継装置を跨いだリンクアグリゲーション技術を組み込んだ通信システムに適用して有効な技術に関する。
例えば、特許文献1には、冗長用ポートで接続された一対のボックス型スイッチ装置と、当該一対のボックス型スイッチ装置に対して接続されるエッジスイッチ(ボックス型スイッチ)および集約スイッチ(シャーシ型スイッチ)とを備えた構成が示されている。エッジスイッチは、当該一対のボックス型スイッチ装置における同一ポート番号のアクセスポートに対してリンクアグリゲーションが設定された状態で接続され、集約スイッチは、当該一対のボックス型スイッチ装置における同一ポート番号のネットワークポートに対してリンクアグリゲーションが設定された状態で接続される。
特開2008−78893号公報
近年、シャーシ型スイッチ装置の代わりに複数のボックス型スイッチ装置を組み合わせてネットワークシステムを構築する技術が注目されている。当該ネットワークシステムでは、例えば、必要なポート数を確保するための複数のボックス型スイッチ装置(ここではポートスイッチと呼ぶ)と、各ポートスイッチ間を接続するための複数のボックス型スイッチ装置(ここではファブリックスイッチと呼ぶ)とが設けられる。各ポートスイッチは、各ファブリックスイッチに対してそれぞれ通信回線で接続され、1個のポートスイッチを基準として各ファブリックスイッチはスター型に接続され、1個のファブリックスイッチを基準として各ポートスイッチもスター型に接続される。本明細書では、このようなネットワークシステムをボックス型ファブリックシステムと呼ぶ。
ボックス型ファブリックシステムでは、例えば1個のポートスイッチは、複数のファブリックスイッチとの間で複数の通信回線を介して接続され、その接続元となる複数のポートに対してリンクアグリゲーションを設定することができる。リンクアグリゲーションが設定された場合、そのリンクアグリゲーション内での負荷分散と冗長性を実現できる。したがって、例えば通信帯域を拡大したい場合には、ファブリックスイッチを増設すればよく、通信帯域の拡大を容易にかつ低コストで実現可能になる。さらに、当該システムでは、前述した通信帯域の拡大に加えて、ポートスイッチの増設によって、ポート数の拡張も容易にかつ低コストで実現可能になる。その結果、当該システムを用いると、シャーシ型スイッチ装置からなるシステムを用いる場合と比較して、ユーザの要求に応じた柔軟なシステムを低コストで構築できる。
ただし、ボックス型ファブリックシステムでは、例えば、通信回線やファブリックスイッチに障害が生じた際には、前述したリンクアグリゲーションの機能によって冗長性を確保することが可能であるが、ポートスイッチに障害が生じた際には冗長性の確保が困難となる場合がある。一方、例えば、特許文献1と同様に、ボックス型スイッチ装置間を接続し、このボックス型スイッチ装置の例えば同一ポート番号のアクセスポートに対してリンクアグリゲーションを設定することで装置冗長を実現する方式が存在する。本明細書では、当該方式をマルチシャーシスリンクアグリゲーションと呼ぶ。
本発明者等は、これらの各利点に着目し、前述したボックス型ファブリックシステムにマルチシャーシスリンクアグリゲーションを組み合わせることでポートスイッチの冗長性(耐障害性の向上)等を実現することを検討した。その結果、ポートスイッチとファブリックスイッチとの間の通信回線に障害が生じた際に、フラッディングの発生によって、通信帯域の低下が生じる恐れがあることが見出された。
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、耐障害性の向上を実現できると共に、通信帯域の低下を抑制できる通信システムおよびネットワーク中継装置を提供することにある。本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による通信システムは、第1〜第3ポートスイッチと、第1および第2ファブリックスイッチと、ユーザスイッチとを備える。第1および第2ポートスイッチのそれぞれは冗長向けポートを備え、第1ポートスイッチの冗長向けポートと第2ポートスイッチの冗長向けポートは共通通信回線で接続される。ユーザスイッチは、第1および第2ポートスイッチに対してそれぞれ異なる第2通信回線を介して接続され、第2通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーションを設定する。第1〜第3ポートスイッチのそれぞれは、第1および第2ファブリックスイッチに対してそれぞれ異なる第1通信回線を介して接続され、第1通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーションを設定する。第1および第2ファブリックスイッチのそれぞれは、第1および第2ポートスイッチとの間の第1通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーションを設定する。ここで、第2ポートスイッチは、障害が無い場合には、ユーザスイッチから第2通信回線を介して受信した実データ信号を、第1ファブリックスイッチとの間の第1通信回線を介して第3ポートスイッチに向けて転送し、第1ファブリックスイッチとの間の第1通信回線に障害が有る場合には、実データ信号を共通通信回線を介して第1ポートスイッチに向けて転送する。これに応じて、第1ポートスイッチは、共通通信回線を介して受信した実データ信号を、第1ファブリックスイッチとの間の第1通信回線を介して第3ポートスイッチに向けて転送する。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、耐障害性の向上を実現できると共に、通信帯域の低下を抑制できる。
本発明の一実施の形態による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図であり、併せて障害無し時の動作例を示す図である。 図1の通信システムにおいて、図1の障害無し時の動作を前提としてそこから障害が生じた場合の動作例を示す図である。 図1の通信システムにおいて、図2とは異なる箇所に障害が生じた場合の動作例を示す図である。 図1の通信システムにおいて、そのポートスイッチの主要部の概略構成例を示すブロック図である。 図4におけるフレーム転送制御部の主要な動作例を示すフロー図である。 本発明の前提として検討したボックス型ファブリックシステムの構成例を示す概略図である。 図6において、通信回線に障害が生じた場合の動作例を示す説明図である。 図6のボックス型ファブリックシステムにマルチシャーシスリンクアグリゲーションを適用した場合の構成例を示す概略図であり、併せて図7の障害が生じた場合の問題点の一例を説明する図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施の形態による通信システムの説明に先だって、図6〜図8を用いて、その前提として検討した事項について述べる。
《ボックス型ファブリックシステムの概要》
図6は、本発明の前提として検討したボックス型ファブリックシステムの構成例を示す概略図である。図6に示すように、ボックス型ファブリックシステムでは、ボックス型スイッチ装置からなる複数(ここでは3個)のポートスイッチSWP1〜SWP3と、ボックス型スイッチ装置からなる複数(ここでは2個)のファブリックスイッチSWF1,SWF2を備える。
ポートスイッチSWP1〜SWP3のそれぞれは、ファブリックスイッチSWF1,SWF2に対してそれぞれ異なる通信回線(第1通信回線)を介して接続される。すなわち、SWP1のポートP1およびポートP2は、SWF1のポートP1およびSWF2のポートP1に対してそれぞれ異なる通信回線を介して接続される。SWP2のポートP1およびポートP2は、SWF1のポートP2およびSWF2のポートP2に対してそれぞれ異なる通信回線を介して接続され、同様に、SWP3のポートP1およびポートP2は、SWF1のポートP3およびSWF2のポートP3に対してそれぞれ異なる通信回線を介して接続される。各ポートスイッチと各ファブリックスイッチのそれぞれは、特に限定はされないが、例えば同一構成のボックス型スイッチ装置で実現され、その内部設定によってポートスイッチとして機能するかファブリックスイッチとして機能するかが選択可能となっている。
ボックス型ファブリックシステムでは、例えば1個のポートスイッチ(例えばSWP1)は、複数のファブリックスイッチSWF1,SWF2との間で複数(ここでは2本)の通信回線(第1通信回線)を介して接続され、その接続元となるポートP1,P2に対してリンクアグリゲーションを設定することができる。本明細書では、このリンクアグリゲーションが設定されたポート(ここではP1,P2)の集合体をリンクアグリゲーショングループLAGと呼ぶ。リンクアグリゲーション(リンクアグリゲーショングループLAG)が設定された場合、そのLAG内で負荷分散が実現できる。
例えば、ポートスイッチSWP1からポートスイッチSWP3に向けてフレームを送信する場合、当該フレームは、所定の規則に基づいてSWP1のポートP1からSWF1を介してSWP3に向かう通信経路とSWP1のポートP2からSWF2を介してSWP3に向かう通信経路に適宜分散される。当該所定の規則としては、特に限定はされないが、例えば、フレーム内のヘッダ情報(より具体的には送信元および/または宛先のMAC(Media Access Control)アドレスや、加えて送信元および/または宛先のIPアドレス等)を用いて演算を行う方式が挙げられる。また、リンクアグリゲーショングループLAGが設定されたポートは論理的(仮想的)に1個のポートとみなされ、例えば、ポートスイッチSWP1のポートP1に入力されたブロードキャストフレームがSWP1のポートP2から出力されるといった折り返し経路は遮断される。
図7は、図6において、通信回線に障害が生じた場合の動作例を示す説明図である。図7では、ポートスイッチSWP2のポートP1とファブリックスイッチSWF1のポートP2との間の通信回線に障害が生じた場合を例としている。この場合、SWF1を介してSWP2を通信相手とすることができなくなるため、ボックス型ファブリックシステムでは、SWF1が無効状態(例えばポートP1〜P3が遮断状態)に設定され、各ポートスイッチSWP1〜SWP3間の通信は、ファブリックスイッチSWF2を介する経路に集約される。
《ボックス型ファブリックシステムとマルチシャーシスリンクアグリゲーションの組み合わせ》
図8は、図6のボックス型ファブリックシステムにマルチシャーシスリンクアグリゲーションを適用した場合の構成例を示す概略図であり、併せて図7の障害が生じた場合の問題点の一例を説明する図である。図8では、図7の構成例に加えて、ポートスイッチSWP1とポートスイッチSWP2がそれぞれ冗長向けポートPrを備えており、SWP1,SWP2は、Pr間が共通通信回線で接続されることでマルチシャーシスリンクアグリゲーションが設定される。本明細書では、このマルチシャーシスリンクアグリゲーションが設定されたSWP1,SWP2の集合体をマルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGと呼ぶ。
更に、図8では、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されたSWP1,SWP2に対してユーザスイッチSWU1,SWU2が接続される。ユーザスイッチSWU1は、ポートP1,P2がポートスイッチSWP1,SWP2に対してそれぞれ異なる通信回線(第2通信回線)を介して接続され、その接続元となるP1,P2にリンクアグリゲーショングループLAGを設定する。ユーザスイッチSWU2も同様に、ポートP1,P2がSWP1,SWP2に対してそれぞれ異なる通信回線(第2通信回線)を介して接続され、このP1,P2にLAGを設定する。
ユーザスイッチSWU1からのフレームは、リンクアグリゲーショングループLAGに伴う所定の規則に基づいてSWU1のポートP1側かポートP2側に適宜分散されて送信される。同様に、ユーザスイッチSWU2からのフレームも、所定の規則に基づいてSWU2のポートP1側かポートP2側に適宜分散されて送信される。マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されたポートスイッチSWP1,SWP2は、例えば、冗長向けポートPr間で互いの状態や、アドレステーブル(FDB:Forwarding DataBase)の情報等の送受信を行い、論理的(仮想的)に1台のスイッチとして機能する。このようなマルチシャーシスリンクアグリゲーションを用いると、負荷分散による通信帯域の向上に加えて耐障害性の向上が図れる。例えば、SWP1に障害が生じた場合でも、SWU1,SWU2を通信相手とするフレームの転送は、SWP2側で集約して行うことが可能になる。
なお、図8では、説明の便宜上、図7の構成例に対して更にポートスイッチSWP4を追加している。SWP4は、ポートP1が通信回線を介してファブリックスイッチSWF1のポートP4に接続され、ポートP2が通信回線を介してファブリックスイッチSWF2のポートP4に接続される。本実施の形態では、ポートスイッチの数は、3以上(その内の2個はMLAGが設定される)であればよく、ファブリックスイッチの数も2以上であればよい。
このような構成例において、前述したように、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されたポートスイッチSWP1,SWP2は、論理的に1台のスイッチとして機能する。したがって、図8の構成例では、この1台のスイッチと例えばファブリックスイッチSWF1との間が2本の通信回線(SWF1とSWP1の間、およびSWF1とSWP2の間)で接続されることになる。この場合、マルチシャーシスリンクアグリゲーションの機能上、SWF1は、この2本の通信回線の接続元となるポートP1,P2に対してリンクアグリゲーショングループLAGを設定する。そうすると、図8に示すように、例えばSWF1とSWP2の間の通信回線に障害が生じた場合でも、SWF1とMLAGの間の2本の通信回線の両方に障害が生じない限り、図7で述べたようにSWF1を無効状態としないことが必要とされる。
ここで、ファブリックスイッチSWF1が有効状態であると仮定し、この状態で、例えばユーザスイッチSWU1とポートスイッチSWP3との間でフレームを転送する場合を考える。その前提として、SWU1から送信されるフレームには、送信元MACアドレス「A」と宛先MACアドレス「B」が含まれるものとし、逆にSWP3から送信されるフレームには、送信元MACアドレス「B」と宛先MACアドレス「A」が含まれるものとする。送信元MACアドレス「A」は、ユーザスイッチSWU1(これに接続される図示しない端末(サーバ)等)のMACアドレスであり、宛先MACアドレス「B」は、ポートスイッチSWP3(これに接続される図示しない端末(サーバ)等)のMACアドレスとなる。この場合、このMACアドレス「A」および「B」に応じてフレームを転送する際の通信経路が定められ、前提として、障害発生前の通信では、SWU1←→SWP2←→SWF1←→SWP3の通信経路に定められるものとする。この通信に伴い、SWF1は、ポートP2とMACアドレス「A」の対応と、ポートP3とMACアドレス「B」の対応とを自身のアドレステーブル(FDB)に登録する。
このような状態で、図8に示すように、ポートスイッチSWP2とファブリックスイッチSWF1との間の通信回線に障害が生じた場合を考える。この場合、まず、ユーザスイッチSWU1からの送信元MACアドレス「A」と宛先MACアドレス「B」を含むフレーム[AB]は、SWP2に転送される。SWP2は、SWF1との間の通信回線に障害が生じているため、ポートP1,P2に設定されたリンクアグリゲーショングループLAGに基づいて、フレーム[AB]をファブリックスイッチSWF2に転送する。これに伴い、SWF2は、ポートP2とMACアドレス「A」の対応を自身のアドレステーブル(FDB)に登録する。ただし、SWF2は、宛先MACアドレス「B」に対応するポートを認識していないため、フレーム[AB]をポートP3,P4から出力する。すなわちフラッディングが発生する。
一方、ポートスイッチSWP3からの送信元MACアドレス「B」と宛先MACアドレス「A」を含むフレーム[BA]は、ファブリックスイッチSWF1が有効状態であるため、前述した障害発生前の通信経路に基づき、ポートスイッチSWF1に転送される。SWF1は、ポートスイッチSWP2との間の通信回線に障害が生じているため、ポートP1,P2に設定されたリンクアグリゲーショングループLAGに基づいて、フレーム[BA]をポートスイッチSWP1に転送する。この際に、SWF1は、前述した障害発生前の通信に伴い、P2と宛先MACアドレス「A」の対応を認識しており、またLAGに伴いP1と宛先MACアドレス「A」の対応を認識している。
ここで、例えば、このようなフレーム[AB]およびフレーム[BA]の転送が継続的に行われた場合を想定する。この場合、ファブリックスイッチSWF2は、ポートスイッチSWP3からのフレームを受信しないため、ポートスイッチSWP2からフレーム[AB]を受信する毎にフラッディングを引き起こす。また、ファブリックスイッチSWF1は、ユーザスイッチSWU1からのフレームを受信しないため、所定の期間を経過したのち自身のアドレステーブル(FDB)におけるポートP1とMACアドレス「A」の対応関係をエージング機能によって削除する。そうすると、SWF1は、それ以降に、SWP3からフレーム[BA]を受信する毎にフラッディングを引き起こす。このように、フラッディングが多発することによって、ポートスイッチとファブリックスイッチとの間で通信帯域の低下が生じる恐れがある。
《本実施の形態による通信システムの構成および動作(障害無し時)》
図1は、本発明の一実施の形態による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図であり、併せて障害無し時の動作例を示す図である。図1に示す通信システムは、前述した図8と同様の構成を備え、複数(ここでは2個)のファブリックスイッチ(第1および第2ファブリックスイッチ)SWF1,SWF2と、複数(ここでは4個)のポートスイッチ(第1〜第4ポートスイッチ)SWP1〜SWP4と、ユーザスイッチSWU1,SWU2を備える。SWF1,SWF2,SWP1〜SWP4は、前述したように、それぞれ、ボックス型スイッチ装置によって実現され、全体としてボックス型ファブリックシステムを構成する。また、SWF1,SWF2,SWP1〜SWP4のそれぞれは、ネットワーク中継装置である。SWP1,SWP2には、前述したように、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定される。
ユーザスイッチSWU1,SWU2のそれぞれは、ポートスイッチSWP1,SWP2に対してそれぞれ異なる通信回線(第2通信回線)を介して接続され、当該通信回線の接続元となるポートP1,P2にリンクアグリゲーショングループLAGを設定する。ポートスイッチSWP1〜SWP4のそれぞれは、ファブリックスイッチSWF1,SWF2に対してそれぞれ異なる通信回線(第1通信回線)を介して接続され、当該通信回線の接続元となるポート(第1および第2ポート)P1,P2にLAGを設定する。SWF1,SWF2のそれぞれは、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されるSWP1,SWP2との間の通信回線の接続元となるポートP1,P2にLAGを設定する。
ポートスイッチSWP1,SWP2は、ユーザスイッチSWU1,SWU2のそれぞれからフレーム(実データ信号)を受信し、リンクアグリゲーショングループLAGに伴う所定の規則に基づいて、当該フレームをファブリックスイッチSWF1,SWF2の一方に転送する。例えば、所定の規則として、フレームのヘッダ情報内の送信元MACアドレスと宛先MACアドレスに基づいて演算を行う方式を用いた場合、SWP1,SWP2は、SWU1,SWU2のそれぞれから順次、複数のフレームを受信した際に、同じ送信元MACアドレスと宛先MACアドレスを含むフレームに対しては、同じポート番号のポートP1,P2を用いて転送を行う。
図1では、ユーザスイッチSWU1とポートスイッチSWP3との間の通信経路の一例が示されている。この例では、図8で述べたように、ポートスイッチSWP2は、SWU1から送信元MACアドレス「A」と宛先MACアドレス「B」を含むフレーム(実データ信号)[AB]を受信した場合、このMACアドレス「A」とMACアドレス「B」に基づいて演算を行うことでポートP1側を選択している。そして、SWP2は、ポートP1に障害が無いため、SWU1から受信したフレーム(実データ信号)[AB]をファブリックスイッチSWF1との間の通信回線(第1通信回線)を介してSWP3に向けて転送している。
一方、ポートスイッチSWP3は、自身に接続された端末(図示せず)から送信元MACアドレス「B」と宛先MACアドレス「A」を含むフレーム(実データ信号)[BA]を受信した場合、ポートスイッチSWP2と同じ規則に基づきポートP1側を選択している。そして、SWP3は、ポートP1に障害が無いため、当該フレーム(実データ信号)[BA]をファブリックスイッチSWF1との間の通信回線(第1通信回線)を介してSWP2ならびにユーザスイッチSWU1に向けて転送している。このように障害が無い場合では、SWU1からSWP3に向けた通信と、その逆方向の通信は、共にSWF1を介する経路で行われる。このため、SWF1のアドレステーブル(FDB)におけるMACアドレス「A」とMACアドレス「B」の情報はエージング機能によって削除されず、通信の開始段階以外ではフラッディングは発生しない。
《本実施の形態による通信システムの構成および動作(障害有り時)》
図2は、図1の通信システムにおいて、図1の障害無し時の動作を前提としてそこから障害が生じた場合の動作例を示す図である。図2では、図8の場合と同様に、ファブリックスイッチSWF1のポートP2とポートスイッチSWP2のポートP1との間の通信経路(ここでは通信回線(第1通信回線))に障害が生じている。SWP2は、例えばユーザスイッチSWU1からのフレームを受け、それがP1とSWF1との間の通信回線(第1通信回線)を介して本来転送するべきフレーム(すなわち前述したフレーム(実データ信号)[AB])であった場合、当該フレームを冗長向けポートPrから共通通信回線を介してポートスイッチSWP1に向けて転送する。
ポートスイッチSWP1は、共通通信回線を介してポートスイッチSWP2からのフレーム(実データ信号)[AB]を受信した場合、当該フレームを、SWP2における本来の転送先と同じ転送先(すなわちファブリックスイッチSWF1)に向けて転送する。これにより、フレーム(実データ信号)[AB]は、SWP1とSWF1との間の通信回線(第1通信回線)を介してポートスイッチSWP3に向けて転送される。なお、図2のSWP1,SWP2では、同じポート番号のポートが同じファブリックスイッチに接続されるため、SWP2においてポートP1が本来選択される場合、SWP1は、SWP2からのフレーム(実データ信号)[AB]をSWP2のポートと同じポート番号を持つポートP1を介して転送することになる。
一方、ポートスイッチSWP3は、図1および図8で述べたように、自身に接続された端末(図示せず)からフレーム(実データ信号)[BA]を受けた場合、それをポートP1からファブリックスイッチSWF1に向けて転送する。SWF1は、ポートP2に障害が生じているため、ポートP1,P2に設定されたリンクアグリゲーショングループLAGに基づき、当該フレームをP1からポートスイッチSWP1に向けて転送する。
その結果、フレーム[AB]およびフレーム[BA]共に同じファブリックスイッチSWF1を経由する通信経路が構築され、障害有りの場合であっても図8で述べたようなフラッディングの多発を防止でき、これに伴う通信帯域の低下を抑制できる。なお、図2において、ボックス型ファブリックシステムのみを考慮すると、ポートスイッチSWP2ではポートP1とポートP2にリンクアグリゲーショングループLAGが設定されているため、図7で述べたように、P1側に障害が生じた場合には、P2側が用いられる。また、図2において、マルチシャーシスリンクアグリゲーションのみを考慮すると、例えば、SWP2のP1,P2の両方に障害が生じない限り冗長向けポートPrを介したフレーム(管理用のフレームではなく実データ信号となるフレーム(言い換えればユーザフレーム))の転送は行われない。一方、図2の動作では、SWP2のポートP2側に障害が無いにも関わらず、Prを介したフレーム(実データ信号)の転送が行われる。
図3は、図1の通信システムにおいて、図2とは異なる箇所に障害が生じた場合の動作例を示す図である。図3では、ユーザスイッチSWU2とポートスイッチSWP3との間で通信を行うものとし、障害が無い場合には、図1の場合と同様に送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスを用いた所定の規則に基づいて、SWU2←→SWP1←→SWF2←→SWP3の通信経路が構築されるものとする。この状態で、図3に示すように、ファブリックスイッチSWF2のポートP1とポートスイッチSWP1のポートP2との間の通信経路(ここでは通信回線(第1通信回線))に障害が生じた場合を想定する。ポートスイッチSWP3は、ユーザスイッチSWU2に向けてフレーム(実データ信号)の転送を行う場合、障害が無い場合と同様に、当該フレーム(実データ信号)をポートP2からファブリックスイッチSWF2に向けて転送する。SWF2は、ポートP1に障害が生じているため、ポートP1,P2に設定されたリンクアグリゲーショングループLAGに基づき、当該フレームをP2からポートスイッチSWP2に向けて転送する。
一方、ポートスイッチSWP1は、ポートスイッチSWP3に向けてフレーム(実データ信号)の転送を行う際に、ユーザスイッチSWU2からのフレームがポートP2から本来転送するべきフレームであった場合、当該フレームを冗長向けポートPrから共通通信回線を介してポートスイッチSWP2に転送する。SWP2は、SWP1のP2から本来転送するべきフレームを共通通信回線を介して受信した場合、当該フレームを、このSWP1のポートと同じポート番号のポートP2を介してファブリックスイッチSWF2に向けて転送する。その結果、SWU2とSWP3との間の双方向の通信が共に同じファブリックスイッチSWF2を経由して行われるため、障害有りの場合であっても図8で述べたようなフラッディングの多発を防止でき、これに伴う通信帯域の低下を抑制できる。
以上のように、図1のような通信システムを用いて図1〜図3のような動作を行わせることで、まず、耐障害性の向上が図れる。すなわち、図8で述べたようにマルチシャーシスリンクアグリゲーションを用いた装置冗長に伴う耐障害性の向上や、図2および図3に示したようにポートスイッチとファブリックスイッチとの間の通信回線に障害が生じた場合に代替え経路を確保することによる耐障害性の向上等が図れる。さらに、この代替え経路を確保する際に、2個の端末間(例えばMACアドレス[A]の端末とMACアドレス[B]の端末間)の通信を同じファブリックスイッチ(例えば図2のSWF1)を経由して行わせる機能(すなわち図2での冗長向けポートPr間の転送機能)を設けることで、フラッディングに伴う通信帯域の低下を抑制できる。
《ポートスイッチ(ネットワーク中継装置)の概略》
図4は、図1の通信システムにおいて、そのポートスイッチの主要部の概略構成例を示すブロック図である。図4に示すポートスイッチ(ネットワーク中継装置)SWPは、例えば、フレーム転送制御部FFCTLと、ポート監視部MONIと、データベース管理部DBCTLと、マルチシャーシスリンクアグリゲーション情報保持部MLGIと、複数のポート(Pu1,Pu2,…,P1,P2,…,Pr)等を備えている。ポートPu1,Pu2,…は、ユーザスイッチ向けポートであり、図1のポートスイッチSWP1を例とすると、Pu1,Pu2にはそれぞれユーザスイッチSWU1,SWU2が接続される。ポートP1,P2,…は、ファブリックスイッチ向けポートであり、図1のSWP1を例とすると、P1,P2(第1および第2ポート)にはそれぞれファブリックスイッチSWF1,SWF2が接続される。Prは、冗長向けポートであり、図1のSWP1を例とすると、Prには自身以外のポートスイッチSWP2が接続される。
なお、ここでは、2個のユーザスイッチ向けポートPu1,Pu2が代表的に示されているが、3個以上のユーザスイッチが接続される場合には、これに応じて3個以上のポートが備わる。同様に、ここでは、2個のファブリックスイッチ向けポートP1,P2が代表的に示されているが、3個以上のファブリックスイッチが接続される場合には、これに応じて3個以上のポートが備わる。また、冗長向けポートPrは、図1の例では、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されたポートスイッチSWP1,SWP2に備わっている。ただし、例えば、ポートスイッチSWP1〜SWP4を同一構成のボックス型スイッチ装置で実現する場合、SWP3,SWP4は特にPrを備える必要はなく、この場合、内部設定によって、Prをユーザスイッチ向けポートやファブリックスイッチ向けポートとして使用することも可能である。
ポート監視部MONIは、各ポート(Pu1,Pu2,…,P1,P2,…,Pr)の障害有無を検出する。特に限定はされないが、例えば、受信信号レベルの大きさが所定の範囲内かを検出したり、あるいは所定の管理用のフレームを用いてその送受信の可否等を検出する。マルチシャーシスリンクアグリゲーション情報保持部MLGIには、自身にマルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されているか否かを含むマルチシャーシスリンクアグリゲーションに関する各種情報が保持される。データベース管理部DBCTLは、アドレステーブルFDBとリンクテーブルLDBを備え、これらを管理する。
アドレステーブルFDBには、各ポートと各ポートに接続される端末(サーバ)等のMACアドレスとの対応関係が登録される。リンクテーブルLDBには、リンクアグリゲーショングループLAGの設定状態が登録される。例えば、図1のポートスイッチSWP1を例とすると、ポートP1,P2にLAGが設定されていることを示す情報等が登録される。さらに、LDBには、ポート監視部MONIでの監視結果に基づいて、LAGが設定されている各ポート(ここではP1,P2)における障害有無の情報も併せて登録される。
フレーム転送制御部FFCTLは、転送先選択部FFSELおよび転送実行部FFEXを含んでいる。FFCTLは、データベース管理部DBCTLにおける各テーブル(FDB,LDB)内の情報およびマルチシャーシスリンクアグリゲーション情報保持部MLGI内の情報に基づく処理をFFSELおよびFFEXに行わせながら、各ポート(Pu1,Pu2,…,P1,P2,…,Pr)間でのフレーム(実データ信号)の転送を制御する。
図5は、図4におけるフレーム転送制御部の主要な動作例を示すフロー図である。図5において、フレーム転送制御部FFCTLは、まず、ユーザ向けポートPu1,Pu2,…経由か、あるいは図1のポートスイッチSWP1,SWP2の場合には冗長向けポートPr経由でフレーム(実データ信号)を受信する(ステップS100)。FFCTLは、フレーム(実データ信号)をユーザ向けポート経由で受信した場合、ステップS101〜S108の処理を行い、冗長向けポートPr経由で受信した場合、ステップS109の処理を行う。
ステップS101〜S108において、フレーム転送制御部FFCTLは、まず、アドレステーブルFDBやリンクテーブルLDBを参照して、受信したフレーム内に含まれる宛先MACアドレスがファブリックスイッチ(例えば図2のSWF1,SWF2)側か否かを判別する(ステップS101)。ファブリックスイッチ側で無い場合、例えば、FDBに基づくユーザスイッチ(例えば図3のSWU1,SWU2)間の転送といった所定の処理を行う(ステップS106)。
一方、ステップS101において、宛先MACアドレスがファブリックスイッチ(例えば図3のSWF1,SWF2)側である場合、フレーム転送制御部FFCTL(具体的には図4の転送先選択部FFSEL)は、マルチシャーシスリンクアグリゲーション情報保持部MLGI内の情報に基づいて自身にマルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されているか否かを判別する(ステップS102)。ここで、MLAGが設定されている場合、FFCTL(FFSEL)は、リンクテーブルLDBを参照し、リンクアグリゲーショングループLAG内の全ポート(ファブリックスイッチ向けポート)(例えば図2のSWP2内のP1,P2)を対象として、その中から所定の規則に基づいて1個のポートを選択する(ステップS103)。言い換えれば、受信したフレーム(実データ信号)の転送先として、SWF1側の通信経路かSWF2側の通信経路のいずれか一方側の通信経路を選択する。
この選択の際の所定の規則として、フレーム転送制御部FFCTL(転送先選択部FFSEL)は、例えば、ステップS100で受信したフレーム(実データ信号)内のヘッダ情報(例えば送信元および/または宛先MACアドレス等)を参照し、当該参照したヘッダ情報に対してハッシュ関数等を用いた演算処理を行うことで転送先のポート番号を決定する。続いて、FFCTL(具体的には図4の転送実行部FFEX)は、リンクテーブルLDBに基づいて、ステップS103で選択したポート(および当該ポートを接続元とする通信回線)に障害が有るか否かを判別する(ステップS104)。
ステップS104において障害が有る場合(例えば図2のSWP2のP1のような場合)、フレーム転送制御部FFCTL(転送実行部FFEX)は、第1処理部として機能する。第1処理部は、受信したフレーム(第1実データ信号)のヘッダ情報にステップS103で選択したポートのポート番号(第1情報)を付加した上で、当該フレーム(第1実データ信号)を冗長向けポートPrから共通通信回線を介して転送する(ステップS105)。なお、ここでは、ポート番号によってファブリックスイッチを特定できることを前提として、第1情報としてポート番号を用いているが、必ずしもポート番号である必要はなく、本来の転送先となるファブリックスイッチを特定できる情報であればよい。一方、ステップS104において障害が無い場合、FFCTL(FFEX)は、例えば図1に示したように、受信したフレームをステップS103で選択したポートから転送する(ステップS108)。
また、ステップS102において、自身にマルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定されていない場合(例えば図1のSWP3の場合)、フレーム転送制御部FFCTL(具体的には図4の転送先選択部FFSEL)はステップS107の処理を行う。ステップS107において、FFCTL(FFSEL)は、リンクテーブルLDBを参照し、リンクアグリゲーショングループLAG内の障害無しのポート(ファブリックスイッチ向けポート)を対象として、その中からステップS103と同様の所定の規則に基づいて1個のポートを選択する。その後、FFCTL(具体的には図4の転送実行部FFEX)は、前述したステップS108において、受信したフレームをこの選択したポートから転送する。
一方、ステップS100において、フレーム(第2実データ信号)を冗長向けポートPr経由で受信した場合、フレーム転送制御部FFCTL(具体的には図4の転送実行部FFEX)は、ステップS109において第2処理部として機能する。第2処理部は、Pr経由で受信したフレーム(第2実データ信号)のヘッダ情報からポート番号(第1情報)を取得し、当該ポート番号のポートから所定のファブリックスイッチに向けて当該フレーム(第2実データ信号)を転送する。すなわち、ステップS105において、ポートスイッチ(例えば図2のSWP2)は、ヘッダ情報にポート番号(第1情報)(例えばP1)を付加した上でPrからフレーム(第2実データ信号)を転送する。これを受けたポートスイッチ(例えば図2のSWP1)は、当該フレーム(第2実データ信号)からポート番号(第1情報)(例えばP1)を取得することで、当該フレーム(第2実データ信号)の本来の転送先と同じファブリックスイッチ(例えば図2のSWF1)に向けて当該フレーム(第2実データ信号)を転送する。
このように、冗長向けポートPr経由でフレーム(実データ信号)を転送する際に、ヘッダにポート番号(第1情報)を付加する方式を用いることで、当該フレームを受信したポートスイッチ(例えば図2のSWP1)は、特に複雑な処理を行うことなく当該フレームを所望のポート(例えばP1)から転送することができる。ただし、例えば、図2のポートスイッチSWP1,SWP2は、送信元MACアドレスと宛先MACアドレスを用いた同一の規則によってリンクアグリゲーショングループLAG内のポートを選択しているため、場合によっては、ヘッダにポート番号を付加しない方式を用いることも可能である。すなわち、この場合、ポートスイッチは、Pr経由で受信したフレームに対し、その送信元MACアドレスと宛先MACアドレスに基づいてポートを選択する処理を行う必要があるものの、Pr経由で受信したフレームをユーザスイッチから受信したフレームと同様にして取り扱うことができる。
以上、図4および図5のようなポートスイッチSWPを用いることで、図1〜図3に示したような動作を実現でき、代表的には耐障害性の向上やフラッディングに伴う通信帯域の低下を抑制することが可能になる。また、図1の各ポートスイッチSWP1〜SWP4を同一構成のボックス型スイッチ装置で実現することが可能になる。なお、ここでは、ポートスイッチの構成例を示したが、図1のファブリックスイッチSWF1,SWF2に関しても、ポートスイッチと同一構成のボックス型スイッチ装置で実現してもよい。ファブリックスイッチの場合には、例えば、図4の各ポート(Pu1,Pu2,…,P1,P2,…,Pr)は全てポートスイッチ向けポートとなり、フレーム転送制御部FFCTLは、主に、当該ポートスイッチ向けポートの間でアドレステーブルFDBやリンクテーブルLDBに基づいて転送を行えばよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、ここでは、ポートスイッチSWPおよびファブリックスイッチSWFのそれぞれをボックス型スイッチ装置で構成した。このボックス型スイッチ装置を用いたボックス型ファブリックシステムを用いることで、前述したようにポートスイッチおよびファブリックスイッチの両機能が1個の筐体内に格納されたシャーシ型スイッチ装置からなるシステムを用いる場合と比較して、各種有益な効果が得られる。ただし、本実施の形態は、必ずしもボックス型スイッチ装置の構成に限定されるものではなく、場合によってはシャーシ型スイッチ装置の構成に適用することも可能である。シャーシ型スイッチ装置では、各ファブリックスイッチ間でアドレステーブルFDB等を共有化する機能を備えることが多く、この際には図8で述べたような問題が生じない場合があるが、この共有化する機能を備えないシャーシ型のスイッチ装置に対しては同様に適用して同様の効果が得られる。
また、ここでは、複数のポートスイッチ内に1個のマルチシャーシスリンクアグリゲーショングループMLAGが設定される例を示したが、勿論、複数個のMLAGが設定される構成(例えばポートスイッチSWP1〜SWP6中のSWP1,SWP2とSWP3,SWP4に対してそれぞれMLAGが設定される等)に対しても同様に適用可能である。さらに、ここでは、主に、LANスイッチ(L2スイッチ)を用いた通信システムを例として説明を行ったが、L3スイッチを用いた通信システムであっても同様に適用することが可能である。
DBCTL データベース管理部
FDB アドレステーブル
FFCTL フレーム転送制御部
FFEX 転送実行部
FFSEL 転送先選択部
LAG リンクアグリゲーショングループ
LDB リンクテーブル
MLAG マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループ
MLGI マルチシャーシスリンクアグリゲーション情報保持部
MONI ポート監視部
P ポート
SWF ファブリックスイッチ
SWP ポートスイッチ
SWU ユーザスイッチ

Claims (5)

  1. 第1〜第3ポートスイッチと、
    第1および第2ファブリックスイッチと、
    ユーザスイッチとを備え、
    前記第1および第2ポートスイッチのそれぞれは冗長向けポートを備え、
    前記第1ポートスイッチの前記冗長向けポートと前記第2ポートスイッチの前記冗長向けポートは共通通信回線で接続され、
    前記ユーザスイッチは、前記第1および第2ポートスイッチに対してそれぞれ異なる第2通信回線を介して接続され、前記第2通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーションを設定し、
    前記第1〜第3ポートスイッチのそれぞれは、前記第1および第2ファブリックスイッチに対してそれぞれ異なる第1通信回線を介して接続され、前記第1通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーションを設定し、
    前記第1および第2ファブリックスイッチのそれぞれは、前記第1および第2ポートスイッチとの間の前記第1通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーションを設定し、
    前記第2ポートスイッチは、障害が無い場合には、前記ユーザスイッチから前記第2通信回線を介して受信した実データ信号を、前記第1ファブリックスイッチとの間の前記第1通信回線を介して前記第3ポートスイッチに向けて転送し、前記第1ファブリックスイッチとの間の前記第1通信回線に障害が有る場合には、前記実データ信号を前記共通通信回線を介して前記第1ポートスイッチに向けて転送し、
    前記第1ポートスイッチは、前記共通通信回線を介して受信した前記実データ信号を、前記第1ファブリックスイッチとの間の前記第1通信回線を介して前記第3ポートスイッチに向けて転送する通信システム。
  2. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記第2ポートスイッチは、前記第1ファブリックスイッチとの間の前記第1通信回線に障害が有る場合には、本来の転送先が前記第1ファブリックスイッチ側であることを示す第1情報を前記実データ信号に付加した上で前記共通通信回線を介して前記第1ポートスイッチに向けて転送し、
    前記第1ポートスイッチは、前記共通通信回線を介して受信した前記実データ信号から前記第1情報を取得することで、前記実データ信号を前記第1ファブリックスイッチとの間の前記第1通信回線を介して前記第3ポートスイッチに向けて転送する通信システム。
  3. 請求項2記載の通信システムにおいて、
    前記第1〜第3ポートスイッチのそれぞれは、ボックス型スイッチ装置によって構成され、
    前記第1および第2ファブリックスイッチのそれぞれは、ボックス型スイッチ装置によって構成される通信システム。
  4. 2個のファブリックスイッチにそれぞれ接続するためのファブリックスイッチ向けポートであり、リンクアグリゲーションが設定される第1および第2ポートと、
    共通通信回線を介して自身以外のポートスイッチに接続するための冗長向けポートと、
    ユーザスイッチに接続するためのユーザスイッチ向けポートと、
    前記ユーザスイッチ向けポートで受信した第1実データ信号の転送先を所定の規則に基づいて前記第1および第2ポートの中から選択し、当該選択したポートから前記第1実データ信号を転送するフレーム転送制御部と、
    前記第1および第2ポートの障害有無を検出するポート監視部とを備え、
    前記フレーム転送制御部は、さらに、
    前記選択したポートが前記ポート監視部によって障害が検出されたポートである場合に、前記第1実データ信号を前記冗長向けポートから前記自身以外のポートスイッチに向けて転送する第1処理部と、
    前記自身以外のポートスイッチから前記冗長向けポートを介して第2実データ信号を受信した場合に、前記第2実データ信号の本来の転送先と同じファブリックスイッチに向けて前記第2実データ信号を転送する第2処理部とを有するネットワーク中継装置。
  5. 請求項4記載のネットワーク中継装置において、
    前記第1処理部は、前記選択したポートを表す第1情報を前記第1実データ信号に付加した上で前記冗長向けポートから前記自身以外のポートスイッチに向けて転送し、
    前記第2処理部は、前記第2実データ信号に含まれる前記第1情報を取得することで、前記第2実データ信号の本来の転送先と同じファブリックスイッチに向けて前記第2実データ信号を転送するネットワーク中継装置。
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