JP5866110B1 - 駐輪又は/及び駐車施設の精算システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、ユーザが実際に利用したサービスにマッチした精算環境を適切に提供することが困難であった。また、無制限な遠隔制御が可能になると、悪意や誤認による操作のおそれがある。安全・安心の問題に配慮して上記ニーズを解決する従来技術は存在していなかった。
特許文献1技術は、入室管理や退室管理(あるいは出勤管理や退勤管理)を目的とした、ICカードやIDカードなどの認識証に、出勤や退勤管理を行うだけでなく、決済処理機能を持たせ、物品購入に適用する技術である。
これは、特定施設での購入現場で使用される決済機能と入退室機能を有する記憶媒体と通信可能なサーバーを備える自動精算システムであって、サーバーは、記憶媒体の入退室機能に基づく、入室、退室、入館および退館の少なくとも一つを確認して入退室情報を生成する管理手段と、記憶媒体の決済機能に基づく、特定施設における購入現場での決済処理を行って決済情報を生成する決済処理手段と、記憶媒体に登録された登録者を特定する識別子を検出する検出手段と、識別子に対応する登録者について、入退室情報と決済情報とを連動させる連動手段と、を備え、連動手段は、登録者の所定期間における費用処理において、入退室情報と決済情報との差分もしくは合算によって、登録者の費用精算を行う。
しかしながら、特許文献1に記載されたシステムでは、認識票を有するユーザに利用が限定される問題がある。さらには、入退室管理のシステムが導入されていない施設には、導入できず、適用可能な施設が限定されてしまう問題もある。
a)上記駐輪又は/及び駐車施設提供サービスの実精算先に対応させたビーコン装置によるビーコンが所定の閾値以上の強度で届く範囲を精算エリアとして設定する設定手段と、
b)上記ビーコンを受信し、受信したビーコンを解析して、発信元ID及び電界強度を抽出し、発信元とする上記ビーコンの電界強度が設定した上記閾値以上か、否かにより、上記携帯端末の自己位置が上記精算エリアに存在するか、否かの存在判定をする存在判定手段と、
c)該存在判定の結果に応じて、上記実精算先に係る精算指示情報を入力する精算操作画面を生成し、上記携帯端末において精算環境を実現する精算環境提供手段と、
を含むことを特徴とするシステムが提供される。 これにより、リアルに存在する実精算先と一定の対応関係にある精算エリアに存在したかどうかを条件(安全の担保)に、携帯端末によるバーチャルな精算環境を提供して、実際に精算機を設置するよりも低いコストで精算できる環境を一定の安全を担保しながら、増やすことができる。
実施例において、本発明の機能を実現する各機能構成部は、予め組み込まれたファームウエア等の制御プログラムあるいは記憶装置に格納されたアプリケーションを携帯端末、コンピュータ、回路等のプロセッサーで実行し、測位装置等のデバイスと協働することにより実現される。
図1は、駐輪場に導入した本発明のシステムの構成を示した全体図である。
駐輪場1001は、精算の対象となる商品・サービスである駐輪施設提供サービス(以下、駐輪サービスという。)を行う施設である。施設内には1002で示す複数の駐輪装置が備えられている。
図2は、駐輪装置1002の詳細を示した図である。駐輪装置1002は、自転車を保管するロック機構部2001を備えている。ここでは、自転車2002をユーザ2003が駐輪するところを示している。自転車2002が、この駐輪装置1002に入庫されると、ロック機構部2001により、ロックされ、保管される。又、駐輪装置1002には、それぞれを識別する装置IDが割り当てられており、精算機1003において指定することで、この駐輪装置による駐輪サービスの提供を特定することが可能であるように本システム内の記憶装置に登録してある。装置IDの表示2004を視認することにより、ユーザ2003は、自らが受けている駐輪サービスの識別情報を取得することができる。
ここで精算の対象となる商品・サービスとして、ロック機構のある駐輪施設の駐輪サービスを採用したが、これに限定されるものではなく、他の形式の駐輪施設は勿論のこと、駐車施設の提供や駐輪及び駐車が混在する施設の提供であってもよい。
精算機1003は、上記駐輪サービスの精算をする実精算先である。精算機には、通常の精算機にはないビーコン発信装置1004が備えられ、1005で示す精算エリアに閾値として設定した電界強度以上の電波が届くように設定してある。ここで、ビーコンには発信元として精算機を特定する発信元IDをビーコン情報に含んでいる。精算エリア1005は、ビーコンを携帯端末1009が受信し、ビーコン情報及び電界強度を分析することにより、認識されるエリアである。
ここでは、精算エリアの認識にビーコンを用いる方式を採用したが、本発明の認識はこれに限定されるものではなく、GNSS、GPS等による測位による自己位置とリアル精算先の位置を比較する方式や近距離無線通信によりリアル精算先と携帯端末との距離を判定する方式など適宜変更可能である。
また、説明の便宜上、精算機は1台しか図示されていないが、複数の精算機を含むシステムを採用している。勿論、本発明のシステムは、複数に限定されるものではなく、図に示す通りに精算機を1台だけとするシステムも採用可能である。
ユーザ1008は、所持する携帯端末1009を上記精算エリア1005に進入させれば、精算機の操作をエミュレートした精算操作画面表示への操作により、精算することができる。ここでは、携帯端末1009として、スマートフォンが採用されている。
ここでは、実際の精算機をエミュレートした画面を採用しているが、本発明に採用可能な精算操作画面はこれに限定されるものではない。採用する携帯端末の操作特性等に応じた精算操作画面を採用するなど適宜変更可能である。
また、精算操作画面の表示や表示への操作を受け付ける機能は、スマートフォンにインストールした精算アプリケーションを動作させることにより実現される。尚、ここではユーザの携帯端末としてスマートフォンを採用したが、ビーコン受信機能等を実装し、表示への操作が可能な通信端末であれば、適宜採用可能である。
課金サーバ1011には、本システムでサポートする精算機を識別するID情報が記憶装置等に登録されており、各精算機で提供する駐輪サービスを識別する識別情報として、装置IDが精算機IDとひも付して登録されている。
ここで課金サーバは、ネットワークを介して、外部から通信する構成を採用しているが、本願発明の課金サーバの設置はこれに限られるものではなく、リアル精算先である精算機1003に内蔵させて、携帯端末と無線通信させるなどの構成も適宜採用可能である。
図3は、携帯端末1009で実現する機能構成を示した図である。
測位部3001は、ビーコン受信し、受信したビーコンを解析して、発信元ID及び発信元との距離もしくは電界強度を抽出する。
存在判定部3002は、精算機から所定の距離または精算機を発信元とするビーコンの電界強度が設定した閾値の範囲か、否かにより、携帯端末1009が精算エリアに存在したどうかを判定する。
精算環境提供部3003は、精算エリアを作るビーコンの発信元である精算機の操作をエミュレートした精算操作画面を生成し、スマートフォンの表示部に表示する。
ここでは、実際精算機の操作をエミュレートした画面を採用しているが、本発明に採用可能な精算操作画面はこれに限定されるものではない。採用する携帯端末の操作特性等に応じた精算操作画面を採用するなど適宜変更可能である。
さらに、複数の精算エリアでの存在が判定された場合、それらを通知するアイコン等の表示やリストを表示するものであってもよい。
図4は、ビーコンの発信元である精算機1003、携帯端末1009、課金サーバ1011のそれぞれの単独動作、それらの協働動作を時系列で示したシーケンス図である。
4001は、精算機を発信元とするビーコンである。常時一定の時間間隔で、発信元IDを含むビーコン情報を送信するビーコンが発信されている。
存在判定ステップ4002において、携帯端末は、4001で示すビーコンを受信し、ビーコン情報及び電界強度を分析して、精算エリアに存在したか、否かの判定を行う。
ここでは、存在判定にビーコンによる方式を採用したが、GNSS、GPS等による測位による携帯端末1009の自己位置と予め登録した精算機1003の位置を比較する方式や近距離無線通信により精算機1003と携帯端末1009との距離を判定する方式など適宜変更可能である。
判定の結果が「存在」の場合、携帯端末の動作は、精算可能精算機通知ステップ4003に移る。ここでは、携帯端末の精算環境提供部3002によって、精算機の精算操作パネルをエミュレートした精算操作画面を携帯端末の表示部に表示される。
ここでは、実際の精算機をエミュレートした画面を採用しているが、本発明に採用可能な精算操作画面はこれに限定されるものではない。採用する携帯端末の操作特性等に応じた精算操作画面を採用するなど適宜変更可能である。
図5は、精算操作画面の一例である。5001は、このバーチャルの精算操作画面に対応する実際の精算機を識別する名称である。5002は、ユーザに対して、精算対象となる駐輪サービスを特定するための装置番号の入力を促すメッセージ表示である。入力欄5003は、ユーザがテンキーアイコン5004にタッチすることにより、実際のテンキーを操作するように装置番号を入力するように画面生成されている。装置番号とは、図2の2004に示す装置IDのことである。
ここで複数の精算エリアに対する存在判定がされる場合、精算環境提供部3002によって、図6に示すように複数の精算機のリスト表示した画面が生成され、携帯端末の表示部に表示される。図6において、6001から6003までが、存在判定に該当する精算機の名称であり、ユーザがタッチすることにより、選択可能である。6004は、ユーザに操作をうながすメッセージ表示である。選択操作がなされると、選択した精算機に対応した精算操作画面が図5と同様に生成されて、携帯端末の表示部に表示される。
精算可能精算機通知ステップ4003において、装置IDが入力され、テンキーの実行ボタンにタッチされると、精算依頼ステップ4004にシステムの動作が移行する。ここで装置IDを含む依頼情報が、携帯端末から課金サーバ1011に送信される。
料金計算ステップ4005において、課金サーバ1011は、特に図示しない通信回線により、精算機1003と通信し、装置IDに係る駐輪開始時間を取得し、予め設定した料金計算ルールに従って、料金の計算を行う。
図9は、本施設の利用に先立って取得した駐輪開始時間をユーザの携帯端末1009に表示して、ユーザが入庫しようとして、精算エリアに進入しているのかどうかの確認を促す画面である。
9001は、入庫しようする施設の表示である。通常は、図5に示す精算機の名称5001と同一である。
9002は、駐輪開始時間の表示である。ビーコンの受信による存在判定によって、自動的に取得された時刻である。
9003は、の確認をユーザに促すメッセージ表示である。ユーザ向けに分かりやすい言葉として「入庫時間」という表示が採用されている。
9004は、確認ボタンの表示である。ユーザがタッチすることにより、駐輪開始時間として、精算システムに取得される。
9005は、本施設を利用する意思のないユーザのための終了ボタンの表示である。ユーザがタッチすることにより、駐輪開始時間として記録されない。
料金通知ステップ4006において、上記計算の結果である料金をネットワーク1010を介して、携帯端末1009に通知する。
料金了承ステップ4007において、精算環境提供部3002によって、図7に示すような了承画面が生成され、携帯端末の表示部に表示される。ユーザは、表示された料金7001を確認して、精算の実行を希望する場合、テンキーパネル7002の実行ボタン7003にタッチする。このタッチを受けて、精算環境提供部3002は、課金サーバ1011に料金精算処理実行の依頼を送信する。
料金課金処理ステップ4008において、課金サーバ1011は、当該ユーザに対する料金課金処理を実行する。ここでは、予め当該ユーザが契約していたクレジット会社のサーバに課金情報を通知し、与信をクリアする旨の返信を受けるものである。
料金課金処理が成功すると、完了通知ステップ4009において、精算が完了したことがユーザの携帯端末に通知される。図8は、その通知画面である。
ここで、課金サーバの料金課金処理に係る情報は、駐輪サービスに係る駐輪装置の装置IDとともに、精算機1003に送信される。これを受信した精算機1003は、解錠信号を送信し、該当する駐輪装置のロック機構部は解錠動作をする。これにより、ユーザは、自転車を出車できるようになり、駐輪サービスは完了する。
1003 精算機
1004 ビーコン発信装置
1005 精算エリア
1008 携帯端末
Claims (1)
- 駐輪又は/及び駐車施設提供サービスを利用したユーザの携帯端末によって、該駐輪又は/及び駐車施設提供サービスの精算を実行する精算システムであって、
a)前記駐輪又は/及び駐車施設提供サービスの実精算先に対応させたビーコン装置によるビーコンが所定の閾値以上の強度で届く範囲を精算エリアとして設定する設定手段と、
b)前記ビーコンを受信し、受信したビーコンを解析して、発信元ID及び電界強度を抽出し、発信元とする前記ビーコンの電界強度が設定した前記閾値以上か、否かにより、前記携帯端末の自己位置が前記精算エリアに存在するか、否かの存在判定をする存在判定手段と、
c)該存在判定の結果に応じて、前記実精算先に係る精算指示情報を入力する精算操作画面を生成し、前記携帯端末において精算環境を実現する精算環境提供手段と、
を含むことを特徴とするシステム。
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