JP5860089B2 - 骨プレート - Google Patents

Description

（関連出願の相互参照）
本発明は特許文献１の利点を主張している。その開示全体が参考用として本明細書に組込まれている。

本発明は全体として、骨を固定するための器具に関する。より具体的には、本発明はトランスブッカル・プレート（ｔｒａｎｓｂｕｃｃａｌ ｐｌａｔｅ）を保持するカニューレに関する。

骨の固定のためにプレートを用いることは良く知られている。プレートは患者の骨を安定化し、修復し、又は、位置合わせをするのに用いられる。骨にプレートを固定するために、ねじのような締結具をプレートの中の穴に送り込む。しばしばねじを適切に固定できるように、骨に穴を開ける必要がある。骨の上にプレートを適切に位置決めするようにプレート内の穴を通してドリルで穴あけをする。プレート内の穴及び骨に開けた穴の正確な位置決めが、プレートを骨に適切に固定するために重要である。そして、骨に穴を開け、ねじ込んでいる間、プレートを骨の上の特定位置に維持しなければならない。

骨の穴開けを行うために、又、ドリル・ガイドを用いて骨の中に開けた穴とプレートの穴を適切に位置決めする。ある場合に、限定的アクセスにより、骨の固定位置をカバーする軟質組織内の小さな切開部を通してドリルとねじを導入することが必要である。カニューレが軟質組織の切開部内に挿入され、ドリルとねじを骨にアクセスさせ、かつ、周縁の軟質組織を保護するように開口部を維持する。最新のカニューレ・システムは、ドリル・ガイド、ねじ回し及びねじをカニューレに通すことができ、そのカニューレはプレート内の穴に位置決めし、保持する必要がある。そのようなカニューレ・システムの位置決めは、プレートとカニューレの先端の相補的形状を与えることにより行われる。しかしながら、この位置決め方法はプレートへの一定の軸方向圧力を必要とするが、維持するのは困難である。位置決めのための軸方向の圧力により、上顎顔面手術で口内でプレートを操作することは特に困難である。プレートへの軸方向圧力をゆるめることで、カニューレとプレートが骨内にドリルで開けた穴に対して位置決めが狂う可能性がある。

米国特許出願第１１／３４９，５５９号明細書

本発明は、プレートを確実に保持し、又、プレートを骨に固定する器具を通じて、ドリル及びねじのような工具と締結具を通すことができる器具を提供する。その器具により、プレートへの一定の軸方向圧力を維持させずに、骨に向ってプレートに穴を開け、かつ、ねじ込んでいる間に、ユーザーがプレートを保持し、操作できる。

本発明の好ましい実施例に基づくと、器具は筒状部材及びその筒状部材内の中央通路内に伸縮可能に配置された筒状の内側スリーブから成っている。好ましくは、筒状部材上の面取りしたエッジとプレート内の穴を合せることにより、筒状部材の前端部をプレートと自己調心させる。筒状部材の前端部がプレート内の穴と位置合わせされる時、器具はプレートと係合し、保持できる。

内側スリーブがその前端部から延びているフィンガーを有している。一実施例で、フィンガーが曲げられて半径方向外向きに延び、又、内側スリーブの前端部から長手方向に延びている。さらに、フィンガーは、半径方向内向きに、かつ、フィンガーを横切るようにその前端部上に先端を有している。

好ましい実施例に基づくと、内側スリーブが筒状部材内にスライド可能に配置され、又、内側スリーブの後端部が前方に押される時、筒状部材内の長手方向スロットを通って、フィンガーが半径方向外向きに、軸方向前向きに延びる。内向きスリーブの後端部が開放された時、内側スリーブがスライドして戻り、フィンガーが後退できる。フィンガーの先端が筒状部材の外面の凹部に係合して、内側スリーブを筒状部材に固定する。一実施例で、筒状部材内部のスプリングが内側スリーブをスライドして戻す。ドリルとねじが内側スリーブを通って導入される間、フィンガーが伸縮してプレートの外周に確実に係合する。
器具がプレートに係合すると、プレートを骨に固定するために、ドリルとねじが、内側スリーブを通って導入できる。

本発明の他の側面に基づくと、フィンガーによるプレートの係合をさらに容易にするために、プレートの穴近くのプレートの周縁部上に形成された凹部を、骨プレートの裏面が有している。プレートの裏面上の凹部により、プレートを保持する器具が、そのプレートを骨に対して実質的に同一面に配置し、その一方で、プレートが骨に固定され、そのプレートが骨に固定された後で、フィンガーを自由に外せる。

本発明の他の側面に基づくと、ロッドが内側スリーブ内の中央通路を通って、スライド可能に挿入されて、ロッドの先端が筒状部材の前端部の先端開口部に突入する。好ましくは、ロッドの前端部が一点に向けて先細になっていて、筒状部材の前端部が身体の切開部を通って容易に挿入でき、案内できる。

他の実施例で、筒状部材の前端部上の長手方向のスロットを通る代わりに先端開口部を通って筒状部材から内側スリーブのフィンガーが外向きに延びている。この実施例で、フィンガーが偏って、軸方向の前方に延びて半径方向外向きに延びている。さらに、フィンガーの先端が半径方向外向きに曲がって、プレートの外側周縁部の代わりにプレートの穴の内側周縁部に係合し、その一方で、依然として、ドリルとねじが内側スリーブを通過できる。

本発明の他の側面に基づくと、骨プレートは、プレートを保持する器具のフィンガーを受けるために、プレートの穴に隣接して形成される凹部を有している。一実施例で、その凹部がプレートの穴と平行して、又、プレートの穴の中心から半径方向外向きに延びている。その凹部により、フィンガーをプレートの穴に係合でき、その一方で、ドリルとねじがプレートの穴を自由に通過できる。

本発明の別の特徴と利点が、添付図面を参考にして進める例示的実施例に対する以下の詳細説明から明らかになる。

例示的な骨プレートを保持する器具を示す図である。 例示的な骨プレートの頂面図である。 例示的な骨プレートの側面図である。 図２Ｂの２Ｃ−２Ｃ切断線に沿った例示的な骨プレートの断面図である。 例示的な筒状部材を示す図である。 例示的な内側スリーブを示す図である。 内側スリーブの別の例示的な実施例を示す図である 例示的なロッドを示す図である。 例示的なプレートを保持する器具の部分的に分解した図である。 ハンドルと伸長したフィンガーを有する例示的なプレート保持器具を示す図である。 ハンドルと引込められたフィンガーを有する例示的なプレート保持器具を示す図である。 ハンドルを有し、例示的な骨プレートを保持する例示的な骨プレート保持器具を示す図である。 例示的なプレート保持器具の前端部の断面図である。 フィンガーが例示的な骨プレートを越えて延びた例示的なプレート保持器具の前端部の断面図である。 例示的な骨プレートと係合する例示的な骨プレート保持器具の前端部の断面図である。 骨プレート保持器具の別の実施例での前端部と別の実施例での骨プレートの断面図である。 骨プレートと係合する図１３Ａの骨プレート保持器具の前端部の断面図である。

前述の概要と共に、好ましい実施例に関する以下の詳細説明が、添付図面と関連付けて読む時、理解が深まる。本発明の例示目的のために、現在好ましい図面の実施例を示している。しかしながら、本発明は開示された特定の方法と器具に限定されていないことを認識すべきである。
本発明は骨の固定用器具に関する。より特定すれば、本発明は特別に構成された骨プレート及び骨の固定処置の間、骨プレートを保持するための器具に関する。プレートを保持する器具１により、ユーザーが骨プレート２を骨に確実に保持でき、その一方で、ドリルとねじを骨プレート２に通すことができる。

好ましい実施例で、プレートを保持する器具１がトランスブッカル・プレートを保持するカニューレである。骨プレート２は下顎プレートである。トランスブッカル・プレートを保持するカニューレは下顎プレートを口腔内で確実に捕捉するために、プレートの位置を操作するために、又、ドリルとねじを、カニューレを通して、プレートに正確に送るのに用いられる。図１はプレートを保持する器具１の好ましい実施例を示す。図２Ａ−２Ｃは骨プレート２の好ましい実施例を示している。図１及び６に示すように、プレートを保持する器具１は筒状部材３，内側スリーブ４、ロッド５を含む。

図２Ａ−２Ｃに示すように、プレート２には前面２０、裏面２１及び少なくとも１個のプレートの穴２２が含まれる。プレートの穴２２が前面２０から裏面２１にプレート２を通って延びている。好ましくはプレート２の前面２０上のプレートの穴２２の周縁部が面取りをした面２３を有する。一実施例で、裏面２１上の骨プレート２の外側周縁部には凹部２５が含まれる。

図３は例示的な筒状部材３を示す。図３に示すように、筒状部材３は中空で円筒形のボディ３０、前端部３１、後端部３２を有している。前端部３１は先端開口部３３ａ、少なくとも２本の長手方向スロット３４及び筒状部材３の周縁部の回りに位置している少なくとも２個所の凹部３５（一方のみ表示）を有している。好ましくは、先端開口部３３ａの外面３６が内側を面取りされている。示されているように、スロット３４は、筒状部材３のボディ３０の長手方向に沿って先端開口部３３ａから後方に延びている。スロット３４の前面は、後端部から前端部に向って半径方向外向きに傾斜した傾斜部３７を有する。凹部３５は筒状部材３の長軸に沿ってスロット３４と位置合わせされ、スロット３４の長手方向前方に位置されている。凹部３５は筒状部材３の前端部３１の先端に延びている。筒状部材３の後端部３２は環状フランジ３８と後端開口部３３ｂを有している。通路３９は筒状部材３の前端部にある先端開口部３３ａを後端開口部３３ｂに接続している。

図４Ａ及び４Ｂは例示的な内側スリーブ４を示している。図４Ａ及び４Ｂに示すように、内側スリーブ４は中空の円筒形ボディ４０、前端部４１、後端部４２を有している。内側スリーブ４の前端部４１から延びている少なくとも２本のフィンガー４３がある。フィンガー４３の末端部は先端４４を有している。好ましい実施例では、先端４４は図４Ａ及び４Ｂに示すように、半径方向内向きに曲げられている。内側スリーブ４の前端部４１は内側スリーブ４の前端開口部４５と後端部４２が後端開口部４６を有している。図４Ａ及び４Ｂに示すように、内側スリーブ４の後端部４２が環状フランジ４７を有している。図４Ａに示す実施例では、フィンガー４３は閉位置に偏っていて、内側スリーブ４と実質的に長手方向で位置合わせされている。図４Ｂに示す別の実施例では、フィンガー４３が開位置に向って半径方向外向きに偏っている。

図５は例示的にロッド５を示している。好ましくは、ロッド５は密閉装置である。図５に示すように、ロッド５はボディ５０，環状フランジ５１，先端５２を有している。好ましくはロッド５の先端５２は鈍い形状の点に向って先細になっている。

図６は、プレートを保持する器具１の好ましい集合体を示す。図６に示すように、内側スリーブ４が筒状部材３の後端開口部３３ｂを通して挿入され、その中でスライド可能なはめ合いを行う。内側スリーブ４が筒状部材３に挿入され、前方にスライドされたときに、図７及び１１に示すように、フィンガー４３が筒状部材３のスロット３４を通って外に突出す。図４Ａの実施例では、フィンガー４３が閉鎖状態に偏り、内側スリーブ４が筒状部材３内で前方に押されるので、フィンガー４３が傾斜部３７により開く力を受ける。図４Ｂの実施例では、フィンガー４３が開く方に偏り、内側スリーブ４が筒状部材３の中で前方に押されるので、スロット３４を通って軸方向で外向きに延びる。

図６に戻って参照すると、スプリング６が内側スリーブ４の環状フランジ４７と筒状部材３の環状フランジ３８の間に好ましく配置されるので、内側スリーブ４がゆるめられると自動的にスライドして戻る。図４Ａの実施例で、フィンガー４３が閉じる方に偏るので、内側スリーブ４が傾斜部３７に戻り、又、離れるようにスライドすると、閉位置に向って移動する。図４Ｂの実施例では、フィンガー４３が開く方に偏り、又、内側スリーブ４が筒状部材３に戻るようにスライドすると、筒状部材３により強制的に閉じられる。傾斜部（示されていない）がスロットの反対側に設けられて、フィンガーを閉じやすくする。
内側スリーブ４がスライドして戻る時、フィンガーの先端４４が筒状部材３上で凹部３５に係合し、筒状部材３内に内側スリーブ４を固定する。それにより、内側スリーブ４が筒状部材３に、さらに、軸方向の後方にスライドして筒状部材の外に出るのを防止する。ロッド５が内側スリーブ４の後端開口部４６内に挿入され、前方にスライドされ、内側スリーブ４内にロックされる。

図７−９に示すように、ハンドル７を筒状部材３のボディ３０に取付けることができる。示すように、ハンドル７は上端７２で環状開口部７１を有するボディ７０を有している。好ましくは、筒状部材３のボディ３０がハンドル７の環状開口部７１にスライドされ、その中に固定される。例えば、内部スプリング荷重付きボール（図示せず）及び対応するはめあい用凹部（図示せず）を使用して、筒状部材３をハンドル７に固定するのに使用される。ハンドル７はプレートを保持する器具１の操作を容易にして、プレートを保持する器具１を片手で操作できるようにする。

本発明の別の側面に基づくと、ハンドル７には、筒状部材３の中へ内側スリーブ４の前方移動をさせるラチェット・ギア機構を含められる。ラチェット・ギア機構には遠方端と近傍端を有するレバー・アームを含めることができる。レバー・アームの遠方端を内側スリーブ４の後端部４２と接触でき、レバー・アームの中央部分をハンドルのボディ７０に旋回可能な接続をしうる。又、トリガーを形成するために、又は、トリガー機構を機械的に結合するために、その遠方端がハンドルのボディ７０を通すことができる。トリガーを作動させて、レバー・アームの遠方端に、制御された方法で、筒状部材３の中に内側スリーブ４を送り込ませる。レバー・アームとハンドルのボディ７０の間のピボット・ポイントがラチェット・ギアを組込んで、レバー・アームの遠方端と内側スリーブ４の後端部４２の筒状部材３に向う前方移動を維持しうる。さらに、解除機構を用いてラチェット・ギアを外して、レバー・アームの遠方端と内側スリーブ４の後端部４２を筒状部材３から離れるように戻す。

図７に示すように、内側スリーブ４の後端部４２が、筒状部材３の中に押し込まれると、フィンガー４３が軸方向に前進し、筒状部材３のスロット３４（図示せず）を通って半径方向外向きに延びる。図１１の実施例を参照すると、スロット３４は傾斜部３７を有し、図４Ａに示す一実施例では、フィンガー４３が閉鎖状態に偏り、スロットを通って半径方向の外向き延びる。代わりに、フィンガー４３が開放状態に偏る場合、図４Ｂに示された実施例に示されるように、傾斜部は必要が無く、内側スリーブ４が筒状部材３内で前に押されると、スロット３４によりフィンガーが軸方向外向きに延びる。図１１に示すように、フィンガー４３の半径方向への拡大により、フィンガー４３が骨プレート２の外周の上と周縁に拡大できる。

図８に示すように、内側スリーブの後端部４２がゆるめられ、軸方向の後部に移動した時に、フィンガー４３が筒状部材３の軸方向内側に縮まる。図１２を参照すると、フィンガー４３が縮まって骨プレート２の外周に係合する。本発明の他の側面に基づき、図１０を参照すると、フィンガー４３がプレート２に係合しないで縮まる時、フィンガーの先端４４が筒状部材３上の凹部３５に係合する。そして、フィンガー４３が筒状部材３の外面と同一面になる。器具１が身体の切開部を通って移動する時フィンガー４３が身体組織に係合しないように防ぐのに凹部３５が役立つ。

本発明の器具を用いる好ましい方法が図１０−１２を参考にして記載しうる。図１０−１２はプレートを保持する器具１の好ましい実施例を動作状態で示している。第一に骨プレート２が希望の骨を固定する位置で患者の身体に導入される。そして、プレートを保持する器具１が骨プレート２を操作するために身体に導入され、プレート２を骨に固定しやすくする。

図１０に示すように、ロッド５を内側スリーブ３に挿入する。ロッド５の先端５２が筒状部材３の先端開口部３３ａに突入する。突入したロッド５の先端５２がプレートを保持する器具１に先細の前端部を提供し、身体の切開部を通る挿入と案内を容易にする。プレートを保持する器具１が切開部内に適切に配置されていれば、ロッド５がプレートを保持する器具１から取外される。

図１１を参照して、望ましいプレートの穴２２が配置された時、内側スリーブ４の後端部４２（図示せず）が前方に押されて、フィンガー４３を伸ばし、骨プレート２の外周に係合する。内側スリーブ４の後端部４２（図示せず）がゆるめられる時、内側スリーブ４をスライドして戻ることができ、フィンガー４３を縮めることができる。図６に示された一実施例で、スプリング６が内側スリーブ４の環状フランジ４１と筒状部材３の環状フランジ３８の間に位置していて、内側スリーブ４の後端部４２が開放される時、内側スリーブ４がスライドして戻り、フィンガー４３が自動的に縮む。さらに、内側スリーブ４を縮めるためにスプリング６を用いることはプレート２とフィンガー４３との係合を確実に維持するのに役立つ。

図１２を参照すると、フィンガー４３が後退すると、フィンガー４３の先端４４が、プレート２の裏面２１上の凹部２５に係合し、筒状部材３の前端部３１に対抗して動かす。
筒状部材３の先端開口部３３ａがプレート２と接触して、先端開口部３３ａの面取りした外面３６が、プレートの穴２２の周縁回りの面取りした面２３に寄りかかる。プレートを保持する器具１が骨プレート２に固定された時、例えば、ドリルとねじが、内側スリーブ４を通過して、骨プレート２を骨に固定する。

図１３Ａ及び１３Ｂに示す他の実施例では、内側スリーブ４のフィンガー４３ａが、凹部２４でプレートの穴２２を通ってプレート２に係合する。好ましくは骨プレート２にはプレートの穴２２に接近した凹部２４を含み、又、フィンガー４３ａが凹部２４内に延びて、プレート２に係合する。示されているように、骨プレート２が、前面２０、裏面２１、少なくとも１個のプレートの穴２２を有している。プレートの穴２２はプレート２を通って、前面２０から裏面２１に延びている。示されているように、凹部２４には、第一部分２４ａと第二部分２４ｂが含まれる。凹部２４の第一部分２４ａがプレート２の前面２０に形成され、又、そのプレートを通って裏面２１に延びている。凹部２４の第二部分２４ｂがプレートの穴２２の裏面２１に隣接して配置され、かつ、プレートの穴２２の中心から軸方向外向きに延びている。示されているように、凹部２４は全体として、前面２０から裏面２１に半径方向外向きに延びている。

図１３Ａ及び１３Ｂに示すように、この実施例では、内側スリーブ４のフィンガー４３ａが長手方向に、又、半径方向外向きに筒状部材３から先端開口部３３ａを通って、延びている。好ましくは、フィンガー４３ａが外向きに曲げられ、端部３３ａを過ぎて延びるように、半径方向外向きに筒状部材３から先端開口部３３ａを通って延びている。好ましくはフィンガー４３ａが外向きに曲げられ、端部３３ａを過ぎて延びるようにする。さらに、フィンガー４３ａから外向きに曲げられ、端部３３ａを過ぎて延びるように、半径方向外向きに延びるようにする。さらに、フィンガー４３ａが骨プレート２に延びて、拡大する時に、プレートの穴２２に隣接している凹部２４に係合するように、フィンガー４３ａの先端４４ａが、好ましくは半径方向外向きに曲げられる。

動作状態では、図１３Ａと１３Ｂのプレートを保持する器具１がプレート２に接触する。筒状部材３の先端開口部３３ａがプレートの穴２２の周縁部に接触する。内側スリーブ４の後端部４２が前方に押されて、フィンガー４３ａは筒状部材３の先端開口部３３ａを通って、長手方向にかつ、半径方向外向きに延びる。内側スリーブ４の後端部４２が前方に押されると、フィンガー４３ａが延びて、拡大し、かつ、フィンガー４３ａの先端４４ａが凹部２４と係合し、プレート２を固定する。この実施例で、ドリルとねじが内側スリーブ４を通って骨プレート２に導入される。その一方で、内側スリーブ４が前方に押され、フィンガー４３ａが骨プレートを固定している。内側スリーブ４の後端部４２が開放されると、フィンガー４３ａが縮み、かつ、プレートを保持する器具１が骨プレート２から離れる。

システムと方法が特定実施例を参照して記述され、図示されているけれども、当業の技術者であれば、上記の原理、及び、添付請求項から逸脱せずに、修正と変更を行なえることを理解しよう。従って、開示された実施例の範囲で示されるように、添付請求項を参照すべきである。

１ プレートを保持する器具（トランスブッカル・プレートを保持するカニューレ截骨術釘システム）
２ 骨プレート
２０ 前面
２１ 裏面
２２ プレートの穴
２４ 凹部
３４ スロット
４３ フィンガー

Claims (6)

1. 骨プレートであって、該骨プレートは、
   前面と、
   裏面と、
   周縁部を有し、骨の締結具を受けるために前記骨プレートを通って前記前面から前記裏面まで延びる少なくとも１個の穴と、
   前記裏面上に設けられ、かつ前記穴の周縁部に隣接している少なくとも２個の凹部であって、前記穴と軸方向に平行でありかつ前記穴を少なくとも部分的に取り囲むように配置され、前記穴から軸方向外方に延びる凹部と、
   を具備することを特徴とする骨プレート。
2. 前記前面が前記穴の周縁部の回りを面取りしている特徴とする請求項１記載の骨プレート。
3. 前記骨プレートは、少なくとも２個の穴を具備し、前記凹部は、前記穴の少なくとも１つの周縁部に隣接していることを特徴とする請求項１記載の骨プレート。
4. 前記凹部は、前記穴の各々の周縁部に隣接していることを特徴とする請求項３記載の骨プレート。
5. 単一列で存在し、前記骨プレートの長手方向軸線に沿って配向された少なくとも２個の穴を具備することを特徴とする請求項１記載の骨プレート。
6. 前記凹部は、前記穴と同軸的に配置されており、かつ前記穴から軸方向外方に延びることを特徴とする請求項１記載の骨プレート。

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