JP5860322B2 - スライドドア用給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スライドドア用給電装置に関する。
いわゆるスライドドアを備える車両には、スライドドアを閉位置に移動させた際に、車体側に設けた接点とスライドドア側に設けた接点とを互いに接触させて、スライドドア側の機器に電源を供給するスライドドア用給電装置が設けられているものがある(例えば、特許文献1)。
特開平07−267019号公報
特許文献1に開示されたスライドドア用給電装置の場合、スライドドアの開閉時に、車体側の複数の接点とスライドドア側の複数の接点とが、それぞれ対応する接点に対して接離する構成となっている。
ここで、これら接点が設けられた車体側のコネクタと、スライドドア側のコネクタでは、その表面に複数の接点が露出した状態で設けられている。そのため、例えば降雨時などにおけるスライドドア開閉時に、スライドドアや車体の表面などを伝い流れた雨水がコネクタの部分に進入することがある。
コネクタの部分に進入した雨水が接点の周りに集まると、接点同士が雨水により短絡して、接点間の絶縁性が損なわれる虞がある。しかし、特許文献1の場合、コネクタの部分に進入した雨水を排出することができないため、かかる問題の発生を完全に防止することができなかった。
そこで、コネクタの部分に進入した雨水が接点の周りに集まらないようにするための対策を施したコネクタとして、例えば図6に示すようなものがある。
図6は、車両を後方側から見た場合に右側のセンターピラーに取り付けられたコネクタ100の平面図である。
センターピラーにおいてコネクタ100は、スライドドア(図示せず)の前端面との対向面に、取付孔101aが上側、取付孔101bが下側に位置する向きで取り付けられている。これら取付孔101a、101bが形成された取付部101には、接点保持部102が設けられており、この接点保持部102では、少なくとも接点103aがその表面に露出した状態で設けられている。
接点保持部102は、水平線に対して略垂直となるように配置されており、接点保持部102の表面には、接点保持部102における接点103a、103bが設けられた領域Aへの雨水の進入を阻止するために、リブ104が設けられている。
リブ104は、接点保持部102の表面から図中手前側に突出しており、領域Aの上側と両側を囲むように連続して形成されている。そのため、センターピラーの表面などを伝ってコネクタ100の接点保持部102に雨水が進入しても、領域Aの上側と両側からの雨水の進入が、リブ104により阻止されるようになっている。
そして、領域Aの下側にはリブ104が設けられていないため、領域A内に例えば正面側から雨水が進入しても、進入した雨水は、領域A内に留まることなく、重力により領域Aの下側に排出されるようになっている。
ここで、車両のセンターピラーにおけるコネクタの取付け方向は、車両を後方側から見た場合における右側のセンターピラーと左側のセンターピラーとで異なっており、例えば右側のセンターピラーのコネクタを左側のセンターピラーにそのまま取り付けようとすると、スライドドアの動作の関係で、コネクタの取付け方向(上下方向)が正面視において180°反転することになる。
そうすると、図6に示す右側のセンターピラーのコネクタ100を、左側のセンターピラーにそのまま取り付けると、取り付けられたコネクタでは、領域Aの両側と下側とがリブ104により囲まれた状態となる。
かかる場合、領域Aの上側にリブ104が設けられていないために、センターピラーの表面などを伝って、接点保持部102内に雨水が進入すると、かかる雨水の領域A内への進入がリブ104により阻止できないことになる。
さらに、領域Aの下側にリブ104が位置するので、領域A内に進入した雨水の領域A外への排出ができなくなる。
そのため、図6に示したコネクタ100の場合、接点の絶縁性が損なわれることを防止するために、右側のセンターピラー用のコネクタと、左側のセンターピラー用のコネクタとを、別々に用意する必要があった。このことは、コネクタ100がスライドドア側に取り付けられる場合でも同様であった。
そこで、取付け方向を180°反転させても、接点の絶縁性が損なわれないコネクタが求められている。
本発明は、スライドドアを閉位置に配置した際に、車体側コネクタとスライドドア側コネクタとが互いの接点同士を接触させて電気的に接続されるスライドドア用給電装置において、前記車体側コネクタと前記スライドドア側コネクタのうちの一方のコネクタでは、他方のコネクタとの対向面に接点が露出しており、前記対向面は、水平線に対して所定角度傾斜して設けられていると共に、前記対向面では、前記接点を挟んで一方側と他方側に、前記対向面から突出してリブが設けられており、前記一方側のリブの長手方向における一端および他端と、前記他方側のリブの長手方向における一端および他端は、それぞれ前記接点の上側と下側で、上下方向の隙間を確保しつつ、水平方向でラップしている構成とした。
本発明によれば、一方側のコネクタでは、一方側のリブの一端および他端と、他方側のリブの一端および他端が、それぞれ接点の上側と下側において、上下方向の隙間を確保しつつ、水平方向でラップしているので、一方側のコネクタの対向面を伝い流れる雨水が、接点側に進入することを阻止できると共に、接点側に雨水が進入しても、進入した雨水が上下方向の隙間を通って排出される。よって、接点の絶縁性が損なわれることを防止できる。
また、一方のコネクタを180度反転させても、雨水の接点側への進入の阻止と、雨水の排出ができるので、取付け方向を180°反転させても、接点の絶縁性が損なわれないコネクタとなる。
実施の形態にかかるコネクタを説明する図である。 実施の形態にかかるコネクタを説明する図である。 実施の形態にかかるコネクタの要部を説明する図である。 実施の形態にかかるコネクタの要部を説明する図である。 実施の形態にかかるコネクタの要部を説明する図である。 従来例にかかるコネクタを説明する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、実施の形態にかかるコネクタ10を説明する図であって、(A)は、車両の後方側から見て右側のセンターピラーに取り付けられたコネクタ10の正面図であり、(B)は、(A)におけるA―A断面図である。図2の(A)は、図1におけるB−B断面図であり、(B)は、図2の(A)における領域Aの拡大図である。図3の(A)は、図1の(A)における領域Cの拡大図であり、(B)は、図1の(A)における領域Dの拡大図であり、(C)は、図3の(B)におけるA−A断面図である。
図1に示すように、コネクタ10の本体部11は、コネクタ10を車体側に取り付けるための取付部12と、複数の接点(可動接点14、固定接点15)が設けられた接点保持部13と、を備える。
取付部12は、正面視において略長方形形状を有しており、この取付部12の長手方向(上下方向)における一端側と他端側には、板状の取付部12を厚み方向に貫通して貫通孔121、122が設けられている。
コネクタ10は、貫通孔121、122を挿通させた図示しないボルトにより、センターピラー(図示せず)の後端面に取り付けられるようになっており、この状態においてコネクタ10は、貫通孔121が上側、貫通孔122が下側に位置する向きで設けられている。
取付部12の長手方向において貫通孔121、122の間には、可動接点14と固定接点15とが設けられた接点保持部13が位置しており、この接点保持部13は、取付部12の幅方向における一側12bに接して設けられている。
ここで、コネクタ10は、センターピラー(図示せず)の後端面に取り付けられた状態で、取付部12の一側12bを、車両の内側(車室側)に位置させ、反対側の他側12cを、車両の外側(車外側)に位置させて設けられるようになっている。
接点保持部13は、取付部12の一部を図中奥側に窪ませて形成されており、図1の(B)に示すように、接点保持部13の表面13aは、取付部12の表面12aに対して所定角度θ傾斜して設けられている。
実施の形態では、コネクタ10をセンターピラー(図示せず)の後端面に取り付けた際に、接点保持部13の表面13aが、水平線に対して略垂直となり、かつ車両の後方側を向くように、取付部12の表面12aに対する接点保持部13の表面13aの傾斜角度θが設定されている。
図1の(A)に示すように、接点保持部13の幅方向における中央部には、複数の可動接点14と固定接点15とが、水平線に直交する方向(軸線X)に沿って設けられており、車両の後方側から見てこれら接点(可動接点14、固定接点15)は、垂直方向に一列に並んで設けられている。
接点保持部13の表面13aには、接点(可動接点14、固定接点15)が設けられた中央の領域Rを略囲むように、リブ20、30が設けられている。
リブ20、30は、正面視における接点保持部13の幅方向で、領域Rの一側と他側にそれぞれ設けられており、領域R内に設けられた各接点(可動接点14、固定接点15)の中心を結ぶ直線(軸線X)を挟んで対称となる位置関係で設けられている。
リブ20、30は、接点保持部13の表面13aから図中手前側に突出して形成されており、軸線Xに対して平行に、かつ直線状に延びる直線部201、301と、直線部201、301の上端から軸線Xに交差する方向に延びる第1の傾斜部202、302と、直線部201、301の下端から、軸線Xに交差する方向に延びる第2の傾斜部203、303と、を備える。直線部201、301と、第1の傾斜部202、302と、第2の傾斜部203、303とは、それぞれ連続してひとつのリブ20、30を形成しており、正面視においてリブ20、30は、長手方向(高さ方向)の両端側が、それぞれ軸線X側に屈曲した形状を成している。
直線部201、301は、コネクタ10がセンターピラー(図示せず)の後端面に取り付けられた状態において、水平線に略直交する方向(高さ方向)に延びており、高さ方向における直線部201の長さL1は、直線部301の長さL2よりも大きくなっている。
また、リブ20、30の直線部201、301と、第1の傾斜部202、302と、第2の傾斜部203、303とは、それぞれ長手方向の全長に亘って等幅Wで形成されている(図3参照)。
図3に示すように、リブ20の第1の傾斜部202と第2の傾斜部203は、水平線Hに対して所定角度θ1傾斜しており、領域Rを挟んで反対側に位置するリブ30側の上方と下方にそれぞれ延びている。
リブ30の第1の傾斜部302と第2の傾斜部303は、水平線Hに対して所定角度θ2傾斜しており、領域Rを挟んで反対側に位置するリブ20側の上方と下方にそれぞれ延びている(θ2>θ1)。
第1の傾斜部202と第2の傾斜部203は、その先端部202a、203aを、接点保持部13の幅方向で軸線Xとリブ30の直線部301の間に位置させている。そして、第1の傾斜部302と第2の傾斜部303は、その先端部302a、303aを、接点保持部13の幅方向で軸線Xとリブ30の直線部301の間に位置させている。
この際、先端部302a、303aは、軸線Xの軸方向から見て、先端部202a、203aよりも軸線X側に位置しており、軸線Xの軸方向から見て、リブ20の第1の傾斜部202と第2の傾斜部203の先端部202a、203a側と、リブ30の第1の傾斜部302と第2の傾斜部303の先端部302a、303a側が、所定幅W1で重なるように設けられている。そして、この状態において、リブ20の第1の傾斜部202および第2の傾斜部203と、リブ30の第1の傾斜部302および第2の傾斜部303との間に、それぞれ所定幅W4の隙間Sが確保されている。
すなわち、リブ20の先端部202a、203a側と、リブ30の先端部302a、303a側は、固定接点15が設けられた領域Rの上側と下側で、上下方向の隙間Sを確保しつつ、水平方向(接点保持部13の幅方向)で、所定幅W1に亘ってラップしている。
そのため、センターピラー(図示せず)の表面を伝ってコネクタ10の部分に進入した雨水は、図3の(A)に示すように、リブ20、30の第1の傾斜部202、302が、接点が設けられた領域Rの上側を覆うように設けられているので、領域R内への進入が阻止されるようになっている。
ここで、第1の傾斜部202と第1の傾斜部302の間に隙間Sが確保されている。しかし、軸線Xの軸方向から見て、リブ20の第1の傾斜部202とリブ30の第1の傾斜部302の先端側が、所定幅W1で重なるように設けられているので、コネクタ10の部分を垂直方向(図中下方向)に伝い流れる雨水が、領域R内に進入することを阻止できるようになっている。
また、スライドドア(図示せず)が開かれているときに、紙面手前側から吹き付けた雨水が領域R内に進入しても、図3の(B)に示すように、領域Rの下側では、第2の傾斜部203と第2の傾斜部303の間に隙間Sが確保されているので、領域R内を伝い流れた雨水は、最終的にこの隙間Sを通って、領域Rの外に排出される。よって、領域R内の下側に雨水が溜まって、固定接点15同士が短絡することを阻止できるようになっている。
なお、実施の形態では、リブ20、30が設けられた接点保持部13の表面13aが、取付部12の表面12aに対して所定角度θ傾斜している。そのため、コネクタ10では、取付部12と接点保持部13との境界がある下方側に、接点保持部13の表面13aのほうが取付部12の表面12aよりも車両の後方側に位置する部分(突出部131)が、所定幅W2で形成されている(図3の(B)、(C)参照)。
ここで、リブ20の第2の傾斜部203の延長上に、この突出部131が位置しているので、リブ20、30の隙間Sを通って、領域R内から接点保持部13内に排出された雨水が、接点保持部13内に留まらないようにすることができるようになっている。
次に、可動接点14と固定接点15の構成を説明する。
図2の(B)に示すように、可動接点14は、正面視において円形の接点部141と、接点部141の中央部から延びる円柱形状の軸部142と、を備えており、接点部141の中央部には、接点部141よりも小径の接触部141aが設けられている。
軸部142には、円筒形状のスプリング保持部143と、スプリングSpとが外挿されている。
スプリング保持部143は、接点部141側の一端143aを、接点部141の裏面141bに軸線Yの軸方向から当接させていると共に、反対側の他端143b側を、接点保持部13に設けられた有底円筒形状の支持部16に挿入した状態で設けられている。
スプリング保持部143は、スプリングSpの一端Sp1が軸方向から当接する段部143cをその内側に備えており、このスプリングSpの他端Sp2は、支持部16の底部161に軸線Yの軸方向から当接して設けられている。
底部161には、可動接点14の軸部142を挿通させる貫通穴161aが、軸線Yの軸方向に貫通して設けられており、支持部16内において、スプリング保持部143および可動接点14は、軸線Yの軸方向に進退移動可能とされている。
可動接点14は、軸部142の先端142a側を支持部16の外側に突出させて設けられている。この軸部142の先端142a側の外周には、Cリング17が外嵌して取り付けられており、可動接点14は、このCリング17により貫通穴161aからの抜け止めがされている。
軸部142の先端142aには、本体部11内に埋め込まれた金属端子(不図示)から延びる配線Bの接続片B1が取り付けられており、可動接点14と金属端子とが電気的に接続されている。
可動接点14には、スプリング保持部143を介してスプリングSpの付勢力が作用しており、可動接点14は、接点部141を接点保持部13の表面13a(図2の(A)参照)よりも車両の後方側に配置させる方向に付勢されている。
図4は、接点保持部13における固定接点15とその周囲を説明する図であり、(A)は、図1の一部を拡大して示す拡大図、(B)は、(A)におけるA−A断面図、(C)は、(A)におけるB−B断面図である。
図4に示すように、固定接点15は、本体部11内に埋め込まれた金属製の基部151と、基部151の上面に取り付けられた接点部152とを備えて構成される。
平面視において接点部152は円形を成しており、接点保持部13に設けた開口部13b内に位置している。接点部152の上面152aは、基部151の上面151aよりも図中上方側(車両の後方側)に、高さh1だけ突出しており、接点部152の上面152aは、接点保持部13の表面13aよりも、図中下側(車両前方側)に、高さh2だけ窪んでいる。接点部152の周りにリング状に露出する基部151は、図示しない配線などを介してコネクタ部(図2:符号19参照)と接続されている。
接点保持部13では、固定接点15の両側に傾斜部18が設けられている。この傾斜部18は、固定接点15の中心を通る直線Zに沿って設けられており、固定接点15から離れるにつれて、接点保持部13の表面13aからの深さh3が浅くなるように、表面13aに対して所定角度θ3傾斜している。
実施の形態では、直線Zは、コネクタ10がセンターピラー(図示せず)に取り付けられた状態で上下方向に延びる軸線Xに対して所定角度θ4傾斜している。そのため、傾斜部18は、固定接点15の斜め下方と上方に延びており、固定接点15の領域に進入した雨水などが、重力により、図中斜め下方に延びる傾斜部18から固定接点15の領域の外に排出されるようになっている。
さらに、傾斜部18を、軸線Xに対して傾斜する軸線Zに沿って、固定接点15の斜め下方と上方に延びるように設けたので、軸線Xに沿って上方と下方に延びるように設けた場合に比べて、高さ方向における固定接点15の間隔を狭めることができる。また、傾斜部18を設けない場合や、傾斜部18を軸線Xに沿って設けた場合には、上側の固定接点15に付着した雨水などが、重力により下方に移動する際に、上下方向で隣接する固定接点15跨って付着して短絡する虞がある。傾斜部18を軸線Zに沿って設けることで、上側の固定接点15に付着した雨水を、下側の固定接点15の側方に向けて移動させることができるので、上下方向で隣接する固定接点15が短絡することが好適に防止される。
図5は、固定接点15と相手側接点50との接触を説明する図であって、(A)は、コネクタ10の場合を、(B)は、固定接点15の接点部152の周りにリング状の凹部が設けられていない従来の場合を説明する図である。
図5の(A)に示すように、実施の形態にかかるコネクタ10では、接点保持部13の円形の開口部13bの内径D2(図4B参照)が、固定接点15の接点部152の外径D1(図4B参照)よりも大きくなっており、固定接点15の周りにリング状の凹部19が形成されている。そのため、本体部11内に埋め込まれた金属製の基部151が、正面視においてリング状に露出している。
ここで、通常の場合、実施の形態にかかるコネクタ10と、固定接点15に対して接離する相手側接点50を備える相手側コネクタ(図示せず)とは、接点部152の中心を通る軸線Y1上で相手側接点50と固定接点15とが接離するように、スライドドアや車体(センターピラー)に取り付けられるようになっている。
しかし、コネクタ10と相手側コネクタとを設置する際に、相手側接点50と固定接点15とが、本来位置させるべき軸線Y1から外れた軸線Y2(図5の(A)参照)上で、接離するように設けられることがある。
かかる場合、図5の(B)に示す従来のコネクタ400のように、接点保持部401において、固定接点402の周縁を囲むように開口401aが設けられていると、軸線Y2上で、相手側接点50と固定接点402とが接離するように設けられた場合に、開口401aの周りの樹脂が、相手側接点50により削れられてしまうことがあった。
かかる場合、相手側接点50に削られた樹脂が付着して、相手側接点50と固定接点402との接触不良が起こることがあった。
実施の形態では、接点部152の周りに、径方向に所定幅W3を有するリング状の凹部19が設けられているので、相手側接点50と固定接点15とが、軸線Y1から外れた軸線Y2上で接離するように設けられても、従来のコネクタ400のように、接点部152の近傍に、相手側接点50により削られる樹脂製の部分(図5の(B)符号A参照)が位置していないので、このような問題が発生することを好適に防止している。
さらに、リング状の凹部19の底に金属製の基部151を露出させているので、仮に相手側接点50が固定接点15に対して接離できない位置に設けられていても、基部151に接離できる位置であれば、コネクタ10としての機能が損なわれないようになっている。
以上の通り、実施の形態では、スライドドアを閉位置に配置した際に、車体側コネクタとスライドドア側コネクタとが互いの接点同士を接触させて電気的に接続されるスライドドア用給電装置において、
車体側コネクタとスライドドア側コネクタのうちの一方のコネクタ10では、他方のコネクタとの対向面である接点保持部13の表面13aに固定接点15が露出しており、
表面13aは、水平線に対して略垂直に設けられていると共に、表面13aでは、固定接点15が設けられた領域Rを挟んで一方側と他方側に、表面13aから突出してリブ20、30が設けられており、
一方のリブ20の長手方向における一端(先端部202a)および他端(先端部203a)と、他方のリブ30の長手方向における一端(先端部302a)および他端(先端部303a)は、それぞれ固定接点15が設けられた領域Rの上側と下側で、上下方向の隙間Sを確保しつつ、水平方向で所定幅W1に亘ってラップしている構成とした。
このように構成すると、コネクタ10の表面13aを伝い流れる雨水が、固定接点15が設けられた領域R内に進入することを阻止できると共に、領域R内に雨水が進入しても、進入した雨水が、第2の傾斜部203、303の先端部203a、303a側の隙間Sを通って領域Rから排出される。よって、表面13aに露出した固定接点15の絶縁性が損なわれることを防止できる。
また、コネクタ10を180度反転させても、固定接点15が設けられた領域R内への雨水の進入の阻止と、領域Rからの雨水の排出ができるので、取付け方向を180°反転させても、接点の絶縁性が損なわれないので、左右のセンターピラーの何れにも使用できるコネクタ10となる。よって、製品数の種類削減を図ることができ、生産効率の向上や、製品管理性の向上が見込まれることになる。
リブ20、30は、水平方向において、固定接点15が設けられた領域Rを挟んで一方側と他方側に設けられており、接点保持部13の表面13aを上下方向に直線状に延びる直線部201、301と、直線部201、301の上端から、直線部201、301から見て固定接点15が位置する軸線X側の上方に向けて直線状に延びる第1の傾斜部202、302と、直線部201、301の下端から、軸線X側の下方に向けて直線状に延びる第2の傾斜部203、303と、を備える構成とした。
このように構成すると、コネクタ10の表面13aを伝い流れる雨水は、直線状の直線部201、301、第1の傾斜部202、302、第2の傾斜部203、303に沿って、速やかにコネクタ10の表面を下方に移動することになる。よって、コネクタ10の表面に雨水が滞留して固定接点15の絶縁性不良を引き起こすことを好適に防止できる。
接点保持部13の表面13aでは、当該表面13aに設けた開口部13b内に固定接点15の接点部152が設けられており、表面13aには、開口部13bから離れるにつれて表面13aからの深さh3が浅くなる傾斜部18が、固定接点15の中心を通る直線(軸線Z)に沿って設けられており、傾斜部18は、水平線Hに対して所定角度θ5傾斜した直線(軸線Z)上で、開口部13bを挟んで対称となる位置に設けられている構成とした。
このように構成すると、固定接点15の接点部152が設けられた開口部13b内に雨水などが進入しても、開口部13b内に進入した雨水などが、傾斜部18を伝って、開口部13b外に排出されるので、開口部13b内に雨水が滞留して固定接点15の絶縁性不良を引き起こすことを好適に防止できる。
また、軸線Z上で開口部13bを挟んで対象となる位置に、傾斜部18が設けられているので、コネクタ10を180度反転させても、開口部13b内に進入した雨水の排出が可能となる。よって、左右のセンターピラーの何れに用いても、開口部13b内に進入した雨水の排出が可能なコネクタ10となる。
表面13aにおいて固定接点15は、水平線に対して直交する軸線Xに沿って、上下方向に直線状に並んで複数設けられており、各固定接点15の中心を通る直線Zは、複数の固定接点の中心を結ぶ直線Xに対して、所定角度θ4傾斜している構成とした。
このように構成すると、軸線Xに沿って上方と下方に延びるように傾斜部18を設ける場合に比べて、高さ方向における固定接点15の間隔を詰めて配置することができる。
これにより、コネクタ10の高さ方向の大きさを小さくすることができる。また、コネクタ10の高さ方向の大きさを変えない場合には、コネクタ10に設ける接点(可動接点14、固定接点15)の数を増やすことができる。
開口部13bは、固定接点15の接点部152の外周を所定間隔W3で囲む内径D2で形成されており、表面13aには、正面視において接点部152を囲むリング状の凹部19が設けられて、このリング状の凹部19内では、固定接点15を支持する基部151がリング状に露出している構成とした。
このように構成すると、コネクタ10と相手側コネクタとを設置する際に、相手側接点50と固定接点15とが、本来位置させるべき軸線Y1から外れた軸線Y2(図5の(A)参照)上で接離するように設けられた場合であっても、接点部152の周りに、径方向に所定幅W3を有するリング状の凹部19が設けているので、相手側接点50と固定接点15とが軸線Y2上で接離する際に、樹脂製の接点保持部13が相手側接点50により削られることがない。よって、相手側接点50と固定接点15とが接離する際に、開口部13bの周りが相手側接点50により削られて、相手側接点50により削られた樹脂により、相手側接点50と固定接点15との接触不良が起こることを好適に防止できる。
実施の形態では、コネクタ10がセンターピラー側に設けられたコネクタの場合を例示したが、本発明は、スライドドアの前端面に設けられるスライドドア側のコネクタであっても良い。
10 コネクタ
11 本体部
12 取付部
121 貫通孔
122 貫通孔
13 接点保持部
13a 表面
13b 開口部
131 突出部
14 可動接点
141 接点部
142 軸部
143 スプリング保持部
15 固定接点
151 基部
152 接点部
16 支持部
161 底部
161a 貫通穴
17 Cリング
18 傾斜部
19 リング状の凹部
20 リブ
30 リブ
50 相手側接点
100 コネクタ
101 取付部
101a 取付孔
101b 取付孔
102 接点保持部
103a、103b 接点
104 リブ
201 直線部
202 傾斜部
202a 先端部
203 傾斜部
203a 先端部
301 直線部
302 傾斜部
302a 先端部
303 傾斜部
303a 先端部
400 コネクタ
401 接点保持部
401a 開口
402 固定接点
402 接点部
Sp スプリング

Claims (5)

  1. スライドドアを閉位置に配置した際に、車体側コネクタとスライドドア側コネクタとが互いの接点同士を接触させて電気的に接続されるスライドドア用給電装置において、
    前記車体側コネクタと前記スライドドア側コネクタのうちの一方のコネクタでは、他方のコネクタとの対向面に接点が露出しており、
    前記対向面は、水平線に対して所定角度傾斜して設けられていると共に、前記対向面では、前記接点を挟んで一方側と他方側に、前記対向面から突出してリブが設けられており、
    前記一方側のリブの長手方向における一端および他端と、前記他方側のリブの長手方向における一端および他端は、それぞれ前記接点の上側と下側で、上下方向の隙間を確保しつつ、水平方向でラップしていることを特徴とするスライドドア用給電装置。
  2. 前記リブは、前記水平方向において、前記接点を挟んで一方側と他方側に設けられており、
    前記対向面を前記上下方向に直線状に延びる側壁部と、
    前記側壁部の上端から、前記接点側の上方に向けて直線状に延びる第1の傾斜部と、
    前記側壁部の下端から、前記接点側の下方に向けて直線状に延びる第2の傾斜部と、
    を備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア用給電装置。
  3. 前記対向面では、当該対向面に設けた凹部内に前記接点が設けられており、
    前記対向面には、前記凹部から離れるにつれて前記対向面からの深さが浅くなる傾斜部が、前記接点の中心を通ると共に、水平線に対して所定角度傾斜した直線に沿って設けられており、
    前記傾斜部は、前記直線上で、前記凹部を挟んで対称となる位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスライドドア用給電装置。
  4. 前記対向面において前記接点は、前記上下方向に直線状に並んで複数設けられており、
    前記接点の中心を通る直線は、前記上下方向に直線状に並んで設けられた複数の接点の中心を結ぶ直線に対して、所定角度傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のスライドドア用給電装置。
  5. 前記凹部は、前記接点の外周を所定間隔で囲む大きさで形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のスライドドア用給電装置。
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