JP5857935B2 - 電極の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属箔の少なくとも一方の面に活物質層を備える電極の製造方法に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、金属箔に活物質層を有する正極及び負極の電極を有し、正極と負極の電極の間をセパレータで絶縁して積層した電極組立体を有するとともに、電極組立体を電解液と共にケースに収容して構成されている。
活物質層は、一般に、少なくとも活物質とバインダを含むスラリー状又はペースト状の活物質合剤を金属箔に塗布して塗工部を形成し、その塗工部を乾燥、硬化させることで形成される(例えば、特許文献1参照)。特許文献1においては、金属箔の両面に活物質合剤を厚みを異ならせて塗布して塗工部を形成し、塗工部を一対の圧延ロールで圧延している。この圧延工程時、厚みの薄い塗工部を圧延ロールに巻き付けるようにして電極の反りを抑えている。
特開2006−302812号公報
ところが、電極に反りが生じていると、電極を積層してなる電極組立体をケースに収容するとき、電極がケースに接触してしまう虞があり、電極の反りを極力抑えることが望まれている。また、電極に反りが生じていると、積層方向に電極間の距離がばらついてしまい好ましくない。
本発明は、電極の反りを抑えることができる電極の製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、金属箔の少なくとも一方の面に活物質層を備える電極の製造方法であって、前記金属箔の少なくとも一方の面に活物質を含む活物質合剤を塗布して塗工部を形成する塗布工程と、ロール状に前記金属箔が巻取られた状態で前記塗工部を加熱する一次焼成工程と、前記一次焼成工程での巻取り状態に対して前記金属箔を表裏反転させてロール状に巻直す巻直し工程と、前記金属箔を表裏反転させた状態で前記塗工部を加熱する二次焼成工程と、を有することを要旨とする。
これによれば、一次焼成工程において、塗工部が加熱されると、バインダの一部が結晶化する。このとき、塗工部はロール状に巻かれた状態であるため、塗工部はその巻取り状態に倣って湾曲した形状に変形する。その後、巻直し工程で金属箔を表裏反転させて巻き直すことで、塗工部は一次焼成工程で湾曲した方向と逆方向に倣って湾曲する。よって、一次焼成工程で塗工部に生じた湾曲と、二次焼成工程で塗工部に生じた湾曲とが打ち消しあって、得られる電極の反りが抑えられる。
また、前記一次焼成工程と前記二次焼成工程の間に、前記ロール状に巻取られた金属箔を、該金属箔の終端からロール状に巻取らせる補正工程を有していてもよい。
これによれば、ロール状に巻取られた金属箔は、巻直し工程と補正工程の二回の巻直しにより、一次焼成工程でロールの内径側に位置していた金属箔は、表裏が反転した状態で、二次焼成工程でロールの内径側に位置する。したがって、巻直し工程に加え、補正工程を行うことで、金属箔の反りをより一層抑えることができる。
また、前記一次焼成工程の前に、前記塗工部の乾燥工程を有していてもよい。
これによれば、乾燥工程によって塗工部を乾燥することで、その後に巻取られた金属箔が重ねられても、塗工部同士又は塗工部と金属箔が付着することが防止できる。したがって、巻直し工程を、塗工部に影響無く行うことができる。
また、前記二次焼成工程の後に、巻取状態から引き出された前記金属箔を前記電極の形状に成形する打ち抜き工程を有していてもよい。
これによれば、反りの抑えられた電極を打ち抜くため、電極を所定形状に精度良く打ち抜くことができる。
本発明によれば、電極の反りを抑えることができる。
実施形態の二次電池を示す分解斜視図。 二次電池の外観を示す斜視図。 電極組立体の構成要素を示す斜視図。 (a)は塗布工程、及び乾燥工程を模式的に示す図、(b)は乾燥機構用巻取ロールに巻取られた正極用金属箔を示す図。 一次焼成用巻取ロールに金属箔を巻取る状態を模式的に示す図。 補正工程で補正用巻取ロールに正極用金属箔を巻取る状態を示す図。 (a)は巻直し工程を示す図、(b)は二次焼成用巻取ロールに巻取られた正極用金属箔を示す図。 打ち抜き工程を模式的に示す図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、蓄電装置としての二次電池10において、ケース11には電極組立体14が収容されている。ケース11は、直方体状の本体部材12と、矩形平板状の蓋部材13とを有する。本体部材12は、その内側に収容部Sを有する。蓋部材13は、収容部Sの開口を閉塞する。ケース11を構成する本体部材12と蓋部材13は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
電極組立体14には、当該電極組立体14から電気を取り出すための正極端子41と負極端子42が電気的に接続されている。そして、正極端子41及び負極端子42は、蓋部材13の貫通孔13aを介してケース11外に突出するとともに、正極端子41及び負極端子42には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング13bがそれぞれ取り付けられている。
図3に示すように、電極組立体14は、電極としての複数の正極電極21と、電極としての複数の負極電極24とが、電気伝導に係るイオン(リチウムイオン)が通過可能な多孔質膜で形成されたセパレータ27を介して交互に積層されて構成されている。
正極電極21は、矩形状の正極用金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)22と、その正極用金属箔22の第1面22aに設けられた矩形状の第1正極用活物質層23aと、第1面22aの反対面である第2面22bにおいて、第1正極用活物質層23aの対向領域に設けられた矩形状の第2正極用活物質層23bと、を有する。第1正極用活物質層23aと、第2正極用活物質層23bは同じ平面形状をなす。
正極電極21は、その一辺に沿って、第1正極用活物質層23a及び第2正極用活物質層23bの設けられていない正極側未塗工部22dを有する。そして、正極電極21において、正極側未塗工部22dの一辺の一部には、正極集電タブ31が突出する状態に設けられている。
負極電極24は、矩形状の負極用金属箔(本実施形態では銅箔)25と、その負極用金属箔25の第1面25aに設けられた矩形状の第1負極用活物質層26aと、第1面25aの反対面である第2面25bにおいて、第1負極用活物質層26aの対向領域に設けられた矩形状の第2負極用活物質層26bと、を有する。第1負極用活物質層26aと第2負極用活物質層26bは、同じ平面形状をなす。
負極電極24は、その一辺に沿って、第1負極用活物質層26a及び第2負極用活物質層26bの設けられていない負極側未塗工部25dを有する。そして、負極電極24において、負極側未塗工部25dの一辺の一部には、負極集電タブ32が突出する状態に設けられている。
図1に示すように、正極電極21及び負極電極24は、正極集電タブ31が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極集電タブ31と重ならない位置にて負極集電タブ32が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、各正極集電タブ31は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められた(束ねられた)状態で折り曲げられている。各正極集電タブ31が重なっている箇所を溶接することによって各正極集電タブ31が電気的に接続されている。各負極集電タブ32についても同様である。
次に、正極電極21及び負極電極24の製造方法を説明する。なお、正極電極21及び負極電極24の製造方法は基本的には同一であるため、正極電極21の製造方法について説明し、負極電極24については、その詳細な説明を省略する。
正極用金属箔22の製造方法は、塗布工程と、乾燥工程と、カット工程と、プレス工程と、一次焼成工程と、補正工程と、巻直し工程と、二次焼成工程と、打ち抜き工程と、を有する。
まず、塗布工程、及び乾燥工程を行う塗工乾燥装置35について説明する。
図4(a)に示すように、塗工乾燥装置35は、正極用金属箔22を供給する供給機構36と、正極用金属箔22に活物質合剤を塗布して、活物質合剤の層である第1塗工部G1及び第2塗工部G2を形成する塗工機構37と、第1及び第2塗工部G1,G2を乾燥させる乾燥機構38と、乾燥後の正極用金属箔22を巻き取る巻取機構39と、を備える。供給機構36は、長尺帯状の正極用金属箔22が巻装された供給ロール36aを備える。なお、正極用金属箔22は長手方向が供給ロール36aの周方向に延びる状態で供給ロール36aに巻装され、この正極用金属箔22の長手方向に直交する方向を正極用金属箔22の短手方向とする。供給ロール36aは、支持機構によって回転可能に支持されている。また、供給ロール36aに巻装された正極用金属箔22は、第2面22bが第1面22aより外側になり、第2面22bが表面、第1面22aが裏面となる状態で巻装されている。
塗工機構37は第1スリットダイ37aを備え、この第1スリットダイ37aの吐出口(図示せず)は、正極用金属箔22の下方において、正極用金属箔22の第1面22aに対向配置されている。また、塗工機構37は第2スリットダイ37bを備え、この第2スリットダイ37bの吐出口(図示せず)は、正極用金属箔22の上方において、正極用金属箔22の第2面22bに対向配置されている。
そして、第1スリットダイ37aの吐出口からは、供給ロール36aから送り出された正極用金属箔22の第1面22aに活物質合剤が間欠して塗布され、第1面22aに第1塗工部G1の層が形成される。また、第2スリットダイ37bの吐出口からは、供給ロール36aから送り出された正極用金属箔22の第2面22bに活物質合剤が間欠して塗布され、第2面22bに第2塗工部G2の層が形成される。なお、活物質合剤は、それぞれ正極活物質、導電助剤、及びバインダ(結着剤)を混合し、溶媒を添加して混練したものであり、第1及び第2塗工部G1,G2は同じ材料で形成されている。また、第1及び第2塗工部G1,G2は、それぞれ平面視矩形状に形成されるが、第1及び第2塗工部G1,G2において、正極用金属箔22の長手方向に延びる長さよりも、正極用金属箔22の短手方向に延びる長さの方が長くなる状態で形成される。そして、第1及び第2塗工部G1,G2において、正極用金属箔22の短手方向に沿った方向を長さ方向とする。
乾燥機構38は、熱源からの熱によって第1及び第2塗工部G1,G2を乾燥させる乾燥機38aを備える。巻取機構39は、乾燥機構用巻取ロール39aを備える。乾燥機構用巻取ロール39aは、一定の回転速度で回転し、供給ロール36aから送り出される正極用金属箔22を巻取る。
図4(b)に示すよう、正極用金属箔22は、第2面22bが表面、第1面22aが裏面となる状態を維持し、供給ロール36aに巻取られていたときの表裏関係を維持して乾燥機構用巻取ロール39aに巻取られる。
そして、図4(a)に示すように、塗布工程では、塗工機構37によって正極用金属箔22に第1及び第2塗工部G1,G2が形成される。また、乾燥工程では、乾燥機構38によって正極用金属箔22に塗布された第1及び第2塗工部G1,G2が同時に乾燥される。乾燥工程では、乾燥機構用巻取ロール39aに巻取られている正極用金属箔22に、新たに正極用金属箔22が巻かれたとき、その新たな正極用金属箔22に第1及び第2塗工部G1,G2が付着しないように乾燥される。そして、乾燥機構38を通過した正極用金属箔22は乾燥機構用巻取ロール39aに巻取られる。
図5に示すように、カット工程では、乾燥機構用巻取ロール39aから送り出された正極用金属箔22を、一次焼成用巻取ロール46に巻取りながら、カット用金型44で正極用金属箔22の短手方向の両端部であり、第1及び第2塗工部G1,G2の長さ方向の両端より外側の部位を切断する。また、プレス工程は、正極用金属箔22を一次焼成用巻取ロール46に巻取りながら、カット工程直後の正極用金属箔22を、第1及び第2塗工部G1,G2をその面と直交する方向からプレスする。プレス工程は、正極用金属箔22を、回転するプレスローラ63c,63dで挟み込んで加圧することによって行われ、第1及び第2塗工部G1,G2は、それぞれ所定の厚みまで圧縮される。そして、一次焼成用巻取ロール46では、正極用金属箔22は、第2塗工部G2が第1塗工部G1より外側になり、第2塗工部G2が表面、第1塗工部G1が裏面となる状態で巻取られる。すなわち、正極用金属箔22の表裏関係は、乾燥機構用巻取ロール39aで巻取られたときの状態が維持される。
一次焼成工程では、正極用金属箔22がロール状に巻取られた一次焼成用巻取ロール46を焼成炉(図示せず)内にセットし、そのロール状に巻取られたまま第1及び第2塗工部G1,G2を加熱する。すると、第1及び第2塗工部G1,G2に含まれる溶媒が蒸発するとともに、バインダの硬化が発生する。その結果、活物質の一部がバインダによって保持される。
図6に示すように、補正工程では、一次焼成用巻取ロール46に巻取られた正極用金属箔22を補正用巻取ロール47に巻取る。このとき、正極用金属箔22は、第2塗工部G2が表面、第1塗工部G1が裏面となる状態で補正用巻取ロール47に巻取られる。よって、補正工程では、正極用金属箔22の表裏関係は、一次焼成用巻取ロール46に巻取られていたときの状態が維持される。
また、正極用金属箔22は、一次焼成用巻取ロール46に対し巻取り完了したときの終端22cから補正用巻取ロール47に巻取られる。よって、補正用巻取ロール47には、一次焼成用巻取ロール46の巻取り後期に巻取られた正極用金属箔22から先に巻取られ、一次焼成用巻取ロール46の巻取り初期の正極用金属箔22ほど、後に補正用巻取ロール47に巻取られる。つまり、補正工程の前後では、ロール状に巻取られた正極用金属箔22の内径側と外径側の位置関係が入れ替わる。
図7(a)に示すように、巻直し工程では、補正用巻取ロール47にロール状に巻取られた正極用金属箔22を二次焼成用巻取ロール48に巻取る。このとき、二次焼成用巻取ロール48では、正極用金属箔22は、第1塗工部G1が表面、第2塗工部G2が裏面となる状態で巻取られる。すなわち、図7(b)に示すように、巻直し工程では、正極用金属箔22の表裏関係が反転される。よって、正極用金属箔22は、補正用巻取ロール47の周面に倣って湾曲していた方向と、逆方向に湾曲する状態で二次焼成用巻取ロール48に巻取られる。また、巻直し工程の前後では、ロール状に巻取られた正極用金属箔22の内径側と外径側の位置関係が入れ替わる。補正工程と巻直し工程を経ることで、一次焼成用巻取ロール46において内径側に位置していた正極用金属箔22は、二次焼成用巻取ロール48において表裏反転して内径側に位置する。
二次焼成工程では、正極用金属箔22がロール状に巻取られた状態のまま二次焼成用巻取ロール48を焼成炉(図示せず)内にセットし、そのまま第1及び第2塗工部G1,G2を加熱する。すると、第1及び第2塗工部G1,G2に含まれる溶媒が蒸発するとともに、バインダが硬化し、第1及び第2正極用活物質層23a,23bが形成される。
図8に示すように、打ち抜き工程では、二次焼成用巻取ロール48に巻取り状態にある正極用金属箔22を引き出しながら、第2面22bが表面となる状態でテーブル50上を搬送させる。なお、正極用金属箔22は、第1面22aが表面となる状態でテーブル50上を搬送させてもよい。そして、図示しない金型を用いて、テーブル50上の正極用金属箔22を、第1及び第2正極用活物質層23a,23bが形成された部位で打ち抜くことにより、正極集電タブ31を含む正極電極21が製造される。そして、負極電極24も正極電極21と同様の方法で製造される。
次に、二次電池10、及びその製造方法の作用について説明する。
一次焼成工程では、第1及び第2塗工部G1,G2は、第2塗工部G2が表面で第1塗工部G1が裏面になる状態で加熱される。そして、第1及び第2塗工部G1,G2は、バインダの硬化によりそれぞれ一次焼成用巻取ロール46の周面に倣って湾曲した状態に形状が保持される。
そして、補正工程を経た巻き直し工程では、正極用金属箔22は、一次焼成用巻取ロール46での巻取り状態から、内径側と外径側の位置関係を入れ替えずに表裏反転させた状態で二次焼成用巻取ロール48に巻取られる。このため、第1及び第2塗工部G1,G2は、一次焼成用巻取ロール46の周面に倣って湾曲した方向と逆方向に向けて湾曲する。
そして、二次焼成工程で、第1及び第2塗工部G1,G2は、二次焼成用巻取ロール48の周面に倣って湾曲した状態で加熱され、バインダの硬化によりそれぞれ二次焼成用巻取ロール48の周面に倣って湾曲しようとする。したがって、一次焼成工程によって生じた第1及び第2塗工部G1,G2の湾曲が、二次焼成工程によって生じた湾曲によって打ち消される。よって、二次焼成用巻取ロール48から正極用金属箔22を引き出すと、製造された第1及び第2正極用活物質層23a,23bを含む正極用金属箔22の反りが抑制される。そして、打ち抜き工程では、反りの抑えられた平坦状をなす正極用金属箔22が打ち抜かれる。このため、正極電極21が金型によって所定の形状に成形される。その後、上記製造方法で得られた正極電極21及び負極電極24をセパレータ27を介して積層して電極組立体14が製造される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)一次焼成工程において、第1及び第2塗工部G1,G2が加熱されると、バインダの一部が結晶化し、第1及び第2塗工部G1,G2の硬化に伴って正極用金属箔22は、一次焼成用巻取ロール46の周面に倣って湾曲した形状に変形する。この一次焼成工程の後に、正極用金属箔22を表裏反転させて二次焼成用巻取ロール48にロール状に巻直し、第1及び第2塗工部G1,G2の湾曲方向を、一次焼成用巻取ロール46に巻取られたときとは逆方向にした。このため、二次焼成工程時に、正極用金属箔22においては、一次焼成用巻取ロール46の周面に倣った湾曲と、二次焼成用巻取ロールの周面に倣った湾曲とが打ち消しあって、得られる正極電極21の反りを抑えることができる。
したがって、反りの抑えられた正極用金属箔22及び負極用金属箔25から製造された正極電極21及び負極電極24においても、反りが抑えられる。よって、正極電極21及び負極電極24を積層してなる電極組立体14を本体部材12に収容したとき、正極電極21及び負極電極24が本体部材12に接触してしまうことを防止することができる。
(2)二次焼成工程の後に、二次焼成用巻取ロール48から引き出された正極用金属箔22及び負極用金属箔25を正極電極21及び負極電極24の形状に打ち抜くが、このとき、反りの抑えられた正極用金属箔22及び負極用金属箔25を打ち抜くため、所定形状に精度良く打ち抜くことができる。
(3)電極組立体14は、反りの抑えられた正極電極21及び負極電極24を、セパレータ27を挟んで積層して形成されている。積層時に、各電極21,24の反りが抑えられていることから、その積層作業が行いやすく、また、反りを原因として、各電極21,24の面に沿う方向への位置ずれが防止される。また、得られた電極組立体14においても、各電極21,24の反りを原因とした電極組立体14の積層方向への長大化が抑えられる。よって、電極組立体14を本体部材12の収容部Sに挿入するとき、電極組立体14が本体部材12の開口端や内側面に接触することが防止される。
(4)一次焼成工程の後に補正工程を行い、その補正工程の後に巻直し工程を行った。よって、巻直し工程と補正工程の二回の巻直しにより、一次焼成用巻取ロール46において内径側に位置していた正極用金属箔22及び負極用金属箔25は、二次焼成用巻取ロール48において表裏反転して内径側に位置する。したがって、巻直し工程に加え、補正工程を行うことで、正極用金属箔22及び負極用金属箔25の反りをより一層抑えることができる。
(5)一次焼成工程の前に、乾燥工程を行った。このため、巻取られた正極用金属箔22及び負極用金属箔25が重ねられても、第1及び第2塗工部G1,G2同士又は第1及び第2塗工部G1,G2と各金属箔22,25が付着することが防止できる。したがって、第1及び第2塗工部G1,G2に影響無く補正工程及び巻直し工程を行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 補正工程は、無くてもよい。
○ 実施形態では、補正工程を一次焼成工程の後で、かつ巻直し工程の前に行ったが、これに限らない。補正工程を、巻直し工程の後で、かつ二次焼成工程の前に行ってもよい。
○ 補正工程は、一次焼成用巻取ロール46を焼成炉から取り出して行ってもよく、巻直し工程も、補正用巻取ロール47を焼成炉から取り出して行ってもよい。
○ 塗布工程では、第1塗工部G1と第2塗工部G2を別々に塗布してもよい。
○ プレス工程は、プレスローラ63c,63dではなく、平坦状のプレス面を有するプレス機で行ってもよい。
○ 実施形態では、正極用金属箔22の第1面22aに第1正極用活物質層23aを設け、第2面22bに第2正極用活物質層23bを設けたが、第1面22a及び第2面22bのいずれか一方だけに正極用活物質層に設けてもよい。同様に、負極電極24の第1面25aに第1負極用活物質層26aを設け、第2面25bに第2負極用活物質層26bを設けたが、第1面25a及び第2面25bのいずれか一方だけに負極用活物質層を設けてもよい。
○ 蓄電装置として、電気二重層コンデンサ等の他の蓄電装置に具体化してもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でも良いし、他の二次電池であっても良い。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであれば良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)金属箔の少なくとも一方の面に活物質層を備える一方の電極と、前記一方の電極とは異なる極の活物質層を備える他方の電極と、セパレータと、を有し、前記一方の電極と前記他方の電極とがセパレータを間に介在させた状態で積層された電極組立体を有する蓄電装置であって、前記電極が請求項1〜請求項4のうちいずれか一項の製造方法によって製造されていることを特徴とする蓄電装置。
G1…第1塗工部、G2…第2塗工部、21…正極電極、22…正極用金属箔、22c…終端、23a…第1正極用活物質層、23b…第2正極用活物質層、24…負極電極、25…負極用金属箔、26a…第1負極用活物質層、26b…第2負極用活物質層。

Claims (4)

  1. 金属箔の少なくとも一方の面に活物質層を備える電極の製造方法であって、
    前記金属箔の少なくとも一方の面に活物質を含む活物質合剤を塗布して塗工部を形成する塗布工程と、
    ロール状に前記金属箔が巻取られた状態で前記塗工部を加熱する一次焼成工程と、
    前記一次焼成工程での巻取り状態に対して前記金属箔を表裏反転させてロール状に巻直す巻直し工程と、
    前記金属箔を表裏反転させた状態で前記塗工部を加熱する二次焼成工程と、を有することを特徴とする電極の製造方法。
  2. 前記一次焼成工程と前記二次焼成工程の間に、前記ロール状に巻取られた金属箔を、該金属箔の終端からロール状に巻取らせる補正工程を有する請求項1に記載の電極の製造方法。
  3. 前記一次焼成工程の前に、前記塗工部の乾燥工程を有する請求項1又は請求項2に記載の電極の製造方法。
  4. 前記二次焼成工程の後に、巻取状態から引き出された前記金属箔を前記電極の形状に成形する打ち抜き工程を有する請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電極の製造方法。
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