JP5860803B2 - 生体内の蛋白質の分解抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、炭素数6〜12のアシル基を一つ含有する脂肪酸系化合物を有効成分とする、生体内の蛋白質の分解抑制剤に関する。
生体における蛋白質は、筋肉、臓器、皮膚、毛、爪等の構成成分の中心であり、常に、蛋白質合成と分解というサイクルが繰り返されており、適切に栄養摂取している場合、その合成と分解のバランスは保たれている。ところが、長期間の激しい運動、長期間の運動制限、過度のダイエット、高齢による食事量の低下等が原因で、蛋白質の分解が亢進すると、特に筋肉の萎縮や減少から筋力の低下が起こり、生体に様々な障害を生じる。
例えば、筋肉減少症(サルコペニア)は、加齢に伴い筋肉の強度・筋力が低下し、筋肉量が損失して日常生活に悪影響をおよぼす。廃用性筋萎縮は、長期のベッドレストやギプス固定による運動制限や、宇宙滞在による無重力環境への暴露による筋肉の活動量の減少により、比較的短時間で筋萎縮が進行する(非特許文献1、2)。
蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM:Protein Energy Malnutrition)はマラスムス型とカシオコール型に分けられるが、マラスムス型PEMは骨格筋や脂肪組織の減少が著明で体重の減少が著しく、カシオコール型PEMは蛋白合成の抑制と異化亢進によって、内臓蛋白の減少が著しい(非特許文献3)。
いずれの場合も、栄養治療や運動療法によって、十分回復する可能性を残した可逆性の変化であることが知られている。しかしながら、消化吸収機能が低下している高齢の方や、運動機能が低下している方に対しては、栄養治療や運動療法が適切に行なえない場合もあるため、生体内の蛋白質分解の亢進を抑制する薬剤が所望されている。そして、そのような薬剤として、食品成分を使用したものは僅かしかなく、例えばリコピンを有効成分としたものが開発されている(特許文献1)。
特許第4038088号公報
Nair KS,Am J Clin Nutr,81(5),953−963,2005 後藤勝正、大平充宣,宇宙航空環境医学,44,49−58,2007 大荷満生,静脈経腸栄養,22,439−445,2007
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、安全性が高く、継続投与しても副作用の懸念が少ない、生体内の蛋白質の分解抑制剤を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねたところ、炭素数6〜12の脂肪酸(以下、中鎖脂肪酸という。)が有効成分として作用し、生体内の蛋白質の分解に関与する酵素(以下、蛋白質分解因子(proteolysis factor)という)の発現を抑制することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
中鎖脂肪酸は、ヒトが食習慣を有している油脂成分、すなわち食用油脂や乳製品等の食品に含有される油脂成分で、通常はグリセリンとエステル結合したアシルグリセロールの形で摂取されている。食事により摂取された中鎖脂肪酸のアシルグリセロールは、消化管内で速やかに分解吸収され中鎖脂肪酸となり、肝臓で早くエネルギー化されることが知られている。中鎖脂肪酸は、このような特性から、医療において消化吸収機能が低下している方のエネルギー補給や、手術後の体力回復等の用途として、安全性の高いエネルギー源として使用されているが、生体内の蛋白質の分解抑制に効果があるという報告はされていなかった。
一つの側面において、本発明は、以下の生体内の蛋白質の分解抑制剤を提供する。
(1)炭素数6〜12のアシル基(RCO−)を一つ含有する脂肪酸系化合物を有効成分として含む、生体内の蛋白質の分解抑制剤。
(2)前記脂肪酸系化合物が、
炭素数6〜12の脂肪酸、または
生体内で炭素数6〜12の脂肪酸に変換される脂肪酸前駆体
である(1)に記載の生体内の蛋白質の分解抑制剤。
(3)前記脂肪酸が、炭素数8の脂肪酸、炭素数10の脂肪酸、または炭素数8の脂肪酸と炭素数10の脂肪酸との混合物である(2)に記載の生体内の蛋白質の分解抑制剤。
(4)前記脂肪酸系化合物が、脂肪酸とグリセリンとのエステルである(1)〜(3)の何れか1に記載の生体内の蛋白質の分解抑制剤。
(5)前記蛋白質が筋蛋白質である(1)〜(4)のいずれか1に記載の生体内の蛋白質の分解抑制剤。
別の側面において、本発明は、炭素数6〜12のアシル基を一つ含有する脂肪酸系化合物および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、生体内の蛋白質の分解亢進に起因する疾病を予防または治療するための薬学的組成物を提供する。
更に別の側面において、本発明は、炭素数6〜12のアシル基を一つ含有する脂肪酸系化合物を、効果的な量で、それを必要とする被検体に投与することを含む、生体内の蛋白質の分解亢進に起因する疾病を予防または治療するための方法を提供する。
更に別の側面において、本発明は、生体内の蛋白質の分解亢進に起因する疾病を予防または治療するための医薬品を調製するための、炭素数6〜12のアシル基を一つ含有する脂肪酸系化合物の使用を提供する。
本発明の蛋白質の分解抑制剤は、生体内の蛋白質の分解亢進に起因する疾病の予防又は治療に用いることができ、特に、サルコペニア、廃用性筋萎縮等の筋蛋白質の分解亢進に起因する疾病の予防又は治療に用いることができる。ここで、本発明における予防とは、例えば、発症の抑制又は遅延等を意味し、治療とは、例えば、進行の遅延、症状の緩和、軽減、改善、治癒等を意味する。また、本発明の分解抑制剤は、ヒトが食習慣を有している油脂成分を有効成分として含むので、安全性が高く、副作用の懸念が少ないため、安心して摂取することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定させるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
本発明の生体内の蛋白質の分解抑制剤は、有効成分である炭素数6〜12の脂肪酸(以下、中鎖脂肪酸という。)そのものが、蛋白質の分解が亢進する組織中で作用する。したがって、生体内の蛋白質の分解抑制剤は、作用発現時に中鎖脂肪酸の形態で存在すればよく、投与時の形態については、炭素数6〜12のアシル基を一つ含有する脂肪酸系化合物であれば特に限定されず、中鎖脂肪酸の形態であっても、生体内で中鎖脂肪酸に変換される脂肪酸前駆体(たとえば塩またはエステル)の形態であってもよいが、これまでの食経験による安全性の観点から、アシルグリセロールの形態が好ましい。
すなわち、本発明において、脂肪酸系化合物は、脂肪酸、脂肪酸の塩、および脂肪酸エステルを含む。
本発明において中鎖脂肪酸とは、例えばパーム核油やヤシ油を加水分解した後、精製することにより、得ることができる。また、市販品や試薬を使用することもできる。中鎖脂肪酸は、1種類の中鎖脂肪酸から構成されていてもよいし、複数種類の中鎖脂肪酸から構成されていてもよい。中鎖脂肪酸は、炭素数が偶数の飽和脂肪酸が好ましく;炭素数8の脂肪酸、炭素数10の脂肪酸、または炭素数8の脂肪酸と炭素数10の脂肪酸との混合物がより好ましく;炭素数が8の飽和脂肪酸が最も好ましい。
上記アシルグリセロールとは、中鎖脂肪酸とグリセリンとがエステル結合したものである。そして、エステル化度の違いにより、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、及びトリアシルグリセロールの形態が存在する。また、ジアシルグリセロール及びトリアシルグリセロールは、同じ種類の中鎖脂肪酸から構成されるアシルグリセロールであっても、異なる種類の中鎖脂肪酸から構成されるアシルグリセロールであってもよい。異なる種類の中鎖脂肪酸から構成されるアシルグリセロールの場合、各々の中鎖脂肪酸のグリセリンへの結合位置は、特に限定されない。
これらのアシルグリセロールは、1種又は2種以上を使用することができるが、中鎖脂肪酸の摂取効率及び食経験の観点から、トリアシルグリセロールの形態が好ましい。
中鎖脂肪酸で構成されるアシルグリセロールの製造方法は特に限定されないが、例えば、パーム核油やヤシ油由来の中鎖脂肪酸とグリセリンとをエステル化反応して、アシルグリセロールを得ることができる。エステル化反応は、例えば、加圧下で無触媒且つ無溶剤にて反応させる方法、ナトリウムメトキシド等の合成触媒を用いて反応させる方法、及び触媒としてリパーゼを用いて反応させる方法等が挙げられる。また、一般にMCT(Medium Chain Triglycerides)と称せられる、ヤシ油分解脂肪酸等の炭素数が8〜10の飽和中鎖脂肪酸から構成されるトリグリセリドが好適に使用できる。
なお、本発明の生体内の蛋白質の分解抑制剤における、中鎖脂肪酸の含量を確認する方法としては、例えば、生体内の蛋白質の分解抑制剤中の中鎖脂肪酸をメチルエステル化し、ガスクロマトグラフィーにより分析する方法が挙げられる。
本発明の生体内の蛋白質の分解抑制剤は、生体内の任意の組織に存在する蛋白質の分解を抑制するために使用可能であり、とりわけ筋肉に存在する蛋白質である筋蛋白質の分解を抑制するために使用可能である。本発明の生体内の蛋白質の分解抑制剤は、生体内の蛋白質の分解亢進に起因する疾病に対して、予防又は治療効果を発揮する。生体内の蛋白質の分解亢進に起因する疾病としては、たとえば、サルコペニア(筋肉減少症)、廃用性筋萎縮、蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM:Protein Energy Malnutrition)、横紋筋融解症、筋ジストロフィー、及び腎不全による尿素窒素とクレアチニンの増加が挙げられる。本発明の中鎖脂肪酸は、天然に広く存在するものであり、食用となる天然物にも含まれていることから、その安全性は非常に高い。したがって、本発明の蛋白質の分解抑制剤は、医薬用途として安全に用いることができる。
本発明の生体内の蛋白質の分解抑制剤を医薬用途として用いる場合、投与方法は経口投与又は非経口投与のいずれかの方法を任意に選択できる。経口投与のための形態としては、例えば、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、シロップ剤等の製剤が挙げられる。非経口投与のための形態としては、注射剤、輸液剤等の製剤が挙げられる。さらに該製剤は、有効成分である中鎖脂肪酸またはその前駆体と、薬理上及び製剤上許容しうる添加物とを含む組成物の形態にすることが好ましい。該添加物は、通常、製剤分野において賦形剤として常用され、且つ本発明の有効成分と反応しない物質が用いられる。
本発明の生体内の蛋白質の分解抑制剤は、既存薬と組み合わせて用いることにより、該既存薬の用量を下げて、これらが有する副作用を低減することができる。他の薬との組み合わせは、配合剤のように同一の医薬組成物中に含むものであってもよいし、別々の医薬組成物中に含むものであってもよい。
本発明の蛋白質の分解抑制剤の投与量は、患者の症状、予防又は治療、年齢、体重、投与方法、投与期間等の諸条件に応じて、適宜設定可能である。本発明の蛋白質の分解抑制剤の投与量は、中鎖脂肪酸の量で、たとえば、0.01〜1g/kg体重/日とすることができる。
本発明の蛋白質の分解抑制剤が投与される被検体は、任意の動物であり、好ましくは哺乳類、より好ましくはヒトである。
以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に何ら制限を受けるものではない。
本実施例では、通常の食事において油脂の形態で摂取されている、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸について、生体内の蛋白質の分解抑制効果を確認した。
生体内の蛋白質の分解については、主にユビキチン−プロテアソーム系、カルパイン−カルパスタチン系、リソソーム系の3つの経路がある。本実施例では、このうち、ユビキチン−プロテアソーム系、及びカルパイン−カルパスタチン系について着目した。
また、ユビキチン−プロテアソーム系は、ユビキチンリガーゼによって、ユビキチンで修飾された蛋白質が、プロテアソームに分解される系であり、分解の律速段階は、ユビキチンリガーゼによるユビキチン修飾の段階である。一方、カルパイン−カルパスタチン系は、カルパインによる各種分解酵素の活性化と、カルパスタチンによるカルパインの作用調節の系である。
よって、ユビキチン−プロテアソーム系ではユビキチン及びユビキチンリガーゼの発現量、カルパイン−カルパスタチン系ではカルパインの発現量が抑制できれば、生体内の蛋白質の分解が抑制できると考えられる。
また、ユビキチン−プロテアソーム系による骨格筋の蛋白質の分解は、例えば、敗血症のラットの骨格筋におけるユビキチンmRNAの増加に伴い、ラットの骨格筋の蛋白質分解が亢進することが報告されており(参考文献: Tiao G,Fagan JM,Samuels N,James JH,Lieberman M,Fischer JE,Hasselgren PO,J Clin Invest,94(6),2255−2264,1994)、ユビキチンmRNAの発現量は筋肉中のタンパク質分解に対する有用な指標となる。
そこで、本実施例では、ユビキチン(Ubb:Ubiquitin b)及びユビキチンリガーゼの2種のmRNA(MAFbx:muscle atrophy F−box protein 及び MuRF:muscle ring finger protein 1)並びにカルパインの2種のmRNA(Capn1:calpain 1 及び Capn2:calpain 2)の発現量を測定することで、蛋白質の分解抑制の効果を確認した。
〔試験例1〕蛋白質の分解抑制効果の検討(1)
in vitroでの蛋白質の分解抑制効果の検討として、各種脂肪酸を添加した培養細胞における、mRNAの発現量を測定した。
(培養細胞)
培養細胞は、European Collection of Cell Culturesより供与された、ラット骨格筋由来の筋芽細胞株L6を用いた。
(通常培地)
通常培地は、DEM培地(Sigma−Aldrich社製)に、10%ウシ胎児血清(MP Biomedicals社製)を添加し、さらに抗生剤であるペニシリンを100unit/mL、ストレプトマイシンを100μg/mLを添加したものを用いた。
(分化誘導培地)
分化誘導培地は、DEM培地(Sigma−Aldrich社製)に、2%ウシ胎児血清(MP Biomedicals社製)を添加し、ペニシリンを100unit/mL、ストレプトマイシンを100μg/mLを添加したものを用いた。
(試験細胞の調製)
試験細胞は、9.2cmペトリデッシュ(Techno Plastic Products社製)に通常培地10mLをいれ、L6細胞を播種し、5%二酸化炭素、95%空気、37℃の条件下でL6細胞を培養し、細胞がコンフルエント(培養皿全体に密になった状態)となった後、分化誘導培地で、5%二酸化炭素、95%空気、37℃の条件下、2日間培養し、分化誘導した筋管細胞を用いた。
(蛋白質の分解抑制剤、比較品)
蛋白質の分解抑制剤は、炭素数8の飽和脂肪酸であるn−オクタン酸(実施例1,商品名:n−Octanoic acid,Sigma−Aldrich社製)、及び炭素数10の飽和脂肪酸であるn−デカン酸(実施例2,商品名:n−Decanoic acid,Sigma−Aldrich社製)を用い、比較品には、炭素数18の飽和脂肪酸であるステアリン酸(比較例1,和光純薬工業(株)製)を用いた。
蛋白質の分解抑制剤及び比較品は、試験細胞の培養液に添加し易くするために、それぞれ50mMのDMSO(Sigma−Aldrich社製)溶液とした。
(測定サンプルの調製)
測定サンプルは、試験細胞の培養液に、分解抑制剤及び比較品が50μmol/Lとなるように添加し、さらに、5%二酸化炭素、95%空気、37℃の条件下、1日間培養したものを用いた。また、ブランクは、DMSOのみを添加し、同条件で培養した。測定サンプルは、分解抑制剤、比較品及びブランクにつき、各5サンプル調製した。
(mRNAの定量方法)
測定サンプル中のmRNAの抽出は、RNeasy Mini Kit(QIAGEN社製)を用いた。抽出した各RNA500ng相当を、トランスクリプター ファーストストランドcDNA合成キット(Roche Diagnostics社製)を用いてcDNAへ逆転写した。
次に、得られたcDNA1μLを以下に示したプライマーペアを用い、20μLの系でLightCyclerクイックシステム330(Roche Diagnostics社製)を利用した、リアルタイムRT−PCR法で定量を行なった(反応プロトコール〔熱変性 94℃で30秒,アニーリング 55℃で30秒,伸長反応 72℃で1分(30サイクル)〕)。PCR反応試薬にはPlatinum Quantitave PCR SuperMix−UDG(Invirtogen社製)を用いた。
また、測定サンプル毎に、定量値のばらつきを補正するためのコントロールとして、ハウスキーピング遺伝子であるribosomal protein S29(RPS29)mRNAの定量も行った。そして、各測定サンプルの定量値をRPS29のmRNAの定量値で除して、相対値を算出した。
(プライマー)
(ユビキチンmRNA)
Ubb(Genbank アクセッション番号 NM138895)
Ubb−Forward Primer:
5’−GAGTCAACCCTGCACCTGGTC−3’(配列番号1)
Ubb−Reverse Primer:
5’−AGTAATGCCATCAGTGCCCG−3’(配列番号2)
(ユビキチンリガーゼmRNA)
MAFbx(Genbank アクセッション番号 AY059628)
MAFbx−Forward Primer:
5’−TCAAAGGTCTCACGATCACCG−3’(配列番号3)
MAFbx−Reverse Primer:
5’−TCAGCCTCTGCATGATGTTCAG−3’(配列番号4)
MuRF(Genbank アクセッション番号 AY059627)
MuRF−Forward Primer:
5’−ACATCTTCCAGGCTGCCAATC−3’(配列番号5)
MuRF−Reverse Primer:
5’−GACCTCCAGACATGGACACCG−3’(配列番号6)
(カルパインmRNA)
Capn1(Genbank アクセッション番号 NM019152)
Capn1−Forward Primer:
5’−CATAAGCACTCATGCTGCCAGA−3’(配列番号7)
Capn1−Reverse Primer:
5’−CGAAATTACCTGACCATCTTCCG−3’(配列番号8)
Capn2(Genbank アクセッション番号 NM017116)
Capn2−Forward Primer:
5’−GGAGCTAACAGGGCAGACCAAC−3’(配列番号9)
Capn2−Reverse Primer:
5’−GAGGTTGATGAAGGTATCTGACCG−3’(配列番号10)
(コントロールmRNA)
RPS29(Genbank アクセッション番号 NM012876)
RPS29−Forward Primer:
5’−AAGATGGGTCACCAGCAGCTCTACT−3’(配列番号11)
RPS29−Reverse Primer:
5’−AGACGCGGCAAGAGCGAGAA−3’(配列番号12)
Figure 0005860803
Figure 0005860803
表1及び表2の結果より、蛋白質分解因子のmRNAの発現の程度は、Ubb、MAFbx、MuRF、Capn1、及びCapn2の全てにおいて、実施例1(炭素数8のn−オクタン酸添加)及び実施例2(炭素数10のn−デカン酸添加)が、比較例1(炭素数18のステアリン酸添加)よりも低値であり、特に、実施例1が顕著に低値であった。Student’s t−testより、n−オクタン酸は、蛋白質分解因子のmRNAの発現を有意に抑制できることが示された。n−デカン酸は、Ubbに対して有意な発現抑制効果を有し、他の蛋白質分解因子のmRNAの発現も増大させることなく低下させたため、ここでの実験結果は、n−デカン酸も、細胞において蛋白質の分解を抑制できることを示していた。また、比較例1はブランクと同程度であった。
〔試験例2〕蛋白質の分解抑制効果の検討(2)
in vivoでの蛋白質の分解抑制効果の検討として、ラットに各種脂肪酸をトリアシルグリセロールの形態で摂取させた後、採取した筋肉について、mRNAの発現量を測定した。また、血漿中の中鎖脂肪酸の含量も測定した。
(実験動物)
実験動物は、3週齢のWistar系雄性ラット(日本SLC社より購入)を用いた。
(試験飼料)
試験飼料は、ラットの生体内の蛋白質合成と分解のバランスを壊し、蛋白質の分解を亢進させるために、蛋白源であるミルクカゼインを、「通常食(AIN−93G)」の25%に減らした組成に設計した。すなわち、表3に示す、「低蛋白植物油食」及び「低蛋白MCT食」の組成を設計した。
試験飼料の調製に関しては、まず油脂(MCT及び大豆油)以外の各成分の粉末を混合し、最後に油脂を混合して均一化して、それぞれ、「通常食」、「低蛋白植物油食」、及び「低蛋白MCT食」とした。なお、「低蛋白MCT食」には、必須脂肪酸を補給させるために、大豆油を1質量%配合した。
Figure 0005860803
大豆油は、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、及びα−リノレン酸を主成分として含む。MCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)は、n−オクタン酸(中鎖脂肪酸)、及びn−デカン酸(中鎖脂肪酸)とグリセリンとがエステル結合したトリグリセリドである。
(飼育方法)
試験は、「低蛋白MCT食」を摂食させる「低蛋白MCT食摂食群(実施例2)」、「低蛋白植物油食」を摂食させる「低蛋白植物油食摂食群(比較例2)」、及び「通常食」を摂食させる「対照群(対照例1)」の3群(各群9匹)にて行った。
飼育方法は、温度23±1℃、湿度50±10%、12時間明暗サイクル(8:00〜20:00照明)の環境下でステンレス製メッシュケージにて個別飼育し、上記ラットを、2日間馴化飼育した後、試験飼料(表3)を摂取させて15日間飼育した。また、試験飼料は、「低蛋白MCT食摂食群(実施例2)」と「低蛋白植物油食摂食群(比較例2)」の摂取量が、対照群(対照例1)の60質量%となるように制限給餌を行なった。
(測定試料の採取方法)
測定試料の採取方法は、ラットを飼育最終日の最後の飼料摂取から3時間後にエーテル麻酔して解剖し、右後肢筋肉を採取した後、心臓より採血を行った。
(mRNAの定量方法)
mRNAの定量方法は、RNeasy Fibrous Tissue Mini Kit(QIAGEN社製)を用いて、ラット右後肢の筋肉中のmRNAを抽出し、その他の方法は、試験例1と同様とした。
Figure 0005860803
Figure 0005860803
表4及び表5の結果より、蛋白質分解因子のmRNAの発現程度は、Ubb、MuRF、Capn1において、実施例が、比較例よりも低値であった。MAFbxおよびCapn2については、実施例と比較例において、同程度のmRNAの発現を示したが、Ubb、Capn1については、Student’s t−testより蛋白質分解因子のmRNAの発現抑制効果が明らかに証明されたため、ここでの実験結果は、中鎖脂肪酸が、ラットにおいて蛋白質の分解を抑制できることを示していた。
また、実施例に加えて比較例の各mRNAの発現量も、対照例(無処置)より低値であったが、これはラットが低栄養状態に長期間おかれ、生体内の蛋白質分解が亢進し、基質となる蛋白質の減少に伴い、蛋白質分解酵素も減少したことが原因と考えられた。
(血漿中の中鎖脂肪酸含量の測定方法)
血漿中の中鎖脂肪酸含量の測定は、採血した血液を、ヘパリンナトリウム入りの遠沈管に移し、3,000rpmで10分間遠心分離して上澄を血漿として得た。血漿中の中鎖脂肪酸含量は、「基準油脂試験法(1996)」に準じて測定した。
Figure 0005860803
表6の結果より、ラット血漿中の中鎖脂肪酸含量は、実施例2では、n−オクタン酸(C8:0)が23.7μg/mL(164μM)、n−デカン酸(C10:0)が40.3μg/mL(234μM)であったが、比較例2では中鎖脂肪酸は検出されなかった。このように中鎖脂肪酸のトリアシルグリセロールであるMCTを含む飼料を摂取すると、吸収、代謝された後、中鎖脂肪酸として血液から筋肉に供給され、筋肉中のタンパク質分解を抑制すると考えられた。
以上のin vitro及びin vivo結果より、中鎖脂肪酸であるn−オクタン酸及びn−デカン酸は、蛋白質分解因子のmRNAの発現を抑制することが明らかとなった。このことから、結果的に、ユビキチン−プロテアソーム系、及びカルパイン−カルパスタチン系の蛋白質の分解経路が阻害され、ひいては生体内の蛋白質の分解が抑制されると考えられる。

Claims (2)

  1. n−オクタン酸、n−デカン酸、およびn−オクタン酸とn−デカン酸との混合物からなる群より選択される脂肪酸を有効成分として含み、蛋白質分解因子のmRNAの発現を抑制する、経口投与用の筋蛋白質の分解抑制剤。
  2. n−オクタン酸、n−デカン酸、およびn−オクタン酸とn−デカン酸との混合物からなる群より選択される脂肪酸とグリセリンとのエステルを有効成分として含み、蛋白質分解因子のmRNAの発現を抑制する、経口投与用の筋蛋白質の分解抑制剤。
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