JP5861782B2 - 浄水カートリッジ及び浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は、原水を一度に浄化することができる浄水器に用いられる浄水カートリッジ、及びこれを用いた浄水器に関するものである。
本願は、2013年6月21日に日本に出願された特願2013−131084号、2013年11月27日に日本に出願された特願2013−245241号、及び2014年3月14日に日本に出願された特願2014−051031号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
この種の公知の浄水器として、主に家庭用で使用され、1〜2リットル程度の比較的多量の原水を一度に浄化することができるとともに、そのまま冷蔵庫等に保管でき、カップへの注ぎ口が形成されているピッチャー型の浄水器が挙げられる。このようなピッチャー型浄水器のタンク内で使用される浄水カートリッジとしては、浄水カートリッジのケースの内部を上下に区画し、その上下(縦方向)に配置された2つの区画のそれぞれに多孔質ろ過膜や吸着材などのろ過材が収容された交換式の浄水カートリッジが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
図11は、上記の特許文献1の浄水カートリッジ100を示している。この浄水カートリッジ100は、外ケース101と、外ケース101の下部に着脱自在に設けられる内ケース102とを備えている。外ケース101の内部には第1ろ過材106(図11では一部のみが記載されている)が収容され、内ケース102の内部には第2ろ過材107が収容されている。また、内ケース102には蓋103が設けられ、この蓋103には、水が流下するためのスリットが形成されるとともに、上方に向けて延設された管状の空気抜き路104が設けられ、その空気抜き路104の上端開口104aが外ケース101の外蓋105の内面近傍に位置している。この場合、第1ろ過材106で浄化された水が蓋103のスリットを通って内ケース102内に流入し、その内ケース102内に収容される第2ろ過材107を通過してカートリッジの底部の出口100aから浄水器タンク内へ流出する。そして、内ケース102内で発生する空気を、空気抜き路104を通過させて抜くようになっている。
米国特許第6638426号明細書
しかしながら、上述した従来の浄水カートリッジでは、以下のような問題があった。
すなわち、縦方向に複数のろ過材の収容部を配列する浄水カートリッジでは、下側に位置する収容部で発生する空気専用の空気抜き路を設ける必要があることから、カートリッジ自体が複雑な形状となり、空気抜き路に使用する樹脂材料が増えるので部材コストが増大するという問題があった。
また、縦方向に複数のろ過材を重ねて配置する場合には、浄水カートリッジ全体を浄水器のタンクから取り外して個々のろ過材を交換したり、洗浄する必要があった。そのため、交換作業に手間がかかり、1回の交換作業時に寿命の異なる複数種のろ過材を交換する場合が一般的であった。そのため、浄水カートリッジのランニングコストが増大する点で改善の余地があった。
また、上述した図11に記載の浄水カートリッジでは、以下のような問題があった。
すなわち、第1ろ過材106は、外ケース101に直接収容され、外ケース101の下部に装着される内ケース102の上部に載置されている。そのため、直接、外ケース101に収容される第1ろ過材106を挿出する場合、又は外ケース101に第1ろ過材106を挿入する場合に手間を要した。また、内ケース102内に収容される第2ろ過材107のみを交換、あるいは洗浄する場合であっても、一旦、第1ろ過材106を取り出す必要があった。そのため、交換にかかる作業効率が低下するという点で改善の余地があった。
また、従来の浄水カートリッジでは、以下のような問題があった。
すなわち、外ケース(容器本体)101及び浄水カートリッジは、樹脂製で形成されており、成形時に僅かな誤差が生じることを見込まれる。そこで、容器本体と浄水カートリッジとの嵌合部分に予め例えば0.5mm程度の嵌合隙間を設けるように設計されている。そのため、容器本体と浄水カートリッジとの嵌合が不十分な場合があり、液漏れが生じるという問題があった。一方で前記嵌合隙間の無い状態で成形されると、浄水カートリッジの容器本体に対する着脱トルクが増大する。そのため、操作性が悪くなる点で改良の余地があった。
また、容器本体と浄水カートリッジの嵌合部分にパッキンやOリング等のシール部材を用いる場合には、シール部材の付け忘れや脱落、また、シール部材のコストが高くなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、空気抜き路を不要とすることで、簡単な構成となり、樹脂材料を削減することで部材コストの低減を図ることができる浄水カートリッジ及び浄水器を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、寿命の異なるろ過材を別々に交換、洗浄することができ、ランニングコストを低減することができる浄水カートリッジ及び浄水器を提供することである。
また、本発明の他の目的は、簡単な構成で、寿命の異なるろ過材を別々に交換、洗浄することができ、交換作業の効率化を図ることができる浄水カートリッジ及び浄水器を提供することである。
また、本発明の他の目的は、低コストで容器本体と浄水カートリッジとの間の密着性を向上させることができ、しかも浄水カートリッジの着脱を容易に行うことができ、操作性を高めることができる浄水カートリッジ及び浄水器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジは、浄水器内に着脱可能に設けられる浄水カートリッジであって、有底筒状のケース本体と、該ケース本体の開口を塞ぐ天壁部と、を有し、内側がろ過材の収容部となる単体カートリッジが複数設けられ、該複数の単体カートリッジが横方向に配列され、着脱可能に連結されている。
言い換えると、本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジは、浄水器内に着脱可能に設けられる浄水カートリッジであって、有底筒状のケース本体を備える複数の単体カートリッジと、該複数の単体カートリッジの上端開口を塞ぐ1つ以上の天壁部と、を有し、該複数の単体カートリッジの内側がろ過材の収容部となり、該複数の単体カートリッジが横方向に配列され、着脱可能に連結されている。
なお、複数の単体カートリッジが1以上の天壁部を備えるということは、複数の単体カートリッジが天壁部をそれぞれ備える場合と、1つの天壁部を共有する場合を意味する。
また、本発明の第1の態様に係る浄水器は、内部に原水貯留部を有する容器本体と、上述した浄水カートリッジと、を備えた浄水器であって、前記容器本体内に前記複数の単体カートリッジが横方向に連結された状態で組み付けられている。
本発明の第1の態様では、複数の単体カートリッジが横方向に連結されており、各単体カートリッジ上に別の単体カートリッジが配置されることがない。そのため、それぞれの収容部に収容されるろ過材から生じる空気を単体カートリッジ毎にカートリッジ外に排出することができる。
つまり、従来のように縦方向(上下方向)に単体カートリッジが連結される場合のように下側に配置されるカートリッジから上方に向けて延びる空気抜き路を設ける必要がなく、本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジは複雑な形状ではなく簡単な構造を有する。したがって、前記空気抜き路に使用される樹脂材料を削減することが可能となり、部材コストの低減を図ることができる。
本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジでは、単体カートリッジ同士が横方向に配列されているので、それぞれの着脱が容易であり、個別に分離させて取り出してカートリッジ内に収容されるろ過材を交換することができる。そのため、寿命が異なるろ過部を使用する場合でも、ろ過材の浄水性能を最大限に発揮させてろ過材の利用効率の低減を抑えることができ、カートリッジのランニングコストを低減することが可能である。
また、本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジでは、少なくとも1つの前記単体カートリッジには、前記天壁部の内面側に空気溜まり部が設けられていることが好ましい。
この場合、単体カートリッジ内で発生した空気を天壁部の内面側の空気溜まり部に効果的に集めておくことができる。そのため、単体カートリッジ内のろ過材部分に空気が溜まることによる浄化効率の低下を防止することができる。
また、本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジでは、少なくとも1つの前記単体カートリッジの前記天壁部には、空気抜き孔が設けられていることが好ましい。
この場合、単体カートリッジ内で発生した空気を天壁部に設けられる空気抜き孔を通じて効率よく排出することができ、単体カートリッジ内に空気が溜まるのを防止することができる。
また、本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジでは、前記複数の単体カートリッジは前記天壁部をそれぞれ備え、互いに連結される一方の前記単体カートリッジには、他方の前記単体カートリッジをその連結方向に直交する左右方向から挟持する一対の係止片が設けられていることが好ましい。
このような構成とすることで、一方の単体カートリッジの一対の係止片を他方の単体カートリッジを左右方向から挟持させて係止させることができる。したがって、連結される単体カートリッジ同士は連結方向に直交する横方向(左右方向)に位置がずれるのを防ぐことができ、安定した姿勢を維持することができる。
また、本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジでは、前記複数の単体カートリッジのうち、最も下流側に位置する単体カートリッジを除いた、少なくとも1つの単体カートリッジの底面は、下流側に位置する単体カートリッジに向かうに従い上側に向かって傾斜していることが好ましい。
このような構成とすることで、上流の単体カートリッジの底面に下流の単体カートリッジへの流路が形成されている場合、単体カートリッジの底面が下流側に向うに従い上側に向かって傾斜しているため、流路内の空気がその傾斜面に沿って下流側の単体カートリッジへ流通し易くなる。したがって、流路内に空気が溜まるのを防ぐことができる。
また、本発明の第1の態様に係る浄水器では、前記複数の単体カートリッジのうち、浄水出口を有する最も下流側に位置する単体カートリッジを除いた他の単体カートリッジの底面と前記容器本体との間に、前記単体カートリッジ同士の間で流通する水の流路が形成されていることが可能である。
言い換えると、本発明の第1の態様に係る浄水器は、容器本体と、上述した浄水カートリッジと、を備えた浄水器であって、前記容器本体に前記浄水カートリッジが着脱可能に収容されており、前記複数の単体カートリッジのうち、最も下流側に位置する単体カートリッジを除いた他の単体カートリッジの底面と、容器本体との間に、前記単体カートリッジの間で流通する水の流路が形成されている浄水器であることが好ましい。
本発明の第1の態様に係る浄水器によれば、単体カートリッジ同士の間で流通する水の流路部を単体カートリッジに設ける必要がなくなる。したがって、カートリッジをより簡単な構造とすることができるうえ、部材コストの低減も図ることができる。
また、本発明の第1の態様に係る浄水器では、前記浄水カートリッジを通過して得られた浄水を貯める浄水貯留部が備えられていることが好ましい。
このような構成とすることで、従来のように縦方向に単体カートリッジが連結される場合のように、カートリッジの大部分が浄水貯留部に突出されることがなくなる。そのため、カートリッジはその浄水貯留部に貯まっている浄水に浸漬される部分を少なくすることができる。したがって、浄化速度の低下を防止し、さらに、カートリッジに使用される樹脂材料の溶出を減らすことができる利点がある。
また、本発明の第1の態様に係る浄水器では、前記容器本体は原水貯留部を有し、前記浄水カートリッジは前記原水貯留部に着脱可能に収容され、前記複数の単体カートリッジのうち、最も下流側に位置する単体カートリッジを除いた他の単体カートリッジの底面と、前記原水貯留部との間に、前記単体カートリッジの間で流通する水の流路が1つ以上形成されていることが好ましい。
本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジは、複数の単体カートリッジが連結される構造のため、シール部が増える。しかしながら、原水貯留部に浄水カートリッジが収容されることで、原水はその自重のみでろ過することができる。したがって、加圧によってろ過される浄水よりもシール性を保つことが容易となる。さらに、カートリッジをより簡単な構造とすることができるうえ、部材コストの低減も図ることができる。
本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジは、有底筒状の収容部と、該収容部の開口を塞ぐ天壁部とを有し、該収容部の内側にろ過材が収容される複数のユニットが設けられ、前記複数のユニットは横方向に並列に配置されている自重濾過型の浄水カートリッジである。
本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジは、浄水器内に着脱可能に設けられる浄水カートリッジであって、前記複数のユニットが、着脱可能に連結されている分割ユニットであることが好ましい。
言い換えると、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジは、浄水器内に着脱可能に設けられる浄水カートリッジであって、有底筒状の収容部を有し、該収容部の内側にろ過材が収容される複数の分割ユニットと、該収容部の開口を塞ぐ天壁部とを有し、該複数の分割ユニットが着脱可能に連結されていることが好ましい。
また、本発明の第2の態様に係る浄水器では、内部に原水貯留部を有する容器本体と、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジと、を備えた浄水器であって、前記容器本体内に前記複数の分割ユニットが連結された状態で組み付けられている。
本発明の第2の態様では、複数の分割ユニットが連結されているので、下側に配置される分割ユニットを浄水器内に残した状態で上側の分割ユニットのみを個別に下側の分割ユニットから取り外すことができる。そのため、寿命の異なるろ過材を容易に別々に交換又は洗浄することができ、着脱作業の効率化を図ることができる。例えば、上側のろ過材のみを交換又は洗浄する際には、上側の分割ユニットのみを取り外せば良い。また、下側のろ過材のみを交換又は洗浄する場合であっても、上側の分割ユニットを取り外してから、下側の分割ユニットを取り外すことができる。このとき、ろ過材はすべて分割ユニット内に収容されており、分割ユニットのみを着脱することが可能な簡単な構造となっている。したがって、ろ過材自体を取り出すという手間のかかる作業が発生することがなく、効率的である。
このように、分割ユニット毎に容易にろ過材を交換することができるため、寿命が異なるろ過部を使用する場合でも、ろ過材の浄水性能を最大限に発揮させることが可能となる。したがって、ろ過材の利用効率の低減を抑えることができ、浄水カートリッジのランニングコストを低減することができる。
また、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジでは、前記複数の分割ユニットは、それぞれの収容部が縦方向に直列に配置するように連結されていることが好ましい。
このような構成にすることにより、複数の分割ユニットのそれぞれの収容部内を流通する浄水が縦方向に沿って上流側から下流側に一方向に流れるので、効率よく各収容部内のろ過材を通過させることができる。
また、複数の分割ユニットを縦方向に沿って同軸に配置することができるので、双方を連結するための組み付け構造が簡単になるという利点がある。
また、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジでは、前記複数の分割ユニットは、それぞれの収容部が横方向に並列に配置するように連結されていることが好ましい。
この場合には、それぞれの収容部同士が縦方向(上下方向)に重なって配列されることがなく、それぞれの収容部の上方が開放されるので、各収容部内で発生した空気を収容部の上方に逃がすことができる。
また、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジでは、前記天壁部の内面側に空気溜まり部が設けられていることが好ましい。
この場合には、分割ユニット内で発生した空気を天壁部の内面側の空気溜まり部に効果的に集めておくことができ、分割ユニット内のろ過材部分に空気が溜まることによる浄化効率の低下を防止することができる。
また、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジでは、前記天壁部には、空気抜き孔が設けられていることが好ましい。
この場合、分割ユニット内で発生した空気を天壁部に設けられる空気抜き孔を通じて効率よく排出することができ、分割ユニット内に空気が溜まるのを防止することができる。
また、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジでは、前記複数のユニットのうち、最も下流側に位置するユニットを除いた、少なくとも1つの他のユニットの底面は、下流側に位置するユニットに向かうに従い上側に向かって傾斜していることが好ましい。
このような構成とすることで、上流の分割ユニットの底面に下流の分割ユニットへの流路が形成されている場合、分割ユニットの底面が下流側に向うに従い上側に向かって傾斜している。したがって、流路内の空気がその傾斜面に沿って下流側の分割ユニットへ流通し易くなり、流路内に空気が溜まるのを防ぐことができる。
また、本発明の第2の態様に係る浄水器は、浄水器内に着脱可能に設けられる浄水カートリッジを備えた浄水器であって、有底筒状の収容部を有し、該収容部の内側にろ過材が収容される複数の分割ユニットと、該収容部の開口を塞ぐ天壁部とを有し、浄水出口を有する最も下流側に位置する分割ユニットを除いた他の分割ユニットと、原水貯留部を有する容器本体との間に、前記分割ユニットでろ過した水の浄水流路が少なくとも1つ以上形成されていることが好ましい。
言い換えると、本発明の第2の態様に係る浄水器は、容器本体と、上述した浄水カートリッジと、を備えた浄水器であって、前記容器本体に前記浄水カートリッジが着脱可能に収容されており、前記複数のユニットのうち、最も下流側に位置するユニットを除いた他のユニットと、容器本体との間に、前記他のユニットでろ過した水の浄水流路が少なくとも1つ以上形成されている浄水器であることが好ましい。
本発明の第2の態様に係る浄水器によれば、分割ユニットでろ過した水の浄水流路を分割ユニット自体に設ける必要がなくなることから、カートリッジを簡単な構造とすることができるうえ、部材コストの低減も図ることができる。しかも、容器本体に対して複数の分割ユニットが着脱可能に設けられているので、寿命の異なるろ過材を別々に交換、洗浄することができ、交換作業の効率化を図ることができる。
また、本発明の第2の態様に係る浄水器では、前記他の分割ユニットの底面は、前記下流側の分割ユニット側に向かうに従い漸次上側に向かって傾斜していることが好ましい。
この場合には、他の分割ユニットの底面と容器本体との間に形成される浄水流路の上面が傾斜しているので、流路内の空気をその傾斜面に沿って下流側の分割ユニット側へ流通し易くなり、浄水流路内で空気が溜まるのを防ぐことができる。
また、本発明の第2の態様に係る浄水器では、前記容器本体は原水貯留部を有し、前記浄水カートリッジは前記原水貯留部に着脱可能に収容され、複数の前記ユニットのうち、最も下流側に位置するユニットを除いた他のユニットと、前記原水貯留部との間に、前記浄水流路が1つ以上形成されていることが好ましい。
本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジは、複数の分割ユニットが連結される構造のため、シール部が増える。しかしながら、原水貯留部に浄水カートリッジが収容されることで、原水はその自重のみでろ過することができる。したがって、加圧によってろ過される浄水よりもシール性を保つことが容易となる。さらに、カートリッジをより簡単な構造とすることができるうえ、部材コストの低減も図ることができる。
本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジは、浄水器に着脱可能に設けられる浄水カートリッジであって、原水導入口と、着脱を行う軸方向に直交する径方向の外側に向けて突出するシール突起(sealing protrusion)を有し、該シール突起は、前記原水導入口よりも下流の側壁に設けられている。
また、本発明の第3の態様に係る浄水器は、上述した浄水カートリッジと、該浄水カートリッジを装着可能な容器本体と、を備えている。
本発明の第3の態様では、浄水カートリッジを浄水器に装着する際に、浄水カートリッジを浄水器の装着面に圧入することで、その装着面と浄水カートリッジの側壁の嵌合面とが密接し、更にシール突起を前記装着面に対して液密に接触させることができる。よって、二重のシール構造を実現することができる。すなわち、浄水器に浄水カートリッジを圧入させることにより、シール突起がめくれ上がるので、双方の嵌合隙間がなくなって液密にシールされる。
このように、本発明の第3の態様では、前記嵌合面と前記装着面との間に生じ得る製造誤差等の前記嵌合隙間を、シール突起によって確実に密封することができるので、浄水器と浄水カートリッジとの間の漏れを防止することができる。
また、本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジでは、前記側壁は前記浄水器の容器本体と嵌合する嵌合面を備えており、前記シール突起は該嵌合面に設けられていることが好ましい。
この場合には、側壁の嵌合面と容器本体の装着面との間に生じ得る製造誤差等の前記嵌合隙間を、狭い嵌合面において、嵌合面に設けたシール突起で確実に密封することができるので、容器本体と浄水カートリッジとの間の漏れを防止することができる。そのため、円形でない異形の嵌合形状であっても、確実に前記漏れを防ぐことができる。
また、容器本体と浄水カートリッジの嵌合部分に、従来のようにパッキンやOリング等などのシール部材を用いないので、シール部材の脱落や装着ミスなどによる下流側への原水の流出を防ぐことができる。
さらに、容器本体と浄水カートリッジの嵌合部分に従来のようなシール部材を用いないので、コストの低減を図ることができる。
しかも、本発明の第3の態様では、浄水カートリッジの嵌合面にシール突起を設けており、浄水カートリッジの着脱を繰り返すことが可能となるので、シール部材の交換もなく、ランニングコストを低減することができる。
また、本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジでは、前記シール突起は、前記側壁の全周に亘って設けられていることが好ましい。また、シール突起は側壁の全周に亘って連続的に形成されていることが好ましい。すなわち、シール突起はシート状となっていることが好ましい。
この場合には、嵌合時において、前述したようにシール突起がめくれ上がった状態で嵌合面と装着面との間に挟持される。つまり、側壁は装着面との間にシール突起が介在した状態で圧入されているので、浄水カートリッジの容器本体に対する着脱トルクを小さくすることができ、容易に着脱を行うことができる。
また、本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジでは、前記シール突起は、周方向で異なる突出長の部分を有していることが好ましい。すなわち、前記複数のシール突起の突出長は、周方向に沿って一様でないことが好ましい。
この場合には、シール突起の突出長が周方向に沿って変化し、シール突起が凹凸状に形成されているので、容器本体に浄水カートリッジが嵌合された際、シール突起のめくれ上がった状態も周方向にばらつくことになる。そのため、容器本体に嵌合された浄水カートリッジを上下に動かすことにより、容器本体から力をかけずに容易に離脱させることができる。
また、本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジは、前記側壁は、径方向の内側において肉削り部が形成されていることが好ましい。
この場合には、側壁が薄肉化されて弾性変形がし易くなるので、シール突起の装着面に対する密着性を高めることができるとともに、浄水カートリッジの着脱も容易になる利点がある。
また、本発明に係る浄水器は、前記浄水カートリッジは前記容器本体に対して、上下方向に着脱可能であり、前記容器本体には、前記側壁の前記容器本体と嵌合する嵌合面が圧入される装着面と、前記側壁を下方から当接支持する当たり部と、が設けられ、前記側壁を前記当たり部に当接させ、前記嵌合面を前記装着面に圧入した状態で、前記シール突起が前記装着面に対して液密に接触することが好ましい。
この場合には、浄水カートリッジを容器本体に装着する際に、浄水カートリッジの側壁を容器本体の当たり部に当接させ、嵌合面を装着面に圧入することで、嵌合面と装着面とが密接し、シール突起が装着面に対して液密に接触させることができる。よって、二重のシール構造を実現することができる。すなわち、容器本体に浄水カートリッジを嵌合させて装着面に対して嵌合面を下方に向けて圧入させることにより、シール突起が上側にめくれ上がり、且つ当たり部によって側壁が潰されることによって径方向の外側に向けて拡がるので、双方の嵌合隙間がなくなって液密にシールされる。このとき、シール突起だけではなく、側壁も当たり部に対して密着される。
本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器によれば、空気抜き路を不要とすることで、ろ過材より発生する空気を抜くことが可能な簡単な構成となり、樹脂材料を削減することで部材コストの低減を図ることができる。
また、本発明の第1の態様によれば、単体カートリッジ同士を横方向に連結する構成とすることで、寿命の異なるろ過材を別々に交換、洗浄することができ、ランニングコストを低減することができる。
本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器によれば、空気抜き路を不要とすることで、ろ過材より発生する空気を抜くことが可能な簡単な構成となり、樹脂材料を削減することで部材コストの低減を図ることができる。
また、本発明の第2の態様によれば、簡単な構成で、寿命の異なるろ過材を別々に交換、洗浄することができ、交換作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器によれば、低コストで容器本体と浄水カートリッジとの間の密着性を向上させることができ、しかも浄水カートリッジの着脱を容易に行うことができ、操作性を高めることができる。
本発明の第1の態様に係る実施の形態による浄水カートリッジを備えた浄水器を示す縦断面図である。 図1に示す浄水カートリッジの斜視図である。 図2に示す浄水カートリッジの側面図である。 図2に示す浄水カートリッジの上面図である。 図2に示す浄水カートリッジにおいて、第1単体カートリッジと第2単体カートリッジとを分離した状態を示す斜視図である。 図5に示す浄水カートリッジの側面図である。 図5に示す浄水カートリッジの上面図である。 図7に示すA−A線断面図であって、浄水カートリッジの縦断面図である。 第1変形例による浄水カートリッジを備えた浄水器を示す縦断面図であって、第1単体カートリッジが取り外された状態の図である。 第2変形例による浄水カートリッジを備えた浄水器を示す縦断面図である。 従来の浄水カートリッジの構成を示す縦断面図である。
本発明の第2の態様に係る第1の実施の形態による浄水カートリッジを備えた浄水器を示す縦断面図である。 容器本体に第1分割ユニットを組み付ける状態を示した縦断面図である。 図2Sに続く工程であって、第1分割ユニットに第2分割ユニットを組み付ける状態を示した縦断面図である。 本発明の第2の態様に係る第2の実施の形態による浄水カートリッジを示す縦断面図である。 容器本体に第1分割ユニットを組み付ける状態を示した縦断面図である。 図5Sに続く工程であって、第1分割ユニットに第2分割ユニットを組み付ける状態を示した縦断面図である。 変形例による浄水カートリッジを備えた浄水器を示す縦断面図である。 変形例による浄水カートリッジを備えた浄水器を示す縦断面図である。
本発明の第3の態様に係る第1の実施の形態による浄水カートリッジを備えた浄水器を示す縦断面図である。 容器本体に第1分割ユニットを組み付ける状態を示した縦断面図である。 第1分割ユニットに第2分割ユニットを組み付ける状態を示した縦断面図である。 第2分割ユニットの構成を示す側面図である。 図4TのB部を示す要部拡大図であって、シール突起の構成を示す図である。 図1TのA部を示す一部破断した要部拡大図であって、シール突起の作用を説明するための図である。 本発明の第3の態様に係る第2の実施の形態による浄水カートリッジを示す縦断面図である。 図7TのC部を示す要部拡大図であって、シール突起の作用を説明するための図である。
(本発明の第1の態様に係る実施の形態)
以下、本発明の第1の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態の浄水器1は、重力式浄水器であって、底部の浄水出口2aから浄水を流下させるものである。浄水器1は、原水貯留部2Aを有する容器本体2と、この容器本体2の内部の底部に着脱可能に設けられる浄水カートリッジ10と、を備えている。
ここで、図1に示す容器本体2における中心軸線を容器軸Oといい、この容器軸O方向に沿った容器本体2の開口側を上側といい、底部側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を横方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
また、浄水カートリッジ10(10A、10B)の中心軸線は容器軸Oに平行であり、以下の説明では容器軸Oを浄水カートリッジ10の中心軸線として共通して用いる。
容器本体2は、上面視で例えば円形或いは楕円形状に形成された周壁21と、底壁22と、底壁22の中央部分に下方に向けて突出する凹嵌合部23と、を備えている。容器本体2は、上端が開口し、この開口が図示しない容器蓋によって閉蓋されている。底壁22と凹嵌合部23との連設縁部には、周方向に沿って延在する段部24が形成されており、浄水カートリッジ10の周面に形成されている鍔部11c、16cが載置される。
凹嵌合部23は、内側に浄水カートリッジ10を上方から嵌合させることで組み付けるための収容部である。すなわち、凹嵌合部23は、側壁部231と、浄水カートリッジ10の流下部分(後述する底部材18)に連通する浄水出口2aを有する底部232と、からなる。底部232は、嵌合させる浄水カートリッジ10の底面に合わせた形状に形成されている。
図2乃至図7に示すように、浄水カートリッジ10は、一対の単体カートリッジ10A、10Bが横方向に連結された状態で、図1に示す原水貯留部2Aを有する容器本体2の凹嵌合部23に対して上方から着脱可能に組み付けられている。ここで、一対の単体カートリッジ10A、10Bのうち、浄水の流通方向において上流側に位置する一方を第1単体カートリッジ10Aといい、第1単体カートリッジ10Aの下流側に位置する他方を第2単体カートリッジ10Bという。図2及び図3において、上下方向において底面の位置が低い方が第2単体カートリッジ10Bであり、底面の位置が高い方が第1単体カートリッジ10Aである。
ここで、第1単体カートリッジ10Aと第2単体カートリッジ10Bとが連結する近接離反方向を連結方向Xという。
図8に示すように、第1単体カートリッジ10Aは、ろ材(ろ過材)5が収容されるとともに、容器軸Oに沿う上端側に上端開口11aを有する有底筒状のケース本体11と、その上端開口11aを閉塞する蓋体12と、ケース本体11の底部側で上下に仕切る仕切り部材13と、仕切り部材13の下方に設けられる雌型流路14と、を備えている。
ケース本体11は、周壁11A及び底壁11Bを有している。周壁11Aには、第2単体カートリッジ10Bに連結される側に平面状の接合壁11bが形成され、接合壁11bに対向する位置に円弧状の壁(円弧壁11e)が形成されている。そして、周壁11Aには、その接合壁11bを除いた他の周面の上端開口11a寄りの部分に、外方に向けて突出する鍔部11cが周方向に延在している。さらに接合壁11bの左右両縁部のそれぞれには、連結方向Xに沿って第2単体カートリッジ10Bに対して近接する側に向けて突出する一対の係止片11d(図7参照)が設けられている。
第1単体カートリッジ10Aは、鍔部11cが図1に示す容器本体2の段部24に対して上方から当接することで、容器本体2に対して位置決めされ、組み付けられている。
ケース本体11には、接合壁11bを除いた周壁11Aにおいて、上端開口11a側に格子状の開口をなす複数の原水導入口15が設けられている。これら原水導入口15は、図1に示す容器本体2内の原水貯留部2A内の原水がケース本体11内に流入する部分である。
ケース本体11の底壁11Bは、接合壁11b側に前記雌型流路14を形成し、円弧壁11e側には連結方向Xに沿って円弧壁11eから接合壁11bに向かうに従い漸次下側に傾斜する斜面11fが形成されている。
仕切り部材13は、ケース本体11の底壁11B側に配置され、連結方向Xで接合壁11bから円弧壁11eに向かうに従い漸次下方へ向けて傾斜して配置されており、その傾斜する低部側に複数の貫通孔13aが形成されている。すなわち、仕切り部材13は円弧壁11eから接合壁11bへ向けて、上側に向かって傾斜している。仕切り部材13の上側の収容部11Cには、ろ材5が収容されている。このように構成されることで、収容部11Cの空気が上に抜けやすくなる。更に、後述する流通部11Dから下流側に位置する第2単体カートリッジ10Bへと空気を流れやすくすることができる。従って、ろ過速度の低下を防ぐことができる。なお、仕切り部材13は、ケース本体11に対して、別体であることに限定されず、一体的に成形されたものであってもよい。
雌型流路14は、図8に示すように、底壁11Bの上面に沿って延在するとともに流通方向が連結方向Xに沿うように形成される管状構造を有する。雌型流路14の一端が接合壁11bに開口する流出口14aをなし、他端14bが底壁11Bに形成される斜面11fと仕切り部材13との間に形成される流通部11Dに連通している。雌型流路14は、流出口14aに第2単体カートリッジ10Bの雄型流路管19(後述する)が液密な状態で挿入される構成となっている。
図2及び図8に示すように、蓋体12は、天壁部12Aと、装着筒12Bとを備え、装着筒12Bがケース本体11の上端開口11aに着脱可能に嵌合されている。
天壁部12Aは、上側に突出する凸面12aが形成され、その頂部に複数の空気抜き孔12cを有する頂壁面12bが形成されている。また、凸面12aの下面側(ケース本体11の収容部11C側)に空気溜まり部12Cが形成されている。複数の空気抜き孔12cは、頂壁面12bにおいて、連結方向Xに沿って一列に配列されている。
空気抜き孔12cは、図1に示すように、第1単体カートリッジ10Aにおいて、ケース本体11の収容部11Cと容器本体2内の原水貯留部2Aとを連通している。なお、この空気抜き孔12cの孔径等の形状については、原水貯留部2A内に溜められている原水を通過させずに、収容部11Cに収容されるろ材5から生じる空気のみを収容部11C側から原水貯留部2Aへ排出可能とし、空気と水とが置換しない程度に好適にバランスされた大きさに設定されている。具体的には、例えば、特許文献(特許第4131821号公報)で開示されているような空気抜き孔を採用することができる。
図8に示すように、第2単体カートリッジ10Bは、ろ過材をなす中空糸膜3(多孔質ろ過膜)が収容される。また、第2単体カートリッジ10Bは、容器軸Oに沿う上端側に上端開口16aを有する筒状のケース本体16と、その上端開口16aを閉塞する蓋体17と、ケース本体16の底部開口に嵌合されるとともに浄水を通過可能な底部材18と、ケース本体16の周面に設けられる雄型流路管19と、を備えている。
ケース本体16には、第1単体カートリッジ10Aに連結される側に平面状の接合壁16bが形成され、接合壁16bに対向する位置に円弧状の壁(円弧壁16e)が形成されている。そして、ケース本体16には、その接合壁16bを除いた他の周面の上端開口16a寄りの部分に、外方に向けて突出する鍔部16cが周方向に延在している。接合壁16bの左右両縁部のそれぞれには、第1単体カートリッジ10Aの係止片11dが係合する係止凹部16d(図5及び図6参照)が設けられている。つまり、一対の係止片11dがそれぞれ係止凹部16dに係合することで、第1単体カートリッジ10Aと第2単体カートリッジ10Bとが連結方向Xに対して直交する横方向への位置ずれが防止される。
そして、第2単体カートリッジ10Bは、鍔部16cが図1に示す容器本体2の段部24に対して上方から当接することで、容器本体2に対して位置決めされ、組み付けられている。
ケース本体16には、下端の外周縁部に周方向に沿って凹溝16gが形成されている。この凹溝16gにOリング、ガスケット等の弾性体(図示省略)が設けられ、この弾性体により容器本体2の凹嵌合部23の底部232に対して液密に接触するシール構造を形成している。
図8に示すように、ケース本体16の収容部16Aには、中空糸膜3が同軸に配置され、その中空糸膜3とケース本体16の内周面との間にはその内周面に沿う隙間16fが形成されている。この隙間16fは、第1単体カートリッジ10Aから収容部16A内に流入する水を中空糸膜3の上端側に向けて導く通路として機能する。
ここで、中空糸膜3は、中空糸が折り重なって形成された円筒形状を有し、上面視の中心部に円孔が形成されている。その円孔に、底部材18に容器軸Oに沿って立設された支持柱18aを挿通させることにより、中空糸膜3を収容部16Aに収容する。中空糸膜3が収容部16Aに設置された状態であるとき、その上端はケース本体16の上端開口16aよりも下側に位置している。
第2単体カートリッジ10Bは、図1に示すように、底部材18が容器本体2の浄水出口2aの直上に位置するように配置される。
雄型流路管19は、図5、図6、及び図8に示すように、ケース本体16の接合壁16bから連結方向Xの外側に向けて延びる管状部材である。雄型流路管19は、第1単体カートリッジ10Aの雌型流路14内に液密な状態で挿入されることで、双方の単体カートリッジ10A、10Bの流路同士が連通する構成となっている。つまり、この雄型流路管19の管周面には、Oリング、ガスケット等の弾性体19aが設けられ、この弾性体19aにより前記雌型流路14に密嵌させるシール構造を形成している。
蓋体17は、天壁部17Aと、装着筒17Bとを備え、装着筒17Bがケース本体16の上端開口16aに着脱可能に嵌合されている。
天壁部17Aは、図8に示すように、上側に突出する凸面17aが形成され、その頂部に複数の空気抜き孔17cを有する頂壁面17bが形成されている。また、凸面17aの下面側(ケース本体16の収容部16A側)に空気溜まり部17Cが形成されている。複数の空気抜き孔17cは、頂壁面17bにおいて、連結方向Xに沿って一列に配列されている。
空気抜き孔17cは、図1に示すように、第2単体カートリッジ10Bにおいて、ケース本体16の収容部16Aと容器本体2内の原水貯留部2Aとを連通している。なお、この空気抜き孔17cの孔径等の形状については、上述した第1単体カートリッジ10Aに形成される空気抜き孔12cと同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
ここで、第1単体カートリッジ10Aに収容されるろ材5は、吸着剤からなる。吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。
具体的に吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。このような吸着剤としては、例えば、天然物系吸着剤(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着剤(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、ヒドロキシアパタイト、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス、ケイ酸チタニウム等)などの無機質吸着剤;粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂)、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着剤等、公知のものが挙げられる。中でも、抗菌性のある銀添着活性炭を有することが望ましい。特に粒状の吸着剤を用いる場合、その粒度分布は200〜1700μmが好ましい。粒度が小さすぎるとろ材の通水抵抗が大きくなり、流速が遅くなる。粒度が大きすぎると、表面積が小さくなり除去性能が低下する。
また、第2単体カートリッジ10Bに収容される中空糸膜3としては、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体の濾過、除去に好適に使用される中空糸膜を使用することができる。
中空糸膜3には、種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン系、ポリビニリデンフロライド(PVDF)系、ポリカーボネイト系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系、等の各種材料からなるものが使用できる。
中でも、中空糸膜の取扱性や加工特性等を考慮すると、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系の中空糸膜が好ましい。
以上説明した本実施の形態の浄水カートリッジ及び浄水器によれば、以下の作用効果を奏する。
すなわち、図1に示すように、浄水器1では、容器本体2の原水貯留部2Aに原水を供給すると、その原水は第1単体カートリッジ10Aのケース本体11に設けられている原水導入口15から第1単体カートリッジ10Aの内部(収容部11C内)へ導入される。そして、収容部11C内に設けられているろ材5を通過することにより、塩素やトリハロメタン、農薬などの化学物質、さらには溶解性鉛を始めとする重金属が吸着除去された後、仕切り部材13の貫通孔13aから仕切り部材13の下方の流通部11Dに流入する。
さらに、そのろ材5でろ過された水は、図8に示すように、雌型流路14、及び第2単体カートリッジ10Bの雄型流路管19を通過し、第2単体カートリッジ10Bのケース本体16内へ導入される。そして、収容部16A内の隙間16fを通過した水は、中空糸膜3により細菌や微生物、濁質等が濾過されて浄化される。そして、浄水カートリッジ10で浄化された浄水を取り出す際には、図1に示す容器本体2の浄水出口2aを開くことで、その浄水出口2aから第2単体カートリッジ10Bの底部材18を介して浄水が取り出される。
本実施の形態では、図8に示すように、一対の単体カートリッジ10A、10Bが横方向に連結されており、各単体カートリッジ上に別の単体カートリッジが配置されることがない。したがって、それぞれの収容部11C、16Aに収容されるろ過材(ろ材5、中空糸膜3)から生じる空気を単体カートリッジ10A、10B毎にカートリッジ外に排出することができる。
つまり、従来のように縦方向(上下方向)に単体カートリッジが連結される場合のように下側に配置されるカートリッジから上方に向けて延びる空気抜き路を設ける必要がない。更に、本実施の形態に係る浄水カートリッジは複雑な形状ではなく簡単な構造を有する。したがって、前記空気抜き路に使用される樹脂材料を削減することが可能となり、部材コストの低減を図ることができる。
また、本実施の形態に係る浄水カートリッジは、第1単体カートリッジ10A及び第2単体カートリッジ10B同士が横方向に配列される構成を有する。また、本実施の形態に係る浄水カートリッジは、双方の雌型流路14と雄型流路管19を嵌合させるとともに、第1単体カートリッジ10Aの一対の係止片11dをそれぞれ第2単体カートリッジ10Bの係止凹部16d(図6参照)に係止させるだけで連結されるといった着脱が容易な構成を有する。よって、個別に分離させて取り出してカートリッジに収容されるろ過材を交換、洗浄することができる。そのため、寿命が異なるろ過部を使用する場合でも、ろ過材の浄水性能を最大限に発揮させてろ過材の利用効率の低減を抑えることができ、カートリッジのランニングコストを低減することが可能である。
また、本実施の形態では、単体カートリッジ10A、10B内のそれぞれで発生した空気をそれぞれの蓋体12、17の天壁部12A、17Aに設けられる空気抜き孔12c、17cを通じて効率よく排出することができる。したがって、単体カートリッジ10A、10B内に空気が溜まるのを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、単体カートリッジ10A、10B内のそれぞれで発生した空気を天壁部12A、17Aの内面側の空気溜まり部12C、17Cに効果的に集めておくことができる。したがって、単体カートリッジ10A、10B内のろ過材部分に空気が溜まることによる浄化効率の低下を防止することができる。
そして、本実施の形態では、第1単体カートリッジ10Aの一対の係止片11dを第2単体カートリッジ10Bを左右方向から挟持させて係止させることができる。そのため、連結される単体カートリッジ10A、10B同士は連結方向Xに直交する横方向(左右方向)に位置がずれるのを防ぐことができ、安定した姿勢を維持することができる。
このように本実施の形態の浄水カートリッジ及び浄水器では、従来のような空気抜き路を不要とすることで、ろ過材より発生する空気を抜くことが可能な簡単な構成となり、樹脂材料を削減することで部材コストの低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、単体カートリッジ10A、10B同士を横方向に連結する構成とすることで、寿命の異なるろ過材を別々に交換、洗浄することができ、ランニングコストを低減することができるという効果を奏する。
なお、本発明の第1の態様の技術範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施の形態では、浄水器1内に設けられる浄水カートリッジ10として、一対の第1単体カートリッジ10A、及び第2単体カートリッジ10Bとしている。しかし、浄水カートリッジ10として、2つの単体カートリッジに限定されることはなく、3つ以上を横方向に連結して設けるようにしてもよい。この場合も、各単体カートリッジ同士の間の連結構造は、上述した実施の形態と同様にすればよい。すなわち、上述した実施形態では、2つの単体カートリッジが左右に配置されているが、3つ以上の単体カートリッジを用いる際は単体カートリッジを横方向に順に配置するようにすれば良い。
また、本発明の第1の態様に係る実施の形態では、第1単体カートリッジ10Aの係止片11dと第2単体カートリッジ10Bの係止凹部16dとを係止させているが、この係止構造は省略することも可能である。
また、本発明の第1の態様に係る実施の形態では、各単体カートリッジ10A、10Bの両方に空気抜き孔12c、17cと、空気溜まり部12C、17Cと、を設けているが、いずれか一方を設ける構成とすることも可能である。そして、空気抜き孔12c、17cの数量、孔径などの構成は適宜変更可能であり、また空気溜まり部12C、17Cの容量(大きさ)も蓋体の形状等に合わせて適宜変更することができる。
また、本発明の第1の態様に係る実施の形態の浄水カートリッジ10では、単体カートリッジ10A、10B同士の流路が雌型流路14と雄型流路管19との接続によって形成される構成としているが、このような構成に制限されることはなく、他の形状の流路構造とすることも可能である。
例えば、図9に示す第1変形例による浄水器1Aの浄水カートリッジ10’は、第1単体カートリッジ10Aの底面10aと容器本体2の凹嵌合部23における底部232との間に、単体カートリッジ10A、10B同士の間で流通する水の流路部4が形成された構成とすることが可能である。なお、本第1変形例の第1単体カートリッジ10Aでは、ケース本体11の底面10a上にろ材5が収容されていて、上述の実施の形態の仕切り部材13や雌型流路14が省略されている。
また、第1単体カートリッジ10Aの蓋体12には、第2単体カートリッジ10Bの蓋体17が一体的に設けられている。そのため第1単体カートリッジ10Aを容器本体2から取り外すことで、第2単体カートリッジ10Bも同時に開蓋されることになる。そのため、第2単体カートリッジ10Bのケース本体16を容器本体2から取り外すことなく、内部の中空糸膜3の交換、洗浄作業を容易に行うことができる。なお、第1変形例において、単体カートリッジ10Bのケース本体16は周方向にも開口があるのが好ましい。この開口から、単体カートリッジ10Aで処理された水を、単体カートリッジ10B内に取り込みやすくすることができる。
このように本第1変形例による浄水器1Aによれば、第1単体カートリッジ10Aと容器本体2との間の隙間を利用して流路部4を形成することができるので、単体カートリッジ10A、10B同士の間で流通する水の流路部を単体カートリッジに設ける必要がなくなる。そのため、カートリッジをより簡単な構造とすることができるうえ、部材コストの低減も図ることができる。
また、第1単体カートリッジ10Aの底面10aはメッシュ状の流通穴が形成されている。この底面10aは水平でも良いが、第2単体カートリッジ10Bに向かうに従い、上側に向かって傾斜していることが好ましい。
このように構成されていることにより、流路部4に溜まった空気をその傾斜面に沿って下流の単体カートリッジ10Bに流すことができる。更に、ろ材5内の空気を抜けやすくすることができる。従って、流路内やろ材内に空気を溜まることを防止することができ、ろ過速度を維持し、浄水性能を充分に発揮することができる。
更にまた、本第一の変形例において、第1単体カートリッジ10Aに係止片と設け、第2単体カートリッジ10Bに係止凹部を設けられていてもよい。
本発明の第1の態様に係る実施の形態では、浄水器1は、重力式浄水器であって、底部の浄水出口2aから浄水を流下させるものであり、原水貯留部2Aを有する容器本体2と、この容器本体2の内部の底部に着脱可能に設けられる浄水カートリッジ10と、を備えている。一方、図10に示す第2変形例の浄水器1Bのように、浄水を貯留する浄水貯留部6を設けるようにしても良い。すなわち、浄水カートリッジ10(10A、10B)を備えた容器本体2は浄水容器60の内側に配置されている。この場合も、各単体カートリッジ10A、10B同士の間の連結構造は、上述した実施の形態と同様にすればよい。
このように本第2変形例の浄水器1Bによれば、カートリッジ10の浄水貯留部6に突出している部分が少ないため、浄水貯留部6に溜まっている浄水に浸漬される部分が少なくなり、浄化速度の低下を防止し、さらに、カートリッジに使用される樹脂材料の溶出を減らすことができる。
また、本発明の第1の態様に係る実施の形態における浄水器1の容器本体2、及び浄水カートリッジ10の大きさ、形状、位置などの構成は、適宜変更することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
(本発明の第2の態様に係る実施の形態)
以下、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器の実施の形態について図面を参照して説明する。
(本発明の第2の態様に係る第1の実施の形態)
図1Sに示す本実施の形態による浄水器S1は、原水貯留部S2Aを有する容器本体S2と、この容器本体S2の底部に着脱可能に設けられる浄水カートリッジS10と、浄水カートリッジS10によって浄化された浄水を貯留する浄水貯留部S3Aを有する外容器S3と、外容器S3の開口端を塞ぐための容器蓋S4と、を備えている。
ここで、図1Sに示す容器本体S2における中心軸線を容器軸SOといい、この容器軸SO方向に沿った容器本体S2の開口側を上側といい、底部側を下側といい、容器軸SOに直交する方向を横方向SXといい、容器軸SO回りに周回する方向を周方向という。なお、容器軸SOに沿う方向(上下方向)は、本発明の第2の態様の縦方向SYに相当する。
外容器S3は、有底筒状をなし、上面視で例えば円形或いは楕円形状に形成された周壁S31と、底壁S32と、を備えている。周壁S31には、取っ手S33及び注ぎ口S34が一体に成形されており、周壁S31の開口端に前記容器蓋S4が着脱可能に設けられている。
容器蓋S4には、外容器S3の注ぎ口S34を覆う部分に、容器内から注出される浄水の水圧によって容器外側に向けて開く注ぎ部S4aがヒンジを中心に回動して注ぎ口S34を開閉可能としている。
容器本体S2は、上端が開口し、この開口縁S2aが上述した外容器S3の開口端部S3aに一体的又は別体で設けられ、上述した容器蓋S4によって閉蓋されている。容器本体S2は、大径壁部S21と、大径壁部S21の下側に設けられた小径壁部S22と、小径壁部S22の下端を塞ぐとともに下方に向けて突出する嵌合凹部S24を有する底壁S23と、を備えている。
大径壁部S21と小径壁部S22とは、周方向に沿って延在する連設部S25によって連設されている。小径壁部S22は、浄水カートリッジS10の収容部となる。そして、大径壁部S21は、容器本体S2内に注入される浄化前の水が溜まる原水貯留部S2Aとなる。さらに、小径壁部S22の上端縁、及び嵌合凹部S24の上端縁には、それぞれ周方向に沿って延在する段部(第1段部S22a、第2段部S24a)が形成されている。第1段部S22a及び第2段部S24aには、それぞれ後述する浄水カートリッジS10の周面に形成された鍔部S12c、S14cが載置される。
嵌合凹部S24は、底壁S23における注ぎ口S34側に配置されるとともに、有底筒状に形成され、図2Sに示すように後述する第1分割ユニットS10Aが上方から嵌合されることで組み付けられる収容部分である。このように配置されることで、容器内から浄水を注出する際に、分割ユニットS10Aが収容部S14から抜け出にくくすることができる。また、嵌合凹部S24は、周部S241と、底部S242と、底部S242の中心部の位置において厚さ方向に貫通する流出口S243と、を備えている。周部S241には、Oリング等が係合する凹溝S24bが周方向に沿って形成されている。
図1Sに示すように、浄水カートリッジS10は、一対の分割ユニットS10A、S10Bのうち、下流側に位置する一方の第1分割ユニットS10Aが容器本体2の嵌合凹部S24に組み付けられる(図2S参照)。また、浄水カートリッジS10は、図3Sに示すように上流側に位置する他方の第2分割ユニットS10Bが小径壁部S22内に配置されて第1分割ユニットS10Aに対して上方から連結されている。このとき、第1分割ユニットS10Aと第2分割ユニットS10Bとの間では、それぞれの収容部S11、S14同士が横方向SXに並列に配置されるのに対して、双方が縦方向SY(上下方向)に沿って接近することによって連結されている。本実施の形態では、第1分割ユニットS10Aの上端S10aと、第2分割ユニットS10Bの後述する蓋体S12の下端S12eとの当接部分が連結部となる。
そして、第1分割ユニットS10A及び第2分割ユニットS10Bは、それぞれ小径壁部S22内に収容され、第1分割ユニットS10Aの下部の一部のみが嵌合凹部S24に嵌合された状態で組み付けられている。
このように一対の分割ユニットS10A、S10Bは、図3Sに示すように、互いに縦方向SYに近接離反させることで着脱させることができる。
第2分割ユニットS10Bは、ろ材(ろ過材)S5が収容される有底筒状の第1収容部S11と、第1収容部S11の上端を塞ぐ蓋体S12と、が一体的に設けられた構成となっている。
なお、第1収容部S11と蓋体S12とは、一体であることに制限されず、別体で着脱可能な構成とすることも可能である。
第1収容部S11は、周壁S11A及び底壁S11Bを有している。周壁S11Aは、上面視で、小径壁部S22内の略半分の領域に配置可能な大きさに形成されている。周壁S11Aには、第1分割ユニットS10A側に平面状の仕切り壁S11aが形成され、この仕切り壁S11aの周方向の両端に円弧状の壁(円弧壁S11b)が連設されている。底壁S11Bにはメッシュ状の流通穴S11cが形成されている。この底壁S11Bは、水平でも良いが、横方向SXで第1分割ユニットS10Aから離れる方向に向かうに従い漸次下側へ向けて傾斜しているのが好ましい。すなわち、底壁S11Bは下流側の第2分割ユニットS10Bに向かうに従い、上側に向かって傾斜している。流通穴はこのような構成に限らず、ろ過材を通さないものであれば良い。
例えば、多数の孔が空いていても良く、底壁に不織布、織布が貼り付けて固定するようにしても良い。なお、底壁S11Bの傾斜角度は任意に設定することができるが、1°〜10°の斜面であることが好ましく、2°〜8°の斜面又は1°〜5°程度の斜面であることがより好ましい。傾斜が1°より小さいと、分割ユニットS10A中の空気が上に抜けにくくなる。また、後述する浄水流路13内の空気が浄水流路内に滞留してしまう。そのため、ろ過速度が低下する。傾斜が10°よりも大きいと、ろ過材に水が行き渡らない箇所ができ、浄水性能を十分に発揮することができない。
第2分割ユニットS10Bは、第1収容部S11の底壁S11Bと、容器本体S2の底壁S23との間に、第1収容部S11から第1分割ユニットS10Aの第2収容部S14(後述)へ向けて浄水を流通させるための浄水流路S13が形成されている。
蓋体S12は、容器本体S2の小径壁部S22の上端開口を塞ぐように形成されている。これによって、第1収容部S11と第2収容部S14の開口が塞がれている。また、蓋体S12には天壁部S12Aと周壁筒S12Bとを備えている。周壁部S12Bは指掛け部となり、浄水カートリッジS10の着脱が容易となる。
天壁部S12Aは、上側に突出する形状をなし、その頂部に複数の空気抜き孔S12aを有する頂壁面S12bが形成されている。天壁部S12Aの下面側には、空気が溜まる領域となる空気溜まり部S12Cが形成されている。
空気抜き孔S12aは、第2分割ユニットS10Bの第1収容部S11及び第1分割ユニットS10Aの第2収容部S14(後述)のそれぞれと、容器本体S2内の原水貯留部S2Aと、を連通するように複数設けられている。なお、この空気抜き孔S12aの孔径等の形状については、原水貯留部S2A内に溜められている原水を通過させずに、第1収容部S11に収容されるろ材S5から生じる空気のみを第1収容部S11側から原水貯留部S2Aへ排出可能とし、空気と水とが置換しない程度に好適にバランスされた大きさに設定されている。具体的には、例えば、特許文献(特許第4131821号公報)で開示されているような空気抜き孔を採用することができる。
周壁筒S12Bの周面には、その下端部分に外方に向けて突出する鍔部S12cが周方向に延在し、この鍔部S12cが小径壁部S22に形成されている第1段部S22aに対して上方から載置した状態で、容器本体S2に対して着脱可能に位置決めされ組み付けられている。
鍔部S12cの材質としては、樹脂(ABS樹脂、ポリカーボネイト、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン等)等が挙げられる。また、鍔部S12cは、容器本体S2の剛性より弱くなるように形成されている。このように構成することで、容器本体2に、鍔部S12cを押し込むようにして、液密に組み付けられる。また、Oリング等の弾性体を設けて、鍔部S12cを容器本体S2に液密に組み付けても良い。なお、蓋体S12のうち鍔部S12cの材質のみを上記樹脂製としてもよいし、鍔部S12cを含む蓋体全体の材質を上記樹脂製としてもよい。
また、天壁部S12Aにおける頂壁面S12bの外周側には、傾斜面S12dが形成されている。この傾斜面S12dのうち仕切り壁S11aよりも第1収容部S11側の領域において、格子状の開口をなす原水導入口S12Dが周方向に間隔をあけて複数設けられている。原水導入口はメッシュ部材を用いて覆われていても良い。これら原水導入口S12Dは、図1Sに示す容器本体S2内の原水貯留部S2A内の原水が第1収容部S11内に流入する開口である。
第1分割ユニットS10Aは、ろ過材をなす中空糸膜S6(多孔質ろ過膜)が収容されるとともに、容器軸SOに沿う上端側に上端開口を有する筒状の第2収容部S14と、第2収容部S14の底部に設けられるとともに浄水を通過可能な浄水出口S15aを有する底部材S15と、を備えている。
第2収容部S14の周面には、縦方向SY及び周方向にわたって複数の開口S14bが形成されている。開口S14bを複数設けることで、中空糸膜S6に多方向から水が流入し、圧力損失が低下する。更に、中空糸膜S6を万遍なく使用することができる。また、第2収容部S14の強度を維持し、且つ部材のコスト低減を図ることができる。また、分割ユニットS10Aを交換する際に、開口S14bに指をかけて取り外しやすくすることができる。そして、第2収容部S14の下端部分は、上述した浄水流路S13に連通している。第2収容部S14の下端周面には、外方に向けて突出する鍔部S14cが周方向に延在し、この鍔部S14cが嵌合凹部S24に形成されている第2段部S24aに対して上方から載置した状態で、容器本体S2に対して着脱可能に位置決めされ組み付けられている(図3S参照)。
第2収容部S14は、中空糸膜S6が収容され、その中空糸膜S6と第2収容部S14の内周面との間にはその内周面に沿う隙間が形成されている。また、第2収容部S14と容器本体S2(小径壁部S22)との間にも被濾過水を貯留するための隙間(貯留部SN)が形成されている。これら隙間は、第2分割ユニットS10Bで浄化され浄水流路S13を通過して第2収容部S14内に流入する水を中空糸膜S6の上端側に向けて導く通路として機能する。
底部材S15は、容器本体S2の嵌合凹部S24に嵌合される。底部材S15の周面には、周方向に沿って凹溝(図示省略)が形成され、この凹溝にOリング、ガスケット等の弾性体S16が設けられている。この弾性体S16により容器本体S2の嵌合凹部S24の凹溝S24bに対して液密に接触するシール構造を形成している。
ここで、第2分割ユニットS10Bに収容されるろ材S5は、吸着剤からなる。吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。
具体的に吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。このような吸着剤としては、例えば、天然物系吸着剤(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着剤(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、ヒドロキシアパタイト、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス、ケイ酸チタニウム等)などの無機質吸着剤;粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂)、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着剤等、公知のものが挙げられる。中でも、抗菌性のある銀添着活性炭を有することが望ましい。特に粒状の吸着剤を用いる場合、その粒度分布は200〜1700μmが好ましい。粒度が小さすぎるとろ材の通水抵抗が大きくなり、流速が遅くなる。粒度が大きすぎると、表面積が小さくなり除去性能が低下する。中でも、吸着性能の点から銀添加活性炭を含む粒状吸着材が好ましい。
また、第1分割ユニットS10Aに収容される中空糸膜S6としては、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体のろ過、除去に好適に使用される中空糸膜を使用することができる。
中空糸膜S6には、種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン系、ポリビニリデンフロライド(PVDF)系、ポリカーボネイト系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系、等の各種材料からなるものが使用できる。
中でも、中空糸膜の取扱性や加工特性等を考慮すると、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系の中空糸膜が好ましい。
以上説明した本実施の形態の浄水カートリッジ及び浄水器によれば、以下の作用効果を奏する。
図1Sに示すように、浄水器S1では、容器本体S2の原水貯留部S2Aに原水を供給すると、その原水は自重により第2分割ユニットS10Bの蓋体S12に設けられている原水導入口S12Dから第2分割ユニットS10Bの第1収容部S11内に導入される。そして、第1収容部S11内に設けられているろ材S5を通過することにより、塩素やトリハロメタン、農薬などの化学物質、さらには溶解性鉛を始めとする重金属が吸着除去される。
ろ材S5を通過して浄化された浄水は、底壁S11Bの流通穴S11cから第2分割ユニットS10Bの下方に流出し、さらに浄水流路S13から開口S14bを通過し、第1分割ユニットS10Aの第2収容部S14内へ導入される。第2収容部S14内を通過した水は、中空糸膜S6により細菌や微生物、濁質等がろ過されて浄化される。そして、浄水カートリッジS10A、S10Bで浄化された浄水は、第1分割ユニットS10Aの浄水出口S15aを介して容器本体S2の流出口S243から容器本体S2の外に出て外容器S3の浄水貯留部S3A内に貯留される。
このように本実施の形態では、一対の分割ユニットS10A、S10B同士が縦方向SYに沿って接近することによって連結され、それぞれの収容部S11、S14同士が横方向SXに並列に配置しているので、下側に配置される第1分割ユニットS10Aを浄水器S1(容器本体S2)内に残した状態で上側の第2分割ユニットS10Bのみを個別に下側の第1分割ユニットS10Aから取り外すことができる。そのため、寿命の異なるろ過材を容易に別々に交換又は洗浄することができ、着脱作業の効率化を図ることができる。
例えば、上側のろ過材のみを交換又は洗浄する際には、上側の第2分割ユニットS10Bのみを取り外せば良い。下側のろ材S5のみを交換又は洗浄する場合であっても、上側の第2分割ユニットS10Bを取り外してから、下側の第1分割ユニットS10Aを取り外すことができる。この様に洗浄するとき、ろ材S5及び中空糸膜S6はすべて分割ユニットS10A、S10B内に収容されており、分割ユニットS10A、S10Bのみを着脱することが可能な簡単な構造となっているので、従来のようにろ過材自体を取り出すという手間のかかる作業が発生することがなく、効率的である。
このように、分割ユニットS10A、S10B毎に容易にろ過材(ろ材S5、中空糸膜S6)を交換することができるため、寿命が異なるろ過部を使用する場合でも、ろ過材の浄水性能を最大限に発揮させることが可能となる。したがって、ろ過材の利用効率の低減を抑えることができ、浄水カートリッジS10のランニングコストを低減することができる。
また、本実施の形態では、一対の分割ユニットS10A、S10B同士が縦方向SYに沿って接近することによって連結されるが、それぞれの収容部S11、S14同士が横方向SXに配列されるため、縦方向SY(上下方向)に重なって配列されることがない。また、それぞれの収容部S11、S14の上方が開放されるので、各収容部S11、S14内で発生した空気を収容部S11、S14の上方に逃がすことができる。
また、本実施の形態では、分割ユニットS10A、S10B内のそれぞれで発生した空気を蓋体S12の天壁部S12Aに設けられる空気抜き孔S12aを通じて効率よく排出することができ、分割ユニットS10A、S10B内に空気が溜まるのを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、分割ユニットS10A、S10B内のそれぞれで発生した空気を天壁部S12Aの内面側の空気溜まり部S12Cに効果的に集めておくことができ、分割ユニットS10A、S10B内のろ過材部分に空気が溜まることによる浄化効率の低下を防止することができる。
さらにまた、本実施の形態では、上流側の第2分割ユニットS10Bでろ過した水を下流側の第1分割ユニットS10Aへ向けて流通させる水の浄水流路S13が形成されているので、このような流路部を浄水カートリッジS10自体に設ける必要がなくなる。そのため、カートリッジをより簡単な構造とすることができるうえ、部材コストの低減も図ることができる。
また、第2分割ユニットS10Bの底壁S11Bと容器本体S2との間に形成される浄水流路S13の上面が傾斜している。したがって、浄水流路S13内の空気をその傾斜面に沿って下流側の第1分割ユニットS10A側へ流通し易くすることができ、浄水流路S13内で空気が溜まるのを防ぐことができる。
このように本実施の形態の浄水カートリッジ及び浄水器では、簡単な構成で、寿命の異なるろ過材を別々に交換、洗浄することができ、交換作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
次に、本発明の第2の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器の他の実施の形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
(本発明の第2の態様に係る第2の実施の形態)
図4Sに示すように、第2の実施の形態による浄水器は、一対の分割ユニットS10C、S10Dのそれぞれの収容部S11、S14が縦方向SYに直列に配置される構成の浄水カートリッジS10を容器本体S2に組み付けたものである。すなわち、一対の分割ユニットS10C、S10Dのうち下側に位置する第1分割ユニットS10Cが容器本体S2の嵌合凹部S24に組み付けられる(図5S及び図6S参照)。さらに、図6Sに示すように上流側(上側)に位置する他方の第2分割ユニットS10Dが小径壁部S22内に配置されて第1分割ユニットS10Cに対して上方から連結されている。本実施の形態では、第1分割ユニットS10Cの上端S10aと、第2分割ユニットS10Dの底壁S11Bとの当接部分が連結部となる。
本実施の形態による容器本体S2においては、小径壁部S22が第1分割ユニットS10Cの断面形状を収容することが可能な大きさの断面積を有する。小径壁部S22は、容器本体S2の容器軸SOに同軸に配置されている。そして、嵌合凹部S24は、小径壁部S22と同軸に配置されている。
ここで、一対の分割ユニットS10C、S10Dの基本的な構成は、上記の第1の実施の形態と同様であるので、ここでは構成の異なる点について詳しく説明する。
嵌合凹部S24に組み付けられた状態における第1分割ユニットS10Cの上端の位置は、小径壁部S22の縦方向Yにおける高さの略半分の高さに設定されている。
第2分割ユニットS10Dにおいては、第1収容部S11の周壁S11Aが円筒形状をなし、その第1収容部S11が容器本体S2の小径壁部S22と同軸に配置されている。第1収容部S11の高さ寸法(縦方向Yの長さ寸法)が小径壁部S22の略半分であって、蓋体S12の鍔部S12cが小径壁部S22の第1段部S22aに係合した状態で、底壁S11Bが第1分割ユニットS10C上に当接するように設けられている。
蓋体S12の天壁部S12Aの傾斜面S12dの下端が円筒状の周壁S11Aの上端縁に連設されている。その下端の周面には、外方に向けて突出する鍔部S12cが周方向に延在している。この鍔部S12cが小径壁部S22に形成されている第1段部S22aに対して上方から載置する。この状態で、第2分割ユニットS10Dが容器本体S2に対して着脱可能に位置決めされ組み付けられている(図6S参照)。蓋体S12の傾斜面S12dには、格子状の開口をなす原水導入口S12Dが周方向に間隔をあけて複数設けられている。
本第2の実施の形態では、一対の分割ユニットS10C、S10Dのそれぞれの収容部S11、S14が縦方向Yに直列に配置するように連結されている。また、分割ユニットS10C、S10Dのそれぞれの収容部S11、S14を通過する原水が縦方向SYに沿って上流側から下流側へ流れる。よって、原水が効率よく各収容部S11、S14内のろ過材を通過することができる。
第2収容部S14には、中空糸膜S6が収容され、その中空糸膜S6と第2収容部S14の内周面との間にはその内周面に沿う隙間が形成されている。また、第1収容部S11と容器本体S2(小径壁部S22)との間、ならびに、第2収容部S14と容器本体S2(小径壁部S22)との間にも隙間が形成されている。これらの隙間は、第2分割ユニットS10Dで浄化された水を一時的に貯留し、浄水流路として機能する。
また、一対の分割ユニットS10C、S10Dが縦方向SYに沿って同軸に配置されるので、双方を連結するための組み付け構造が簡単になるという利点がある。
本発明の第2の態様の浄水器では、第1の実施の形態、第2の実施の形態においても容器本体と収容部との間に浄水流路を設けている点で共通している。すなわち、容器本体に着脱可能な複数の分割ユニットを有する浄水カートリッジを有し、容器本体と、最も下流に配置された分割ユニットを除いた他の分割ユニットとの間に浄水流路が設けられている。
なお、本発明の第2の態様に係る技術範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の第1の実施の形態では、第2分割ユニットS10Bの底壁S11Bと容器本体S2との間に浄水流路S13を形成し、その底壁S11Bに第2分割ユニットS10Bから第1分割ユニットS10Aに向かうに従い漸次上側に向かう傾斜が形成されている。しかし、この傾斜角度は浄水カートリッジS10の形状、大きさ、ろ過材の容量などの条件に合わせて適宜設定することができるとともに、傾斜のない水平面であってもかまわない。
例えば、図7Sに示すように、底壁S11Bの傾斜を第1の実施の形態よりも大きくした実施例であって、さらに容器本体S2の底壁S23にも傾斜をもたせた構成となっている。この底壁S23は、第1分割ユニットS10Aに近づく方向に向かうに従い漸次下側に向かう下り勾配の傾斜面S23aを有している。これにより第2分割ユニットS10Bで浄化された浄水が浄水流路の容器本体S2の傾斜面S23aに沿って第1分割ユニットS10A側へ流れ易くなる利点がある。
また、本発明の第2の態様に係る実施の形態では、浄水器S1内に設けられる浄水カートリッジS10として、一対の第1分割ユニットS10A(S10C)、及び第2分割ユニットS10B(S10D)を用いている。しかし、浄水カートリッジS10は一対の分割ユニットS10A(S10C)、S10B(S10D)に限定されることはなく、3つ以上の分割ユニットが縦方向に連結するように設けることも可能である。3つ以上の分割ユニットを設ける場合も、それらの収容部は第1の実施の形態のように横方向Xに並列に配置してもよいし、第2の実施の形態のように縦方向Yに直列に配置する構成としてもよい。すなわち、一対の分割ユニットを用いる際は、第1の実施形態では分割ユニットを左右に設け、第2の実施形態では上下に設ける。3つ以上の分割ユニットを設ける際は、第1の実施形態では分割ユニットを横方向に順に設け、第2の実施形態では縦方向に順に設ける。
また、着脱可能に連結されている複数の分割ユニットの代わりに、一体的に連結されている複数のユニットを用いることができる(図8S参照)。図8Sには、有底筒状の収容部と、該収容部の開口を塞ぐ天壁部S12Aとを有し、該収容部の内側にろ過材が収容される複数のユニットが設けられ、前記複数のユニットは横方向に並列に配置されている自重濾過型の浄水カートリッジS10、及びこの浄水カートリッジS10を備えた浄水器S1が図示されている。この浄水カートリッジS10においては、各収容部が横方向に並列に配置されているとともに、各天壁部S12Aに空気抜き孔S12aが形成されているため、空気抜き路104を必要とせず、収容部毎に効率良く空気を排出することができる。また、天壁部S12Aに空気溜まり部S12Cがあるので、ろ過材S5の内側に空気が溜まることに起因するろ過速度の低下を防ぐことができる。また、複数のユニットが一体的に連結されているため、ユニットの位置がずれることがなく、長期間の使用における耐久性及び信頼性が高い。また、この浄水カートリッジS10は自重濾過型であるため、原水は加圧されずに浄水カートリッジS12を流過する。よって、浄水カートリッジS12内のシール性を高いレベルで保つことができる。
また、上記の第1の実施の形態では、蓋体S12において第1分割ユニットS10A及び第2分割ユニットS10Bの両方の上方に空気抜き孔S12aと、空気溜まり部S12Cとを設けているが、いずれか一方を設ける構成でもよいし、片方の分割ユニットの上方のみに設けるようにしてもよい。すなわち、空気抜き孔S12aの数量、孔径などの構成を適宜変更することが可能であり、また空気溜まり部S12Cの容量(大きさ)も蓋体S12の形状等に合わせて適宜変更することができる。例えば、図7Sに示すように、蓋体S12の天壁部S12Aの形状として傾斜面がなく頂壁面S12bのみを有する形状としてもよい。この蓋形状の場合、原水導入口S12Dをメッシュ部材で覆った際に、メッシュ部材が傾斜面S12dに沿って湾曲されずに形成されるため、メッシュ部材に負荷をかけないで原水導入口を形成することができる。また、鉛直方向上部に空気溜り部を形成することができるため、分割ユニットS10A、S10B内に空気が溜まるのを防止することができ、速やかに浄水を排出することができる。
また、本発明の第2の態様に係る実施の形態における浄水器S1の容器本体S2、及び浄水カートリッジS10の大きさ、形状、位置などの構成は、適宜変更することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
(本発明の第3の態様に係る第1の実施の形態)
以下、本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1Tに示す本実施の形態による浄水器T1は、原水貯留部T2Aを有する容器本体T2と、この容器本体T2の底部に着脱可能に設けられる浄水カートリッジT10と、浄水カートリッジT10によって浄化された浄水を貯留する浄水貯留部T3Aを有する外容器T3と、外容器T3の開口端を塞ぐための容器蓋T4と、を備えている。
ここで、図1Tに示す容器本体T2における中心軸線を容器軸TOといい、この容器軸TO方向に沿った容器本体T2の開口側を上側といい、底部側を下側といい、容器軸TOに直交する方向を横方向TX、あるいは径方向といい、容器軸TOに沿う方向を縦方向TYといい、容器軸TO回りに周回する方向を周方向という。
外容器T3は、有底筒状をなし、上面視で例えば円形或いは楕円形状に形成された周壁T31と、底壁T32と、を備えている。周壁T31には、取っ手T33及び注ぎ口T34が一体に成形されており、周壁T31の開口端に前記容器蓋T4が着脱可能に設けられている。
容器蓋T4は、外容器T3の注ぎ口T34を覆う部分に、容器内から注出される浄水の水圧によって容器外側に向けて開く注ぎ部T4aがヒンジを中心に回動し、注ぎ口T34を開閉可能としている。
容器本体T2は、上端が開口し、この開口縁が上述した外容器T3の開口端部T3aに一体的又は別体で設けられ、上述した容器蓋T4によって閉蓋されている。容器本体T2は、大径壁部T21と、大径壁部T21の下側に設けられた小径壁部T22と、小径壁部T22の下端を塞ぐ底壁T23と、を備えている。
大径壁部T21と小径壁部T22との接続部分の内周面には、浄水カートリッジT10(第2分割ユニットT10B)の後述するフランジT12Cの嵌合面T12cが圧入される装着面T2aと、前記フランジT12Cを下方から当接支持する当たり部T2bと、からなる段差部が設けられている(図6T参照)。
小径壁部T22は、主に浄水カートリッジT10の収容部となる。大径壁部T21は、容器本体T2内に注入される浄化前の水を溜めるための原水貯留部T2Aを形成している。
そして、図2T及び図3Tに示すように、嵌合凹部T24の上端縁には、周方向に沿って延在する段部T24aが形成されている。段部T24aには、後述する浄水カートリッジT10(第1分割ユニットT10A)の周面に形成された鍔部T14cが載置される。
底壁T23は、下方に向けて突出した嵌合凹部T24を有している。嵌合凹部T24は、底壁T23における注ぎ口T34側(図1T参照)に配置されるとともに、有底筒状に形成され、図2Tに示すように後述する第1分割ユニットT10Aが上方から嵌合されることで組み付けられる収容部分である。このように配置されることで、容器内から浄水を注出する際に、第1分割ユニットT10Aが第1収容部T14から抜け出すのを防ぐことができる。また、嵌合凹部T24は、周部T241と、底部T242と、底部T242の中心部の位置において厚さ方向に貫通する流出口T243と、を備えている。周部T241には、Oリング等が係合する凹溝(図示省略)が周方向に沿って形成されている。
図1Tに示すように、浄水カートリッジT10は、下流側に設けられる第1分割ユニットT10Aと、上流側に設けられる第2分割ユニットT10Bとに分割されている。第1分割ユニットT10Aは、容器本体T2の嵌合凹部T24に嵌合された状態で組み付けられるとともに(図2T参照)、図3Tに示すように第2分割ユニットT10Bが第1分割ユニットT10Aに対して上方から連結されている。そして、第1分割ユニットT10Aの第1収容部T14と第2分割ユニットT10Bの第2収容部T11は、横方向TXに配列されている。
このように構成される分割ユニットT10A、T10Bは、図3Tに示すように、互いに縦方向TYに近接離反させることで着脱させることができる。
図4Tに示すように、第2分割ユニットT10Bは、ろ材(ろ過材)T5が収容される有底筒状の第2収容部T11と、第2収容部T11の上端を塞ぐ蓋体T12と、が一体的に設けられている。なお、第2収容部T11と蓋体T12とは、一体であることに制限されず、別体で着脱可能な構成とすることも可能である。
第2収容部T11は、周壁T11A及び底壁T11Bを有している。周壁T11Aは、上面視で、小径壁部T22(図1T)内の略半分の領域に配置可能な大きさに形成されている。
底壁T11Bは、ろ過材を通過させないメッシュ状の流通穴が形成され、横方向TXで第1分割ユニットT10Aから離れる方向に向かうに従い漸次下側に傾斜している。なお、底壁T11Bは、傾斜であることに限らず、水平であっても良い。また、底壁T11Bの流通穴に代えて、不織布、織布とすることも可能である。
底壁T11Bの傾斜角度は、任意に設定することができるが、1°〜10°であることが好ましく、2°〜8°又は1°〜5°程度であることがより好ましい。傾斜が1°より小さいと、第1分割ユニットT10A中の空気が上に抜けにくくなり、ろ過速度が低下する。傾斜が10°よりも大きいと、ろ過材に水が行き渡らない箇所ができ、浄水性能を十分に発揮することができない。
図1Tに示すように、第2分割ユニットT10Bの下方には、第2収容部T11の底壁T11Bと、容器本体T2の底壁T23との間に、第2収容部T11から第1分割ユニットT10Aの第1収容部T14(後述)へ向けて浄水を流通させるための浄水流路T13が形成されている。
蓋体T12は、容器本体T2の小径壁部T22の上端開口を塞ぐように形成されている。これによって、第2収容部T11と第1収容部T14の開口も覆われている。蓋体T12の天壁部T12Aには、図4Tに示すように、複数の空気抜き孔(図示省略)を有し、内側頂部に空気が溜まる領域となる空気溜まり部T12Dが形成されている。また、蓋体T12には、第2分割ユニットT10Bを容器本体T2に対して着脱させる際に、指で掴むための取っ手T12Eが設けられている。
前記空気抜き孔は、第2分割ユニットT10Bの第2収容部T11及び第1分割ユニットT10Aの第1収容部T14(後述)のそれぞれと、容器本体T2内の原水貯留部T2Aと、を連通するように複数設けられている。
なお、この空気抜き孔の孔径等の形状については、原水貯留部T2A内に溜められている原水を通過させずに、第2収容部T11に収容されるろ材T5から生じる空気のみを第2収容部T11側から原水貯留部T2Aへ排出可能とし、空気と水とが置換しない程度に好適にバランスされた大きさに設定されている。具体的には、例えば、特許文献(特許第4131821号公報)で開示されているような空気抜き孔を採用することができる。
蓋体T12の周壁筒T12Bには、第2収容部T11側の領域において、原水貯留部T2A内の原水が第2収容部T11内に流入する格子状の開口をなす原水導入口T12Fが周方向に間隔をあけて複数設けられている。原水導入口T12Fは、メッシュ部材によって覆われている。
また、蓋体T12の周壁筒T12Bには、周方向の全周にわたって延在するとともに、容器軸TOに直交する径方向に交差する嵌合面T12cを有するフランジT12C(側壁)が設けられている。嵌合面T12cには、図5Tに示すように、径方向の外側に向けて突出するシール突起T17を有している。フランジT12Cは、径方向の内側において肉削り部(図示省略)が形成されている。
図6Tに示すように、このフランジT12Cを容器本体T2の当たり部T2bに当接させ、嵌合面T12cを装着面T2aに圧入した状態で、シール突起T17が装着面T2aに対して液密に接触する構成となっている。ここで、シール突起T17の突出長は、0.2mm以上5.0mm以下とすることが好ましく、0.3mm以上2.0mm以下に設定することがより好ましい。なお、0.5〜1.0mmに設定してもよい。
また、シール突起T17は、周方向で一様ではなく異なる突出長の部分を有するように形成されている。例えば、シール突起T17は、前述の0.2〜5.0mmの範囲で周方向に変化し、凹凸状に形成されている。なお、シール突起T17は、周方向に一様の突出長であってもかまわない。
なお、装着面T2aの材質としては、アクリル、ナイロン、ポリカーボネート等が挙げられ、フランジT12C及びシール突起T17の材質としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、軟質塩化ビニル、ABS樹脂等、容器本体2の剛性よりも軟質となる樹脂が挙げられる。このように容器本体T2に、フランジT12Cを圧入することで、シール突起T17が容器本体T2の装着面T2aに対して液密に接触する。なお、シール突起T17の材質のみを上記樹脂製としてもよい。
第1分割ユニットT10Aは、図2T及び図3Tに示すように、ろ過材をなす中空糸膜T6(多孔質ろ過膜)が収容されるとともに、容器軸TOに沿う上端側に上端開口を有する筒状の第1収容部T14と、第1収容部T14の底部に設けられるとともに浄水を通過可能な浄水出口T15aを有する底部材T15と、を備えている。
第1収容部T14の周面には、縦方向TY及び周方向にわたって複数の開口T14bが形成されている。開口T14bを複数設けることで、中空糸膜T6に多方向から水が流入し、圧力損失が低下する。更に、中空糸膜T6を万遍なく使用することができる。第1収容部T14の下端部分は、上述した浄水流路T13(図1T)に連通している。第1収容部T14の下端周面には、外方に向けて突出する鍔部T14cが周方向に延在し、この鍔部T14cが嵌合凹部T24に形成されている段部T24aに対して上方から載置した状態で、容器本体T2に対して着脱可能に位置決めされ組み付けられている。
図1Tに示すように、第1収容部T14は、その内周面と中空糸膜T6との間に隙間が形成されている。また、第1収容部T14と容器本体T2(小径壁部T22)との間にも被濾過水を貯留するための隙間が形成されている。これらの隙間は、第2分割ユニットT10Bで浄化され浄水流路T13を通過して第1収容部T14内に流入する水を中空糸膜T6の上端側に向けて導く通路として機能する。
ここで、第2分割ユニットT10Bに収容されるろ材T5は、吸着剤からなる。吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。
具体的に吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。このような吸着剤としては、例えば、天然物系吸着剤(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着剤(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、ヒドロキシアパタイト、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス、ケイ酸チタニウム等)などの無機質吸着剤;粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂)、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着剤等、公知のものが挙げられる。中でも、抗菌性のある銀添着活性炭を有することが望ましい。特に粒状の吸着剤を用いる場合、その粒度分布は200〜1700μmが好ましい。粒度が小さすぎるとろ材の通水抵抗が大きくなり、流速が遅くなる。粒度が大きすぎると、表面積が小さくなり除去性能が低下する。中でも、吸着性能の点から銀添加活性炭を含む粒状吸着材が好ましい。
また、第1分割ユニットT10Aに収容される中空糸膜T6としては、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体のろ過、除去に好適に使用される中空糸膜を使用することができる。
中空糸膜T6には、種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン系、ポリビニリデンフロライド(PVDF)系、ポリカーボネート系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系、等の各種材料からなるものが使用できる。
中でも、中空糸膜の取扱性や加工特性等を考慮すると、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系の中空糸膜が好ましい。
以上説明した本実施の形態の浄水カートリッジ及び浄水器によれば、以下の作用効果を奏する。
図1Tに示すように、浄水器T1では、容器本体T2の原水貯留部T2Aに原水を供給すると、その原水は自重により第2分割ユニットT10Bの蓋体T12に設けられている原水導入口T12Fから第2分割ユニットT10Bの第2収容部T11内に導入される。そして、第2収容部T11内に設けられているろ材T5を通過することにより、塩素やトリハロメタン、農薬などの化学物質、さらには溶解性鉛を始めとする重金属が吸着除去される。
そして、ろ材T5を通過して浄化された浄水は、底壁T11Bの流通穴から第2分割ユニットT10Bの下方に流出し、さらに浄水流路T13から開口T14bを通過し、第1分割ユニットT10Aの第1収容部T14内へ導入される。第1収容部T14内を通過した水は、中空糸膜T6により細菌や微生物、濁質等がろ過されて浄化される。そして、浄水カートリッジT10A、T10Bで浄化された浄水は、第1分割ユニットT10Aの浄水出口T15aを介して容器本体T2の流出口T243から容器本体T2の外に出て外容器T3の浄水貯留部T3A内に貯留される。
このように本実施の形態では、図6Tに示すように、浄水カートリッジT10(第2分割ユニットT10B)のフランジT12Cを容器本体T2の当たり部T2bに当接させ、嵌合面T12cを装着面T2aに圧入することで、嵌合面T12cと装着面T2aとが密接するとともに、シール突起T17が装着面T2aに対して液密に接触し、二重のシール構造を実現することができる。すなわち、容器本体T2に第2分割ユニットT10Bを嵌合させて装着面T2aに対して嵌合面T12cを下方に向けて圧入させることにより、シール突起T17が上側にめくれ上がり、且つ当たり部T2bによってフランジT12Cが下方から押し潰されることにより双方の嵌合隙間TSがなくなって液密にシールされる。このとき、シール突起T17だけでなはなく、フランジT12Cも当たり部T2bに対して密着される。なお、図6Tでは、見易くするために、嵌合隙間TSが生じた状態を示しているが、上記の嵌合時には、フランジT12Cの嵌合面T12cと装着面T2aとは隙間なく密着する。
このように、本実施の形態では、フランジT12Cの嵌合面T12cと容器本体T2の装着面T2aとの間に生じ得る製造誤差等の前記嵌合隙間TSを、シール突起T17によって確実に密着させることができるので、容器本体T2と浄水カートリッジT10との間の漏れを防止することができる。そのため、円形でない異形の嵌合形状であっても、確実に前記漏れを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、嵌合時において、シール突起T17が上側にめくれ上がった状態で嵌合面T12cと装着面T2aとの間に挟持される。つまり、フランジT12Cは装着面T2aとの間にシール突起T17が介在した状態で圧入されているので、浄水カートリッジT10の容器本体T2に対する着脱トルクを小さくすることができ、容易に着脱を行うことができる。
また、容器本体2と浄水カートリッジT10の嵌合部分に、従来のようにパッキンやOリング等などのシール部材を用いる構造ではないので、シール部材の脱落や装着ミスなどによる下流側への原水の流出を防ぐことができる。
さらに、容器本体T2と浄水カートリッジT10の嵌合部分に従来のようなシール部材を用いる構成ではないので、コストの低減を図ることができる。
しかも、本実施の形態では、フランジT12Cの嵌合面T12cにシール突起T17を設けた構成であり、浄水カートリッジT10の着脱を繰り返すことが可能となるので、シール部材の交換もなく、ランニングコストを低減することができる。
また、本実施の形態では、シール突起T17の突出長が周方向に変化し、凹凸状に形成されているので、容器本体T2に浄水カートリッジT10が嵌合された状態で、シール突起T17のめくれ上がった状態も周方向にばらつくことになる。そのため、容器本体に嵌合された浄水カートリッジT10(第1分割ユニットT10B)を上下に動かすことにより、容器本体から力をかけずに容易に離脱させることができる。
また、本実施の形態では、フランジT12Cが薄肉化されて弾性変形がし易くなるので、シール突起T17の装着面T2aに対する密着性を高めることができるとともに、浄水カートリッジT10の着脱も容易になる利点がある。
このように本実施の形態の浄水カートリッジ及び浄水器では、低コストで容器本体T2と浄水カートリッジT10との間の密着性を向上させることができ、しかも浄水カートリッジT10の着脱を容易に行うことができ、操作性を高めることができる。
次に、本発明の第3の態様に係る浄水カートリッジ及び浄水器の他の実施の形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
(本発明の第3の態様に係る第2の実施の形態)
図7Tに示すように、第2の実施の形態による浄水器は、一対の分割ユニットT10C、T10Dのそれぞれの収容部T11、T14が縦方向TYに配列される浄水カートリッジT10を容器本体T2に組み付けたものである。すなわち、下側の第1分割ユニットT10Cが容器本体T2の嵌合凹部T24に組み付けられ、上側の第2分割ユニットT10Dが小径壁部T22の上端に形成される装着面T2aに嵌合されることで、第2分割ユニットT10Dが第1分割ユニットT10Cに対して上方から連結される構成となっている。
小径壁部T22は、第1分割ユニットT10Cを収容可能な断面形状をなし、容器軸TOと同軸となる位置に設けられている。
ここで、一対の分割ユニットT10C、T10Dの基本的な構成は、上記の第1の実施の形態と同様であるので、ここでは構成の異なる点について詳しく説明する。
蓋体T12は、その傾斜面T12dの下端が周壁T11Aの上端縁に連設されている。蓋体T12の傾斜面T12dには、格子状の開口をなす原水導入口T12Fが周方向に間隔をあけて複数設けられている。
第2分割ユニットT10Dは、図8Tに示すように、周壁T11Aの上端部分に、周方向の全周にわたって延在するとともに、容器軸TO(図7T)に直交する径方向に交差する嵌合面T11aを有するフランジT11C(側壁)が設けられている。嵌合面T11aには、径方向の外側に向けて突出するシール突起T17を有している。このフランジT11Cを容器本体T2の当たり部T2bに当接させ、嵌合面T11aを装着面T2aに圧入した状態で、シール突起T17が装着面T2aに対して液密に接触する構成となっている。
本第2の実施の形態によるフランジT11C及びシール突起T17の材質としては、上述した第1の実施の形態と同様で容器本体T2の剛性よりも軟質となる樹脂が挙げられる。
このように、本第2の実施の形態では、図7Tに示すように、一対の分割ユニットT10C、T10Dの収容部T11、T14が縦方向TYに配列され、それら収容部T11、T14を通過する浄水が縦方向TYに沿って上流側から下流側へ流れるので、効率よく各収容部T11、T14内のろ過材を通過させることができる。
そして、第2の実施の形態の場合も、図8Tに示すように、フランジT11Cに設けられたシール突起T17が容器本体T2の装着面T2aに液密に接触した状態で嵌合させることができる。そのため、上記の第1の実施の形態と同様に、低コストで容器本体T2と浄水カートリッジT10との間の密着性を向上させることができ、しかも浄水カートリッジT10の着脱を容易に行うことができ、操作性を高めることができる。
なお、本発明の第3の態様の技術範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施の形態では、浄水器T1内に設けられる浄水カートリッジT10として、第1分割ユニットT10A(T10C)及び第2分割ユニットT10B(T10D)の分割された構成となっているが、分割されていることに限定されることはなく、一体化された浄水カートリッジを適用対象とすることも可能である。
また、本発明の第3の態様に係る実施の形態における浄水器T1の容器本体T2、及び浄水カートリッジT10の大きさ、形状、位置などの構成は、適宜変更することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、1A、1B 浄水器
2 容器本体
2A 原水貯留部
2a 浄水出口
3 中空糸膜(ろ過材)
4 流路部
5 ろ材(ろ過材)
6 浄水貯留部
10、10’ 浄水カートリッジ
10A 第1単体カートリッジ
10B 第2単体カートリッジ
11、16 ケース本体
11C、16A 収容部
12、17 蓋体
12A、17A 天壁部
12C、17C 空気溜まり部
12c、17c 空気抜き孔
13 仕切り部材
14 雌型流路
15 原水導入口
18 底部材
19 雄型流路管
O 容器軸
X 連結方向
S1 浄水器
S2 容器本体
S2A 原水貯留部
S3 外容器
S3A 浄水貯留部
S4 容器蓋
S5 ろ材(ろ過材)
S6 中空糸膜(ろ過材)
S10 浄水カートリッジ
S10A、S10C 第1分割ユニット
S10B、S10D 第2分割ユニット
S11 第1収容部
S11A 周壁
S11B 底壁
S12 蓋体
S12A 天壁部
S12C 空気溜まり部
S12D 原水導入口
S12a 空気抜き孔
S12d 傾斜面
S13 浄水流路
S14 第2収容部
S15 底部材
S23 容器本体の底壁
SN 貯留部
SO 容器軸
SX 横方向
SY 縦方向
T1 浄水器
T2 容器本体
T2a 装着面
T2b 当たり部
T2A 原水貯留部
T3 外容器
T3A 浄水貯留部
T4 容器蓋
T10 浄水カートリッジ
T10A、10C 第1分割ユニット
T10B、10D 第2分割ユニット
T11 第2収容部
T11a 嵌合面
T11A 周壁
T11B 底壁
T11C フランジ(側壁)
T12 蓋体
T12c 嵌合面
T12A 天壁部
T12B 周壁筒
T12C フランジ(側壁)
T12D 空気溜まり部
T12F 原水導入口
T14 第1収容部
T17 シール突起
T23 容器本体の底壁
TO 容器軸
TX 横方向
TY 縦方向

Claims (5)

  1. 浄水器内に着脱可能に設けられる自重濾過型の浄水カートリッジであって、
    有底筒状のケース本体を備える複数の単体カートリッジと、
    該複数の単体カートリッジの上端開口を塞ぐ1つ以上の天壁部と、を有し、
    前記単体カートリッジには、前記天壁部の内面側に空気溜まり部が設けられており、
    前記天壁部には、空気抜き孔が設けられており、
    該複数の単体カートリッジの内側がろ過材の収容部となり、
    該複数の単体カートリッジが横方向に配列され、着脱可能に連結されている自重濾過型の浄水カートリッジ。
  2. 前記複数の単体カートリッジは前記天壁部をそれぞれ備え、互いに連結される一方の前記単体カートリッジには、他方の前記単体カートリッジをその連結方向に直交する左右方向から挟持する一対の係止片が設けられている請求項1に記載の浄水カートリッジ。
  3. 前記複数の単体カートリッジのうち、最も下流側に位置する単体カートリッジを除いた、少なくとも1つの単体カートリッジの底面は、下流側に位置する単体カートリッジに向かうに従い上側に向かって傾斜している請求項1又は2に記載の浄水カートリッジ。
  4. 容器本体と、請求項1乃至のいずれか1項に記載の浄水カートリッジと、を備えた浄水器であって、
    前記容器本体に前記浄水カートリッジが着脱可能に収容されており、
    前記複数の単体カートリッジのうち、最も下流側に位置する単体カートリッジを除いた他の単体カートリッジの底面と、容器本体との間に、前記単体カートリッジの間で流通する水の流路が形成されている浄水器。
  5. 前記容器本体は原水貯留部を有し、前記浄水カートリッジは前記原水貯留部に着脱可能に収容され、前記複数の単体カートリッジのうち、最も下流側に位置する単体カートリッジを除いた他の単体カートリッジの底面と、前記原水貯留部との間に、前記単体カートリッジの間で流通する水の流路が1つ以上形成されている請求項に記載の浄水器。
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