JP2014102897A - 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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貴久 杉本
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Abstract

【課題】金属箔と活物質の密着性を良好に維持して出力の低下を抑制しつつ、出力に対して寄与が低い活物質の塗布量を抑制すること。
【解決手段】電極組立体を構成する複数の負極電極20のうち、積層方向の最外層に位置する負極電極20の面25bには、負極活物質層26を塗布してなる塗工部と、負極活物質層26を塗布していない未塗工部を交互に複数設ける。これらの塗工部と未塗工部は、負極電極20の幅方向Yに延出されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電極組立体を有する蓄電装置、及び電極組立体を有する蓄電装置の製造方法に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、例えば、特許文献1に開示されている。二次電池は、金属箔に負極活物質を塗布した負極電極と金属箔に正極活物質を塗布した正極電極との間をセパレータで絶縁し、これらを積層して層状とした電極組立体を有する。そして、電極組立体は、二次電池のケース内に電解液とともに収容される。
特開平9−120836号公報
各電極を製造する際には、金属箔に活物質を塗布した後、金属箔と活物質の粒子との密着を良好にするためにプレスを行う。しかしながら、片面のみに活物質を塗布してプレスを行う場合には、加圧した側の金属箔と加圧していない側の金属箔で伸び量に差が生じ得るため、その差が金属箔のシワとなって発生してしまう。金属箔にシワが発生すると、金属箔と活物質の密着性が低下し、電池の出力低下に繋がる虞がある。このため、電極を製造する際には、金属箔の両面に活物質を塗布し、その後にプレスが行われている。
ところで、二次電池の電極組立体は、正極活物質と負極活物質を対向させるように正極電極と負極電極を積層させる。このため、両面塗工した電極を用いて電極組立体を作製する場合、その電極組立体の最外層に位置する電極の片面側は対向する異極の活物質層が存在せず、その活物質層は電池出力に対する寄与の割合が低く、活物質の塗布量を増加させているに過ぎない。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、金属箔と活物質の密着性を良好に維持して出力の低下を抑制しつつ、出力に対する寄与が低い活物質の塗布量を抑制した蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置は、金属箔の両面に活物質の塗工部を有する第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体をケースに収容した蓄電装置において、前記第1電極、もしくは前記第2電極のうち、前記電極組立体の積層方向の最外層に位置する最外層電極の積層方向の外側の面である外面のいずれか一方には、前記最外層電極の一端から他端までの全長に亘る前記塗工部と未塗工部とを交互に複数有する。
この構成によれば、電極組立体の最外層に位置する最外層電極の外面には対向する異極の活物質が存在しない。このため、前記外面に塗工部と未塗工部を交互に複数有するように最外層電極を構成することで、活物質の塗布量を抑制することができる。そして、塗工部と未塗工部を交互に複数有するように最外層電極を構成した場合であっても、最外層電極の両面には活物質層が存在する。このため、最外層電極を製造する際のプレス時には、当該最外層電極の金属箔の伸び量の均一化を図ることができ、その金属箔にシワが発生することを抑制することができる。したがって、金属箔と活物質の密着性を維持でき、蓄電装置の出力の低下を抑制することができる。
また、上記蓄電装置において、前記塗工部と前記未塗工部は、前記最外層電極の縁に平行していることが好ましい。
また、上記蓄電装置において、前記塗工部と前記未塗工部は、前記最外層電極の幅方向に平行していることが好ましい。
また、上記蓄電装置において、前記最外層電極の外面の塗工部と、前記最外層電極における前記外面とは反対側の内面の塗工部と、を有し、前記外面の塗工部と前記内面の塗工部とは、同一の厚みであることが好ましい。この構成によれば、最外層電極を製造する際のプレス時には、金属箔の両面に対して均一に押圧力を付与することができる。したがって、金属箔のシワの発生がより好適に抑制され、蓄電装置の出力の低下をより好適に抑制することができる。
また、上記蓄電装置において、前記蓄電装置の好適な例としては、二次電池を挙げることができる。
上記課題を解決する蓄電装置の製造方法は、金属箔の両面に活物質の塗工部を有する第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体を有する蓄電装置の製造方法において、前記金属箔の両面に活物質を塗布する塗布工程と、前記塗布工程で前記金属箔の両面に活物質を塗布した後、前記金属箔の両面に塗布された活物質にロール部材を押し当てて押圧するプレス工程と、を備え、前記塗布工程において前記電極組立体の最外層に位置する最外層電極の積層方向の外側の面である外面に前記活物質を塗布する場合には、前記塗工部と未塗工部を交互に形成する間欠塗工を行う。
この構成によれば、電極組立体の最外層に位置する最外層電極の外面には、塗工部と未塗工部が交互に形成される。このため、活物質の塗布量を抑制することができる。したがって、蓄電装置の出力に対する寄与が低い活物質の塗布量を抑制することができる。そして、塗工部と未塗工部を交互に形成した場合であっても、最外層電極の両面には活物質層が存在する。このため、最外層電極を製造する際のプレス時には、当該最外層電極の金属箔の伸び量の均一化を図ることができ、その金属箔にシワが発生することを抑制することができる。したがって、金属箔と活物質の密着性を維持し得る最外層電極を製造することができ、その結果、蓄電装置の出力の低下を抑制することができる。
本発明によれば、金属箔と活物質の密着性を良好に維持して出力の低下を抑制しつつ、出力に対する寄与が低い活物質の塗布量を抑制することができる。
二次電池の外観を示す斜視図。 電極組立体の構成要素を示す分解斜視図。 (a)は電極組立体を構成する負極電極を示す正面図、(b)は(a)の1−1線断面図。 (a)は電極組立体を構成する負極電極のうち最外層に配置される負極電極の一方の面を示す正面図、(b)は(a)の負極電極の他方の面を示す正面図、(c)は(a)の2−2線断面図。 ケースに収容した電極組立体の一部を示す断面図。 負極電極の製造工程を示すフローチャート。 負極電極を製造するために活物質を塗布した負極金属箔を示す平面図。 負極電極の塗工部の間隔を説明する説明図。 別例の負極電極を示す正面図。 別例の負極電極を示す正面図。
以下、蓄電装置を具体化した実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11に電極組立体12が収容されている。また、ケース11には、電極組立体12とともに電解液も充填されている。ケース11は、有底筒状のケース本体13と、当該ケース本体13に電極組立体12を挿入する開口部を閉塞する平板状の蓋体14とからなる。ケース本体13と蓋体14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、ケース本体13が有底四角筒状であり、蓋体14が矩形平板状であることから、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
電極組立体12には、正極端子15と負極端子16が電気的に接続されている。そして、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング17aがそれぞれ取り付けられている。また、正極端子15と負極端子16は、蓋体14からケース11外に露出している。
図2に示すように、電極組立体12は、シート状の第1電極としての正極電極19と、シート状の第2電極としての負極電極20と、正極電極19及び負極電極20を絶縁するセパレータ21と、を有する。そして、電極組立体12は、複数の正極電極19と複数の負極電極20を交互に積層するとともに、両電極19,20の間にセパレータ21を介在した積層構造とされている。また、この実施形態において電極組立体12は、その最外層に負極電極20が配置されており、最外層となる2つの負極電極20の間に、正極電極19と負極電極20とが交互に配置されている。
正極電極19は、正極金属箔(実施形態ではアルミニウム箔)22の表裏の両面22a,22bのそれぞれに正極活物質からなる正極活物質層23を有する。また、正極電極19において正極活物質層23を有する面22a,22bは4辺からなる矩形状であり、その矩形状の面全体に正極活物質が塗布されている。また、正極電極19における矩形状の面の4辺のうち1辺に対応する部位には正極金属箔22からなる正極集電タブ24が突出するように設けられている。正極集電タブ24は、正極端子15に電気的に接続される。また、電極組立体12を構成する各正極電極19には、同位置に同一形状の正極集電タブ24が設けられている。
また、正極電極19では、正極集電タブ24が設けられた辺とその対辺の対向方向を高さ方向Xとし、上記2辺に隣接する2辺の対向方向であって、高さ方向Xに直交する方向を幅方向Yとする。そして、正極電極19では、正極活物質層23を有する面22a,22bの全体が塗工部となり、正極活物質が塗布されていない面が未塗工部となる。この実施形態の正極電極19では、正極集電タブ24となる正極金属箔22の面に正極活物質が塗布されておらず、未塗工部となる。
負極電極20は、負極金属箔(実施形態では銅箔)25の表裏の両面25a,25bのそれぞれに負極活物質からなる負極活物質層26を有する。また、負極電極20において負極活物質層26を有する面25a,25bは4辺からなる矩形状であり、その矩形状の面に負極活物質が塗布されている。また、負極電極20における矩形状の面の4辺のうち1辺に対応する部位には負極金属箔25からなる負極集電タブ27が突出するように設けられている。負極集電タブ27は、負極端子16に電気的に接続される。また、電極組立体12を構成する各負極電極20には、同位置に同一形状の負極集電タブ27が設けられている。
また、負極電極20では、負極集電タブ27が設けられた辺とその対辺の対向方向を高さ方向Xとし、上記2辺に隣接する2辺の対向方向であって、高さ方向Xに直交する方向を幅方向Yとする。そして、本実施形態の負極電極20には、電極組立体12において最外層に配置される最外層電極としての外層負極電極20Aと、外層負極電極20Aよりも内側に配置される内層負極電極20Bと、がある。
図2及び図3(a),(b)に示すように、内層負極電極20Bの両面25a,25bには、矩形状の面全体に負極活物質が塗布されている。このため、内層負極電極20Bでは、負極活物質層26を有する面25a,25bの全体が塗工部となり、負極活物質が塗布されていない面が未塗工部となる。この実施形態の内層負極電極20Bでは、負極集電タブ27となる負極金属箔25の面に負極活物質が塗布されておらず、未塗工部となる。
また、図2及び図4(a),(c)に示すように、外層負極電極20Aの一方の面25aには、矩形状の面全体に負極活物質が塗布されている。このため、外層負極電極20Aの一方の面25aでは、負極活物質層26を有する面25aの全体が塗工部となり、負極活物質が塗布されていない面が未塗工部となる。この実施形態の外層負極電極20Aの一方の面25a側では、負極集電タブ27となる負極金属箔25の面に負極活物質が塗布されておらず、未塗工部となる。
一方、図2及び図4(b),(c)に示すように、外層負極電極20Aの他方の面25bには、矩形状の面の一部に負極活物質が塗布されており、その一部の面を除く面上には負極活物質が塗布されていない。具体的に言えば、他方の面25bには、外層負極電極20Aの幅方向Yの一端から他端まで、全長に亘る帯状の負極活物質層26が、高さ方向Xに沿って所定の間隔Zを隔てて配置されている。このため、外層負極電極20Aの他方の面25bでは、負極活物質層26を有する面25bの一部が塗工部となり、隣り合う負極活物質層26の間は未塗工部となる。つまり、他方の面25bでは、複数の塗工部と複数の未塗工部を有し、これらの塗工部と未塗工部が高さ方向Xに沿って交互に位置している。これにより、外層負極電極20Aの他方の面25bでは、負極活物質層26が横縞模様となる。また、外層負極電極20Aでは、負極活物質が塗布されていない面が未塗工部となる。この実施形態において外層負極電極20Aの塗工部と未塗工部は、外層負極電極20Aの幅方向に延びる縁に平行している。また、この実施形態の外層負極電極20Aの他方の面25b側では、負極集電タブ27となる負極金属箔25の面に負極活物質が塗布されておらず、未塗工部となる。なお、外層負極電極20Aの両面25a,25bの負極活物質層26は、同一厚みである。
図5に示すように、電極組立体12は、その最外層に外層負極電極20Aが位置し、2つの外層負極電極20Aの間に正極電極19と、内層負極電極20Bと、セパレータ21が積層方向Tに沿って交互に積層される。また、外層負極電極20Aは、他方の面25b側を電極組立体12の積層方向の外側の面である外面とするように位置している。この実施形態において外層負極電極20Aの他方の面25bは、電極組立体12の積層方向Tの最外層に位置する電極の外面となる。一方、この実施形態において外層負極電極20Aの一方の面25aは、他方の面25bとは反対側の内面となる。このように電極組立体12を構成した場合、内層負極電極20Bの両面25a,25bは、隣り合う正極電極19の面22a,22bに対向し合う。一方、外層負極電極20Aは、一方の面25aが隣り合う正極電極19の面22a,22bに対向し合うが、他方の面25bは正極電極19の何れの面22a,22bとも対向しない。
このような電極組立体12をケース本体13に収容した場合は、外層負極電極20Aが、ケース本体13を構成する側壁のうち積層方向Tで対向する側壁13aとそれぞれ対向する。そして、外層負極電極20Aの他方の面25bは、ケース本体13の側壁13aに面する。なお、図5に示すように、電極組立体12とケース本体13の間には、電極組立体12とケース本体13を絶縁する絶縁フィルム29が介在されている。
次に、負極電極20の製造方法を説明する。
図6及び図7に示すように、負極電極20を製造する際には、まず、帯状の負極金属箔25の表裏両面に負極活物質を塗布する。負極活物質は、最初に負極金属箔25の表面側に塗布し、その乾燥後に裏面側に塗布する。これらの塗布工程S1,S2では、図7に示すように、内層負極電極20Bの塗工時には当該電極の高さ方向Xに沿う方向に負極活物質を連続的に塗布する。一方で、外層負極電極20Aにおいて当該電極の面25aの塗工時には当該電極の高さ方向Xに沿う方向に負極活物質を連続的に塗布し、面25bの塗工時には当該電極の高さ方向Xに沿う方向に負極活物質を間欠的に塗布する。このような塗布工程S1,S2により、外層負極電極20Aの面25bには、塗工部と未塗工部が交互に形成される。
次に、図6に示すように、塗布工程S1,S2で塗布された負極活物質の乾燥後に、負極金属箔25と負極活物質の粒子との密着を良好にするため、プレス工程S3を行う。この実施形態においてプレス工程S3では、一対のロール部材を有するロールプレス機でプレスを行う。プレス工程S3の後は、図6に示すように、負極電極20のサイズに合わせて帯状の負極金属箔25を打ち抜くことで、負極電極20が完成する。図7の一点鎖線は、負極電極20の打ち抜き線である。
なお、外層負極電極20Aをプレスする際には、ロール部材30が直接、負極金属箔25に押圧力を付与しないことが望ましい。このため、外層負極電極20Aの他方の面25bを間欠的に塗布する場合の塗工間隔は、以下のように設定することが望ましい。つまり、塗工間隔は、外層負極電極20Aのプレス時にロール部材30が常に塗工部に当接し得るようにする。
図8に示すように、ロール部材30が常に塗工部(負極活物質層26)に当接し得る間隔は、以下の関係式(1)によって算出することができる。
=W+(A−B) …(1)
「A」は、ロール部材30の中心点P1と、ロール部材30と塗工部の当接点P2を結ぶ直線L1の長さであり、ロール部材30の半径に相当する。「B」は、活物質層を塗布する時の塗膜の厚みである。また、図8に示す点P3は、中心点P1を通り、負極金属箔25に向けて延びる垂線L2と、当接点P2を通り、垂線L2に向けて延びる垂線L3との交点である。これにより、上記式(1)によれば、当接点P2と点P3とを結ぶ線分の長さWを算出することができる。そして、この長さWを2倍した長さ2Wは、ロール部材30が塗工部(負極活物質層26)に当接し得る最大の間隔となるので、この長さ2W以下の長さを塗工の間隔Zとすることでロール部材30を常に塗工部に当接させることができる。
以下、本実施形態の作用を説明する。
電極組立体12の最外層に位置する外層負極電極20Aの面25bは、正極電極19の正極活物質層23と対向しない面である。このため、外層負極電極20Aの面25bの負極活物質層26は、電池出力に対する寄与が低い活物質の層であると言える。したがって、外層負極電極20Aの面25bには、間隔を隔てて負極活物質層26を設けることで、活物質の塗布量が減少される。
また、外層負極電極20Aを製造する場合には、面25bにも間欠的に活物質を塗布して塗工部を設けることで、プレスを行うロール部材30が負極金属箔25に対して直接的に押圧力を付与しない。つまり、ロール部材30は、面25aと面25bのそれぞれの塗工部に当接し、それぞれの塗工部を介して負極金属箔25に押圧力を付与する。このため、プレス時において負極金属箔25の伸び量の均一化が図られる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)外層負極電極20Aの面25bには、間隔を隔てて負極活物質層26を設けている。このため、面25bに対する負極活物質の塗布量を抑制することができる。したがって、電池出力に対する寄与が低い面25bへの負極活物質の塗布量を抑えることで、二次電池10の製造コストを抑えることができる。
(2)また、外層負極電極20Aを製造する際のプレス時には、外層負極電極20Aの伸び量の均一化を図れることで、負極金属箔25にシワが発生することを抑制することができる。その結果、負極金属箔25と負極活物質層26の密着性を維持でき、電池出力の低下を抑制することができる。
(3)また、外層負極電極20Aの面25bには、負極電極20の幅方向の全長に亘って負極活物質層26が設けられている。このため、外層負極電極20Aを製造する際のプレス時には、負極活物質を塗布した塗工部に対応する負極金属箔25に均一に押圧力を付与することができる。したがって、負極金属箔25のシワの発生をより好適に抑制することができる。
(4)外層負極電極20Aの両面25a,25bの負極活物質層26を同一厚みとしている。このため、外層負極電極20Aを製造する際のプレス時には、負極金属箔25の両面25a,25bに対して均一に押圧力を付与することができる。したがって、負極金属箔25のシワの発生をより好適に抑制することができる。
(5)外層負極電極20Aの面25bに負極活物質を間欠塗工するので、間隔を隔てて負極活物質層26を形成する場合であっても、従前と同様の塗工装置を用いて負極活物質を塗布することができる。したがって、外層負極電極20Aのみに間隔を隔てて負極活物質層26を設ける場合であっても、塗工装置などに大幅な改良を加える必要がなく、電極の製造コストを増加させることもない。その結果、二次電池10の製造コストを抑えることができる。
(6)また、プレスを行うロールプレス機においても、外層負極電極20Aの両面25a,25bの負極活物質層26を同一厚みとすることで、外層負極電極20Aと内層負極電極20Bをプレスする場合にロール部材30の間隔を変更する必要がない。したがって、プレス工程S3時において、外層負極電極20Aのプレス時と内層負極電極20Bのプレス時にロール部材30の間隔を調整するなどの工程が不要であり、製造工程を複雑化することもない。したがって、電極の製造コストを増加させることもない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図9に示すように、外層負極電極20Aの他方の面25bに負極活物質層26を設けても良い。図9に示す外層負極電極20Aでは、負極活物質層26を格子状に設けている。この場合の外層負極電極20Aの塗工部と未塗工部は、外層負極電極20Aの幅方向及び高さ方向にそれぞれ延びる縁に平行している。
○ 図10に示すように、外層負極電極20Aの他方の面25bに負極活物質層26を設けても良い。図10に示す外層負極電極20Aでは、負極活物質層26を斜状に設けている。この場合、複数の塗工部、及び複数の未塗工部が外層負極電極20Aの一端から他端まで設けられているが、全ての塗工部、及び全ての未塗工部が外層負極電極20Aの一端から他端まで設けられてはいない。
○ 外層負極電極20Aの他方の面25bに設ける負極活物質層26のサイズ(幅や長さなど)を不均一としても良い。また、負極活物質層26の間隔Zを不均一としても良い。なお、電極を製造する場合においては、塗工幅や塗工間隔が均一化されている方が好ましい。
○ また、外層負極電極20Aの他方の面25bに対して負極活物質層26を縦縞模様となるように設けても良い。この場合、負極活物質層26は、外層負極電極20Aの高さ方向Xの全長に亘って設けられる。そして、外層負極電極20Aの塗工部と未塗工部は、外層負極電極20Aの高さ方向に延びる縁に平行している。
○ 実施形態や図9及び図10の別例は、積層型の電極組立体12について具体化したが、間隔を隔てて負極活物質層26を設ける構成は帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型の二次電池に適用しても良い。具体的に言えば、捲回型の二次電池に適用する場合は、捲回軸を中心に電極を捲いた時の最外層に位置する負極電極の外面に対して間隔を隔てて負極活物質層26を設ける。
○ 間隔を隔てて負極活物質層26を設ける方法としては、例えば、活物質を塗布する前に、金属箔の表面に対して未塗工部とする位置にテープなどを貼り付けておく。そして、テープを覆うようにして金属箔に活物質を塗布し、その後にテープを剥がす。これにより、テープに塗布された活物質は、テープを剥がす時に一緒に剥がされ、その位置は未塗工部となる。一方、テープを貼り付けていない箇所は塗工部となり、負極活物質層26が間隔を隔てて設けられる。
○ 実施形態において、正極電極19や負極電極20をセパレータ21で包んだ袋状の電極としても良い。
○ 実施形態において、正極電極19、及び負極電極20の形状は任意に変更しても良い。例えば、正面視長方形の電極としても良いし、正面視正方形の電極としても良い。
○ 実施形態の二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であっても良い。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであれば良い。
○ 実施形態の二次電池10は、車両電源装置として自動車に搭載しても良いし、産業用車両に搭載しても良い。また、定置用の蓄電装置に適用しても良い。
10…二次電池、11…ケース、12…電極組立体、19…正極電極、20…負極電極、20A…外層負極電極、20B…内層負極電極、22…正極金属箔、23…正極活物質層、25…負極金属箔、25a,25b…面、26…負極活物質層、30…ロール部材、X…高さ方向、Y…幅方向、T…積層方向、S1,S2…塗布工程、S3…プレス工程。

Claims (6)

  1. 金属箔の両面に活物質の塗工部を有する第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体をケースに収容した蓄電装置において、
    前記第1電極、もしくは前記第2電極のうち、前記電極組立体の積層方向の最外層に位置する最外層電極の積層方向の外側の面である外面のいずれか一方には、前記最外層電極の一端から他端までの全長に亘る前記塗工部と未塗工部とを交互に複数有することを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記塗工部と前記未塗工部は、前記最外層電極の縁に平行している請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記塗工部と前記未塗工部は、前記最外層電極の幅方向に平行している請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記最外層電極の外面の塗工部と、
    前記最外層電極における前記外面とは反対側の内面の塗工部と、を有し、
    前記外面の塗工部と前記内面の塗工部とは、同一の厚みである請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記蓄電装置は、二次電池である請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
  6. 金属箔の両面に活物質の塗工部を有する第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体を有する蓄電装置の製造方法において、
    前記金属箔の両面に活物質を塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程で前記金属箔の両面に活物質を塗布した後、前記金属箔の両面に塗布された活物質にロール部材を押し当てて押圧するプレス工程と、を備え、
    前記塗布工程において前記電極組立体の最外層に位置する最外層電極の積層方向の外側の面である外面に前記活物質を塗布する場合には、前記塗工部と未塗工部を交互に形成する間欠塗工を行うことを特徴とする蓄電装置の製造方法。
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