JP5854077B2 - 経口摂取用ゲル状組成物、及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、疎水性及び/又は撥水性の粉末を含有する経口摂取用ゲル状組成物、及びそ
の製造方法に関する。
医薬品は、患者のみで服用が可能なことや、医療機関内ではなく、家庭内における服用
が容易であることなどから、経口投与されることが多い。特に、降圧薬、糖尿病治療薬、
高脂血症治療薬等の慢性疾患治療薬や、ビタミン剤、アミノ酸製剤等の栄養補給用製剤で
は、長期間にわたって服用されることも多く、経口により服用されるものが多い。また、
特定保健用食品、栄養機能食品等の保健機能食品や、栄養補助食品等についても、栄養成
分の補給や体調の維持、改善を図るものであることから、長期間にわたり経口摂取される
ことが多い。
しかし、老化や脳血管障害、神経・筋障害等により嚥下・咀嚼能力の低下した高齢者や
、外傷や疾患により嚥下障害のある患者では、散剤、顆粒剤、錠剤等の固形製剤の服用が
困難であることが多い。そこで、従来より、前記の高齢者や患者等において服用・摂取の
困難性を解消するべく、液剤や懸濁剤、シロップ剤といった形態とした製剤が提供されて
いるが、かかる液状製剤については、咀嚼の必要はないものの、摂取後に胃食道逆流によ
る誤嚥性肺炎を誘発する危険性がある。
近年、上記高齢者等でも安全に摂取することが可能な製剤として、ゲル状に調製された
医薬品や、粘度の調整された食品類が提供されている。たとえば、医薬品として、イソソ
ルビド、ラクツロース、リドカイン塩酸塩、シロスタゾール、アシクロビル、又はグラニ
セトロン塩酸塩を有効成分とするゼリー剤が提供され、栄養補助食品としては、粘度を約
2,000cpに調整した濃厚流動食(「メディエフプッシュケア」、味の素株式会社製
)が提供されている。
かかるゲル状製剤の調製には、通常ゼラチンや、寒天、ペクチン、キサンタンガム等の
増粘多糖類などのゲル化剤が用いられる。増粘多糖類を用いてゲルを調製した場合、含有
させる成分中のカルシウムやマグネシウム等ミネラル成分により、得られるゲルの物性が
影響を受けることから、カルシウム及びマグネシウムの配合量を一定の範囲に設定すべき
である旨が示されている(特許文献1)。
また、医薬品や保健機能食品、栄養補助食品等に含有される薬物や栄養成分には、疎水
性或いは撥水性を示すために、水に対して難溶性であるか、もしくは水に対する混和性の
悪いものも多い。かかる難溶性もしくは水非混和性の成分を含有するゲル状組成物を得る
ため、懸濁化剤をゲル化剤とともに用いる技術が開示されている(特許文献2)。
しかしながら、水に難溶性もしくは非混和性の医薬品等の成分を高濃度に含有させる場
合、懸濁化剤や界面活性剤を添加しても、十分な均一性が得られないことがある。均一性
が不十分であると、外観が悪く、服用時にざらつき感を生じたり、医薬品等の含有量に偏
りが生じ、溶出性に影響を及ぼしたり、また、含有成分の分離等、製剤安定性にも悪影響
を及ぼすといった問題が生じやすい。さらに、経口摂取用のゲル状組成物とするには、服
用時の感触を向上させるため、矯味剤や着香剤等を添加することも多く、また医薬品等の
成分によっては、安定化剤や防腐剤を共存させる必要のある場合もあり、これらの添加成
分についても、ゲル状組成物中に均一に混合、分散させる必要があった。
なお、練歯磨において、研磨剤として用いられる無機粉末を良好に分散、混練するべく
、100Torr(mmHg)以下、好ましくは10〜50Torr以下に減圧して、脱
泡しながら混練する技術が開示されている(特許文献3)。しかし、前記の無機粉末は、
水に対して親和性を示し、水混和性も良好な粉末である。従って、疎水性及び/又は撥水
性を示し、水に対して非混和性である粉末を水性のゲル中に均一に分散する技術は、いま
だ開示されていない。
特開2008−69090号公報 特開2003−221330号公報 特開平11−171747号公報
本発明は、水に対して難溶性であるか、もしくは非混和性である疎水性及び/又は撥水
性医薬品等の粉末を含み、均一で製剤安定性に優れ、且つ服用感に優れる経口摂取用のゲ
ル状組成物を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明者らは、疎水性及び/又は撥水性
を示す粉末を含有する混合液を、減圧下に撹拌、混合し、ゲル状の組成物とすることによ
り、上記の課題を解決することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は次の[1]〜[26]に関する。
[1]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を含有する混合液を、減圧下に撹拌、混合して
なる、経口摂取用ゲル状組成物。
[2]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末、及びゲル化剤を含有する混合液を、減圧下に
撹拌、混合してなる、経口摂取用ゲル状組成物。
[3]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を含有する混合液を、減圧下に撹拌、混合した
後、ゲル化剤を添加して撹拌、混合してなる、経口摂取用ゲル状組成物。
[4]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末の濡れ臨界点が、界面活性剤が存在していても
よい条件下において10%以上30%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の経
口摂取用ゲル状組成物。
[5]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末が乾式粉砕されたものである、[1]〜[3]
のいずれかに記載の経口摂取用ゲル状組成物。
[6]乾式粉砕された粉末の平均粒子径が110μm以下である、[5]に記載の経口摂
取用ゲル状組成物。
[7]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末の含有量が1〜60重量%である、[1]〜[
3]のいずれかに記載の経口摂取用ゲル状組成物。
[8]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末の含有量が5〜30重量%である、[1]〜[
3]のいずれかに記載の経口摂取用ゲル状組成物。
[9]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末が、イソロイシン、ロイシン及びバリンよりな
る群から選択される1種又は2種以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載の経口摂
取用ゲル状組成物。
[10]ゲル化剤が、寒天、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、ペクチン、ジ
ェランガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、トラガント及びゼラチンよりなる群
から選択される1種又は2種以上である、[2]又は[3]に記載の経口摂取用ゲル状組
成物。
[11]ゲル化剤の含有量が、0.5〜2.7重量%である、[2]又は[3]に記載の
経口摂取用ゲル状組成物。
[12]450mmHg以下で撹拌、混合してなる、[1]〜[3]のいずれかに記載の
経口摂取用ゲル状組成物。
[13]真空撹拌機により、減圧下に撹拌、混合してなる、[1]〜[3]のいずれかに
記載の経口摂取用ゲル状組成物。
[14]1回の摂取量を加温状態で密封可能な容器に充填し、封入してなる、[1]〜[
3]のいずれかに記載の経口摂取用ゲル状組成物。
[15]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を含有する混合液を、減圧下に撹拌、混合す
る、経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[16]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末、及びゲル化剤を含有する混合液を、減圧下
に撹拌、混合する、経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[17]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を含有する混合液を、減圧下に撹拌、混合し
た後、ゲル化剤を添加して撹拌、混合する、経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[18]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末の濡れ臨界点が、界面活性剤が存在していて
もよい条件下において10%以上30%以下である、[15]〜[17]のいずれかに記
載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[19]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末が乾式粉砕されたものである、[15]〜[
17]のいずれかに記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[20]乾式粉砕された粉末の平均粒子径が110μm以下である、[19]に記載の経
口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[21]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末の含有量が1〜60重量%である、[15]
〜[17]のいずれかに記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[22]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末の含有量が5〜30重量%である、[15]
〜[17]のいずれかに記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[23]疎水性及び/又は撥水性を示す粉末が、イソロイシン、ロイシン及びバリンより
なる群から選択される1種又は2種以上である、[15]〜[17]のいずれかに記載の
経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[24]ゲル化剤が、寒天、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、ペクチン、ジ
ェランガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、トラガント及びゼラチンよりなる群
から選択される1種又は2種以上である、[16]又は[17]に記載の経口摂取用ゲル
状組成物の製造方法。
[25]450mmHg以下で撹拌、混合する、[15]〜[17]のいずれかに記載の
経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
[26]真空撹拌機により、減圧下に撹拌、混合する、[15]〜[17]のいずれかに
記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
本発明により、疎水性及び/又は撥水性を示し、水に対して難溶性もしくは非混和性で
ある粉末を含有しながら、均一で、製剤安定性及び服用感に優れる経口摂取用のゲル状組
成物を提供することができる。
表1中の試料No.1の粉末について、減圧処理前後の水との混和状態を示す図である。 表1中の試料No.2の粉末について、減圧処理前後の水との混和状態を示す図である。 表1中の試料No.3の粉末について、減圧処理前後の水との混和状態を示す図である。 表1中の試料No.4の粉末について、減圧処理前後の水との混和状態を示す図である。 表1中の試料No.5の粉末について、減圧処理前後の水との混和状態を示す図である。 表4において、300hPa(225mmHg)で減圧処理した後の粉末の水との混和状態を示す図である。 表4において、20hPa(15mmHg)で減圧処理した後の粉末の水との混和状態を示す図である。
本発明は、疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を含有する混合液を、減圧下に撹拌、混
合して、経口摂取用ゲル状組成物とする。ここで、「ゲル状」とは、液体を分散媒とする
コロイドであるゾルが、流動性を失った状態をいう。
本発明においては、疎水性及び/又は撥水性を示す粉体を用いる。「疎水性」とは、水
に対する親和性が低い、すなわち、水に溶解しにくい、或いは水と混ざりにくい物質の性
質をいい、「撥水性」とは、水を弾く物質の性質をいう。従って、「疎水性及び/又は撥
水性を示す粉末」としては、水に対して難溶性もしくは非混和性の薬物や栄養成分などが
挙げられる。
本発明において用いる上記粉末の疎水性及び/又は撥水性の程度は、粉末の濡れ性によ
って表すことができる。疎水性粉末を水に浮遊させ、撹拌しつつ水相に有機溶媒を連続的
に供給混合したとき、粉末表面の濡れ性に応じて、ある溶媒濃度に達すると粉末は混合液
中に沈降、分散し始める。粉末が濡れて沈降する状態をレーザー光の透過光強度の変化と
して検出し、流量濃度曲線として出力させることにより、粉末が沈降し始めたときの有機
溶媒量を算出し、これを有機溶媒との親和性、すなわち疎水性及び/又は撥水性の程度の
目安とすることができる。本発明においては、粉体濡れ性試験機(株式会社レスカ製等)
を用い、「濡れ臨界点」として評価した。本発明では、前記濡れ臨界点が10%以上であ
る粉末を用いることが好ましく、17%以上である粉末を用いることがより好ましい。な
お、ゲル状組成物の製剤安定性等を考慮すると、前記濡れ臨界点は70%以下であること
が好ましい。さらに、水性媒体中における分散安定性等を考慮すると、濡れ臨界点は30
%以下であることがより好ましい。
また、本発明においては、界面活性剤の存在下において、粉末の濡れ臨界点が上記の値
となる場合も、用いることもできる。本発明において用いる界面活性剤としては、粉末表
面を荷電させないことから、非イオン性界面活性剤を用いることが好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル類、モノミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセ
リル、モノイソステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノステアリ
ン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリ
ル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステア
リン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセ
リル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイ
ン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリ
ル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノミリスチン酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタントリオレイン酸エステル等のポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノ
オレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル類、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビトール、モノステアリン酸ポリオキシ
エチレンソルビトール等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類、ポリオキ
シエチレンヒマシ油類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテ
ル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類などが挙げられる。
本発明においては、これらから1種又は2種以上を選択して用いることができる。なお、
界面活性剤は、粉末分散液に対して、0.01〜10重量%となるように添加することが
好ましい。
また、本発明においては、疎水性及び/又は撥水性を示す粉末は、乾式粉砕したものが
好ましい。一般的に、粉末は、粉砕して粒子径を小さくした方が濡れやすくなるが、通常
の方法では、乾式粉砕した場合には、粉体間に気泡を抱き込んだまま凝集する気泡凝集が
起きやすく、分散性は悪くなる。本発明により、かかる気泡凝集の発生を防止することが
できる。湿式粉砕すれば、気泡凝集の問題は解決することができるが、取り扱い自体が困
難となる。本発明においては、乾式粉砕した場合、粉末の平均粒子径が110μm以下で
あることが好ましい。平均粒子径が110μmを超えると、粉末の沈降が早く、混和が難
しくなるからである。また、取り扱い等を考慮すると、粉末の平均粒子径は、45μm以
上であることが好ましい。なお、前記の平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定法に
より測定される。
本発明においては、経口摂取用ゲル状組成物における粉末の分散の均一性、製剤安定性
等を考慮すると、疎水性及び/又は撥水性を示す粉末は、組成物の全量に対して1〜60
重量%含有させることが好ましく、5〜30重量%含有させることがより好ましい。
本発明の経口摂取用ゲル状組成物に含有させる、疎水性及び/又は撥水性を示す粉末と
しては、水に難溶性もしくは非混和性の薬物、たとえばイブプロフェン、p−アセトアミ
ドフェノール(非ステロイド性抗炎症薬)、ピタバスタチンカルシウム(高脂血症治療薬)、
シルニジピン(降圧薬)などや、イソロイシン、ロイシン、トリプトファン等の疎水性アミ
ノ酸類、レチノール、エルゴカルシフェロール等の油溶性ビタミン類などの栄養成分が挙
げられる。これらの中でも、肝硬変や肝不全に用いられる分岐鎖アミノ酸である、イソロ
イシン、ロイシン及びバリンが好ましく用いられる。前記分岐鎖アミノ酸としては、D−
体、L−体、DL−体のいずれをも用いることができ、一般的には、抽出法、合成法、発
酵法等により製造されたもので、第15改正日本薬局方医薬品各条に記載された規格を満
たすものが用いられる。
本発明の経口摂取用ゲル状組成物においては、肝臓に対する保護作用等を考慮すると、
上記分岐鎖アミノ酸はL−体を用いることが好ましく、3種類の全アミノ酸を含有させる
ことが好ましい。さらに、イソロイシン、ロイシン及びバリンは、イソロイシン:ロイシ
ン:バリン=1:1.9〜2.2:1.1〜1.3の重量比で含有させることが好ましい
本発明においては、より安定なゲルを調製する上で、ゲル化剤を含有させることが好ま
しい。「ゲル化剤」とは、液体をゲル化して固化する化学物質をいう。本発明の目的には
、寒天、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、ペクチン、ジェランガム、ローカ
ストビーンガム、アラビアガム、トラガント等の増粘多糖類や、ゼラチンが好ましいもの
として挙げられ、これらよりなる群から1種又は2種以上を選択して用いることができる
。前記ゲル化剤については、調製されるゲルの強度や、ゲルの物性が服用感や触感に与え
る影響を考慮すると、経口摂取用ゲル状組成物の全量に対する含有量は、0.5〜2.7
重量%とすることが好ましく、0.5〜1.5重量%とすることがより好ましい。
また、本発明の経口摂取用ゲル状組成物には、本発明の特徴を損なわない範囲で、香味
剤、着色剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤等の一般的な添加成分を含有させることが
できる。
本発明に係る経口摂取用ゲル状組成物は、上記の疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を
、好ましくは上記のゲル化剤とともに精製水等の水性媒体に混合し、該混合液を、減圧下
に撹拌、混合して調製される。または、疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を、好ましく
は精製水等の水性媒体に混合し、減圧下に撹拌、混合した後、上記のゲル化剤を添加し、
混合して調製することもできる。増粘性の高いゲル化剤の場合には、粘性が高くなると減
圧処理が困難となる場合があるので、減圧処理後に添加し、混合することが好ましい。「
減圧下に撹拌、混合」とは、前記疎水性及び/又は撥水性を示す粉末を含有する混合液を
容器に充填し、或いは撹拌槽に注入して、減圧して撹拌、混合することをいう。前記の容
器としては、ガラス製のビン、樹脂製のチューブ、パック、カップ、ステンレス等の金属
製容器などが挙げられる。また、「減圧」は、真空ポンプやアスピレーター等により達成
される。なお、減圧下における撹拌、混合は、前記混合液を充填した容器自体を密閉して
減圧し、回転、振動等を加えて行ってもよく、前記混合液を充填した容器を槽内に入れ、
マグネチックスタラー等を用いて行ってもよい。或いは、撹拌槽に前記混合液を注入し、
撹拌槽内を減圧して行ってもよい。なお、効率よく減圧するには、混合液を充填した容器
や、該容器を入れる槽或いは混合液を注入する撹拌槽等を密閉して減圧することが好まし
い。本発明の経口摂取用ゲル状組成物において、均一性を確保するためには、容器や容器
を入れる槽、或いは撹拌槽内の真空度が600hPa(450mmHg)以下、好ましくは
300hPa(225mmHg)以下となるように減圧する。
本発明に係る経口摂取用ゲル状組成物を製造する際に、減圧下に撹拌、混合する工程は
、真空撹拌機を用いて行うことが好ましい。「真空撹拌機」とは、真空ポンプ等により、
撹拌槽内を真空として、撹拌、混合するものをいう。調製する経口摂取用ゲル状組成物の
量に応じて、卓上型のものから大型タイプのものまで種々選択して用いることができる。
たとえば、卓上型真空撹拌機「ミニダッポー」(株式会社シーテック製)、真空撹拌機(
杉山重工業株式会社製)、真空脱泡ミキスタ(ミキスタ工業株式会社製)、真空撹拌機(
金沢マテリアル株式会社製)、真空装置付遊星式撹拌・脱泡装置「マゼルスター」(クラ
ボウ製)などが挙げられる。
本発明においては、上記の通り、減圧下に撹拌、混合することにより、経口摂取に適し
たゲル状の組成物を得る。本発明に係る経口摂取用ゲル状組成物は、1回の摂取量を加温
状態で密封可能な容器、たとえばビン、チューブ、パック、カップ等に充填し、封入した
形態で提供されることが、製剤安定性や服薬コンプライアンスを確保する上で好ましい。
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。
[試験例1]粉末の水混和性に及ぼす減圧処理の影響
粉末の水混和性に対して、減圧処理が及ぼす影響を検討した。すなわち、100mLの
三角フラスコに精製水60gを入れ、表1に示す各試料の粉末12gを添加し、撹拌混合
して水との混和性を目視にて観察した。次いで、100mLのビーカーに移し、アスピレ
ーターを使用して30mmHgに減圧して撹拌処理を行った後、水との混和性を目視にて
観察した。その結果は表1に併せて示した。水との混和性については、下記評価基準に従
って評価した。
<水との混和性の評価基準>
○;水とは良好に混和し、粉末はすべて水中に沈降する。
△;水との混和はやや悪く、粉末の一部が水中に沈降する。
×;水とは混和せず、粉末は水面に浮上する。
表1に示した各試料について、減圧処理前後の水との混和の状態を図1〜5に示した。
表1及び図1〜5より明らかなように、疎水性及び/又は撥水性を示す粉末(試料No.
1〜4)については、撹拌しただけでは粉末は水とは混和せず、粉末の一部又はすべてが
表面に浮いた状態であるが、減圧処理することにより完全に混和し、水中に沈降した。こ
れに対し、水に対して親和性を示すコーンスターチ(試料No.5)は、水中に投入する
とすぐに水と混和し、沈降した。
[試験例2]粉末の水混和性に及ぼす界面活性剤の影響
水との混和性が非常に悪い粉末であるステアリン酸マグネシウム(太平化学産業株式会
社製)について、界面活性剤が水混和性に及ぼす影響を検討した。表2に示す試料につい
て、200mLのビーカー中にて精製水と混和し、アスピレーターにより30mmHgに
て撹拌しながら減圧処理を行い、水との混和性を目視にて観察した。なお、Tween8
0(ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノオレエート)は、ナカライテス
ク社製を用いた。また、表2中の数値は重量(g)を示す。水との混和性は、上記試験例
1と同じ評価基準に従って評価した。結果を表3に示した。
表3に示すように、ステアリン酸マグネシウムを精製水に混合した試料No.6につい
ては、減圧処理を行っても、ステアリン酸マグネシウム粉末は水と混和せず、水面に浮上
したり、容器壁に付着したりしていた。これに対して、Tween80で処理した試料N
o.7は、減圧処理前にはごく一部が水と混和したのみであったが、減圧処理することに
より、水と混和して沈降した。なお、ステアリン酸マグネシウムの濡れ臨界点は、33.
7%であった。
[試験例3]粉末の水混和性に及ぼす真空度の影響
表1の試料No.1の粉末(分岐鎖アミノ酸混合粉砕物)について、水との混和性に及
ぼす真空度の影響を観察した。すなわち、前記粉末40gを精製水400gに加えて軽く
撹拌した後、Buch社製Vacuum controller V−805及びRot
avapor R−200を用いて、表2に示す各真空度にて、20℃にてローターを撹
拌しながら1時間処理した後、減圧を解除する前後の粉末の水との混和状態を目視にて観
察した。結果を表4に示す。
表4に示すように、真空度が600hPa(450mmHg)の減圧処理を行った場合
に、減圧処理解除後において、試料粉末の一部が水と混和し、水中に懸濁された。本試験
は、容器内に撹拌羽根等の撹拌機構を有さない機器を用いて行っているため、前記撹拌機
構を有する容器や撹拌槽を用いて減圧処理した場合は、粉末と水との混和はさらに向上す
るものと予想される。また、真空度が300hPa(225mmHg)の減圧処理を行っ
た場合には、本試験においても、図6にも示すように、3/5程度の試料粉末が水と混和
し、より良好な結果が得られるものと考えられる。なお、本試験において真空度を20h
Pa(15mmHg)とした場合には、図7に示すように、試料粉末の全体が水と混和し
た。
[実施例1〜9、比較例1〜3]経口摂取用ゲル状組成物
下記の処方において、(1)を(4)に添加し、Buch社製Vacuum cont
roller V−805及びRotavapor R−200を用いて、表3に示す各
真空度にて、20℃にてローターを撹拌しながら1時間処理した後、減圧を解除し、(2
)及び(3)を添加して95℃に加熱し、カップ容器に充填した後冷却して、経口摂取用
ゲル状組成物を得た。
<処方>
(1)分岐鎖アミノ酸混合粉砕物 10.0重量%
(L−イソロイシン:L−ロイシン:L−バリンを1:2:1.2の重量比で混合し、粉
砕したもの、平均粒子径=49μm)
(2)寒天 0.3重量%
(3)カラギーナン 0.1重量%
(4)精製水 全量を100 重量%とする量
実施例及び比較例の経口摂取用ゲル状組成物について、得られたゲルの状態を目視にて
観察し、下記評価基準に従って評価した。評価結果は、表5にまとめて示した。
<評価基準>
◎;分岐鎖アミノ酸の分散が均一で、良好である。
○;分岐鎖アミノ酸がほぼ均一に分散し、分離が少ない。
△;分岐鎖アミノ酸の分散がやや不均一で、若干の分離が見られる。
×;分岐鎖アミノ酸の分散は不均一で、分離が顕著に見られる。
表5より明らかなように、実施例1〜9の経口摂取用ゲル状組成物においては、疎水性
粉末である分岐鎖アミノ酸が均一に分散されたゲルが得られた。特に、300hPa(2
25mmHg)以下の真空度で減圧処理した実施例4〜9のゲル状組成物においては、分
岐鎖アミノ酸が良好に分散した均質なゲルが得られた。一方、減圧処理を行わない比較例
1のゲル状組成物では、分岐鎖アミノ酸の分散は不均一で、ゲルからの分離も顕著であっ
た。真空度が800hPa(600mmHg)及び700hPa(525mmHg)でそ
れぞれ減圧処理した比較例2及び3のゲル状組成物では、分岐鎖アミノ酸の分散はやや不
均一で、若干の分離も認められた。
本発明は、疎水性及び/又は撥水性を示し、水に対して難溶性もしくは非混和性である
粉末を含有しながら、該粉末の分散が均一で、製剤安定性及び服用感に優れる経口摂取用
のゲル状組成物、及びその製造方法を提供するものである。

Claims (7)

  1. 疎水性アミノ酸5〜30重量%を含有する混合液を、減圧下に撹拌、混合した後、ゲル化剤を添加して撹拌、混合する、経口摂取用ゲル状組成物(ただし、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルメロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、結晶セルロース及び結晶セルロース・カルメロースナトリウムからなる群より選択される1種又は2種以上を含有するものを除く)の製造方法。
  2. 疎水性アミノ酸が乾式粉砕されたものである、請求項に記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
  3. 乾式粉砕された疎水性アミノ酸の平均粒子径が110μm以下である、請求項に記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
  4. 疎水性アミノ酸が、イソロイシン、ロイシン及びバリンよりなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
  5. ゲル化剤が、寒天、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、ペクチン、ジェランガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、トラガント及びゼラチンよりなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
  6. 450mmHg以下で撹拌、混合する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
  7. 真空撹拌機により、減圧下に撹拌、混合する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の経口摂取用ゲル状組成物の製造方法。
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