JP5860133B1 - エアーシャワー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】施工が容易で、玄関口で衣服に付着した埃や塵、傘やレインコートに付着した水滴を除去できるエアーシャワー装置を提供する。【解決手段】本発明のエアーシャワー装置は、一戸建て住宅の玄関口に設けられ、空気を圧縮して溜め込むタンクを備えたエアーコンプレッサーと、玄関口の天井に設置され、複数のノズル孔が幅方向に並び、圧縮空気を広角に噴射するエアーノズルと、玄関口の天井に設置され、エアーコンプレッサーの圧縮空気をエアーノズルに供給するか遮断するかの制御を行なう電磁弁と、玄関口の天井または側壁に設置される人感センサと、人感センサがオンになると、電磁弁を開いて圧縮空気をエアーノズルから噴射させ、所定時間が経過すると、電磁弁を閉じる制御部と、が備えられる。【選択図】図1
Description
本発明は、エアーシャワー装置に係り、より詳しくは、一戸建て住宅の玄関口において衣服に付着した埃や塵、傘やレインコートに付着した水滴を除去できるエアーシャワー装置に関する。
特許文献1には、農業用ビニールハウスの入口の建屋内上部に、ファンとモーターと風洞からなるエアーシャワー装置が取り付けられ、帯状の風を壁面内側方向と屋外方向に空気を噴射する防虫、防塵用のエアーシャワー装置が示される。これによれば、クリーンルームのような大型の設備は必要なく、風胴の上端の大きな吸込口からファンで空気を吸込み、風胴を介して吹出口より噴射するので、十分な風量と風力が確保できるとしている。
特許文献2には、花粉の建物内への侵入を防止することができるインテリジェントハウスが提案されている。玄関にはクリーンルームが設置され、クリーンルーム内に設けられた花粉センサによって測定された花粉量に基づいて、玄関のドアのロックを解除するドアロック制御機能や、地域の花粉情報に応じてエアーシャワー装置の運転時間を設定する制御機能が備えられる。
一戸建て住宅の玄関口に、エアーシャワー装置を取り付けてほしいとの要望が多い。これによれば、衣服に付着した埃や塵それに水滴を除去してから家に入ることができる。そのため、家の中に埃、塵を持ち込まないようにでき、また、雨の日は、玄関内の傘立てに、水滴の付いた傘を入れなくて済む。しかしながら、玄関の天井である庇(ひさし)の部分にファンやモーター、風洞を取り付けることは、十分なスペースがなく庇が複雑なものとなり、また、一戸建て住宅の玄関にクリーンルームを設置することは、工事が大がかりになる。
本発明の目的は、施工か容易で、玄関口で衣服に付着した埃や塵、傘やレインコートに付着した水滴を除去できるエアーシャワー装置を提供することにある。
本発明によるエアーシャワー装置は、一戸建て住宅の玄関口に設けられるエアーシャワー装置であって、空気を圧縮して溜め込むタンクを備えたエアーコンプレッサーと、玄関口の天井に設置され、複数のノズル孔が幅方向に並び、圧縮空気を広角に噴射するエアーノズルと、玄関口の天井に設置され、前記エアーコンプレッサーの圧縮空気を前記エアーノズルに供給するか遮断するかの制御を行なう電磁弁と、玄関口の天井または側壁に設置される人感センサと、前記人感センサがオンになると、前記電磁弁を開いて圧縮空気を前記エアーノズルから噴射させ、所定時間が経過すると、前記電磁弁を閉じる制御部と、が備えられ、前記エアーノズルは、両側が支持金具に取り付けられ、傾斜角度が調整可能であることを特徴とする。
玄関口の天井には、前記エアーノズルの噴射の勢いで開口し、噴射が止まればバネの付勢力で閉じる蓋が設けられることを特徴とする。
本発明のエアーシャワー装置によれば、(1)空気を圧縮して溜め込むタンクを備えたエアーコンプレッサーを設けたので、ターボファンや、ブロアよりも強力な空気を噴射できる。風量は、一般にターボファンが20〜40m/sであり、ブロアが80〜120m/sであり、エアーコンプレッサーが200〜300m/sであるから、エアーコンプレッサーは、衣服に付着した埃や塵、傘やレインコートに付着した水滴を吹き飛ばすに都合がよい。(2)エアーノズルを玄関口の天井に設置したので、上から下に向かって空気を噴射できる。また、周囲が開放されているので、吹き飛ばした埃や塵を外部に飛散させることができる。(3)玄関口の天井または側壁に人感センサを設けたので、直接タッチしなくてもエアーシャワー装置を作動させることができる。(4)人感センサがオンになると、電磁弁を開いて圧縮空気をエアーノズルから噴出させ、所定時間が経過すると、電磁弁を閉じる制御部を設けたので、エアーシャワー装置を停止させる面倒さがない。(5)エアーノズルは、ノズル孔が幅方向に複数配置され、広角なものを使用したので、噴射される圧縮空気に幅と厚みを持たせることができる。ノズル孔が幅方向に複数配列されるので、圧縮空気を衣服に広く当てることができる。
エアーノズルは、両側を支持金具に取り付け、傾斜角度を調整可能としたので、圧縮空気の噴射方向を真下方向にすることや斜め下方向にすることができる。
玄関口の天井に、エアーノズルの噴射の勢いで開口し、噴射が止まればバネの付勢力で閉じる蓋を設けたので、内部に虫などが入り込むことを防止できる。
以下、図面を参照して、本発明によるエアーシャワー装置を詳しく説明する。
図1は、本発明によるエアーシャワー装置50を玄関口10に取り付けた一戸建て住宅100の側面図である。エアーシャワー装置50は、一戸建て住宅100の玄関口10に設けられる、その構成は、玄関口10から離れた目立たない場所に設置されるエアーコンプレッサー5と、玄関口10の天井に設置され、複数のノズル孔を有するエアーノズル1と、エアーコンプレッサー5の圧縮空気をエアーノズル1に送付するか遮断するかの制御を行なう電磁弁4と、玄関口10の天井に設置される人感センサ2と、人感センサ2がオンになると、電磁弁4を開いて、圧縮空気をエアーノズル1から噴射させると共に、所定時間が経過すると、電磁弁4を閉じる制御部6と、が備えられる。人感センサは、玄関口10の天井ではなく、玄関口10の側壁に設置されてもよい。これは人感センサ3で示す。
図2は、本発明によるエアーシャワー装置50を玄関口10に取り付けた一戸建て住宅100の正面図である。エアーノズル1、人感センサ2、電磁弁4は、玄関口10の天井、すなわち玄関の庇(ひさし)の部分に取り付けられる。エアーノズル1は、圧縮空気を上から下に向かって噴射する。
図3は、図1のエアーノズル1の詳細図で、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は底面図である。エアーノズル1は、ノズル孔1aが横に2列、幅方向に9個並んだものを使用した。また、噴射範囲が広角なものを使用した。これにより噴射される圧縮空気に、幅と厚みを持たせることができる。複数個のエアーノズル1を設置し、肩幅程度の幅を持たせることができる。
図4は、エアーノズルの取り付け状態を示す説明図である。エアーノズル1は、両側を支持金具7で傾斜角度が調整可能に支持した。両側のネジにより、傾斜角度を変更できる。傾斜角度は、制御部6によるモーター制御としてもよい。図4に示すように、玄関口の天井には、エアーノズル1の噴射口を覆うように蓋8が設けられる。蓋8は、圧縮空気の勢いで開口し、噴射が停止すれば、根元に設けたバネ(図示せず)の付勢力により自動的に閉じる。
図5は、図1の玄関口10の天井に設置される人感センサ2の詳細図で、(A)は正面図、(B)は底面図である。人感センサ2のセンサ部2aをアクリル製の筒2bで覆い、感知エリアを狭め、手をかざした時のみ反応するようにした。
図6は、図1の玄関口10の壁に設置される人感センサ3の詳細図で、(A)は正面図、(B)は左側面図である。センサ部3aは、近接センサで、手を近くにかざした場合に反応する。人感センサ2と人感センサ3のいずれを採用するかは、工事の際にあらかじめ選択される。
図7は、図1の電磁弁4の詳細図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。入口4aから入った圧縮空気は、出口4b、4cから出る。出口4b、4cが2つあるので、2つのエアーノズル1に接続できる。電磁弁4が開いている場合は、入口4aと出口4b、4cが連通して、出口4b、4cに圧縮空気が供給され、電磁弁4が閉じている場合は、入口4aと出口4b、4cの間が遮断され、圧縮空気の供給が停止される。
図8は、図1のエアーコンプレッサー5の詳細図で、(A)は正面図、(B)は左側面図である。エアーコンプレッサー5は、AC100Vで駆動され、電源投入スイッチをオンにして、24時間運転される。タンク5aの容量は、例えば25〜30リットルである。タンク5aは、所定の圧力(例えば0.8MP)になると圧縮を停止し、タンク5aの圧力が下がると自動的に圧縮が再開される。吐出量は、一例であるが、120リットル/分である。また、ノブを回すことにより、エアーコンプレッサー5の吐出圧力を強くも弱くも設定できる。
図9は、制御部6の動作を示すフローチャートである。段階1は、人感センサ2又は3がオンかを監視する。段階2は、人感センサがオンであることを検出すると電磁弁4を開く。これにより、エアーコンプレッサー5の圧縮空気が玄関の天井に設けられたエアーノズル1から噴射される。段階3は、オフディレータイマーで5〜10秒をカウントする。段階4は、オフディレータイマーがタイムアウトになると、電磁弁4を閉じる。これにより、エアーノズル1からの圧縮空気の噴射が停止される。オフディレータイマーの値は制御盤から設定できる。例えば10秒に設定すると、1回の空気の噴射量は、この実施例では約20リットルとなる。
本発明によるエアーシャワー装置は、一戸建て住宅の玄関口に設けられ、衣服に付着した埃や塵、それに傘やレインコートに付着した水滴を除去できる装置として好適である。
1 エアーノズル
1a ノズル孔
2 人感センサ(天井用)
2a センサ部
2b 筒
3 人感センサ(壁用)
3a センサ部
4 電磁弁
4a 入口
4b、4c 出口
5 エアーコンプレッサー
5a タンク
6 制御部
7 支持金具
8 蓋
10 玄関口
50 エアーシャワー装置
100 一戸建て住宅
1a ノズル孔
2 人感センサ(天井用)
2a センサ部
2b 筒
3 人感センサ(壁用)
3a センサ部
4 電磁弁
4a 入口
4b、4c 出口
5 エアーコンプレッサー
5a タンク
6 制御部
7 支持金具
8 蓋
10 玄関口
50 エアーシャワー装置
100 一戸建て住宅
Claims (2)
- 一戸建て住宅の玄関口に設けられるエアーシャワー装置であって、
空気を圧縮して溜め込むタンクを備えたエアーコンプレッサーと、
玄関口の天井に設置され、複数のノズル孔が幅方向に並び、圧縮空気を広角に噴射するエアーノズルと、
玄関口の天井に設置され、前記エアーコンプレッサーの圧縮空気を前記エアーノズルに供給するか遮断するかの制御を行なう電磁弁と、
玄関口の天井または側壁に設置される人感センサと、
前記人感センサがオンになると、前記電磁弁を開いて圧縮空気を前記エアーノズルから噴射させ、所定時間が経過すると、前記電磁弁を閉じる制御部と、
が備えられ、
前記エアーノズルは、両側が支持金具に取り付けられ、傾斜角度が調整可能であることを特徴とするエアーシャワー装置。
- 玄関口の天井には、前記エアーノズルの噴射の勢いで開口し、噴射が止まればバネの付勢力で閉じる蓋が設けられることを特徴とする請求項1に記載のエアーシャワー装置。
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Publication Number | Publication Date |
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