JP5865127B2 - コンパレータ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパレータ回路に係り、特に、AD変換器に用いられる高精度コンパレータの消費電力の抑圧等を図ったものに関する。
近年、逐次比較型A/D変換器やフラッシュ型A/D変換器等において、良好な線形性や小さいオフセット誤差の実現のために、例えば、図8に示されたようなラッチ回路の前段にプリアンプが設けられ、ダイナミックラッチを可能とした高精度コンパレータ回路が広く用いられている(例えば、特許文献1等参照)。
かかる回路の概略動作を、図9に示されたタイミング図を参照しつつ説明すれば、まず、プリアンプにより入力電電圧Vinp,Vinm(図9(B)、図9(C)参照)の増幅が行われ、プリアンプの出力電圧Vpap,Vpam(図9(D)、図9(E)参照)が十分にセットリングした後に、ラッチロック(LATCH)を入力し(図9(A)参照)、出力Qを最終的に0とするか1とするかの判定が行われるものとなっている(図9(F)参照)。
かかる従来回路においては、ラッチ回路への入力信号の判定時に、ダイナミックラッチにより判定できる電位差までプリアンプによる入力信号の増幅を行うため、プリアンプが無い回路構成のものと比較して、入力オフセットやヒステリシスを小さくすることができ、高精度での比較動作を可能とする。
図10には、図8に示されたコンパレータ回路のより具体的な回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この回路構成例について概略的に説明する。
プリアンプ101Aは、MOSトランジスタを用いてなる差動増幅器を中心に構成されており、高速動作を実現するため、通常、利得10以下のオープンループの低利得差動増幅器とされることが多い。なお、かかるプリアンプ101Aにおいて、差動増幅器の負荷としては、比較的低インピーダンスの負荷が多く用いられ、具体的には、抵抗負荷(図4(A)参照)、ダイオード負荷(図4(B)参照)、能動負荷(図4(C)参照)等が用いられる。
一方、ラッチ回路102Aは、ダイナミックラッチ71とSRラッチ回路72とを有して構成されたものとなっており(図10参照)、ラッチクロック印加時にダイナミックラッチ71により論理レベルまで増幅が行われ、SRラッチ回路72により値の保持が行われるようになっているものである。
特開平5−215789号公報(第2−3頁、図1−図2) M. van Elzakker, E. van Tuiji, P. Geraedts, D. Schinkel, E. Klumperink, B. Nauta, "A 1.9μW 4.4fJ/Conversion-step 10b 1MS/s Charge-Redistribution ADC", ISSCC, 2008, p.244-610
しかしながら、上述の従来のコンパレータ回路にあっては、プリアンプに常時電流が流れる構成であるため(図9(G)参照)、回路全体の消費電力が増大するという問題があった。
また、プリアンプにより高速・高精度動作を両立させようとすると、バイアス電流を大きくする必要があり、速度・精度に対して消費電力がトレードオフの関係となり、回路設計における自由度を低下させるという問題もあった。
このような問題を解決する方策としては、例えば、プリアンプとラッチ回路に180度位相の異なるクロックを用いて駆動し、半クロック分の消費電力を削減する技術などが提案されているが(例えば、非特許文献1等参照)、約半クロック分の動作電流が無駄となってしまう。また、プリアンプのオフセット電圧によりオフセット電圧が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、消費電力の低減と共に、高精度の比較動作を可能とするコンパレータ回路提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るコンパレータ回路は、
基準電圧と入力信号の差分を増幅して出力するプリアンプと、ラッチ信号により前記プリアンプの出力信号をラッチするよう構成されてなるラッチ回路とを具備してなるコンパレータ回路であって、
前記プリアンプの出力段と前記ラッチ回路の入力段との間に直列接続されて設けられたキャパシタを有し、前記ラッチ回路のラッチ動作開始前に外部から印加されるリセット信号により前記プリアンプの入力段を開放状態とする一方、前記キャパシタの前記ラッチ回路側の端部に前記プリアンプの出力オフセット電圧を印加可能とし、前記ラッチ回路によるラッチ動作の際に、前記出力オフセットをキャンセル可能に構成されてなるオフセットキャンセル回路と、
外部から入力されるクロック信号に基づいて、前記プリアンプの増幅完了後に前記ラッチ回路のラッチ動作を可能とするラッチ信号を生成、出力するよう構成されてなる遅延生成回路と、
前記ラッチ回路の出力に基づいて当該ラッチ回路における比較判定動作の有無を判別し、前記比較判定動作時にのみ前記プリアンプを動作せしめる制御信号を前記プリアンプに出力可能に構成されてなるパワーダウン生成ロジック回路と、を具備してなるものである。
本発明によれば、ラッチ回路における判定に必要な動作時間以外でのプリアンプの待機消費電力をほぼ零とすることができるので、従来回路に比して消費電力を大幅に削減することができる。また、プリアンプは、そのオフセット電圧がオフセットキャンセル回路を構成するキャパシタによりキャンセルされた状態で、従来と同等の利得を有することから高精度での比較動作を提供することが可能となるという効果を奏するものである。
本発明の実施の形態におけるコンパレータ回路の構成例を示す構成図である。 図1に示されたコンパレータ回路を構成するプリアンプの具体的な回路構成例を示す回路図である。 図1に示されたコンパレータ回路を構成するラッチ回路の具体的な回路構成例を示す回路図である。 プリアンプの負荷の具体回路構成例を示す回路図であって、図4(A)は抵抗負荷の場合の回路図、図4(B)はダイオード負荷の場合の回路図、図4(C)は能動負荷の場合の回路図である。 図1に示されたコンパレータ回路を構成するパワーダウン生成回路の具体回路構成例を示す回路図であって、図5(A)は具体回路図、図5(B)は真理値表である。 図1に示されたコンパレータ回路を構成する遅延生成回路の具体回路構成例を示す回路図であって、図6(A)は第1の具体回路構成例を示す回路図、図6(B)は第2の具体回路構成例を示す回路図、図6(C)は第3の具体回路構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるコンパレータ回路の主要部における信号のタイミングを示すタイミング図である。 従来のコンパレータ回路の構成例を示す構成図である。 図8に示されたコンパレータ回路の主要部における信号のタイミングを示すタイミング図である。 図8に示されたコンパレータ回路のより具体的な回路構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図7を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるコンパレータ回路の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態におけるコンパレータ回路は、プリアンプ101とラッチ回路102とを主たる構成要素としてなるコンパレータ部103と、遅延生成回路(図1においては「DELAY」と表記)104と、パワーダウン生成ロジック回路(図1においては「PW−DW」と表記)105とに大別されて構成されたものとなっている。
まず、コンパレータ部103においては、プリアンプ101及びラッチ回路102と共に、オフセットキャンセル回路106が設けられている。
まず、オフセットキャンセル回路106は、第1及び第2の入力ラインオフセットキャンセルスイッチ(図1においては、それぞれ「SRb1」、「SRb2」と表記)51、52と、第1乃至第4のオフセットキャンセルスイッチ(図1においては、それぞれ「SR1」、「SR2」、「SR3」、「SR4」と表記)53〜56と、第1及び第2のオフセットキャンセル用キャパシタ(図1においては「Coc」と表記)57a,57bとを有して、後述するように構成されてなるものである。
プリアンプ101は正転出力と反転出力の2つの出力を可能としてなるもので、非反転入力端子には、第1の入力ラインオフセットキャンセルスイッチ51、及び、第1の入力端子60を介して第1入力信号(図1においては「Vinp」と表記)が印加されるようになっている一方、反転入力端子には、第2の入力ラインオフセットキャンセルスイッチ52、及び、第2の入力端子61介して第2入力信号(図1においては「Vinm」と表記)が印加されるようになっている。
かかるプリアンプ101は、第2入力信号を基準電圧とし第1入力信号との差分が増幅出力されるようになっている。
また、プリアンプ101の非反転入力端子には、第1のオフセットキャンセルスイッチ53を介して、反転入力端子には、第2のオフセットキャンセルスイッチ54を介して、共にオフセットキャンセル用バイアス電圧Vbが印加可能となっている。
一方、プリアンプ101の正出力端子は第1のオフセットキャンセル用キャパシタ57aを介してラッチ回路102の一方の入力段に接続され、出力電圧Vlinpが入力されるようになっている。
また、プリアンプ101の負出力端子は第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57bを介してラッチ回路102の他方の入力段に接続され、出力電圧Vlinmが入力されるようになっている。
さらに、第1のオフセットキャンセル用キャパシタ57aの一端が接続されたラッチ回路102の一方の入力段には、第3のオフセットキャンセルスイッチ55を介して、また、第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57bの一端が接続されたラッチ回路102の他方の入力段には、第4のオフセットキャンセルスイッチ56を介して、共にオフセットキャンセル用バイアス電圧Vbが印加可能となっている。
なお、第1及び第2の入力ラインオフセットキャンセルスイッチ51,52と、第1乃至第4のオフセットキャンセルスイッチ53〜56は、いずれもトランジスタを用いてなるもので、図1においては省略されているが、オフセットキャンセル用サンプル信号(RST信号)により、その導通、非導通状態が制御されるようになっているものである。
例えば、第1及び第2の入力ラインオフセットキャンセルスイッチ51,52は、RST信号が論理値Lowに相当するレベルの際に導通状態となる一方、RST信号が論理値Highに相当するレベルの際に非導通状態となるよう構成されている。
これに対して、第1乃至第4のオフセットキャンセルスイッチ53〜56は、RST信号が論理値Highに相当するレベルの際に導通状態となる一方、RST信号が論理値Lowに相当するレベルの際に非導通状態となるよう構成されたものとなっている。
ラッチ回路102には、遅延生成回路104により生成、出力されたラッチ信号(LATCH)が入力され、後述するようなタイミングでラッチが行われて、コンパレータ回路出力としての信号Qが出力されるようになっている。
また、ラッチ回路102は、後述するようなラッチ回路102の判定終了検出信号DNを出力し、パワーダウン生成ロジック回路105へ入力されるようになっている。
遅延生成回路104は、外部から入力されるクロック信号CKに対して遅延を施してラッチ信号としてラッチ回路102へ出力するように構成されてなるものである。
一方、パワーダウン生成ロジック回路105は、ラッチ回路102が比較判定動作状態にある場合に、プリアンプ101を動作状態とするようパワーダウン信号(PDB信号)によりプリアンプ101の動作制御を行うよう構成されてなるものである。
図2には、プリアンプ101の具体回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この具体回路構成例について説明する。
第5及び第6のNチャネル型MOS(以下「NMOS」と称する)トランジスタ5,6は差動増幅回路を構成しており、2つの入力電圧Vinp,Vinmを差動増幅するものとなっている。
すなわち、第5のNMOSトランジスタ(図2においては「MS5」と表記)5のゲートには、一方の入力電圧Vinpが入力されるようになっている一方、第6のNMOSトランジスタ6(図2においては「MS6」と表記)のゲートには、他方の入力電圧Vinmが入力されるようになっている。
また、第5及び第6のNMOSトランジスタ5,6の各々のソースは、共に接続されて、第7のNMOSトランジスタ(図2においては「MS7」と表記)7のドレインに接続されている。 そして、このテール電流源用NMOSトランジスタ7のソースはグランドに接続される一方、ゲートには外部からプリアンプ用バイアス電圧Vbnが印加されるようになっている。
さらに、第5のNMOSトランジスタ5のドレインは、第1のNMOSトランジスタ(図2においては「MS1」と表記)1のソースに、第6のNMOSトランジスタ6のドレインは、第2のNMOSトランジスタ(図2においては「MS2」と表記)2のソースに、それぞれ接続されたものとなっている。
第1及び第2のNMOSトランジスタ1,2は、パワーダウンスイッチとして機能するものとなっており、第1及び第2のNMOSトランジスタ1,2のゲートには、後述するようなパワーダウン信号が入力されるようになっている。
一方、第1及び第2のNMOSトランジスタ1,2のドレインには、負荷が接続されると共に、第1のNMOSトランジスタ1のドレインからは出力電圧Vpamが、第2のNMOSトランジスタ2のドレインからは出力電圧Vpapが、それぞれ出力されるようになっている。
さらに、第1のNMOSトランジスタ1のドレインには、第3のPチャネル型MOS(以下「PMOS」と称する)トランジスタ3のドレインが、第2のNMOSトランジスタ2のドレインには、第4のPMOSトランジスタ4のドレインが、それぞれ接続されている。
第3及び第4のPMOSトランジスタ(図2においては、それぞれ「MS3」、「MS4」と表記)3,4のゲートには、パワーダウン信号が入力されるようになっている一方、ソースには、電源電圧AVDDが印加されるようになっている。
図4には、負荷の具体的な構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ説明する。
かかる負荷は、基本的には従来から用いられているものであり、図4(A)には抵抗負荷の例であり、図4(B)は、ダイオード負荷の例であり、図4(C)は能動負荷の例である。
図4(A)において、第1の抵抗器(図4(A)においては「R1」と表記)31の一端は、第1のPMOSトランジスタ1のドレインに接続され、他端には電源電圧AVDDが印加されるものとなっている。
また、第2の抵抗器(図4(A)においては「R2」と表記)32の一端は、第2のPMOSトランジスタ2のドレインに接続され、他端には電源電圧AVDDが印加されるものとなっている。
図4(B)において、第1及び第2のPMOSトランジスタ(図4(B)においては、それぞれ「MOS1」、「MOS2」と表記)33,34のソースは、共に電源電圧AVDDが印加されるようになっている一方、第1のPMOSトランジスタ33のドレインは、ゲートと相互に接続されると共に、第1のNMOSトランジスタ1のドレインに接続されるものとなっている。
また、第2のPMOSトランジスタ34のドレインは、ゲートと相互に接続されると共に、第2のNMOSトランジスタ2のドレインに接続されるものとなっている。
図4(C)において、第1乃至第4のPMOSトランジスタ(図4(C)においては、それぞれ「MOS1」、「MOS2」、「MOS3」、「MOS4」と表記)35a〜35dのソースは、共に電源電圧AVDDが印加されるようになっている一方、
第1及び第3のPMOSトランジスタ35a,35cは、ゲートが相互に接続されると共に、第1のPMOSトランジスタ35aのドレイン、第4のPMOSトランジスタ35dのドレイン、及び、第1のNMOSトランジスタ1のドレインと接続されるようになっている。
また、第2及び4のPMOSトランジスタ35b,35dは、ゲートが相互に接続されると共に、第2のPMOSトランジスタ35bのドレイン、第3のPMOSトランジスタ35cのドレイン、及び、第2のNMOSトランジスタ2のドレインと接続されるようになっている。
図3には、ラッチ回路102の具体回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この具体回路構成例について説明する。
ラッチ回路102は、ダイナミックラッチ回路102aとSRラッチ回路102bに大別されて構成されたものとなっている。
ダイナミックラッチ回路102aにおいて、NMOSトランジスタが用いられたラッチ用第1及び第2のトランジスタ(図3においては、それぞれ「ML1」、「ML2」と表記)11,12は、差動増幅が可能に設けられたものとなっている。すなわち、ラッチ用第1及び第2のトランジスタ11,12は、各々のソースが相互に接続されると共に、同じくNMOSトランジスタを用いたラッチ用第9のトランジスタ(図3においては「ML9」と表記)19のドレインに接続されている。そして、ラッチ用第9のトランジスタ19のソースは、グランドに接続されている一方、ゲートには、ラッチ信号が入力されるようになっている。
一方、ラッチ用第1のトランジスタ11のゲートには、第1のオフセットキャンセル用キャパシタ57aの一端、すなわち、ラッチ回路102側の一端の電圧Vlinpが、また、ラッチ用第2のトランジスタ12のゲートには、第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57bの一端、すなわち、ラッチ回路102側の一端の電圧Vlinmが、それぞれ入力されるようになっている。
さらに、ラッチ用第1のトランジスタ11のドレインは、ラッチ用第3のトランジスタ(図3においては「ML3」と表記)13のソースが、ラッチ用第2のトランジスタ12のドレインは、ラッチ用第4のトランジスタ(図3においては「ML4」と表記)14のソースが、それぞれ接続されている。なお、ラッチ用第3及び第4のトランジスタ13,14は、いずれもNMOSトランジスタが用いられている。
ラッチ用第3及び第4のトランジスタ13,14は、ラッチ用第3のトランジスタ13のゲートとラッチ用第4のトランジスタ14のドレインとが相互に接続されると共に、その接続点は、排他的論理和回路(図3においおては「ExOR」と表記)23の一方の入力端子及び後述する第2のNAND回路22の一方の入力端子に接続される一方、ラッチ用第4のトランジスタ14のゲートとラッチ用第3のトランジスタ13のドレインとが相互に接続されたものとなっている。
また、ラッチ用第3のトランジスタ13のドレインは、ラッチ用第5のトランジスタ(図3においては「ML5」と表記)15のドレイン及びラッチ用第7のトランジスタ(図3においては「ML7」と表記)17のドレインに接続されると共に、後述する第1のNAND回路21の一方の入力端子及び排他的論理和回路23の他方の入力端子に接続されている。
さらに、ラッチ用第4のトランジスタ14のドレインは、ラッチ用第6のトランジスタ(図3においては「ML6」と表記)16のドレイン及びラッチ用第8のトランジスタ(図3においては「ML8」と表記)18のドレインに接続されている。
なお、ラッチ用第5乃至第8のトランジスタ15〜18には、PMOSトランジスタが用いられている。
ラッチ用第5乃至第8のトランジスタ15〜18は、各々のドレインが相互に接続されると共に、ラッチ用第5及び第7のトランジスタ15,17のドレインは、ラッチ用第8のトランジスタ18のゲートに、ラッチ用第6及び第8のトランジスタ16,18のドレインは、ラッチ用第7のトランジスタ17のゲートに、それぞれ接続されたものとなっている。
一方、ラッチ用第5乃至第8のトランジスタ15〜18の各々のソースには、電源電圧AVDDが印加されるようになっている。
そして、ラッチ用第5及び第6のトランジスタ15,16の各々のゲートには、遅延生成回路104からのラッチ信号が入力されるようになっている。
次に、SRラッチ回路102bは、第1及び第2のNAND回路21,22を有して構成されており、第1のNAND回21の出力端子は第2のNAND回路22の他方の入力端子に、第2のNAND回22の出力端子は第1のNAND回路21の他方の入力端子に、それぞれ接続されたものとなっており、第1のNAND回路21の出力端子からコンパレータ回路の出力としての信号Qが得られるようになっている。
一方、排他的論理和回路23の出力端子には、ラッチ回路102における判定動作の終了に対応する判定終了検出信号DNが出力されるものとなっている。
この判定終了検出信号DNは、判定終了時に論理値Highに相当するレベルに変化するものとなっている。
図5には、パワーダウン生成ロジック回路105の具体回路構成例及びその論理値表が示されており、以下、同図を参照しつつ、この具体回路構成例について説明する。
このパワーダウン生成ロジック回路105は、NAND回路24と、AND回路25と、OR回路26とを有して構成されたものとなっている。
NAND回路24の一方の入力端子には、判定終了検出信号DNが入力される一方、他方の入力端子にはクロック信号CKが入力されるようになっている。そして、NAND回路24の出力端子は、AND回路25の一方の入力端子に接続されている。
AND回路25の他方の入力端子にはクロック信号CKが入力されるようになっている一方、出力端子はOR回路26の一方の入力端子に接続されている。
OR回路26の他方の入力端子にはオフセットキャンセル用サンプル信号(RST)が入力されるようになっており、出力端子にはパワーダウン信号(PDB信号)が得られるようになっている。
かかる構成において、PDB信号は、RST信号が論理値Highに相当するレベルで印加された際と、クロック信号印加時からDN信号が論理値Highに相当するレベルの間、論理値Highに相当するレベルとなる(図5(B)参照)。
そして、プリアンプ101は、PDB信号が論理値Highに相当するレベルにある場合に動作状態となり、論理値Lowに相当するレベルでパワーダウンされて、非動作状態となるようになっている。
図6には、遅延生成回路104の具体回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この具体回路構成例について説明する。
最初に、図6(A)を参照しつつ、第1の構成例について説明する。
この第1の構成例における遅延生成回路104は、第1及び第2の差動増幅器41,42と、第1及び第2のインバータ回路43,44とを有して構成されたものとなっている。
第1のインバータ回路43の入力段には、クロック信号CKが印加されるようになっている一方、出力端子は第1の差動増幅器41の非反転入力端子に接続されている。
第1の差動増幅器41は、その反転入力端子にクロック信号CKが入力されるようになっていると共に、パワーダウン信号PDB入力段にクロック信号CKがパワーダウン信号として入力されるようになっている。
さらに、第1の差動増幅器41の正出力端子は、第2の差動増幅器42の非反転入力端子に、負出力端子は、第2の差動増幅器42の反転入力端子に、それぞれ接続されている。
第2の差動増幅器42は、第1の差動増幅器41と同様に、パワーダウン信号PDB入力段にクロック信号CKがパワーダウン信号として入力されるようになっている。
そして、第2の差動増幅器42の正出力端子は第2のインバータ44の入力段に接続され、第2のインバータ44の出力端子にはラッチ信号LATCHが得られるようになっている。
遅延生成回路104は、クロック信号CKを基に、プリアンプ101の動作時間後にラッチ信号LATCHがラッチ回路102へ印加されるよう必要な遅延を行うよう構成されてなるもので、図6(A)の構成例においては、レプリカアンプとしての第1の差動増幅器41によりプリアンプ101と同様の遅延信号を生成することができ、後段の第2の差動増幅器42と第2のインバータ回路44により必要な論理レベルへの増幅が行われるようになっている。
次に、第2の構成例について図6(B)を参照しつつ説明する。
この第2の構成例における遅延生成回路104は、所望する遅延時間に応じて設けられた複数のインバータ回路45−1〜45−nと、マルチプレクサ(図6(B)においては「MUX」と表記)46とを有してなるものである。
複数のインバータ回路45−1〜45−nは直列接続されており、所望する複数の遅延時間に応じて、適宜、インバータ回路45−1〜45−nの出力がマルチプレクサ46の入力段と接続されたものとなっている。
マルチプレクサ46には、選択信号が入力されるようになっており、その入力時間に応じて、所望の遅延信号をラッチ信号LATCHとして得られるようになっている。
かかる構成においては、遅延を細かく調整することができるので、最適なタイミングでラッチ回路102へのラッチ信号の印加が可能となっている。
次に、第3の構成例について、図6(C)を参照しつつ説明する。
この第3の構成例における遅延生成回路104は、第1の遅延設定回路(図6においては「DAMP1」と表記)47aと第2の遅延設定回路(図6においては「DAMP2」と表記)47bと有してなり、第1の遅延設定回路47aの後段側に第2の遅延設定回路47bが縦続接続されて設けられたものとなっている。
しかして、第1の遅延回路47aは、図6(A)に示された回路構成を有してなり、大凡の遅延設定のために用いられる一方、第2の遅延回路47bは、図6(B)に示された構成を有してなるもので、第1の遅延設定回路47aに比してより細かな遅延設定のために用いられるものとなっている。
この第3の構成例の場合、図6(B)に示された第2の構成例に比して、インバータ回路の段数を削減することができるため、基板面積の縮小化が容易となる。
かかる構成においては、遅延の大まかな調整と細かな調整の両方が可能であり、従来に比して使い勝手の良いものとなっている。
次に、本発明の実施の形態におけるコンパレータ回路の動作について、図7に示されたタイミング図を参照しつつ説明する。
まず、リセット信号RSTを印加、すなわち、論理値Highに相当するレベルとする(図7(B)参照)ことにより、第1乃至第4のオフセットキャンセルスイッチ53〜56が導通状態とされると共に、RST信号を基に、パワーダウン信号(PDB信号)が論理値Highに相当するレベルとされ(図7(D)参照)、これによりプリアンプ101が動作状態とされるため、その出力オフセット電圧が、第1、第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57a、57bに印加されることとなる。そのため、プリアンプ101の出力電圧Vpap,Vpamは低下することとなる(図7(E)参照)。
次いで、RST信号が論理値Lowに相当するレベルとなると、第1乃至第4のオフセットキャンセルスイッチ53〜56が非導通状態となるため、第1、第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57a、57bにはオフセット電圧が保持されることとなる。
RST信号のクロック幅はプリアンプ101がセットリングするまでに十分な時間とし、クロックの間隔は、リーク電流による第1、第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57a、57bにおける電荷漏れが、動作精度に影響を与えない程度に設定するのが好適である。
RST信号が論理値Lowに相当するレベルとなると、第1及び第2の入力ラインオフセットキャンセルスイッチ51,52が導通状態となり、入力電圧Vinp,Vinm(図7(A)参照)がプリアンプ101に入力される状態となる。
しかる後、クロック信号CKが論理値Highに相当するレベルで入力されることにより(図7(C)参照)、PDB信号が論理値Highに相当するレベルとなり(図7(D)参照)、プリアンプ101が動作状態となり、その出力電圧が第1、第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57a、57bを介してラッチ回路102の入力段へ印加されることとなる。
この際、プリアンプ101の出力オフセット電圧が、先に第1、第2のオフセットキャンセル用キャパシタ57a、57bの保持電圧によりキャンセルされることとなる。
ここで、本発明の実施の形態におけるプリアンプ101の出力オフセット電圧を従来回路と比較すると、以下のようになる。
まず、例えば、図10に示された構成を有する従来回路におけるプリアンプ101Aの出力オフセット電圧は、下記する式により表される。
VosALL={(VosPREAMP)+(VosCMP/AνPREAMP)1/2
なお、ここで、VosALLはコンパレータ回路全体のオフセット電圧を、VosPREAMPはプリアンプのオフセット電圧を、VosCMPはラッチ回路のオフセット電圧を、それぞれ示しており、AνPREAMPはプリアンプの増幅度を示している。
一方、本発明の実施の形態のコンパレータ回路におけるオフセット電圧は、下記する式により表される。
VosALL=VosCMP/AνPREAMP
このように、本発明の実施の形態においては、従来回路と異なり、プリアンプ101の出力オフセット電圧が完全に除去されるため、回路全体としてのオフセット電圧が従来に比して確実に小さなものとなっている。
しかして、遅延生成回路104により遅延されたクロック信号CKを基に生成されたラッチ信号LATCHが論理値Highに相当するレベルとなると、ラッチ回路102におけるラッチ動作が行われ、ラッチ回路102の内部における電圧Vlp,Vlm(図7(G)参照)が論理レベルまでセットリングされ、0か1かの判定が行われることとなる。
そして、判定終了後、DN信号が論理値Highに相当するレベルとなり(図7(H)参照)、PDB信号は論理値Lowに相当するレベルとなる(図7(D)参照)。
これら一連の動作により、比較動作委に必要な時間だけ、プリアンプ101バイアス電流が供給されることとなる。
高精度の比較動作と消費電力の低減が所望されるコンパレータ回路に適用できる。
101…プリアンプ
102…ラッチ回路
103…コンパレータ部
104…遅延生成回路
105…パワーダウン生成ロジック回路
106…オフセットキャンセル回路

Claims (4)

  1. 基準電圧と入力信号の差分を増幅して出力するプリアンプと、ラッチ信号により前記プリアンプの出力信号をラッチするよう構成されてなるラッチ回路とを具備してなるコンパレータ回路であって、
    前記プリアンプの出力段と前記ラッチ回路の入力段との間に直列接続されて設けられたキャパシタを有し、前記ラッチ回路のラッチ動作開始前に外部から印加されるリセット信号により前記プリアンプの入力段を開放状態とする一方、前記キャパシタの前記ラッチ回路側の端部に前記プリアンプの出力オフセット電圧を印加可能とし、前記ラッチ回路によるラッチ動作の際に、前記出力オフセットをキャンセル可能に構成されてなるオフセットキャンセル回路と、
    外部から入力されるクロック信号に基づいて、前記プリアンプの増幅完了後に前記ラッチ回路のラッチ動作を可能とするラッチ信号を生成、出力するよう構成されてなる遅延生成回路と、
    前記ラッチ回路の出力に基づいて当該ラッチ回路における比較判定動作の有無を判別し、前記比較判定動作時にのみ前記プリアンプを動作せしめる制御信号を前記プリアンプに出力可能に構成されてなるパワーダウン生成ロジック回路と、を具備してなることを特徴とするコンパレータ回路。
  2. 前記遅延生成回路は、前記クロック信号により活性化される第1及び第2の差動増幅器を有し、
    前記第1の差動増幅器は、前記プリアンプと同一構成を有してなり、前記クロック信号と前記クロック信号を反転した反転クロック信号とが入力される一方、 前記第2の差動増幅器は、前記第1の差動増幅器の正転出力と反転出力とが入力され、正転出力の反転信号をラッチ信号として出力可能に構成されてなることを特徴とする請求項1記載のコンパレータ回路。
  3. 前記遅延生成回路は、多段接続されたインバータと、前記多段接続されたインバータの所望の出力を選択、出力可能に構成されてなるマルチプレクサとを具備してなることを特徴とする請求項1記載のコンパレータ回路。
  4. 前記遅延生成回路は、請求項2記載の遅延生成回路と、請求項3記載の遅延生成回路とが縦続接続されてなることを特徴とする請求項1記載のコンパレータ回路。
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