JP5865555B2 - 混色率算出装置及び方法並びに撮像装置 - Google Patents

混色率算出装置及び方法並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は混色率算出装置及び方法並びに撮像装置に係り、特に精度の高い混色率を算出する技術に関する。
デジタルカメラの撮像素子の画素の微細化が進むにつれ、特にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子において隣接画素からのシリコン面入射後の混色が問題となりつつある。
図26に示すように混色には入射角度依存性があり、厳密な混色補正のためには、カラー撮像素子1の撮像面内の位置や焦点距離によって変わるレンズ2からの入射角度θと、絞り値(F値)によって変わる入射角度範囲φによって異なるパラメータ(混色率)を持つ必要がある。更に、混色を起こした画素もまた隣接画素から混色されているなど複雑な現象で混色が発生しており、隣接画素からの混色量(混色率)の測定は困難であった。
更にこの混色には波長依存性もあり、特にシリコン面下に深く浸透する長波長光を主成分とする赤画素からの混色が問題となっている。
図27(a)及び(b)は、単板式のカラー撮像素子で最も広く用いられているカラーフィルタ配列(CF配列)である原色系ベイヤー配列のカラー撮像素子の平面図と、図27(a)の27b−27b線に沿う要部断面図である。
図27(b)に示すようにベイヤー配列のカラー撮像素子は、緑(G)画素が市松状(チェッカーフラグ状)に、赤(R)、青(B)画素がライン毎に交互に配置しているため、R画素に入射する光は、上下左右に隣接するG画素にシリコン面下で浸透し、混色が発生する。
また、図28(a)及び(b)は、本出願人が近年提案している新型カラーフィルタ配列(新型CF配列)を有するカラー撮像素子の平面図と、図28(a)の28b−28b線に沿う要部断面図である。
図28(a)に示すように新型CF配列は、6×6画素を単位とする基本配列パターンが水平方向及び垂直方向に繰り返し配置されている。
[従来技術1]
従来、ベイヤー配列のカラー撮像素子において、混色量を見積もるためには、特にシリコン面より下で最も深い位置まで到達するために混色しやすい赤色光を入射させ、赤画素の左右もしくは上下の位置にある画素の出力差を混色量とする手法がある。例えば、図29(a)に示す撮像面内の左位置であれば、R画素の左右のG画素の出力をそれぞれG-LL、G-LRとすると、混色量は(G-LL)−(G-LR)となり、同様に図29(c)に示す撮像面内の右位置であれば、R画素の左右のG画素の出力をそれぞれG-RL、G-RRとすると、混色量は(G-RR)−(G-RL)となる。
しかし、図29(b)に示す撮像面内の中心部では、R画素の左右のG画素の出力をそれぞれG-CL、G-CRとすると、理想的にはG-CL=G-CRとなってしまい、混色が計算上ゼロとみなされる。これは、図26に示した入射角度θ±入射角度範囲φの入射角度範囲φを考慮していないためである。実際には、撮像面内の中心部でも(F2.0時で)、0±20°の入射角度範囲をもって光が入射しており、上下左右対称に混色が発生しているのだが、この方法ではそれを見積もることができない。
また、撮像面内の左位置では、R画素の右側のG画素の出力G-LRに対して、右から入射する混色を、中心部から逐次測定していくことによって除けたとしても、逆方向からの混色を無視することとなる。
入射角度θが大きい場合(テレセントリックでない広角レンズなど)は逆方向からの混色は十分小さく、従来方法でもそれほど問題は顕在化しないが、撮像面内全体に垂直入射するようなレンズの場合は弱補正となってしまう。
[従来技術2]
左右もしくは上下の隣接画素の出力差ではなく、純粋な赤色光を入射した時の隣接画素の出力を混色とみなすことにより撮像面中心部でも補正を行う方法が知られている。この方法では、混色方向を判別することができないため、左右もしくは上下両方の赤画素の出力を平均したものに混色率をかけて、左右もしくは上下の隣接画素からの混色を求めることになり、混色補正された画像に対して弱いローパス効果が作用して解像に悪影響を与えるという問題がある。
解像に悪影響を与えずに補正する方法として、撮像面の中心部については純粋な赤色光を入射した時の隣接画素の出力を混色とみなすことにより混色率を求め、周辺部は従来通り左右差をとって混色を求め、中心部と周辺部の間の領域を線形補間することで、従来技術の組み合わせによる補正方法も可能となるが、この方法も周辺部では逆方向からの混色をゼロとみなすことになるため不十分である。
特許文献1には、画像生成画素と他の特定画素(カラーフィルタを備えていない位相差検出画素やホワイト画素)とを有する撮像素子において、青色光のみ又は赤色光のみを照射して、混色起因光のみを画像生成画素に受光させ、混色補正係数(混色率)を算出する技術が記載されている。
特許文献2には、R単色光を照射した場合に、G画素とB画素に存在する応答量(信号量)を、隣接R画素からの混色量とし、R画素からG画素、B画素への混色率を算出する技術が記載されている。同様にG単色光、又はB単色光を照射することで、G画素からR画素、B画素への混色率を算出し、又はB画素からR画素、G画素への混色率を算出することが記載されている(特許文献2の段落[0084]〜[0087])。
また、撮像素子の撮像面に対応させて複数に区分けした領域ごとに混色補正係数を保存し、混色補正時に保存した混色補正係数を補間により近似して必要な画素位置での混色率を取得し、当該取得した混色率を用いて混色成分の補正を行う技術が記載されている。
特許文献3には、長波長側の赤色光の方が減衰しないため混色量が多いことが記載されている(特許文献3の段落[0006])。また、絞り値/ズーム位置による補正関数を記憶手段に保持し、混色補正係数に対して補正関数から算出される値を乗じることで混色補正を行なうことが記載されている(特許文献3の請求項3)。
特開2012−95061号公報 特開2010−16419号公報 特開2009−188461号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、カラーフィルタを備えた画像生成画素と他の特定画素(カラーフィルタを備えていない位相差検出画素やホワイト画素)とを有する撮像素子を前提にしており、特定画素を有していないカラー撮像装置には適用できない。また、特許文献1に記載の特定画素は、撮像素子の左右方向に連続して配列されているため、この特定画素を使用して左右方向の混色率を算出することはできない。
特許文献2に記載の発明は、上記[従来技術2]に対応しており、上下又は左右の混色方向別に混色率を算出することができない。
また、特許文献3には、撮像素子の縦横方向や光学中心からの距離によって混色量が変化する記載があるが、撮像面上の左右もしくは上下方向の混色方向別に混色率をもつ記載はなく、また、具体的に混色率を算出する方法も記載されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、隣接する赤画素からの混色率を混色方向別にそれぞれ算出することができ、これにより精度の高い混色補正を行うことができる混色率算出装置及び方法並びに撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係る発明は、少なくとも赤・緑・青の3色の色画素をもつ単板式のカラー撮像素子における混色率を算出する混色率算出装置であって、赤色光を撮影光学系を介してカラー撮像素子に入射させたときのカラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得する取得部と、取得部により取得した各画素の出力のうちの、赤画素に隣接する画素の出力を赤画素からの混色成分とみなして混色率を算出する混色率算出部と、を備え、混色率算出部は、少なくともカラー撮像素子の撮像面中心部において、赤画素からの混色方向に依存しない混色率を算出し、カラー撮像素子の撮像面端部において、赤画素からの混色方向別の混色率をそれぞれ算出する出するようにしている。
本発明の一の態様によれば、カラー撮像素子の素子構造内に深く浸透する長波長光を主成分とする赤画素から他の色画素への混色率を算出するために、赤色光を撮影光学系を介してカラー撮像素子に入射させたときのカラー撮像素子から混色補正前の各画素の出力を取得する。取得した各画素の出力のうちの、赤画素に隣接する画素の出力を赤画素からの混色成分とみなし、カラー撮像素子の撮像面中心部では、赤色光の入射角度がゼロであるため、赤画素からの混色方向に依存しない混色率を算出し、カラー撮像素子の撮像面端部では、赤画素からの混色方向に応じて混色率が異なるため、混色方向別の混色率をそれぞれ算出するようにしている。
本発明の他の態様に係る混色率算出装置において、カラー撮像素子は、赤画素に隣接して混色方向に対称配置された緑画素を有し、混色率算出部は、撮像面中心部における赤画素の出力と、赤画素に隣接する緑画素の出力とに基づいて撮像面中心部における混色率を算出し、撮像面端部における赤画素の出力及び赤画素に隣接する緑画素の出力と、カラー撮像素子の赤画素に隣接するオプティカルブラック部の画素の出力、又はオプティカルブラック部に隣接する緑画素の出力とに基づいて撮像面端部における混色方向別の混色率を算出することが好ましい。
緑画素は、赤画素に隣接し混色方向に対称配置される。また、撮像面中心部では混色に方向性がないため、撮像面中心部における赤画素の出力と、赤画素に隣接する緑画素の出力とに基づいて撮像面中心部における混色率(混色方向に依存しない混色率)を算出することができる。また、カラー撮像素子の撮像面端部では、赤画素がオプティカルブラック部に隣接する場合には、オプティカルブラック部が設けられている方向と同方向の混色率は、撮像面端部における赤画素の出力とオプティカルブラック部の画素の出力とに基づいて算出することができ、オプティカルブラック部が設けられている方向と逆方向の混色率は、撮像面端部における赤画素の出力と、緑画素の出力からオプティカルブラック部の画素の出力を減算した値とに基づいて算出することができる。一方、緑画素がオプティカルブラック部に隣接する場合には、オプティカルブラック部が設けられている方向と同方向の混色率は、撮像面端部における赤画素の出力とオプティカルブラック部に隣接する緑画素の出力とに基づいて算出することができ、オプティカルブラック部が設けられている方向と逆方向の混色率は、撮像面端部における赤画素の出力と、赤画素を挟む2つの緑画素の出力差とに基づいて算出することができる。
本発明の更に他の態様に係る混色率算出装置において、カラー撮像素子は、赤画素に隣接して混色方向に対称配置された緑画素と、オプティカルブラック部に開口を有する混色率算出用の赤画素とを有し、混色率算出部は、撮像面中心部における赤画素の出力と、赤画素に隣接する緑画素の出力とに基づいて撮像面中心部における混色率を算出し、混色率算出用の赤画素の出力と、混色率算出用の赤画素に隣接するオプティカルブラック部の画素の出力とに基づいて撮像面端部における混色方向別の混色率を算出することが好ましい。
混色率算出用の赤画素にそれぞれ隣接するオプティカルブラック部の画素は、混色率算出用の赤画素のみから混色を受けるため、混色率算出用の赤画素の出力と、混色率算出用の赤画素にそれぞれ隣接するオプティカルブラック部の画素の出力とに基づいて、混色方向別の混色率を算出することができる。
本発明の更に他の態様に係る混色率算出装置において、混色率算出部は、算出した撮像面中心部における混色率と、撮像面端部における混色方向別の混色率とに基づいて、撮像面の画素位置毎又は分割領域毎の混色方向別の混色率を補間により算出する補間処理部を有することが好ましい。補間処理部は、撮像面中心部における混色率と、撮像面端部における混色方向別の混色率とを線形補間することにより、撮像面の画素位置毎又は分割領域毎の混色方向別の混色率を演算することができる。また、線形補間に限らず、撮像面中心部における混色率と、撮像面の両端部における混色率とに基づいて混色率を2次補間して、中間位置における混色率を算出するようにしてもよい。
本発明の更に他の態様に係る混色率算出装置において、カラー撮像素子は、赤画素に隣接する赤画素以外の他の色画素であって、複数の混色方向のうちのいずれか1方向のみに赤画素が隣接する他の色画素を有し、混色率算出部は、他の色画素の各画素位置において、画素位置の色画素の出力と色画素に隣接する1つの赤画素の出力とに基づいて赤画素が隣接する方向からの混色率を算出することが好ましい。
上記の他の色画素は、複数の混色方向のうちのいずれか1方向のみに赤画素が隣接するため、他の色画素の出力は、隣接する1つの赤画素からの混色成分とみなすことができる。従って、他の色画素の出力と隣接する1つの赤画素の出力とに基づいて赤画素が隣接する方向からの混色率を算出することができる。
本発明の更に他の態様に係る混色率算出装置において、カラー撮像素子は、赤画素に隣接する青画素であって、複数の混色方向のうちのいずれか1方向のみに赤画素が隣接する青画素を有することが好ましい。赤画素と青画素との分光透過率特性をもつ各波長帯域は、赤画素と緑画素との各波長帯域よりも離れているため、赤画素と青画素の各出力から混色率を精度よく算出することができる。
本発明の更に他の態様に係る混色率算出装置において、複数の混色方向は、カラー撮像素子上の各画素が最短距離で隣接する4方向であることが好ましい。カラー撮像素子の各画素が正方格子状に配列されている場合には、各画素が最短距離で隣接する4方向は、上下左右の方向であり、カラー撮像素子の各画素が斜め格子状に配列されている場合には、各画素が最短距離で隣接する4方向は、斜め右上方向、斜め右下方向、斜め左上方向及び斜め左下方向である。
本発明の更に他の態様に係る混色率算出装置において、撮影光学系の絞りのF値及び焦点距離のうちの少なくとも一方を変更させる撮影条件設定部を備え、取得部は、撮影条件設定部により撮影条件が変更される毎に、赤色光をカラー撮像素子に入射させたときのカラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得し、混色率算出部は、撮影条件設定部により撮影条件が変更される毎に、取得部により取得した各画素の出力に基づいて混色率を算出することが好ましい。撮影条件(F値や焦点距離)により混色率が変化するため、撮影条件別に混色率を算出することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る撮像装置は、撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、上記の混色率算出装置により算出された混色率を記憶する記憶部と、撮影時にカラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と記憶部に記憶された混色率とに基づいて混色成分を算出し、混色補正前の各画素の出力から算出した混色成分を除去する混色補正部と、を備えている。記憶部に記憶された混色方向別の混色率を使用して混色補正を行うため、精度の高い混色補正を行うことができる。
本発明の更に他の態様に係る撮像装置は、撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、上記の混色率算出装置により算出された混色率を、撮影条件設定部により設定された撮影条件に関連付けて記憶する記憶部と、撮影時の撮影条件に基づいて記憶部に記憶された混色率から対応する混色率を読み出し、撮影時にカラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と読み出した混色率とに基づいて混色成分を算出し、混色補正前の各画素の出力から、算出した混色成分を除去する混色補正部と、を備えている。記憶部に記憶された混色方向別の混色率であって、撮影時の撮影条件に対応する混色率を使用して混色補正を行うため、精度の高い混色補正を行うことができる。
本発明の更に他の態様に係る撮像装置は、撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、上記の混色率算出装置と、混色率設定時に混色率算出装置により算出された混色率を記憶する記憶部と、撮影時にカラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と記憶部に記憶された混色率とに基づいて混色成分を算出し、混色補正前の各画素の出力から算出した混色成分を除去する混色補正部と、を備えている。
本発明の更に他の態様に係る撮像装置は、撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、上記の混色率算出装置と、混色率設定時に混色率算出装置により算出された混色率を、撮影条件設定部により設定された撮影条件に関連付けて記憶する記憶部と、撮影時の撮影条件に基づいて記憶部に記憶された混色率から対応する混色率を読み出し、撮影時にカラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と読み出した混色率とに基づいて混色成分を算出し、混色補正前の各画素の出力から、算出した混色成分を除去する混色補正部と、を備えている。
本発明の更に他の態様に係る撮像装置において、撮影光学系は、交換レンズであり、混色率算出装置は、少なくとも新たな交換レンズの装着時に混色率を算出することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る発明は、少なくとも赤・緑・青の3色の色画素をもつ単板式のカラー撮像素子における混色率を算出する混色率算出方法であって、赤色光を撮影光学系を介してカラー撮像素子に入射させる工程と、カラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得する取得工程と、取得工程により取得した各画素の出力のうちの、赤画素に隣接する画素の出力を赤画素からの混色成分とみなして混色率を算出する混色率算出工程と、を含み、混色率算出工程は、少なくともカラー撮像素子の撮像面中心部において、赤画素からの混色方向に依存しない混色率を算出し、カラー撮像素子の撮像面端部において、赤画素からの混色方向別の混色率をそれぞれ算出するようにしている。
本発明の更に他の態様に係る混色率算出方法において、撮影光学系の絞りのF値及び焦点距離のうちの少なくとも一方を変更させる撮影条件設定工程を含み、取得工程は、撮影条件設定工程により撮影条件が変更される毎に、赤色光をカラー撮像素子に入射させたときのカラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得し、混色率算出工程は、撮影条件設定工程により撮影条件が変更される毎に、取得工程により取得した各画素の出力に基づいて混色率を算出することが好ましい。
本発明によれば、隣接する赤画素からの混色率を混色方向別にそれぞれ算出することができる。また、混色補正時に混色方向別の混色率を使用して混色補正を行うことにより、精度の高い混色補正を行うことができる。
図1は、本発明に係る混色率算出装置の実施形態を示すブロック図である。 図2(a)、(b)及び(c)は、それぞれベイヤー配列のカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、R画素から左右方向に隣接するG画素への混色を示す概念図である。 図3(a)及び図3(b)は、それぞれベイヤー配列のカラー撮像素子の中心部及び右端部の要部平面図である。 図4は、第1の実施形態の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートである。 図5(a)、(b)及び(c)は、それぞれベイヤー配列のカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、R画素から左右方向に隣接するG画素への混色を示す概念図である。 図6は、撮像面左端部側のOB部にR画素が隣接していない場合の撮像面左端部側の要部平面図である。 図7は、第1の実施形態の第1の変形例の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートである。 図8(a)、(b)及び(c)は、それぞれ第2の実施形態に対応するカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、R画素から左右方向に隣接するG画素への混色を示す概念図である。 図9は、第2の実施形態に対応するカラー撮像素子の右端部の要部平面図である。 図10は、第2の実施形態の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートである。 図11(a)、(b)及び(c)は、それぞれ新型CF配列のカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、R画素から左右方向に隣接するB画素及びG画素への混色を示す概念図である。 図12は、新型CF配列のカラー撮像素子の要部平面図である。 図13は、第3の実施形態の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートである。 図14(a)及び図14(b)は、それぞれ第3の実施形態による混色率算出方法を使用することができる、他のカラー撮像素子の要部平面図である。 図15は、本発明に係る撮像装置の内部構成の実施形態を示すブロック図である。 図16は、撮像装置の信号処理部内の混色補正部の処理内容を示すフローチャートである。 図17は、撮像面の位置に応じて記憶される混色方向別の混色率と、撮像面の任意の位置の画素に対して使用される混色率との関係を示す図である。 図18は、撮像面の分割領域の位置に応じて記憶される混色方向別の混色率と、撮像面の分割領域内の画素に対して使用される混色率との関係を示す図である。 図19は、それぞれカラー撮像素子の面内に均一な赤色光が入射した場合の、左側のR画素から右側の画素に混入する混色量、右側のR画素から左側の画素に混入する混色量、新規補正方法1、2による混色補正可能量、及び従来技術による混色補正可能量を示すグラフである。 図20は、図19に示したグラフA〜Fの数値データを示す図表である。 図21は、撮像面中心と撮像面両端部における左から右への混色率を2次補間した混色率から算出される混色量を示すグラフである。 図22は、撮像面の中心と端部との入射角度θの変化量が大きい場合の混色量と、変化量が小さい場合の混色量とを示すグラフである。 図23は、図22に示したグラフA、Bの数値データを示す図表である。 図24は、撮像装置の他の実施形態であるスマートフォンの外観図である。 図25は、スマートフォンの要部構成を示すブロック図である。 図26は、入射角度及び入射角度範囲により混色量が変化することを説明するために用いた図である。 図27(a)は、原色系ベイヤー配列のカラー撮像素子の平面図であり、図27(b)は、図27(a)の27b−27b線に沿う要部断面図である。 図28(a)は、新型カラーフィルタ配列のカラー撮像素子の平面図であり、図28(b)は、図28(a)の28b−28b線に沿う要部断面図である。 図29は、ベイヤー配列のカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、赤画素から緑画素への混色量の従来の算出方法を説明するために用いた図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る混色率算出装置及び方法並びに撮像装置の実施の形態について説明する。
[混色率算出装置]
図1は、本発明に係る混色率算出装置の実施形態を示すブロック図である。
図1に示すように混色率算出装置10は、主としてRAWデータ取得部11、混色率算出部12、記憶部14、撮影条件設定部15、及び中央処理装置(CPU)16から構成されている。
この混色率算出装置10は、デジタルカメラ等の撮像装置50の出荷前に、撮像装置50毎に混色率を算出するもので、混色率算出装置10により算出された混色率は、撮像装置50内の記憶部に格納される。
撮像装置50は、図27(a)に示したベイヤー配列、又は図28(a)に示した新型カラーフィルタ配列(新型CF配列)を有するカラー撮像素子を有する単板式のカラー撮像素子を備えており、カラー撮像素子は、撮影レンズ200を介して撮像面に結像された被写体光を光電変換し、カラーフィルタ配列に対応するモザイク画像データを出力する。カラー撮像素子から出力された未処理のモザイク画像データ(RAWデータ)は、撮像装置内の信号処理部によりオフセット(暗電流)補正、混色補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、モザイク画像から画素毎に全ての色情報を算出するデモザイク処理(同時化処理)、デモザイク処理されたRGBの画像データを輝度データ(Y)及び色差データ(Cr,Cb)に変換するRGB/YC変換処理等の信号処理が行われる。
混色率算出装置10により混色率を算出する場合には、赤色発光部60の発光面(発光面内で均一な赤色光を発光する発光面)を撮像装置50により撮像させる。
混色率算出装置10に設けられているCPU16は、図示しない操作部からの混色率算出開始等の指令信号に基づいて、混色率の演算に必要なデータの取得、混色率の演算・記録等を行うために混色率算出装置10の各部を統括的に制御する。
混色率算出装置10のRAWデータ取得部11は、赤色発光部60の発光面を撮像した時の撮像装置50のカラー撮像素子の出力であるRAWデータを取得する取得部であり、取得したRAWデータを混色率算出部12に出力する。ここで、RAWデータは、カラー撮像素子から出力された未処理のデータであり、本例では、カラー撮像素子の有効画素領域及び後述するオプティカルブラック部(OB部)のデータを含む。
混色率算出部12は、RAWデータ取得部11から入力したRAWデータに基づいて、R画素から他の色画素に混色する場合の混色率を混色方向別に算出する。尚、混色率算出方法の詳細については後述する。
また、混色率算出部12は、補間処理部13を有している。補間処理部13は、撮像装置50のカラー撮像素子がベイヤー配列の場合に、カラー撮像素子の撮像面中心部及び撮像面端部において算出された混色率を補間し、撮像面中心部と撮像面端部との間の混色率を補間演算する。
記憶部14は、混色率算出部12により算出された混色率を、撮像装置50に関連付けて一時的に記憶する部分である。記憶部14に記憶された混色率は、混色率の算出終了後、混色率算出装置10により、又は撮像装置50にデータ記録を行う記録装置により撮像装置50内のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(記憶部)に記録される。
撮影条件設定部15は、CPU16からの指示に基づいて撮像装置50の絞りのF値、及び撮影レンズ20のズーム倍率を設定・変更するものである。混色率は、F値及びズーム倍率により変化するため、撮影条件設定部15は、複数段のF値及びズーム倍率の各組合せに対応する混色率を算出するために、F値及びズーム倍率を設定・変更する。また、F値及びズーム倍率を設定・変更する毎に、撮像装置50による赤色発光部60の発光面の撮像を実施させる。尚、撮像装置50の撮影レンズ20が単焦点レンズの場合には、撮影条件設定部15は、F値のみを変更させる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態は、ベイヤー配列のカラー撮像素子に適用される混色率算出方法の一実施形態である。
図27(a)に示したようにベイヤー配列のカラー撮像素子は、赤(R)、緑(G)、
青(B)の色画素が、2×2画素を単位として水平方向及び垂直方向(左右方向及び上下方向)に繰り返し配置されて構成されている。従って、R画素からの混色を受ける画素は、R画素に最短距離で隣接する上下左右方向のG画素である。
図2(a)、(b)及び(c)は、それぞれベイヤー配列のカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、R画素から左右方向に隣接するG画素への混色を示す概念図である。尚、図2上で、矢印の方向(斜め方向)は混色方向を示し、矢印の太さは混色量の大きさを概念的に示している。
また、図3(a)及び(b)は、それぞれベイヤー配列のカラー撮像素子の中心部及び右端部の要部平面図である。尚、図3(a)及び(b)において、G画素のうち、左右方向の隣接画素がR画素のG画素をGrとし、左右方向の隣接画素がB画素のG画素をGbとして表記している。
撮像面中心部におけるG画素(Gr)の、左側のR画素からの混色量をMleft、右側のR画素からの混色量をMrightとすると、G画素(Gr)の出力Groは、次式により表すことができる。
[数1]
Gro=Gbase+Mright+Mleft
ここで、Gbaseは、G画素のGフィルタの透過波長域が、赤色光の波長域と一部重なる結果、Gフィルタを透過した赤色光に対応する値であり、赤色光の強度、Gフィルタの赤色光の透過率、光電変換効率から論理的に算出することができる。
いま、カラー撮像素子の撮像面に単波長の赤色光を入射させた場合、図2(b)に示すように撮像面中心部では、赤色光のR画素への入射角度θはゼロであり、R画素から隣接するG画素(Gr)への混色は、混色方向に依存しない。
従って、[数1]式において、G画素(Gr)の左右方向からの混色量(Mleft、Mright)は等しい(Mleft=Mright)。また、Gbaseは既知であるため、撮像面中心部におけるG画素(Gr)の出力Groから、左右方向からの混色量(Mleft、Mright)は、次式により算出することができる。
[数2]
Mleft=Mright=(Gro−Gbase)/2
撮像面中心部におけるG画素(Gr)の左右方向からの混色率を、MRleft、MRrightとすると、混色率MRleft、MRrightは、撮像面中心部におけるR画素の出力Roと、上記算出した左右方向からの混色量(Mleft、Mright)とに基づいて、次式により算出することができる。
[数3]
MRleft =Mleft/Ro
MRright=Mright/Ro
尚、前述したように撮像面中心部では、左右方向からの混色量(Mleft、Mright)は等しいため、[数3]式に示した左右方向からの混色率(MRleft、MRright)も等しい。
一方、撮像面端部における混色率の算出には、オプティカルブラック部(OB部)5を利用する。OB部5は、カラー撮像素子の有効画素領域の周囲(4辺)に設けられた、光学的に光を遮蔽する遮蔽部材により覆われた部分である。
以下、撮像面右端部における混色方向(左右方向)別の混色率を算出する方法について説明する。
図3(b)に示すようにR画素の右側に隣接するOB部5の画素(Gob)の出力をGoboとすると、画素(Gob)の出力Goboには、その左側のR画素からの混色量(Mleft)が、画素(Gob)の出力Goboとして現れるため、画素(Gob)の出力Goboは、そのまま混色量(Mleft)を示すことになる(Gobo=Mleft)。
一方、上記R画素の左側に隣接するG画素(Gr)への、右側のR画素からの混色量の算出に先立って、G画素(Gr)のGbaseを、以下のようにして算出する。
まず、OB部5に隣接するG画素(Gb)の出力をGboとすると、出力Gboは、次式により表すことができる。
[数4]
Gbo=Gbase+Mtop+Mbottom
Gbase=Gbo−(Mtop+Mbottom)
ここで、Mtop、Mbottomは、G画素(Gb)への上下方向のR画素からの混色量を示す。これらの混色量(Mtop、Mbottom)は、前述した撮像面中心部における左右方向からの混色量(Mleft、Mright)と同様に、撮像面中心部における上下方向からの混色量(Mtop、Mbottom)として求めることができ、これらの値を使用することができる。
従って、撮像面端部(右端部)のG画素(Gb)におけるGbaseは、そのG画素(Gb)の出力Gboと、上記の混色量(Mtop、Mbottom)とに基づいて、[数4]式から算出すること
ができる。
また、撮像面端部(右端部)のR画素の左側に隣接するG画素(Gr)への、右側のR画素からの混色量をMrightとし、G画素(Gr)の出力をGroとすると、G画素(Gr)の出力Groは、次式で表すことができる。
[数5]
Gro=Gbase+Mright+Mleft
Mright=Gro−Gbase−Mleft
従って、G画素(Gr)の出力Gro、画素(Gob)の出力Goboにより検出される混色量(Mleft)、及び前記[数4]式により算出されるGbaseから、上記[数5]式に基づいて右側のR画素からの混色量Mrightを算出することができる。
そして、撮像面右端部におけるG画素(Gr)の左右方向からの混色率を、MRleft、MRrightとすると、混色率MRleft、MRrightは、撮像面右端部におけるR画素の出力Roと、上記算出した左右方向からの混色量(Mleft、Mright)とに基づいて、前述した[数3]式により算出することができる。
また、撮像面左端部におけるG画素(Gr)の左右方向からの混色率(MRleft、MRright)、撮像面上端部におけるG画素(Gb)の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)、撮像面下端部におけるG画素(Gb)の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)も上記と同様にして算出することができる。
上記のように撮像面中心部と撮像面端部における混色方向別の混色率を算出することができるため、撮像面中心部と撮像面端部との間の混色方向別の混色率は、撮像面中心部における混色率と、撮像面端部における混色方向別の混色率とを直線補間し、又は2次補間することにより算出することができる。
図4は、上記第1の実施形態の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートであり、主として図1に示した混色率算出部12の処理内容に関して示している。
混色率算出の対象である撮像装置50は、ベイヤー配列のカラー撮像素子を有しており、赤色発光部60から照射された赤色光のみを受光し、受光した光量に対応するRAWデータを出力する。
混色率算出部12は、RAWデータ取得部11を介してRAWデータを入力し、入力したRAWデータに基づいて、図4に示す以下の処理を行う。
まず、カラー撮像素子の撮像面中心部におけるR画素からG画素(Gr)への混色方向別(左右方向別)の混色率を算出する(ステップS10)。
撮像面中心部における混色率の算出は、まず、RAWデータから撮像面中心部に対応するG画素(Gr)のデータGroを抽出し、このデータGroに基づいてG画素(Gr)の左右方向からの混色量(Mleft、Mright)を算出する(ステップS12)。混色量(Mleft、Mright)は、前述した[数1]式([数2]式)により算出することができる。
続いて、RAWデータから撮像面中心部のG画素(Gr)の左方向、又は右方向に隣接するR画素のデータ(Ro)を抽出し、ステップS12で算出した混色量(Mleft、Mright)を、それぞれR画素のデータRoで除算することにより、撮像面中心部のG画素(Gr)の左右方向からの混色率(MRleft、MRright)を算出する(ステップS14、[数3]式参照)。尚、上記R画素のデータRoは、撮像面中心部のG画素(Gr)の左右方向に隣接する2つのR画素のデータを平均した値を使用してよい。
上記と同様にRAWデータから撮像面中心部のG画素(Gb)のデータGboと、このG画素(Gb)の上方向、又は下方向に隣接するR画素のデータ(Ro)とを抽出し、これらの画素のデータに基づいて、撮像面中心部におけるG画素(Gb)の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)を算出する(ステップS20)。
次に、カラー撮像素子の撮像面右端部におけるR画素からG画素(Gr)への混色方向別(左右方向別)の混色率を算出する(ステップS30)。
撮像面右端部における混色率の算出は、まず、RAWデータから撮像面右端部のR画素に隣接する、OB部5の画素(Gob)のデータGoboを抽出し(図3(b)参照)、このデータGoboに基づいて、撮像面右端部のG画素(Gr)の左方向からの混色量(Mleft=Gobo)を求める(ステップS32)。
続いて、撮像面右端部のG画素(Gr)のGbaseを、OB部5に隣接するG画素(Gb)のデータGbo、及びこのG画素(Gb)の上下方向のR画素からの混色量(Mtop、Mbottom)に基づいて算出する(ステップS34、[数4]式参照)。そして、撮像面右端部のG画素(Gr)のデータGroを、RAWデータから抽出し、このデータGro、ステップS32で算出した混色量(Mleft)、及びステップS34で算出したGbaseに基づいて、G画素(Gr)右側のR画素からの混色量Mrightを算出する(ステップS36、[数5]式参照)。
次に、RAWデータから撮像面右端部のR画素のデータRoを抽出し、ステップS32、S36で算出した混色量(Mleft、Mright)を、それぞれR画素のデータRoで除算することにより、撮像面右端部のG画素(Gr)の左右方向からの混色率(MRleft、MRright)を算出する(ステップS38)。
ステップS40、S50、S60では、それぞれ撮像面左端部のG画素(Gr)の左右方向からの混色率(MRleft、MRright)、撮像面上端部のG画素(Gb)の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)、撮像面下端部のG画素(Gb)の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)を算出する。尚、これらのステップS40、S50、S60での混色率の算出は、ステップS30と同様に行うことができるため、その詳細な説明は省略する。
上記のようにしたカラー撮像素子の撮像面中心部における混色率(MRleft、MRright、MRtop、MRbottom)、及び撮像面の各端部における混色率(MRleft、MRright、MRtop、MRbottom)が算出されると、混色率算出部12の補間処理部13は、これらの混色率を線形補間し、撮像面中心部から各端部までの間の混色率を算出する。そして、混色率算出部12は、撮像面中心部からの距離及び方向(撮像面上の位置)と、混色方向別の混色率とを関連付けて、記憶部14に記憶させる(ステップS70)。
上記ステップS10からステップS70の処理は、撮影条件設定部15により撮像装置50の撮影条件(F値又はズーム倍率)が変更され、変更された撮影条件下で撮像が行われると、その撮像毎に行われる。
[第1の実施形態の第1の変形例]
図5に示すカラー撮像素子は、撮像面右端部では、R画素がOB部5に隣接しているが(図5(c))、撮像面左端部では、R画素がOB部5に隣接していない(図5(a))。
第1の実施形態の第1の変形例は、R画素がOB部5に隣接していない場合の混色率算出方法の実施形態である。
図5(a)及び図6に示す例は、撮像面左端部側のOB部5にR画素が隣接していない場合(G画素(Gr1)が隣接している場合)に関して示している。
この場合、OB部5の画素の出力から、R画素からの混色量を直接求めることができない。
しかし、G画素(Gr1)は、OB部5に隣接しているため、左方向(OB部5)からの混色はない。従って、G画素(Gr1)の右方向からの混色量Mrightは、G画素(Gr1)の出力Gr1oと、G画素(Gr1)のGbase([数4]式)とから、次式により算出することができる。
[数6]
Gr1o=Gbase+Mright
Mright=Gr1o−Gbase
一方、撮像面左端部において、左右方向にそれぞれR画素が隣接するG画素(Gr2)への、左方向からの混色量をMleft、G画素(Gr2)の出力をGr2oとすると、出力Gr2oは、次式により表すことができる。
[数7]
Gr2o=Gbase+Mright +Mleft
Mleft=Gr2o−(Gbase+Mright)
従って、左方向からの混色量(Mleft)は、G画素(Gr2)の出力Gr2oからG画素(Gr1)の出力Gr1o([数6]式参照)を減算することにより算出することができる。
また、撮像面左端部におけるG画素の左右方向からの混色率を、MRleft、MRrightとすると、混色率MRleft、MRrightは、撮像面左端部のR画素の出力Roと、上記算出した左右方向からの混色量(Mleft、Mright)とに基づいて前述した[数3]式により算出することができる。
尚、他の撮像面端部において、撮像面端部側のOB部5にR画素が隣接していない場合には、その撮像面端部における混色方向別の混色率は、上記の第1の実施形態の変形例と同様に算出することができる。また、撮像面中心部における混色方向に依存しない混色率は、第1の実施形態と同様に算出することができる。
図7は、上記第1の実施形態の第1の変形例の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートである。尚、図4に示した第1の実施形態と共通するステップには同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、第1の実施形態の第1の変形例は、ステップS40A及びステップS60Aの処理が、第1の実施形態のステップS40及びステップS60の処理と相違する。
ステップS40Aは、カラー撮像素子の撮像面左端部のR画素からG画素(Gr1,Gr2)への混色方向別(左右方向別)の混色率を算出する。図5(a)及び図6に示すように、撮像面左端部側のOB部5には、G画素(Gr1)が隣接している。そこで、まず、G画素(Gr1)のBbaseを算出するために、撮像面左端部のG画素(Gb)のBbaseを算出し、これをG画素(Gr1)のBbaseとする(ステップS42A)。尚、撮像面左端部のG画素(Gb)のBbaseは、図4のステップS34と同様にして算出することができる。
続いて、RAWデータから撮像面左端部のG画素(Gr1)のデータGr1oを抽出し、このデータGr1oと、ステップS42で算出したBbaseとに基づいてR画素からG画素(Gr1)への混色量(Mright)を算出する(ステップS44A、[数6]式)。
右方向から混色量(Mright)が算出されると、RAWデータから撮像面左端部のG画素(Gr2)のデータGr2oを抽出し、このデータGr2o、ステップS42で算出したBbase、及びステップS44で算出した混色量(Mright)に基づいて左方向からの混色量(Mleft)を算出する(ステップS36、[数7]式参照)。尚、左方向からの混色量(Mleft)は、G画素(Gr2)のデータGr2oからG画素(Gr1)のデータGr1oを減算しても算出することができる。
次に、RAWデータから撮像面左端部のR画素のデータRoを抽出し、ステップS44、S46で算出した混色量(Mleft、Mright)を、それぞれR画素のデータRoで除算することにより、撮像面左端部における混色方向別の混色率(MRleft、MRright)を算出する(ステップS48A)。
ステップS60Aは、カラー撮像素子の撮像面下端部のR画素からG画素(Gb)への混色方向別(上下方向別)の混色率を算出する。ここで、撮像面下端部のOB部には、撮像面左端部と同様にG画素(Gb)が隣接しているものとする。従って、ステップS60Aでの混色率の算出は、ステップS40Aと同様に行うことができる。
[第1の実施形態の第2の変形例]
第1の実施形態の第2の変形例は、撮像面左右方向の両端部、もしくは撮像面上下方向の両端部のうちの一方の端部ではR画素がOB部に隣接し、他方の端部ではR画素がOB部に隣接していない場合の混色率算出方法の更に他の実施形態である。
第1の実施形態の第2の変形例は、R画素がOB部に隣接する撮像面端部では、第1の実施形態と同様にその撮像面端部における混色方向別の混色率を算出し、R画素がOB部に隣接していない撮像面端部では、算出された側の混色方向別の混色率を、反転させて使用する。
例えば、R画素がOB部に隣接する撮像面右端部において、左方向からの混色率MRleftと、右方向からの混色率MRrightとが算出された場合、R画素がOB部に隣接しない撮像面左端部における左方向からの混色率は、前記算出された右方向からの混色率MRrightを使用し、撮像面左端部における右方向からの混色率は、前記算出された左方向からの混色率MRleftを使用する。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態は、ベイヤー配列のカラー撮像素子に適用される混色率算出方法の他の実施形態であり、ベイヤー配列のカラー撮像素子のOB部の構成が第1の実施形態と相違し、かつOB部を使用した撮像面端部における混色率算出方向が第1の実施形態と相違する。
図8(a)、(b)及び(c)は、それぞれ第2の実施形態に対応するカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、R画素から左右方向に隣接するG画素への混色を示す概念図であり、図9は、第2の実施形態に対応するカラー撮像素子の右端部の要部平面図である。
第2の実施形態に対応するカラー撮像素子は、OB部5Aに開口6を有する混色率算出用のR画素が設けられている点で、第1の実施形態のカラー撮像素子と相違する。
この混色率算出用のR画素は、有効画素領域から2画素以上離れているR画素であって、最も有効画素領域に近い画素が好ましい。
図9に示すように開口6を有する混色率算出用のR画素に隣接する4つのG画素を、それぞれGob1,Gob2,Gob3,Gob4とすると、これらのG画素Gob1〜Gob4の出力Gob1o〜Gob4oは、それぞれ混色率算出用のR画素からの混色量を示す。
即ち、G画素Gob1の出力Gob1oは、右側に隣接するR画素(右方向)からの混色量Mrightを示し(Gob1o=Mright)、G画素Gob2の出力Gob2oは、左側に隣接するR画素(左方向)からの混色量Mleftを示す(Gob2o=Mleft)。
従って、混色率算出用のR画素の出力をRoとすると、撮像面右端部における左右方向からの各混色率MRleft、MRrightは、G画素Gob1、Gob2により検出される左右方向の混色量Mleft、Mrightを、R画素の出力Roで除算することにより算出することができる([数3]式参照)。
また、撮像面左端部におけるG画素の左右方向からの混色率(MRleft、MRright)、撮像面上端部におけるG画素の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)、撮像面下端部におけるG画素の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)も上記と同様に、混色率算出用のR画素に隣接するG画素の出力を、端部のOB部5Aに設けた開口6を有する混色率算出用のR画素の出力で除算することにより算出することができる。
図10は、上記第2の実施形態の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートである。尚、図4に示した第1の実施形態と共通するステップには同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に示すように、第2の実施形態は、ステップS30B〜ステップSS60Bの処理が、第1の実施形態のステップS30〜ステップS60の処理と相違する。
ステップS30Bは、カラー撮像素子の撮像面右端部におけるR画素から左右方向に隣接するG画素(Gr)への混色方向別(左右方向別)の混色率を算出する。図8(c)及び図9に示すように、OB部5Aに設けた開口6を有する混色率算出用のR画素の左右には、OB部5Aにより遮光されているG画素Gob1、Gob2が隣接している。これらのG画素Gob1、Gob2の出力Gob1o、Gob2o1を、それぞれ混色率算出用のR画素からの混色量(Mleft、Mright)として、RAWデータから抽出(検出)する(ステップS32B)。
次に、RAWデータから混色率算出用のR画素のデータRoを抽出し、ステップS32Bで検出した混色量(Mleft、Mright)を、それぞれR画素のデータRoで除算することにより、撮像面右端部における混色方向別の混色率(MRleft、MRright)を算出する(ステップS34B)。
ステップS40B、S50B及びS60Bは、上記ステップS30Bと同様に、撮像面左端部におけるG画素の左右方向からの混色率(MRleft、MRright)、撮像面上端部におけるG画素の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)、撮像面下端部におけるG画素の上下方向からの混色率(MRtop、MRbottom)を、混色率算出用のR画素に隣接するG画素の出力を、端部のOB部5Aに設けた開口6を有する混色率算出用のR画素の出力で除算することにより算出する。
[第2の実施形態の変形例]
第2の実施形態では、撮像面中心部における混色率は、第1の実施形態として同様に算出するが、第2の実施形態の変形例では、混色率算出用のR画素の出力と混色率算出用のR画素に隣接するG画素の出力とに基づいて撮像面中心部における混色率を算出する点で、第2の実施形態と相違する。
図6に示した開口6を有する混色率算出用のR画素への赤色光の入射角度は、左右方向一定の角度を持っているが、上下方向の入射角度はゼロとみなすことができる。従って、混色率算出用のR画素に隣接する4つのG画素のうちの、上下方向のG画素Gob3,Gob4の出力Gob3o,Gob4oと、混色率算出用のR画素の出力Roとに基づいて撮像面中心部における上下方向の混色率(MRtop、MRbottom)を算出することができる。
同様に、カラー撮像素子の有効画素領域の上側又は下側のOB部に設けられた、混色率算出用のR画素の出力と、そのR画素に対して左右方向に隣接するG画素の出力とに基づいて、撮像面中心部における左右方向の混色率(MRleft、MRright)を算出することができる。尚、撮像面中心部では、混色方向に依存しない混色率を持つため、上下左右の方向別の混色率(MRtop、MRbottom、MRleft、MRright)を平均した混色率を、撮像面中心部における混色率としてもよい。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態は、新型カラーフィルタ配列(新型CF配列)を有するカラー撮像素子に適用される混色率算出方法の一実施形態である。
図28(a)に示したように新型CF配列のカラー撮像素子は、6×6画素を単位(基本配列パターン)として水平方向及び垂直方向(左右方向及び上下方向)に繰り返し配置されて構成されており、2×2画素を単位とするベイヤー配列のカラー撮像素子に比べてRGBの画素の配列の非周期性が高く、モアレを軽減し、かつ偽色の発生を抑制できるものである。
この新型CF配列のカラー撮像素子には、上下左右に隣接する4画素のうちの1画素のみが、R画素であるG画素及びB画素が存在する。
図11(a)、(b)及び(c)は、それぞれ新型CF配列のカラー撮像素子の左端部、中心部及び右端部における、R画素から左右方向に隣接するB画素及びG画素への混色を示す概念図であり、図12は、新型CF配列のカラー撮像素子の要部平面図である。
図12に示すB画素B1〜B4は、それぞれ上下左右に隣接する4画素のうちの1画素のみがR画素R1〜R4であり、かつ隣接するR画素R1〜R4の方向がそれぞれ異なっている。
新型CF配列のカラー撮像素子の撮像面に単波長の赤色光を入射させた場合、B画素B1〜B4の出力Bright,Bleft,Btop,Bbottomは、R画素R1〜R4からの混色量を、それぞれMright、Mleft、Mtop、Mbottomとすると、次式で表すことができる。
[数8]
Bright =Bbase+Mright
Bleft =Bbase+Mleft
Btop =Bbase+Mtop
Bbottom=Bbase+Mbottom
ここで、Bbaseは、B画素のBフィルタの透過波長域が、赤色光の波長域と一部重なる結果、Bフィルタを透過した赤色光に対応する値であり、赤色光の強度、Bフィルタの赤色光の透過率、光電変換効率から論理的に算出することができるが、Bフィルタの赤色光の透過率は、Bフィルタの特性、赤色光の波長によっては非常に小さくなるため、ゼロとすることができる。
従って、カラー撮像素子の撮像面に単波長の赤色光を入射させたときの、B画素B1〜B4の出力Bright,Bleft,Btop,Bbottomから、隣接するR1〜R4からの混色量(Mright,Mleft,Mtop,Mbottom)を求めることができる。
また、B画素B1〜B4の混色率を、それぞれMRright、MRleft、MRtop、MRbottomとすると、各混色率(MRright、MRleft、MRtop、MRbottom)は、R画素R1〜R4の出力R1oR4oと、上記のようにして求めた混色量(Mright,Mleft,Mtop,Mbottom)とに基づいて、次式により算出することができる。
[数9]
MRright =Mright/R1o
MRleft =Mleft/R2o
MRtop =Mtop/R3o
MRbottom=Mbottom/R4o
新型CF配列は、6×6画素を基本配列パターンとして水平方向及び垂直方向(左右方向及び上下方向)に繰り返し配置されて構成されているため、上記の混色方向別の混色率(MRright、MRleft、MRtop、MRbottom)は、カラー撮像素子の全領域で算出することができる。
これにより、第1、第2の実施形態のように撮像面中心部における混色率と、撮像面端部における混色方向別の混色率とを特別に測定・計算し、撮像面中心部と撮像面端部の間の混色率を補間により算出する必要がない。また、撮像面中心部から端部に至る途中で、逆方向からの混色率がゼロになるような場合でも正確に混色率を算出することができる。
図13は、上記第3の実施形態の混色率算出方法による混色率の算出手順を示すフローチャートであり、主として図1に示した混色率算出部12の処理内容に関して示している。
混色率算出の対象である撮像装置50は、新型CF配列のカラー撮像素子を有しており、赤色発光部60から照射された赤色光のみを受光し、受光した光量に対応するRAWデータを出力する。
混色率算出部12は、RAWデータ取得部11を介してRAWデータを入力し、入力したRAWデータに基づいて、図13に示す以下の処理を行う。
図12に示したように、R画素R1が右側に隣接するB画素B1の出力Brightを、RA
Wデータから抽出し、この出力BrightとBbaseとに基づいて、前述した[数8]式により、R画素R1からB画素B2への混色量Mright(右方向からの混色量)を算出する(ステップS100)。尚、Bbaseは、論理計算により求められる既知の値を使用してもよいし、ゼロとしてもよい。
同様に、R画素R2が左側に隣接するB画素B2の出力Bleftを、RAWデータから抽出し、この出力BleftとBbaseとに基づいて、混色量Mleft(左方向からの混色量)を算出し(ステップS102)、R画素R3が上側に隣接するB画素B3の出力Btopを、RAWデータから抽出し、この出力BtopとBbaseとに基づいて、混色量Mtop(上方向からの混色量)を算出し(ステップS104)、R画素R4が下側に隣接するB画素B4の出力Bbottomを、RAWデータから抽出し、この出力BbottomとBbaseとに基づいて、混色量Mbottom(上方向からの混色量)を算出する(ステップS106)。
上記算出した混色方向別の混色量(Mright,Mleft,Mtop,Mbottom)を、それぞれ隣接するR画素R1〜R4の出力R1oR4oで除算することにより、混色方向別の混色率(MRright、MRleft、MRtop、MRbottom)を算出する(ステップS108、[数8]式)。
上記ステップS100〜ステップS108の処理は、カラー撮像素子の撮像面内で、測定できる全ての点(全てのB画素)について行う。
混色率算出部12は、カラー撮像素子の撮像面内の全てのB画素に関連して測定した混色方向別の混色率(MRright、MRleft、MRtop、MRbottom)を、B画素の位置、又は撮像面中心部からの距離及び方向に関連付けて、記憶部14に記憶させる(ステップS110)。
尚、混色率の測定は、カラー撮像素子の撮像面内の全てのB画素に限らず、例えば、撮像面を16分割した分割領域毎に、混色方向別の混色率を測定し、測定結果を線形補間又はスプライン補間することにより、撮像面内の全領域における混色方向別の混色率を演算し、演算した混色率を撮像面中心部からの距離及び方向に関連付けて、記憶部14に記憶させるようにしてもよい。
また、上記第3の実施形態では、B画素とR画像との出力に基づいて混色率を算出するようにしたが、新型CF配列のカラー撮像素子内の2×2画素のG画素は、上下左右に隣接する4画素のうちの1画素のみがR画素であるため、これらのG画素の出力と、G画素に隣接するR画素の出力とに基づいて混色率を算出するようにしてもよい。
[第3の実施形態の変形例]
図14(a)及び(b)は、それぞれ第3の実施形態による混色率算出方法を使用することができる、他のカラー撮像素子の要部平面図である。
図14(a)に示すカラー撮像素子は、6×6画素を単位(基本配列パターン)として左右方向及び上下方向に繰り返し配置されて構成されている点で、図29(a)等に示した新型カラーフィル配列のカラー撮像素子と共通するが、基本配列パターン内のRGBの色画素の配置が相違する。
図14(a)に示したR画素R1には、4つのG画素G1〜G4が隣接しているが、これらのG画素G1〜G4は、上下左右に隣接する4画素のうちの1画素のみがR画素R1であるため、カラー撮像素子の撮像面に単波長の赤色光を入射させたときの、G画素G1〜G4の出力と、R画素R1の出力とに基づいて、第3の実施形態と同様にして上下左右の混色方向別の混色率を算出することができる。
図14(b)に示すカラー撮像素子は、3×3画素を単位(基本配列パターン)として左右方向及び上下方向に繰り返し配置されて構成されている。
図14(b)に示したR画素R1には、G画素G2,G4が隣接し、R画素R2には、G画素G1,G3が隣接しているが、これらのG画素G1〜G4は、上下左右に隣接する4画素のうちの1画素のみがR画素R1又はR画素R2であるため、カラー撮像素子の撮像面に単波長の赤色光を入射させたときの、G画素G1〜G4の出力と、R画素R1、R2の出力とに基づいて、第3の実施形態と同様にして上下左右の混色方向別の混色率を算出することができる。
尚、第3の実施形態による混色率算出方法を使用することができるカラー撮像素子は、図28(a)に示した新型CF配列の撮像素子、及び図14(a)及び(b)に示したカラー撮像素子に限らず、種々のものが考えられ、要は、隣接する4画素のうちの1画素のみがR画素となる、R画素とは異なる色画素を有するカラー撮像素子であればよい。
[撮像装置]
図15は、本発明に係る撮像装置の実施形態を示すブロック図であり、図1に示した撮像装置50の内部構成を示している。
図15において、撮像装置50は、カメラ本体52と、カメラ本体52の前面に交換可能に取り付けられたレンズユニット(交換レンズ)54とを備える。
レンズユニット54は、ズームレンズ21及びフォーカスレンズ22を含む撮影レンズ(撮影光学系)20、絞り23などを備える。ズームレンズ21及びフォーカスレンズ22は、それぞれズーム機構24及びフォーカス機構25によって駆動され、撮影レンズ20の光軸O1に沿って前後移動される。ズーム機構24及びフォーカス機構25は、ギアやモータなどで構成される。
絞り23は、絞り駆動部(図示省略)によって駆動され、例えば、F値が、F1.4〜F16まで1/3AV刻みで22段階に絞り制御される。絞り23、ズーム機構24及びフォーカス機構25は、レンズドライバ26を介してCPU30により駆動制御される。
カメラ本体52に設けられるCPU30は、操作部36からの制御信号に基づき、メモリ(記憶部)37から読み出した各種プログラムやデータを逐次実行し、撮像装置50の各部を統括的に制御する。メモリ37のRAM領域は、CPU30が処理を実行するためのワークメモリや、各種データの一時保管先として機能する。また、メモリ37のROM領域には、各種プログラム、本発明に係る混色補正用の混色率を示すデータ等が保存される。
操作部36は、ユーザによって操作されるボタン、キー、タッチパネル及びこれらに類するものを含む。例えば、カメラ本体52に設けられユーザによって操作される電源スイッチ、シャッタボタン、フォーカスモード切替レバー、フォーカスリング、モード切替ボタン、十字選択キー、実行キー、バックボタン等が、操作部36に含まれうる。
カラー撮像素子27は、撮影レンズ20とともに撮像部を構成し、撮影レンズ20及び絞り23を通過した被写体光を、電気的な出力信号に変換して出力する。このカラー撮像素子27は、カラーフィルタがベイヤー配列、又は新型CFのいずれでもあってもよいが、以下、ベイヤー配列のカラー撮像素子として説明する。また、カラー撮像素子27は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の任意の方式を採用可能である。
撮像素子ドライバ31は、CPU30の制御下でカラー撮像素子27を駆動制御し、カラー撮像素子27の画素から信号処理部32に撮像信号(RAWデータ)を出力させる。
信号処理部32は、カラー撮像素子27から出力されるRAWデータに対して、オフセット(暗電流)補正、混色補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、デモザイク処理(同時化処理)、RGB/YC変換処理等の信号処理を施して撮影画像データを生成する。特に本例の信号処理部32は、詳細については後述するが、本発明に係る混色方向別の混色補正を行う。
圧縮伸長処理部34は、シャッタボタンがユーザによって押し下げ操作されたときに、メモリ37のRAM領域に格納された撮影画像データ(輝度データ(Y)及び色差データ)に対し、圧縮処理を施す。また、圧縮伸長処理部34は、メディアインターフェース33を介してメモリカード38から得られる圧縮画像データに対し、圧縮伸長処理を施す。メディアインターフェース33は、メモリカード38に対する撮影画像データの記録及び読み出しなどを行う。
表示制御部35は、撮影モード時には、EVF(エレクトリックビューファインダ)39及び背面LCD(背面液晶)40のうち少なくとも一方に対し、信号処理部32により生成されたスルー画像(ライブビュー画像)を表示させる制御を行う。また、表示制御部35は、画像再生モード時には、圧縮伸長処理部34で伸長された撮影画像データを背面LCD40(及び/又はEVF39)へ出力する。
撮像装置50(カメラ本体52)には、上記以外の他の処理部等が設けられていてもよく、例えばオートフォーカス用のAF検出部や自動露光調節用のAE検出部が設けられる。CPU30は、AF検出部の検出結果に基づきレンズドライバ26及びフォーカス機構25を介してフォーカスレンズ22を駆動することでAF処理を実行し、またAE検出部の検出結果に基づきレンズドライバ26を介して絞り23等を駆動することでAE処理を実行する。
次に、本発明に係る混色補正について説明する。
図16は、撮像装置50の信号処理部32内の混色補正部の処理内容を示すフローチャートである。
図16において、信号処理部32内の混色補正部は、カラー撮像素子27から入力するRAWデータから、混色補正の対象画素のデータ(画素値)を取得する(ステップS200)。本例のカラー撮像素子27は、ベイヤー配列の撮像素子であるため、R画素からの混色はG画素のみに生じる。従って、混色補正の対象画素は、G画素である。
続いて、対象画素に左から右への混色があるか否かを判別する(ステップS212)。ここで、G画素が、Grの場合には、左右方向にR画素が隣接するため、左方向からの混色があると判別され、一方、G画素が、Gbの場合には、左右方向にR画素が隣接しないため(上下方向にR画素が隣接するため)、左方向からの混色はないと判別される。
ステップS212において、左方向からの混色があると判別されると(「Yes」の場合)、対象画素の撮像面上の位置に対応する、左方向からの混色率MRleftを、メモリ37から読み出す(ステップS214)。
メモリ37には、図17に示すように撮像面の位置に応じて混色率(MRleft、MRright、MRtop、MRbottom)が記憶されているものとする。尚、図17上で、斜線で示す範囲は、撮像面中心と端部において測定した混色方向別の混色率を補間して算出した部分である。
いま、対象画素が撮像面上の位置P(i,j)にある場合、ステップS214では、左右方向の位置iに対応する混色率(MRleft、MRright)のうちの混色率MRleftが読み出されることになる。
続いて、RAWデータから対象画素の左側のR画素の画素値(Ro)を取得する(ステップS216)。
次に、ステップS214で読み出した混色率MRleftと、ステップS216で取得した画素値を乗算し、左から右への混色量Mleft(=Ro×MRleft)を算出する(ステップS21
8)。
ステップS220、S230、及びS240では、上記の左から右への混色量の算出を行うステップS210(ステップS212〜S218)と同様にして、右から左への混色量の算出、上から下への混色量の算出、及び下から上への混色量の算出が行われる。
尚、前述したように補正対象のG画素が、Grの場合には、ステップS210、S220にて、それぞれ左右方向からの混色量が算出され、一方、補正対象のG画素が、Gbの場合には、ステップS230、S240にて、それぞれ上下方向からの混色量が算出される。
ステップS250では、対象画素の画素値から、混色方向別に算出した混色量を減算することにより、対象画素の画素値から混色量を除去する混色補正を行う。
続いて、RAWデータの全ての対象画素の混色補正が終了したか否かを判別し(ステップS260)、終了していないと判別した場合(「No」の場合)には、ステップS200に遷移させる。これにより、他の対象画素の画素値に対する混色補正が行われる。一方、全ての対象画素の混色補正が終了したと判別した場合(「Yes」の場合)には、本混色補正処理を終了させる。
尚、メモリ37には、図18に示すように撮像面を分割した分割領域に対応して、離散的に混色率(MRleft、MRright、MRtop、MRbottom)が記憶させておき、分割領域内の対象画素については、その分割領域に対応する同じ混色率を使用するようにしてもよい。例えば、分割領域A(m,n)内において、左右方向からの混色を受けるG画素Grは、その分割領域A(m,n)の位置mに対応して記憶された左右方向の混色率(MRleft、MRright)が共通に使用され、上下方向からの混色を受けるG画素Gbは、その分割領域A(m,n)の位置nに対応して記憶された上下方向の混色率(MRtop、MRbottom)が共通に使用される。
また、上記の実施形態では、ベイヤー配列のカラー撮像素子を例に説明したが、新型CF配列のカラー撮像素子の場合には、R画素からの混色はB画素とG画素に生じる。
混色補正の対象画素がB画素の場合には、B画素毎に算出した混色率を使用することができる。混色補正の対象画素がG画素の場合には、B画素毎に算出した混色率のうちで、最も近い、同じ混色方向の混色率を使用することができる。尚、新型CF配列のカラー撮像素子内の2×2画素のG画素は、上下左右に隣接する4画素のうちの1画素のみがR画素であるため、これらのG画素の出力と、G画素に隣接するR画素の出力とに基づいて算出した混色率を使用してもよい。
[本発明と従来技術との比較例]
図19に示すグラフA、Bは、それぞれカラー撮像素子の面内に均一な赤色光が入射した場合の、左側のR画素から右側の画素に混入する混色量と、右側のR画素から左側の画素に混入する混色量とを、撮像面内の位置を変数として示している。尚、図19上では、撮像面の中心位置を0とし、撮像面左右の端部の位置を±10としている。
図19に示すグラフCは、左右方向からの合計混色量(A+B)を示しており、本発明による新規補正方法2(第3の実施形態)により補正される混色量を示している。
一方、グラフDは、ベイヤー配列のカラー撮像素子において、R画素の左右の出力差の絶対値(|A−B|)を混色量とする、従来の手法による混色量を示している。
グラフC、Dとの比較からも明らかなように、従来の手法では、撮像面内の中心部では、混色量が計算上ゼロとみなされ、図26に示した入射角度範囲φによる混色が考慮されていないものとなる。
また、グラフEは、撮像面の中心部については純粋な赤色光を入射した時のG画素の出力を混色とみなすことにより混色率を求め、撮像面端部は従来通り左右差をとって混色を求め、中心部と撮像面端部の間の領域を線形補間することで、従来技術の組み合わせによる補正方法による混色量を示している。この方法は、撮像面端部では逆方向からの混色をゼロとみなしているが、グラフA,Bに示すように撮像面端部でも逆方向からの混色が発生するため、正しい混色量にはならない。
グラフFは、本発明による新規補正方法1(第1、第2の実施形態)により補正される混色量を示しており、特に撮像面の中心部及び撮像面の左右端部における混色量は、それぞれ左右方向からの合計混色量(A+B)となり、撮像面の中心部と撮像面の左右端部の間の混色量は、中心部における合計混色量と撮像面端部における合計混色量とを線形補間した混色量とした場合に関して示している。
グラフC,Fと、グラフEとの比較からも明らかなように、撮像面端部における混色量に大きな違いが発生している。即ち、グラフEは撮像面端部では逆方向からの混色をゼロとみなしているため、その分、本来の混色量に対して誤差が大きくなっている。
図20は、図19に示したグラフA〜Fの数値データを示す図表である。
また、グラフFは、撮像面中心と撮像面端部における左右方向別の混色率を線形補間した混色率に基づいて算出した合計混色量を示すが、2次補間することにより、グラフFは、グラフCに近づく。
図21は、撮像面中心と撮像面両端部における左から右への混色率を2次補間した混色率から算出される混色量を示すグラフであり、図19に示したグラフAに近似する。
図22は、撮像面の中心と端部との入射角度θの変化量が大きい場合の混色量と、変化量が小さい場合の混色量とを示すグラフである。また、図23は、図22に示したグラフの数値データを示す図表である。
撮影レンズ20のズーム倍率が小さい場合(広角の場合)には、撮像面の中心と端部との入射角度θの変化量が大きくなり、グラフAに示すように混色量が撮像面の位置に応じて大きく変化する。一方、撮影レンズ20のズーム倍率が大きい場合(望遠の場合)には、撮像面の中心と端部との入射角度θの変化量が小さくなり、グラフBに示すように混色量が大きく変化しない。
例えば、グラフA、Bの撮像面の中心の混色量は同じ値40を示しているが、グラフAでは、左側の−5〜−10の範囲の左から右への混色量がゼロになり、右端における左から右への混色量は300になっている。
一方、グラフBでは、撮像面の中心の混色量40に対して、撮像面の左右端部における混色量は、±5程度しか変化しない。
このような混色量(混色率)の変化は、撮影レンズ20のズーム倍率の他に、F値によっても変化する。混色率算出装置10(図1)は、撮影条件設定部15により撮影レンズ20のズーム倍率及びF値を変更しながら撮影条件毎に混色率を算出し、撮影条件毎の混色率を撮像装置50のメモリ37に記憶させることにより、撮影条件に応じた適切な混色補正を行うことができる。
[撮像装置の他の実施形態]
上記の実施形態の撮像装置50のメモリ37のROM領域に保存された、本発明に係る混色補正用の混色率を示すデータは、図1に示した混色率算出装置10により算出されたものであるが、これに限らず、撮像装置50に混色率算出装置10と同じ機能を設け、撮像装置50により混色率の算出を行い、その算出結果をメモリ37のROM領域に保存するようにしてもよい。
特に交換可能なレンズユニット54として、混色率が保存されていない新たなレンズユニットがカメラ本体52に装着された場合には、そのレンズユニットの装着時にカメラ本体52に内蔵された混色率算出装置10と同じ機能により混色率を算出し、算出結果をレンズユニットに関連付けてメモリ37に記憶させることが好ましい。
また、上記実施形態では交換可能なレンズユニット54を備えた撮像装置50について説明したが、撮像装置の構成はこれに限定されず、レンズ一体型の撮像装置でもよい。更に、本発明を適用可能な他の撮像装置としては、例えば、内蔵型又は外付け型のPC用カメラ、あるいは、以下に説明するような、撮影機能を有する携帯端末装置とすることができる。
本発明の撮像装置の一実施形態である携帯端末装置としては、例えば、携帯電話機やスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム機が挙げられる。以下、スマートフォンを例に挙げ、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<スマートフォンの構成>
図24は、本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン101の外観を示すものである。図24に示すスマートフォン101は、平板状の筐体102を有し、筐体102の一方の面に表示部としての表示パネル121と、入力部としての操作パネル122とが一体となった表示入力部120を備えている。また、係る筐体102は、スピーカ131と、マイクロホン132、操作部140と、カメラ部141とを備えている。なお、筐体102の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用することもできる。
図25は、図24に示すスマートフォン101の構成を示すブロック図である。図25に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部110と、表示入力部120と、通話部130と、操作部140と、カメラ部141と、記憶部150と、外部入出力部160と、GPS(Global Positioning System)受信部170と、モーションセンサ部180と、電源部190と、主制御部100とを備える。また、スマートフォン101の主たる機能として、基地局装置BSと移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部110は、主制御部100の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。係る無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部120は、主制御部100の制御により、画像(静止画像及び動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達し、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル121と、操作パネル122とを備える。
表示パネル121は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。操作パネル122は、表示パネル121の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部100に出力する。次いで、主制御部100は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル121上の操作位置(座標)を検出する。
図24に示すように、本発明の撮像装置の一実施形態として例示しているスマートフォン101の表示パネル121と操作パネル122とは一体となって表示入力部120を構成しているが、操作パネル122が表示パネル121を完全に覆うような配置となっている。係る配置を採用した場合、操作パネル122は、表示パネル121外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル122は、表示パネル121に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル121に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
尚、表示領域の大きさと表示パネル121の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル122が、外縁部分と、それ以外の内側部分の二つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体102の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル122で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部130は、スピーカ131やマイクロホン132を備え、マイクロホン132を通じて入力されたユーザの音声を主制御部100にて処理可能な音声データに変換して主制御部100に出力したり、無線通信部110あるいは外部入出力部160により受信された音声データを復号してスピーカ131から出力するものである。また、図24に示すように、例えば、スピーカ131を表示入力部120が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン132を筐体102の側面に搭載することができる。
操作部140は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図24に示すように、操作部140は、スマートフォン101の筐体102の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部150は、主制御部100の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部150は、スマートフォン内蔵の内部記憶部151と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部152により構成される。尚、記憶部150を構成するそれぞれの内部記憶部151と外部記憶部152は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、Micro SD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部160は、スマートフォン101に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394など)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン101に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるPDA、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。外部入出力部は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン101の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン101の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。
GPS受信部170は、主制御部100の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン101の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部170は、無線通信部110や外部入出力部160(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部180は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部100の指示にしたがって、スマートフォン101の物理的な動きを検出する。スマートフォン101の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン101の動く方向や加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部100に出力されるものである。
電源部190は、主制御部100の指示にしたがって、スマートフォン101の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部100は、マイクロプロセッサを備え、記憶部150が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン101の各部を統括して制御するものである。また、主制御部100は、無線通信部110を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部150が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部100が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部160を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。
また、主制御部100は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部120に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部100が、上記画像データを復号し、係る復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部120に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部100は、表示パネル121に対する表示制御と、操作部140、操作パネル122を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。
表示制御の実行により、主制御部100は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル121の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部100は、操作部140を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル122を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部100は、操作パネル122に対する操作位置が、表示パネル121に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル121に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル122の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部100は、操作パネル122に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部141は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge-Coupled Device)などの撮像素子を用いて電子撮影するデジタルカメラである。このカメラ部141に前述した撮像装置50を適用することができる。即ち、カメラ部141は、主制御部100の制御により、撮像によって得たRAWデータを、オフセット補正、混色補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、デモザイク処理(同時化処理)、RGB/YC変換処理等の信号処理を行うが、混色補正時には内部記憶部151に記憶されている混色方向別の混色率を使用し、オフセット補正後のRAWデータの混色補正を行う。
また、カメラ部141は、RGB/YC変換処理により変換された輝度データ(Y)、及び色差データ(Cr,Cb)を、例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)などの圧縮した画像データに変換し、記憶部150に記録したり、外部入出力部160や無線通信部110を通じて出力することができる。図24に示すようにスマートフォン101において、カメラ部141は表示入力部120と同じ面に搭載されているが、カメラ部141の搭載位置はこれに限らず、表示入力部120の背面に搭載されてもよいし、あるいは、複数のカメラ部141が搭載されてもよい。尚、複数のカメラ部141が搭載されている場合には、撮影に供するカメラ部141を切り替えて単独にて撮影したり、あるいは、複数のカメラ部141を同時に使用して撮影することもできる。
また、カメラ部141はスマートフォン101の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル121にカメラ部141で取得した画像を表示することや、操作パネル122の操作入力の一つとして、カメラ部141の画像を利用することができる。また、GPS受信部170が位置を検出する際に、カメラ部141からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部141からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、あるいは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン101のカメラ部141の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部141からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部170により取得した位置情報、マイクロホン132により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部180により取得した姿勢情報等などを付加して記憶部150に記録したり、外部入出力部160や無線通信部110を通じて出力することもできる。
[その他]
上述の実施形態では、カラー撮像素子の各画素が正方格子状に配列されている場合について説明したが、本発明は、カラー撮像素子の各画素が斜め格子状に配列されている場合にも適用できる。カラー撮像素子の各画素が正方格子状に配列されている場合には、画素間で混色が発生する混色方向は、各画素が最短距離で隣接する上下左右方向の4方向であるが、カラー撮像素子の各画素が斜め格子状に配列されている場合には、その混色方向は、各画素が最短距離で隣接する斜め右上方向、斜め右下方向、斜め左上方向及び斜め左下方向の4方向である。従って、カラー撮像素子の各画素が斜め格子状に配列されている場合には、斜め方向の混色方向別に混色率を算出する必要がある。
また、本実施形態のカラー撮像素子は、原色RGBのカラーフィルタで構成されるカラーフィルタ配列を有するものについて説明したが、原色RGBにホワイト、エメラルド、イエロー等のいずれか1色以上の他のカラーフィルタが追加された4色以上のカラーフィルタで構成されるフィルタ配列を有するカラー撮像素子にも適用できる。
5、5A…オプティカルブラック部(OB部)、6…開口、10…混色率算出装置、11…RAWデータ取得部、12…混色率算出部、13…補間処理部、14…記憶部、15…撮影条件設定部、16、30…CPU、20…撮影レンズ、23…絞り、27…カラー撮像素子、32…信号処理部、37…メモリ、50…撮像装置、52…カメラ本体、54…レンズユニット(交換レンズ)、60…赤色発光部、101…スマートフォン、141…カメラ部

Claims (15)

  1. 少なくとも赤、緑及び青の3色の色画素をもつ単板式のカラー撮像素子における混色率を算出する混色率算出装置であって、
    赤色光を撮影光学系を介してカラー撮像素子に入射させたときの当該カラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得する取得部と、
    前記取得部により取得した各画素の出力のうちの、赤画素に隣接する画素の出力を赤画素からの混色成分とみなして混色率を算出する混色率算出部と、を備え、
    前記混色率算出部は、少なくとも前記カラー撮像素子の撮像面中心部において、前記赤画素からの混色方向に非依存の混色率を算出し、前記カラー撮像素子の撮像面端部において、前記赤画素からの混色方向別の混色率をそれぞれ算出する混色率算出装置。
  2. 前記カラー撮像素子は、赤画素に隣接して混色方向に対称配置された緑画素を有し、
    前記混色率算出部は、前記撮像面中心部における赤画素の出力と、該赤画素に隣接する緑画素の出力とに基づいて前記撮像面中心部における混色率を算出し、前記撮像面端部における前記赤画素の出力及び該赤画素に隣接する緑画素の出力と、前記カラー撮像素子の前記赤画素に隣接するオプティカルブラック部の画素の出力、又はオプティカルブラック部に隣接する緑画素の出力とに基づいて前記撮像面端部における混色方向別の混色率を算出する請求項1に記載の混色率算出装置。
  3. 前記カラー撮像素子は、赤画素に隣接して混色方向に対称配置された緑画素と、オプティカルブラック部に開口を有する混色率算出用の赤画素とを有し、
    前記混色率算出部は、前記撮像面中心部における赤画素の出力と、該赤画素に隣接する緑画素の出力とに基づいて前記撮像面中心部における混色率を算出し、前記混色率算出用の赤画素の出力と、該混色率算出用の赤画素に隣接するオプティカルブラック部の画素の出力とに基づいて前記撮像面端部における混色方向別の混色率を算出する請求項1に記載の混色率算出装置。
  4. 前記混色率算出部は、前記算出した撮像面中心部における混色率と、前記撮像面端部における混色方向別の混色率とに基づいて、前記撮像面の画素位置毎又は分割領域毎の混色方向別の混色率を補間により算出する補間処理部を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の混色率算出装置。
  5. 前記カラー撮像素子は、赤画素に隣接する赤画素以外の他の色画素であって、複数の混色方向のうちのいずれか1方向のみに赤画素が隣接する他の色画素を有し、
    前記混色率算出部は、前記他の色画素の各画素位置において、該画素位置の色画素の出力と該色画素に隣接する1つの赤画素の出力とに基づいて前記赤画素が隣接する方向からの混色率を算出する請求項1に記載の混色率算出装置。
  6. 前記カラー撮像素子は、赤画素に隣接する青画素であって、複数の混色方向のうちのいずれか1方向のみに赤画素が隣接する青画素を有する請求項5に記載の混色率算出装置。
  7. 前記複数の混色方向は、前記カラー撮像素子上の各画素が最短距離で隣接する4方向である請求項5又は6に記載の混色率算出装置。
  8. 前記撮影光学系の絞りのF値及び焦点距離のうちの少なくとも一方を変更させる撮影条件設定部を備え、
    前記取得部は、前記撮影条件設定部により撮影条件が変更される毎に、赤色光を前記カラー撮像素子に入射させたときの当該カラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得し、
    前記混色率算出部は、前記撮影条件設定部により撮影条件が変更される毎に、前記取得部により取得した各画素の出力に基づいて混色率を算出する請求項1から7のいずれか1項に記載の混色率算出装置。
  9. 前記撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の混色率算出装置により算出された混色率を記憶する記憶部と、
    撮影時に前記カラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と前記記憶部に記憶された混色率とに基づいて混色成分を算出し、前記混色補正前の各画素の出力から前記算出した混色成分を除去する混色補正部と、
    を備えた撮像装置。
  10. 前記撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、
    請求項8の混色率算出装置により算出された混色率を、前記撮影条件設定部により設定された撮影条件に関連付けて記憶する記憶部と、
    撮影時の撮影条件に基づいて前記記憶部に記憶された混色率から対応する混色率を読み出し、該撮影時に前記カラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と前記読み出した混色率とに基づいて混色成分を算出し、前記混色補正前の各画素の出力から前記算出した混色成分を除去する混色補正部と、
    を備えた撮像装置。
  11. 前記撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の混色率算出装置と、
    混色率設定時に前記混色率算出装置により算出された混色率を記憶する記憶部と、
    撮影時に前記カラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と前記記憶部に記憶された混色率とに基づいて混色成分を算出し、前記混色補正前の各画素の出力から前記算出した混色成分を除去する混色補正部と、
    を備えた撮像装置。
  12. 前記撮影光学系及びカラー撮像素子を含む撮像部と、
    請求項8に記載の混色率算出装置と、
    混色率設定時に前記混色率算出装置により算出された混色率を、前記撮影条件設定部により設定された撮影条件に関連付けて記憶する記憶部と、
    撮影時の撮影条件に基づいて前記記憶部に記憶された混色率から対応する混色率を読み出し、該撮影時に前記カラー撮像素子から取得した混色補正前の各画素の出力と前記読み出した混色率とに基づいて混色成分を算出し、前記混色補正前の各画素の出力から前記算出した混色成分を除去する混色補正部と、
    を備えた撮像装置。
  13. 前記撮影光学系は、交換レンズであり、
    前記混色率算出装置は、少なくとも新たな交換レンズの装着時に混色率を算出する請求項11又は12に記載の撮像装置。
  14. 少なくとも赤、緑及び青の3色の色画素をもつ単板式のカラー撮像素子における混色率を算出する混色率算出方法であって、
    赤色光を撮影光学系を介してカラー撮像素子に入射させる工程と、
    前記カラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得した各画素の出力のうちの、赤画素に隣接する画素の出力を赤画素からの混色成分とみなして混色率を算出する混色率算出工程と、を含み、
    前記混色率算出工程は、少なくとも前記カラー撮像素子の撮像面中心部において、前記赤画素からの混色方向に非依存の混色率を算出し、前記カラー撮像素子の撮像面端部において、前記赤画素からの混色方向別の混色率をそれぞれ算出する混色率算出方法。
  15. 前記撮影光学系の絞りのF値及び焦点距離のうちの少なくとも一方を変更させる撮影条件設定工程を含み、
    前記取得工程は、前記撮影条件設定工程により撮影条件が変更される毎に、赤色光を前記カラー撮像素子に入射させたときの当該カラー撮像素子から、混色補正前の各画素の出力を取得し、
    前記混色率算出工程は、前記撮影条件設定工程により撮影条件が変更される毎に、前記取得工程により取得した各画素の出力に基づいて混色率を算出する請求項14に記載の混色率算出方法。
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