JP5865465B1 - スラッジの乾燥処理方法及びその装置 - Google Patents

スラッジの乾燥処理方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5865465B1
JP5865465B1 JP2014230700A JP2014230700A JP5865465B1 JP 5865465 B1 JP5865465 B1 JP 5865465B1 JP 2014230700 A JP2014230700 A JP 2014230700A JP 2014230700 A JP2014230700 A JP 2014230700A JP 5865465 B1 JP5865465 B1 JP 5865465B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
tank
liquid
drying
condensing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014230700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016095068A (ja
Inventor
定範 前田
定範 前田
淳一 百代
淳一 百代
正澄 金澤
正澄 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIOH SHINYO CO., LTD.
Original Assignee
DAIOH SHINYO CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAIOH SHINYO CO., LTD. filed Critical DAIOH SHINYO CO., LTD.
Priority to JP2014230700A priority Critical patent/JP5865465B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5865465B1 publication Critical patent/JP5865465B1/ja
Publication of JP2016095068A publication Critical patent/JP2016095068A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

【課題】各種スラッジから水,油等の液状成分を除去するためのスラッジの乾燥処理方法及びその装置に関する。【解決手段】スラッジSを減圧処理槽1に供給し、凝縮槽2を介して減圧処理槽1に接続したエゼクタポンプ4によって減圧処理槽1内を減圧処理することによって、スラッジS中の液状成分の沸点を下げた状態で間接加熱することにより、液状成分を蒸気状態で取り出し、その後に蒸気を凝縮することによって、液状態に戻して凝縮槽2に貯留することによって、スラッジSから液状成分を除去して乾燥させるスラッジの乾燥処理方法を基本として提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、圧延スラッジ,切削スラッジその他の各種スラッジから水,油等の液状成分を除去するためのスラッジの乾燥処理方法及びその装置に関する。
製鉄所における熱間圧延工程や金属の切削加工時に使用された大量の冷却水には、潤滑油,グリース等の雑多な油分やスケール,ダスト等の固形物が混入している。そのため、使用済みの冷却水は、所定の工程を経て再生冷却水として再利用に供されるとともに、再生冷却水を得た残渣としての大量のスラッジを産出する。例えば、熱間圧延スラッジ(以下、「圧延スラッジ」という)は、酸化鉄,水,油等とからなり、鉄分40%,水分20%,油分5%,その他の成分35%程度で構成され、粒径50μm程度の固形物を含む泥状物である。また、圧延スラッジは硫化カルボニル(COS),二硫化炭素(CS),二酸化硫黄(SO )の発生源であって悪臭を放つため、再利用或いは廃棄処分をするには、その前提として固液を分離して乾燥させる必要がある。
そこで従来、圧延スラッジについては、天日乾燥やベルトプレス等で脱水して減容化した後に、産業廃棄物として廃棄したり、或いはセメント原料等として再利用することが多い。また、圧延スラッジを製鉄原料として再利用するためには、溶銑予備処理炉に投入する際の水蒸気爆発を防止するとともに配管ルートの閉塞を生じないようにするため、ほぼ絶乾状態(含水率1%未満)にまで乾燥させて粉末状にする必要がある。そのため、天日乾燥やベルトプレス等により脱水して前処理をした後に、更にロータリーキルンによる焼成や熱風乾燥装置による熱風乾燥によって乾燥させる手段が用いられている。
更には乾燥に代えて圧延スラッジに給水した上で加温し、粘度調整を行った上で高炉に供給することによって圧延スラッジを鉄源,熱源として利用する手段も提供されている(特許文献1)。
特開平07−316674号公報
しかしながら、ロータリーキルンを使用した焼成手段は、スラッジの物性にかかわらず焼成可能であるが、燃料として重油やガス等を使用するため、排ガス処理装置が必要となる。また、熱風乾燥装置を使用した乾燥手段は、炉内に圧延スラッジを入れて、すり潰しながら350℃程度の熱風を当てて乾燥させるため、スラッジに油分等の可燃物が含まれる場合には発火の恐れがあるので、熱風の温度を下げる(処理量を減らす)必要がある。そのため、ロータリーキルンや熱風乾燥装置を使用した従来の乾燥手段では、スラッジが高含水の場合には前処理として脱水が必要であり、設備の規模が大きくなるとともに燃料消費量が増加する。そして、高温処理のため、油分等から発生する排ガスの処理が必要となり、更に臭気の問題を抱えるスラッジに対しては対策手段がない。また、高温処理の為、スラッジ中から除去する液状成分以外の変質を認めない工程では不向きである。
一方、特許文献1に示す手段は、スラッジを乾燥させる手段ではなく、給水することによってスラッジの粘度を調節するため、スラッジを廃棄するための処理手段としては採用することができず、又再利用の用途も特定されてしまう。
そこで、本発明は上記したスラッジの処理手段が有している課題を解決して、各種スラッジから水,油等の液状成分を除去して乾燥させることによって、処理を容易とするとともに再利用を可能とするためのスラッジの乾燥処理方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために、スラッジを減圧処理槽に供給し、液状体を貯留した凝縮槽を介して減圧処理槽に接続したエゼクタポンプによって減圧処理槽内を減圧処理することによって、スラッジ中の液状成分の沸点を下げた状態で間接加熱することにより、液状成分を蒸気状態で減圧処理槽から取り出し、前記蒸気に凝縮槽に貯留した液状体を冷却液として噴射するとともに、凝縮槽に供給して凝縮前記蒸気を液状態に戻して凝縮槽に貯留することによって、スラッジから液状成分を除去して乾燥させるスラッジの乾燥処理方法を基本として提供する。
また、減圧下に保持した減圧処理槽を撹拌する構成、凝縮槽に貯留した液状体の液温を40℃以下設定し構成、エゼクタポンプを装備したエゼクタ槽を凝縮槽に接続し、エゼクタ槽に貯留した液状体をエゼクタポンプに駆動流体として供給することによって、凝縮槽を介して減圧処理槽を減圧下に保持する構成、エゼクタ槽に貯留する液状体として水を使用する構成を提供する。
また、減圧処理槽を−0.07MPaG〜−0.096MPaGの減圧下に保持する構成、凝縮槽に貯留する液状体として水を使用する構成、スラッジから液状成分を除去して乾燥させた処理物を減圧処理槽から排出する構成、及びスラッジが圧延スラッジ,汚泥,油水混合物又は揮発性有機化合物(VOC)汚染土壌であって、スラッジに含有する液状成分が水,油又は揮発性有機化合物(VOC)である構成を提供する。
そして、前記したスラッジの乾燥処理方法を実施するためのスラッジの処理装置であって、スラッジを減圧下に保持する減圧処理槽と、減圧処理槽の間接加熱装置と、減圧処理槽に接続した凝縮槽と、凝縮槽に貯留された液状体と、減圧処理槽と凝縮槽を接続する配管に凝縮槽に向けて、凝縮槽内の液状体を冷却液として噴射する冷却液噴射手段と、凝縮槽に接続したエゼクタ槽と、エゼクタ槽に装備したエゼクタポンプと、エゼクタ槽に貯留され駆動流体としてエゼクタポンプに供給される液状体とからなるスラッジの乾燥処理装置を提供する。
また、減圧処理槽にスラッジの投入口と、スラッジから液状成分を除去して乾燥させた処理物を排出する排出口を装備した構成、間接加熱装置として、減圧処理槽の外周面を加熱ジャケットを装備した構成、間接加熱装置として、減圧処理槽内に中空の加熱軸を回転可能に装備した構成、加熱軸の外周面に一定間隔で複数の撹拌翼を回転可能に突設した構成、及び間接加熱装置に加熱した蒸気を供給する構成を提供する。
に、凝縮槽内の液状体を減圧処理槽に投入前のスラッジに供給してスラッジを予熱する予熱手段を装備した構成を提供する。
以上記載した本発明によれば、スラッジを減圧処理し、スラッジ中の液状成分の沸点を下げた状態で、スラッジを間接加熱することによって、スラッジから液状成分を蒸気の状態で取り出し、取り出した後に蒸気を凝縮させて再び液状に戻すことによって、熱効率が高く、短時間で効率よく乾燥処理を行うことができる。
スラッジ中の液状成分が水の場合には、減圧して低温で蒸発させることができるため、油分の気化が少なく、そのため排ガスが発生することが少なくなる。仮に発生した場合でも、凝縮槽でトラップすることができるため、外部へ漏洩することがない。また、減圧下の処理のため、油分等の発火点未満の温度で処理することが可能であり、発火の恐れがない。減圧処理槽は密閉された減圧状態で間接加熱されるため、スラッジの性状はどのような状態であっても処理することが可能であるとともに、熱によるスラッジの変質がない。
スラッジに与えられた熱エネルギーの殆どを凝縮潜熱として凝縮槽で回収することができ、スラッジの予熱等に再利用することができる。減圧手段として、エゼクタポンプを使用しているため、蒸気や水分が混入しても故障することがなく、安定した乾燥処理が可能である。そして、減圧処理槽から取り出した蒸気は凝縮槽で凝縮して液化するため、気体容積はほぼゼロとなりエゼクタポンプの負荷が少ない。
更に、減圧処理槽から取り出した蒸気に冷却液を噴射して、蒸気を冷却液と強制的に接触させることによってその場で凝縮させ、容積を減らすことができるため、使用する配管径を小さくすることが可能であるとともに、凝縮によって発生する真空と冷却液の流速による圧力差によって、減圧能力が向上する。また、蒸気の発生量が少ない場合でも一定の流速が保たれることと、水によって洗い流す効果により、配管内の粉末堆積を解決することができる。そのため、圧延スラッジを短時間で効率よく、水分1%未満の絶乾状態まで乾燥させることができ、製鉄原料として再利用することができる。
本発明にかかるスラッジの乾燥処理方法及びその装置を概略的に示すシステム図。 本発明の工程説明図。 圧力と沸点・比容積の関係を示すグラフ。 圧力と温度・時間の関係を示すグラフ。 圧力と温度・時間の関係を示すグラフ。
以下、本発明にかかるスラッジの乾燥処理方法及びその装置の実施形態を説明する。本発明は、圧延スラッジその他のスラッジを減圧下に保持し、スラッジ中の液状成分の沸点を下げた状態でスラッジを間接加熱することによって、スラッジから水,油等の液状成分を蒸気の状態で取り出し、取り出した後に蒸気を再び液状に戻すことによって、スラッジから液状成分を除去して乾燥させるものである。
本発明は、酸化鉄,水,油等とからなる圧延スラッジを乾燥処理することを契機として開発したものであるが、対象とするスラッジには特に限定はなく、液状成分を含有して乾燥させる必要のあるスラッジであれば適用可能である。本発明でスラッジ(泥状物)とは、固液が混合した物質を指しており、発生原因や含有成分による制約は特にない。なお、スラッジの具体例としては、圧延スラッジ,汚泥,油水混合物又は揮発性有機化合物(VOC)汚染土壌が挙げられ、スラッジに含有する液状成分としては、水,油又は揮発性有機化合物(VOC)が挙げられる。液状成分の含液率にも制約はなく、含液率の高いスラッジでも全て処理可能である。また、乾燥の程度にも限定はなく、目的に応じて所定の乾燥状態迄処理を行えばよい。因みに製鉄原料として再利用することを目的として、圧延スラッジを乾燥させる場合は、水分1%未満の絶乾状態まで乾燥させることを目的とする。
図1は本発明にかかるスラッジSの乾燥処理方法及びその装置を概略的に示すシステム図、図2は工程説明図である。図において、1は減圧処理槽であり、乾燥処理を行う各種のスラッジSを内部に蓄える容積を有する中空竪型の筒状体であって、内部を減圧状態下に保持するため、密閉構造であって減圧に耐え得る強度を有している。減圧処理槽1の内部中央には、減圧処理槽1を加熱するための中空の加熱軸5が回転可能に装備されており、加熱軸5の外周面には熱伝導率を高めるために、一定間隔で複数の撹拌翼6が回転可能に突設されている。7はモータであって、加熱軸5を回転駆動するための動力源として、減圧処理槽1外に配備されている。
減圧処理槽1の外周面には、減圧処理槽1を被覆するように加熱ジャケット8が装備されており、加熱源9によって加熱ジャケット8及び加熱軸5が加熱され、減圧処理槽1に収納したスラッジSを間接加熱する。図示例では、加熱源9として蒸気ボイラを使用して、加熱した蒸気を加熱源9から供給管10を介して加熱軸5に供給し、加熱軸5に供給された加熱蒸気は加熱軸5からの排出管11を介して加熱源9の蒸気ボイラに帰って再び加熱される。供給管10は途中で供給管10aが分岐されて加熱蒸気を加熱ジャケット8にも供給する。加熱ジャケット8に供給された加熱蒸気は排出管11aを介して、排出管11に合流して加熱源9の蒸気ボイラに帰って再び加熱される。なお、12,12aはドレンを排出するためのスチームトラップであり、それぞれ排出管11,11aに設置されており、スチームトラップ12,12aから回収されたドレンは加熱源9の蒸気ボイラに供給して加熱蒸気の原料水として再利用することができる。
減圧処理槽1の上面には、スラッジSを供給するための原料投入口13が密閉可能に装備されており、底部には乾燥の終了したスラッジSの処理物を排出する製品排出口14が密閉可能に装備されている。よって、加熱軸5及び加熱ジャケット8に供給された加熱蒸気によって、減圧処理槽1内が減圧下に保持された状態でスラッジSが撹拌されながら、間接加熱されることとなり、液状成分が気化する。
2は凝縮槽であり、減圧処理槽1から取り出したスラッジSの液状成分の蒸気を凝縮するものであって、後述するエゼクタポンプ4の負荷を軽減するものである。そのために、凝縮槽2は密閉構造の一定体積を有する容器であって、内部に液状体16を貯留している。液状体16としては水を使用することが適当であるが、スラッジSに含まれる液状成分が水と分離しない物質(例えば油)である場合は、液状成分と同じ物質(例えば油)を使用することが好ましい。
凝縮槽2は減圧処理槽1と配管を介して接続されており、減圧処理槽1内に接続された大径の蒸気管17が管継手であるレジューサ18に配管され、レジューサ18から凝縮槽2内までは小径の凝縮管19が配管されている。20は蒸気管17に設置された圧力開放弁であり、21は凝縮管19に設置された圧力維持弁である。また、凝縮槽2の底部には冷却液噴射手段としてシャワー用ポンプ22が設置され、凝縮槽2内に貯留された水その他の液状体16をシャワー管23を介して、蒸気管17内又はレジューサ18内に冷却液として供給し、凝縮管19方向に流水するように液状体16を噴射するようにしている。24は逆止弁であって液状体16をレジューサ18方向にのみ供給可能としている。
冷却液として、同じ負圧系内の凝縮槽2内に貯留された液状体16を使用することにより、減圧処理槽1内の圧力を上げることがなく、又液状体16の使用量が増加することもない。更に、液状体16は後述のように所定温度以下に冷却されているため、冷却液として別途冷却する必要がない。液状体16は、蒸気管17内又はレジューサ18内のどちらに噴射してもよいが、レジューサ18内に噴射する場合は、大径の部分に噴射する。液状体16の噴射方向や噴射ノズルは、噴射した液状体16が凝縮管19方向に流水することができれば、特に限定はない。好ましくは、蒸気管17又はレジューサ18の管断面に水壁を形成するように噴射する。蒸気管17又はレジューサ18に周壁から対面する周壁に向けて(例えば、下方から上壁に向けて)噴射すると蒸気が接触する面積が広くなり、凝縮を効果的に行うことができるとともに、蒸気管17又はレジューサ18の管内を広く洗浄することができる。なお、液状体16の供給量は、小径の凝縮槽2内を流通できる量であれば特に制約はない。また、液状体16の噴射は、その飛沫が減圧処理槽1内に入らないように留意する必要がある。
これにより減圧処理槽1から取り出した蒸気を強制的に冷却液と接触させることによって凝縮を促進し、蒸気の容積を減らして、蒸気が流通する蒸気管17に比較して、凝縮管19の管径を大幅に小さくすることできる。1度に1500kgのスラッジSを処理可能な減圧処理槽1を使用した本実施形態では、管径300mmの蒸気管17を使用する必要があるが、凝縮管19としては管径100mmあれば十分である。さらに、冷却液の噴射によって発生する圧力差及び凝縮による圧力差により、減圧処理槽1の減圧能力を上げることが可能となる。更に冷却液によって、蒸気によって飛沫連行される粉塵をトラップして洗い流すことができるため、小径の凝縮管19を使用しても閉塞を生じることがない。
凝縮を主目的とする凝縮槽2では、液状体16の温度が凝縮率を左右するため、液状体16の温度をできるだけ低く保つ必要がある。液状体16は、スラッジSから取り出した蒸気の顕熱・潜熱により温度が上昇するため、凝縮槽2の内部又は外部に液状体16を冷却する手段を装備することが必要である。凝縮槽2の液温を概ね40℃以下に設定することにより、減圧処理槽1で発生した水蒸気を凝縮し、エゼクタポンプ4を小規模とすることが可能となる。そのため、本実施形態では、凝縮槽2の底部には循環用ポンプ25が設置され、凝縮槽2内に貯留された液状体16を循環用配管26を介して予熱装置27に供給して、凝縮槽2の液状体16の温度で原料としてのスラッジSを予熱するようにしている。28は逆止弁であって液状体16を予熱装置27方向にのみ供給可能としている。予熱装置27に供給され、熱を放出した液状体16は冷却管29を介してクーリングタワー等の適宜の冷却装置30に供給され、シャワーリング等の適宜の手段によって冷却され、戻り管31を介して凝縮槽2に循環させる。予熱装置27で予熱されたスラッジSは原料供給管32を介して、原料投入口13から減圧処理槽1内に所定量だけ投入される。
3はエゼクタ槽であり、上方にエゼクタポンプ4を設置するとともに、内部にエゼクタポンプ4の駆動流体としての液状体34を貯留している。液状体34としては液状体16と同一のものを使用する。エゼクタ槽3の底部には駆動用ポンプ35が設置され駆動用配管36を介して、液状体34をエゼクタポンプ4に供給する。エゼクタポンプ4は、供給された駆動流体としての液状体34をノズルからエゼクタ槽3に向けて噴射し、液状体34の流れを絞って流速を増加させてベンチュリ効果により減圧状態を形成する。なお、液状体34の温度が真空度に影響することから、液状体34の温度をできるだけ低く保つ必要がある。そのため、内部もしくは外部に冷却機構を装備することが好ましい。
エゼクタポンプ4は一般的な真空ポンプに比較して安価であるとともに、構造がシンプルなため、メンテナンス頻度が極めて少なくて済み、かつ、故障に強い。何より蒸気そのものを吸引可能であり、蒸気や水分が混入しても故障することがなく、安定した乾燥処理が可能である。更に、1台のエゼクタポンプ4で複数の減圧処理槽1を減圧状態に保つことが可能であり、複数の減圧処理槽1を切り換えて乾燥処理を行うことが可能である。 エゼクタポンプ4は連通管37を介して凝縮槽2内と連通するように接続されているため、凝縮槽2及び凝縮槽2と連通している減圧処理槽1は減圧状態に保持されることとなる。38は逆止弁であって、連通管37に設置されて、エゼクタポンプ4方向にのみ流体が通過可能とすることによって、凝縮槽2及び減圧処理槽1を減圧状態に保持するものである。
スラッジSから取り出される液状成分が有害もしくは臭気を発する物質であって、かつ、1000℃未満で分解する物質の場合は、凝縮槽2及びエゼクタ槽3を通過した液状成分を熱風炉(図示略)を用いて分解処理することも可能である。更に、凝縮槽2及びエゼクタ槽3がオーバーフローする場合に備えてそれぞれ排水貯留槽(図示略)を装備しておいてもよい。
上記したスラッジSの乾燥処理装置を使用してスラッジSを乾燥処理する方法を図1,図2に基づいて説明する。先ず、ステップAに示すように、乾燥処理を行う原料としてのスラッジSを原料投入口13から減圧処理槽1内に1回当たりの処理量だけ投入する。本実施形態では製鉄原料として再利用するために含水率1%未満の絶乾状態まで乾燥させるために、1回当たり含水率13.7重量%の1500Kgの圧延スラッジからなるスラッジSを投入した。なお、スラッジSは後述するように必要に応じて予熱その他の前処理を行っておくとよい。
次に、ステップBに示すように、減圧処理槽1内を減圧することにより、スラッジSを減圧下に保持する。減圧のためには、減圧処理槽1内を密閉状態とした上で、エゼクタ槽3内に貯留した水その他の液状体34を駆動用ポンプ35を駆動させてエゼクタポンプ4に供給してエゼクタ槽3内に噴射して減圧状態を形成する。エゼクタポンプ4は連通管37を介して密閉状態に保持された凝縮槽2と連通しているため、凝縮槽2内も減圧状態に保持される。更に、凝縮槽2は凝縮管19,レジューサ18及び蒸気管17を介して密閉状態に保持された減圧処理槽1内と連通している。そこで、蒸気管17に設置された圧力開放弁20を閉じ、凝縮管19に設置された圧力維持弁21を開いた状態でエゼクタポンプ4を駆動することによって、減圧処理槽1内は減圧状態となり、スラッジSは減圧下で沸点が下がった状態に保持される。
減圧処理槽1の減圧状態の程度は特に制限はないが、−0.07MPaG〜−0.096MPaGの減圧下に保持することが乾燥処理のために効率的である。図3は圧力と沸点・比容積の関係を示すグラフであり、横軸に圧力(MPaG)を、縦軸に沸点(℃)と比容積(m/Kg)を示している。αは減圧条件の変化に伴う沸点の変化を示すグラフであり、βは減圧条件の変化に伴う比容積の変化を示すグラフである。図3に示すように、圧力が低下するにつれて沸点は低下しているが、逆に比容積は増大している。圧力が−0.07MPaG,−0.08MPaG,−0.09MPaG,−0.096MPaGの4つの時点におけるそれぞれの沸点(α1,α2,α3,α4)及び比容積(β1,β2,β3,β4)を表1に示す。図3及び表1に示すように、圧力が−0.07MPaGの時の沸点(α1)は70.1℃、比容積(β1)は5.05m/Kgであり、又圧力が−0.08MPaGの時の沸点(α2)は61.5℃、比容積(β2)は7.2m/Kgであるが、圧力が−0.08MPaGから下がると温度勾配が急となって沸点が急激に低下し、圧力が−0.096MPaGまで低下すると、沸点(α4)は33.9℃、比容積(β4)は26.7m/Kgとなっている。そして、比容積は圧力が−0.096MPaG付近から急激に増大している。
熱効率だけを考慮すれば、圧力は低いほど有利であるが、比容積が増大すると、同じ重量の蒸気であっても比容積が増大した分だけ大きな能力のエゼクタポンプ4が必要となるとともに、蒸気管17等の管径を大きくする必要がある。これは、スラッジSから発生する蒸気量がエゼクタポンプ4で吸引される蒸気量を超えると、減圧処理槽1内の圧力が上がることとなり、目標とする処理能力が得られなくなるためである。そこで、減圧状態としては、沸点が略70℃以下で、比容積の増加が少ない−0.07MPaG〜−0.096MPaGの範囲が好ましく、−0.08MPaG〜−0.096MPaGの範囲がより好ましい。
Figure 0005865465
次にステップCに示すように、減圧処理槽1内のスラッジSを間接加熱する。間接加熱の方法としては、加熱源9として蒸気ボイラを使用し、加熱した蒸気を加熱源9から供給管10を介して加熱軸5に供給するとともに、供給管10を途中で分岐した供給管10aから加熱蒸気を加熱ジャケット8にも供給することにより行う。なお、加熱軸5に供給された加熱蒸気は加熱軸5から排出管11を介して、又加熱ジャケット8に供給された加熱蒸気は排出管11aを介して、排出管11に合流して加熱源9の蒸気ボイラに帰って再び加熱される。
併せて、ステップDに示すように、減圧処理槽1のスラッジSを撹拌することによって、スラッジSの加熱効率を向上させる。撹拌の方法としては、モータ7を駆動させて、加熱軸5を回転させることによって、加熱軸5の外周面に一定間隔で突設した撹拌翼6が回転してスラッジSが撹拌される。
減圧処理槽1内のスラッジSは、減圧下に保持されて沸点が低下した状態で間接加熱されるため、スラッジS中の液状成分は、ステップEに示すように、減圧処理槽1から蒸気となって外部に取り出される。具体的には、減圧処理槽1でスラッジSから蒸気として蒸発した液状成分は、減圧処理槽1から蒸気管17によって、外部に取り出され、レジューサ18を介して凝縮管19から凝縮槽2内に供給される。
凝縮槽2に供給された蒸気は、ステップFに示すように、凝縮槽2で凝縮されて再び液化して凝縮槽2内に貯留される。即ち、凝縮槽2に供給された蒸気は凝縮槽2内において温度が低下することによって再び液化する。
凝縮による蒸気の液化を促進するために、ステップGに示すように、減圧処理槽1から取り出された蒸気に冷却液を噴射する。即ち、凝縮槽2内に設置したシャワー用ポンプ22を駆動して凝縮槽2に貯留した液状体16をシャワー管23を介してレジューサ18内に冷却液として供給し、凝縮管19方向に液状体16を噴射することによって、レジューサ18に侵入した蒸気を急激に液化することができる。
また、凝縮槽2内の液状体16の温度を有効利用するとともに、液状体16の温度を適正に保つための冷却手段として、原材料としてのスラッジSを減圧処理槽1に投入する前に、ステップHに示す予熱を行うとよい。即ち、凝縮槽2の底部に設置された循環用ポンプ25を駆動して、凝縮槽2内に貯留されて減圧処理槽1から取り出された蒸気の凝縮によって温度の向上した液状体16を、循環用配管26を介して予熱装置27に供給して、スラッジSを予熱してから減圧処理槽1に投入することによって、スラッジSからの液状成分の蒸発による取り出しを効率的に行うことができる。
予熱装置27に供給されて熱を放出した液状体16は、ステップIに示すよう冷却されて凝縮槽2内に返却される。即ち、液状体16は予熱装置27から冷却管29を介してクーリングタワー等の冷却装置30に供給され、シャワーリング等の適宜の手段によって冷却され、戻り管31を介して凝縮槽2に循環させる。
これらの動作を減圧処理槽1に投入されたスラッジSから液状成分が取り出され、絶乾状態になる迄、所定時間継続して行い、スラッジSが絶乾状態になれば、ステップJに示すように、減圧処理槽1の製品排出口14から取り出して1回当たりバッチ処理を終了する。以後、この作業を繰り返して、スラッジSの乾燥処理を行う。
図4は、前記と同一の含水率13.7重量%の1500Kgの圧延スラッジからなるスラッジSを絶乾状態(含水率1%未満)まで乾燥処理した場合の圧力と温度・時間の関係を示すグラフであり、横軸に時間を、右縦軸に圧力(MPaG)を、左縦軸に温度(℃)を示している。X1,Y1,Z1はそれぞれ減圧処理槽1の圧力(MPaG)を示すグラフであり、X2,Y2,Z2はそれぞれ減圧処理槽1の温度(℃)を示すグラフである。また、P1,P2,P3はそれぞれ乾燥終了の地点(処理時間)を表している。なお、加熱ジャケット8及び加熱軸5に加熱した蒸気を供給することによって減圧処理槽1内の温度が130℃前後となるように間接加熱し、凝縮槽2内の液状体16の温度を40℃未満に維持するようにした。
X1,X2によれば、減圧状態として−0.074MPaGに減圧処理槽1を保つと、沸点は30分経過当たりから80℃以下に下がり、P1に示すように乾燥処理(含水率0.8重量%)は57分で終了した。絶乾状態に到ると減圧処理槽1内の温度は上昇を始めることとなる。また、Y1,Y2によれば、減圧状態として−0.080MPaGに減圧処理槽1を保つと、沸点は30分経過当たりから70℃以下に下がり、最終的には70.1℃まで低下し、P2に示すように乾燥処理は47分で終了した(含水率0.8重量%)。更に、Z1,Z2によれば、減圧状態として−0.091MPaGに減圧処理槽1を保つと、沸点は30分経過当たりから60℃近くまで下がり、P3に示すように乾燥処理は41分で終了した(含水率0.8重量%)。乾燥終了時間であるP1,P2,P3を比較すると、P2はP1に比較して18%乾燥終了時間が短縮され、P3はP2に比較して13%、P1に比較して28%それぞれ乾燥終了時間が短縮されている。
よって、前記した通り、減圧条件の範囲としては−0.07MPaG〜−0.096MPaGが好ましく、−0.08MPaG〜−0.096MPaGがより好ましい。なお、本実施形態では、ステップGにおいて冷却液を蒸気に噴射して蒸気の凝縮を促進したが、冷却液の噴射を省略しても、乾燥処理時間は増加するが乾燥処理を行うことが可能であり、本発明の範囲に含まれている。
図5は、前記と同一の1500Kgの圧延スラッジからなるスラッジSを絶乾状態(含水率1%未満)まで乾燥処理した場合の圧力と温度・時間の関係を示すグラフであり、横軸に時間を、右縦軸に圧力(MPaG)を、左縦軸に温度(℃)を示している。A1,B1,Z1はそれぞれ減圧処理槽1の圧力(MPaG)を示すグラフであり、A2,B2,Z2はそれぞれ減圧処理槽1の温度(℃)を示すグラフである。また、P3,P4,P5はそれぞれ乾燥終了の地点(処理時間)を表している。なお、減圧処理槽1の加熱条件及び凝縮槽2内の液状体16の温度は図3に示す乾燥処理方法と同一条件である。
Z1,Z2は、図4に示すZ1,Z2と同一の例であり、減圧状態として−0.091MPaGに減圧処理槽1を保つとともに、ステップGにおいて冷却液を蒸気に噴射して蒸気の凝縮を促進している。一方、A1,A2は減圧状態として−0.088MPaGに減圧処理槽1を保つとともに、ステップGにおける冷却液を蒸気に噴射する工程を行わなかったものである。Z1,Z2及びA1,A2はともに、減圧処理槽1の間接加熱手段として、加熱ジャケット8と加熱軸5の双方に加熱した蒸気を供給している。また、B1,B2は減圧状態として−0.088MPaGに減圧処理槽1を保つとともに、ステップGにおける冷却液を蒸気に噴射する工程を行わず、更に減圧処理槽1の間接加熱手段としては、加熱ジャケット8のみを使用し、加熱軸5には加熱した蒸気を供給しなかった。
Z1,Z2によれば、P3に示すように乾燥処理は41分で終了した(含水率0.8重量%)のに対し、略同一の減圧条件であるが、ステップGにおける冷却水の噴射を行わなかったA1,A2では乾燥処理に52分を要している(含水率0.7重量%)。更に、略同一の減圧条件であるが、ステップGにおける冷却水の噴射を行わず、更に減圧処理槽1の間接加熱手段としては、加熱ジャケット8のみを使用し、加熱軸5には加熱した蒸気を供給しなかったB1,B2では、乾燥処理に102分を要している(含水率0.9重量%)。乾燥終了時間であるP3,P4,P5を比較すると、P3はP5に比較して61分(60%)乾燥終了時間が短縮され、P4はP5に比較して50分(49%)それぞれ乾燥終了時間が短縮されている。
よって、前記した通り、ステップGにおける冷却水の噴射、及ステップCにおいて加熱ジャケット8とともに加熱軸5への加熱した蒸気の供給が有効であることが示されているとともに、ステップGにおける冷却液の噴射や加熱軸5への加熱した蒸気の供給がなくとも、減圧条件の範囲としては−0.07MPaG〜−0.096MPaGを維持すれば、各種のスラッジを絶乾状態まで乾燥させることが可能である。
以上記載した本発明によれば、スラッジを減圧処理し、スラッジ中の液状成分の沸点を下げた状態で、スラッジを間接加熱することによって、スラッジから液状成分を蒸気の状態で取り出し、取り出した後に蒸気を凝縮させて再び液状に戻すことによって、熱効率が高く、短時間で効率よく乾燥処理を行うことができる。
スラッジ中の液状成分が水の場合は、減圧して低温で蒸発させることができるため、油分の気化が少なく、そのため排ガスが発生することが少なくなる。仮に発生した場合でも、凝縮槽でトラップすることができるため、外部へ漏洩することがない。また、減圧下の処理のため、油分等の発火点未満の温度で処理することが可能であり、発火の恐れがない。減圧処理槽は密閉された減圧状態で間接加熱されるため、スラッジの性状はどのような状態であっても処理することが可能であるとともに、熱によるスラッジの変質がない。
スラッジに与えられた熱エネルギーの殆どを凝縮潜熱として凝縮槽で回収することができ、スラッジの予熱等に再利用することができる。減圧手段として、エゼクタポンプを使用しているため、蒸気や水分が混入しても故障することがなく、安定した乾燥処理が可能である。そして、減圧処理槽から取り出した蒸気は凝縮槽で凝縮して液化するため、気体容積はほぼゼロとなりエゼクタポンプの負荷が少ない。
更に、減圧処理槽から取り出した蒸気に冷却液を噴射して、蒸気を冷却液と強制的に接触させることによってその場で凝縮させ、容積を減らすことにより、使用する配管径を小さくすることが可能であるとともに、凝縮によって発生する真空と冷却液の流速による圧力差によって、減圧能力が向上する。また、蒸気の発生量が少ない場合でも一定の流速が保たれることと、水によって洗い流す効果により、配管内の粉末堆積を解決することができる。
S…スラッジ
1…減圧処理槽
2…凝縮槽
3…エゼクタ槽
4…エゼクタポンプ
5…加熱軸
6…撹拌翼
7…モータ
8…加熱ジャケット
9…加熱源
10,10a…供給管
11,11a…排出管
12,12a…スチームトラップ
13…原料投入口
14…製品排出口
16,34…液状体
17…蒸気管
18…レジューサ
19…凝縮管
20…圧力開放弁
21…圧力維持弁
22…シャワー用ポンプ
23…シャワー管
24,28,38…逆止弁
25…循環用ポンプ
26…循環用配管
27…予熱装置
29…冷却管
30…冷却装置
31…戻り管
32…原料供給管
35…駆動用ポンプ
36…駆動用配管
37…連通管

Claims (16)

  1. スラッジを減圧処理槽に供給し、液状体を貯留した凝縮槽を介して減圧処理槽に接続したエゼクタポンプによって減圧処理槽内を減圧処理することによって、スラッジ中の液状成分の沸点を下げた状態で間接加熱することにより、液状成分を蒸気状態で減圧処理槽から取り出し、前記蒸気に凝縮槽に貯留した液状体を冷却液として噴射するとともに、凝縮槽に供給して凝縮前記蒸気を液状態に戻して凝縮槽に貯留することによって、スラッジから液状成分を除去して乾燥させることを特徴とするスラッジの乾燥処理方法。
  2. 減圧下に保持した減圧処理槽を撹拌する請求項1記載のスラッジの乾燥処理方法。
  3. 凝縮槽に貯留した液状体の液温を40℃以下設定し請求項又は記載のスラッジの乾燥処理方法。
  4. エゼクタポンプを装備したエゼクタ槽を凝縮槽に接続し、エゼクタ槽に貯留した液状体をエゼクタポンプに駆動流体として供給することによって、凝縮槽を介して減圧処理槽を減圧下に保持する請求項1,又は記載のスラッジの乾燥処理方法。
  5. エゼクタ槽に貯留する液状体として水を使用する請求項記載のスラッジの乾燥処理方法。
  6. 減圧処理槽を−0.07MPaG〜−0.096MPaGの減圧下に保持する請求項1,2,3,又は記載のスラッジの乾燥処理方法。
  7. 凝縮槽に貯留する液状体として水を使用する請求項1,2,3,4,又は記載のスラッジの乾燥処理方法。
  8. スラッジから液状成分を除去して乾燥させた処理物を減圧処理槽から排出する請求項1,2,3,4,5,又は記載のスラッジの乾燥処理方法。
  9. スラッジが圧延スラッジ,汚泥,油水混合物又は揮発性有機化合物(VOC)汚染土壌であって、スラッジに含有する液状成分が水,油又は揮発性有機化合物(VOC)である請求項1,2,3,4,5,6,又は記載のスラッジの乾燥処理方法。
  10. 請求項1〜請求項に記載のいずれかのスラッジの乾燥処理方法を実施するためのスラッジの処理装置であって、
    スラッジを減圧下に保持する減圧処理槽と、減圧処理槽の間接加熱装置と、減圧処理槽に接続した凝縮槽と、凝縮槽に貯留された液状体と、減圧処理槽と凝縮槽を接続する配管に凝縮槽に向けて、凝縮槽内の液状体を冷却液として噴射する冷却液噴射手段と、凝縮槽に接続したエゼクタ槽と、エゼクタ槽に装備したエゼクタポンプと、エゼクタ槽に貯留され駆動流体としてエゼクタポンプに供給される液状体とからなることを特徴とするスラッジの乾燥処理装置。
  11. 減圧処理槽にスラッジの投入口と、スラッジから液状成分を除去して乾燥させた処理物を排出する排出口を装備した請求項10記載のスラッジの乾燥処理装置。
  12. 間接加熱装置として、減圧処理槽の外周面加熱ジャケットを装備した請求項10又は11記載のスラッジの乾燥処理装置。
  13. 間接加熱装置として、減圧処理槽内に中空の加熱軸を回転可能に装備した請求項10,11又は12記載のスラッジの乾燥処理装置。
  14. 加熱軸の外周面に一定間隔で複数の撹拌翼を回転可能に突設した請求項13記載のスラッジの乾燥処理装置。
  15. 間接加熱装置に加熱した蒸気を供給する請求項10,11,12,13又は14記載のスラッジの乾燥処理装置。
  16. 凝縮槽内の液状体を減圧処理槽に投入前のスラッジに供給してスラッジを予熱する予熱手段を装備した請求項10,11,12,13,14又は15記載のスラッジの乾燥処理装置。
JP2014230700A 2014-11-13 2014-11-13 スラッジの乾燥処理方法及びその装置 Active JP5865465B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014230700A JP5865465B1 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 スラッジの乾燥処理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014230700A JP5865465B1 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 スラッジの乾燥処理方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5865465B1 true JP5865465B1 (ja) 2016-02-17
JP2016095068A JP2016095068A (ja) 2016-05-26

Family

ID=55346973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014230700A Active JP5865465B1 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 スラッジの乾燥処理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5865465B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110031253B (zh) * 2019-04-19 2021-09-03 山东国评检测服务有限公司 一种土壤有机物检测装置
JP7175005B2 (ja) * 2019-05-31 2022-11-18 株式会社下瀬微生物研究所 オイルスラッジの処理装置及びその処理方法
CN110642308A (zh) * 2019-08-09 2020-01-03 武汉江扬环境科技股份有限公司 冷凝液一体化除油除铁工艺

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58119397A (ja) * 1981-12-30 1983-07-15 Ebara Infilco Co Ltd 泥状物の処理方法
JPH1052700A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Toyota Auto Body Co Ltd 汚泥の乾燥処理方法及びその装置
JPH1085760A (ja) * 1996-09-18 1998-04-07 Japan Organo Co Ltd セレン回収装置
JPH11221599A (ja) * 1997-10-16 1999-08-17 Tsukasa Sakuraba 畜産糞尿及び食品加工汚泥の処理方法及び装置
JP2001079599A (ja) * 1999-09-09 2001-03-27 Toshiba Corp 汚泥乾燥処理装置
JP3076146U (ja) * 2000-08-29 2001-03-30 大和化学工業株式会社 真空汚泥乾燥装置
JP2002267357A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Nagaishi Engineering:Kk 真空乾燥方法及びその装置
JP2004330041A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Nagaishi Engineering:Kk 乾燥方法及びその装置
JP3704684B2 (ja) * 2002-01-28 2005-10-12 大和化学工業株式会社 メッキ洗浄廃液処理装置及びその処理方法
JP2007330913A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Daiwa Kagaku Kogyo Kk 焼酎粕の処理方法及び処理装置
JP2008149304A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Everest:Kk 汚泥の乾燥方法及び乾燥後得られる汚泥乾燥物
JP4280101B2 (ja) * 2003-04-15 2009-06-17 大和化学工業株式会社 減圧汚泥乾燥方法と装置
JP4524356B2 (ja) * 2003-04-23 2010-08-18 大和化学工業株式会社 自己完結型トイレ
JP2013193044A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Metawater Co Ltd 汚泥の乾燥システム
JP5361401B2 (ja) * 2009-01-07 2013-12-04 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 汚泥乾燥装置および汚泥乾燥方法

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58119397A (ja) * 1981-12-30 1983-07-15 Ebara Infilco Co Ltd 泥状物の処理方法
JPH1052700A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Toyota Auto Body Co Ltd 汚泥の乾燥処理方法及びその装置
JPH1085760A (ja) * 1996-09-18 1998-04-07 Japan Organo Co Ltd セレン回収装置
JPH11221599A (ja) * 1997-10-16 1999-08-17 Tsukasa Sakuraba 畜産糞尿及び食品加工汚泥の処理方法及び装置
JP2001079599A (ja) * 1999-09-09 2001-03-27 Toshiba Corp 汚泥乾燥処理装置
JP3076146U (ja) * 2000-08-29 2001-03-30 大和化学工業株式会社 真空汚泥乾燥装置
JP2002267357A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Nagaishi Engineering:Kk 真空乾燥方法及びその装置
JP3704684B2 (ja) * 2002-01-28 2005-10-12 大和化学工業株式会社 メッキ洗浄廃液処理装置及びその処理方法
JP4280101B2 (ja) * 2003-04-15 2009-06-17 大和化学工業株式会社 減圧汚泥乾燥方法と装置
JP4524356B2 (ja) * 2003-04-23 2010-08-18 大和化学工業株式会社 自己完結型トイレ
JP2004330041A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Nagaishi Engineering:Kk 乾燥方法及びその装置
JP2007330913A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Daiwa Kagaku Kogyo Kk 焼酎粕の処理方法及び処理装置
JP2008149304A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Everest:Kk 汚泥の乾燥方法及び乾燥後得られる汚泥乾燥物
JP5361401B2 (ja) * 2009-01-07 2013-12-04 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 汚泥乾燥装置および汚泥乾燥方法
JP2013193044A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Metawater Co Ltd 汚泥の乾燥システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016095068A (ja) 2016-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020041917A1 (zh) 高浓度石油污泥绿色清洗-热脱附集成技术处理方法与处理系统
CN1863606B (zh) 在球式炉中的有机废料的热解
JP5865465B1 (ja) スラッジの乾燥処理方法及びその装置
CN101148310A (zh) 一种含油污泥处理方法
CN206476880U (zh) 利用能源转换进行污泥除湿干化的装置
WO2018107805A1 (zh) 一种有机物自供能热解燃烧分时反应装置及方法
CN106673388A (zh) 一种油泥资源化处理工艺
JP6801270B2 (ja) 汚泥の炭化処理設備
JP2007260484A (ja) 含油スラッジの処理方法
CN104759462A (zh) 一种具有尾气处理功能的土壤淋洗提质修复装置
KR20160073665A (ko) 고함수 물질 건조 시스템 및 고함수 물질 건조 방법
CN204769855U (zh) 一种土壤淋洗提质修复装置
JP2015131296A (ja) 廃水蒸気を活用する廃水スラッジの乾燥及びリサイクル装置
CN201930677U (zh) 一种污泥桨叶式干化的载气成套处理装置
WO2016036278A2 (ru) Устройство для переработки нефтяных отходов
US20130055926A1 (en) Recycling method of waste scagliola
JP4181682B2 (ja) 工場廃液処理方法
CN102068870A (zh) 一种污泥桨叶式干化的载气成套处理装置及方法
JP4231739B2 (ja) 汚泥の再資源化方法
JP2012061392A (ja) アルミニウム屑の処理方法
CN110845098A (zh) 一种用于处理原油槽底泥的方法
KR101075415B1 (ko) 음식물쓰레기에서의 지방성분 분리 공정 응용 방법
CN208583796U (zh) 一种含油固废提油后精制设备
WO2020038269A1 (zh) 含油污泥处理系统
RU2493961C1 (ru) Установка для переработки резинотехнических материалов

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5865465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250