JP5857874B2 - 電磁駆動装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁駆動装置及びその製造方法に関する。
従来、軸方向に往復移動する可動体と、可動体を電磁駆動する駆動源とを備える電磁駆動装置が、知られている。このような電磁駆動装置は、例えば、可動体の往復移動に応じて車両のエンジン周りの駆動対象を駆動する電磁弁等に、好適に利用されている。
特許文献1に示されている電磁駆動装置は、嵌合部と、嵌合部から径方向に突出する突出部とを有する筒状の第一部材と、筒部を有する第二部材と、を備え、第一部材は、可動体の外周側を覆うと共に駆動源の内周側に設けられ、筒部の内周側には、嵌合部が嵌合される。この電磁駆動装置は、エンジンオイル等の液体を内部に導入されるため、当該内部を外部に対して流体密にシールする必要がある。そこで、嵌合部の外周面と筒部の内周面とを接着剤で固定する構造が、広く利用されている。
特表2009−545867号公報
しかし、接着剤により第一部材の嵌合部と第二部材の筒部を互いに固定する構造では、嵌合部を筒部の内周側に嵌合する際に、接着剤が漏出すおそれがある。そして、漏出した接着剤は、電磁駆動装置の内部において硬化すると、作動上の問題を招く異物となる可能性がある。そのため、第一部材と第二部材を互いに固定した後には、漏出した接着剤を除去する必要があるため製造工数が増えてしまう。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電磁駆動装置の内部における異物の発生の抑制と、製造工数の増加の抑制を両立した電磁駆動装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の電磁駆動装置は、嵌合部と、嵌合部から径方向に突出する突出部とを有する筒状の第一部材と、嵌合部が内周側に流体密に嵌合される筒部を有する第二部材と、第一部材及び第二部材の内周側を軸方向に往復移動する可動体と、第一部材の外周側に設けられ、可動体を電磁駆動する駆動源と、を備え、嵌合部は、外周面に向かって開口する溝を突出部側に有し、筒部の開口側端部が突出部に当接した状態で、嵌合部の外周面と筒部の内周面とが接着剤で固定されることを特徴とする。
本発明によると、第一部材において嵌合部から径方向に突出する突出部には、第二部材の筒部の開口側端部が当接し、当該状態で、嵌合部の外周面と筒部の内周面とが接着剤で固定される。このような固定を実現する電磁駆動装置の製造時には、嵌合部の外周面と筒部の内周面との嵌合界面を通じて、第一部材及び第二部材の内周側における可動体の移動領域に接着剤が漏出する事態につき、懸念される。しかし、本発明ではさらに、筒部の内周側に嵌合する嵌合部は、筒部の開口側端部が当接する突出部側に、外周面に向かって開口する溝を有するため、嵌合部の外周面と筒部の内周面との嵌合界面には、当該溝により空間が確保され得る。故に、嵌合部が筒部に嵌合される際に接着剤は、溝により確保された空間に捕捉されることで、可動体の移動領域には漏出し難くなる。したがって、漏出した接着剤が電磁駆動装置内部で硬化して異物となることの抑制も、漏出した接着剤の除去工程の追加により製造工数が増加することの抑制も、両立して達成可能となるのである。
本発明のさらなる特徴として、筒部は、開口側端部の内周面が面取りされてなる面取り部を、有する。このような特徴によると、筒部のうち嵌合部に嵌合し且つ突出部に当接することになる開口側端部の内周面は、面取りされて面取り部を有するので、当該面取り部と嵌合部及び突出部との間には空間が確保され得る。即ち、嵌合部の外周面と筒部の内周面との嵌合界面には、溝による空間だけでなく、面取り部による空間も確保され得るので、嵌合部が筒部に嵌合される際の接着剤を、それら空間に確実に捕捉して可動体の移動領域に漏出させ難くできる。しかも、面取り部は、筒部の開口側端部内周面の内径を大きくするので、当該内径の大きな開口側端部には嵌合部を嵌入させ易くなり、製造作業性が向上する。以上によれば、電磁駆動装置の内部における異物の発生と製造工数の増加を抑制しつつ、製造作業性を向上させることも可能となるのである。
また、本発明のさらなる特徴として、筒部の内周面は、面取り部と軸方向に隣接し且つ軸方向長さが既定されて嵌合部の外周面と接着される接着部を、有し、嵌合部の外周面において突出部からの軸方向距離が面取り部の軸方向長さ以下となる範囲に、溝が開口する。このような特徴によると、突出部からの軸方向距離が面取り部の軸方向長さ以下となる範囲に嵌合部外周面の溝が開口すると共に、筒部の内周面のうち嵌合部の外周面と接着される接着部が面取り部と軸方向に隣接することで、それら溝と接着部とが軸方向に互いに異なる位置に配置される。これにより接着部は、既定された軸方向長さの全域において嵌合部の外周面と接着可能となるので、当該嵌合部の外周面に開口する溝により接着部と嵌合部との接着面積が減少するのを回避できる。したがって、溝での接着剤の捕捉により異物の発生及び製造工数の増加に関する抑制効果を発揮しつつも、接着面積の確保により第一部材と第二部材との固定強度を高める効果も発揮することが、可能となるのである。
第一実施形態による電磁駆動装置を示す部分断面図である。 図1の要部を拡大して示す断面図である。 第一実施形態による電磁駆動装置の製造方法を説明する説明図であり、塗布工程を示している。 第一実施形態による電磁駆動装置の製造方法を説明する説明図であり、嵌合工程を示している。 第二実施形態による電磁駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。 第二実施形態による電磁駆動装置の製造方法を説明する説明図であり、(a)嵌合工程後、(b)かしめ工程を示している。 第一実施形態の変形例1による電磁駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。 第一実施形態の変形例2による電磁駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。 第二実施形態の変形例4による電磁駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。 第二実施形態の変形例5による電磁駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。 第一実施形態の変形例6による電磁駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1に示す本発明の第一実施形態による電磁駆動装置1は、車両のエンジン周りの駆動対象(図示しない)を駆動するものであり、支持部2を介してエンジンに固定されている。
(基本構成)
以下、電磁駆動装置1の基本構成を説明する。電磁駆動装置1は、可動体10、「第一部材」としての第一ハウジング30、「第二部材」としての第二ハウジング40及び駆動源20を備えている。
可動体10は、可動コア11及びシャフト12を有している。可動コア11は、鉄等の金属磁性材により円柱状に形成され、第二ハウジング40の内周側に軸方向へ往復移動自在に収容されている。シャフト12は、金属により円柱状に形成され、第一ハウジング30及び第二ハウジング40の内周側に軸方向へ往復移動自在に収容されている。シャフト12は、可動コア11に同軸上に結合され、当該可動コア11とは反対側の軸方向端部を駆動対象(図示しない)に連繋させている。
第一ハウジング30は、金属磁性材により円筒状に形成され、嵌合部31、突出部32及びガイド部33を有している。円盤状の嵌合部31は、シャフト12を外周側から同軸上に摺動支持している。嵌合部31よりも厚肉円盤状の突出部32は、嵌合部31のうち可動コア11とは反対側の軸方向端部から径方向外側へ突出することで、シャフト12を外周側から同軸上に摺動支持している。突出部32よりも小径円筒状のガイド部33は、嵌合部31のうち可動コア11とは反対側の軸方向端部から軸方向に実質一定の内径をもって延伸することで、シャフト12を外周側から同軸上に摺動支持している。
第二ハウジング40は、鉄等の金属磁性材により有底円筒状に形成され、可動コア11及びシャフト12の外周側において第一ハウジング30と同軸上に結合されている。第二ハウジング40は、円筒状の筒部41を第一ハウジング30側に有している。この筒部41の内周側には、嵌合部31が同軸上に嵌合して接着剤80により固定されることで、図2に示すように、筒部41の内周面41aと嵌合部31の外周面31aとの間が流体密にシールされている。それと共に、筒部41において第一ハウジング30側の軸方向端部である開口側端部41eの端面は、突出部32の嵌合部31側の端面と軸方向に当接している。
以上より第一ハウジング30と第二ハウジング40とは、筒部41の開口側端部41eが突出部32の端面と当接した状態で、嵌合部31の外周面31aと筒部41の内周面41aとの間の接着剤80により固定されている。ここで接着剤80としては、例えば空気の遮断された状態で金属製のハウジング30,40同士を接着可能な嫌気性接着剤80が好適に使用され、ハウジング30,40の接着時には、筒部41に嵌合部31を圧入することにより、空気を遮断して接着固定する。
本実施形態において第二ハウジング40の内周側には、パラフィン系オイルやエステル系オイル等のエンジン用オイルが導入されるようになっている。これによりオイルは、電磁駆動装置1の内部として可動体10の移動領域を確保する各ハウジング30,40の内周側において、当該可動体10の摺動抵抗を低減する潤滑オイルの役割を果たす。ここで、上述の如く筒部41の内周面41aと嵌合部31の外周面31aとの間が流体密にシールされていることで、オイルが各ハウジング30,40の外部へ漏出することが規制されるのである。
図1に示す駆動源20は、例えばエナメル線等の金属導線が樹脂絶縁材に巻装されてなるソレノイドコイルであり、可動コア11の外周側において第二ハウジング40の内部に同軸上に収容されている。駆動源20は、外部からの通電を受けて、第一ハウジング30、第二ハウジング40及び可動コア11を通過する磁束を発生することで、可動コア11を軸方向に電磁駆動する。
(特徴的構成)
次に、第一実施形態の特徴的構成を詳細に説明する。
図2に示すように、筒部41のうち開口側端部41eの内周面41aは、当該端部41eの当接する突出部32側へ向かうほど内径の拡大するテーパ面状に面取りされることで、面取り部41bを形成している。また、筒部41のうち突出部32とは反対側にて面取り部41bと軸方向に隣接する部分の内周面41aは、嵌合部31の外周面31aとの圧入嵌合状態で当該外周面31aと接着される接着部41dを、形成している。接着部41dの軸方向長さLdは、嵌合部31と筒部41との固定強度を確保する上で十分な長さに既定され、面取り部41bの軸方向長さLoは、当該接着部41dの軸方向長さLdに応じて既定されている。
嵌合部31において突出部32側の軸方向端部には、外周面31aに向かって開口する溝31bが、設けられている。ここで本実施形態の溝31bは、外周面31aの周方向の全域に亘って延伸する円環凹状に、形成されている。それと共に溝31bは、嵌合部31の外周面31aにおいて突出部32からの軸方向距離Liが面取り部41bの軸方向長さLo以下となる範囲に開口している。尚、溝31bの深さについては、後に詳述の製造時における接着剤80の塗布量に応じて、適宜既定されている。
以上の構成により、溝31b内には空間31cが、また面取り部41bと嵌合部31及び突出部32との間には空間41fが、互いに連通した状態で確保されている。こうして確保される空間31c,41fと、第二ハウジング40の内周側に確保される可動体10の移動領域との間には、筒部41の接着部41dと嵌合部31の外周面31aとの嵌合界面が、接着剤80によるシール状態にて存在することになる。
(製造方法)
次に、第一実施形態の製造方法を、詳細に説明する。
まず、図3に示す塗布工程では、嵌合部31の外周面31aのうち溝31bの開口部分を除いた略全体に、接着剤80を塗布する。このとき、筒部41において嵌合部31の接着対象である接着部41dを含んだ内周面41aには、接着剤80を塗布しない。
次に、図4に示す嵌合工程では、塗布工程において接着剤80の塗布された嵌合部31を、筒部41の内周側へ嵌合圧入する。換言すれば、筒部41を嵌合部31の外周側に外嵌する。こうした嵌合工程において接着剤80は、図4(a)の如く、筒部41の面取り部41bによって突出部32側へと押し出される。その結果、図4(b)の如く接着剤80は、溝31b及び面取り部41bによって確保される空間31c,41fに流れ込んで、図2の如く当該空間31c,41fに捕捉されることになる。
(作用効果)
ここまで説明した第一実施形態によると、第一ハウジング30において嵌合部31から径方向に突出する突出部32には、第二ハウジング40の筒部41の開口側端部41eが当接し、当該状態で、嵌合部31の外周面31aと筒部41の内周面41aとが接着剤80で固定される。このような固定を実現する電磁駆動装置1の製造時には、嵌合部31の外周面31aと筒部41の内周面41aとの嵌合界面を通じて、第一ハウジング30及び第二ハウジング40の内周側における可動体10の移動領域に接着剤80が漏出する事態につき、懸念される。しかし、第一実施形態ではさらに、筒部41の内周側に嵌合する嵌合部31は、筒部41の開口側端部41eが当接する突出部32側に、外周面31aに向かって開口する溝31bを有するため、嵌合部31の外周面31aと筒部41の内周面41aとの嵌合界面には、当該溝31bにより空間31cが確保され得る。故に、嵌合部31が筒部41に嵌合される際に接着剤80は、溝31bにより確保された空間31cに捕捉されることで、可動体10の移動領域には漏出し難くなる。したがって、漏出した接着剤80が電磁駆動装置1内部で硬化して異物となることの抑制も、漏出した接着剤80の除去工程の追加により製造工数が増加することの抑制も、両立して達成可能となるのである。
さらに、筒部41のうち嵌合部31に嵌合し且つ突出部32に当接することになる開口側端部41eの内周面41aは、面取りされて面取り部41bを有するので、当該面取り部41bと嵌合部31及び突出部32との間には空間41fが確保され得る。即ち、嵌合部31の外周面31aと筒部41の内周面41aとの嵌合界面には、溝31bによる空間31cだけでなく、面取り部41bによる空間41fも確保され得るので、嵌合部31が筒部41に嵌合される際の接着剤80を、それら空間31c、41fに確実に捕捉して可動体10の移動領域に漏出させ難くできる。しかも、面取り部41bは、筒部41の開口側端部41e内周面41aの内径を大きくするので、当該内径の大きな開口側端部41eには嵌合部31を嵌入させ易くなり、製造作業性が向上する。以上によれば、電磁駆動装置1の内部における異物の発生と製造工数の増加を抑制しつつ、製造作業性を向上させることも可能となるのである。
また、突出部32からの軸方向距離Liが面取り部41bの軸方向長さLo以下となる範囲に嵌合部31外周面31aの溝31bが開口すると共に、筒部41の内周面41aのうち嵌合部31の外周面31aと接着される接着部41dが面取り部41bと軸方向に隣接することで、それら溝31bと接着部41dとが軸方向に互いに異なる位置に配置される。これにより接着部41dは、既定された軸方向長さLdの全域において嵌合部31の外周面31aと接着可能となるので、当該嵌合部31の外周面31aに開口する溝31bにより接着部41dと嵌合部31との接着面積が減少するのを回避できる。したがって、溝31bでの接着剤80の捕捉により異物の発生及び製造工数の増加に関する抑制効果を発揮しつつも、接着面積の確保により第一ハウジング30と第二ハウジング40との固定強度を高める効果も発揮することが、可能となるのである。
加えて、筒部41の内周面41aと嵌合する嵌合部31の外周面31aにおいて周方向の全域に亘って設けられる溝31bは、当該筒部41の内周面41aとの間に可及的に大きな容積の空間31cを確保できる。これによれば、接着剤80の量が多い場合であっても、溝31bにより確保された空間31cに接着剤80を捕捉して可動体10の移動領域には漏出させ難くできるので、異物の発生及び製造工数の増加に関して抑制効果の信頼性を高めることが可能となる。
さらに加えて、接着剤80の塗布された嵌合部31の外周面31aが筒部41の内周面41aに嵌合される際には、当該接着剤80は、嵌合部31の外周面31a上を筒部41の内周面41aによって突出部32側へ押し出される。その結果、接着剤80は、嵌合部31の外周面31aにおいて突出部32側に設けられた溝31bに流れ込んで捕捉されることになるので、当該嵌合部31の外周面31aと筒部41の内周面41aとの嵌合界面から突出部32とは反対側に漏出して可動体10の移動領域に達するのを、規制され得る。これによれば、異物の発生及び製造工数の増加に関する抑制効果の確実性を高めることが、可能となるのである。
(第二実施形態)
図5に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の筒部241は、開口側端部41eから内周側に突出して溝31bにかしめられるかしめ部241cを、有している。ここで本実施形態のかしめ部241cは、筒部241の周方向の全域に亘って延伸する円環凸状に、形成されている。
このような第二実施形態の製造方法では、第一実施形態に準じて塗布工程及び嵌合工程を実行した後、かしめ工程を実行する。このかしめ工程では、接着剤80の硬化前において図6(a)の嵌合状態から筒部241の開口側端部41eを、図6(b)の如くプレス加工等によって内周側へ塑性変形させる。その結果、溝31bに対して開口側端部41eが周方向全域においてかしめられてかしめ部241cを形成した状態で、接着剤80を所定時間放置して硬化させる硬化工程を実行することで、図5の如くハウジング30,40同士が固定されることになる。
以上説明した第二実施形態では、筒部241の有するかしめ部241cは、内周側に突出して嵌合部31の溝31bにかしめられるので、筒部241の開口側端部41eと突出部32とが離間する離脱方向の力が嵌合部31と筒部241とに加わっても、それら嵌合部31と筒部241とが互いに離脱し難くなる。これによれば、接着剤80とかしめ構造とによって、第一ハウジング30と第二ハウジング40との固定強度を高めることができる。
さらに、筒部241を嵌合部31の溝31bにかしめた状態で、それら筒部241の内周面41aと嵌合部31の外周面31aとの間の接着剤80を硬化させることになるので、当該かしめ状態を製品として維持できる。これによれば、筒部241の開口側端部41eと突出部32とが離間する離脱方向の力が嵌合部31と筒部241とに加わっても、それら嵌合部31と筒部241とが互いに離脱し難くなるので、接着剤80の作用も相俟って、第一ハウジング30と第二ハウジング40との固定強度が高められ得る。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的には、第一実施形態及び第二実施形態において溝31bについては、図7に変形例1(図7は第一実施形態の変形例1)を示すように、嵌合部31の外周面31a及び突出部32の嵌合部31側端面にも開口させてもよい。また、第一実施形態及び第二実施形態において溝31bについては、図8に変形例2(図8は第一実施形態の変形例2)を示すように、突出部32から面取り部41bの軸方向長さLo以下となる範囲に既定される軸方向距離Liよりも、軸方向幅Lwを短くしてもよい。さらに、第一実施形態及び第二実施形態の変形例3としては、突出部32からの軸方向距離Liが面取り部41bの軸方向長さLoを超えた範囲に、溝31bを開口させてもよい。またさらに、第一実施形態及び第二実施形態において溝31bについては、図9に変形例4(図9は第二実施形態の変形例4)を示すように、嵌合部31の周方向の一部に設けてもよい。
加えて、第二実施形態においてかしめ部241cについては、図9,10に変形例4,5を示すように、筒部241の周方向の一部に設けてもよい。また加えて、第一及び第二実施形態において面取り部41bについては、図11に変形例6(図11は第一実施形態の変形例6)を示すような曲面状に、形成してもよい。さらに加えて、第一及び第二実施形態の変形例7としては、面取り部41bを設けなくてもよい。またさらに加えて、第一実施形態及び第二実施形態の変形例8としては、第一ハウジング30及び第二ハウジング40の内部にオイルを導入しなくてもよい。そして、本発明は、その特徴を備える限り、第一部材30、第二部材40を第一、第二実施形態のような第一、第二ハウジング30、40以外の要素に適用してもよい。
1 電磁駆動装置、10 可動体、20 駆動源、30 第一ハウジング、31 嵌合部、31a 外周面、31b 溝、31c,41f 空間、32 突出部、40 第二ハウジング、41,241 筒部、41a 内周面、41b 面取り部、41d 接着部、41e 開口側端部、80 接着剤、241c かしめ部

Claims (5)

  1. 嵌合部(31)と、前記嵌合部から径方向に突出する突出部(32)とを有する筒状の第一部材(30)と、
    前記嵌合部が内周側に流体密に嵌合される筒部(41,241)を有する第二部材(40)と、
    前記第一部材及び前記第二部材の内周側を軸方向に往復移動する可動体(10)と、
    前記第一部材の外周側に設けられ、前記可動体を電磁駆動する駆動源(20)と、を備え、
    前記嵌合部は、外周面(31a)に向かって開口する溝(31b)を前記突出部側に有し、
    前記筒部の開口側端部(41e)が前記突出部に当接した状態で、前記嵌合部の外周面と前記筒部の内周面(41a)とが接着剤(80)で固定され
    前記筒部は、前記開口側端部の内周面が面取りされてなる面取り部(41b)を、有し、
    前記筒部の内周面は、前記面取り部と軸方向に隣接し且つ軸方向長さが既定されて前記嵌合部の外周面と接着される接着部(41d)を、有し、
    前記嵌合部の外周面において前記突出部からの軸方向距離が前記面取り部の軸方向長さ以下となる範囲に、前記溝が開口することを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 前記溝は、前記嵌合部の外周面における周方向の全域に亘って、設けられることを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動装置。
  3. 前記筒部(241)は、内周側に突出して前記溝にかしめられるかしめ部(241c)を、有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁駆動装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の電磁駆動装置を製造する方法であって、
    前記接着剤を前記嵌合部の外周面に塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程において前記接着剤が塗布された前記嵌合部を前記筒部(41,241)の内周側へ嵌合する嵌合工程と、を含むことを特徴とする電磁駆動装置の製造方法。
  5. 前記嵌合工程において嵌合された前記筒部(241)を前記溝にかしめるかしめ工程と、
    前記かしめ工程においてかしめられた状態で前記接着剤を硬化させる硬化工程と、を含むことを特徴とする請求項に記載の電磁駆動装置の製造方法。
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