JP5862700B2 - プレスフィット用コネクタ端子およびその製造方法 - Google Patents

プレスフィット用コネクタ端子およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、プリント回路基板の導電性のスルーホールに挿着して使用されるプレスフィット用コネクタ端子およびその製造方法に関する。
プレスフィット用コネクタ端子については、従来、端子の接触部断面の形状がニードルアイやC型,N型,Σ型など様々な種類があるが、本発明に関連するものとして、特許文献1〜3に記載された従来のプレスフィット用コネクタ端子が知られている。
図22に示す特許文献1に記載の基板接続用板端子1000は、回路基板のスルーホールに圧入される基板圧入部1001の板厚方向に貫通形成されたたわみ空間1002の両側に形成され、板幅方向に弾性変形する弾性接触部1003と、たわみ空間1002内に形成され、板厚方向に弾性変形する複数の板ばね接触片1004とを備えたものである。
図23Aおよび図23Bに示す特許文献2に記載の導電性端子(プレスフィット用コンタクト1100)は、細長い先端部1101と先端部1101から平面的に幅広く延出し、一部に貫通穴1102が形成されたプレスフィット部1103,1104とを有し、スルーホール1110の内側面と接合するプレスフィット部1103,1104の接合部1105,1106は、長手方向の中心線に垂直な切断面における中心線が通る中心点に関して点対称に曲げられて、スルーホール1110の直径方向に対向する2つの接合面1111,1112において接合される。
図24に示す特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子1200は、弾力性を有する1枚の金属板に所定の曲げ加工を施すことによって形成されたものである。このプレスフィット用コネクタ端子1200は、横断面がU字形状をなすピン部1201およびその先端側に設けられた中軸部1202と、く字形状をなす複数の接触片1203をその長手方向を中軸部1202の長手方向に沿わせ且つ外に凸をなす状態で中軸部1202を囲繞するように配置して形成された接触部1204と、を備えたものである。この接触部1204を構成する複数の接触片1203の先端側および基端側には、それぞれ中軸部1202を包囲する断面C字形状の連設部1205,1206が設けられている。
特開2005−310626号公報 特開2008−59812号公報 特開2013−65543号公報
しかし、特許文献1に記載の基板接続用板端子1000では、板厚方向に弾性変形する複数の板ばね接触片1004が、スルーホールの内周面に面接触するものの、板幅方向に弾性変形する弾性接触部1003が、スルーホールの内周面に、板厚による端面で接触する。
また、特許文献2に記載のプレスフィット用コンタクト1100では、プレスフィット部1103,1104の接合部1105,1106が、点対称に曲げられて、スルーホール1110の接合面1111,1112において接触しているが、やはり、特許文献1と同様に、板厚による端面で接触している。
スルーホールの内周面と接触する端面は、金属板を打ち抜くことによりできる破断面であるため、打ち抜き方向に沿って粗い凹凸ができる。従って、従来のプレスフィット用コネクタ端子をスルーホールに挿入すると、この破断面がスルーホールの内周面と接触することで、スルーホールに傷が付いたり、亀裂が入ったりするおそれがある。
更に、特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子1200では、スルーホールの内周面を内側から、それぞれの接触片が面接触するため、安定した接触が得られる。しかし、特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子1200では、接触片1203の先端側および基端側に設けられた連設部1205,1206を断面C字形状に折り曲げることで接触部1204を形成しているため、接触片1203をスルーホールの内周面に接触させるには、連設部1205,1206の展開状態の長さをスルーホールの直径の3倍近く確保する必要がある。
帯状金属板から、プレスフィット用コネクタ端子1200を多数個取りするときには、帯状金属板の長さ方向(プレスフィット用コネクタ端子の配列方向)に沿って、展開状態のプレスフィット用コネクタ端子1200を一列に順次打ち抜く。
従って、プレスフィット用コネクタ端子1200の板幅方向の寸法が大きいと、多数個取りするときの数量が減ってしまうため、量産性が低下してしまう。
また、接触部1204は、折り返し部1207にて折り返して、中軸部1202を囲繞するように配置されるため、帯状金属板の幅方向(プレスフィット用コネクタ端子自体の長さ方向)に対しても、ピン部1201、中軸部1202および接触部1204が必要であり、プレスフィット用コネクタ端子1200を製造するときには、幅広い帯状金属板を準備する必要がある。
そこで本発明は、高い量産性を有すると共に、スルーホールの内周面と安定した接触が確保できることで、高い接触信頼性を図ることができるプレスフィット用コネクタ端子およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、リント回路基板に形成されたスルーホールに挿入される、弾力性を有する金属板からなるプレスフィット用コネクタ端子であって、前記スルーホールに接触する棒状の複数の接触片が板幅方向に並んだ接触部を備え、前記接触部は、前記板幅方向の両端部に配置され、前記板幅方向に出っ張った棒状の腕部に両端が接続された板幅方向用接触片と、前記板幅方向用接触片に挟まれた状態で配置され、前記板幅方向に直交する板厚方向に出っ張って、前記スルーホールの内周面に対向する板厚方向用接触片とを備え、前記腕部は、前記板幅方向用接触片を、前記板厚方向に更に起立させた状態で前記スルーホールの内周面に対向させた、ことを特徴とする。
本発明のプレスフィット用コネクタ端子によれば、板厚方向用接触片が、板厚方向に出っ張って、接触部の板厚方向におけるスルーホールの内周面に対向して接触するだけでなく、板幅方向用接触片が、板厚方向に起立すると共に、板幅方向に出っ張って、接触部の板幅方向におけるスルーホールの内周面に対向して、それぞれ面接触する。従って、接触片が、スルーホールに、傷付けたり、亀裂を入れたりすることなく、安定した接触を確保することができる。また、接触部が、板幅方向に並ぶ接触片により形成され、板幅方向用接触片が起立させて形成されているため、接触部は、特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子より、展開状態のときの板幅を狭くすることができる。更に、接触部は折り返して形成されていないため、展開状態の帯状金属板の板幅(プレスフィット用コネクタ端子自体の長さ方向)も短くすることができる。
ここで、「出っ張る」とは、湾曲させたり突出させたりして、接触片の接触面側が凸形状に膨出した状態をいう。
前記板幅方向用接触片は、起立方向が、互いに反対方向であることが望ましい。板幅方向用接触片の起立方向が互いに反対方向であると、板幅方向用接触片によるスルーホールへの接触位置について、偏りを小さいものとすることができる。
前記板幅方向用接触片は、起立方向が、同じ方向であることが望ましい。板幅方向用接触片の起立方向が同じ方向であると、板幅方向用接触片が、板厚方向用接触片の両側で、板厚方向の一側または他側のいずれかにおいて、スルーホールに接触して、本発明のプレスフィット用コネクタ端子全体をしっかりと支持するため、板幅方向用接触片は板厚方向用接触片による接触圧との均衡を保つことができる。
前記板厚方向用接触片は、隣り合う接触片の出っ張り方向が、互いに反対方向であることが望ましい。板厚方向用接触片の出っ張り方向が互いに反対方向であると、板厚方向用接触片によるスルーホールへの接触位置について、偏りを小さいものとすることができる。
前記板幅方向用接触片の起立方向および前記板厚方向用接触片の出っ張り方向が、一端側の前記板幅方向用接触片から他端側の前記板幅方向用接触片に向かって、交互に反対方向であることが望ましい。このように板幅方向用接触片を起立させ、板厚方向用接触片を出っ張らせることで、更に、スルーホールへの接触位置について、均等に、かつ偏りを少ないものとすることができる。
前記板幅方向用接触片は、前記板厚方向用接触片との間に、腕部が設けられていることが望ましい。腕部が折り曲げられて、板幅方向用接触片を起立状態にすることにより、板幅方向用接触片がスルーホールの内周面に接触したときの弾性力を向上させることができる。
前記接触部の先端部に、板幅が挿入方向に向かうに従って細くなる先細部が設けられていることが望ましい。スルーホールに対して接触部がずれても、先細部によりプレスフィット用コネクタ端子の中心軸が、スルーホールの中心方向に移動させられ、挿入方向を矯正することができる。
本発明のプレスフィット用コネクタ端子は、プリント回路基板に形成されたスルーホールに挿入されるプレスフィット用コネクタ端子の製造方法であって、弾力性を有する1枚の金属板を打ち抜くことにより、板幅方向に並ぶ棒状の複数の接触片のうち、前記板幅方向の両端部に位置する接触片の両端を接続する腕部であり、前記板幅方向に出っ張った腕部を、前記板幅方向に直交する板厚方向に起立させて、前記スルーホールの内周面に対向する板方向用接触片を形成する工程と、前記板幅方向用接触片に挟まれた接触片を、前記板厚方向に出っ張らせて、前記スルーホールの内周面に対向する板厚方向用接触片を形成する工程とを含むプレスフィット用コネクタ端子の製造方法によって、製造することができる。
本発明のプレスフィット用コネクタ端子によれば、板幅方向用接触片と板厚方向用接触片とが、板幅方向に並ぶ接触片により形成され、それぞれが、スルーホールの内周面に面接触するので、展開状態の帯状金属板の板幅(プレスフィット用コネクタ端子自体の長さ方向)を狭くすることができ、かつスルーホールに安定した接触を確保することができる。従って、本発明は、高い量産性を有すると共に、スルーホールの内周面と安定した接触状態が確保できることで、高い接触信頼性を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係るプレスフィット用コネクタ端子を上方から見た斜視図である。 図1に示すプレスフィット用コネクタ端子を下方から見た斜視図である。 図1に示すプレスフィット用コネクタ端子の正面図である。 図1に示すプレスフィット用コネクタ端子の製造方法を説明するための図であり、金属板を打ち抜いて係止用凸部を形成した状態の斜視図である。 図4に示す展開状態のプレスフィット用コネクタ端子の正面図である。 図4に示す展開状態のプレスフィット用コネクタ端子から、接触片を出っ張らせた状態の一部拡大斜視図である。 図6に示す接触片を出っ張らせた状態の正面図である。 図6に示す接触片を出っ張らせた状態から、両端部に位置する接触片を起立させて板幅方向用接触片を形成した状態の一部拡大斜視図である。 図8に示す板幅方向用接触片を形成した状態の正面図である。 図1に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホールに位置合わせした状態の図である。 図10に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホール側から見た図である。 図10に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホールに挿入した状態の図である。 図12に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホール側から見た図である。 本発明の実施の形態2に係るプレスフィット用コネクタ端子を上方から見た斜視図である。 図14に示すプレスフィット用コネクタ端子の一部拡大斜視図である。 図14に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホールに挿入した状態の図である。 図16に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホール側から見た図である。 本発明の実施の形態3に係るプレスフィット用コネクタ端子を上方から見た斜視図である。 図18に示すプレスフィット用コネクタ端子の一部拡大斜視図である。 図18に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホールに挿入した状態の図である。 図20に示すプレスフィット用コネクタ端子をスルーホール側から見た図である。 特許文献1に記載の基板接続用板端子を示す斜視図である。 特許文献2に記載の導電性端子(プレスフィット用コンタクト)を示す斜視図である。 図23Aに示すプレスフィット用コンタクトがスルーホールに挿入された状態の図である。 特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子を示す斜視図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るプレスフィット用コネクタ端子について、図面に基づいて説明する。
図1から図3に示す本実施の形態1に係るプレスフィット用コネクタ端子100は、弾力性を有する1枚の帯状金属板を加工することによって形成される。
プレスフィット用コネクタ端子100は、先端部に位置する先細部10と、プリント回路基板の導電性のスルーホールに接触する接触部20と、端子本体部30とを備えている。
先細部10は、略三角形状に形成され、スルーホールへの挿入方向Fに向かうに従って徐々に板幅が細くなるように傾斜部10aが形成されている。
接触部20は、板幅方向Xに並ぶ接触片21により形成されている。
板幅方向Xの両端部の接触片211,212は、起立すると共に、板幅方向Xに出っ張らせて、それぞれの板幅方向用接触片22が形成されている。板幅方向用接触片22は、起立方向が、互いに反対方向である。つまり、接触片211による一方の板幅方向用接触片22は一側に起立しており、接触片212による他方の板幅方向用接触片22は他側に起立している。
ここで、一側とは、プレスフィット用コネクタ端子100の板幅方向を中心として、板厚方向の一方側をいう。また、他側は、一側の反対側で、板厚方向の他方側をいう。
板幅方向用接触片22に挟まれた1以上の接触片21は、板厚方向Yに出っ張らせて、それぞれの板厚方向用接触片23が形成されている。板厚方向用接触片23は、板幅方向用接触片22を含めて隣り合う接触片21の起立方向および出っ張り方向が互いに反対方向である。
本実施の形態1では、板厚方向用接触片23は、接触片213,214を一対設けられており、隣り合う接触片213,214の出っ張り方向が、互いに反対方向である。
そして、一側に起立した板幅方向用接触片22(接触片211)側の板厚方向用接触片23(接触片213)は、出っ張り方向が他側に向けられ、他側に起立した板幅方向用接触片22(接触片212)側の板厚方向用接触片23(接触片214)は、出っ張り方向が一側に向けられている。
このように、接触片211〜214が折り曲げられ、板幅方向用接触片22と板厚方向用接触片23とが形成されていることで、接触部20は、プレスフィット用コネクタ端子100の中心軸Lを対称点(対称中心)として、180度反転させても同じ位置関係となる点対称に形成されている。
板幅方向用接触片22は、板厚方向用接触片23との間に、腕部24が設けられている。
端子本体部30には、接触部20の反対側に設けられたピン部31と、接触部20とピン部31との間に設けられたショルダ部32と、ピン部31のショルダ部32寄りの部分の両側縁に設けられた圧入係止部33と、板厚方向Yに突出した係止用凸部34とが形成されている。
ピン部31は、針状に形成され、プリント回路基板に挿入される。ショルダ部32は、ピン部31の板幅より突出した矩形状の突起である。圧入係止部33は、楔状に、板幅方向Xに左右一対突出して形成されている。また、係止用凸部34は、端子本体部30の圧入係止部33が形成されている位置に、板厚方向Yに突出して形成されている。
複数のプレスフィット用コネクタ端子100のピン部31をそれぞれ絶縁樹脂製のハウジング(図示せず)の挿入孔(図示せず)に挿入することによって電気コネクタ(図示せず)を形成するとき、複数の圧入係止部33と係止用凸部34とが挿入孔の内周面に食い込んで係止作用を発揮する。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係るプレスフィット用コネクタ端子100の製造方法を図面に基づいて説明する。
まず、図4および図5に示すように、帯状金属板に対して、先細部10と、折り曲げ前の接触部20と、端子本体部30との輪郭形状に基づいて打ち抜く。図4および図5に示す端子本体部30では、係止用凸部34が、端子本体部30を他側から押圧して、反対側の一側に突出させて形成されている。
このとき、折り曲げ前の接触部20は、板幅方向用接触片22と板厚方向用接触片23との間(接触片211と接触片213との間、接触片212と接触片214との間)にスリット25が打ち抜きにより形成されることで、板幅方向用接触片22の両端部と、板厚方向用接触片23の両端部とのそれぞれの間に、腕部24が形成される。
次に、図6および図7に示すように、接触片213,214を、折り曲げ加工により、板厚方向Yに湾曲させて出っ張らせる。例えば、接触片213,214の出っ張り方向は、接触片214が一側に出っ張り、接触片213が他側に出っ張ることで、互いに反対方向である。
接触片211,212も、折り曲げ加工により、板厚方向Yに湾曲させて出っ張らせる。接触片211,212の出っ張り方向は、接触片211が他側に出っ張り、接触片212が一側に出っ張ることで、互いに反対方向である。接触片211,212の撓み度合いは、接触片213,214より小さくなるようにする。
接触片211〜214が外側に向かって出っ張ることで、接触面が凸曲面に形成される。
接触片213,214は、図4および図5に示す状態では切れ目なく繋がった状態であるが、繋がった状態の接触片213,214を板厚方向Yのそれぞれ反対方向へ押圧して分離させて出っ張らせる。
図8および図9に示すように、接触片211,212のそれぞれを、板幅方向Xと直交する板厚方向Yに起立させて、板幅方向用接触片22を形成する。例えば、接触片211は一側に起立し、接触片212は他側に起立することで、接触面211s,212sがそれぞれ板幅方向Xの外側に向く。
このような各工程により、プレスフィット用コネクタ端子100を製造することができる。
なお、本実施の形態1では、板厚方向用接触片23を出っ張らせると共に、板幅方向用接触片22を出っ張らせた後に、板幅方向用接触片22を起立状態としているが、板幅方向用接触片22を先に起立状態とした後に、板厚方向用接触片23を出っ張らせてもよい。
次に、プレスフィット用コネクタ端子100をプリント回路基板に接続するときの状態を、図面に基づいて説明する。
図10および図11に示すように、プリント回路基板Pに形成されたスルーホールHの中心に、プレスフィット用コネクタ端子100の中心軸Lを合わせて、スルーホールHの上方にプレスフィット用コネクタ端子100を位置させる。
そして、プレスフィット用コネクタ端子100を真っ直ぐ下降させて、スルーホールHに、まずは先細部10を挿入する。例えば、スルーホールHの中心と、プレスフィット用コネクタ端子100の中心軸Lとの位置がずれることで、スルーホールHに対して接触部20がずれて、先細部10の傾斜部10aがスルーホールHの周縁に当接したとしても、先細部10の傾斜部10aによりプレスフィット用コネクタ端子100の中心軸Lが、スルーホールHの中心方向に移動させられ、挿入方向を矯正することができる。
図12および図13に示すように、プレスフィット用コネクタ端子100の接触部20がスルーホールHに挿入されると、板幅方向用接触片22は、腕部24が撓み、接触面211sおよび接触面212sが、接触部20の板幅方向XにおけるスルーホールHの内周面Sに対向した状態で当接する。また、板厚方向用接触片23は弾性変形しながら、接触面213sおよび接触面214sが、接触部20の板厚方向YにおけるスルーホールHの内周面Sに対向した状態で当接する。
このように、プレスフィット用コネクタ端子100によれば、板厚方向用接触片23が、板厚方向Yに出っ張って、接触部20の板厚方向YにおけるスルーホールHの内周面Sに対向して接触するだけでなく、板幅方向用接触片22が、板厚方向Yに起立すると共に、板幅方向Xに出っ張って、接触部20の板幅方向XにおけるスルーホールHの内周面Sに対向して面接触するので、スルーホールHを傷付けたり、亀裂を入れたりすることなく、安定した接触を確保することができる。従って、プレスフィット用コネクタ端子100は、スルーホールHの内周面Sと安定した接触が確保できることで、高い接触信頼性を図ることができる。
また、接触部20が、板幅方向Xに並ぶ接触片211〜214により形成され、板幅方向用接触片22が起立させて形成されているため、特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子より、板幅方向の寸法を小さくすることができる。従って、プレスフィット用コネクタ端子100は、帯状金属板の長さ方向(プレスフィット用コネクタ端子の配列方向)に対して、特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子より多数個取りすることができる。更に、接触部20は折り返して形成されていないため、特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子より、展開状態の帯状金属板の板幅(プレスフィット用コネクタ端子自体の長さ方向)を短くすることができる。従って、プレスフィット用コネクタ端子100は、帯状金属板の幅方向に対して、特許文献3に記載のプレスフィット用コネクタ端子より幅が狭い金属板を使用することができる。このように、プレスフィット用コネクタ端子100は、優れた量産性を有している、
また、図8および図9に示すように、接触部20が、4本の接触片211〜214から形成されている。そして、板幅方向用接触片22は、一方の接触片211が一側に起立していると共に、他方の接触片212が一側とは反対となる他側に起立している。更に、一側に起立した板幅方向用接触片22の接触片211に隣接する板厚方向用接触片23の接触片213は、他側に出っ張っていると共に、他側に起立した板幅方向用接触片22の接触片212に隣接する板厚方向用接触片23の接触片214は、一側に出っ張っている。
このように、板幅方向用接触片22の起立方向および板厚方向用接触片23の出っ張り方向が、一端側に起立している板幅方向用接触片22(接触片211)から他端側に起立している板幅方向用接触片22(接触片212)に向かって、交互に反対方向としている。そのため、図12および図13に示すように、スルーホールHの内周面Sに対して、四方向から接触するので、均等に、かつ偏りなく安定した接触を図ることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るプレスフィット用コネクタ端子を図面に基づいて説明する。なお、図14から図17においては、図1と図2、図8、図12および図13と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図14および図15に示す本実施の形態2に係るプレスフィット用コネクタ端子100Aは、3本の接触片21による接触部20Aを有している。
この接触部20Aは、板幅方向Xの両端部の接触片211,212が同じ方向に起立して、それぞれの板幅方向用接触片22が形成されていると共に、板幅方向用接触片22の間に位置する1本の接触片214が、板幅方向用接触片22の起立方向と反対方向に出っ張って板厚方向用接触片23が形成されている。
このように、板幅方向用接触片22の起立方向および板厚方向用接触片23の出っ張り方向が、一端側の板幅方向用接触片22(接触片211)から他端側の板幅方向用接触片22(接触片212)に向かって、交互に反対方向としている。そのため、板厚方向用接触片23が1本の接触片214により形成され、一側に出っ張っていても、板幅方向用接触片22(接触片211,212)が2本とも他側に起立しているので、図16および図17に示すように、スルーホールHの内周面Sに対して三方から接触する。従って、プレスフィット用コネクタ端子100Aは、スルーホールHに、均等に、かつ偏りなく安定した接触を図ることができる。
従って、プレスフィット用コネクタ端子100Aは、スルーホールHを傷付けたり、亀裂を入れたりすることなく、安定した接触を確保することができる。
また、板幅方向用接触片22が、板厚方向用接触片23の両側で、板厚方向Yにおける他側のスルーホールHに接触して、プレスフィット用コネクタ端子100A全体をしっかりと支持するため、板幅方向用接触片22は板厚方向用接触片23による接触圧との均衡を保つことができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るプレスフィット用コネクタ端子を図面に基づいて説明する。なお、図18から図21においては、図1と図2、図8、図12および図13と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図18および図19に示す本実施の形態3に係るプレスフィット用コネクタ端子100Bは、3本の接触片21による接触部20Bを有している。
この接触部20Bは、板幅方向Xの両端部の接触片211,212が同じ方向に起立して、それぞれの板幅方向用接触片22が形成されていると共に、両側の板幅方向用接触片22の起立方向と反対方向に出っ張った接触片214,215と、両側の板幅方向用接触片22の起立方向と同じ方向に出っ張った接触片213とにより、それぞれの板厚方向用接触片23が形成されている。
このように、板幅方向用接触片22の起立方向および板厚方向用接触片23の出っ張り方向が、一端側の板幅方向用接触片22(接触片211)から他端側の板幅方向用接触片22(接触片212)に向かって、交互に反対方向としている。そのため、板厚方向用接触片23が3本の接触片21により形成され、隣り合う接触片213〜215の出っ張り方向が、互いに反対方向としていても、板幅方向用接触片22(接触片211,212)が2本とも他側に起立しているので、図20および図21に示すように、スルーホールHの内周面Sに対して略放射状に接触する。従って、プレスフィット用コネクタ端子100Bは、スルーホールHに、均等に、かつ偏りなく安定した接触を図ることができる。
従って、プレスフィット用コネクタ端子100Bは、スルーホールHを傷付けたり、亀裂を入れたりすることなく、安定した接触を確保することができる。
また、板幅方向用接触片22が、板厚方向用接触片23の両側で、板厚方向Yにおける他側のスルーホールHに接触して、プレスフィット用コネクタ端子100B全体をしっかりと支持するため、板幅方向用接触片22は板厚方向用接触片23による接触圧との均衡を保つことができる。
なお、本実施の形態1〜3では、板厚方向用接触片23としての接触片21が1本から3本であった。しかし、板厚方向用接触片23は4本以上の接触片21でもよい。その場合においても、隣り合う接触片21の出っ張り方向が、互いに反対方向とするのが、均等にスルーホールの内周面に接触できるので望ましい。
本発明に係るプレスフィット用コネクタ端子は、プリント回路基板のスルーホールに挿着する部材として、電気・電子機器産業や自動車産業などにおいて広く利用することができる。
100,100A,100B プレスフィット用コネクタ端子
10 先細部
10a 傾斜部
20,20A,20B 接触部
21 接触片
211,212,213,214 接触片
211s,212s,213s,214s 接触面
22 板幅方向用接触片
23 板厚方向用接触片
24 腕部
25 スリット
30 端子本体部
31 ピン部
32 ショルダ部
33 圧入係止部
34 係止用凸部
F 挿入方向
L 中心軸
X 板幅方向
Y 板厚方向
P プリント回路基板
H スルーホール
S 内周面

Claims (8)

  1. リント回路基板に形成されたスルーホールに挿入される、弾力性を有する金属板からなるプレスフィット用コネクタ端子であって、
    前記スルーホールに接触する棒状の複数の接触片が板幅方向に並んだ接触部を備え
    前記接触部は、
    前記板幅方向の両端部に配置され、前記板幅方向に出っ張った棒状の腕部に両端が接続された板幅方向用接触片と、
    前記板幅方向用接触片に挟まれた状態で配置され、前記板幅方向に直交する板厚方向に出っ張って、前記スルーホールの内周面に対向する板厚方向用接触片とを備え
    前記腕部は、前記板幅方向用接触片を、前記板厚方向に更に起立させた状態で前記スルーホールの内周面に対向させた、プレスフィット用コネクタ端子。
  2. 前記板幅方向用接触片は、起立方向が、互いに反対方向である請求項1記載のプレスフィット用コネクタ端子。
  3. 前記板幅方向用接触片は、起立方向が、同じ方向である請求項1記載のプレスフィット用コネクタ端子。
  4. 前記板厚方向用接触片は、隣り合う接触片の出っ張り方向が、互いに反対方向である請求項2または3記載のプレスフィット用コネクタ端子。
  5. 前記板幅方向用接触片の起立方向および前記板厚方向用接触片の出っ張り方向が、一端側の前記板幅方向用接触片から他端側の前記板幅方向用接触片に向かって、交互に反対方向である請求項1記載のプレスフィット用コネクタ端子。
  6. 前記板幅方向用接触片は、前記板厚方向用接触片との間に、腕部が設けられている請求項1記載のプレスフィット用コネクタ端子。
  7. 前記接触部の先端部に、板幅が挿入方向に向かうに従って細くなる先細部が設けられている請求項1記載のプレスフィット用コネクタ端子。
  8. プリント回路基板に形成されたスルーホールに挿入されるプレスフィット用コネクタ端子の製造方法であって、
    弾力性を有する1枚の金属板を打ち抜くことにより、板幅方向に並ぶ棒状の複数の接触片のうち、前記板幅方向の両端部に位置する接触片の両端を接続する腕部であり、前記板幅方向に出っ張った腕部を、前記板幅方向に直交する板厚方向に起立させて、前記スルーホールの内周面に対向する板方向用接触片を形成する工程と、
    前記板幅方向用接触片に挟まれた接触片を、前記板厚方向に出っ張らせて、前記スルーホールの内周面に対向する板厚方向用接触片を形成する工程とを含むプレスフィット用コネクタ端子の製造方法。
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