JP5865763B2 - 無線通信システム、及び、無線受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、放送音声の信号を受信して放送音声をスピーカ出力する無線受信機を備えた無線通信システムに、緊急音声の信号を繰り返し送信する緊急信号発生装置を更に備えた構成に関する。
基地局から無線送信される放送音声の信号(放送信号)を受信して放送音声をスピーカ出力する無線受信機として、例えば防災無線システムにおける戸別受信機がある。従来から、防災無線システムでは、戸別受信機を各家庭に設置して、種々の連絡事項を地域住民へ伝達することが行われている。このような戸別受信機に関し、これまでに種々の発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年では、独居老人や子供の見守り等を目的として、戸別受信機とは別に、緊急音声の信号(緊急信号)を無線送信する緊急信号発生装置を独居老人や子供に配る自治体がある。緊急信号発生装置は、携帯可能な小型の無線装置であり、緊急の状態にあることを報知する緊急音声を載せた緊急信号を簡易な操作で送信することができる。緊急信号発生装置から送信された緊急信号は送信元近隣(数百m圏内)の戸別受信機により受信され、緊急音声がスピーカ出力される仕組みになっている。このため、緊急信号発生装置の所持者は、緊急の状態に陥った場合に操作部を操作して氏名や現在地などの音声を含む緊急信号を送信することで、他者に助けを求めることができる。なお、音声は事前に録音していてもよいし、操作部を操作して緊急信号を送信する際に入力してもよい。
特開2011−071821号公報
図9には、従来方式に係る戸別受信機の機能ブロックの例を示してある。
図9の戸別受信機は、アンテナ61、受信RF/IF(Radio Frequency/Intermediate Frequency)部62、BPF(Band−Pass Filter)63、ディエンファシス64、アンプ65、スピーカ66、制御部67で構成されている。
アンテナ61により受信された電波は、受信RF/IF部62にて増幅・周波数変換・FM(Frequency Modulation)変調が施され、BPF63にて音声に関係ない周波数成分が除去され、ディエンファシス64にて高い周波数成分が抑えられてS/N比(Signal to Noise Ratio)が改善され、アンプ65にて増幅されてスピーカ66へ出力される。
また、受信RF/IF部62からは受信電界強度も出力され、制御部67へ入力される。制御部67は、受信電界強度の監視と、受信RF/IF部62への受信周波数切り替えの制御を行う。
図4には、従来方式に係る戸別受信機の動作のタイムチャートの例を示してある。
図4の例では、戸別受信機は、放送信号(放送波)と緊急信号(緊急信号波)が共に送信されていない期間201においては、放送信号の周波数と緊急信号の周波数とを交互に切り替えながらキャリア検出を行う。このキャリア検出は、どちらかのキャリアが検出されるまで繰り返される。そして、タイミング202において緊急信号のキャリアが検出されると、そのキャリアが検出されている期間203の間は緊急信号のみを受信し、緊急信号のキャリアを検出しなくなったら、再び、放送信号と緊急信号について交互にキャリア検出を行う。
このように、従来の戸別受信機では、緊急信号を一旦受信してしまうと、その緊急信号が終了するまで放送信号を受信しない。このため、緊急信号に基づく緊急音声をスピーカ出力中の戸別受信機は、緊急信号が終了するまで放送信号を受信することができず、災害時の避難指示等の重要な放送が阻害されるおそれがある。なお、放送信号の受信と緊急信号の受信を並行して行えるように戸別受信機に複数の受信部を設ける構成が考えられるが、戸別受信機のコスト増を招くので好ましくない。
本発明は、上記のような事情に鑑みて為されたものであり、緊急信号に基づく緊急音声のスピーカ出力中であっても放送信号を検出可能にして、放送信号に基づく放送音声の出力漏れを回避することが可能な技術を提案することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、放送信号(放送音声の信号)を受信して放送音声のスピーカ出力を行う無線受信機を備えた無線通信システムに、緊急信号(緊急音声の信号)を送信する緊急信号発生装置を更に備えた構成において、無線受信機を以下のように構成した。
すなわち、本発明に係る無線受信機は、放送信号と緊急信号の両方を待ち受ける待受状態において、緊急信号を検出したときは、緊急信号を受信して緊急音声の録音を行った後に待受状態に復帰し、緊急信号を検出している間は録音した緊急音声を繰り返してスピーカ出力を行う。なお、緊急音声のスピーカ出力の間に放送信号を検出したときは、放送信号を受信して、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで放送音声のスピーカ出力を行うことが好ましい。
このように、本発明では、緊急信号発生装置から送信される緊急信号は所定時間継続して繰り返し送信されることに着目して、緊急音声を録音して緊急信号検出中のスピーカ出力に供することで、緊急音声のスピーカ出力の間における放送信号の検出を可能にした。そして、緊急音声のスピーカ出力中に放送信号を検出した場合(つまり、放送信号と緊急信号の双方を受信中の場合)には、放送音声を優先的に選択してスピーカ出力することで、放送音声の出力漏れを回避するようにした。
更に、本発明に係る無線受信機は、録音した緊急音声をスピーカ出力する期間を設定してあり、この期間内においては、緊急信号を検出しても受信せずに録音した緊急音声を繰り返してスピーカ出力し、設定された期間の経過後に緊急信号を検出した場合に、当該緊急信号を受信して緊急音声の録音をし直すようにした。これにより、録音した緊急音声とは異なる内容の緊急信号が後発的に送信される状況にも効果的に対応することができる。
ここで、緊急信号発生装置が、緊急音声の信号として、緊急音声の開始又は終了を示す区切り信号と緊急音声とを交互に送信し、無線受信機が、緊急音声の信号を検出したときに、最初の区切り信号から次の区切り信号までの期間において緊急音声の録音を行うようにしてもよい。このような構成によれば、繰り返される緊急音声を適切に区切ることができ、必要且つ十分な量の緊急音声を効率的に録音することができる。
また、本発明では、放送信号及び緊急信号の変調を、アナログ方式又はデジタル方式のいずれを用いて行なってもよい。
なお、デジタル方式を用いる場合には、以下のような構成にしてもよい。
すなわち、緊急信号に、その送信元を識別する識別情報を含めておくようにする。そして、前記無線受信機は、前記録音した緊急音声の緊急信号中の識別情報と同じ識別情報を含む緊急信号を検出している間においては、当該緊急信号を受信せずに前記録音した緊急音声を繰り返してスピーカ出力し、前記録音した緊急音声の緊急信号中の識別情報とは異なる識別情報を含む緊急信号を検出した場合に、当該緊急信号を受信して緊急音声の録音をし直すようにする。このような構成によれば、緊急信号の送信元に応じて、緊急音声の再生を継続するか或いは緊急音声を録音し直すかを適時に切り替えることができる。
ここで、識別情報としては、送信元を識別可能な種々の情報を用いることができ、例えば、緊急信号発生装置を識別する装置識別情報や、緊急信号発生装置のユーザ(所持者)を識別するユーザ識別情報などが用いられる。また、識別情報は、種々な態様で緊急信号に含めることができ、例えば、緊急信号の通信フレーム中の制御信号に格納される。
また、上記目的を達成するために、本発明では、放送信号を受信して放送内容を報知する無線受信機を備えた無線通信システムに、緊急信号を送信する緊急信号発生装置を更に備えた構成において、無線受信機を以下のように構成した。
すなわち、放送信号と緊急信号の両方を待ち受ける待受状態において、緊急信号を検出したときは、緊急信号を受信して緊急信号の報知内容を記録した後に待受状態に復帰し、緊急信号を検出している間は記録した緊急信号の報知内容の報知を継続して行う。なお、記録した緊急信号の報知内容を報知している間に放送信号を検出したときは、放送信号を受信して、放送信号の報知内容の報知を緊急信号の報知内容の報知より優先して行うことが好ましい。
本発明によれば、緊急音声のスピーカ出力の間における放送信号の検出が可能であり、緊急音声のスピーカ出力中に放送信号を検出した場合(つまり、放送信号と緊急信号の双方を受信中の場合)には、放送音声を優先的に選択してスピーカ出力するので、緊急信号を検出中でも放送信号の放送音声の出力漏れを回避することができる。
防災無線システムの構成の例を示す図である。 本発明に係る戸別受信機の機能ブロックの例を示す図である。 本発明に係る戸別受信機の動作のタイムチャートの例を示す図である。 従来方式に係る戸別受信機の動作のタイムチャートの例を示す図である。 本発明の変形例に係る戸別受信機の機能ブロックの例を示す図である。 本発明の他の変形例に係る戸別受信機の機能ブロックの例を示す図である。 4値FSK方式に係る一般的なフレーム信号フォーマットの例を示す図である。 本発明の他の変形例に係る戸別受信機の動作のタイムチャートの例を示す図である。 従来方式に係る戸別受信機の機能ブロックの例を示す図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、防災無線システムの構成の例を示してある。
本例の防災無線システムは、放送卓2から入力された放送音声(或いは図示しない上位システムから提供された放送音声)を載せた周波数f1の放送信号(放送波或いは同報波とも言う)を無線送信する基地局1と、基地局1からの放送信号を受信した場合に放送音声のスピーカ出力を行う戸別受信機3を備える。
また、本例の防災無線システムは、緊急音声を載せた周波数f2の緊急信号(緊急信号波或いは特定小電力波とも言う)を無線送信する緊急信号発生装置4を更に備えており、戸別受信機3では、緊急信号発生装置4からの緊急信号を受信した場合には緊急音声のスピーカ出力を行う。
基地局1から送信される周波数f1の放送信号は、送信元の基地局1から数km(或いは十数km)の圏内に存在する戸別受信機3にて受信される。放送信号により伝送される放送音声は、地域住民に対する種々の連絡事項を内容としたものであり、災害時の避難指示等の重要な放送も含まれる。地域住民に対する放送(放送信号の送信)は、1回の放送内容が終われば終了するものであり、同一内容の放送を複数回連続して繰り返すことは基本的に行われない。
緊急信号発生装置4から送信される周波数f2の緊急信号は、送信元の緊急信号発生装置4から例えば数百mの圏内に存在する戸別受信機3にて受信される。緊急信号により伝送される緊急音声は、緊急信号発生装置4の所持者が緊急の状態にあることを近隣住民に報知するものである。近隣住民に対する報知(緊急信号の送信)は、緊急信号発生装置4の所持者が報知指示を行っている間(例えば、緊急信号の送信を指示するボタンを押下している間)において同一内容で継続して繰り返される。本例では、緊急信号発生装置4が、その所持者から入力された緊急音声を録音(記憶)するメモリを有しており、当該録音した緊急音声を載せた緊急信号を繰り返し連続送信する。また、緊急信号には緊急音声と所定のトーン信号とが交互に配置されており、このトーン信号により緊急音声の開始位置及び終了位置を受信側(戸別受信機3)で特定できる。なお、緊急信号発生装置4は、所持者により一度報知指示をされたら(例えば、緊急信号の送信を指示するボタンを一度操作されたら)、予め設定された時間(例えば、1〜3分程度)緊急信号を継続して送信し続けるように構成してもよい。
ここで、上述したように、防災無線システムの本来の機能である地域住民に対する放送(放送信号の送信)は、基本的に1回の放送内容が終われば終了するものであり、これに対して、緊急信号発生装置4の所持者による近隣住民に対する報知(緊急信号の送信)は、或る程度の期間において継続あるいは繰り返されるものであるため、放送信号と緊急信号とが重複するタイミングで送信された場合には、放送信号を優先して受信する方が好ましい。
そこで、本例の戸別受信機3では、以下に説明するように、放送信号を優先して処理する仕組みを導入した。
図2には、本例の戸別受信機3の機能ブロックの例を示してある。
本例の戸別受信機3は、アンテナ11、受信RF/IF(Radio Frequency/Intermediate Frequency)部12、BPF(Band−Pass Filter)13、ディエンファシス14、トーン検出部15、録音・再生部16、出力切替部17、アンプ18、スピーカ19、制御部20を有する。
受信RF/IF部12は、制御部20による制御に従って、キャリア検出する周波数をf1又はf2に交互に切り替えながら、アンテナ11による信号の受信状況(キャリアの有無)を調べる。本例では、周波数を交互に切り替えつつ各時点の受信電界強度を計測して制御部20へ渡しており、制御部20において各時点の受信電界強度が閾値と比較され、閾値以上の受信電界強度が得られた場合に、その時点の周波数についてキャリアを検出したと判断される。キャリアが検出された場合には、受信RF/IF部12は、その周波数の信号(周波数f1の放送信号又は周波数f2の緊急信号)に対して増幅や復調等の受信処理を行い、その結果をBPF13へ出力する。
BPF13は、受信RF/IF部12からの信号が入力され、この信号に対して不要な周波数成分を除去する処理を施し、その結果をディエンファシス14へ出力する。
ディエンファシス14は、BPF13からの信号が入力され、この信号に対して高域の雑音を抑える処理を施し、その結果を出力する。
トーン検出部15は、緊急信号の受信中に、ディエンファシス14の出力(緊急信号)についてトーン信号(緊急音声の開始又は終了を示す区切り信号)の検出を行い、トーン信号の検出結果を制御部20へ出力する。本例では、制御部20による制御に従い、緊急信号の受信開始を契機にトーン信号の検出動作を開始し、2番目のトーン信号の検出を契機にトーン信号の検出動作を終了する。
録音・再生部16は、緊急信号の受信中に、ディエンファシス14の出力(緊急信号)から緊急音声を抽出してメモリに録音(記憶)し、緊急信号の受信中の期間(放送信号の受信中の期間を除く)は当該録音した緊急音声を繰り返し再生して出力切替部17へ出力する。本例では、制御部20による制御に従い、トーン検出部15による最初(1番目)のトーン信号の検出時に緊急音声の録音を開始し、次(2番目)のトーン信号の検出時に緊急音声の録音を停止する。これにより、録音・再生部16は1回分の緊急音声を最初から最後まで確実に録音して再生することができる。また、緊急信号の受信の開始時又は再開時(すなわち、放送信号の受信の終了時に緊急信号が検出された場合)に緊急音声の再生を開始し、緊急信号の受信の終了時又は中断時(すなわち、緊急信号の受信中に放送信号が検出された場合)に緊急音声の再生を終了する。
出力切替部17は、ディエンファシス14の出力(放送音声)又は録音・再生部16の出力(緊急音声)のいずれかを選択的にアンプ18へ出力する。本例では、制御部20による制御に従い、放送信号の受信の開始時に、ディエンファシス14の出力(放送音声)をアンプ18へ供給するように切り替え、緊急信号の受信の開始時に、録音・再生部16の出力(緊急音声)をアンプ18へ供給するように切り替える。
出力切替部17の出力(放送音声又は緊急音声)は、アンプ18にて増幅された後に、スピーカ19から出力される。
なお、出力切替部17は、制御部20による制御に従い、緊急信号を受信した直後はディエンファシス14の出力(ここでは緊急音声)を出力し、制御部20の制御によって録音・再生部16に緊急音声が録音され再生準備が整ったら、録音・再生部16の出力(緊急音声)をアンプ18へ供給するように切り替えてもよい。
制御部20は、戸別受信機3の動作を統括的に制御する。
まず、基本的な制御として、放送信号も緊急信号も受信していない待ち受け時には、予め定められた時間間隔毎に、周波数の切り替えを指示する信号を受信RF/IF部12へ出力する。本例では、一定時間毎に、周波数の切り替えを指示する信号を出力する。すなわち、周波数f1に調整する時間長と周波数f2に調整する時間長とを同じにして、それぞれの周波数を交互に切り替える。なお、周波数f1に調整する時間長と周波数f2に調整する時間長とを異ならせてもよい。
更に、制御部20では、受信RF/IF部12からの受信電界強度を予め定めた閾値と比較して、閾値以上の受信電界強度が得られた場合に、その時点の周波数についてキャリアを検出したと判断して、放送信号の有無及び緊急信号の有無を把握する。また、トーン検出部15からのトーン検出結果の信号に基づいて、繰り返し送信される緊急信号について録音対象となる箇所(1回目の緊急音声の部分)を把握する。そして、これらの把握内容に基づいて、トーン検出部15、録音・再生部16、出力切替部17といった各部位の動作を制御する。
図3には、本例の戸別受信機3の動作のタイムチャートの例を示してある。
本例では、まず、ユーザAからの緊急信号(緊急信号波)が送信され、その最中に放送信号(放送波)が送信されている。更に、ユーザAからの緊急信号が停止した後に、ユーザBからの緊急信号が送信されている。ここで、緊急信号には、緊急音声の開始又は終了を示すトーン信号が各緊急音声の間に挿入されている。すなわち、トーン信号、緊急音声A、トーン信号、緊急音声A、・・・といったように、トーン信号を挟んで同一内容の緊急音声が或る程度の期間において繰り返される。
戸別受信機3は、放送信号と緊急信号が共に送信されていない期間101においては、周波数を交互に切り替えながら、放送信号又は緊急信号のどちらかのキャリアが検出されるまでキャリア検出を繰り返す。
タイミング102においてユーザAからの緊急信号が送信されると、戸別受信機3は、緊急信号のキャリアを検出して緊急信号の受信を開始し、最初にトーン信号を検出してから次のトーン信号を検出するまでの期間103の音声(緊急音声)を抽出し、内部のメモリに録音(記憶)した後に、緊急信号の受信を終了する。ここで、期間103ではユーザAからの緊急信号を受信しているので、戸別受信機3のメモリには緊急音声Aが録音される。また、期間103の間は、緊急音声Aの録音をしつつ、これを再生してスピーカ出力する。
その後、放送信号と緊急信号のキャリア検出を交互に繰り返し、緊急信号のキャリアを検出している間は、期間103で録音した緊急音声Aを繰り返し再生してスピーカ出力する。
緊急音声Aのスピーカ出力中(緊急信号のキャリアの検出中)に、タイミング104において放送信号が送信されると、戸別受信機3は、放送信号のキャリアを検出して放送信号の受信を行い、放送信号のキャリアを検出している期間105は、期間103で録音した緊急音声Aのスピーカ出力を中断して、受信中の放送信号に基づく放送音声のスピーカ出力を行う。
そして、放送信号のキャリアを一定時間以上検出できなくなったタイミング106から、再び、放送信号と緊急信号のキャリア検出を交互に繰り返し、緊急信号のキャリアを検出しなくなるタイミング107まで、期間103で録音した緊急音声Aを繰り返し再生してスピーカ出力する。
その後、タイミング108においてユーザBからの緊急信号が送信されると、戸別受信機3は、緊急信号のキャリアを検出する。ここで、本例の戸別受信機3は、録音した緊急音声をスピーカ出力する期間(録音した緊急音声の保持時間)Tがタイマ設定してあり、緊急音声の録音開始時を起点にした期間Tの間は、録音した緊急音声Aをスピーカ出力する仕組みになっている。このため、期間Tが満了するタイミング109までは、ユーザBからの緊急信号が検出されても、録音した緊急音声Aを再生してスピーカ出力する。なお、期間Tの長さは任意であり、本例では5分としてある。
そして、期間Tが満了したタイミング109から緊急信号の受信を開始し、最初にトーン信号を検出してから次のトーン信号を検出するまでの期間の音声(緊急音声)を抽出し、内部のメモリに録音(記憶)した後に、緊急信号の受信を終了する。この場合、ユーザBからの緊急信号を受信しているので、戸別受信機3のメモリには緊急音声Bが録音され、スピーカ出力される。
よって、本例の戸別受信機3では、ユーザAからの緊急信号を受信(緊急音声Aの録音)している期間110とユーザBからの緊急信号を受信(緊急音声Bの録音)している期間111を除いて、緊急信号が送信されている間でも、その間に送信された放送信号を受信して、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで放送音声のスピーカ出力を行うことができる。
以上のように、本例の戸別受信機3では、制御部20による制御の下で、放送信号と緊急信号のいずれも受信していない待ち受け状態では、放送信号と緊急信号のキャリア検出を交互に繰り返す2波監視(待受)状態となり、緊急信号のキャリアを検出したときに緊急信号の受信を開始し、トーン検出部15が、緊急信号に含まれるトーン信号の検出を行い、録音・再生部16が、緊急信号に含まれる最初のトーン信号から次のトーン信号の間の音声(つまり緊急音声の最初から最後まで)を抽出してメモリに録音(記憶)し、その後、緊急信号の受信を終了する。そして、上記待ち受け状態時と同様に2波監視状態に復帰し、緊急信号のキャリアが検出されている間、制御部20による制御により録音・再生部16が、録音した緊急音声を再生してスピーカ出力する。更に、この間(緊急音声のスピーカ出力の間)に放送信号のキャリアが検出された場合には、制御部20は、放送信号のキャリアが検出されている間、放送信号を受信して、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで、すなわち緊急音声のスピーカ出力を停止して、放送音声のスピーカ出力を優先的に行うように出力切替部17を切り替える。
すなわち、緊急音声を録音して緊急信号検出中のスピーカ出力に供することで、緊急音声のスピーカ出力の間における放送信号の検出を可能にし、緊急音声のスピーカ出力中に放送信号を検出した場合(つまり、放送信号と緊急信号の双方を受信中の場合)には、放送音声を優先的に選択してスピーカ出力するようにした。
このため、本例の戸別受信機3によれば、受信部は一つであっても放送信号を確実に受信することができ、災害時の避難指示等の重要な放送の出力漏れを効果的に回避することができる。
なお、本例の戸別受信機3では、制御部20による制御の下で、放送信号と緊急信号のいずれも受信していない2波監視(待受)状態において、放送信号を受信すると、従来通り放送信号が終了するまで放送信号のみを受信し、放送信号の放送内容を報知する。この間の緊急信号の監視は行なわない。
また、本例の戸別受信機3では、録音した緊急音声をスピーカ出力する期間(緊急音声の保持期間)を設定してあり、この期間内においては、緊急信号のキャリアを検出しても緊急信号を受信せずに、録音・再生部16が、録音した緊急音声を繰り返してスピーカ出力し、設定された期間の経過後に緊急信号のキャリアを検出した場合に、当該緊急信号を受信して、録音・再生部16が、緊急音声の録音をし直すようにした。
このため、本例の戸別受信機3によれば、録音した緊急音声とは異なる内容の緊急信号が後発的に送信される状況にも効果的に対応することができる。また、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで放送音声のスピーカ出力を行った場合に、放送音声のスピーカ出力の終了後に緊急音声を録音し直す手間を省くことができる。
また、本例の戸別受信機3では、緊急信号のキャリアを検出したときに、トーン検出部15が、この緊急信号における最初のトーン信号から次のトーン信号までの期間を特定し、録音・再生部16が、特定した期間について緊急音声の録音を行うようにした。
このため、本例の戸別受信機3によれば、繰り返される緊急音声を適切に区切ることができ、必要且つ十分な量の緊急音声、すなわち緊急音声の最初から最後までを正確に効率良く録音することができる。
なお、本例では、緊急音声の開始又は終了を示す区切り信号としてトーン信号(単一トーン)を用いているが、音声帯域へ載せることのできる信号であれば他の信号を用いてもよく、例えば、DTMF(Dual−Tone Multi−Frequency)信号や、MSK(Minimum Shift Keying)信号を用いてもよい。
また、録音した緊急音声をスピーカ出力する期間(緊急音声の保持期間)は、その間に放送音声のスピーカ出力があった場合に延長するようにしてもよい。保持期間の延長は種々の手法により行うことができ、例えば、保持期間を計時するタイマを放送音声のスピーカ出力中は一時的に停止したり、放送音声のスピーカ出力があった場合に保持期間に所定時間を付加したりすればよい。
また、放送信号の受信タイミング及びその長さによっては、録音した緊急音声のスピーカ出力を1回分も行えない場合も想定されるが、そのような場合には、保持期間の経過後及び緊急信号のキャリア無しであっても、録音した緊急音声を1回分についてスピーカ出力を行うようにしてもよい。これにより、緊急音声について少なくとも1回分のスピーカ出力を確保することができる。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。上述した実施形態では無線通信システムとして防災無線システムを例に挙げ、無線受信機として戸別受信機を例に挙げて説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、放送波と緊急信号波のような無線波が2波存在する無線通信システムに適用することができ、無線受信機は戸別受信機に限定されるものではない。更に、無線受信機が送信機能を有する無線通信装置であってもよいことは言うまでもない。
また、上述した実施形態では、基地局1から送信される放送波は放送音声の信号である場合を例にあげて説明したが、本発明において放送信号は放送音声に限定されるものではなく、放送内容(報知内容)は、音(サイレンやメロディ)のデータや、文字や画像等の表示データ等、他の報知情報であってもよい。この場合、無線受信機は、例えば図5に示すように構成される。基地局1から表示データのMSK信号が放送波として送信されると、無線受信機はアンテナ11、受信RF/IF部12により放送信号を受信する。受信された放送信号は、BPF13からMSK復調部21へ入力されて復調される。これは放送信号が音声データであるか表示データであるかに関わらず行われる。そして、制御部20にてMSK復調部21で復調された信号に基づいて、受信した信号が表示データであるか音声データであるかが判断される。表示データである場合には、制御部20は、スピーカ19をミュートする処理を行って、表示部22に受信した表示データを表示する。このとき、予め設定されたアラート鳴音処理やランプ表示処理を並行して実施してもよい。一方、音声データである場合は、制御部20は表示部22に表示を行わず受信した放送音声をスピーカ19から出力させる。
そして、この場合も上述した実施形態と同様に、無線受信機は、緊急信号波を受信して録音・再生部16からの音声を放送中に、2波監視を行い、制御部20は、放送波を検出すると出力切替部17を制御してスピーカ19からの緊急音声の出力を停止し、放送波に基づくスピーカ19からの音声出力、あるいは、表示部22の表示処理を行う。なお、以降の処理は上述した実施形態と同様である。
さらに、上述した実施形態では、緊急信号発生装置4が緊急信号波によって緊急音声を送信する場合を例にあげて説明したが、本発明において緊急信号の報知内容は放送音声に限定されるものではなく、報知内容は、音(サイレンやメロディ)のデータや、文字や画像等の表示データ等、他の報知情報であってもよい。この場合にも上述の通り、無線受信機は例えば図5に示すように構成される。そして、緊急信号発生装置4はトーン信号またはMSK信号により表示データを送信し、無線受信機は、放送信号が表示データである場合と同様に、制御部20がスピーカ19からの音声出力制御および表示部22の表示制御を行う。このとき、制御部20はメモリ(図示略)に緊急信号発生装置4から受信した表示データを保存し、メモリから表示内容を読み出して表示部22へ表示しながら、上述した実施形態と同様に2波監視状態に復帰する。なお、このとき、緊急信号を依然として検出中に放送信号として音声を受信した場合には、制御部20は表示部22に緊急信号の表示を維持したまま、放送信号の放送をスピーカ19から出力するように構成してもよい。
また、本発明において、放送信号および緊急信号は、アナログ信号であってもデジタル信号であってもよい。デジタル信号の場合には、本発明の無線受信機は、適宜、従来から存在するD/AコンバータやA/Dコンバータや音声コーデック等を備える。
なお、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウェア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウェア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
次に、本発明の他の変形例として、無線通信システムをデジタル化した実施例について説明する。
これまでの説明で用いた戸別受信機3は、放送信号と緊急信号の変調にアナログのFM方式を用いていたのに対し、以下では、デジタル方式である4値FSK(Frequency Shift Keying)方式を用い、音声信号は音声コーデックを用いて符号化する構成を例に説明する。これは、近年、アナログのFM方式を、これと同様な定包絡線のデジタルの4値FSK方式に置き換えることが検討されていることを考慮したものである。
図6には、デジタル化に対応した戸別受信機3の機能ブロックの例を示してある。
本例の戸別受信機3は、アンテナ11、受信RF/IF部12、受信フィルタ31、判定復号部32、音声コーデック部33、チャネルコーデック部36、録音・再生部16、出力切替部17、アンプ18、スピーカ19、制御部39を有する。なお、図2、図5と同じ符号の機能部については詳細な説明を省略する。
本例の戸別受信機3では、アンテナ11により受信された電波を、受信RF/IF部12にて増幅・周波数変換・FM変調し、受信フィルタ31にて波形整形し、判定復号部32にて4値FSKのデジタルデータを復調し、音声コーデック部33とチャネルコーデック部36へ入力する。
ここで、図7には、4値FSKの変調方式で用いられる一般的なフレーム信号フォーマットの例を示してある。すなわち、4値FSKのデジタルデータは、図7(a)に例示するようにフレームの先頭に同期ワードが配置されるフォーマットの通信フレームや、図7(b)に例示するようにフレームの途中(図では中央)に同期ワードが配置されるフォーマットの通信フレームを用いて伝送される。なお、いずれのフォーマットの通信フレームにおいても、フレームの中には、無線情報チャネル(RICH:Radio Information Channel)や低速付随制御チャネル(SACCH:Slow Associated Control Channel)などといった制御信号が含まれている。本例では、緊急信号発生装置4から緊急信号を発信するに際して、緊急音声を繰り返す毎に、その通信フレーム中の制御信号の空いたビットに、音声の開始又は終了を示す符号(以下、音声境界符号と呼ぶ)を載せることとする。また、緊急信号の通信フレーム中の制御信号には、その送信元の緊急信号発生装置4のユーザ(所持者)を識別するユーザ識別情報が載せられていることとする。
音声コーデック部33は、誤り訂正復号化部34と音声復号化部35を有しており、判定復号部32から入力された4値FSKのデジタルデータについて、誤り訂正復号化部34にて通信チャネル部分の誤り訂正を行い、音声復号化部35にて通信チャネルから音声信号を復元し、その結果を出力切替部17と録音・再生部16へ入力する。
チャネルコーデック部36は、誤り訂正復号化部37と制御信号抽出部38を有しており、判定復号部32から入力された4値FSKのデジタルデータについて、誤り訂正復号化部37にて制御信号部分の誤り訂正を行い、制御信号抽出部38にて制御信号から情報を取り出し、制御部39へ入力する。
制御部39は、受信RF/IF部12から入力される受信電界強度と、チャネルコーデック部36の制御信号抽出部38から入力される制御信号の情報(本例では、音声境界符号とユーザ識別情報)に基づいて、受信RF/IF部12の制御(受信周波数の切り替え制御)と、録音・再生部16の制御(録音・再生の切り替え制御)と、出力切替部17の制御(出力音声の切り替え制御)を行う。
図8には、図6に示した戸別受信機3の動作のタイムチャートの例を示してある。
本例では、まず、ユーザAからの緊急信号(緊急信号波)が送信され、その最中に放送信号(放送波)が送信されている。更に、ユーザAからの緊急信号が停止した後に、ユーザBからの緊急信号が送信されている。ここで、緊急信号の通信フレーム中の制御信号には、緊急音声の開始又は終了のタイミングで音声境界符号が格納されており、この音声境界符号を境界にして緊急音声が繰り返される。また、緊急信号の通信フレーム中の制御信号にはユーザ識別情報が格納されており、緊急信号の受信側(戸別受信機3)では、このユーザ識別情報に基づいて送信元を識別できる。
戸別受信機3は、放送信号と緊急信号が共に送信されていない期間201においては、周波数を交互に切り替えながら、放送信号又は緊急信号のどちらかのキャリアが検出されるまでキャリア検出を繰り返す。
タイミング202においてユーザAからの緊急信号が送信されると、戸別受信機3は、緊急信号のキャリアを検出して緊急信号の受信を開始し、最初に音声境界符号を検出してから次の音声境界符号を検出するまでの期間203の音声(緊急音声)を抽出し、内部のメモリに録音(記憶)した後に、緊急信号の受信を終了する。ここで、期間203ではユーザAからの緊急信号を受信しているので、戸別受信機3のメモリには緊急音声Aが録音される。このとき、戸別受信機3は、緊急音声Aの録音データに、その送信元(ユーザA)のユーザ識別情報を対応付けておく。また、期間203の間は、緊急音声Aの録音をしつつ、これを再生してスピーカ出力する。
その後、放送信号と緊急信号のキャリア検出を交互に繰り返し、緊急信号のキャリアを検出した場合には、その送信元が録音データ(緊急音声A)の送信元(ユーザA)と同じであるか否かを判定し、同じ送信元からの緊急信号のキャリアを検出している間は、期間203で録音した緊急音声Aを繰り返し再生してスピーカ出力する。
緊急音声Aのスピーカ出力中(緊急信号のキャリアの検出中)に、タイミング204において放送信号が送信されると、戸別受信機3は、放送信号のキャリアを検出して放送信号の受信を行い、放送信号のキャリアを検出している期間205は、期間203で録音した緊急音声Aのスピーカ出力を中断して、受信中の放送信号に基づく放送音声のスピーカ出力を行う。
そして、放送信号のキャリアを一定時間以上検出できなくなったタイミング206から、再び、放送信号と緊急信号のキャリア検出を交互に繰り返し、録音した緊急音声Aの緊急信号と同じ送信元(ユーザA)からの緊急信号のキャリアを検出しなくなるタイミング207まで、期間203で録音した緊急音声Aを繰り返し再生してスピーカ出力する。
その後、タイミング208においてユーザBからの緊急信号が送信されると、戸別受信機3は、緊急信号のキャリアを検出し、その送信元が録音データ(緊急音声A)の送信元(ユーザA)と同じであるか否かを判定する。この場合、異なる送信元からの緊急信号のキャリアであると判定されるので、緊急音声を録音し直すことになる。
すなわち、戸別受信機3は、緊急信号のキャリアを検出して緊急信号の受信を開始し、最初に音声境界符号を検出してから次の音声境界符号を検出するまでの期間209の音声(緊急音声)を抽出し、内部のメモリに録音(記憶)した後に、緊急信号の受信を終了する。ここで、期間209ではユーザBからの緊急信号を受信しているので、戸別受信機3のメモリには緊急音声Bが録音される。このとき、戸別受信機3は、緊急音声Bの録音データに、その送信元(ユーザB)のユーザ識別情報を対応付けておく。また、期間209の間は、緊急音声Bの録音をしつつ、これを再生してスピーカ出力する。
その後、放送信号と緊急信号のキャリア検出を交互に繰り返し、緊急信号のキャリアを検出した場合には、その送信元が録音データ(緊急音声B)の送信元(ユーザB)と同じであるか否かを判定し、同じ送信元からの緊急信号のキャリアを検出している間は、期間209で録音した緊急音声Bを繰り返し再生してスピーカ出力する。
よって、本例の戸別受信機3では、ユーザAからの緊急信号を受信(緊急音声Aの録音)している期間210とユーザBからの緊急信号を受信(緊急音声Bの録音)している期間211を除いて、緊急信号が送信されている間でも、その間に送信された放送信号を受信して、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで放送音声のスピーカ出力を行うことができる。
以上のように、本例の戸別受信機3では、デジタル方式である4値FSK方式で変調された信号を受信し、制御部39による制御の下で、放送信号と緊急信号のいずれも受信していない待ち受け状態では、放送信号と緊急信号のキャリア検出を交互に繰り返す2波監視(待受)状態となり、緊急信号のキャリアを検出したときに緊急信号の受信を開始し、制御信号抽出部38が、緊急信号の通信フレーム中の制御信号に含まれる音声境界符号の抽出を行い、録音・再生部16が、緊急信号の通信フレーム中の制御信号に含まれる最初の音声境界符号から次の音声境界符号の間の音声(つまり緊急音声の最初から最後まで)を抽出してメモリに録音(記憶)し、その後、緊急信号の受信を終了する。そして、上記待ち受け状態時と同様に2波監視状態に復帰し、同じ送信元からの緊急信号のキャリアが検出されている間、制御部39による制御により録音・再生部16が、録音した緊急音声を再生してスピーカ出力する。更に、この間(緊急音声のスピーカ出力の間)に放送信号のキャリアが検出された場合には、制御部39は、放送信号のキャリアが検出されている間、放送信号を受信して、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで、すなわち緊急音声のスピーカ出力を停止して、放送音声のスピーカ出力を優先的に行うように出力切替部17を切り替える。
すなわち、緊急音声を録音して緊急信号検出中のスピーカ出力に供することで、緊急音声のスピーカ出力の間における放送信号の検出を可能にし、緊急音声のスピーカ出力中に放送信号を検出した場合(つまり、放送信号と緊急信号の双方を受信中の場合)には、放送音声を優先的に選択してスピーカ出力するようにした。
このため、本例の戸別受信機3によれば、受信部は一つであっても放送信号を確実に受信することができ、災害時の避難指示等の重要な放送の出力漏れを効果的に回避することができる。
更に、本例の戸別受信機3では、緊急信号の送信元を識別して、緊急音声の再生を継続するか或いは緊急音声を録音し直すかを制御するようにしており、緊急音声の再生又は録音のいずれを行うかを適時に判断して切り替えることができる。
なお、以上の説明では、デジタル方式の一例として4値FSK変調方式を用いているが、他のN値FSK方式(Nは2以上の2のべき乗)を用いるようにしてもよい。
また、緊急信号の送信元を識別する識別情報として、送信元の緊急信号発生装置4のユーザ(所持者)を識別するユーザ識別情報を用いているが、送信元の緊急信号発生装置4を識別する装置識別情報など、他の種別の識別情報を用いてもよく、送信元を識別可能な情報であればよい。
1:基地局、 2:放送卓、 3:戸別受信機、 4:緊急信号発生装置
11:アンテナ、 12:受信RF/IF部、 13:BPF、 14:ディエンファシス、 15:トーン検出部、 16:録音・再生部、 17:出力切替部、 18:アンプ、 19:スピーカ、 20:制御部、 21:MSK復調部、 22:表示部

Claims (6)

  1. 放送音声の放送信号を受信して放送音声のスピーカ出力を行う無線受信機を備えた無線通信システムにおいて、
    緊急音声の緊急信号を送信する緊急信号発生装置を更に備え、
    前記無線受信機は、放送信号と緊急信号の両方を待ち受ける待受状態において、緊急信号を検出したときは、当該緊急信号について緊急音声の録音を行った後に前記待受状態に復帰し、緊急信号を検出している間は前記録音した緊急音声スピーカ出力を行い、緊急音声のスピーカ出力の間に放送信号を検出したときは、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで放送音声のスピーカ出力を行う
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記無線受信機は、緊急音声の保持期間を設定してあり、この保持期間内においては、緊急信号を検出している間は前記録音した緊急音声をスピーカ出力し、前記保持期間の経過後に緊急信号を検出した場合に、当該緊急信号について緊急音声の録音をし直す、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項に記載の無線通信システムにおいて、
    緊急信号には、その送信元を識別する識別情報が含まれており、
    前記無線受信機は、前記録音した緊急音声の緊急信号中の識別情報と同じ識別情報を含む緊急信号を検出している間においては、前記録音した緊急音声をスピーカ出力し、前記録音した緊急音声の緊急信号中の識別情報とは異なる識別情報を含む緊急信号を検出した場合に、当該緊急信号について緊急音声の録音をし直す、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 放送音声の放送信号を受信して放送音声のスピーカ出力を行う無線受信機において、
    緊急信号発生装置から送信される緊急音声の緊急信号を受信可能であり、
    放送信号と緊急信号の両方を待ち受ける待受状態において、緊急信号を検出したときは、当該緊急信号について緊急音声の録音を行った後に前記待受状態に復帰し、緊急信号を検出している間は前記録音した緊急音声スピーカ出力を行い、緊急音声のスピーカ出力の間に放送信号を検出したときは、緊急音声のスピーカ出力に割り込んで放送音声のスピーカ出力を行う
    ことを特徴とする無線受信機。
  5. 放送信号を受信して放送内容を報知する無線受信機を備えた無線通信システムにおいて、
    緊急信号を送信する緊急信号発生装置を更に備え、
    前記無線受信機は、放送信号と緊急信号の両方を待ち受ける待受状態において、緊急信号を検出したときは、緊急信号を記録した後に前記待受状態に復帰し、緊急信号を検出している間は前記記録した緊急信号に基づく報知を継続して行い、前記記録した緊急信号に基づく報知を行っている間に放送信号を検出したときは、放送信号の放送内容の報知を優先して行う
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 放送信号を受信して放送内容を報知する無線受信機であって、
    緊急信号発生装置から送信される緊急信号を受信可能であり、
    放送信号と緊急信号の両方を待ち受ける待受状態において、緊急信号を検出したときは、緊急信号を記録した後に前記待受状態に復帰し、緊急信号を検出している間は前記記録した緊急信号に基づく報知を継続して行い、前記記録した緊急信号に基づく報知を行っている間に放送信号を検出したときは、放送信号の放送内容の報知を優先して行う
    ことを特徴とする無線受信機。
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