JP5852765B2 - 鋸車ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、間隔をあけて配置される一対の鋸車に帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットに関する。
帯鋸盤等に設けられる、鋸車と、この鋸車に巻き掛けられる帯鋸が知られている。一般的に、鋸車は、上下に間隔をあけて一対配置されるものであり、それぞれの鋸車は、リム部を外周に有し回転軸を中心に回転するものである。帯鋸は、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部と、この歯縁部とは上記回転軸の反対側の背縁部を備え、鋸車のリム部における、上記回転軸方向における一方側の端部に設けられたエッジから歯縁部が突出し、背縁部が、リム部における他方側のエッジから僅かに内側に位置する状態で鋸車に巻き掛けられる。以下、鋸車の上記回転軸の軸方向を、単に軸方向と称することがある。
鋸車に巻き掛けられた帯鋸は、一対の鋸車の間隔を大きくすることで引っ張られ、周方向に緊張した状態になる。このため、鋸車に巻き掛けられた帯鋸には、周方向に引っ張られる力である緊張力が生じている。また、一般的に、帯鋸は、材料鋼板の両側縁を真っ直ぐに裁断して鋸素材を形成し、この鋸素材を無端状に接合した後、目立仕上げがなされるものである。この目立仕上げでは、主に、腰入れ加工と背盛加工が重要な作業である。
腰入れ加工は、帯鋸における、幅方向の中央部分に圧延ロールを掛けて伸ばす加工である。腰入れ加工を行わない帯鋸を鋸車に巻き掛けると、帯鋸の、軸方向における両端部分が、鋸車のリム部から離れる方向に湾曲した状態になる。このため、この状態で帯鋸を緊張させても、帯鋸と鋸車のエッジとの接触圧力が弱まり、帯鋸の、鋸車のエッジに接触する部分の緊張力も弱まる。この結果、鋸車のエッジから突出した歯縁部の緊張力も弱まり、歯縁部が蛇行して挽き曲がりが生じやすい。このため、腰入れ加工によって帯鋸を湾曲させ、帯鋸を鋸車に巻き掛けたときに、帯鋸の、軸方向における中央部分が鋸車のリム部から離れる一方、帯鋸の、軸方向における両端部分が鋸車の回転軸側を向く状態にする。これにより、帯鋸と鋸車のエッジとの接触圧力が強まる。この結果、帯鋸の、鋸車のエッジに接触する部分の緊張力も強まることによって、歯縁部の緊張力も強まり、挽き曲がりが起きにくくなる。
また、背盛加工は、帯鋸における、背縁部側の部分を、歯縁部側の部分よりも圧延させる加工である。帯鋸を用いて木材等を切断すると、歯縁部とその近傍部分に摩擦熱が生じ、歯縁部とその近傍部分が周方向に伸び周長が大きくなる。歯縁部とその近傍部分が周方向に伸びると、帯鋸と鋸車のエッジとの接触圧力が弱まり、帯鋸の、鋸車のエッジに当る部分の緊張力も弱まる。この結果、鋸車のエッジから突出した歯縁部の緊張力も弱まり、歯縁部が蛇行して挽き曲がりが生じやすい。このため、摩擦熱が生じて歯縁部とその近傍部分が伸びた場合であっても、帯鋸と鋸車のエッジとの接触圧力が十分に確保できるように、背盛り加工を行う。具体的には、背縁部側の部分を、歯縁部とその近傍部分よりも圧延させることによって、歯縁部の周長と背縁部の周長との間に差を設け、帯鋸の背盛量を適切な量に調整する。これにより、摩擦熱によって歯縁部とその近傍部分が伸びても、帯鋸と鋸車のエッジとの接触圧力が十分に確保されることで、帯鋸の、鋸車のエッジに接触する部分の緊張力も確保される。この結果、歯縁部の緊張力も確保されて、挽き曲がりが起きにくくなる。
ここで、腰入れ加工と背盛加工は、熟練を要する難しい作業であるため、本出願人は、特許文献1に記載された帯鋸を提案している。
特許文献1に記載された帯鋸は、適切な背盛量に基づいて、歯縁部の円弧形状と背縁部の円弧形状を求め、材料鋼板の両側縁を、この求めた円弧形状に裁断した鋸素材を用いるものである。特許文献1に記載された帯鋸によれば、上述した形状に裁断された鋸素材の両端部を接合することによって、適切な背盛量を有する帯鋸が得られ、熟練を要する背盛加工を省略することができる。
特開2010−167552号公報
しかしながら、特許文献1に記載された帯鋸では、背盛加工は省略できるものの、挽き曲がりを抑えるために腰入れ加工が必要になる場合がある。このため、あえて腰入れ加工をしなくても、挽き曲がりが生じないものが望まれている。
本発明は上記事情に鑑み、あえて腰入れ加工をしなくても、挽き曲がりが起きにくい工夫がなされた鋸車ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の鋸車ユニットは、間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
前記リム部は、
前記帯鋸を支持する支持面と、
前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、該端部から前記歯縁部が突出した状態で前記帯鋸が接触するエッジと、
前記支持面と前記エッジとの間に設けられ、前記帯鋸とは非接触の非接触領域と
前記エッジと前記非接触領域との間に設けられ、前記帯鋸が接触する接触面と、
前記一方側の端部部分に設けられ周方向に延在した第1溝とを有するものであり、
前記非接触領域および前記接触面は、前記第1溝の所定部位に設けられたものであり、
前記第1溝は、幅が、前記帯鋸の厚みに対して14倍以上23倍以下であり、深さが、該帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下のものであることを特徴とする。
上記目的を解決する本発明の他の鋸車ユニットは、間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
前記リム部は、
前記帯鋸を支持する支持面と、
前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、該端部から前記歯縁部が突出した状態で前記帯鋸が接触するエッジと、
前記支持面と前記エッジとの間に設けられ、前記帯鋸とは非接触の非接触領域と、
前記エッジと前記非接触領域との間に設けられ、前記帯鋸が接触する接触面と、
前記一方側の端部部分を周方向にわたって切欠いた切欠とを有するものであり、
前記非接触領域および前記接触面は、前記切欠の所定部位に設けられたものであり、
前記切欠きは、前記軸方向の長さが、前記帯鋸の厚みに対して14倍以上23倍以下であり、深さが、該帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下のものであることを特徴とする。
上記目的を解決する本発明のさらに他の鋸車ユニットは、間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
前記リム部は、
前記帯鋸を支持する支持面と、
前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、該端部から前記歯縁部が突出した状態で前記帯鋸が接触するエッジと、
前記支持面と前記エッジとの間に、前記帯鋸とは非接触の非接触領域とを有するものであり、
前記支持面は、周方向に延在した第2溝を前記軸方向に間隔をあけて複数有するものであり、
前記第2溝は、深さが、前記帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下であり、幅が、該深さに対して150倍以上250倍以下のものであることを特徴とする。
本発明によれば、あえて腰入れ加工をしなくても、挽き曲がりが起きにくい工夫がなされた鋸車ユニットを提供することができる。
本発明の鋸車ユニットを備えた帯鋸盤を示す概念図である。 (a)は、図1に示す帯鋸盤の鋸車ユニットを示す概念図であり、(b)は、(a)に示す鋸車ユニットを左側方から見た概念図である。 (a)は、図2(a)に示す鋸車ユニットのA−A断面を模式的に示した図であり、(b)は、(a)のB部を拡大して示す拡大模式図であり、(c)は、(a)のC部を拡大して示す拡大模式図である。 (a)は、鋸車ユニットの第1変形例における、図3(b)に対応する部分を示す模式図であり、(b)は、鋸車ユニットの第2変形例における、図3(b)に対応する部分を示す模式図である。 (a)は、鋸車ユニットの第3変形例における、図2(b)に対応する態様を示す模式図であり、(b)は、鋸車ユニットの第3変形例における、図3(a)に対応する部分を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の鋸車ユニットを備えた帯鋸盤を示す概念図である。以下、図1を用い
た説明では、図の左右方向を、幅方向と称することがある。
図1に示すように、帯鋸盤1は、支持台11と、支持台11上に配置され幅方向に延在したレール部材12と、レール部材12上に設けられた基体13と、基体13に支持された鋸車ユニット2と、送材車ユニット4とを有している。また、基体13には、シリンダ132とモータ133が設けられている。鋸車ユニット2は、上下に間隔をあけて配置された一対の鋸車5a,5bと、これら一対の鋸車5a,5bに巻き掛けられた帯鋸3とを有している。図1では、鋸車ユニット2を一点鎖線で示している。以下、上側に配置された鋸車を上鋸車5aと称することがあり、下側に配置された鋸車5bを下鋸車5bと称することがあり、上鋸車5aと下鋸車5bを総称して鋸車5と称することがある。なお、本実施形態の帯鋸盤1は、鋸車ユニット2を、幅方向に2つ並べて配置した、いわゆるツイン式のものである。
下鋸車5bの中心部分には、紙面と直交する方向に延在した駆動軸51が回転不能に固定されている。この駆動軸51は、モータ133の駆動力が伝達されるものであり、駆動軸51がモータ133によって回転することで、下鋸車5bも回転する。また、上鋸車5aの中心部分には、紙面と直交する方向に延在した固定軸52が通されている。これら駆動軸51および固定軸52が、本発明にいう回転軸に相当し、これら駆動軸51および固定軸52が延在した方向が、本発明にいう軸方向に相当する。固定軸52は、基体13に設けられたスポール131に支持されている。スポール131は、上下動自在なものであり、スポール131を上下動させることによって、上鋸車5aの位置も上下動し、上鋸車5aと下鋸車5bの間隔を調整することができる。また、固定軸52には分銅14が取り付けられている。この分銅14は、テコの原理によって固定軸52に上方向の力を付与するものである。スポール131による、上鋸車5aと下鋸車5bとの間隔の調整と、分銅14から付与される力によって、上鋸車5aおよび下鋸車5bに巻き掛けられた帯鋸3には、所定の緊張力が付与される。図1に示す左側の鋸車ユニット2では、モータ133の駆動力が伝達された下鋸車5bが、矢印で示すように時計回りに回転することによって、帯鋸3も時計回りに走行し、この帯鋸3の走行に伴い上鋸車5aが、矢印で示すように時計回りに回転する。一方、図1に示す右側の鋸車ユニット2では、モータ133の駆動力が伝達された下鋸車5bが、矢印で示すように反時計回りに回転することによって、帯鋸3も反時計回りに走行し、この帯鋸3の走行に伴い上鋸車5aも、矢印で示すように反時計回りに回転する。以下、帯鋸が走行する速度を、鋸周速と称する。
基体13は、レール部材12上を、幅方向にスライド可能なものである。一対の基体13,13それぞれの、幅方向外側にはシリンダ132が配置され、シリンダ132が駆動することによって、一対の基体13,13それぞれが、幅方向にスライドする。この基体13のスライドに伴い、鋸車ユニット2も幅方向にスライドする。
送材車ユニット4は、紙面と直交する方向に延在した送材車レール部材41と、この送材車レール部材41上を走行する送材車42を備え、一対の基体13,13の間に配置されたものである。送材車42は、紙面と直交する方向に延在した送材車本体421と、送材車本体421の幅方向両側それぞれに設けられた一対の車輪422,422と、送材車本体421から上方に突出したクランプ423を備えている。一対の車輪422,422は、送材車本体421の、その延在する方向に間隔をあけて複数設けられている。クランプ423は、送材車本体421が延在する方向に間隔をあけて、送材車本体421に一対設けられている。一対のクランプ423,423は、その間隔が調整自在なものであり、この一対のクランプ423,423によって木材Wが挟持される。また、一対のクランプ423,423は、紙面と直交する方向に伸びる回転軸を中心に、挟持した木材Wを90度回転させることができるものである。送材車42は、車輪422が送材車レール部材41に係合し、不図示の駆動手段によって、送材車レール部材41上を走行可能なものであ
る。以下、送材車42が走行する速度を、送材速度と称する。
次いで、本実施形態の帯鋸盤1を用いて、木材Wを製材する態様の一例について説明する。予め、上鋸車5aと下鋸車5bには、帯鋸3が巻き掛けられ、スポール131による固定軸52の高さ調整と、分銅14から固定軸52に付与される力の調整によって、帯鋸3には、例えば、4トン程度の緊張力が付与されている。
初めに、原木の木材Wを、不図示の搬送手段によって送材車42に搬送し、木材Wの長手方向両端部を、送材車42の、一対のクランプ423,423によって挟持する。送材車42は、帯鋸3よりも紙面奥側の初期位置に配置されている。次いで、モータ133を駆動させ、図1に示す左側の鋸車ユニット2では、帯鋸3を時計回りに走行させ、図1に示す右側の鋸車ユニット2では、帯鋸3を反時計回りに走行させる。帯鋸3の鋸周速は、例えば、2500m/分以上4800m/分以下程度に設定される。これら左右の帯鋸3,3の間隔は、目的とする角材等の寸法に応じて、シリンダ132を駆動させ基体13を幅方向にスライドさせることによって調整する。その状態で、送材車42を、帯鋸3,3に向けて紙面手前側に走行させ、帯鋸3,3に木材Wを通過させる。これによって、原木である木材Wは、いわゆる太鼓材の状態に切削される。なお、送材車42の送材速度は、例えば、40m/分以上85m/分以下程度に設定される。その後、シリンダ132を駆動させて一対の帯鋸3,3の間隔をやや広げ、送材車42を初期位置に戻す。送材車42が初期位置に戻った後、一対のクランプ423に挟持された太鼓材の状態の木材Wを、紙面と直交する方向に伸びる回転軸を中心に90度回転させるとともに、左右の帯鋸3,3の間隔が設定した間隔になるようにシリンダ132を駆動させる。その状態で、送材車42を、再度、所定の送材速度で帯鋸3,3に向けて走行させ、帯鋸3,3に木材Wを通過させることによって、太鼓材の状態の木材Wは角材に切削される。次いで、シリンダ132を駆動させて、一対の帯鋸3の間隔をやや広げ、送材車42を初期位置に戻す。次いで、クランプ423から木材Wを取り外した後、原木の別の木材Wをクランプ423にセットし、次の製材を実施する。
鋸車ユニット2について詳細に説明する。
図2(a)は、図1に示す帯鋸盤の鋸車ユニットを示す概念図であり、図2(b)は、同図(a)に示す鋸車ユニットを左側方から見た概念図である。同図(a)では、紙面と直交する方向が軸方向になり、同図(b)では、左右方向が軸方向になる。なお、図1に示す、一対の鋸車ユニット2は、同一構造であり、ここでは、左側の鋸車ユニット2を例にとって説明する。
図2(b)に示すように、帯鋸3は、軸方向における一方側(図では左側)の縁に沿って設けられた歯縁部31と、歯縁部31とは軸方向における反対側(図では右側)の縁部分になる背縁部32を備えている。歯縁部31は、複数の鋸歯31aが周方向に隣接したものである。前述したように、帯鋸3を走行させた状態で、図2(a)に示す、帯鋸3よりも紙面奥側に位置する木材Wが、帯鋸3に向けて移動することによって、木材Wが、帯鋸3における歯縁部31の鋸歯31aによって切削される。なお、帯鋸3は、鋸歯31aの刃先間のピッチが、25mm以上60mm以下程度に設定される。帯鋸3は、背縁部32が、上鋸車5aと下鋸車5bそれぞれの縁よりも僅かに軸方向の内側に位置するように、上鋸車5aと下鋸車5bとに巻き掛けられている。帯鋸3は、材料鋼板を、例えば、マシンニングセンタによって所定の背盛量に切削して鋸素材を形成し、鋸素材を無端状に接合したものである。帯鋸3は、0.8mm以上2.0mm以下程度の厚さを有するものであり、例えば、BWG(Birmingham Wire Gage)規格の、15BWG(1.83mm程度)、16BWG(1.65mm程度)、17BWG(1.45mm程度)、18BWG(1.20mm程度)、19BWG(1.05mm程度)、20BW
G(0.89mm程度)の厚さを有するものの中から選択される。また、帯鋸3は、例えば、背縁部32の周長が、7600mm程度の場合には、歯縁部31の周長は、背縁部32の周長よりも3mm程度短い、7597mm程度に設定される。帯鋸3には腰入れ加工も背盛り加工も行っていないが、必要に応じて、帯鋸3に、腰入れ加工と背盛り加工のうち少なくとも一方を行ってもよい。なお、帯鋸3は、所定の背盛量に切削した複数の鋸素材を、無端状に接合したものであってもよい。
図2(a)に示すように、鋸車ユニット2は、第1鋸屑除去装置61と、第2鋸屑除去装置62を備えている。第1鋸屑除去装置61は、帯鋸3に付着した鋸屑を取り除くものであり、帯鋸3が走行する、図では時計回りの経路における、上鋸車5aに巻き掛けられる手前側と、下鋸車5bに巻き掛けられる手前側に、それぞれ配置されている。第1鋸屑除去装置61は、帯鋸3の内周側部分に接触する除去部61aを備えている。除去部61aは、フェルトからなるものであり、この除去部61aには、不図示の油供給手段から鋸冷却用オイルが供給される。帯鋸3が走行すると、走行する帯鋸3の内周側部分に除去部61aが接触することによって、上鋸車5aと下鋸車5bそれぞれに、巻き掛けられる手前で帯鋸3の内周側部分に付着した鋸屑を取り除くことができる。これにより、帯鋸3が、上鋸車5aと下鋸車5bにそれぞれ巻き掛けられたときに、上鋸車5aと下鋸車5bそれぞれと、帯鋸3との間に、鋸屑が入り込み難くなり、帯鋸3が、所定の位置から軸方向にずれてしまうことを抑えることができる。第1鋸屑除去装置61は、上鋸車5aと下鋸車5bにそれぞれ巻き掛けられるまでに鋸屑が再び帯鋸3の内周側部分に付着してしまうことを防ぐため、できるだけ巻き掛けられる直前の位置に配置することが好ましい。なお、第1鋸屑除去装置61は、上鋸車5aに巻き掛けられる手前側と、下鋸車5bに巻き掛けられる手前側のうち、いずれか一方に配置してもよい。
第2鋸屑除去装置62は、上鋸車5aと下鋸車5bに付着した鋸屑を取り除くものであり、本実施形態では、上鋸車5aの下方位置と、下鋸車5bの上方位置、及び下鋸車5bの上方位置から、図におけるやや左側に寄った位置に、合計3つ設けられている。これら第2鋸屑除去装置62それぞれは、銅またはフェノール樹脂等からなる除去板62aを備えており、この除去板62aの先端が、回転する上鋸車5aと下鋸車5bそれぞれの、帯鋸3が巻き掛けられる部分に接触する。これにより上鋸車5aと下鋸車5bそれぞれの、帯鋸3が巻き掛けられる部分に付着した鋸屑が取り除かれる。
続いて、鋸車の構成と、この鋸車に帯鋸が巻き掛けられた態様を、図2に示す、上鋸車5aに帯鋸3が巻き掛けられた部分を例にとって詳細に説明する。
図3(a)は、図2(a)に示す鋸車ユニットのA−A断面を模式的に示した図である。また、図3(b)は、同図(a)のB部を拡大して示す拡大模式図であり、同図(c)は、同図(a)のC部を拡大して示す拡大模式図である。図3では、図の左右方向が軸方向になる。以下、図3の軸方向における左側を一方側と称することがあり、図3の軸方向における右側を他方側と称することがある。また、図3における鋸車の上下方向を、径方向と称することがある。
図3(a)に示すように、上鋸車5aは、外周に円筒状のリム部53を有している。リム部53は、自身の外周面を構成する支持面531と、軸方向における一方側の端部に設けられたエッジ532と、支持面531とエッジ532との間に設けられた第1溝533とを有している。支持面531は、リム部53の、軸方向における他方側の端部から第1溝533まで軸方向と略平行に延在した円周面である。また、支持面531は、周方向に延在した第2溝534を複数有するものである。これら複数の第2溝534は、支持面531の軸方向に間隔をあけて設けられている。本実施形態では、支持面531の一方側寄りの部分に2つの第2溝534が設けられ、支持面531の軸方向中央部分付近から他方
側にかけて5つの第2溝534が設けられている。なお、第2溝534の位置はこれに限られるものではなく、例えば、支持面531の一方側寄りの部分にのみ、あるいは支持面531の一方側寄りの部分に集中して複数の第2溝534を設けてもよい。
エッジ532は、リム部53の全周にわたって設けられ、径方向の位置が支持面531と略同じのものである。第1溝533は、リム部53の全周にわたって周方向に延在したものである。図3(b)に示すように、第1溝533は、壁部5331と傾斜部5332とを有している。壁部5331は、支持面531の、軸方向における一方側の端部から、上鋸車5aの回転軸に向って径方向に延在したものである。なお、壁部5331は、径方向に対して傾斜したものであってもよい。傾斜部5332は、壁部5331の、底側の端部からエッジ532まで延在したものであり、エッジ532に向うに従い、上鋸車5aの回転軸から離れる方向に傾斜している。なお、壁部5331と傾斜部5332との接続部分は、円弧状のものであってもよい。本実施形態では、この壁部5331の径方向の長さが、本発明でいう、第1溝の深さに相当する。なお、壁部5331が、径方向に対して傾斜したものである場合には、壁部5331の底側の端部から支持面531までの、径方向の距離が、本発明にいう、第1溝の深さに相当する。また、第1溝533の軸方向の長さが、第1溝533の幅になる。
図3(b)に示すように、上鋸車5aに巻き掛けられ所定の緊張力が付与された帯鋸3は、エッジ532に接触し、また、傾斜部5332の、軸方向における一方側の端部部分である第1部分5332aにも接触している。一方、帯鋸3は、傾斜部5332の第1部分5332aよりも、軸方向における他方側の第2部分5332bには接触しておらず、また、壁部5331にも接触していない。すなわち、第1部分5332aが、本発明にいう接触面に相当し、第2部分5332bと壁部5331が、本発明にいう非接触領域に相当する。
本実施形態では、非接触領域である、第2部分5332bと壁部5331を有しているため、帯鋸3とエッジ532との接触圧力が強まる。これによって、帯鋸3の、エッジ532に接触する部分の緊張力も強まり、この結果、エッジ532から突出する歯縁部31の緊張力も強まる。このため、帯鋸3が腰入れ加工をしておらず、上鋸車5aに巻き掛けたときに、帯鋸3の、歯縁部31側の部分が、リム部53から離れる方向に湾曲したものであっても、歯縁部31の緊張力が確保され、挽き曲がりを抑えることができる。また、帯鋸3は、第1部分5332aにも接触するため、エッジ532と帯鋸3との接触圧力が過度に強まることがなくなり、帯鋸3の、エッジ532に接触する部分の緊張力も過度に強まることが抑えられる。この結果、歯縁部31の緊張力が強くなりすぎて、鋸歯31aの刃底に割れが生じてしまうことを抑えることができる。
また、第1溝533の幅や第1溝533の深さを変更することによって、非接触領域を増減させ、帯鋸3の、リム部53に接触しない部分を増減させることができる。これにより、帯鋸3とエッジ532との接触圧力を調整することができ、この結果、歯縁部31の緊張力を調整することができる。ここで、歯縁部31に適当な緊張力を付与するためには、第1溝533の幅を、帯鋸3の厚みに対して14倍以上23倍以下、第1溝533の深さを、帯鋸3の厚みの3/1000以上20/1000以下にすることが好ましい。第1溝533の幅が、帯鋸3の厚みに対して14倍未満であり、第1溝533の深さが、帯鋸3の厚みの3/1000未満であると、歯縁部31の緊張力がやや不十分になってしまう場合がある。一方、第1溝533の幅が、帯鋸3の厚みに対して23倍を超え、第1溝533の深さが、帯鋸3の厚みの20/1000を超えると、歯縁部31の緊張力がやや強くなりすぎてしまう。また、帯鋸3の厚みが、例えば、1.20mm程度の場合には、第1溝533の幅を、17mm以上27mm以下にし、第1溝533の深さを、0.01mm以上0.02mm以下にすることが好ましい。なお、図3、および後述する、本実施形
態の変形例における、第1溝533や切欠きを示す図においては、第1溝533や切欠きの構成を分かりやすくするために、第1溝533や切欠きの幅に対して、第1溝533や切欠きの深さをかなり大きくして示している。
図3(c)に示すように、第2溝534は、第2溝底部5341と、この第2溝底部5341の軸方向両端部分それぞれに立設した一対の第2溝壁部5342とを有している。なお、第2溝底部5341と第2溝壁部5342との接続部分は、円弧状のものであってもよい。支持面531から第2溝底部5341までの、径方向の距離が、本発明にいう、第2溝の深さに相当し、第2溝534の軸方向の長さが、第2溝534の幅になる。
上鋸車5aに巻き掛けられ所定の緊張力が付与された帯鋸3は、第2溝534内に落ち込み、第2溝底部5341にかすかに接触する状態になっている。これにより、帯鋸3における、第2溝534内に落ち込んだ部分の緊張力が弱まり、帯鋸3における、歯縁部31側の部分が回転軸側を向くように、湾曲しやすくなる。このため、帯鋸3が腰入れ加工をしていないものであっても、帯鋸3の、歯縁部31側の部分が、リム部53から離れる方向に湾曲することが抑えられ、帯鋸3とエッジ532との接触圧力が強まる。これによって、帯鋸3の、エッジ532に接触する部分の緊張力も強まり、この結果、歯縁部31の緊張力も強まる。このため、帯鋸3が腰入れ加工をしていないものであっても、挽き曲がりをより生じにくくすることができる。
また、第2溝534の幅や第2溝534の深さを変更することによって、帯鋸3における、歯縁部31側の部分が回転軸側を向くように湾曲する程度を調整することができる。これによっても、帯鋸3とエッジ532との接触圧力を調整することができ、この結果、歯縁部31の緊張力を調整することができる。ここで、歯縁部31に適当な緊張力を付与するためには、第2溝534の深さを、帯鋸3の厚みの3/1000以上20/1000以下にし、第2溝534の幅を、深さに対して150倍以上250倍以下にすることが好ましい。第2溝534の深さが、帯鋸3の厚みに対して3/1000未満であり、第2溝534の幅が、深さに対して250倍を超えると、帯鋸3が第2溝底部5341に接触する力がやや強くなり過ぎて、帯鋸3の湾曲を抑えにくくなってしまう場合がある。一方、第2溝534の深さが、帯鋸3の厚みに対して20/1000を超え、第2溝534の幅が、深さに対して150倍未満であると、帯鋸3が第2溝底部5341に接触しにくくなってしまう場合がある。帯鋸3が第2溝底部5341に接触しないと、帯鋸3における、第2溝534内に落ち込んだ部分の緊張力が弱まりすぎて、帯鋸3と支持面531との接触圧力が、帯鋸3と支持面531とが接触する部分全体でばらつき、帯鋸3が安定しない場合がある。また、帯鋸3の厚みが、例えば、1.20mm程度の場合には、第2溝534の深さを、0.01mm以上0.02mm以下にし、第2溝534の幅を、2.5mm以上3.5mm以下にすることが好ましい。
さらに、複数の第2溝534によって、帯鋸3の、支持面531に接触する部分が、軸方向において平坦状になりやすくなる。これにより、帯鋸3と支持面531との接触圧力が、帯鋸3と支持面531とが接触する部分全体において均一になりやすく、木材を切削する際に、帯鋸3が軸方向にずれてしまうことを抑えることができる。ここで、複数の第2溝534それぞれの幅の長さの合計は、支持面531の軸方向の長さに対して5/100以上20/100以下のものであることが好ましい。複数の第2溝534それぞれの幅の長さの合計が、支持面531の軸方向の長さに対して5/100未満であると、帯鋸3の湾曲を抑えにくくなってしまう場合がある。一方、複数の第2溝534それぞれの幅の長さの合計が、支持面531の軸方向の長さに対して20/100を超えると、帯鋸3と支持面531との接触圧力がばらついて、木材を切削する際に、帯鋸3が軸方向にずれてしまうことがある。なお、図3(c)においても、第2溝534の構成を分かりやすくするために、第2溝534の幅に対して、第2溝534の深さをかなり大きくして示してい
る。
次に、図2および図3に示す、鋸車ユニット2の変形例について説明する。以下に説明する変形例においては、図2および図3に示す実施形態との相違点を中心に説明し、図2および図3に示す実施形態における構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号を付して説明し、重複する説明は省略することがある。
図4(a)は、鋸車ユニットの第1変形例における、図3(b)に対応する部分を示す模式図である。
図4(a)に示すように、第1変形例の鋸車ユニット2は、主に、鋸車5における、第1溝533の構成と、本発明にいう接触面に相当する部分の構成が、上記実施形態と相違する。第1変形例の第1溝533は、第1溝底部5333と、この第1溝底部5333の軸方向両端部分それぞれに立設した一対の第1溝壁部5334とを有している。なお、第1溝底部5333と第1溝壁部5334との接続部分は、円弧状のものであってもよい。第1変形例の上鋸車5aでは、支持面531から第1溝底部5333までの、径方向の距離が、本発明にいう第1溝の深さに相当する。また、リム部53は、エッジ532と第1溝533との間に、軸方向に延在した接触面535を有している。
図4(a)に示すように、上鋸車5aに巻き掛けられた帯鋸3は、所定の緊張力が付与されることによって、エッジ532と接触面535に接触している。一方、帯鋸3は、第1溝533には接触していない。すなわち、第1変形例では、第1溝533が、本発明にいう非接触領域に相当する。
第1変形例においても、非接触領域である第1溝533を有しているため、帯鋸3とエッジ532との接触圧力が強まる。これによって、歯縁部31の緊張力も強まり、挽き曲がりを抑えることができる。また、帯鋸3は、接触面535にも接触するため、エッジ532と帯鋸3との接触圧力が過度に強まることがなくなり、鋸歯31aの刃底に割れが生じてしまうことを抑えることができる。なお、第1変形例の上鋸車5aは、第1溝底部5333に代えて、接触面535に向うに従い、上鋸車5aの回転軸から離れる方向に傾斜し、接触面535に接続する傾斜面を有するものであってもよい。
図4(b)は、鋸車ユニットの第2変形例における、図3(b)に対応する部分を示す模式図である。
図4(b)に示すように、第2変形例の鋸車ユニット2は、主に、上記実施形態における、第1溝533に代えて、切欠き536を有するものである点が、上記実施形態と相違する。切欠き536は、切欠壁部5361と切欠底部5362とを有している。切欠壁部5361は、支持面531の、軸方向における一方側の端部から、上鋸車5aの回転軸に向って径方向に延在したものである。なお、切欠壁部5361は、径方向に対して傾斜したものであってもよい。切欠底部5362は、切欠壁部5361の、底側の端部から、軸方向と略平行にエッジ532まで延在したものである。なお、切欠壁部5361と切欠底部5362との接続部分は、円弧状のものであってもよい。エッジ532は、切欠壁部5361の径方向の長さ分、径方向において、支持面531よりも、回転軸側に位置するものである。なお、エッジ532は、径方向において、切欠壁部5361の径方向の長さ分、支持面531よりも回転軸側によった位置と、径方向において、支持面531と同じ位置との間に位置するものであってもよい。第2変形例では、径方向における、切欠底部5362から支持面531までの距離が、本発明でいう、切欠きの深さに相当する。また、切欠き536の軸方向の長さが、切欠き536の幅になる。
図4(b)に示すように、第2変形例の上鋸車5aに巻き掛けられ所定の緊張力が付与された帯鋸3は、エッジ532に接触し、また、切欠底部5362の、軸方向における一方側の切欠第1部分5362aにも接触している。一方、帯鋸3は、切欠底部5362の切欠第1部分5362aよりも、軸方向における他方側の切欠第2部分5362bには接触しておらず、また、切欠壁部5361にも接触していない。すなわち、第2変形例では、切欠第1部分5362aが、本発明にいう接触面に相当し、切欠第2部分5362bと切欠壁部5361が、本発明にいう非接触領域に相当する。
第2変形例では、非接触領域である、切欠第2部分5362bと切欠壁部5361を有しているため、帯鋸3とエッジ532との接触圧力が強まる。これによって、歯縁部31の緊張力も強まり、挽き曲がりを抑えることができる。また、帯鋸3は、切欠第1部分5362aにも接触するため、エッジ532と帯鋸3との接触圧力が過度に強まることがなくなり、鋸歯31aの刃底に割れが生じてしまうことを抑えることができる。
ここで、歯縁部31に適当な緊張力を付与するためには、切欠き536の幅を、帯鋸3の厚みに対して14倍以上23倍以下、切欠き536の深さを、帯鋸3の厚みの3/1000以上20/1000以下にすることが好ましい。また、帯鋸3の厚みが、例えば、1.20mm程度の場合には、切欠き536の幅を、17mm以上27mm以下にし、切欠き536の深さを、0.01mm以上0.02mm以下にすることが好ましい。
図5(a)は、鋸車ユニットの第3変形例における、図2(b)に対応する態様を示す模式図であり、図5(b)は、鋸車ユニットの第3変形例における、図3(a)に対応する部分を示す模式図である。
図5(a)および同図(b)に示すように、第3変形例の鋸車ユニット2では、帯鋸3が、軸方向における一方側と他方側の双方の縁に沿ってそれぞれ設けられた歯縁部31を有している。上鋸車5aは、軸方向における一方側の端部に設けられたエッジ532と、軸方向における他方側の端部に設けられたエッジ532を有している。また、支持面531とそれぞれのエッジ532との間には、それぞれ第1溝533が設けられている。第2溝534は、支持面531における、一方側寄りの部分と他方側寄りの部分それぞれに2つずつ設けられている。
図5(a)に示すように、第3変形例の鋸車ユニット2は、軸方向における、一方側の歯縁部31と他方側の歯縁部31それぞれが突出する状態で、上鋸車5aおよび下鋸車5bに巻き掛けられている。第3変形例の鋸車ユニット2は、木材が、軸方向における、一方側から他方側(図では右方向)に走行する際と、他方側から一方側(図では左方向)に走行する際の、双方から走行してくる木材を切削できるものである。
第3変形例の鋸車ユニット2によれば、上鋸車5aが、一方側と他方側それぞれに、第1溝533を有しているため、一方側と他方側それぞれの歯縁部31の緊張力を高めることができる。この結果、木材が、軸方向における、一方側から他方側に走行する場合においても、他方側から一方側に走行する場合においても、挽き曲がりを抑えることができる。
なお、第3変形例の鋸車ユニット2において、第1溝533に代えて、図4(a)に示す、第1変形例の第1溝533、または、同図(b)に示す、第2変形例の切欠き536を設けてもよい。
次に、本発明の鋸車ユニットの、実施例1および実施例2を用い、比較例1および比較例2とともに、木材の製材実験を行った結果について説明する。
実施例1は、図3に示す実施形態の鋸車を用いた。第1溝は、幅23mm、深さ0.013mmに設定し、第2溝は、幅3mm、深さ0.015mmに設定した。実施例2は、図4(b)に示す変形例2の鋸車を用いた。切欠きは、幅23mm、深さ0.013mmに設定し、第2溝は、幅3mm、深さ0.015mmに設定した。実施例3は、実施例1の鋸車において、第2溝を有していないものを用いた。実施例4は、実施例2の鋸車において、第2溝を有していないものを用いた。比較例1は、実施例1の鋸車において、第1溝を有していないものを用いた。比較例2は、実施例1の鋸車において、第1溝も第2溝も有していないものを用いた。また、これら鋸車は、軸方向の長さを165mmに設定した。
実施例1〜4、および比較例1,2ともに、帯鋸には、幅7インチ(177.8mm)、厚さ1.20mm、歯先のピッチ27mm、背盛量0.15mmのものを用いた。ここでは、鋸素材をマシンニングセンタによって背盛量が0.15mmになるように切削し無端状に接合した。このときの背縁部の曲率半径は、374.8mであった。なお、鋸素材には、腰入れ加工も背盛り加工も行わなかった。帯鋸盤には、株式会社大井製作所製OSS1200mm帯鋸盤を用い、この帯鋸盤に、上鋸車と下鋸車をセットし、これら上鋸車と下鋸車に巻き掛けた帯鋸に4トンの緊張力を付与した。鋸周速は3200m/分に設定し、送材速度を、43.5m/分、48.3m/分、53.0m/分、67.3m/分、81.6m/分の5段階に分け、挽き巾200mmで木材を切削した場合に、挽き曲がりが生じているか否かについて調べた。木材として、スギ(Cryptomeria japonica)を用いた。挽き曲がりが生じたか否かについての判定は、木材を切削した後の残材の長さ方向に直進定規を当て、直線が出ているか(隙間がないか)を確認し、直線が出ている場合は○とし、0.3mm以内の曲がりがある場合は△とし、0.3mmを超える曲がりがある場合は、×とした。
製材実験の結果を、以下の表1に示す。
Figure 0005852765
表1に示すように、第1溝および第2溝を有する実施例1と、切欠きおよび第2溝を有する実施例2では、送材速度43.5m/分〜81.6m/分の全てにおいて挽き曲がりが見られず、挽き曲がりが生じにくいことがわかる。第1溝を有する実施例3と、切欠きを有する実施例4では、送材速度81.6m/分において、0.3mm以内の挽き曲がりが見られるものの、送材速度43.5m/分〜67.3m/分においては挽き曲がりが見られず、挽き曲がりの発生が抑えられていることが分かる。一方、第2溝を有する比較例1では、送材速度43.5m/分から67.3m/分においては、挽き曲がりが見られないが、送材速度81.6m/分において、0.3mmを超える挽き曲がりが生じている。また、第1溝も、切欠きも、第2溝も有しない比較例2は、送材速度43.5m/分〜8
1.6m/分の全てにおいて、0.3mmを超える挽き曲がりが生じた。
以上のことから、第1溝または切欠きを有していれば、送材速度を速くしても挽き曲がりが生じにくい点が分かる。
本発明を適用した、鋸車5a,5bおよび鋸車ユニット2によれば、あえて帯鋸3に腰入れ加工をしなくても、挽き曲がりを抑えることができる。
本発明は上述の実施の形態に限られることなく特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことが出来る。例えば、本実施形態では、鋸車5は、第1溝533または切欠き536とともに、第2溝534を有するものであるが、鋸車5が、第2溝534を有さず、第1溝533または切欠き536を有するものであってもよい。また、本実施形態では、鋸車ユニットを2つ備えた、いわゆるツイン式の帯鋸盤1に鋸車ユニット2を用いた態様としているが、鋸車ユニット2を1つ備えた帯鋸盤に用いてもよい。また、上鋸車5aと下鋸車5bを有する鋸車ユニット2を、縦型の帯鋸盤1に設置しているが、一対の鋸車5が横方向に配置された鋸車ユニットを、横型の帯鋸盤に設置するものであってもよい。さらに、本実施形態では、帯鋸3は、背縁部32が、鋸車5の縁よりも僅かに軸方向の内側に位置するように、鋸車5に巻き掛けられているが、背縁部32を、鋸車5の縁に揃え、あるいは、鋸車5の縁よりも突出させて、帯鋸3を鋸車5に巻き掛けてもよい。
なお、以上説明した各変形例の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の変形例に適用してもよい。
以下、これまで説明したことについて付記する。
(付記1)
周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し回転軸を中心に回転する鋸車において、
前記リム部は、前記帯鋸を支持する支持面を備え、
前記支持面は、周方向に延在した溝を前記回転軸の軸方向に間隔をあけて複数有するものであることを特徴とする鋸車。
(付記2)
前記溝は、深さが、前記帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下であり、幅が、該深さに対して150倍以上250倍以下のものであることを特徴とする付記1記載の鋸車。
(付記3)
間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
前記リム部は、前記帯鋸を支持する支持面を有するものであり、
前記支持面は、周方向に延在した溝を前記回転軸の軸方向に間隔をあけて複数有するものであることを特徴とする鋸車ユニット。
さらに、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記4)
上記鋸車は、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し回転軸を中心に回転する鋸車において、
前記リム部は、
前記帯鋸を支持する支持面と、
前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、該端部から前記歯縁部が突出した状態で前記帯鋸が接触するエッジと、
前記支持面と前記エッジとの間に、前記帯鋸とは非接触の非接触領域とを有するものであることを特徴としてもよい。
ここで、前記リム部は、前記回転軸の軸方向における他方側の端部に設けられ、前記帯鋸が接触するエッジと、前記支持面と該エッジとの間に、前記帯鋸とは非接触の非接触領域とを有するものであってもよい。
この鋸車によれば、前記帯鋸の、前記非接触領域に位置する部分は、前記リム部に接触しないため、該帯鋸を緊張させたときに、該帯鋸と前記エッジとの接触圧力が強まる。これによって、前記帯鋸の、前記エッジに接触する部分の緊張力も強まり、この結果、前記エッジから突出する前記歯縁部の緊張力も強まる。このため、前記帯鋸が腰入れ加工をしておらず、前記鋸車に巻き掛けたときに、該帯鋸の、前記歯縁部側の部分が、前記リム部から離れる方向に湾曲したものであっても、該歯縁部の緊張力が十分に確保され、挽き曲がりを抑えることができる。
また、上記鋸車において、前記エッジと前記非接触領域との間に、前記帯鋸が接触する接触面をさらに有するものであることが好ましい。
こうすることで、前記鋸車に巻き掛けられた帯鋸は、前記接触面にも接触するため、前記エッジと該帯鋸との接触圧力が過度に強まることがなくなり、該帯鋸の、該エッジに接触する部分の緊張力も過度に強まることが抑えられる。この結果、前記歯縁部の緊張力が強くなりすぎて刃底に割れが生じてしまうことが少なくなる。
さらに、上記鋸車において、前記リム部は、前記一方側の端部部分に設けられ周方向に延在した第1溝を有するものであり、
前記非接触領域および前記接触面は、前記第1溝の所定部位に設けられたものであり、
前記第1溝は、幅が、前記帯鋸の厚みに対して14倍以上23倍以下であり、深さが、該帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下のものであってもよい。
また、上記鋸車において、前記リム部は、前記一方側の端部部分を周方向にわたって切欠いた切欠を有するものであり、
前記非接触領域および前記接触面は、前記切欠の所定部位に設けられたものであり、
前記切欠きは、前記軸方向の長さが、前記帯鋸の厚みに対して14倍以上23倍以下であり、深さが、該帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下のものであってもよい。
こうすることで、前記帯鋸の、前記エッジに接触する部分の緊張力が適切になり、前記歯縁部の緊張力も適切にすることができる。これによって、挽き曲がりと前記帯鋸の刃底の割れをより抑えることができる。
ここで、前記第1溝は、前記帯鋸の厚みが1.20mm程度の場合に、前記幅の長さが、17mm以上27mm以下であり、深さが、0.01mm以上0.02mm以下のものであってもよい。また、前記切欠きは、前記帯鋸の厚みが1.20mm程度の場合に、前記軸方向の長さが、17mm以上27mm以下であり、深さが、0.01mm以上0.02mm以下のものであってもよい。
また、上記鋸車において、前記支持面は、周方向に延在した第2溝を前記軸方向に間隔をあけて複数有するものであることが好ましい。
前記第2溝を有することで、前記帯鋸の、前記軸方向における一方側の端部が前記回転軸側を向くように、湾曲しやすくなる。このため、前記帯鋸が腰入れ加工をしていないものであっても、該帯鋸の、前記歯縁部側の部分が、前記リム部から離れる方向に湾曲することが抑えられ、該帯鋸と前記エッジとの接触圧力が強まる。これによって、前記帯鋸の、前記エッジに接触する部分の緊張力も強まり、この結果、前記エッジから突出する前記歯縁部の緊張力も強まる。このため、前記帯鋸が腰入れ加工をしていないものであっても、挽き曲がりをより生じにくくすることができる。
さらに、上記鋸車において、前記第2溝は、深さが、前記帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下であり、幅が、該深さに対して150倍以上250倍以下のものであってもよい。
こうすることで、前記帯鋸の、前記エッジに接触する部分の緊張力がより適切になり、前記鋸歯の緊張力も適切にすることができる。これによって、挽き曲がりをより抑えることができる。
ここで、複数の前記第2溝の、前記幅の長さの合計は、前記支持面の前記軸方向の長さに対して5/100以上20/100以下のものであってもよい。また、前記第2溝は、前記帯鋸の厚みが1.20mm程度の場合に、前記幅の長さが2.5mm以上3.5mm以下であり、深さが0.01mm以上0.02mm以下のものであってもよい。
上記鋸車ユニットは、間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
前記リム部は、
前記帯鋸を支持する支持面と、
前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、前記帯鋸が接触するエッジと、
前記支持面と前記エッジとの間に、前記帯鋸とは非接触の非接触領域とを有するものであり、
前記帯鋸は、前記歯縁部が前記エッジよりも前記回転軸の軸方向に突出した状態で前記リム部に巻き掛けられ、前記エッジと前記支持面における前記一方側の端部には接触する一方、前記非接触領域には、非接触のものであることを特徴としてもよい。
この鋸車ユニットによれば、前記帯鋸は、前記非接触領域には、非接触のものであるため、該帯鋸を緊張させたときに、該帯鋸と前記エッジとの接触圧力が強まる。これによって、前記帯鋸の、前記エッジに接触する部分の緊張力も強まり、この結果、前記エッジから突出する前記歯縁部の緊張力も強まる。このため、前記帯鋸が腰入れ加工をしておらず、前記鋸車に巻き掛けたときに、該帯鋸の、前記歯縁部側の部分が、前記リム部から離れる方向に湾曲したものであっても、該歯縁部の緊張力が十分に確保され、挽き曲がりを抑えることができる。
1 帯鋸盤
2 鋸車ユニット
3 帯鋸
31 歯縁部
31a 鋸歯
32 背縁部
5a 上鋸車
5b 下鋸車
53 リム部
531 支持面
532 エッジ
533 第1溝
5331 壁部
5332 傾斜部
5332a 第1部分
5332b 第2部分
534 第2溝
5341 第2溝底部
5342 第2溝壁部
536 切欠き
5361 切欠壁部
5362 切欠底部
5362a 切欠第1部分
5362b 切欠第2側部分

Claims (3)

  1. 間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
    前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
    前記リム部は、
    前記帯鋸を支持する支持面と、
    前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、該端部から前記歯縁部が突出した状態で前記帯鋸が接触するエッジと、
    前記支持面と前記エッジとの間に設けられ、前記帯鋸とは非接触の非接触領域と
    前記エッジと前記非接触領域との間に設けられ、前記帯鋸が接触する接触面と、
    前記一方側の端部部分に設けられ周方向に延在した第1溝とを有するものであり、
    前記非接触領域および前記接触面は、前記第1溝の所定部位に設けられたものであり、
    前記第1溝は、幅が、前記帯鋸の厚みに対して14倍以上23倍以下であり、深さが、該帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下のものであることを特徴とする鋸車ユニット
  2. 間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
    前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
    前記リム部は、
    前記帯鋸を支持する支持面と、
    前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、該端部から前記歯縁部が突出した状態で前記帯鋸が接触するエッジと、
    前記支持面と前記エッジとの間に設けられ、前記帯鋸とは非接触の非接触領域と、
    前記エッジと前記非接触領域との間に設けられ、前記帯鋸が接触する接触面と、
    前記一方側の端部部分を周方向にわたって切欠いた切欠とを有するものであり、
    前記非接触領域および前記接触面は、前記切欠の所定部位に設けられたものであり、
    前記切欠きは、前記軸方向の長さが、前記帯鋸の厚みに対して14倍以上23倍以下であり、深さが、該帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下のものであることを特徴とする鋸車ユニット。
  3. 間隔をあけて配置される一対の鋸車に、周方向に複数の鋸歯が隣接する歯縁部を備えた帯鋸が巻き掛けられる鋸車ユニットにおいて、
    前記鋸車は、前記帯鋸が巻き掛けられるリム部を外周に有し厚み方向に延在する回転軸を中心に回転するものであり、
    前記リム部は、
    前記帯鋸を支持する支持面と、
    前記回転軸の軸方向における少なくとも一方側の端部に設けられ、該端部から前記歯縁部が突出した状態で前記帯鋸が接触するエッジと、
    前記支持面と前記エッジとの間に、前記帯鋸とは非接触の非接触領域とを有するものであり、
    前記支持面は、周方向に延在した第2溝を前記軸方向に間隔をあけて複数有するものであり、
    前記第2溝は、深さが、前記帯鋸の厚みに対して3/1000以上20/1000以下であり、幅が、該深さに対して150倍以上250倍以下のものであることを特徴とする鋸車ユニット。
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