JP5863491B2 - ロードセル - Google Patents

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本発明はロードセルに係り、特に電子秤、台秤、体重計などに使用され、複数の測定レンジを有するロードセルに関する。
電子秤や台秤では、ロバーバル機構を有するビーム型ロードセルが使用されている。このロードセルは一般に、起歪体にメガネ状の貫通孔が穿設されており、上下一対の平行なビームとその端部を繋ぐ固定部、可動部を備えている。一対のビームにはそれぞれ2個所の薄肉部が形成されており、この薄肉部に歪みゲージが貼着されている。このように構成されたロードセルは、可動部に荷重を負荷することによって薄肉部が変形し、歪みゲージによって電気信号に変換され、重量値に換算される。
ところで、この種のビーム型ロードセルは、歪みゲージの特性や起歪体の形状(たとえば薄肉部の厚みや間隔など)によって測定レンジが決まっている。したがって、一つの起歪体では通常、一つの測定レンジでしか測定できず、低秤量と高秤量の両方のレンジで精度良く計量することができない。そこで、特許文献1では、低秤量用と高秤量用の2個の独立した起歪体を上下または左右に配置し、それらを相互に連結している。また、特許文献2では、1つの起歪体に、独立した2個のメガネ状貫通孔を設け、異なる厚みの薄肉部を形成している。
しかし、特許文献1のロードセルは、2個の独立した起歪体を上下または左右に連結配置するため、全体が大型になるという問題がある。同様に、特許文献2のロードセルも、1つの起歪体に2個のメガネ状貫通孔を設けるので、起歪体そのものが大きくなるという問題がある。
このような問題を解消するため、特許文献3のロードセルは、起歪体の内部に別の起歪体を設けた多重構造になっている。このロードセルは、外側の起歪体の可動部(力受部)に内側の起歪体の固定部(基端部)が連結されており、複数の起歪体が直列に接続されている。また、内側の起歪体の変形を途中で抑制するためのストッパー(過負荷防止機構)が外側の起歪体の可動部から突出して形成されている。このロードセルは、内側の起歪体が外側の起歪体の内部に納まっているので、ロードセルを小型化することができる。
特開昭62-32324号公報 特開昭63-201543号公報 特開平7-243922号公報
しかしながら、特許文献3のロードセルは、構成が複雑であり、高い精度を得ることが難しいという問題があった。たとえば、高い精度を必要とする低秤量時には、内側の起歪体だけでなく外側の起歪体も同時に変形するため、両方の起歪体の加工精度が大きく影響するという問題があった。
また、特許文献3のロードセルは、両方の起歪体を別体にすることができないという問題があった。すなわち、両方の起歪体を別部品とした場合、ネジ等の荷重が外側の起歪体の可動部にかかるため、ネジ等も測定精度に影響することになる。このため、特許文献3のロードセルは、両方の起歪体を一体に加工しなければならず、その結果、一度設定した測定レンジを二度と変えることができないという問題もあった。
さらに、特許文献3のロードセルは、内側の起歪体を短くするか、ストッパーを長くする必要があり、直線性の低下またはロードセルの大型化が生じるという問題があった。すなわち、特許文献3のロードセルはその構成上、ストッパーを外側の起歪体の可動部から荷重受け部分まで引き出さなければならないのに対して、内側の起歪体も外側の起歪体の可動部から荷重受け部分まで引き出さなければならない。このため、ストッパーと内側の起歪体を略同じ長さに設計する必要があり、内側の起歪体を長く設計した場合にはストッパーも長くなって大型化するという問題が発生する。逆にストッパーを短くして内側の起歪体も短く設計した場合には直線性が得られにくくなり、精度が低下するという問題が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたものであり、複数の測定レンジを有するロードセルであって、小型且つ高精度のロードセルを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、薄肉部を有する上下一対の平行なビームとその端部に接続された固定部、可動部を有する起歪体を複数備え、該複数の起歪体のうちの少なくとも一つの起歪体が他の起歪体の一対のビームの内側に配置されたロードセルにおいて、前記内側の起歪体は、可動部が荷重受け機構に接続されるとともに、固定部が外側の起歪体の固定部に接続され、前記外側の起歪体の可動部には、前記内側の起歪体が変形して当接するストッパーが設けられることを特徴とする。
本発明のロードセルによれば、荷重が加わると、まず、内側の起歪体の可動部に負荷が付与され、内側の起歪体が変形する。そして、内側の起歪体が変形してストッパーに当接することによって外側の起歪体が変形する。したがって、低秤量時には、内側の起歪体のみが関与するので、高い精度を得ることができる。
また、本発明によれば、内側の起歪体の固定部が外側の起歪体の固定部に接続され、逆にストッパーが外側の起歪体の可動部に設けられているので、内側の起歪体の長さを確保しつつ、ストッパーを短くすることができる。したがって、内側の起歪体の直線性が得られ、精度を向上できるとともに、ストッパーを小さくして小型化することができる。
請求項2の発明は請求項1において、前記内側の起歪体と前記外側の起歪体が別体であり、着脱自在に装着されることを特徴とする。本発明によれば、外側の起歪体と内側の起歪体が着脱自在なので、外側の起歪体のみを変更したり、内側の起歪体のみを変更したり、両方の起歪体を変更するなどによって、測定レンジを自在に変更することができる。
請求項3の発明は請求項1において、前記内側の起歪体と前記外側の起歪体が一体で加工されることを特徴とする。本発明によれば、内側の起歪体と外側の起歪体とが一体品なので、再現性が良くなり、精度を向上させることができる。
請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか1において、前記ストッパーは、前記外側の起歪体の可動部の内側面に突出して形成された突起部であることを特徴とする。本発明によれば、ストッパーが外側の起歪体の可動部の内側面に突出して形成されており、内側の起歪体が変形した際にこの突起に当接される。これにより、内側の起歪体の可動部に付与された荷重が外側の起歪体の可動部に伝わるので、外側の起歪体を変形させることができ、測定レンジを変えることができる。
請求項5の発明は請求項1〜3のいずれか1において、前記ストッパーは、前記外側の起歪体の可動部の内側面に形成された凹部であり、前記内側の起歪体が変形して前記凹部に当接されることを特徴とする。本発明によれば、ストッパーが外側の起歪体の可動部の内側面に凹部として形成されており、変形した内側の起歪体の可動部が当接される。したがって、内側の起歪体の可動部の一部が凹部に入り込んだ形状をしており、ロードセルをさらに小型化することができる。
請求項6の発明は請求項1〜5のいずれか1において、前記内側の起歪体の薄肉部のみに歪みゲージが取り付けられることを特徴とする。本発明によれば、内側の起歪体の薄肉部のみに歪みゲージが取り付けられている。このように内側の起歪体のみに歪みゲージを取り付けた場合であっても(すなわち外側の起歪体に歪みゲージを取り付けなかった場合であっても)測定を行うことができる。
請求項7の発明は請求項1〜5のいずれか1において、前記内側の起歪体の薄肉部及び前記外側の起歪体の薄肉部に歪ゲージが取り付けられることを特徴とする。本発明のロードセルは、内側の起歪体のみに歪みゲージを取り付けた場合でも測定できるが、外側の起歪体に歪みゲージを取り付けることによって、さらに精度の高い測定を行うことができる。
本発明のロードセルによれば、外側の起歪体のビームの間に内側の起歪体が配置されるとともに、内側の起歪体の可動部が荷重負荷機構に接続され、内側の起歪体の固定部が外側の起歪体の固定部に接続されるので、低秤量時には、内側の起歪体のみが変形し、高い精度で計量することができる。
また、本発明のロードセルによれば、ストッパーが外側の起歪体の可動部に設けられているのに対して、内側の起歪体の固定部が外側の起歪体の固定部に接続されているので、内側の起歪体の長さを確保しつつ、ストッパーを短くすることができる。したがって、内側の起歪体の直線性を得ることができ、且つ、ストッパーを小さくして小型化することができる。
本実施の形態のロードセルを模式的に示す縦断面図 比較例のロードセルを示す縦断面図 図1のロードセルの作用を示す説明図 外起歪体や内起歪体を交換した状態を示す図 外起歪体に歪みゲージを取り付けたロードセルを示す縦断面図 ストッパーの構成が異なるロードセルを示す縦断面図 3重構造のロードセルを示す縦断面図
以下、添付図面に従って本発明に係るロードセルの好ましい実施形態について説明する。図1は、本実施の形態のロードセル10の構成を模式的に示す縦断面図である。
同図に示すように、ロードセル10は、外側に配置された起歪体(以下、外起歪体という)20と、内側に配置された起歪体(以下、内起歪体という)30の二重構造になっている。
外起歪体20は、細幅な直方体状の金属ブロックに眼鏡状の貫通孔を形成することによって構成されており、上下に配置された一対の平行なビーム22と、それらの一方の端部を接続する固定部24、他方の端部を接続する可動部26を備える。各ビーム22は2箇所が薄く形成されており、この薄肉部22Aで変形するようになっている。
固定部24は、天秤等のケース12にネジ等で固定される。また、反対側の可動部26は、前述の薄肉部22Aが変形することによって、上下に変位するようになっている。この可動部26には、ストッパー28が一体加工により突出形成されている。ストッパー28は、可動部26の内側の側面から突出するように形成されており、後述する内起歪体30が荷重によって変形した際、可動部36が当接するようになっている。なお、本実施の形態では、ストッパー28を可動部26と一体加工により形成したが、これに限定するものではなく、別体から成るストッパー28を可動部26に着脱自在に取り付けるようにしてもよい。この場合には、内起歪体30の形状等に応じて、ストッパー28の大きさや位置を変更することができる。
一方、内起歪体30は、外起歪体20よりも小さく(特に高さ方向に小さく)形成されており、外起歪体20の上下のビーム22の間に配置される。内起歪体30は、外起歪体20と同様に、細幅な直方体状の金属ブロックに眼鏡状の貫通孔を形成することによって構成されており、上下に配置された一対の平行なビーム32と、それらの一方の端部を接続する固定部34、他方の端部を接続する可動部36を備える。各ビーム32は2箇所が薄く形成されており、この薄肉部22で変形するようになっている。薄肉部32Aの背面側(すなわち、上側のビーム32の上面側と、下側のビーム32の下面側)にはそれぞれ、歪みゲージ39が貼着されている。歪みゲージ39はブリッジ回路を成すように接続されており、薄肉部22Aが変形した際に電流が流れるようになっている。
内起歪体30の固定部34は、外起歪体20の固定部24に固定される。その固定方法は特に限定するものではないが、たとえばネジを外起歪体20の外側から固定部24を貫通させて内起歪体30の固定部34に螺合することによって固定される。なお、本実施の形態では内起歪体30の固定部34を外起歪体20の固定部24に直接、固定するようにしたが、これに限定するものではなく、内起歪体30の固定部34をケース12に固定し、外起歪体20に間接的に固定するようにしてもよい。また、外起歪体20と内起歪体30の装着位置に、両者の位置決めを行う手段、たとえば外起歪体20に凸部を形成し、内起歪体30に凹部を形成し、両者を嵌合させるようにしてもよい。
一方、内起歪体30の可動部36は、荷重を受ける荷重受け機構(たとえば天秤の受け皿を支持する支持部材)に連結される。その連結方法は特に限定するものではないが、たとえば荷重受け機構が上側のビーム22を避けて、可動部36の幅方向の左右両側(或いは一方側)で荷重受け機構に連結される。または、上側のビーム22に開口が形成され、その開口に荷重受け機構が挿通され、可動部36の上面に連結される。このように構成された内起歪体30は、可動部36に荷重が加わることによって、薄肉部32Aが変形し、可動部36が上下方向に変位される。
次に上記の如く構成されたロードセル10の作用について図3に基づいて説明する。
図3は荷重の負荷によってロードセル10が変化する様子を示している。図3(a)は低秤量レンジでの状態であり、図3(b)は低秤量レンジから高秤量レンジに切り替わる際の状態であり、図3(c)は高秤量レンジの状態である。
上述したようにロードセル10は、内起歪体30の固定部34が外起歪体20の固定部24に固定されている。そして、無負荷の状態では内起歪体30の可動部36はストッパー28や外側起歪体20に非接触の状態にある。したがって、矢印に示すように内起歪体30の可動部36に荷重を付与し始めると、まず、図3(a)に示すように内起歪体30のみが変形する。このため、低秤量レンジでは、外起歪体20が変形しないので、外起歪体20の加工精度等が影響することがなく、高い精度を簡単に得ることができる。
荷重が大きくなり、しきい値を超えると、図3(b)に示すように、内起歪体30の可動部36がストッパー28に当接する。これにより、内起歪体30の可動部36に付与した荷重は外起歪体20に伝わるので、外起歪体20も変形するようになる。よって、特性が切り替わり、高秤量レンジでの計量が可能となる。
高秤量レンジでは、図3(c)に示すように、荷重に応じて外起歪体20と内起歪体30が変形する。その際、内起歪体30の可動部36がストッパー28に当接した状態が維持され、内起歪体30の可動部36と外起歪体20の可動部26が一体となって変位する。したがって、内起歪体30に取り付けた歪みゲージ39の検出値から計量値を求めることができる。
このように本実施の形態によれば、内起歪体30の固定部34が外起歪体20の固定部24に固定されており、内起歪体30の可動部36がストッパー28に当接することによって外起歪体20が変形するように構成されているので、低秤量レンジでは内起歪体30のみが変形する。したがって、特に高い精度が必要な低秤量時には外起歪体20の影響がないので、高精度を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、内起歪体30の固定部34がストッパー28の反対側に固定される構造であり、内起歪体30の長さを確保しつつ、ストッパー28の強度を確保することができる。これを具体的に説明する。図2には比較例のロードセル50が示されている。比較例のロードセル50は、内起歪体30の固定部34が外起歪体20の可動部26に固定されている。この場合、ストッパー52は、外起歪体20の可動部26から内起歪体20の可動部36の位置まで引き出す必要がある。これは、ストッパー52を外起歪体20の固定部24から引き出すと、内起歪体20の可動部36がストッパー52に当接した際に全ての起歪体20、30の変形が止まってしまうためである。
このようにストッパー52を外起歪体20の可動部26から引き出した場合、ストッパー52は必然的に内起歪体30と殆ど同じ長さになる。たとえば内起歪体30を長くした場合は、ストッパー28も長くなるため、ストッパー52は強度の面で不利になる。この場合、ストッパー52を太くしなければならず、ロードセル50が大型化するという問題が発生する。逆に内起歪体20を短くした場合は、ストッパー28を短くすることができるが、内起歪体30を短くしたために直線性が得られにくくなり、精度が低下するという問題が発生する。したがって、比較例のロードセル50は、小型化と高精度化の両方を同時に達成することができなかった。
これに対して、本実施の形態では、内起歪体30の固定部34は外起歪体20の固定部24に固定され、ストッパー28は外起歪体20の可動部26に形成されている。すなわち、内起歪体30の固定部36とストッパー28は反対側に配置されている。したがって、内起歪体30の長さを確保しつつ、ストッパー28を短くすることができる。これにより、直線性が得られやすくなるとともにストッパー28を小さくすることができ、小型化と高精度化の両方を同時に達成することができる。
さらに、本実施の形態によれば、内起歪体30が外起歪体20に着脱自在なので、内起歪体30、外起歪体20を特性の違うものに変更することによって、測定レンジを簡単に変更することができる。たとえば図4(a)に示すロードセルは、図1のロードセル10と比較して、薄肉部22A同士の間隔D1が異なる外起歪体21に変更している。また、図4(b)に示すロードセルは、図1のロードセル10と比較して、薄肉部32A同士の間隔D2が異なる内起歪体31に変更している。このように薄肉部22Aの間隔D1の異なる外起歪体21や、薄肉部32Aの間隔D2の異なる内起歪体31に変更することによって、簡単に測定レンジを変更することができる。なお、薄肉部22A、32Aの間隔だけでなく、薄肉部22A、32Aの厚みや、貫通孔の形状そのものを変化させるようにしてもよい。このように本実施の形態のロードセル10によれば、外起歪体20と内起歪体30が着脱自在なので、測定レンジを簡単に変更することができる。
なお、上述した実施形態は、外起歪体20と内起歪体30を別体として構成したが、これに限定されるものではなく、一体加工品としてもよい。この場合には、外起歪体20と内起歪体30との組み付け精度が不要になるので、測定精度をさらに向上させることができる。
また、上述した実施形態は、内起歪体30のみに歪みゲージ39を取り付けたが、図5に示すように外起歪体20の薄肉部22Aに歪みゲージ29を取り付けてもよい。この場合には、歪みゲージ29で外起歪体20の変形を感知することによって、測定レンジの切り替えのタイミングを判断するとよい。
また、上述した実施形態はストッパー28を外起歪体20の内側面から突出させたが、ストッパー28の形状や構成はこれに限定されるものではなく、内起歪体30が変形した際に当接するように構成されていればよい。たとえば図6に示すロードセルは、外起歪体20の可動部26の内側面に凹部26Aが形成され、その凹部26Aの内部に内起歪体30の可動部36の一部が配設されている。このロードセルは、内起歪体30が変形することによって、内起歪体30の可動部36が外起歪体20の凹部26Aに当接される。これにより、内起歪体30に付与した負荷が外起歪体20に伝わり、外起歪体20が変形される。このロードセルによれば、ストッパー28を突出させるスペースが不要になるので、さらなる小型化が可能である。なお、外起歪体20の可動部26に凹部26Aを設ける代わりに貫通孔を形成し、この貫通孔に内起歪体20を挿通させるようにしてもよい。この場合にも内起歪体20が変形することによって、貫通孔の側面に当接するので、ストッパーとして作用する。
また、上述したロードセルは、外起歪体20と内起歪体30とから成る2重構造の場合で説明したが、本発明のロードセルはこれに限定されるものではなく、3重以上としてもよい。たとえば図7に示すロードセルは、外起歪体20、中起歪体40、内起歪体30から成る三重構造であり、外起歪体20の内側に中起歪体40が配設され、中起歪体40の内側に内起歪体30が配設される。中起歪体40は外起歪体20と同様に、細幅な直方体状の金属ブロックに眼鏡状の貫通孔を形成することによって構成されており、上下に配置された一対の平行なビーム42と、それらの一方の端部を接続する固定部44、他方の端部を接続する可動部46を備える。各ビーム42は2箇所で薄く形成されており、この薄肉部42Aが変形するようになっている。
中起歪体40の固定部44は、外起歪体20の固定部24に固定されており、この中起歪体40の固定部44に内起歪体30の固定部34が固定される。なお、中起歪体40の固定部44をケース12に固定したり、内起歪体30の固定部34をケース12や外起歪体20の固定部24に固定してもよい。
中起歪体40の可動部46にはストッパー48が形成されており、内起歪体30は変形した際にこのストッパー48に当接される。また、外起歪体20のストッパー28は、中起歪体40が変形した際に当接するように構成される。
上記の如く構成された三重構造のロードセルは、負荷を付与すると、まず内起歪体20のみが変形する。そして、内起歪体20がストッパー48に当接することによって、中起歪体40が変形を開始し、低秤量レンジから中秤量レンジに切り替わる。そして、中起歪体40がストッパー28に当接することによって、外起歪体20が変形を開始し、中秤量レンジから高秤量レンジに切り替わる。
このように構成された三重構造のロードセルの場合にも、低秤量レンジでは内起歪体20のみが変形するので、高精度を得ることができる。また、ストッパー28、48が内起歪体30の固定部34、中起歪体40の固定部44の反対側に配置されているので、ストッパー28、48を短くしつつ、内起歪体30、中起歪体40の長さを確保することができる。したがって、小型化と高精度化の両方を同時に達成することができる。
10…ロードセル、12…ケース、20…外起歪体、22…ビーム、24…固定部、26…可動部、28…ストッパー、29…歪みゲージ、30…内起歪体、32…ビーム、34…固定部、36…可動部、39…歪みゲージ、40…中起歪体、42…ビーム、44…固定部、46…可動部、48…ストッパー、50…比較例のロードセル、52…比較例のストッパー

Claims (7)

  1. 薄肉部を有する上下一対の平行なビームとその端部に接続された固定部、可動部を有する起歪体を複数備え、該複数の起歪体のうちの少なくとも一つの起歪体が他の起歪体の一対のビームの内側に配置されたロードセルにおいて、
    前記内側の起歪体は、可動部が荷重受け機構に接続されるとともに、固定部が外側の起歪体の固定部に接続され、
    前記外側の起歪体の可動部には、前記内側の起歪体が変形して当接するストッパーが設けられることを特徴とするロードセル。
  2. 前記内側の起歪体と前記外側の起歪体が別体であり、着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載のロードセル。
  3. 前記内側の起歪体と前記外側の起歪体が一体で加工されることを特徴とする請求項1に記載のロードセル。
  4. 前記ストッパーは、前記外側の起歪体の可動部の内側面に突出して形成された突起部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のロードセル。
  5. 前記ストッパーは、前記外側の起歪体の可動部の内側面に形成された凹部であり、前記内側の起歪体が変形して前記凹部に当接されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のロードセル。
  6. 前記内側の起歪体の薄肉部のみに歪みゲージが取り付けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のロードセル。
  7. 前記内側の起歪体の薄肉部及び前記外側の起歪体の薄肉部に歪ゲージが取り付けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のロードセル。
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