JP5856703B2 - ワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電線にワイヤハーネスが配索されるパネルの孔と係合する外装部品を備えた外装部品付電線と、この外装部品付電線を備えたワイヤハーネスの製造方法に関する。
自動車等には種々の電子機器と電装品とが搭載されている。自動車は、前記電子機器や電装品に、バッテリなどの電源等からの電力や制御装置からの制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。
ワイヤハーネスは、配線用クリップやワイヤハーネス用グロメット、ワイヤハーネス用プロテクタ等の種々の外装部品を備えている。
ワイヤハーネスの一般的な製造方法は、端末にコネクタなどが設けられた複数本の電線を布線板上に描かれた布線パターンに沿って所定の位置に所定の順で布線する布線工程と、該布線工程で布線された複数本の電線からなる電線束の所定の位置に前記外装部品を取り付ける外装部品取付工程と、該外装部品取付工程で外装部品が取り付けられた電線束の周囲にビニルテープ等を巻回するテープ巻き工程と、を備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−356064号公報
しかしながら、前述のワイヤハーネスの一般的な製造方法は、外装部品取付工程において、作業員が調整治具などを使用して、外装部品の一つ一つの取付位置を調整している。このため、外装部品の取付位置の調整作業が煩雑なものとなる。従って、ワイヤハーネスの製造にかかる所要時間が長時間化する。
外装部品取付工程において、治具に配索された電線の状態によって、外装部品の取付位置がずれるため、外装部品の取付精度が低下する。
また、外装部品の取付位置の調整作業は、作業員の習熟度によって、取付精度が不規則となる。
本発明は、ワイヤハーネスの製造を簡略化させるとともに、ワイヤハーネスの外装部品の取付精度を向上させることを目的とし、外装部品付電線と、この外装部品付電線を備えたワイヤハーネスの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、金型を用いて、電線にワイヤハーネスが配索されるパネルの孔と係合する外装部品を設けた外装部品付電線を製造する方法であって、前記電線の外形に沿って形成された線条キャビティと、前記電線に取り付けられた外装部品の外形に沿って形成され且つ前記外装部品の前記電線に対する相対的な位置が前記パネルの前記孔に係合可能な位置に設けられた外装部品キャビティと、を備えた金型を用い、前記金型には、直線状の前記線条キャビティが平行に複数配置され、隣り合う前記線条キャビティ上に設けられた、前記外装部品キャビティのうち前記外装部品の係止部に沿って形成された部分は、前記線条キャビティに対して互いに逆側に設けられていることを特徴とする外装部品付き電線の製造方法である。
請求項2に記載された発明は、金型を用いて、電線にワイヤハーネスが配索されるパネルの孔と係合する外装部品を設けた外装部品付電線を形成し、少なくとも1本の電線を前記外装部品付電線に集束してワイヤハーネスを製造する方法であって、前記電線の外形に沿って形成された線条キャビティと、前記電線に取り付けられた外装部品の外形に沿って形成され且つ前記外装部品の前記電線に対する相対的な位置が前記パネルの前記孔に係合可能な位置に設けられた外装部品キャビティと、を備えた金型を用い、前記金型には、直線状の前記線条キャビティが平行に複数配置され、隣り合う前記線条キャビティ上に設けられた、前記外装部品キャビティのうち前記外装部品の係止部に沿って形成された部分は、前記線条キャビティに対して互いに逆側に設けられていることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法である。
請求項に記載された発明によれば、金型を用いて、電線に外装部品が設計上の所定の位置に設けられた外装部品付電線を製造できる。このため、外装部品付電線の外装部品の取付位置のずれは、電線の伸縮によるずれと、金型の寸法公差によるずれと、のみになる。従って、外装部品の取付位置が高精度の外装部品付電線を製造できる。
請求項に記載された発明によれば、金型を用いて、外装部品が設計上の所定の位置に設けられたワイヤハーネスを製造できる。このため、ワイヤハーネスの外装部品の取付位置のずれは、電線の伸縮によるずれと、金型の寸法公差によるずれと、のみになる。従って、外装部品の取付位置が高精度のワイヤハーネスを製造できる。
本発明のワイヤハーネスの製造方法で製造されるワイヤハーネスの斜視図である。 図1に示すワイヤハーネスの外装部品付電線の斜視図である。 図2に示す外装部品付電線のX−X矢視断面図である。 図2に示す外装部品付電線のクリップの配置を示す図である。 図2に示す外装部品付電線を形成する金型の第一の参考例の要部断面図である。 図5に示す金型の下型の斜視図である。 図1に示すワイヤハーネスの電線束に外装部品付電線を取り付ける状態を示す斜視図である。 本発明のワイヤハーネス、外装部品付電線の製造方法で用いられる金型の要部断面図である。 図8に示す金型の第二の参考例の下型の斜視図である。 本発明のワイヤハーネス、外装部品付電線の製造方法で用いられる金型下型の斜視図である。 金型の第三の参考例の下型の斜視図である。 図2に示す外装部品付電線の第一の変形例を示す斜視図である。 図2に示す外装部品付電線の第二の変形例を示す斜視図である。 図2に示す外装部品付電線の第三の変形例を示す斜視図である。 図2に示す外装部品付電線の第四の変形例を示す斜視図である。 図2に示す外装部品付電線の第五の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図16を参照して説明する。
本発明のワイヤハーネスの製造方法で製造されるワイヤハーネス25は、図1に示すように、電線束50と、外装部品付電線1とを備えている。ワイヤハーネス25は、前記電線束50と前記外装部品付電線1とがビニルテープ52で巻回されて固定されている。
電線束50は、複数本の電線51からなる。電線51は、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の導線が撚られて形成されている。芯線を構成する導線は、導電性の金属からなる。また、芯線は、一本の導線から構成されても良い。被覆部は、前記芯線を被覆しており、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなる。
外装部品付電線1は、図2に示すように、電線2と、外装部品としての配線用クリップ(以下、クリップと称する)3と、を備えている。また、外装部品は、前述のワイヤハーネス用グロメットやワイヤハーネス用プロテクタ等でも良い。
電線2は、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の導線が撚られて形成されている。芯線を構成する導線は、導電性の金属からなる。また、芯線は、一本の導線から構成されても良い。被覆部は、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなる。被覆部は、前記芯線を被覆している。このため、電線2の外表面は、被覆部の外表面となる。
クリップ3は、図3に示すように、前記電線2に固定される本体10と、該本体10から立設し且つワイヤハーネス25が配索されるパネルの孔に係止可能な係止部11と、該係止部11が前記孔に係止すると前記パネルを押圧して前記係止部11を前記孔に係止状態に保つ保持部12と、を備えている。クリップ3は、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。また、クリップ3は、本体10に前記電線束50などを集束して結束するバンド部を設けても良い。
係止部11は、前記本体10から立設した支柱13と、一対の係止片14,14とを備えている。支柱13は、前記本体10の表面に直交する方向に沿って延長されている。前記一対の係止片14,14は、支柱13の先端から基端側へ延長されるとともに、前記基端側に向かうに従って徐々に互いに離れるように傾斜している。
係止部11は、該係止部11が前記パネルの前記孔内に侵入すると、一対の係止片14,14のそれぞれの自由端14a,14aが互いに近づく方向に、一旦弾性変形する。その後、係止部11がパネルの孔を挿通すると、一対の係止片14,14のそれぞれの自由端14a,14aが弾性復元力によって互いに離れる方向に変位する。そして、一対の係止片14,14のそれぞれの自由端14a,14aが孔の周縁に当接して、係止部11が前記孔に係止する。このとき、保持部12の外縁部が前記パネルの表面を押圧し、前記係止部11と前記孔とが確実に係止される。
外装部品付電線1は、図4に示すように、一本の電線2に複数のクリップ3a,3b,3cが設けられている。複数のクリップ3a,3b,3cは、それぞれの所定の距離となる位置に設けられている。クリップ3aは、距離L1の位置に設けられている。クリップ3bは、前記クリップ3aからの距離L2の位置に設けられている。クリップ3cは、前記クリップ3bからの距離L3の位置に設けられている。
クリップ3a,3b,3cが設けられる距離L1,L2,L3は、前記パネルに所要の配索形態でワイヤハーネス25が固定される際に、前記クリップ3a,3b,3cが前記パネルの前記孔に係合可能となる位置に配置される距離となっている。即ち、クリップ3a,3b,3cは、電線2に対する相対的な位置がパネルの孔に係合可能となる位置に設けられている。なお、本発明でいう、クリップ3a,3b,3cが、電線2に対する相対的な位置がパネルの孔に係合可能となる位置に設けられているとは、後述する線条キャビティ34に対してワイヤハーネス25の設計時の相対的な位置に保たれた外装部品キャビティ33内に溶融した樹脂を射出成形して得られた外装部品付電線1において、クリップ3a,3b,3cの電線2に対する相対的な位置が、射出成形時に生じる誤差を除くと、設計時に定められた位置となっていることをいう。
外装部品付電線1を形成する金型30の第一の参考例について説明する。金型30は、水平割金型であって、図5に示すように、上型31と下型32とから構成されている。上型31と下型32とは、前記電線2の外形に沿って形成された線条キャビティ34と、前記電線2に取り付けられたクリップ3の外形に沿って形成された外装部品キャビティ33と、がそれぞれに設けられている。下型32は、図6に示すように、線条キャビティ34と外装部品キャビティ33とが上向きに形成されている。なお、金型30は、前述の水平割金型の他に、垂直割金型であっても良い。
線条キャビティ34は、図6に示すように、彎曲部34a,34bを介して略S字状に形成されている。線条キャビティ34は、電線2の全長と同じ長さに形成され、前記電線2の端末2aを当接させて位置決めをする位置合わせ部38が設けられている。また、線条キャビティ34は、直線状やU字状に形成しても良い。
外装部品キャビティ33は、図5および図6に示すように、前記線条キャビティ34に連通し且つ複数形成されている。複数の外装部品キャビティ33a,33b,33cは、図5に示すように、それぞれの所定の距離となる位置に設けられている。外装部品キャビティ33aは、距離L1aの位置に設けられている。外装部品キャビティ33bは、前記外装部品キャビティ33aからの距離L2aの位置に設けられている。外装部品キャビティ33cは、前記外装部品キャビティ33bからの距離L3aの位置に設けられている。
外装部品キャビティ33a,33b,33cが設けられる距離L1a,L2a,L3aは、前記パネルに所要の配索形態でワイヤハーネス25が固定される際に、前記クリップ3a,3b,3cが前記パネルの前記孔に係合可能となる位置に配置される距離となっている。
具体的には、外装部品キャビティ33a,33b,33cが設けられる距離L1a,L2a,L3aは、ワイヤハーネス25が配索されるパネルの孔の位置を計測して求めた距離や、設計図から求めた距離や、図面から求めた距離などである。このため、クリップ3a,3b,3cは、設計上の所定の位置に配置されて形成される。なお、本実施形態では、距離L1aが距離L1と等しく、距離L2aが距離L2と等しく、距離L3aが距離L3と等しくなっている。
金型30に合成樹脂などの溶融樹脂を加圧注入する射出成形機は、前記金型30の下型32の表面が上向きに形成されているため、竪型射出成形機が使用されている。竪型射出成形機は、ポリプロピレン樹脂などの合成樹脂を加熱して溶融させる加熱筒と、該加熱筒内の溶融樹脂をノズルから射出するプランジャと、該プランジャを所定の圧力と所定の速度とで前進させる射出シリンダと、前記金型30を型締めする型締め装置と、を有している。なお、本発明でいう、竪型射出成形機とは、一回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で10グラムのものであって、かつ、金型30の型締め時に、エアシリンダ又はリンクなどを用いて手動で行うことができるものをいう。
金型30によって製造された外装部品付電線1は、図7に示すように、布線板等の結き具60上に布線された電線束50に沿って取り付けられる。そして、図1に示すように、電線束50と外装部品付電線1の電線2とが、ビニルテープ52で巻回されて固定され、ワイヤハーネス25が製造される。
上述のワイヤハーネス25は、該ワイヤハーネス25を構成する外装部品付電線1のクリップ3が、設計上の所定の位置に配置されている。このため、クリップ3の取付位置の調整作業が省略され、ワイヤハーネス25の製造が簡略化される。また、ワイヤハーネス25の製造にかかる所要時間が短縮される。
ワイヤハーネス25は、該ワイヤハーネス25を構成する外装部品付電線1が金型30によって形成されるため、クリップ3の取付位置のずれは、電線2の伸縮によるずれと、金型の寸法公差によるずれと、になる。このため、高精度の取付精度を達成したワイヤハーネス25を製造できる。
なお、上述の参考例は、ワイヤハーネス25の複数のクリップ3a,3b,3cと、金型30の複数の外装部品キャビティ33a,33b,33cと、を代表的に説明したものである。よって、ワイヤハーネス25のクリップ3と、金型30の外装部品キャビティ33とは、図示したものよりも少なくても多くても良い。
(金型の第二の参考例)
次に、本発明にかかるワイヤハーネス25の外装部品付電線1を製造する金型の第二の参考例について、図8〜図9を参照して説明する。なお、前述した参考例と同一部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、金型40は、上型41と下型42とから構成されている。上型41と下型42とは、前記電線2の外形に沿って形成された線条キャビティ44と、前記電線2に取り付けられたクリップ3の外形に沿って形成された外装部品キャビティ43と、がそれぞれに設けられている。下型42は、図9に示すように、線条キャビティ44と外装部品キャビティ43とが上向きに形成されている。
線条キャビティ44は、図9に示すように、彎曲部44a,44bを介して略S字状に形成されている。線条キャビティ44は、該線条キャビティ44の一端に、電線2の端末2aに設けられたコネクタ等を当接させて位置決めする位置合わせ部48が設けられている。線条キャビティ44は、該線条キャビティ44の他端に、電線2を金型40から外部に導出する導出口が設けられている。
線条キャビティ44の全長よりも長尺、且つ、コネクタ等が設けられていない電線2を使用する場合には、金型40の位置合わせ部48から外部に露出した前記電線2の外表面に筆記具等で印を付し、この印を基点としても良い。また、位置合わせ部48の外部に、電線2の位置合わせを行う手段を設けても良い。
外装部品キャビティ43は、図8および図9に示すように、前記線条キャビティ44に連通し且つ複数形成されている。複数の外装部品キャビティ43a,43b,43cは、図8に示すように、それぞれの所定の距離に設けられている。外装部品キャビティ43aは、距離L1bの位置に設けられている。外装部品キャビティ43bは、前記外装部品キャビティ43aからの距離L2bの位置に設けられている。外装部品キャビティ43cは、前記外装部品キャビティ43bからの距離L3bの位置に設けられている。
外装部品キャビティ43a,43b,43cが設けられる距離L1b,L2b,L3bは、前記パネルに所要の配索形態でワイヤハーネス25が固定される際に、前記クリップ3a,3b,3cが前記パネルの前記孔に係合可能となる位置に配置される距離となっている。
具体的には、外装部品キャビティ43a,43b,43cが設けられる距離L1b,L2b,L3bは、ワイヤハーネス25が配索されるパネルの孔の位置を計測して求めた距離や、設計図から求めた距離や、図面から求めた距離などである。このため、クリップ3a,3b,3cは、設計上の所定の位置に配置されて形成される。
(金型の一実施形態
次に、本発明にかかるワイヤハーネス25の外装部品付電線1を製造する金型の一実施形態について、図10を参照して説明する。なお、前述した参考例と同一部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
金型は、上型と下型とから構成されている。下型42Aは、図10に示すように、複数の線条キャビティ44a,44b,44cと、複数の外装部品キャビティ43とが上向きに形成されている。複数の線条キャビティ44a,44b,44cは、両端が下型42の両端から外部に連通して形成されている。複数の線条キャビティ44a,44b,44cは、一端に位置合わせ部48が、他端に導出口49が、それぞれ設けられている。このため、一度の成形によって複数本の外装部品付電線1を生産できる。
(金型の第三の参考例
次に、本発明にかかるワイヤハーネス25の外装部品付電線1を製造する金型の第三の参考例について、図11を参照して説明する。なお、前述した参考例と同一部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
金型は、上型と下型とから構成されている。下型42Bは、図11に示すように、一本の線条キャビティ44と、一個の外装部品キャビティ43とが上向きに形成されている。線条キャビティ44は、両端が下型42の両端から外部に連通して形成されている。線条キャビティ44は、一端に位置合わせ部48が、他端に導出口49が、それぞれ設けられている。このため、金型が軽量且つ小型となって、金型の取り扱い性が向上する。
なお、本発明でいう、金型とは、電線の外形に沿って形成された線条キャビティと、前記電線に取り付けられた外装部品の外形に沿って形成され且つ前記外装部品の前記電線に対する相対的な位置がパネルの孔に係合可能な位置に設けられた外装部品キャビティと、が設けられているものをいう。従って、上述の実施形態の金型に限定されるものではない。
次に、本発明の外装部品付電線の製造方法で製造されるワイヤハーネス25の外装部品付電線1の一変形例について、図12〜図16を参照して説明する。なお、前述した参考例と同一部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
(外装部品付電線の第一の変形例)
図12に示すように、外装部品付電線1Aは、電線2とクリップ3Aとを備えている。クリップ3Aは、薄板状に形成された本体10と、電線2に固定される電線固定部16と、前記パネルの前記孔と係止する係止部11と、該係止部11が前記孔に係止すると前記パネルを押圧して前記係止部11を前記孔に係止状態に保つ保持部12と、を備えている。
本体10は、前記電線2の長手方向に直交する方向の一方に向かって延長されている。電線固定部16は、前記本体10の一端側の上面に形成されている。係止部11は、前記本体10の他端側の裏面に形成されている。係止部11を構成する一対の係止片12,12は、該一対の係止片12,12の自由端の揺動方向が前記電線2の長手方向に平行となる向きに形成されている。
このため、外装部品付電線1Aを備えたワイヤハーネス25は、パネル上の配索経路の側方に形成された孔と係合可能となり、ワイヤハーネス25を所定の配索経路に沿って配索できる。また、一対の係止片12,12の自由端の揺動方向が前記電線2の長手方向に平行となる向きに設けられているため、前記電線2の長手方向に作用する振動を抑えることができる。
(外装部品付電線の第二の変形例)
図13に示すように、外装部品付電線1Bは、電線2とクリップ3Bとを備えている。クリップ3Bは、本体10と、電線2に固定される電線固定部16と、前記パネルの前記孔と係合する係止部11と、該係止部11が前記孔に係止すると前記パネルを押圧して前記係止部11を前記孔に係止状態に保つ保持部12と、を備え、二個のクリップ3B,3Bの本体10,10同士を連結する連結部17が設けられている。連結部17は、電線2と平行方向に延長され、前記電線2の下方に設けられている。
このため、外装部品付電線1Bのクリップ3B,3Bは、該クリップ3B,3B同士の間隔が連結部17によって一定に保持される。従って、外装部品付電線1Bを備えたワイヤハーネス25は、クリップ3Bの取付精度が向上する。
(外装部品付電線の第三の変形例)
図14に示すように、外装部品付電線1Cは、電線2とクリップ3Cとを備えている。クリップ3Cは、本体10と、電線2に固定される電線固定部16と、前記パネルの前記孔と係合する係止部11と、該係止部11が前記孔に係止すると前記パネルを押圧して前記係止部11を前記孔に係止状態に保つ保持部12と、を備え、二個のクリップ3C,3Cの電線固定部16,16同士を連結する連結部18が設けられている。連結部18は、前記電線固定部16,16と一体的に形成され、且つ、前記電線2を被覆している。連結部18は、前記電線2の長手方向に延長して形成されている。
このため、外装部品付電線1Cのクリップ3C,3Cは、該クリップ3C,3C同士の間隔が連結部18によって一定に保持される。また、連結部18が電線2を被覆しているため、連結部18の強度が増している。従って、外装部品付電線1Cを備えたワイヤハーネス25は、クリップ3Cの取付精度がさらに向上する。
(外装部品付電線の第四の変形例)
図15に示すように、外装部品付電線1Dは、電線2とクリップ3Dとを備えている。クリップ3Dは、薄板状に形成された本体10と、前記電線2に固定される電線固定部16と、前記パネルの前記孔と係合する係止部11と、該係止部11が前記孔に係止すると前記パネルを押圧して前記係止部11を前記孔に係止状態に保つ保持部12と、を備え、二個のクリップ3D,3Dの本体10,10同士を連結する連結部17が設けられている。連結部17は、電線2と平行方向に延長され、前記電線2の下方に設けられている。
本体10は、前記電線2の長手方向に直交する方向の一方に向かって延長されている。電線固定部16は、前記本体10の一端側の上面に形成されている。係止部11は、前記本体10の他端側の裏面に形成されている。係止部11を構成する一対の係止片は、該一対の係止片の自由端の揺動方向が前記電線2の長手方向に平行となる向きに形成されている。
このため、外装部品付電線1Dを備えたワイヤハーネス25は、パネル上の配索経路の側方に形成された孔とクリップ3Dとが係合可能となる。また、ワイヤハーネス25の長手方向に作用する振動を抑えることができる。さらにまた、ワイヤハーネス25のクリップ3Dの取付精度が向上する。
(外装部品付電線の第五の変形例)
図16に示すように、外装部品付電線1Eは、電線2とクリップ3Eとを備えている。クリップ3Eは、薄板状に形成された本体10と、前記電線に固定される電線固定部16と、前記パネルの前記孔と係合する係止部11と、該係止部11が前記孔に係止すると前記パネルを押圧して前記係止部11を前記孔に係止状態に保つ保持部12と、を備え、二個のクリップ3E,3Eの保持部16,16同士を連結する連結部18が設けられている。連結部18は、前記保持部16,16と一体的に形成され、且つ、前記電線2を被覆している。連結部18は、前記電線2の長手方向に平行となる向きに延長されている。
このため、外装部品付電線1Eを備えたワイヤハーネス25は、パネル上の配線経路の側方に形成された孔とクリップ3Eとが係合可能となる。また、ワイヤハーネス25の長手方向に作用する振動を抑えることができる。さらにまた、ワイヤハーネス25のクリップ3Eの取付精度が一段と向上する。
なお、前述した実施形態および変形例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 外装部品付電線
2 電線
3 クリップ
25 ワイヤハーネス
30,40 金型
33,43 外装部品キャビティ
34,44 線条キャビティ
51 電線

Claims (2)

  1. 金型を用いて、電線にワイヤハーネスが配索されるパネルの孔と係合する外装部品を設けた外装部品付電線を製造する方法であって、
    前記電線の外形に沿って形成された線条キャビティと、前記電線に取り付けられた外装部品の外形に沿って形成され且つ前記外装部品の前記電線に対する相対的な位置が前記パネルの前記孔に係合可能な位置に設けられた外装部品キャビティと、を備えた金型を用い、
    前記金型には、直線状の前記線条キャビティが平行に複数配置され、
    隣り合う前記線条キャビティ上に設けられた、前記外装部品キャビティのうち前記外装部品の係止部に沿って形成された部分は、前記線条キャビティに対して互いに逆側に設けられていることを特徴とする外装部品付き電線の製造方法。
  2. 金型を用いて、電線にワイヤハーネスが配索されるパネルの孔と係合する外装部品を設けた外装部品付電線を形成し、少なくとも1本の電線を前記外装部品付電線に集束してワイヤハーネスを製造する方法であって、
    前記電線の外形に沿って形成された線条キャビティと、前記電線に取り付けられた外装部品の外形に沿って形成され且つ前記外装部品の前記電線に対する相対的な位置が前記パネルの前記孔に係合可能な位置に設けられた外装部品キャビティと、を備えた金型を用い、
    前記金型には、直線状の前記線条キャビティが平行に複数配置され、
    隣り合う前記線条キャビティ上に設けられた、前記外装部品キャビティのうち前記外装部品の係止部に沿って形成された部分は、前記線条キャビティに対して互いに逆側に設けられていることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
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