JP5861367B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Description
概略説明すると、ドグクラッチの噛み合い状態と、摩擦クラッチの解放状態とにより、低速伝動系を選択することができ、ドグクラッチの非噛み合い状態と、摩擦クラッチの締結状態とにより、高速伝動系を選択することができる。
その理由は、ドグクラッチのトルク分担(伝達トルク)が小さいと、ドグクラッチを非噛み合い状態にするための抜き力が小さくてよく、ドグクラッチを非噛み合い状態にするときのエネルギー消費が少なくなって、有利であるためである。
従って摩擦クラッチの締結進行は、或る程度高速で行う必要があり、このように変速品質(変速時間)を考慮して摩擦クラッチの締結進行速度を定めた場合、以下のような問題を生ずる。
しかし、かようにドグクラッチのトルク分担(伝達トルク)の低下速度が速いと、当該ドグクラッチのトルク分担(伝達トルク)が丁度良い値に低下したタイミングに調時して、ドグクラッチを非噛み合い状態にするための抜き力を付与する制御が困難である。
変速時間の問題とるような延長を生ずることなく、係合式変速要素への抜き力の付与を丁度良いタイミングに調時して行わせ得て、上記の諸問題をことごとく解消することができるとの観点から、この着想を具体化した自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
先ず、本発明の前提となる自動変速機を説明するに、これは、
摩擦式変速要素を解放状態から締結状態へ切り替える動作と、係合式変速要素を抜き力の付与により噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替える動作とによる、変速要素の掛け替えにより変速が可能なものである。
前者の摩擦式変速要素切り替え速度制御手段は、上記変速要素の掛け替えのための時間のうち、上記係合式変速要素を非噛み合い状態へ切り替えるべき目標タイミングよりも、該係合式変速要素の非噛み合い状態への切り替えを生起させるのに必要な前記抜き力の付与時間に余裕分を加算した時間長だけ前の基準タイミングを境に、該基準タイミング以前の時間を前期、該基準タイミング以後の時間を後期とし、上記摩擦式変速要素の解放状態から締結状態への切り替えを、後期は前期よりも緩やかに進行させるものであり、また、
後者の係合式変速要素切り替え手段は、前者の摩擦式変速要素切り替え速度制御手段により摩擦式変速要素が緩やかに解放状態から締結状態に切り替えられている後期の所定タイミングより上記係合式変速要素への抜き力の付与を行って、該係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えを生起させるものである。
そして本発明は、上記後期における摩擦式変速要素の緩やかな解放状態から締結状態への状態切り替え速度が、上記係合式変速要素切り替え手段による抜き力付与開始タイミングを、上記係合式変速要素が前記目標タイミングで噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられるよう制御し得る緩やかな状態切り替え速度であることとした構成に特徴づけられる。
摩擦式変速要素の解放状態から締結状態への切り替えを、変速要素掛け替え時間のうちの上記した後期では、それ以前の前期よりも、上記のごとく特別に設定した緩やかな速度で進行させ、当該後期の所定タイミングより係合式変速要素に抜き力を付与して、係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えを生起させるため、以下の効果を奏し得る。
また同様な理由から、自動変速機の入力側回転数が一時的に上昇されることもなく、この入力回転変化に伴う変速ショックも回避することができる。
よって本発明によれば、いずれにしても、特許文献1所載の従来の変速制御装置が抱えていた変速品質の悪化に関する問題を解消することができる。
このため、係合式変速要素の伝達トルクが丁度良い値に低下したタイミングに調時して、係合式変速要素を非噛み合い状態にするための抜き力を付与する制御が容易になる。
上記のごとく低下させた摩擦式変速要素の締結進行速度が自動変速機の変速時間を、変速品質上許容できる時間を超えて長くするようなことがないと共に、摩擦式変速要素の変速時におけるスリップ時間を、摩擦式変速要素の耐久性に影響が及ぶほどに長くすることがない。
<実施例の構成>
図1は、本発明の一実施例になる変速制御装置を具えた自動変速機を内包する車両の駆動装置を示し、これを以下に説明するような構成となす。
自動変速機2は、入力軸11および出力軸12を同軸に突き合わせて相対回転可能に軸承し、これら入出力軸11,12間に遊星歯車式変速機構13を介在させて構成する。
またリングギヤ15は、リダクションブレーキR/Bにより適宜変速機ケース18に固定し得るようになす。
リダクションブレーキR/Bは、本発明における係合式変速要素に相当し、ドグクラッチ型式の噛み合いブレーキにより構成して、以下のように機能するものとする。
終減速歯車組3のドリブンギヤ3bは、ディファレンシャルギヤ装置4を介して左右輪駆動軸5L,5Rに結合する。
原動機1の回転は自動変速機2の入力軸11へ伝達され、自動変速機2はこの入力回転を以下のように左右輪駆動軸5L,5Rへ伝達可能である。
自動変速機2は、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)を解放状態にして入力軸11および出力軸12間を切り離すと共に、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)を非噛み合い状態にしてリングギヤ15を回転可能にしている場合、
入力軸11への回転を出力軸12に向かわせ得ないニュートラル状態であって、左右輪駆動軸5L,5Rを駆動し得ず、車両を停止させておくことができる。
ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の解放状態、締結状態、およびリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の噛み合い状態、非噛み合い状態は、変速機コントローラ21によって制御し、
変速機コントローラ21は、これらダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)およびリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の状態切り替えによって自動変速機2を変速制御する。
変速機コントローラ21は、これら入力情報を基に自動変速機2を低速段選択状態にすべきか、高速段選択状態にすべきかを判定し、この判定結果と、現在の選択変速段との対比結果に応じ適宜、高速段選択状態から低速段選択状態への変速(ダウンシフト)を指令したり、低速段選択状態から高速段選択状態へ変速(アップシフト)を指令する。
アップシフト指令時は変速機コントローラ21が、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)を解放状態から締結状態に切り替えると共に、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)を噛み合い状態から非噛み合い状態に切り替えることにより、自動変速機2をアップシフトさせる。
従って本実施例においては変速機コントローラ21が、図2の制御プログラムを実行して、図3のタイムチャートに示すごとくに、自動変速機2の当該アップシフトを遂行するものとする。
このアップシフト指令が発生しない間は、図2の制御が不要であるから、図2のごとくに制御をそのまま終了する。
しかし瞬時t2〜t4間の後期時間TM2中におけるダイレクトクラッチ伝達トルクTfの増大速度βは、上記のαよりも緩やかな速度とし、これを以下のように定める。
かようにリダクションブレーキ伝達トルクTcの低下速度が速いと、このリダクションブレーキ伝達トルクTcが丁度良い値に低下したタイミングに調時して、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)を非噛み合い状態にするための抜き力Frを図3の瞬時t3におけるごとくに付与する制御が困難である。
リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の非噛み合い状態への切り替えタイミングが適切タイミングt4よりも遅れると、自動変速機2がインターロック傾向となり、トルクの引き込みショックを生じ、
逆にリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の非噛み合い状態への切り替えタイミングが適切タイミングt4よりも早すぎると、変速機入力回転数の一時的な上昇により変速終了時に大きな変速ショックが発生し、いずれにしても変速品質が悪化するという問題を生ずる。
次のステップS13においては、ダイレクトクラッチ伝達トルクTfが急増速度αで増大するようダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)を締結進行させる。
ステップS14においては、変速指令時t1から前期時間TM1が経過したか否かにより、図3の瞬時t2に至ったか否かをチェックする。
この締結進行によりダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)は、トルク分担割合(伝達トルクTf)を速度αで増大され、この増大分だけリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の伝達トルクTcは図3に示すごとく対応した速度で速やかに低下される。
従ってステップS15は、本発明における摩擦式変速要素切り替え速度制御手段に相当する。
ステップS16においては、TM1時間経過瞬時t2から後期時間TM2が経過したか否かにより、図3の瞬時t4に至ったか否かをチェックする。
この締結進行によりダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)は、トルク分担割合(伝達トルクTf)を速度βで増大され、この増大分だけリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の伝達トルクTcは図3に示すごとく対応した速度で緩やかに低下される。
ステップS18ではリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)に対し、これを噛み合い状態から非噛み合い状態に切り替えるための抜き力Frを図3のごとくに付与する。
従ってステップS18は、本発明における係合式変速要素切り替え手段に相当する。
この抜き力Frは、リダクションブレーキ伝達トルクTcが瞬時t4における小さな値に低下した時にリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)を噛み合い状態から非噛み合い状態に切り替えて、その伝達トルクTcを0にするような小さい予定値に定める。
従ってステップS20も、本発明における摩擦式変速要素切り替え速度制御手段に相当する。
瞬時t2〜t4の後期におけるダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の緩やかな締結進行速度を指定する、ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの緩増速度βは、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の解放状態から締結状態への切り替え動作が開始されるアップシフト指令時t1から、当該動作の進行によるダイレクトクラッチ伝達トルクTfの増大で、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)が抜き力Frにより噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられる瞬時t4までの実トルクフェーズ時間t1〜t4に応じ、以下のように学習制御する。
ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの緩増速度βは更に、ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの変化速度を急増速度αから緩増速度βに低下させる、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の状態切り替え速度低下開始タイミングt2から、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)が抜き力Frにより噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられる瞬時t4までの実後期時間t2〜t4に応じ、以下のように学習制御する。
瞬時t1〜t2の前期におけるダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の急な締結進行速度を指定する、ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの急増速度αは、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の解放状態から締結状態への切り替え動作が開始されるアップシフト指令時t1から、当該動作の進行によるダイレクトクラッチ伝達トルクTfの増大で、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)が抜き力Frにより噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられる瞬時t4までの実トルクフェーズ時間t1〜t4に応じ、以下のように学習制御する。
ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの急増速度αは更に、ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの変化速度を急増速度αから緩増速度βに低下させる、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の状態切り替え速度低下開始タイミングt2から、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)が抜き力Frにより噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられる瞬時t4までの実後期時間t2〜t4に応じ、以下のように学習制御する。
ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の締結進行速度を低下させるために、ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの増加速度を急増速度αから緩増速度βに切り替える、ダイレクトクラッチ(摩擦式変速要素)締結進行速度低下開始タイミングt2は、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の解放状態から締結状態への切り替え動作が開始されるアップシフト指令時t1から、当該動作の進行によるダイレクトクラッチ伝達トルクTfの増大で、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)が抜き力Frにより噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられる瞬時t4までの実トルクフェーズ時間t1〜t4に応じ、以下のように学習制御する。
ダイレクトクラッチ(摩擦式変速要素)締結進行速度低下開始タイミングt2は更に、この瞬時t2から、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)が抜き力Frにより噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられる瞬時t4までの実後期時間t2〜t4に応じ、以下のように学習制御する。
上記した本実施例の変速(アップシフト)制御によれば、
ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の解放状態から締結状態への切り替えを、瞬時t2〜t4の後期では瞬時t1〜t2の前期よりも緩やかに進行させ、後期t2〜t4の所定タイミングt3よりリダクションブレーキR/B(係合式変速要素)に抜き力Frを付与して、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えを生起させるため、以下の効果を奏し得る。
また同様な理由から、自動変速機2の入力側回転数が一時的に上昇されることもなく、この入力回転変化に伴う変速ショックも回避することができる。
このため、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)の伝達トルクTcが丁度良い値に低下したタイミングt3に調時して、リダクションブレーキR/B(係合式変速要素)を非噛み合い状態にするための抜き力Frを付与する制御が容易になる。
上記のごとく低下させたダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の締結進行速度βが自動変速機2の変速時間を、変速品質上許容できる時間を超えて長くするようなことがないと共に、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の変速時スリップ時間を、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の耐久性に影響が及ぶほどに長くすることがない。
実トルクフェーズ時間t1〜t4および実後期時間TM2を常に目標時間に保つことができて、変速品質を長期不変に狙い通りの高品質に維持し得ると共に、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)が変速時に長時間に亘ってスリップするのを防止して、その耐久性が低下するのを回避することができる。
なお、ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの急増速度αおよび緩増速度β、および、ダイレクトクラッチD/C(摩擦式変速要素)の締結進行速度低下開始タイミング(ダイレクトクラッチ伝達トルクTfの増大速度低下開始タイミング)t2を決定する前期時間TM1および後期時間TM2の前記した学習(1)〜(6)は、必ずしも全て実行する必要はなく、どれか一つだけを実行したり、任意のものを組み合わせて実行してもよいのは言うまでもなく、この場合も、程度の差はあれ、前記の効果を奏し得ること勿論である。
2 自動変速機
3 終減速歯車組
4 ディファレンシャルギヤ装置
5L,5R 左右ホイールシャフト
11 入力軸
12 出力軸
13 遊星歯車式変速機構
14 サンギヤ
15 リングギヤ
16 プラネタリピニオン
17 キャリア
21 変速機コントローラ
22 変速制御情報検出センサ群
Claims (7)
- 摩擦式変速要素を解放状態から締結状態へ切り替える動作と、係合式変速要素を抜き力の付与により噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替える動作とによる、変速要素の掛け替えにより変速が可能な自動変速機において、
前記変速要素の掛け替えのための時間のうち、前記係合式変速要素を非噛み合い状態へ切り替えるべき目標タイミングよりも、該係合式変速要素の非噛み合い状態への切り替えを生起させるのに必要な前記抜き力の付与時間に余裕分を加算した時間長だけ前の基準タイミングを境に、該基準タイミング以前の時間を前期、該基準タイミング以後の時間を後期とし、前記摩擦式変速要素の解放状態から締結状態への切り替えを、後期は前期よりも緩やかに進行させる摩擦式変速要素切り替え速度制御手段と、
該手段により摩擦式変速要素が緩やかに解放状態から締結状態に切り替えられている後期の所定タイミングより前記係合式変速要素への抜き力の付与を行って、該係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えを生起させる係合式変速要素切り替え手段とを具備し、
前記後期における摩擦式変速要素の緩やかな解放状態から締結状態への状態切り替え速度が、前記係合式変速要素切り替え手段による抜き力付与開始タイミングを、前記係合式変速要素が前記目標タイミングで噛み合い状態から非噛み合い状態へ切り替えられるよう制御し得る緩やかな状態切り替え速度であることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項1に記載された、自動変速機の変速制御装置において、
前記摩擦式変速要素切り替え速度制御手段は、摩擦式変速要素を解放状態から締結状態へ切り替える動作の開始時から、前記係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えが生起されるまでの時間が目標時間となるよう、前記後期における摩擦式変速要素の緩やかな状態切り替え速度を変更するものであることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項1または2に記載された、自動変速機の変速制御装置において、
前記摩擦式変速要素切り替え速度制御手段は、前記摩擦式変速要素の状態切り替え速度を低下させ始める前記基準タイミングから、前記係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えが生起されるまでの時間が目標時間となるよう、前記後期における摩擦式変速要素の緩やかな状態切り替え速度を変更するものであることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載された、自動変速機の変速制御装置において、
前記摩擦式変速要素切り替え速度制御手段は、摩擦式変速要素を解放状態から締結状態へ切り替える動作の開始時から、前記係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えが生起されるまでの時間が目標時間となるよう、前記前期における摩擦式変速要素の速やかな状態切り替え速度を変更するものであることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載された、自動変速機の変速制御装置において、
前記摩擦式変速要素切り替え速度制御手段は、前記摩擦式変速要素の状態切り替え速度を低下させ始める前記基準タイミングから、前記係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えが生起されるまでの時間が目標時間となるよう、前記前期における摩擦式変速要素の速やかな状態切り替え速度を変更するものであることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載された、自動変速機の変速制御装置において、
前記摩擦式変速要素切り替え速度制御手段は、摩擦式変速要素を解放状態から締結状態へ切り替える動作の開始時から、前記係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えが生起されるまでの時間が目標時間となるよう、前記摩擦式変速要素の状態切り替え速度を低下させ始める前記基準タイミングを変更するものであることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載された、自動変速機の変速制御装置において、
前記摩擦式変速要素切り替え速度制御手段は、前記摩擦式変速要素の状態切り替え速度を低下させ始める前記基準タイミングから、前記係合式変速要素の噛み合い状態から非噛み合い状態への切り替えが生起されるまでの時間が目標時間となるよう、前記基準タイミングを変更するものであることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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