JP5865179B2 - 携帯端末装置 - Google Patents
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Description
特許文献1によると、携帯端末装置は、LCDパネルによる表示画面を有し、表示画面には、文字入力領域が設けられている。当該文字入力領域には、タッチパネルが形成されている。表示画面上に、通常のキーボードにおける英数字等のキーの配置と同様に、英数字等が配されて表示される。操作者は、表示画面上に表示された文字位置を指等で触れることにより、所望の文字入力を行う。
(b)破損時表示領域が指定された後のタッチパネル321において、部分312にアイコン322が表示される様子を示す。
(b)破損時表示領域が指定された後のタッチパネル341において、部分332にアイコン342〜345が表示される様子を示す。
(b)破損時表示領域が指定された後のタッチパネル361において、部分352にアイコン362〜366、・・・が表示される様子を示す。
(b)破損時表示領域が指定された後のタッチパネル381において、部分372にアイコン382〜385が表示される様子を示す。
(b)破損直後のタッチパネル441において、利用者による接触操作により形成された軌跡面442を示す。
本発明に係る一の実施の形態としての携帯端末装置100について説明する。
携帯端末装置100は、図示していない基地局及び携帯電話網を介して、他の携帯端末装置や携帯電話機との間で、通話又は電子メールの送受信が可能となるように構成されている。また、携帯端末装置100は、アプリケーションプログラムを実行させることにより、そのアプリケーションプログラムが有する機能を果たすことができる。アプリケーションプログラムの機能は、例えば、音楽の再生、映画の再生、カレンダーの表示、アラームの設定及び警告、辞書の検索、文書の表示及び入力などである。
タッチパネル111には、図1に示すように、複数のアイコン(処理画像)が表示されている。各アイコンは、携帯端末装置100において動作するアプリケーションプログラムを起動させるために用いられる。
携帯端末装置100は、図2に示すように、アンテナ101、通信回路102、音声処理部103、スピーカ104、マイクロホン105、通信制御部106、音声制御部107、主制御部108、入出力制御部109、記憶部110、タッチパネル111、バイブレータ112、操作部113及び電源ランプ114から構成されている。
記憶部110は、不揮発性の半導体メモリから構成されている。記憶部110は、位置情報記憶領域120、アイコングループテーブル130及びアイコンテーブル140及びアイコン表示位置テーブル150を有している。また、記憶部110は、複数のアプリケーションプログラム及び複数のアイコンを記憶している。
位置情報記憶領域120は、タッチパッド部111aから出力される複数の位置情報を記憶するための領域を備えている。
位置情報記憶領域120は、タッチパッド111aから出力される全ての位置情報を記憶しない。位置情報記憶領域120は、タッチパッド111aから出力される位置情報のうち、特定ボタンに対する特定の操作がされている時間帯中に出力される位置情報のみを記憶する。なお、特定ボタン及び特定の操作については、後述する。
位置情報記憶領域120に記憶されている複数の位置情報の一例を図15に示す。この図に示すように、位置情報記憶領域120は、位置情報P6、P7、・・・、P13を、この順序で、記憶している。
(アイコングループテーブル130)
アイコングループテーブル130は、タッチパネル111に表示されるアイコンのグループを示すためのデータテーブルである。
また、タッチパネル111が破損した場合に、画像を視認できる部分が複数個存在することもありうる。このような場合には、それぞれの部分について、利用者の接触操作により、破損時表示領域が指定される。また、指定された破損時表示領域において、その大きさに応じた数のアイコンが表示される。従って、このような場合においても、複数個存在する部分の大きさに応じて、表示すべきアイコンを定めておく必要がある。
アイコングループテーブル130は、一例として、図3に示すように、複数のグループ情報から構成される。各グループ情報は、グループ識別子、サブグループ数、サブグループ情報を含む。サブグループ情報は、サブグループ識別子、アイコン数及び1個又は複数個のアイコン識別子を含む。
サブグループ数が「1」である場合には、サブグループ識別子は、存在しない。この場合、グループは、1個のサブグループを含み、グループとサブグループとは、一体であるので、サブグループを識別する必要がない。
(アイコンテーブル140)
アイコンテーブル140は、各アイコンに対応するアイコン名、プログラム名、優先順位を特定するためのデータテーブルである。
アイコン識別子は、当該アイコンを識別する識別情報である。
アイコン名は、当該アイコンを表した画像を識別する識別情報である。
優先順位は、当該アイコンに割り当てられた優先順位である。優先順位の値が小さいほど、優先順位は、高い。優先順位の値が大きいほど、優先順位は、低い。選択されるアイコンの数が限定されている場合に、高い優先順位に設定されたアイコンが選択される。
アイコン表示位置テーブル150は、タッチパネル111において、アイコンが表示される位置を示す。
アイコン表示位置テーブル150は、一例として、図5に示すように、1個又は複数個のアイコン表示位置情報を記憶する領域を備えている。
アイコン表示位置テーブル150は、タッチパネル111において、表示すべきアイコンとその位置が確定した後で、入出力制御部109により生成される。
タッチパネル111は、一例として、液晶ディスプレイなどの表示パネル部111bと、表示パネル部111bの表示面に取り付けられたタッチパッド部111aとから構成されている。タッチパネル111は、その表面において、利用者による接触操作を繰り返し検出し、検出するたびに、その接触位置を出力する。
また、タッチパネル111において、図1に示すように、タッチパネル111の左下点を原点とし、原点から左方向にX軸を定義し、原点から上方向にY軸を定義する。
利用者がタッチパッド部111aに指先等を接触させながら、接触させた指先等をタッチパッド部111a上を滑らすように移動させる。そうすると、タッチパッド部111aは、連続的に指先等の接触位置を検出する。次に、接触位置を示す位置情報(x座標値及びy座標値)を連続的に複数個、生成し、入力信号として、生成した複数個の位置情報を入出力制御部109に対して出力する。
表示パネル部111bは、主制御部108から入出力制御部109を介して、又は、入出力制御部109から、画像及び当該画像の表示位置を示す位置データを受け取る。次に、受け取った位置データにより示される位置において、受け取った画像を表示する。
図6(a)に示すように、部分312においては、画像が視認できる。一方、部分313〜317においては、画像は視認できない。
図7(a)に示す場合には、部分332においてのみ、画像が視認できる。一方、部分333〜337においては、画像は視認できない。この場合に、利用者は、上記と同様の操作をして、軌跡338を描く。この軌跡338により、タッチパネル111は、図7(a)に示すように、位置情報P0、P1、P2、・・・、P13を出力する。ここで、位置情報P0、P1、P2、・・・、P13は、軌跡338を構成している。
次に、軌跡338が構成されると、タッチパネル111は、図7(b)に示すように、入出力制御部109の制御により、軌跡338により示される閉領域(つまり、破損時表示領域)内に、アイコン342、343、344、345を表示する。アイコン342は、ボイスダイアラー機能を起動させるために用いられる処理画像である。また、アイコン343、344、345は、それぞれ、電子メール機能、電話発呼機能及びデジタル放送受信表示機能など、その他のアプリケーション機能を起動させるために用いられる処理画像である。
図8(a)に示す場合には、部分352においてのみ、画像が視認できる。一方、部分353〜357においては、画像は視認できない。この場合に、利用者は、上記と同様の操作をして、軌跡358を描く。この軌跡358により、タッチパネル111は、図8(a)に示すように、位置情報P0、P1、P2、・・・、P18を出力する。ここで、位置情報P0、P1、P2、・・・、P18は、軌跡358を構成している。
次に、軌跡358が構成されると、タッチパネル111は、図8(b)に示すように、入出力制御部109の制御により、軌跡358により示される閉領域(つまり、破損時表示領域)内に、アイコン362、363、364、365、・・・を表示する。アイコン362は、アプリケーション機能の一つであるボイスダイアラー機能を起動させるために用いられる処理画像である。また、アイコン363、364、365は、それぞれ、デジタル放送受信表示機能、設定機能、カレンダー機能等、その他のアプリケーション機能を起動させるために用いられる処理画像である。
図9(a)に示す場合には、部分372及び部分377においてのみ、画像が視認できる。一方、部分373〜376においては、画像は視認できない。この場合に、利用者は、上記と同様の操作をして、軌跡378及び軌跡379を描く。この軌跡378及び軌跡379により、タッチパネル111は、図9(a)に示すように、位置情報P0、P1、P2、・・・、P16及び位置情報P17、P18、P19、・・・、P36を出力する。ここで、位置情報P0、P1、P2、・・・、P16は、軌跡378を構成し、位置情報P17、P18、P19、・・・、P36は、軌跡379を構成する。
(例5)タッチパネル111の一部分が破損する場合の別の具体例を、図10に示す。この例では、タッチパネル111の表面が、破損により、部分392、393、・・・、396に分かれている。
図10に示す具体例と、図6(a)に示す具体例との主たる違いは、軌跡の開始点及び終了点である。図6(a)に示す具体例においては、軌跡318は、一つの開始点から始まり、再び、元の開始点に戻る。一方、図10に示す具体例においては、軌跡397は、一つの開始点から始まり、開始点とは異なる終了点において終了する。開始点は、タッチパネル111の一辺398上にあり、終了点は、一辺399上にある。従って、軌跡397、辺398及び辺399により、閉領域(つまり、破損時表示領域)を構成する。
(例6)タッチパネル111の一部分が破損する場合の別の具体例を、図11に示す。この例では、タッチパネル111の表面が、破損により、部分402、403、・・・、406に分かれている。
図11に示す具体例と、図6(a)に示す具体例との主たる違いは、軌跡の開始点及び終了点である。図6(a)に示す具体例においては、軌跡318は、一つの開始点から始まり、再び、元の開始点に戻る。一方、図11に示す具体例においては、軌跡407は、一つの開始点から始まり、開始点とは異なる終了点において終了する。開始点は、タッチパネル111の一辺408上にあり、終了点も、辺408上にある。従って、軌跡407及び辺408により、閉領域(つまり、破損時表示領域)を構成する。
(例7)タッチパネル111の一部分が破損する場合の別の具体例を、図12に示す。この例では、タッチパネル111の表面が、破損により、部分412、413、・・・、416に分かれている。
図12に示す具体例と、図6(a)に示す具体例との主たる違いは、軌跡による閉領域の形成の仕方にある。図6(a)に示す具体例においては、軌跡318をその辺とする多角形が形成され、この多角形が閉領域となる。一方、図12に示す具体例においては、軌跡417は、ジグザグに折れ曲がって描かれる。ここで、タッチパネル111は、図12に示すように、位置情報P0、P1、P2、・・・、P31を出力し、位置情報P0、P1、P2、・・・、P31は、軌跡407を構成するものとする。このとき、全ての位置情報を中心とする小円を仮想的に描き、位置情報と同数の小円を含む閉領域(つまり、破損時表示領域)を設定する。小円の直径は、一例として、アイコンの一辺の長さと同じものとする。例えば、32ドットである。なお、小円の直径は、32ドットには、限定されない。小円の直径は、16ドット、8ドットなどとしてもよい。
図13に示す場合には、部分422及び部分426においてのみ、画像が視認できる。一方、部分423〜425においては、画像は視認できない。この場合に、利用者は、図9(a)に示す具体例と同様の操作をして、軌跡427及び軌跡428を描く。この軌跡427及び軌跡428により、タッチパネル111は、図13に示すように、位置情報P0、P1、P2、・・・、P26及び位置情報P27、P18、P19、・・・、P34を出力する。ここで、位置情報P0、P1、P2、・・・、P26は、軌跡428を構成し、位置情報P27、P28、P29、・・・、P34は、軌跡427を構成する。
なお、軌跡427及び軌跡428によりそれぞれ形成される閉領域は、破損時表示領域となる。
図14(a)に示す場合には、部分432において、画像が視認できる。一方、部分433〜436においては、画像は視認できない。
(3)操作部113
操作部113は、ボタン113a、113b、113c、113d、113e及び113fを備える。
図1に示すように、ボタン113a、113b及び113cは、携帯端末装置100の正面に配置され、ボタン113d、113e及び113fは、携帯端末装置100の側面に配置されている。ボタン113a、113b、113c、113d、113e及び113fは、それぞれ、利用者に押下されることにより、操作される。
ボタン113eは、スピーカ104により出力される音声の出力値を大きくするために用いられるボタンである。また、ボタン113fは、スピーカ104により出力される音声の出力値を小さくするために用いられるボタンである。
なお、特定ボタンは、ボタン113e及びボタン113fの両方がほぼ同時に押す場合には、限定されない。ボタン113a、ボタン113b及びボタン113cのいずれか一つが特定ボタンであるとしてもよい。
(4)入出力制御部109
入出力制御部109は、入力信号として、操作部113から操作信号を受け取る。また、入力信号として、タッチパネル111から位置情報を受け取る。また、主制御部108から、文字や画像及びその表示位置を受け取り、受け取った文字や画像及びその表示位置をタッチパネル111に出力して表示するように制御する。また、バイブレータ112に対して、振動を開始又は停止するように指示する。
入出力制御部109は、入力信号として、ボタン113eの押下を示す操作信号(以下、第1操作信号と呼ぶ。)と、ボタン113fの押下を示す操作信号(以下、第2操作信号と呼ぶ。)とを、ほぼ同時に受け取る。なお、先に、第1操作信号を受け取り、その後、第2操作信号を受け取るとしてもよい。
また、入出力制御部109は、第1操作信号及び第2操作信号の両方を受け取っている時間帯中、特定ボタンの操作がされ続けていると認識する。図15において、時刻t0から時刻t2までの時間帯において、入出力制御部109は、第1操作信号及び第2操作信号の両方を受け取っている。従って、この時間帯において、特定ボタンに対する操作がされ続けていると認識する。
(モードの設定)
入出力制御部109は、通常モード及び破損時モードの何れかを設定する。
通常モードは、タッチパネル111が破損していない場合を示すモードである。一方、破損時モードは、タッチパネル111が破損している場合を示すモードである。破損時モード時には、電源ランプ114等を点滅もしくは、通常の電源投入時とは異なる色で点灯させ、通常モードと異なる動作であることを使用者に提示してもよい。
特定ボタン操作中でない場合において、タッチパネル111から位置情報を受け取ると、入出力制御部109は、受け取った位置情報に対応するアイコン表示位置をアイコン表示位置テーブル150から検索する。このとき、アイコン表示位置を中心として、半径が16ドットの仮想的な円を描く。受け取った位置情報がこの仮想的な円の内部に存在する場合に、受け取った位置情報に、当該アイコン表示位置が対応するものとする。受け取った位置情報がこの仮想的な円の内部に存在しない場合に、受け取った位置情報に対応するアイコン表示位置がアイコン表示位置テーブル150内に存在しないものとする。
次に、アイコンテーブル140から、読み出したアイコン識別子を含むアイコン情報を読み出し、アイコン情報に含まれるプログラム名を読み出す。次に、読み出したプログラム名を主制御部108に出力して、当該プログラムを実行するように制御する。
通常モードが設定されている場合には、入出力制御部109は、通常アイコングループをタッチパネル111に出力し、通常アイコングループを表示するように、制御する。
(特定ボタン操作中である場合における位置情報の受け取り)
特定ボタン操作中である場合において、タッチパネル111から位置情報を受け取ると、入出力制御部109は、受け取った位置情報を位置情報記憶領域120に書き込む。特定ボタン操作中でない場合には、受け取った位置情報を位置情報記憶領域120に書き込むことはない。
入出力制御部109は、特定ボタンに対する特定の操作の終了を検出する。言い換えると、第1操作信号、第2操作信号並びに第1操作信号及び第2操作信号の何れかを受け取らなくなった時を検出する。特定ボタンに対する特定の操作の終了を検出するのは、一例として、図15の時刻t2においてである。
入出力制御部109は、連続して読み出した位置情報に、不連続が存在するか否かを判断する。不連続が存在すると判断する場合、その不連続の位置により読み出した複数の位置情報を、分類して、複数の閉領域グループを生成する。ここで、不連続とは、連続して読み出した2個の位置情報が、一例として、5ドット以上、離れている場合を言う。なお、5ドット以上離れている場合には、限定されない。10ドット以上離れている場合、又は15ドット以上離れている場合に、不連続としてもよい。不連続が存在すると判断する場合、不連続を検出する前の1個以上の位置情報と、不連続を検出した後の1個以上の位置情報とが、別々の閉領域グループに属するように、分類する。
読み出した全ての位置情報において、不連続が検出されない場合には、読み出した全ての位置情報が一つの閉領域グループに属するようにする。
図6(a)、図7(a)、図8(a)、図10、図11に示す具体例の場合には、読み出した全ての位置情報において、不連続が検出されない。このため、読み出した全ての位置情報が一つの閉領域グループに属することとなる。これに対して、図9(a)、図13に示す具体例の場合には、読み出した全ての位置情報から、一つの不連続が検出される。このとき、読み出した全ての位置情報を分類して、二つの閉領域グループを生成する。
入出力制御部109は、閉領域グループ毎に、以下に示す処理を行う。
一つの閉領域グループに属する1個又は複数の位置情報により形成される閉領域が、例えば、予め設定した特定サイズ320ドット×240ドット以上であるか、又は、320ドット×240ドット未満であるかを判断する。
一つの閉領域グループに属する位置情報により形成される閉領域が320ドット×240ドット未満である場合、入出力制御部109は、タッチパネル111上には、破損があるとみなす。入出力制御部109は、タッチパネル111上に破損がある場合であることを示す破損時モードを設定する。次に、後述するように、破損時アイコングループを生成し、生成した破損時アイコングループをタッチパネル111に出力する。また、破損時アイコングループを表示するように、タッチパネル111を制御する。
(破損時アイコングループの生成)
入出力制御部109は、次に示すようにして、閉領域グループ毎に、破損時表示領域に表示されるアイコンの配置数及び配置位置を決定する。
入出力制御部109は、破損時表示領域の左上の近傍に、開始点を設定する。破損時表示領域の左上の近傍は、一例として、破損時表示領域の左上点から、X軸正方向に16ドット、Y軸負方向に16ドットの位置である。破損時表示領域の一例を図16に示す。入出力制御部109は、図16に示す破損時表示領域501において、その左上の近傍に、開始点502aを設定する。
次に、入出力制御部109は、設定した第1検査点503a、第2検査点504a及び第3検査点505aのそれぞれが、破損時表示領域501内に存在するか否かを判断する。その判断結果を用いて、図17に示す判断テーブル160に従って、破損時表示領域501内に表示するアイコンの配置数及びアイコンの配置位置を決定する。
ここで、判断テーブル160において、「有」は、対応する検査点が破損時表示領域内に存在することを示す。また、「無」は、対応する検査点が破損時表示領域内に存在しないことを示す。配置数は、判断結果に対応して定まるアイコンの配置数である。さらに、アイコンの配置位置を、2行2列の行列状の表示枠により示している。表示枠は、2行2列のどの位置にアイコンが表示され、表示されないかを示す。各表示枠の各位置において、○印は、アイコンが表示されることを示し、×印は、アイコンが表示されないことを示す。
(b)第1検査点及び第2検査点の両方が破損時表示領域内に存在し、第3検査点が破損時表示領域に存在しない場合、入出力制御部109は、2行2列の行列状の表示枠のうち、第1行に2個、第2行の第1列に1個、合計で3個のアイコンを配置する。
(d)第1検査点が破損時表示領域内に存在せず、第2検査点及び第3検査点の両方が破損時表示領域内に存在する場合、入出力制御部109は、表示枠の第1行の第1列に1個、さらに、第2行に2個、合計で3個のアイコンを配置する。
(f)第1検査点、第2検査点及び第3検査点のいずれもが破損時表示領域内に存在しない場合、入出力制御部109は、表示枠の第1行の第1列に1個のアイコンを配置する。
次に、入出力制御部109は、破損時表示領域の位置、及び、決定されたアイコンの配置位置を用いて、各アイコンが表示される位置を示すアイコン表示位置を生成する。次に、破損時表示領域に表示されるべき各アイコンについて、当該アイコンを識別するアイコン識別子及び生成したアイコン表示位置を、アイコン表示位置情報として、アイコン表示位置テーブル150に書き込む。
(配置するアイコンの決定)
入出力制御部109は、アイコングループテーブル130から、閉領域グループの数に等しいサブグループ数を含み、かつ、決定したアイコンの配置数に等しいアイコン数を含むグループ情報を抽出する。
また、閉領域グループの数に等しいサブグループ数を含むグループ情報の中で、決定したアイコンの配置数に等しいアイコン数を含むグループ情報が存在しない場合には、決定したアイコンの配置数より少ないアイコン数を含むグループ情報を抽出してもよい。
次に、入出力制御部109は、こうして抽出したグループ情報からアイコン識別子を抽出する。次に、アイコン識別子により識別されるアイコンを読み出す。さらに、読み出したアイコン及び当該アイコン識別子が割り当てられた配置位置を、タッチパネル111に対して、出力する。次に、当該アイコンを該当する配置位置に表示するように、タッチパネル111を制御する。
入出力制御部109は、閉領域が形成された後、タッチパネル111から出力される位置情報のうち、当該閉領域内に存在するもののみを受け取る。当該閉領域外に存在する位置情報を破棄する。
(5)主制御部108
主制御部108は、通信制御部106、音声制御部107及び入出力制御部109を制御する。また、主制御部108は、その他の制御を行う。
(6)バイブレータ112
バイブレータ112は、モーターの軸に重心を偏らせた重りを取り付けて構成されており、タッチパネル111の裏面において、タッチパネル111に接触する態様で、設けられている。バイブレータ112は、入出力制御部109を介して、主制御部108による制御により、振動し、また、その振動を停止する。
アンテナ101は、図示していない基地局との間で無線回線を介して無線信号を送受信する。通信回路102は、アンテナ101により送受信される無線信号の周波数選択や周波数変換等を行う。通信制御部106は、通信回路102と主制御部108との間で情報の送受信を中継する。
音声処理部103は、通信回路102により受信された音声信号を復調してスピーカ104に対して音響信号として出力する。また、マイクロホン105より入力された音響信号に対応して電気信号に変換された音声信号を変調し、通信回路102により送信させる。スピーカ104は、音声等の音響を出力する。マイクロホン105は、音声等の音響を入力する。音声制御部107は、音声処理部103における音声処理を制御する。電源ランプ114は、入出力制御部109の制御により、発光、又は、点滅する。
携帯端末装置100について、図20〜図21に示すフローチャートを用いて説明する。
入出力制御部109は、入力信号として、操作部113から操作信号を受け取り、受け取った入力信号を用いて、特定ボタンに対する特定操作中であるか否かを判断する(ステップS101)。
次に、入出力制御部109は、入力信号として、操作部113から操作信号を受け取る。次に、受け取った入力信号を用いて、特定ボタンに対する特定の操作の終了を示すか否かを判断する(ステップS104)。特定ボタンに対する特定の操作の終了を示さない場合(ステップS104で「NO」)、ステップS116へ制御を移す。
次に、各閉領域グループについて、ステップS108〜S114の処理を繰り返す(ステップS107〜S115)。
当該破損時表示領域域の大きさが320ドット×240ドット以上である場合には(ステップS108)、入出力制御部109は、通常モードを設定する(ステップS109)。また、通常アイコングループを生成する(ステップS110)。次に、通常アイコングループをタッチパネル111に出力し、通常アイコングループを表示するように、タッチパネル111を制御する(ステップS111)。
次に、対応するアイコン表示位置がアイコン表示位置テーブル150内に存在する場合(ステップS117で「有り」)、当該アイコン表示位置を含むアイコン表示位置情報から、アイコン識別子を読み出す。また、アイコンテーブル140から、読み出したアイコン識別子を含むアイコン情報を読み出す。次に、アイコン情報に含まれるプログラム名を読み出し、読み出したプログラム名を主制御部108に出力して、当該プログラムを実行するように制御する(ステップS118)。次に、アプリケーションプログラムが実行される(ステップS119)。
アプリケーションプログラムの実行により、電源OFFが指定されていない場合(ステップS120)、入出力制御部109は、モードを判断する(ステップS121)。通常モードであると判断する場合(ステップS121)、通常アイコングループを表示するように、タッチパネル111を制御して、通常アイコングループを表示する(ステップS123)。次に、ステップS116へ制御を移す。一方、破損時モードであると判断する場合(ステップS121)、破損時アイコングループを表示するように、タッチパネル111を制御して、破損時アイコングループを表示する(ステップS123)。次に、ステップS116へ制御を移す。
入出力制御部109は、破損時表示領域の左上の近傍に、開始点を設定する(ステップS200)。
設定した第1検査点が、破損時表示領域内に存在しない場合(ステップS203)、開始点から、1個のアイコン間隔分だけY軸負方向に、第2検査点を設定する(ステップS204)。次に、入出力制御部109は、設定した第2検査点が、破損時表示領域内に存在するか否かを判断する(ステップS205)。
次に、入出力制御部109は、設定した第1検査点が、破損時表示領域内に存在する場合(ステップS203)。アイコンの配置数を「2」とし、配置方向を横とする(ステップS209)。次に、開始点から、1個のアイコン間隔分だけX軸正方向に、さらに、1個のアイコン間隔分だけY軸負方向に、第3検査点を設定する(ステップS210)。
設定した第3検査点が、破損時表示領域内に存在しない場合(ステップS212)、ステップS214へ制御を移す。
設定した第3検査点が、破損時表示領域内に存在する場合(ステップS212)、アイコンの配置数を「4」とし、配置方向を縦及び横とする(ステップS213)。次に、ステップS214へ制御を移す。
本実施の形態の携帯端末装置100においては、表示パネルの一部分のみが破損した場合であっても、操作を受け付けることができることを目的としている。
本目的を達成するため、携帯端末装置100は、画像を表示するとともに、その表示面上における利用者による接触操作を検出し、その接触位置を出力するタッチパネル111と、利用者からボタン操作による入力を受け付ける操作部113と、操作部113により特定のボタン操作を受け付け、かつ、タッチパネル111から前記接触位置を受け取った場合、前記接触位置により形成される閉領域内において、操作のための画像を表示するように制御する入出力制御部109とを備えることを特徴とする。
利用者による接触操作により形成された閉領域は、タッチパネル111の表示面のうち、利用者により画像が視認された領域である。この閉領域に操作のための画像を表示するので、利用者は、その画像を視認できる可能性が高い。このため、表示された画像を用いて、携帯端末装置100に対する操作を行うことができるのである。
2.その他の変形例
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
次に示すようにしてもよい。
携帯端末装置100において動作する複数のアプリケーションプログラムには、図4のアイコンテーブル140に示すように、優先順位が設定されている。
具体的には、入出力制御部109は、アイコンテーブル140に示されるアイコン識別子のうち、より高い優先順位が設定されているアイコン識別子から、決定した配置数だけのアイコン識別子を選択する。次に、選択したアイコン識別子により示されるアイコンを表示するとしてもよい。
ここで、閉領域が決定した旨を伝える音声メッセージをスピーカ104により出力するとしてもよい。
また、バイブレータ112により、特定パターンの振動をさせることにより、閉領域が決定した旨を報知するとしてもよい。
利用者は、各アイコンについて、言い換えると、各アプリケーションプログラムについて、優先順位を新たに設定し、又は、設定された優先順位を変更できるとしてもよい。
(4)上記の携帯端末装置100においては、破損時表示領域に、その大きさに応じて定まる個数のアイコンを表示している。しかし、これには限定されない。
(5)上記の携帯端末装置100においては、破損時表示領域に、その大きさに応じて定まる個数のアイコンを表示している。しかし、これには限定されない。
縮小されるアイコンの大きさは、16ドット×16ドットには、限らない。さらに小さくしてもよい。
(6)本発明は、携帯端末装置100を制御する制御方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
(7)本発明の一態様は、画像を表示するとともに、表示面上における利用者による接触操作を検出し、その接触位置を出力するタッチパネルと、利用者からボタン操作による入力を受け付ける操作部と、前記操作部により特定のボタン操作を受け付け、かつ、前記タッチパネルから前記接触位置を受け取った場合、前記接触位置により形成される閉領域内において、操作のための画像を表示するように制御する入出力制御部とを備えることを特徴とする携帯端末装置である。
ここで、前記入出力制御部は、さらに、前記閉領域が形成された後、前記タッチパネルから出力される接触位置のうち、前記閉領域内に存在するもののみを受け取るとしてもよい。
ここで、前記入出力制御部は、前記閉領域内において、少なくとも1個の処理画像を表示し、前記処理画像は、当該携帯端末装置において動作するアプリケーションプログラムを起動させるために用いられるとしてもよい。
ここで、前記アプリケーションプログラムは、音声により電話の発呼を行い、通話することができる機能を有するとしてもよい。
この態様によると、利用者は、当該アプリケーションプログラムを起動したのち、音声により電話の発呼を行い、通話することができる。
この態様によると、閉領域内に、高い優先順位が設定されたアプリケーションプログラムについての処理画像が表示されるので、利用者が所望するアプリケーションプログラムを選択できる可能性を高くすることができる。
この態様によると、閉領域内にその大きさに応じた数の処理画像を表示できる。
ここで、前記携帯端末装置は、さらに、前記閉領域に表示可能な処理画像の数に対応して、処理画像の数と同数の処理画像識別子を記憶している記憶部を含み、前記処理画像識別子は、処理画像を識別し、前記入出力制御部は、前記記憶部から処理画像識別子を読み出し、読み出した処理画像識別子により識別される処理画像を表示するとしてもよい。
また、本発明の別の一態様は、携帯端末装置において用いられる制御方法である。前記携帯端末装置は、画像を表示するとともに、その表示面上における利用者による接触操作を検出し、その接触位置を出力するタッチパネルと、利用者からボタン操作による入力を受け付ける操作部とを含む。前記制御方法は、前記タッチパネルにより、前記接触位置を出力する出力ステップと、前記操作部により、前記ボタン操作による入力を受け付ける入力ステップと、前記操作部により特定のボタン操作を受け付け、かつ、前記タッチパネルから前記接触位置を受け取った場合、前記接触位置により形成される閉領域内において、操作のための画像を表示するように制御する入出力ステップとを含むことを特徴とする。
(8)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
101 アンテナ
102 通信回路
103 音声処理部
104 スピーカ
105 マイクロホン
106 通信制御部
106 入出力制御部
107 音声制御部
108 主制御部
109 入出力制御部
110 記憶部
111 タッチパネル
111a タッチパッド部
111b 表示パネル部
112 バイブレータ
113 操作部
Claims (9)
- 画像を表示するとともに、その表示面上における利用者による接触操作を検出し、その接触位置を出力するタッチパネルと、
前記タッチパネルから前記接触位置を受け取り、前記接触位置により複数の閉領域が形成される場合、前記複数の閉領域内において、操作のための画像を表示するように制御する入出力制御部とを備え、
前記入出力制御部は、前記複数の閉領域に応じて、一組の処理画像を決定し、当該決定した前記一組の処理画像を前記複数の閉領域内に表示するよう制御する
ことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記入出力制御部は、さらに、前記閉領域が形成された後、前記タッチパネルから出力される接触位置のうち、前記閉領域内に存在するもののみを受け取る
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記入出力制御部は、前記閉領域内において、少なくとも1個の処理画像を表示し、
前記処理画像は、当該携帯端末装置において動作するアプリケーションプログラムを起動させるために用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記アプリケーションプログラムは、音声により電話の発呼を行い、通話することができる機能を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。 - 当該携帯端末装置において動作する複数のアプリケーションプログラムには、優先順位が設定されており、
前記入出力制御部は、より高い優先順位が設定されているアプリケーションプログラムについての処理画像を表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。 - 前記入出力制御部は、前記閉領域の大きさに応じて、前記閉領域内に表示可能な処理画像の数を算出し、算出された数の処理画像を表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。 - 前記携帯端末装置は、さらに、
前記閉領域に表示可能な処理画像の数に対応して、処理画像の数と同数の処理画像識別子を記憶している記憶部を含み、
前記処理画像識別子は、処理画像を識別し、
前記入出力制御部は、前記記憶部から処理画像識別子を読み出し、読み出した処理画像識別子により識別される処理画像を表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。 - 前記複数の閉領域は、複数の接触位置により形成され、開始点とは異なる終了点において終了する仮想的な軌跡、及び、前記表示面の一つの辺又は複数の辺により形成される閉領域を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 携帯端末装置において用いられる制御方法であって、
前記携帯端末装置は、画像を表示するともに、その表示面上における利用者による接触操作を検出し、その接触位置を出力するタッチパネルを含み、
前記制御方法は、
前記タッチパネルにより、前記接触位置を出力する出力ステップと、
前記タッチパネルから前記接触位置を受け取り、前記接触位置により複数の閉領域が形成される場合、前記複数の閉領域内において、操作のための画像を表示するように制御する入出力ステップとを含み、
前記入出力ステップは、前記複数の閉領域に応じて、一組の処理画像を決定し、当該決定した前記一組の処理画像を前記複数の閉領域内に表示するよう制御する
ことを特徴とする制御方法。
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