JP5854150B2 - 無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信システムにおける無線通信方法 - Google Patents
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Description
本発明は、無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信システムにおける無線通信方法に関する。
現在、日本においても地上デジタルテレビ放送(以下、「地上デジタル放送」と称する場合がある)が開始され、これに伴い、地上デジタル放送において使用される周波数帯について再構成された。例えば、日本においては、470MHzから770MHzまでの300MHz分の周波数帯域が地上デジタル放送として割り当てられ、使用されている。
しかし、地上デジタル放送として割り当てられた周波数帯(又は周波数帯域)は、時間帯や地域によって使用されない場合もある。例えば、深夜や早朝など、放送局によっては、地上デジタル放送を行わない場合もある。また、例えば、ある地域(例えば東京など)において地上デジタル放送用として割り当てられた周波数帯(例えば、チャネル番号「X」)が別の地域(例えば大阪など)では地上デジタル放送用の周波数帯として使用されない場合もある。
そこで、現在、ホワイトスペースを利用して無線通信を行うという用途が考えられている。ホワイトスペースとは、例えば、特定の電波利用サービスを目的に特定周波数帯の利用免許が与えられているにもかかわらず、使用されていない周波数帯(又は周波数帯域)のことである。例えば、上述したように時間帯か地域によって使用されていない周波数帯があり、そのような周波数帯について、免許を持たない二次ユーザによる無線通信に利用するという用途が考えられている。
ホワイトスペースとして利用可能な周波数帯は、例えば、1GHz帯以下の周波数が用いられ、1GHzより上の周波数帯と比較して、伝搬特性が柔軟で、遠距離通信も容易など、種々の利点がある。
このようなホワイトスペースに関して、例えば、米国のFCC(Federal Communication Commission:連邦通信委員会)では、データベースを利用して無線通信を行うことが検討されている。
例えば、データベースには、利用可能な無線周波数帯と利用可能な地域についての情報が保持され、無線通信装置は、二次ユーザとしてデータベースにアクセスして、利用可能な周波数帯の情報を取得する。そして、無線通信装置は、取得した周波数帯を用いて当該地域において無線通信を行う。これにより、例えば、ホワイトスペースの周波数帯において、二次ユーザ間の無線通信による干渉を防止することが可能となる。
一方、この種の技術としては、例えば、以下のようなものが開示されている。
すなわち、ユーザが端末装置に目的地を設定し、走行中に視聴したいコンテンツを選択すると、端末装置は、該コンテンツの難視聴状態が最も短くなる経路を探索するようにした技術がある。この技術の場合、端末装置は、放送受信レベル、コンテンツが難視聴状態となる道路の区間情報、及び受信チャネルの情報とを保存情報として保存し、端末装置間で共有したり、サーバや携帯端末からダウンロードすることもできる。
また、移動情報端末は、センター・サーバシステムにアクセスし、操作者が指示したローカル情報を取得して、ローカル情報のジャンル、検索領域範囲を示す有効範囲情報を記憶するようにした技術がある。この場合、例えば、別の機会に操作者によりローカル情報の検索が指示されたとき、移動情報端末は、記憶した有効範囲情報により、同一ローカル情報の重複したダウンロードを防止するようにしている。
FCC Second Report and Order andMemorandum Opinion and Order -FCC 08-260
FCC Second Memorandum Opinion and Order -FCC 10-174
しかし、データベースにアクセスする技術に関して、無線通信装置の種別によっては、所定距離(例えば50m)移動するごとにデータベースにアクセスする場合がある。
例えば、無線通信装置が一定以上の速度で移動する場合、無線通信装置がデータベースにアクセスする頻度は一定以上となり、それに伴い、通信トラフィック量も一定以上となる。
このような場合において、通信トラフィック量が許容量を超えると、基地局と無線通信装置との間においてデータなどの交換を行うことができなくなる場合もある。そのため、無線通信システム全体としての動作が滞ってしまう場合もある。
一方、コンテンツの難視聴状態が最も短くなる経路を探索する技術や、同一ローカル情報の重複ダウンロードを防止する技術は、例えば、ホワイトスペースに関する情報を記憶したデータベースについては何ら考慮されていない。従って、データベースへのアクセスによるアクセス頻度が一定以上となり、それに伴い通信トラフィック量も一定以上となる場合がある。このような場合、無線通信システム全体としての動作が滞ってしまう場合もある。
そこで、本発明の一目的は、通信トラフィック量を抑えるようにした無線通信装置システム、無線通信装置、及び無線通信システムにおける無線通信方法を提供することにある。
一態様によれば、無線通信に利用可能な周波数帯に関する周波数情報を記憶する記憶装置と、前記周波数情報を前記記憶装置から取得する第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムであって、前記第1の無線通信装置は、前記記憶装置から取得した前記周波数情報であって、前記第1の無線通信装置が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数帯に関する前記周波数情報を前記第2の無線通信装置に送信する送信部を備え、前記第2の無線通信装置は、前記周波数情報を前記第1の無線通信装置から受信する受信部を備える。
通信トラフィック量を抑えるようにした無線通信装置システム、無線通信装置、及び無線通信システムにおける無線通信方法を提供することができる。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態における無線通信システム10の構成例を表わす図である。無線通信システム10は、記憶装置150と、第1及び第2の無線通信装置350−1,350−2とを備える。
図1は第1の実施の形態における無線通信システム10の構成例を表わす図である。無線通信システム10は、記憶装置150と、第1及び第2の無線通信装置350−1,350−2とを備える。
記憶装置150は、無線通信に利用可能な周波数帯に関する周波数情報を記憶する。記憶装置150は、例えば、データベースなどである。周波数情報としては、例えば、地上デジタル放送向けに割り当てられた周波数帯のうち、使用されていない周波数帯であって、第1及び第2の無線通信装置350−1,350−2が無線通信をする際に利用可能な周波数帯に関する情報である。
第1の無線通信装置350−1は、移動可能な無線通信装置であって、第2の無線通信装置350−2やその他の無線通信装置と無線通信を行うことができる。また、第1の無線通信装置350−1は、記憶装置から周波数情報を取得することもできる。第1の無線通信装置350−1は、送信部352とを備える。
送信部352は、記憶装置150から取得した周波数情報であって、第1の無線通信装置350−1が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数帯に関する周波数情報を第2の無線通信装置350−2に送信する。
第1の無線通信装置350−1は、第2の無線通信装置350−2に送信した周波数情報を利用して、第2の無線通信装置350−2やその他の無線通信装置と無線通信を行うことができる。
第2の無線通信装置350−2も、移動可能な無線通信装置であって、第1の無線通信装置350−1や他の無線通信装置と無線通信を行うことができる。第2の無線通信装置350−2は、受信部353を備える。
受信部353は、周波数情報を第1の無線通信装置350−1から受信する。
第2の無線通信装置350−2も、第1の無線通信装置350−1から受信した周波数情報を利用して、第1の無線通信装置350−1やその他の無線通信装置と無線通信を行うことができる。
第1の無線通信装置350−1は、周波数情報を利用して無線通信を行うが、この場合、周波数情報は、第1の無線通信装置350−1が移動する領域において利用可能な周波数情報となっている。従って、第1の無線通信装置350−1は、当該領域において、当該周波数情報を利用することができる。第2の無線通信装置350−2においても、当該領域において、当該周波数情報を利用して無線通信を行うことができる。
このように、第1の実施の形態における第2の無線通信装置350−2は、周波数情報を第1の無線通信装置350−1から受信するようにしており、周波数情報を取得するために記憶装置150にアクセスすることがない。
従って、第1の実施の形態における無線通信システムは、2つの無線通信装置350−1,350−2が双方とも記憶装置150と通信する場合と比較して、2つの無線通信装置350−1,350−2と記憶装置150との間の通信トラフィック量を少なくさせることができる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。
次に第2の実施の形態について説明する。
<無線通信システムの構成例>
最初に第2の実施の形態における無線通信システムの構成例について説明する。
最初に第2の実施の形態における無線通信システムの構成例について説明する。
図2は第2の実施の形態における無線通信システム10の構成例を表す図である。無線通信システム10は、サーバ装置100、無線基地局装置(BTS:Base Transceiver Station、以下、「基地局」と称する場合がある)(BTS#1,BTS#2)200−1,200−2、無線通信装置300−1〜300−3を備える。
なお、各無線通信装置300−1〜300−3は、例えば、各車両に備えられており、無線通信装置300−1〜300−3間で無線通信を行うことで、所謂車車間通信を行うことができる。
サーバ装置100は、データベース110を備える。データベース110には、例えば、領域、地域、又は場所(以下では、「領域」と称する場合がある)ごとに、ホワイトスペースに関する情報を保持する。ホワイトスペースに関する情報は、例えば、特定の電波利用サービスを目的に特定周波数帯の利用免許が与えられているにも拘わらず、使用されていない周波数領域に関する情報である。本第2の実施の形態においては、ホワイトスペースに関する情報としては、例えば、地上デジタル放送用として割り当てられた周波数帯のうち、使用されていない周波数領域に関する情報であり、無線通信装置300−1〜300−3が利用可能な周波数の範囲を表す情報である。ホワイトスペースに関する情報を以下では、例えば、空きチャネル情報と称する場合がある。
サーバ装置100は、例えば、無線通信装置300−1〜300−3から送信された位置情報を受信すると、当該位置情報に対応する空きチャネル情報をデータベース110から読み出す。そして、サーバ装置100は、基地局200−1,200−2を介して無線通信装置300−1〜300−3に空きチャネル情報を送信する。サーバ装置100の詳細は後述する。
基地局200−1,200−2は、サーバ装置100と有線ネットワークにより接続され、サーバ装置100との間でデータなどを交換する。また、基地局200−1,200−2は、自局の無線通信可能範囲内において、無線通信装置300−1〜300−3と無線通信を行う。基地局200−1,200−2は、例えば、有線回線と無線回線のインターフェースの役割を果たしている。基地局200−1,200−2の詳細は後述する。
なお、図2の例では、2つの基地局200−1,200−2の例を示しているが、基地局は1つでもよいし、3つ以上存在してもよい。
無線通信装置300−1〜300−3は、移動可能な無線通信装置である。図2の例では、車両に取り付けられているが、例えば、フィーチャーフォンやスマートフォン、移動可能なパーソナルコンピュータなどでもよい。
無線通信装置300−1〜300−3は、各基地局200−1,200−2の無線通信可能範囲において、各基地局200−1,200−2と無線通信を行い、さらに、他の無線通信装置300−1〜300−3と無線通信可能範囲において無線通信を行うことができる。図2の例では、無線通信装置300−1は、基地局200−1と無線通信を行い、更に、無線通信装置300−2と無線通信を行う。また、無線通信装置300−1は、移動後、基地局200−2と無線通信を行い、更に、無線通信装置300−2(又は300−3)と無線通信を行う。
また、無線通信装置300−1〜300−3は、自局の位置を測定し、位置情報として、基地局200−1,200−2や他の無線通信装置に送信する。そのため、無線通信装置300−1〜300−3は、例えば、GPS(Global Positioning System)を実行するためのソフトウェアまたはハードウェアを保持する。
本第2の実施の形態において、無線通信装置300−1のことをマスター装置と称する場合がある。マスター装置300−1は、例えば、ある期間内において、移動経路におけるすべての領域の空きチャネル情報をデータベース110からダウンロードし、ダウンロードした空きチャネル情報を保持する無線通信装置のことである。
例えば、マスター装置300−1は、ある一日において移動する範囲が予想される場合において、その移動する範囲内における空きチャネル情報をデータベース110からダウンロードする。このような移動範囲の予想は、例えば、マスター装置300−1内のカーナビゲーションシステムにおいて、目的地の設定により、検索された目的地までの移動経路により予想可能である。詳細は後述する。
なお、本第2の実施の形態において、マスター装置300−1は、例えば、移動可能なデータベースとして機能する。
一方、本第2の実施の形態において、例えば、無線通信装置300−2,300−3をスレーブ装置と称する場合がある。スレーブ装置300−2,300−3は、例えば、データベース110から空きチャネル情報をダウンロードすることはなく、逐次、マスター装置300−1から、空きチャネル情報を受け取り(又はコピーし)、自局のメモリなどに保持する無線通信装置のことである。
この場合、スレーブ装置300−2,300−3は、マスター装置300−1から受け取った空きチャネル情報を他のスレーブ装置に送信することができるし、他のスレーブ装置から空きチャネル情報を受信することができる。
スレーブ装置300−2,300−3は、例えば、マスター装置300−1が移動する領域とスレーブ装置300−2,300−3が移動する領域とが重複する領域についての空きチャネル情報を、マスター装置300−1から受信することができる。詳細は後述する。マスター装置300−1とスレーブ装置300−2,300−3は、受信した空きチャネル情報を利用して、車車間通信を行うことができる。
<各装置の構成例>
次に、サーバ装置100、基地局200−1,200−2、マスター装置300−1、及びスレーブ装置300−2,300−3の各構成例について説明する。
次に、サーバ装置100、基地局200−1,200−2、マスター装置300−1、及びスレーブ装置300−2,300−3の各構成例について説明する。
なお、2つの基地局200−1,200−2については、例えば、その構成は同一であり、特に断らない限り基地局200として説明する。また、2つのスレーブ装置300−2,300−3についても、その構成は同一であり、特に断らない限りスレーブ装置300−2として説明する。
図3はサーバ装置100の構成例を表す図である。サーバ装置100は、送受信処理部101、制御部102、及びデータベース110を備える。
なお、サーバ装置100又はデータベース110は、例えば、第1の実施の形態における記憶装置150に対応する。
送受信処理部101は、基地局200から送信されたデータを受信し、サーバ装置100内で処理可能な形式に変換し、変換後のデータを制御部102に出力する。基地局200から送信されたデータとしては、例えば、マスター装置300−1から送信された位置情報と、マスター装置300−1の識別情報などがある。また、送受信処理部101は、制御部102によりデータベース110から読み出された空きチャネル情報を受け取り、基地局200に送信可能な形式に変換して、基地局200に送信する。
制御部102は、送受信処理部101から、マスター装置300−1の識別情報を受け取ると、当該マスター装置300−1がデータベース110にアクセスすることが許容された装置であるか否かを、マスター装置300−1の識別情報から判別する。
例えば、サーバ装置100のメモリに、データベース110へのアクセスが許容された装置の識別情報が保持されており、制御部102はマスター装置300−1の識別情報がメモリに登録されているか否かを確認する。これにより、例えば、制御部102は、マスター装置300−1がデータベース110にアクセスが許容された装置であるか否かを判別することができる。
そして、制御部102は、マスター装置300−1がデータベース110にアクセスすることが許容された装置であると判別すると、マスター装置300−1の位置情報に基づいて、データベース110から空きチャネル情報を読み出して、送受信処理部101に出力する。
この場合、サーバ装置100が受け取る位置情報としては、例えばマスター装置300−1の現在の位置情報だけではなく、ある期間内(例えば一日)において、マスター装置300−1の走行予定範囲に含まれる領域に関する位置情報も受け取ることができる。
詳細は後述するが、例えば、図7に示すように、マスター装置300−Aが領域1(600−1)と領域4(600−4)を移動することが予想される場合を考える。この場合、サーバ装置100は、走行予定範囲に含まれる領域に関する位置情報として、領域1(600−1)と領域4(600−4)の各位置情報を受け取ることができる。この場合、サーバ装置100は、領域1(600−1)の空きチャネル情報と、領域4(600−4)の空きチャネル情報をデータベース110から読み出して、マスター装置300−Aに送信する。
図3に戻り、制御部102は、データベース110から読み出した空きチャネル情報を送受信処理部101に出力する。この場合、制御部102は、空きチャネル情報がマスター装置300−1に対する空きチャネル情報であることを表わすため、例えば、マスター装置300−1の識別情報を空きチャネル情報に付加して送受信処理部101に出力する。また、制御部102は、例えば、空きチャネル情報とともにデータベース110から読み出した、領域に関する情報も送受信処理部101に出力する。
データベース110には、例えば、領域に関する情報と、当該領域に対応する空きチャネル情報とが保持される。このような情報は、例えば、管理者などがサーバ装置100を操作することで、領域に関する情報や空きチャネル情報がデータベース110に記憶される。データベース110は、例えば、サーバ装置100内のメモリなどに記憶されるが、以下においてはメモリとデータベース110とをとくに区別なく説明するものとする。
図3に示すデータベース110の例では、空きチャネル情報として、チャネル番号が示されている。チャネル番号は、例えば、ある周波数帯(又は周波数帯域)を識別する番号であり、チャネル番号X1は470MHzから475MHzまでの周波数帯を表し、チャネル番号X2は475MHzから479MHzまでの周波数帯を表す、などである。データベース110には、空きチャネル情報として、例えば、このようなチャネル番号を保持することもできる。それ以外にも、空きチャネル情報として、例えば、ある領域では、「470MHzから475MHz」など、利用可能な周波数帯そのものを記憶するようにしてもよい。
次に、基地局200の構成例について説明する。図4は基地局200の構成例を表す図である。
基地局200は、受信アンテナ201、無線処理部202,208、ベースバンド処理部203,207、制御部205、サーバ側送受信処理部206、及び送信アンテナ209を備える。
受信アンテナ201は、マスター装置300−1から送信された無線信号を受信し、受信信号として無線処理部202に出力する。
無線処理部202は、無線周波数帯域の受信信号をベースバンド帯域の受信信号に変換し、ベースバンド処理部203に出力する。無線処理部202は、このような周波数変換を行うことができるよう、周波数変換回路やBPF(Band Pass Filter)などを備えるようにしてもよい。
ベースバンド処理部203は、ベースバンド帯域の受信信号に対して、復調処理や誤り訂正復号化処理などを施して、データや制御信号などを抽出する。ベースバンド処理部203は、復調処理や誤り訂正復号化処理などを行うことができるよう、内部に復調回路や誤り訂正復号化回路などを備えるようにしてもよい。
制御部205は、ベースバンド処理部203からデータや制御信号を受け取ると、マスター装置300−1の識別情報と位置情報とを抽出して、サーバ側送受信処理部206に出力する。
また、制御部205は、サーバ側送受信処理部206から、領域に関する情報、空きチャネル情報、マスター装置300−1の識別情報などを受け取ると、これらの情報をベースバンド処理部207に出力する。
サーバ側送受信処理部206は、制御部205からマスター装置300−1の識別情報と位置情報とを受け取ると、これらの情報をサーバ装置100に送信できる形式に変換してサーバ装置100に送信する。また、サーバ側送受信処理部206は、サーバ装置100から、領域に関する情報、空きチャネル情報、マスター装置300−1の識別情報などを受信すると、基地局200内で処理できる形式に変換して、制御部205に出力する。
ベースバンド処理部207は、制御部205から受け取った情報に対して、誤り訂正符号化処理や変調処理などを施す。ベースバンド処理部207は、このような誤り符号化処理や変調処理などを行うことができるよう、内部に誤り訂正符号化回路や変調回路を備えるようにしてもよい。
無線処理部208は、ベースバンド処理部207の出力信号に対して、周波数変換などを施し、無線周波数帯域の無線信号として、送信アンテナ209に出力する。無線処理部208は、このような周波数変換処理を行うことができるよう、内部に周波数変換回路やBPFなどを備えるようにしてもよい。
送信アンテナ209は、無線処理部208から出力された無線信号をマスター装置300−1に送信する。
次に、マスター装置300−1の構成例について説明する。図5はマスター装置300−1の構成例を表す。
マスター装置300−1は、アンテナ301、無線処理部302,310、ベースバンド処理部303,309、制御部304、GPS処理部305、メモリ306、外部IF(インターフェース)307、及びタイマー308を備える。
なお、制御部304、ベースバンド処理部309、無線処理部310、及びアンテナ301は、例えば、第1の実施の形態における送信部352に対応する。
アンテナ301は、基地局200から送信された無線信号を受信し、受信信号として無線処理部302に出力する。
無線処理部302は、受信信号を無線周波数帯域からベースバンド帯域に周波数変換し、ベースバンド処理部303に出力する。無線処理部302は、このような周波数変換を行うことができるよう、内部に周波数変換回路やBPFを備えるようにしてもよい。
ベースバンド処理部303は、ベースバンド帯域の受信信号に対して、復調処理や誤り訂正復号化処理などを施す。ベースバンド処理部303は、このような復調処理や誤り復号化処理などを行うことができるよう、内部に復調処理回路や誤り訂正復号化回路などを備えるようにしてもよい。
制御部304は、ベースバンド処理部303からの出力のうち、マスター装置300−1の識別情報を抽出し、当該識別情報が自局を表わす識別情報のとき、ベースバンド処理部303の出力から、領域に関する情報と、空きチャネル情報とを抽出する。制御部304は、これらの情報をメモリ306に記憶する。なお、制御部304は、受信した識別情報が自局を表わす識別情報でないときは、受信したデータを破棄することができる。
また、制御部304は、GPS処理部305に対して自局の現在位置を測定する指示を与えることで、GPS処理部305から自局の現在位置を表す位置情報を受け取る。さらに、制御部304は、GPS処理部305に対して、例えば、目的地までの経路を探索する指示を与えることで、GPS処理部305から目的地までの経路情報を受け取る。この場合、制御部304は、受け取った目的地までの経路情報に対して、走行予定範囲に含まれる領域に関する(又は、どの領域を通過するかを示す)位置情報を取得することができる。
このような領域に関する位置情報の取得に関しては、例えば、以下のようにして行うことができる。すなわち、目的地までの経路情報には、所定距離毎(或いは移動する方向を変える場所毎など)に経路と緯度の情報が含まれる。また、メモリ306には、経路と緯度とによって、領域がどの範囲を取り得るかを表わす情報が記憶される。制御部304は、所定距離毎の経路と位置がどの領域の範囲内かをメモリ306から読み出すことで、走行予定範囲に含まれる位置情報を取得することができる。
制御部304は、取得した位置情報(この場合、現在位置情報やどの領域を通過するかを示す位置情報)をベースバンド処理部309に出力する。このような位置情報の送信は、例えば、データベース110にアクセスして、空きチャネル情報をデータベース110からダウンロードするためである。一方、制御部304は、例えば、データベース110からダウンロードした空きチャネル情報をスレーブ装置300−2に送信することもできる。制御部304は、例えば、位置情報をサーバ装置100に送信するため、或いは、ダウンロードした空きチャネル情報をスレーブ装置300−2に送信するため、位置情報と空きチャネル情報などをベースバンド処理部309に出力する。
GPS処理部305は、制御部304からの指示に従って、アンテナ301を介して衛星と通信することで自局の位置を取得し、取得した情報を位置情報として制御部304に出力する。また、GPS処理部305は、目的地までの経路を探索する指示に従って、経路を探索し、目的地までの経路を取得し、取得した経路情報を目的地までの経路情報として制御部304に出力する。
GPS処理部305は、例えば、カーナビゲーション処理部として機能し、地図情報などを保持し、制御部304からの指示に従って、目的地までの経路を探索することができる。なお、制御部304から指示される目的地までの経路については、例えばマスター装置300−1を操作する操作者によって入力されて、制御部304により、当該入力に対応する指示をGPS処理部305に出力することで、GPS処理部305に入力される。
メモリ306には、空きチャネル情報が記憶される。空きチャネル情報は、例えば、有効期間がある。例えば、マスター装置300−1やスレーブ装置300−2が一定期間内(例えば一日)において、ある領域を移動することが予想される場合、その一定期間が有効期間となる。従って、メモリ306に記憶された空きチャネル情報は、有効期限内においては、空きチャネル情報として有効であるが、有効期間を経過すると、利用することができなくなる。そのため、制御部304は、タイマー308を作動させ、有効期間が経過すると、メモリ306から空きチャネル情報を削除することができる。有効期間が経過した場合、例えば、マスター装置300−1は、データベース110にアクセスして、データベース110から空きチャネル情報をダウンロードして、空きチャネル情報を新たにメモリ306に保持することになる。スレーブ装置300−2も、有効期間が経過した場合、マスター装置300−1からブロードキャストパケットを受信して、当該領域の空きチャネル情報を抽出し、メモリ306に新たに保持することになる。
また、空きチャネル情報については、例えば、有効範囲がある。マスター装置300−1が一定期間内において、ある領域を移動することが予想される場合、その移動する予定領域の範囲が有効範囲となる。例えば、図7の例では、マスター装置300−Aにとって、領域1(600−1)における空きチャネル情報は、領域1(600−1)において有効であり、他の領域においは有効ではない。また、マスター装置300−Aにとって、領域4(600−4)における空きチャネル情報は、領域4(600−4)において有効であり、他の領域では有効ではない。マスター装置300−1だけでなく、スレーブ装置300−2においても同様である。
このような空きチャネル情報については、上述したように、マスター装置300−1が基地局200を介してデータベース110からダウンロードすることができる。それ以外にも、例えば、インターネットを介してダウンロードすることもできる。
外部IF307は、例えば、このようなインターネットを介したダウンロードを行う場合のインターフェースとなる。
ここで、インターネットを介した空きチャネルのダウンロードについて説明する。図6は、インターネットを介してダウンロードする場合の各装置の構成例を表す図である。パーソナルコンピュータ400は、例えば、自宅などに設置されており、インターネット410を介して、データベース110と接続されているものとする。
パーソナルコンピュータ400は、CPU402と外部IF401を備える。CPU402は、外部IF401を制御して、インターネットを介してデータベース110にアクセスし、データベース110から空きチャネル情報をダウンロードする。この場合、CPU402は、例えば、パーソナルコンピュータ400の操作者の入力によって、位置情報(マスター装置300−1の現在位置を示す位置情報や、マスター装置300−1が通過する領域に関する位置情報)が入力される。CPU402は、位置情報をサーバ装置100に送信することで、当該位置情報に対応する空きチャネル情報をデータベース110からダウンロードできる。
外部IF401は、例えば、マスター装置300−1の外部IF307とケーブルにより接続され、CPU402または制御部304などの指示により、CPU402がダウンロードした空きチャネル情報を外部IF307に出力する。
或いは、外部IF401は、例えば、可搬の記録媒体500を装填することができ、CPU402の制御によって記録媒体500に、データベース110からダウンロードした空きチャネル情報を記憶させることができる。記録媒体500は、マスター装置300−1の外部IF307にも装填させることができ、マスター装置300−1の制御部304により、外部IF307に装填された記録媒体500から空きチャネル情報を読み出して、メモリ306に記憶させることもできる。
このように、マスター装置300−1は、基地局200を介して空きチャネル情報をダウンロードさせることもできるし(例えば図2)、パーソナルコンピュータ400によりインターネット410を介して空きチャネル情報をダウンロードさせることもできる。
図5に戻り、タイマー308は、例えば、制御部304の指示により時間をカウントし、カウント値を制御部304に出力する。制御部304は、例えば、カウント値と設定された有効時間とを比較することで、空きチャネルの有効期間を判別することができる。
ベースバンド処理部309は、制御部304から出力された空きチャネルの情報や位置情報などに対して、誤り訂正符号化処理や変調処理などを施す。ベースバンド処理部309は、このような処理を行うことができるように、内部に誤り訂正符号化回路や変調回路などを備えるようにしてもよい。
無線処理部310は、ベースバンド処理部309の出力信号を、無線周波数帯域の無線信号に変換する。無線処理部310は、このような周波数変換処理を行うことができるように、内部に周波数変換回路やBPFなどを備えるようにしてもよい。
無線信号はアンテナ301を介して基地局200やスレーブ装置300−2に送信される。これにより、例えば、位置情報は基地局200に送信され、空きチャネル情報はスレーブ装置300−2に送信される。
次に、スレーブ装置300−2の構成例について説明する。図5はスレーブ装置300−2の構成例を表わす図である。
スレーブ装置300−2においても、マスター装置300−1と同様に、アンテナ301、無線処理部302,310、ベースバンド処理部303,309、制御部304、GPS処理部305、メモリ306、外部IF307、タイマー308を備える。
なお、アンテナ301、無線処理部302、ベースバンド処理部303、制御部304は、例えば、第1の実施の形態における受信部353に対応する。
スレーブ装置300−2は、例えば、マスター装置300−1から空きチャネル情報を受信(又はコピー)し、受信した空きチャネル情報を用いて、他のスレーブ装置300−3やマスター装置300−1と無線通信を行う。
このため、スレーブ装置300−2は、例えば、GPS処理部305から位置情報を取得してサーバ装置100に送信したり、外部IF307を介して空きチャネル情報を取得する、などを行わないようにすることもできる。この場合、スレーブ装置300−2は、GPS処理部305と外部IF307を備えないようにすることもできる。
マスター装置300−1においても、スレーブ装置300−2においても、メモリ306に記憶した空きチャネル情報を用いて、当該領域において、他のスレーブ装置300−3やマスター装置300−1と無線通信を行うことができる。例えば、各装置300−1,300−2の制御部304は、空きチャネル情報に対応する周波数で無線信号を送信したり、受信したりするよう無線処理部302,310を制御することで、空きチャネル情報を用いた無線通信を行うことが可能となる。
<動作例>
次に本第2の実施の形態における動作例について説明する。
次に本第2の実施の形態における動作例について説明する。
本動作例については、最初にマスター装置300−1とスレーブ装置300−2がある移動経路に沿って移動する場合のそれぞれの動作例について説明し、次いで、フローチャートを用いてマスター装置300−1とスレーブ装置300−2の各動作例を説明することにする。
図7は、マスター装置300−A〜300−Cとスレーブ装置300−αの移動経路の例を表わす図である。最初に図7を用いて動作例を説明することにする。
なお、図7においては、マスター装置300−1をマスター装置300−A〜300−C、スレーブ装置300−2をスレーブ装置300−αとして表わしている。
スレーブ装置300−αは、点線で示すように、ある一日において、領域1(600−1)から領域2(600−2)、領域3(600−3)を経由して、領域4(600−4)に移動することが予想されるものとする。例えば、上述したように、スレーブ装置300−αのGPS処理部305によって、目的地までの経路情報として、図7に示す移動経路が予想されるものとする。
一方、マスター装置300−Aは、図7に示すように、同じ一日において、領域1(600−1)や領域4(600−4)を含む領域を移動することが予想されるものとする。この場合も、例えば、マスター装置300−AのGPS処理部305によって、目的地までの経路情報として、このような経路が予想されるものとする。
この場合、マスター装置300−Aは、領域1(600−1)に位置するとき、領域1(600−1)と領域4(600−4)を含む各領域の空きチャネル情報をデータベース110からダウンロードする。
ダウンロードによる取得の方法は、例えば、マスター装置300−Aは、図2に示すように基地局200を介して取得してもよいし、図6に示すようにインターネット410を介して取得してもよい。
また、マスター装置300−Bは、同じ一日において、領域2(600−2)と領域3(600−3)などを経由して、図7に示す経路を移動することが予想されるものとする。
マスター装置300−Bも、例えば、領域2(600−2)に到達する前に、経路2(600−2)の空きチャネル情報と経路3(600−3)の空きチャネル情報を、データベース110からダウンロードしているものとする。
さらに、マスター装置300−Cは、同じ一日において、領域2(600−2)などを経由して、図7に示す経路を移動することが予想されるものとする。
マスター装置300−Cも、例えば、領域2(600−2)に到達する前に、領域2(600−2)の空きチャネル情報を、データベース110からダウンロードしているものとする。
このような状況において、スレーブ装置300−αは、当初、領域1(600−1)に位置するとき、空きチャネル情報を記憶していないものとする。
そして、スレーブ装置300−αは、領域1(600−1)において、マスタ装置300−Aと遭遇できたものとする。この場合、スレーブ装置300−αは、自局の移動する領域とマスター装置300−Aの移動する領域と重複する領域である、領域1(600−1)と領域4(600−4)の各空きチャネル情報をマスター装置300−Aから取得(又はコピー)する。
次いで、スレーブ装置300−αは、領域2(600−2)に移動して、領域2(600−2)において、マスター装置300−Bと遭遇できたものとする。この場合、スレーブ装置300−αは、マスター装置300−Bから、マスター装置300−Bの移動する領域と重複する領域である、領域2(600−2)と領域3(600−3)の各空きチャネル情報を取得する。
これにより、スレーブ装置300−αは、移動する領域1(600−1)〜領域4(600−4)の各空きチャネル情報を取得することができる。
例えば、スレーブ装置300−αは、領域2(600−2)において、マスター装置300−Bと遭遇せずに、マスター装置300−Cと遭遇したとき、マスター装置300−Cから、重複する領域2(600−2)の空きチャネル情報を取得することができる。
上記した例は、スレーブ装置300−αは、マスター装置300−A〜300−Cから空きチャネル情報を取得しているが、それ以外にも、各領域1〜4(600−1〜600−4)の空きチャネル情報を記憶したスレーブ装置から、空きチャネル情報を取得することもできる。例えば、スレーブ装置300−αは、領域1(600−1)において、領域1(600−1)の空きチャネル情報を記憶した他のスレーブ装置から、領域1(600−1)の空きチャネル情報を取得することもできる。また、スレーブ装置300−αは、領域2(600−2)において、領域2(600−2)の空きチャネル情報を記憶した他のスレーブ装置から、領域2(600−2)の空きチャネル情報を取得することもできる。
スレーブ装置300−αが取得した空きチャネル情報については、上述したように、有効期間と有効範囲が設定される。例えば、図7に示す例においては、ある一日において経路が設定される例を示したが、この一日という期間が、空きチャネル情報が有効である時間の一例とすることができる。この期間内において、スレーブ装置300−αが移動するとき、移動後に一日が経過すると、その時に、空きチャネル情報が有効でなくなることになる。また、有効範囲についても、スレーブ装置300−αが、領域1(600−1)から領域4(600−4)に移動するまでの各領域の範囲内において、各領域の空きチャネル情報が有効なものとなる。
図8は、スレーブ装置300−αが各領域において空きチャネル情報をどのように取得しているかを表す図である。図8の例では、空きチャネル情報として、空きチャネル番号の例が示されている。
図8に示すように、スレーブ装置300−αは、領域1(600−1)においてマスター装置300−Aから領域1(600−1)と領域4(600−4)の空きチャネル情報を取得する。そして、スレーブ装置300−αは、領域2(600−2)において、領域2(600−2)と領域3(600−3)の空きチャネル情報を取得する。この例では、スレーブ装置300−αは、領域2(600−2)において、全移動領域の空きチャネル番号を取得している例を表わしている。
次に、マスター装置300−Aがどのように空きチャネル情報を送信するかについて以下説明する。図9(A)は、マスター装置300−Aが領域Xにおいて空きチャネル情報を周期的に送信する例を表す図である。
マスター装置300−Aは、例えば、空きチャネル情報をブロードキャストパケットとしてブロードキャストで送信する。この場合、マスター装置300−Aは、あるタイミングで、空きチャネル「a」を利用して、ブロードキャストパケットを送信し、次のタイミングで、空きチャネル「b」を利用して、ブロードキャストパケットとして送信する。このように、マスター装置300−Aは、領域Xにおいて、空きチャネルを順次利用して、当該空きチャネルの周波数で、空きチャネル情報をブロードキャスト送信する。
領域Xにおいて、スレーブ装置300−α1は、当該空きチャネルの周波数により、ブロードキャストパケットを受信できる。例えば、マスター装置300−Aは、予め決められた周波数の範囲内でブロードキャストパケットを送信するという規則が決められており、スレーブ装置300−α1は当該周波数の範囲をサーチすることで、空きチャネルを利用して送信されたブロードキャストパケットを受信することができる。
図9(A)の例では、領域Xにおいて空きチャネルが複数ある例を表しているが、例えば、空きチャネル情報は1つでもよい。この場合は、マスター装置300−Aは、当該空きチャネルを利用してブロードキャストパケットを送信することになる。
図9(A)に示すブロードキャストパケットは、例えば、領域Xにおける空きチャネル情報の例を表わしているが、他の領域の空きチャネル情報がブロードキャストパケットに含まれても良い。
図9(B)はブロードキャストパケットに複数の領域の空きチャネル情報が含まれる例を表わしている。例えば、領域Xにおいて、領域Xと領域Yの各領域の空きチャネル情報がマスター装置300−1からブロードキャストで送信されてもよい。図9(B)に示すように、ブロードキャストパケットには、例えば、空きチャネル情報とともに領域に関する情報が含まれてもよい。
図10は、マスター装置300−Aが空きチャネル情報を送信するシーケンスの例を表している。マスター装置300−Aは、空きチャネルを利用して順次周期的にブロードキャストパケットを送信する(S10〜S12)。そして、マスター装置300−Aは、空きチャネルのすべてを利用してブロードキャストパケットを送信すると、最初に送信した空きチャネルの周波数を利用してブロードキャストパケットを送信する(S13)。そして、マスター装置300−Aはこれを繰り返して、空きチャネル情報を含むブロードキャストパケットを送信する。
次に、フローチャートを用いて、マスター装置300−1とスレーブ装置300−2の動作例について説明する。図11は、マスター装置300−1とスレーブ装置300−2の動作例を表わすフローチャートである。上述した動作例をまとめたものであって、重複した内容については適宜省略して説明するものとする。
図11に示す動作例は、例えば、各無線通信装置300−1〜300−3は、マスター装置として動作するかスレーブ装置として動作するかまだ決定していない状態から処理を開始する。
無線通信装置300−1〜300−3は、処理を開始すると(S20)、マスター装置としてふるまうか(動作するか)否かを決定する(S21)。
例えば、無線通信装置300−1を操作する操作者が、無線通信装置300−1に対して、マスタ−装置として動作するよう設定入力を行うことで、無線通信装置300−1はマスター装置300−1として動作することができる。または、無線通信装置300−1は、本処理段階では、データベース110から空きチャネル情報をダウンロードしていないため、操作者により、ダウンロードの指示が入力されることで、無線通信装置300−1はマスター装置300−1として動作することを決定することもできる。無線通信装置300−1は、例えば、このような入力の有無により、本処理を判断することができる。
無線通信装置300−1はマスター装置300−1としてふるまうことを決定すると(S21でYes)、マスター装置300−1は、当日、走行予定範囲に含まれる領域の空きチャネル情報をすべてダウンロードする(S22)。
例えば、制御部304の指示により、マスター装置300−1のGPS処理部305(例えば図5)は、目的地までの経路を探索し、目的地までの経路情報を取得する。制御部304は目的地までの経路情報を受け取り、当該経路がどの領域の範囲内であるかをメモリ306に記憶された情報から読み出す。これにより、制御部304は、マスター装置300−1の走行予定範囲に含まれる領域に関する位置情報を取得できる。そして、制御部304は、取得した位置情報をサーバ装置100に送信することで、当該領域の空きチャネル情報をデータベース110からダウンロードできる。図7の例では、マスター装置300−Aは、領域1(600−1)と領域4(600−4)を含む、走行予定範囲に含まれる各領域の空きチャネル情報をデータベース110からダウンロードする。
図11に戻り、マスター装置300−1は、データベース110から空きチャネル情報をダウンロードすると(S22)、一連の処理を終了させる(S30)。
一方、無線通信装置300−1〜300−3は、マスター装置としてふるまわないとき(S21でNo)、スレーブ装置としてふるまうことになり、この場合、集中ダウンロードを行うか否かを判別する(S23)。
例えば、無線通信装置300−2については、マスター装置としてふるまわないことが決定されると、スレーブ装置300−2として動作することが決定される。
この場合、例えば、スレーブ装置300−2が、受信したブロードキャストパケットから、複数の領域の空きチャネル情報を抽出することができるか否かにより、集中ダウンロードを行うか否かを判別することができる。
例えば、スレーブ装置300−2は、マスター装置300−1から受信したブロードキャストパケットに含まれる領域に関する情報と、GPS処理部305から取得した自局の走行予定範囲に含まれる領域に関する情報とを比較する。そして、スレーブ装置300−2は、2つの領域について、共通する(又は重複する)領域が複数あれば、集中ダウンロードを行うことを決定できる(S23でYes)。一方、スレーブ装置300−2は、共通する領域が1つ、或いは共通する領域がなければ、集中ダウンロードを行わないことを決定できる(S23でNo)。この判別は、例えば、スレーブ装置300−2の制御部304で行う。
図11に戻り、スレーブ装置300−2は、集中ダウンロードを行うとき(S23でYes)、共通する領域の空きチャネル情報をマスター装置300−1からコピーする(S24)。
例えば、スレーブ装置300−2は、受信したブロードキャストパケットに含まれる領域と、自局の走行予定範囲に含まれる領域とが共通する複数の領域の空きチャネル情報を、ブロードキャストパケットから抽出する。図7の例では、スレーブ装置300−αは、領域1(600−1)と領域4(600−4)の各空きチャネル情報を、受信したブロードキャストパケットから抽出することで、集中ダウンロードする。
なお、図7の例では、スレーブ装置300−αは、領域2(600−2)に移動したとき、マスター装置300−Bと走行予定経路が共通する領域である、領域2(600−2)と領域3(600−3)の各空きチャネル情報を、マスター装置300−Bから集中ダウンロードできる。
図11に戻り、スレーブ装置300−2は、共通する領域の空きチャネル情報を集中ダウンロードすると(S24)、一連の処理を終了させる(S30)。
一方、スレーブ装置300−2は、集中ダウンロードを行わないとき(S23でNo)、当該領域中において、空きチャネル情報を有するマスター装置300−1が存在するか否かを判別する(S25)。スレーブ装置300−2は、集中ダウンロードを行わないとき、移動した領域で、当該領域の空きチャネル情報をマスター装置300−1からコピーすることになる。
本処理(S25)において、空きチャネル情報を有するマスター装置300−1が存在するか否かは、例えば、以下のようにして判別することができる。
すなわち、スレーブ装置300−2は、ある領域において、マスター装置300−1がブロードキャストで送信したブロードキャストパケットを受信する(例えば図9(A))。スレーブ装置300−2は、GPS処理部305により、現在自局が位置する領域を把握することができる。スレーブ装置300−2は、ブロードキャストパケットに含まれる領域に関する情報と、現在自局が位置する領域とが一致するものがブロードキャストパケットに含まれていれば、当該領域の空きチャネル情報をコピーすることができる。従って、空きチャネル情報を有するマスター装置300−1が存在するか否かは、ブロードキャストパケットに含まれる領域に関する情報と、現在自局が位置する領域とが一致するものがブロードキャストパケットに含まれているか否かにより、判別することができる。このような判別は、例えば、スレーブ装置300−2の制御部304により行われる。
スレーブ装置300−2は、当該領域において、空きチャネル情報を持ったマスター装置300−1が存在するとき(S25でYes)、マスター装置300−1から空きチャネル情報をコピーし、スレーブ装置300−2内に格納する(S26)。そして、スレーブ装置300−αは、一連の処理を終了させる(S30)。
一方、スレーブ装置300−2は、当該領域において、空きチャネル情報を持ったマスター装置300−1が存在しないとき(S25でNo)、当該領域において、空きチャネル情報を持った他のスレーブ装置が存在するか否かを判別する(S27)。
例えば、スレーブ装置300−2は、集中ダウンロードを行わず(S23でNo)、当該領域においてマスター装置300−1が存在しないとき(S25でNo)、当該領域において空きチャネル情報を持ったスレーブ装置が存在するか否かを判別するようにしている。
当該領域において、空きチャネル情報を持った他のスレーブ装置が存在するか否かは、例えば、以下のようにして判別することができる。
すなわち、図8で説明したように、スレーブ装置300−αは、各領域における空きチャネル情報を順次記憶していくことで、走行予定経路を走行中に、走行予定経路に含まれる領域の空きチャネル情報を記憶する。このようなスレーブ装置は、マスター装置300−1と同様に、当該領域内において、空きチャネル情報をブロードキャストで送信することもできる。
従って、スレーブ装置300−2は、他のスレーブ装置が当該領域の空きチャネル情報を送信しているものを受信することができるか否かにより、空きチャネル情報を持った他のスレーブ装置が存在するか否かを判別することができる。
図11に戻り、スレーブ装置300−2は、当該領域中に、空きチャネル情報を持つ他のスレーブ装置が存在するとき(S27でYes)、複写回数制限以内か否かを判別する(S28)。
このように、複写回数に制限を設けたのは、例えば、データベース110へのアクセスに関して、1回につきいくらなど、課金により管理される場合を考慮したためである。スレーブ装置からスレーブ装置への空きチャネル情報のコピーについては、データベース110へのアクセスが行われず、コピーが蔓延することで、課金制度が実質的になくなることを防止するためでもある。
例えば、スレーブ装置300−2は、空きチャネル情報をメモリ306に記憶すると、カウント値をインクリメントさせ、カウント値が制限回数に達したときは、メモリ306に記憶した空きチャネル情報を読み出せないようにすることができる。このような処理は、例えば、スレーブ装置300−2の制御部304により行うことができる。
スレーブ装置300−2は、複写回数制限以内のとき(S28でYes)、当該領域の空きチャネル情報をコピーし、メモリ306に格納する(S29)。
例えば、スレーブ装置300−2は、当該領域の空きチャネル情報を持つ他のスレーブ装置からブロードキャストパケットを受信する。そして、スレーブ装置300−2は、ブロードキャストパケットから抽出し空きチャネル情報が、複写回数制限以内のとき、メモリ306に格納する。
そして、スレーブ装置300−2(又はマスター装置300−1)は、一連の処理を終了させる(S30)。
一方、スレーブ装置300−2は、当該領域中に空きチャネル情報を持った他のスレーブ装置が存在しないとき(S27でNo)、一連の処理を終了させる(S30)。この場合は、スレーブ装置300−2は、ある領域内において、空きチャネル情報を保持する他のスレーブ装置と遭遇することができず、空きチャネル情報を受信できない。このような場合は、スレーブ装置300−2は、当該領域の空きチャネル情報を有していないため、当該領域において他のスレーブ装置300−3やマスター装置300−1と車車間通信を行うことができない。
また、スレーブ装置300−2は、他のスレーブ装置からコピーした空きチャネル情報が複写回数制限を超えることき(S28でNo)、例えば、ブロードキャストパケットから抽出した空きチャネル情報をメモリ306に格納せずに破棄し、一連の処理を終了させる(S30)。
以上、本第2の実施の形態について説明したように、マスター装置300−1はデータベース110から空きチャネル情報をダウンロードし、ダウンロードした空きチャネル情報をブロードキャストで送信する。スレーブ装置300−2は、マスター装置300−1から空きチャネル情報を受信することで、スレーブ装置300−2がデータベース110にアクセスする機会はなくなる。従って、マスター装置300−1がデータベース110へのアクセス頻度は、マスター装置300−1とスレーブ装置300−2の双方がデータベース110へアクセスする頻度を比較して、一定以下に抑えることができる。アクセス頻度が一定以下に抑えられることで、無線通信装置300−1〜300−3と基地局200との間の通信トラフィック量(又は通信量)も一定以下に抑えることができる。
[第3の実施の形態]
次に第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、マスター装置300−1がデータベース110にアクセスして空きチャネル情報をダウンロードし、スレーブ装置300−2がマスター装置300−1から集中的に空きチャネル情報をコピーする例について説明した。
次に第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、マスター装置300−1がデータベース110にアクセスして空きチャネル情報をダウンロードし、スレーブ装置300−2がマスター装置300−1から集中的に空きチャネル情報をコピーする例について説明した。
本第3の実施の形態では、無線通信装置300−1〜300−3について、マスター装置とスレーブ装置の区別をなくした例である。この例では、例えば、無線通信装置300−1〜300−3は、当該領域において、他の無線通信装置から空きチャネル情報を取得できるときは取得し、取得できないときは、データベース110からダウンロードする例である。
以下、詳細に説明する。図12は、無線通信装置300−A〜300−Cの移動予定経路の例を示す図である。なお、図12においては無線通信装置300−A〜300−Cをノード300−A〜300−Cと表わしている。以下においては、無線通信装置300−A〜300−Cをノード300−A〜300−Cと称する場合がある。
図12に示すように、ノードA(300−A)は、例えば、ある一日において、領域4(600−4)から、領域9(600−9)、領域10(600−10)、領域11(600−11)、領域7(600−7)を経由して、領域8(600−8)に移動することが予想されるものとする。例えば、第2の実施の形態と同様に、ノードAのGPS処理部305によって目的地までの経路が探索され、制御部304によりどの領域を通過するかにより、予想できるものとする。
また、ノードB(300−B)は、同じ一日において、領域2(600−2)から、領域5(600−5)などを経由して、領域11(600−11)に移動することが予想されるものとする。さらに、ノードC(300−C)は、同じ一日において、領域1(600−1)から、領域3(600−3)などを経由して、領域12(600−12)に移動することが予想されるものとする。
図13は、ノードA(300−A)が、図12に示す経路を移動する場合において、どのように空きチャネル情報を取得するかの例を表わす図である。
ノードA(300−A)は、領域4(600−4)に位置するとき、当初、空きチャネル情報を保持していないものとする。
ノードA(300−A)は、領域4(600−4)においては、領域4(600−4)の空きチャネル情報を持つ他のノードと遭遇しない(又はこのような他のノードが存在しない)ため、基地局200を介して、データベース110から領域4(600−4)の空きチャネル情報をダウンロードする。
次いで、ノードA(300−A)は、領域9(600−9)に移動したとき、当該領域9(600−9)の空きチャネル情報を保持する他のノードと遭遇しないため、基地局200を介して、データベース110から領域9(600−9)の空きチャネル情報をダウンロードする。
次いで、ノードA(300−A)は、領域10(600−10)に移動したとき、ノードC(300−C)と遭遇できたものとする。この場合、ノードA(300−A)は、領域10(600−10)の空きチャネル情報を保持するノードC(300−C)から、当該領域10(600−10)の空きチャネル情報をコピーする。
次いで、ノードA(300−A)は、領域11(600−11)に移動したとき、ノードB(300−B)と遭遇できたものとする。この場合、ノードA(300−A)は、領域11(600−11)の空きチャネル情報を保持するノードB(300−B)から、当該領域11(600−11)の空きチャネル情報をコピーする。
ノードA(300−A)は、各領域において、当該領域の空きチャネル情報を他のノードから受信できれば受信し、受信できないときは、データベース110から当該領域の空きチャネル情報をダウンロードすることになる。
図13に示すように、ノードA(300−A)は走行距離が一定以上になると、通過する領域も一定以上となり、各領域の空きチャネル情報の記憶量も一定以上となる。このような場合、例えば、ノードA(300−A)は記憶した空きチャネル情報を他のノードに送信することで、他のノードはノードA(300)と共通する領域の空きチャネル情報を取得することができる。
図14は、本第3の実施の形態における動作例を表わすフローチャートである。図14に示すフローチャートは、上記した動作例をまとめたものでもあり、図12や図13に示す動作例と重複する部分については適宜省略して説明する。
ノードA(300−A)は、処理を開始すると(S50)、当該領域内において通信要求が発生したか否かを判別する(S51)。
例えば、ノードA(300−A)は、当該領域の空きチャネル情報をメモリ306に保持しておらず、かつ、車車間通信の通信要求を生成(又は送信)したときは、S51においてYesと判別し、そうでないときは、S51でNoと判別できる。例えば、ノードA(300−A)の制御部304は、操作者によって、車車間通信の通信要求を指示する操作入力が有るか否かにより、S51の処理を判別できる。
ノードA(300−A)は、当該領域内において、通信要求が発生したとき(S51でYes)、当該領域中に空きチャネル情報を持ったノードが存在するか否かを判別する(S52)。
S52の処理は、例えば、以下のようにして判別することができる。すなわち、ノードA(300−A)は、当該領域において、周波数をサーチし、空きチャネル情報を含むブロードキャストパケットが報知されているか否かを確認する。第2の実施の形態と同様に、空きチャネル情報を保持する他のノードは、空きチャネルを利用して、空きチャネル情報を含むブロードキャストパケットをブロードキャストで送信している(例えば図9(A))。ノードA(300−A)は、予め決められた範囲の周波数をサーチすることで、当該範囲内の空きチャネルを利用して送信されたブロードキャストパケットを受信することができる。
ノードA(300−A)は、当該領域中に、空きチャネル情報を持つ他のノードが存在することを確認したとき(S52でYes)、空きチャネル情報を保持する他のノードから空きチャネル情報をコピーし、メモリ306に格納する(S53)。
図12の例では、ノードA(300−A)は、領域10(600−10)において、ノードC(300−C)が存在することを確認すると、ノードC(300−C)から、領域10(600−10)の空きチャネル情報を受信する。
図14に戻り、ノードA(300−A)は、当該領域の空きチャネル情報をメモリ306に保持すると(S53)、一連の処理を終了させる(S56)。
一方、ノードA(300−A)は、当該領域中に、空きチャネル情報を保持している他のノードが存在しないことを確認したとき(S52でNo)、データベース110から空きチャネル情報をダウンロードし(S54)、メモリ306に空きチャネル情報を格納する(S55)。
そして、ノードA(300−A)は一連の処理を終了させる(S56)。
図12の例では、ノードA(300−A)は、領域4(600−4)において、周波数をサーチしても、ブロードキャストで送信された空きチャネル情報を受信することができないため(S52でNo)、データベース110から領域4の空きチャネル情報をダウンロードする(S5)。
本第3の実施の形態では、無線通信装置300は、ある領域内において、当該領域の空きチャネル情報を保持した他の無線通信装置があれば、他の無線通信装置から空きチャネル情報をコピーする。一方、このような他の無線通信装置がなければ、無線通信装置300は、データベース110から当該領域の空きチャネル情報をダウンロードする。
従って、すべての無線通信装置300がデータベース110から空きチャネル情報をダウンロードする場合と比較して、本無線通信装置300は、他の無線通信装置から空きチャネル情報をコピーする場合もあるため、データベース110へのアクセス頻度を一定以下に抑えることができる。アクセス頻度が一定以下となるため、無線通信装置300と基地局200間において、通信トラフィック量(又は通信量)も一定以下に抑えることができる。
また、当初、無線通信装置300は、空きチャネル情報を記憶していなくても、複数の領域を通過していくと空きチャネル情報の情報量が一定以上になり、他の無線通信装置に空きチャネル情報を送信できる状況が発生する場合がある。このような場合、他の無線通信装置は無線通信装置300から、移動先の領域の空きチャネル情報を受信することができ、データベース110にアクセスしなくでも、空きチャネル情報を取得できることができるようになる。従って、このような場合、他の無線通信装置がデータベース110にアクセスする頻度が一定以下に抑えられ、他の無線通信装置と基地局200間の通信トラフィック量(又は通信量)も一定以下に抑えることができる。
[その他の実施の形態]
次にその他の実施の形態について説明する。
次にその他の実施の形態について説明する。
図15はサーバ装置100、図16は基地局200、図17は無線通信装置300の他の構成例を表わす図である。
サーバ装置100は、更に、CPU(Central Processing Unit)120、ROM(Read Only Memory)121、RAM(Random Access Memory)122、メモリ123、IF(インターフェース)124を備える。
CPU120は、例えば、第2の実施の形態における制御部102(例えば図3)に対応する。また、メモリ123は、例えば、第2の実施の形態におけるデータベース110に対応する。さらに、IF124は、例えば、第2の実施の形態における送受信処理部101に対応する。
例えば、CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを読み出して、RAM122にロードし、ロードしたプログラムを実行することで、第2の実施の形態で説明した制御部102の機能を実現することができる。例えば、メモリ123には、データベース110が記憶され、メモリ123から読み出された空きチャネル情報はIF124を介して基地局200に送信される。
基地局200は、更に、CPU210、メモリ212、DSP(Digital Signal Processor)213、RF(Radio Frequency)部214,215、及びIF216を備える。
CPU210は、例えば、第2の実施の形態における制御部205に対応する、また、DSP213は、例えば、第2の実施の形態におけるベースバンド処理部203,207に対応する。さらに、RF部214は、例えば、第2の実施の形態における無線処理部202に対応する。また、RF部215は、例えば、第2の実施の形態における無線処理部208に対応する。さらに、IF216は、例えば、第2の実施の形態におけるサーバ側送受信処理部206に対応する。
例えば、CPU210はDSP213に制御信号を出力することで、DSP部213は動作する。これにより、DSP部213は、例えば、第2の実施の形態で説明したベースバンド処理部203,207の機能を実現し、更に、RF部214,215も動作して、無線通信装置300と無線通信を行うことができる。
無線通信装置300は、更に、CPU311、DSP313、RF部314,315を備える。
CPU311は、例えば、第2の実施の形態における制御部304に対応する。また、DSP313は、例えば、第2の実施の形態におけるベースバンド処理部303,309に対応する。さらに、例えば、RF部314は第2の実施の形態における無線処理部302、RF部315は第2の実施の形態における無線処理部310にそれぞれ対応する。なお、第2の実施の形態におけるGPS処理部305は、例えば、CPU311またはDSP313に対応する。
例えば、CPU311は、DSP313に制御信号を出力することで、DSP313は動作することができる。これにより、DSP部313は、例えば、第2の実施の形態で説明した、ベースバンド処理部303,309やGPS処理部305の各機能を実現することができ、更に、RF部314,315も動作して、基地局200と無線通信を行うことができる。
10:無線通信システム
100:サーバ装置 101:送受信処理部
102:制御部 110:データベース
120:CPU 123:メモリ
150:記憶装置
200(200−1,200−2):無線基地局装置(基地局)
205:制御部 206:サーバ側送受信処理部
210:CPU 300:無線通信装置
300−1,300−A〜300−C:マスター装置(無線通信装置)
300−2,300−3,300−α:スレーブ装置(無線通信装置)
304:制御部 305:GPS処理部
306:メモリ 307:外部IF
308:タイマー 311:CPU
350−1:第1の無線通信装置 350−2:第2の無線通信装置
352:送信部 353:受信部
100:サーバ装置 101:送受信処理部
102:制御部 110:データベース
120:CPU 123:メモリ
150:記憶装置
200(200−1,200−2):無線基地局装置(基地局)
205:制御部 206:サーバ側送受信処理部
210:CPU 300:無線通信装置
300−1,300−A〜300−C:マスター装置(無線通信装置)
300−2,300−3,300−α:スレーブ装置(無線通信装置)
304:制御部 305:GPS処理部
306:メモリ 307:外部IF
308:タイマー 311:CPU
350−1:第1の無線通信装置 350−2:第2の無線通信装置
352:送信部 353:受信部
Claims (11)
- 無線通信に利用可能な周波数帯に関する周波数情報を記憶する記憶装置と、
前記周波数情報を前記記憶装置から取得する第1の無線通信装置と、
前記第1の無線通信装置と無線通信する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムであって、
前記第1の無線通信装置は、
前記記憶装置から取得した前記周波数情報であって、前記第1の無線通信装置が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数帯に関する前記周波数情報を前記第2の無線通信装置に送信する送信部を備え、
前記第2の無線通信装置は、
前記周波数情報を前記第1の無線通信装置から受信する受信部を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置が移動する領域と前記第2の無線通信装置が移動する領域とが共通する領域についての周波数情報を前記受信した周波数情報から抽出する制御部を備えることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 前記受信部は、前記第2の無線通信装置が移動する第1及び第2の領域において無線通信にそれぞれ利用可能な第1及び第2の周波数情報を、前記第1及び第2の領域において前記第1の無線通信装置からそれぞれ受信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 前記受信部は、前記第2の無線通信装置が移動する領域において、前記第1の無線通信装置から受信した前記周波数情報であって、前記第2の無線通信装置が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数情報を保持する第3の無線通信装置が存在するとき、前記第3の無線通信装置から前記周波数情報を受信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 前記受信部は、複写制限回数以内のとき、前記受信した周波数情報を前記第2の無線通信装置のメモリに記憶し、複写制限回数を超えたとき、前記受信した周波数情報を前記第2の無線通信装置のメモリに記憶しないことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 前記第1の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数帯に関する前記周波数情報を保持する第4の無線通信装置が当該領域に存在しないとき、前記記憶装置から前記周波数情報を取得し、前記第4の無線通信装置が当該領域に存在するとき、前記第4の無線通信装置から前記周波数情報を受信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 前記受信部は、前記第2の無線通信装置が位置する領域に前記第1の無線通信装置が存在しないとき、前記記憶装置から前記周波数情報を受信し、当該領域に前記第1の無線通信装置が存在するとき、前記第1の無線通信装置から前記周波数情報を受信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 前記周波数情報は、地上デジタルテレビ放送向けに割り当てられた周波数帯のうち、使用されていない周波数帯であって、無線通信に利用可能な周波数帯に関する情報であることを特徴する請求項1記載の無線通信システム。
- 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において、
記憶装置に記憶された自装置が利用可能な周波数帯に関する周波数情報を受信する受信部と、
前記記憶装置から受信した前記周波数情報であって、前記無線通信装置が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数帯に関する前記周波数情報を前記他の無線通信装置に送信する送信部と
を備えることを特徴とする無線通信装置。 - 無線通信に利用可能な周波数帯に関する周波数情報を記憶する記憶装置と、前記周波数情報を前記記憶装置から取得する第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記第1の無線通信装置は、
前記記憶装置から取得した前記周波数情報であって、前記第1の無線通信装置が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数帯に関する前記周波数情報を前記第2の無線通信装置に送信し、
前記第2の無線通信装置は、
前記周波数情報を前記第1の無線通信装置から受信することを特徴とする無線通信方法。 - 第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムにおいて、
前記第1の無線通信装置は、
前記第1の無線通信装置が移動する領域において無線通信に利用可能な周波数帯に関する周波数情報を前記第2の無線通信装置に送信する送信部を備え、
前記第2の無線通信装置は、
前記第1の無線通信装置から送信された前記周波数情報を受信する受信部を備えることを特徴とする無線通信システム。
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