JP5857645B2 - 複合化シート及び該複合化シートを含む製品 - Google Patents
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〔1〕熱可塑性樹脂(A)を主体とする繊維と、該熱可塑性樹脂(A)よりも低い温度で溶融または軟化する熱可塑性樹脂(B)を主体とする繊維とを混繊している目付10〜60g/m2のメルトブローン不織布を中間層に配し、該熱可塑性樹脂(B)よりも高い温度で溶融または軟化する熱可塑性樹脂(C)が表面に露出した目付10〜60g/m2の熱可塑性樹脂成形体を、複合化シートの表面層を形成するように、該中間層の上層および下層に配した複合化シートであって、当該複合化シートが、熱可塑性樹脂(B)の熱溶融または熱軟化によって積層一体化しており、熱可塑性樹脂(C)は熱溶融または熱軟化しておらず、当該熱可塑性樹脂(B)に無機フィラーを含む複合化シート。
〔2〕メルトブローン不織布が、熱可塑性樹脂(A)を主体とする繊維を10〜90質量%、熱可塑性樹脂(B)を主体とする繊維を90〜10質量%の割合で混繊している前記〔1〕に記載の複合化シート。
〔3〕メルトブローン不織布と熱可塑性樹脂成形体とが、熱圧着されることにより、メルトブローン不織布を構成する熱可塑性樹脂(B)を主体とする繊維の熱軟化または熱溶融によって一体化しており、熱可塑性樹脂(A)及び熱可塑性樹脂(C)は熱溶融または熱軟化していない前記〔1〕または〔2〕に記載の複合化シート。
〔4〕無機フィラーが二酸化チタンである前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の複合化シート。
〔5〕熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)が異成分樹脂である前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の複合化シート。
〔6〕熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)が融点の異なる同一成分樹脂である前記〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の複合化シート。
〔7〕熱可塑性樹脂成形体が、熱可塑性樹脂を用いて得られるスパンボンド不織布、フィルム、編物および織物から選ばれる少なくとも1種である前記〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の複合化シート。
〔8〕前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の複合化シートと、該複合化シート以外の他の不織布、フィルム、編物および織物から選ばれる少なくとも1種の物品とを積層した積層複合化シート。
〔9〕前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の複合化シートまたは前記〔8〕に記載の積層複合化シートを含む製品。
〔10〕前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の複合化シートまたは前記〔8〕に記載の積層複合化シートを含む包装資材。
〔11〕前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の複合化シートまたは前記〔8〕に記載の積層複合化シートを含む濾過フィルター。
本発明の複合化シートの中間層に用いるメルトブローン不織布は、熱可塑性樹脂(A)を主体とする繊維(以下、高融点繊維ともいう)と、該熱可塑性樹脂(A)よりも低い温度で溶融または軟化する熱可塑性樹脂(B)を主体とする繊維(以下、低融点繊維ともいう)とを混繊した不織布である。
本発明の複合化シートにおいて、前記メルトブローン不織布を中間層として、その上下層に配する少なくとも2つの熱可塑性樹脂成形体は、互いに同一のものでもよく、互いに異なるものであってもよい。
本発明における複合化シートは、2種類の繊維が混繊されたメルトブローン不織布が中間層に配置され、熱可塑性樹脂成形体が上下層に積層された少なくとも3層構造の物であればよい。
白タイルの明度(LW)、黒タイルの明度(LB)、白タイル上に複合化シートを重ねた明度(LWN)、黒タイル上に複合化シートを重ねた明度(LWB)の値を下記式に用い、ランダムな10箇所を計測した平均値(単位%)と標準偏差を示した。単位%が高い程、隠蔽性があり、標準偏差の値が小さいほど、隠蔽性の斑がない。
複合スパンボンド紡糸装置を用い、熱融着した同心鞘芯型複合スパンボンド不織布を製造した。鞘側として融点130℃、MFR22[JIS K 7210(1999年)(190℃、g/10分)]の高密度ポリエチレン(京葉ポリエチレン(株)製、グレード名M6910)を使用し、芯成分として融点164℃、MFR60[JIS K 7210(1999年)(230℃、g/10分)]のポリプロピレンホモポリマーを使用し、質量比が50/50、繊度が2.2dtex、目付が10g/m2のスパンボンド不織布を得た。
実施例1のメルトブローン不織布の製造において、熱可塑性樹脂(A)として、融点165℃、MFR120[JIS K 7210(1999年)(230℃、g/10分)]のポリプロピレンホモポリマー、熱可塑性樹脂(B)として、融点100℃、MFR30[JIS K 7210(1999年)(190℃、g/10分)]のポリオレフィンエラストマー(The Dow Chemical Company製、商品名ENGAGE8402)に二酸化チタン(平均粒径0.2μm)を2.0質量%添加するか(実施例2)または二酸化チタンを添加せずに(比較例2)、熱可塑性樹脂(A)/熱可塑性樹脂(B)の質量比が50/50とした以外は同様の方法で、平均繊維径が3.7μm、目付けが20g/m2のメルトブローン不織布を得た。
実施例1のメルトブローン不織布の製造において、熱可塑性樹脂(A)として、ポリ乳酸(ネイチャーワークス社製、商品名Ingeo、グレード名 6252D、融点165℃、MFR36[JIS K 7210(1999年)(条件D)]を紡糸温度230℃で、熱可塑性樹脂(B)として、ポリブチレンサクシネート(三菱化学製、商品名GSPla グレード名AZ61T、融点110℃、MFR30[JIS K 7210(1999年)(条件D)]に酸化チタン(平均粒径0.3μm)を4.0質量%添加したものを紡糸温度230℃で熱可塑性樹脂(A)/熱可塑性樹脂(B)の質量比が20/80とした以外は同様の方法で、平均繊維径が4.5μm、目付けが30g/m2のメルトブローン不織布を得た。
熱可塑性樹脂成形体として、融点が125℃、目付けが25g/m2、透湿度が8000(g/m2・24hr)のポリエチレン透湿性フィルムを上下層に実施例2で使用したメルトブローン不織布を中間層に積層し、カレンダー加工法により、上下ロール温度110℃としたもの(実施例4)、上下ロール温度90℃としたもの(比較例3)、線圧50N/mmで積層一体化した複合化シートを得た。
実施例2で使用したメルトブローン不織布を中間層に実施例1で使用したスパンボンド不織布を上層に実施例4で使用した透湿性フィルムを下層に積層し、カレンダー加工法により、上下ロール温度120℃、線圧40N/mmで積層一体化した複合化シートを得た。
実施例2で得た複合化シートを脱酸素剤用の包材として使用したところ、内容物の酸化鉄が透けて見えることがなかった。また、表面に印刷を施したところ、文字が鮮明であった。
比較例2で得た複合化シートを実施例6と同様に脱酸素剤用の包材として使用したところ、内容物の酸化鉄が透ける部分が見られた。また、表面に印刷を施したところ、印刷の一部が見え難い箇所があった。
Claims (12)
- 熱可塑性樹脂(A)を主体とする繊維と、該熱可塑性樹脂(A)よりも低い温度で溶融または軟化する熱可塑性樹脂(B)を主体とする繊維とを混繊している目付10〜60g/m2のメルトブローン不織布を中間層に配し、
該熱可塑性樹脂(B)よりも高い温度で溶融または軟化する熱可塑性樹脂(C)が表面に露出した目付10〜60g/m2の熱可塑性樹脂成形体を該中間層の上層および下層に配した複合化シートであって、
熱可塑性樹脂(B)の熱溶融または熱軟化によって積層一体化しており、熱可塑性樹脂(C)は熱溶融または熱軟化しておらず、熱可塑性樹脂(B)は平均粒径が0.1〜0.4μmの範囲の無機フィラーを、0.1〜10.0質量%含有する複合化シート。 - メルトブローン不織布が、熱可塑性樹脂(A)を主体とする繊維を10〜90質量%、熱可塑性樹脂(B)を主体とする繊維を90〜10質量%の割合で混繊している請求項1に記載の複合化シート。
- メルトブローン不織布と熱可塑性樹脂成形体とが、熱圧着されることにより、メルトブローン不織布を構成する熱可塑性樹脂(B)の熱軟化または熱溶融によって一体化しており、熱可塑性樹脂(A)および熱可塑性樹脂(C)は熱溶融または熱軟化していない請求項1または2に記載の複合化シート。
- 無機フィラーが二酸化チタンである請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合化シート。
- 熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とが異成分樹脂である請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合化シート。
- 熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とが融点の異なる同一成分樹脂である請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合化シート。
- 熱可塑性樹脂成形体が、熱可塑性樹脂を用いて得られるスパンボンド不織布、フィルム、編物および織物から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜6のいずれか1項に記載の複合化シート。
- 前記熱可塑性樹脂(B)が溶融軟化したフィルム状である請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合化シート。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合化シートと、該複合化シート以外の他の不織布、フィルム、編物および織物から選ばれる少なくとも1種の物品とを積層した積層複合化シート。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合化シートまたは請求項9に記載の積層複合化シートを含む製品。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合化シートまたは請求項9に記載の積層複合化シートを含む包装資材。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合化シートまたは請求項9に記載の積層複合化シートを含む濾過フィルター。
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