JP5852742B2 - ボタン又はボタン取付具の搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボタン又はボタン取付具の搬送装置に関し、更に詳しくは、ボタン取付機のボタン取付部に対し、例えば2本のピンを有するボタン又はボタン取付具を、周方向向きを一定に調整しつつ搬送するためのボタン又はボタン取付具の搬送装置に関する。
ボタンを生地に取り付けるためのボタン取付機は、一般に、上方ダイ及び下方ダイを有するボタン取付部と、ボタン取付部の上方ダイ及び下方ダイにボタン及びボタン取付具をそれぞれ一つずつ搬送、供給する搬送部とを含む。ボタン取付部において、上方ダイに保持されたボタンと、下方ダイにセットされたボタン取付具との間に生地を配した後、上方ダイを降下させることにより、ボタン取付具の突起が生地を上方に貫通した後、上方ダイ又はボタン自体によりボタンに対し加締め付けられ、これにより、ボタンが生地に固定される。
ボタン取付具の一つのタイプとして、円形状のベース部から2本のピンが突出するもの(図2等参照)が一般的に使用されている。また、このようなボタン取付具によって生地に取り付けられるボタンの一例として、ワイヤーボタン(図1等参照)と称されるものが知られている。ワイヤーボタンは、略S字状に曲げられたワイヤー部材を含み、ワイヤー部材は、二つの湾曲部とこれら湾曲部間を直線状に連結する中央部とを有する。ワイヤーボタンを2本のピンを有するボタン取付具を用いて生地に取り付ける場合、上述したボタン取付機のボタン取付部において、ボタン取付具の2本のピンを、生地に次いでワイヤーボタンの底部に貫通させた後、上方ダイによりワイヤー部材の中央部に上方から巻き付くように相互方向にJ字状に加締める(図4参照)。そのため、生地への取り付け時において、ワイヤーボタンのワイヤー部材の中央部とボタン取付具の2本のピン間を結ぶ方向とが直交するようにワイヤーボタン及びボタン取付具の周方向向きを調整する必要がある。また、偏心位置に凸部を有するボタンやボタン取付具も知られている。
ボタン取付機のボタン又はボタン取付具の搬送部においてボタンやボタン取付具の周方向向きを調整する技術は、例えば米国特許第2,292,223号や実公平3−51302号に開示されている。これらは、ボタン等の周方向の一箇所に凸状の目印を設け、この目印を一定の周方向位置に合わせるものである。そのため、ボタン等に、本来不要な目印を付加する必要がある。また、目印を一定の周方向位置に合わせるためにはボタン等を最大180度回転させる必要がある。このような技術は、上述した2本のピンを有するボタン取付具等の最大90度の回転で済むボタン取付具等には適用できない。そのため、2本のピンを有するボタン取付具の調整は、作業者が手動で行っているのが現状である。
米国特許第2,292,223号明細書 実公平3−51302号公報
本発明の課題は、例えば2本のピンや偏心位置に凸部を有するボタン又はボタン取付具の周方向向きを自動的に一定に調整することができ、位置合わせのための目印を別途付加する必要のないボタン又はボタン取付具の搬送装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明によれば、円形状のベース部と、ベース部から突出する突起とを有するボタン又はボタン取付具をボタン取付部に搬送するためのボタン又はボタン取付具の搬送装置であって、前記ボタン又はボタン取付具を上下姿勢を一定のまま通過させるための搬送路と、前記ボタン又はボタン取付具を搬送路の上流側から下流側へと移動させるための移動部材と、前記搬送路を移動中のボタン又はボタン取付具の周方向向きを一定の所定周方向向きに調整するための調整機構とを備え、前記調整機構は、前記所定周方向向きから周方向にずれているボタン又はボタン取付具のベース部に接触することにより、ボタン又はボタン取付具を前記所定周方向向きに向かう回転を与える回転付与部材と、前記搬送路の一側面との間で突起を前記所定周方向向きに拘束可能な初期位置に位置するように弾性部材によって付勢され、前記所定周方向向きでない突起に接触することにより、前記初期位置から前記弾性部材の付勢に抗して前記一側面から離れる方向に変位する拘束部材とを含み、前記拘束部材は搬送路の他側面を有するボタン又はボタン取付具の搬送装置が提供される。
本発明に係るボタン又はボタン取付具の搬送装置は、主として、周方向に90度回転するとベース部に対する突起の位置もしくは姿勢が変化するボタン又はボタン取付具をボタン取付部に搬送するものである。周方向に90度回転するとベース部に対する突起の位置もしくは姿勢が変化するボタン又はボタン取付具の例としては、例えば、突起として2本のピンを有するボタン又はボタン取付具、ベース部の偏心位置から突起が突出するボタン、突起の水平断面形状が長円もしくは楕円であるボタン又はボタン取付具等を挙げることができる。
本発明では、ボタン又はボタン取付具が搬送路の上流側で周方向向きが所定周方向向きからずれていると(ずれは周方向に最大90度である)、調整機構によって所定周方向向きに正されて下流側のボタン取付部に送られる。調整機構は、所定周方向向きから周方向に最大90度ずれたボタン又はボタン取付具のベース部に回転付与部材により周方向に回転を与え、その突起を搬送路の一側面と拘束部材の他側面との間で所定周方向向きに拘束することにより、ボタン又はボタン取付具を所定周方向向きに調整することができる。
回転付与部材は、ボタン又はボタン取付具が所定周方向向きから周方向に最もずれた90度の場合、そのベース部に確実に接触して回転を与えるが、回転付与部材はずれが90度以下のベース部に接触して回転を与えることができる。回転付与部材が接触可能となるボタン又はボタン取付具の所定周方向向きからのずれの範囲は、上限が最大の90度であり、下限は突起の形態や調整機構の拘束部材の機能に応じて90度〜0度付近(所定周方向向きである0度は含まない)まで設定することができる。回転付与部材は、設定範囲の下限に対応する初期位置から、ずれが設定範囲内の突起に接触することにより、上限側へと弾性部材の付勢に抗して変位するように構成することができる。
拘束部材は、初期位置においてボタン又はボタン取付具の突起を搬送路の一側面と拘束部材の他側面との間で所定周方向向きに拘束することができる。拘束部材は、所定周方向向きから周方向にずれているボタン又はボタン取付具の突起に他側面が接触することにより、初期位置から弾性部材の付勢に抗して一側面から離れる方向に変位するが、この時に生じる初期位置への復元力により突起を他側面により一側面側へと弾性的に押圧しつつ初期位置に復帰する。
本発明の一実施形態において、前記突起は、ボタン取付具又はボタンの2本のピンであり、前記所定周方向向きとは、前記2本のピン間を結ぶ方向(ピン間方向)が搬送路の搬送方向に沿う。この場合、調整機構の回転付与部材は、ピン間方向が搬送方向からずれている(最大90度)ボタン取付具等のベース部に接触して回転を与える。また、拘束部材は、2本のピンのうちの搬送路の一側面から離れている一方のピンと他側面が接触して初期位置から変位した後、該一方のピンを他側面で搬送路の一側面側に押圧しつつ初期位置に復帰してピン間方向を搬送路に合わせる。
本発明の一実施形態において、前記拘束部材は、前記他側面の前記搬送路の上流側に隣接する導入面を有し、前記導入面は、前記初期位置において前記一側面に対し下流側へと近付くように傾斜する。この場合、所定周方向向きから周方向にずれたボタン又はボタン取付具の突起は、拘束部材の導入面に接しながら搬送路の一側面と拘束部材の他側面との間に導入される。
本発明の一実施形態において、前記突起は、ボタンの、ベース部の偏心位置から突出する凸部であり、前記所定周方向向きとは、前記凸部の中心とベース部の中心との間を結ぶ方向(偏心方向)が搬送路の搬送方向に沿う。この場合、調整機構の回転付与部材は、偏心方向が搬送方向からずれている(最大90度)ボタンのベース部に接触して回転を与える。また、拘束部材は、凸部と他側面が接触して初期位置から変位した後、凸部を他側面で搬送路の一側面側に押圧しつつ初期位置に復帰して偏心方向を搬送路に合わせる。
本発明に係るボタン又はボタン取付具の搬送装置では、例えば2本のピンや偏心位置に凸部を有するボタン又はボタン取付具の周方向向きを、べース部を回転させるための回転付与部材と突起を所定周方向向きに拘束するための拘束部材とを含む調整機構により、自動的に一定に調整することができる。また、位置合わせのための目印をボタン又はボタン取付具に別途付加する必要はない。
図1(a)は、ボタン(ワイヤーボタン)の上面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。 図2(a)は、ボタン取付具の上面図であり、図2(b)はボタン取付具の一部断面説明図である。 図3は、ボタンをボタン取付具で生地に取り付ける直前の状態を示す断面説明図である。 図4は、ボタンをボタン取付具で生地に取り付けた状態を示す断面説明図である。 図5は、ボタン取付機の全体を概略的に示す正面図である。 図6は、ボタン取付機の概略側面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る取付具搬送部の部分上面図である。 図8は、図7のB−B線断面図である。 図9は、図8のC−C線矢視側面図である。 図10は、所定周方向向きから周方向に90度ずれているボタン取付具が第1可動板に到達した時点の部分上面図である。 図11は、図10のD−D線断面図である。 図12は、ボタン取付具が所定周方向向きに調整された状態を示す部分上面図である。 図13は、図12のE−E線断面図である。 図14は、ボタン搬送部の断面説明図である。 図15は、2本のピンを有するボタン取付具で生地に取り付けられるボタンの別の例を示す断面図である。 図16は、図15のボタンを生地に取り付けた状態を示す断面図である。 図17は、偏心位置に凸部を有するボタンの上面図である。 図18は、図17のボタンを生地に取り付けた状態を示す断面図である。 図19は、本発明の別の実施形態に係るボタン搬送部の部分上面図である。 図20はボタン搬送部の断面図であり、ボタンは偏心方向が搬送方向に直交している。 図21はボタン搬送部の断面図であり、ボタンは所定周方向向きにある。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しつつ説明するが、本発明はそれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び均等の範囲内で適宜変更等がなされ得る。図1(a)は、ワイヤーボタン(以下単に「ボタン」という)10の上面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。ボタン10は、衣服等に取り付けられる略円板状の金属製のボタンであり、板状の表部材11及び裏部材12と、表裏部材11、12間に配置される、線材を略S字状に曲げてなるワイヤー部材13とから構成される。表部材11は、円形の開口14を中央に規定する円環部11aと、円環部11aの半径方向外側端から下方(ボタン10について、上下方向は図1(b)の紙面に基づく)にC字状に湾曲する表側連結部11bとを含む。円環部11aは、開口14との境界から半径方向外側端へと上方にわずかに高くなるように傾斜する。裏部材12は、ワイヤー部材13が配置される、中央で円形状に下方に窪むワイヤー配置部12aと、ワイヤー配置部12aから半径方向外側にほぼ水平に延びる外周部12bと、外周部12bの半径方向外側端から半径方向外側かつ上方に曲げられて、表側連結部11bと連結する裏側連結部12cとを含む。ワイヤー配置部12aの内径は、表部材11の開口14の直径よりもわずかに大きい。また、ワイヤー配置部12aの底部は水平であり、外周部12bからワイヤー配置部12aの底部までの深さは、ワイヤー部材13の直径よりもわずかに小さい。そのため、ワイヤー配置部12aに置かれたワイヤー部材13の上方部分は、外周部12bよりも上方にわずかに突出する。この突出したワイヤー部材13の上方部分の一部が表部材11の円環部11aの半径方向内側端部によりワイヤー配置部12aの底部に対し押さえ付けられる。これにより、ワイヤー部材13が表裏部材11、12間のワイヤー配置部12aに固定される。
ワイヤー部材13は、ワイヤー配置部12aの周側面に沿って延びる図1の紙面左右二つの湾曲部13aと、ワイヤー配置部12aを2分割するように直線状に延び、一方の湾曲部13aの一端とこの一端とは直径方向半対側にある他方の湾曲部13aの一端とを連結する中央部13bとを有する。各湾曲部13aは、約170度の角度範囲にわたる。図1において、表部材11の開口14から湾曲部13aの半径方向内側部分が見えるが、湾曲部13aの半径方向外側部分は表部材11の円環部11aに隠れて見えない。そのため、湾曲部13aは中央部13bよりも細く見える。
図2(a)は、上述したボタン10を生地1(図3等参照)に取り付けるためのボタン取付具(以下単に「取付具」ともいう)20の上面図であり、図2(b)は取付具20の一部断面説明図である。取付具20は、円板状のベース部21と、ベース部21から上方(上下は図2(b)の紙面に基づく)に互いに平行に突出する突起としての2本のピン22とを含む。取付具20は、ピン22とベース部21のベースコア21aとを一体に形成する合成樹脂製又は金属製の取付具本体20aと、取付具本体20aのベースコア21aに下方から被せる金属製のキャップ20bとから構成される。このような2本のピン22を有する取付具20は、中央にピンが1本のみの取付具(図示せず)とは異なり、周方向に90度回転すると、ベース部21に対するピン22の位置もしくは姿勢が変わる。
図3は、ボタン10を取付具20で生地1に取り付ける直前の状態を示す断面説明図であり、図4はその取り付け完了状態である。ボタン10の生地1への取り付けは、後述するボタン取付機100のボタン取付部110で次のように行われる。取り付けに当たり、ボタン10はボタン取付部110の上方ダイ30に保持され、取付具20はボタン取付部110の下方ダイ40に支持される。更に、上方のボタン10と下方の取付具20との間に生地1を配した後、上方ダイ30を降下させる。これにより、取付具20のピン22が生地1を上方に貫通し、次いで、ボタン10の裏部材12におけるワイヤー配置部12aの底部を貫通した後、上方ダイ30のパンチ(図示せず)によって加締められる。この時、2本のピン22は、パンチにより、ワイヤー部材13の中央部13bに上方から巻き付くように相互方向にJ字状に曲げられる(図4参照)。これにより、ボタン10が生地1に固定される。この際、裏部材11bを貫通する2本のピン22のうちの一方は図4の紙面左方の湾曲部13aと中央部13bとの間を通って開口14から上方に突出し、他方のピン22は図4の紙面右方の湾曲部13aと中央部13bとの間を通って開口14から突出する。そのため、生地1への取り付け時におけるボタン10とボタン取付具20の位置関係は、両者を同心状に配置するのみならず、ボタン10のワイヤー部材13の中央部13bの長手方向と取付具20の2本のピン22間を結ぶ方向(以下「ピン間方向」という)とが直交するようにボタン10及び取付具20の周方向向きもしくは周方向位置を調整する必要がある。このようなボタン10及び取付具20の周方向における位置合わせは後述するボタン取付機100の搬送部120で行われる。
図5は、ボタン取付機100の全体を概略的に示す正面図であり、図6はボタン取付機100の概略側面図である。ボタン取付機100は、上述した上方ダイ30及び下方ダイ40を含むボタン取付部110と、ボタン取付部110に対し、ボタン10及び取付具20をそれぞれ一つずつ搬送、供給する搬送部120と、多数のボタン10及び取付具20がそれぞれ収容されるボタンホッパー150A及び取付具ホッパー150Bと、ボタンホッパー150A及び取付具ホッパー150Bから下方に延び、ボタンホッパー150A及び取付具ホッパー150Bから搬送部120へとボタン10及び取付具20をそれぞれ供給するボタンシュート151A及び取付具シュート151Bとを備える。搬送部120は、ボタンシュート151Aから受け取ったボタン10を上方ダイ30へと水平方向に搬送する上方のボタン搬送部120Aと、取付具シュート151Bから受け取った取付具20を下方ダイ40へと水平方向に搬送する下方の取付具搬送部120Bとを含む。
取付具搬送部120Bは、本発明に係るボタン又はボタン取付具の搬送装置の実施形態の一つである。図7は、取付具搬送部120Bの部分上面図、図8は図7のB−B線断面図、図9は図8のC−C線矢視側面図である。取付具搬送部120Bは、図8の紙面左方(図7の紙面において上方)の調整側部130と、図8の紙面右方(図7の紙面において下方)のブロック側部121と、調整側部130とブロック側部121との間に設定される、取付具20を直線状に通過させるための搬送路122と、取付具シュート151Bから搬送路122の上流側(図7及び9の紙面における右方)で受け取った取付具20を搬送路122の下流側(図7及び9の紙面における左方)であるボタン取付部110の下方ダイ40へと押して移動させるための移動部材としてのプッシャー123とを備える。プッシャー123は図7及び9において初期状態にある。取付具20は、取付具シュート151Bから搬送路122の上流側に対し、ベース部21が下方でかつ各ピン22の先端が上方を向く上下姿勢(図9参照)で供給される。この取付具20の上下姿勢は搬送路122の移動中ずっと保たれる。他方、取付具シュート151Bから搬送路123に供給された取付具20の周方向向きはばらばらである。このばらばらの取付具20の周方向向きが、詳しくは後述するが、搬送路123の移動中に取付具20のピン間方向が搬送路122の長手方向(以下「搬送方向」という)に沿う一定の周方向向き(以下「所定周方向向き」という)に調整される。このことから調整機構とも言う。
図8を参照して、ブロック側部121は、取付具20のピン22の側部を受け得る上方の垂直な上方側面121aと、上方側面121aの下端から右方(ブロック側部121について、左右は図8の紙面に基づく)に矩形状に引っ込む、取付具20のベース部21の一部を受け入れるガイド溝121bと、ガイド溝121bから下方に垂直に延びる下方側面121cとを有する。ガイド溝121bは、それぞれ水平なガイド上面121ba及びガイド下面121bbと垂直なガイド右側面121bcとを含む。ブロック側部121の上方側面121aは、搬送路122の一側面121aでもある。ガイド上下面121ba、121bb間の間隔は、干渉を防ぐため取付具20のベース部21の厚さの約2倍である。ガイド右側面121bcは、所定周方向向きの取付具20(図13参照)のベース部21が接しない程度の右方に設けられる。つまり、上方側面121aからガイド右側面121bcまでの寸法は、ピン22の外側面からベース部21の外側面までの寸法よりも大きい。更に、下面121bbは、所定周方向向きに対し周方向に90度ずれた向き(図11参照)の取付具20のベース部21を支持することができる。
調整側部130は、静止的に配置される上板131及び、上板131よりも厚い底板132と、上板131と底板132との間に変位可能に配置される、底板132上の第1可動板133及び、上板131と第1可動板133との間の、第1可動板133よりも厚い第2可動板140とを備える。第1可動板133は、回転付与部材133とも呼ぶ。回転付与部材133は、所定周方向向きから周方向に90度ずれているボタン60のベース部21に接触して摩擦を与えることにより、ボタン60を所定周方向向きに向かう回転を与える。第2可動板140は、拘束部材140とも呼ぶ。拘束部材140は、搬送路122の一側面121aとの間で取付具20のピン22を所定周方向向きに拘束可能である。ここで、拘束可能とは、所定方向向きとなったピン22を、その方向で維持できることを言う。上板131及び底板132は、右方(調整側部130について、左右は図8の紙面に基づく)すなわちブロック側部121側に、垂直な端面131a、132aを有する。これらの端面131a、132aのうち、底板132の端面132aとブロック側部121の下方側面121cとの間にプッシャー123の一部が入り込み、搬送方向へ移動の際のガイドとなる。第1及び第2可動板133、140は、弾性部材としてのばね138、139(図8参照)によってそれぞれ独立に右方すなわちブロック側部121側に付勢される。第1及び第2可動板133、140それぞれが右方に最大に変位した位置(以下それぞれ「初期位置」という)が図8、13等に示される。第1可動板133は、右方の先端部133aと先端部133aから下方に段状に厚くなる左方の基端部133bとを有し、第1可動板133の下面側の先端部133aと基端部133bとの境界に段部133cが形成される。先端部133aの厚さ及び上下位置は、ブロック側部121のガイド溝121bのそれらに一致する。先端部133aの右方の端面134は、下方へと左方にわずかに傾斜し、また、端面134には、その摩擦係数を高めるために細かい凹凸もしくはジグザグが付されている。以下、第1可動板133の端面134を「粗面134」という。底板132は、右方の先端部132bと先端部132bから下方に段状に薄くなる左方の基端部132cとを有し、底板132の上面側の先端部132bと基端部132cとの境界に段部132dが形成される。先端部132bの厚さ及び上下位置は、ブロック側部121の下方側面121cのそれらに一致する。弾性部材により右方に付勢される第1可動板133は段部133cが底板132の段部132dに突き当たることにより、それ以上右方には変位不可となって初期位置に保たれる。第2可動板140は、垂直な右方の端面141を有し、また、第2可動板140の下面の上下位置は、ブロック側部121のガイド溝121bのガイド上面121baに一致する。なお、第2可動板140の右方の端面141は、前述した搬送路122の一側面121aに対向して配置され、実質的に一側面121aに平行な他側面141bを有する。一側面121aと他側面141bとの間の寸法は、ピン間方向が搬送方向に沿ったピン22の寸法よりも大きい。
第2可動板140は、前記他側面141bの搬送路122の上流側に隣接する導入面141aを有し、導入面141aは、前記初期位置において前記一側面121aに対し下流側へと近付くように傾斜する。第2可動板140の端面141は、図7から分かるように、上流側(図7の紙面右方)から下流側へと搬送路122の幅(図7の紙面において搬送路122の上下間隔)を次第に狭めるように形成される。そのため、他側面141bの搬送路122の上流側に隣接して、ブロック側部121の上方側面121aに対し、搬送路122の下流側へと近づくように傾斜する導入面141aを有する。換言すると、導入面141aの搬送路122の下流側に隣接して、ブロック側部121の上方側面121aに対し実質的に平行な他側面141bを有する。この他側面141bを拘束面141bとも呼び、拘束面(他側面)141bと、上方側面(一側面)121aとの間で、ピン22を拘束可能とする。ここで拘束可能とは、所定方向向きとなったピン22を、その方向で維持できることを言う。導入面141aは上方側面121aもしくは搬送方向に対し約30度で傾斜する。ここで、導入面141aとは、プッシャー123により搬送された際に、取付具20のピン22が一側面121aと拘束面141bとの間に入り込むように誘い込む面である。拘束面141bは、初期位置(図8及び13参照)において、ブロック側部121の上方側面121aから、取付具20のピン22の直径をわずかに上回る間隔だけ離れている。図9を参照して、第2可動板140は、導入面141aに対応する部分が第1可動板133よりも上流側に拡張している。なお、第1可動板133の上流側端は、第2可動板の導入面141aと拘束面141bとの境界付近にある。第1可動板133の粗面134は、第2可動板140の拘束面141b及び底板132の右方端面よりも図8の紙面左方に常に引っ込んでおり、第1可動板133の粗面134と第2可動板140の底面と底板132の先端部132aの上面との間に、取付具20のベース部21の一部を通すガイド部135が形成される。初期位置の第1可動板133の粗面134は、所定周方向向きにある取付具20のベース部21とは接しない(図13参照)。つまり、ピン間方向が搬送方向に沿った前記所定周方向向きの取付具20にて、そのベース部材21の外周と、第1可動板133の粗面134との間には、隙間が存在しており、これにより、所定方向向きの取付具20が搬送される際には、第1可動板133との接触が起こらないので、再びピン間方向を変える力が発生せず、所定方向向きを維持した状態での搬送が好適にできる。また、第1可動板133が常に接触しないため、すり傷が生じることを防止できる。
図7を参照して、ブロック側部121の上方側面121aは、搬送方向に平行な上流側上方側面121aaと、搬送方向に平行で、上流側上方側面121aaよりもわずかに調整側部130に近付く下流側上方側面121abと、上流側上方側面121aaと下流側上方側面121abとの間をなだらかに連結する連結側面121acとを有する。連結側面121acは、第2可動板140の導入面141aと拘束面141bとの境界よりも若干下流側にある。調整側部130の上板131の端面131aは、第2可動板140よりも上流側の、搬送方向に平行な上流側端面131aaと、搬送方向に平行で、上流側端面131aaよりもわずかにブロック側部121から離れる中間端面131abと、第2可動板140の下流側で、搬送方向に平行でかつ上流側端面131aa及び中間端面131abよりもブロック側部121に近付く下流側端面131acと、上流側端面131aaと中間端面131abとの間をなだらかに連結する連結端面131adと、中間端面131abの下流側端と下流側端面131acの上流側端との間を、下流側かつブロック側部121側へと斜めに連結する第2連結端面131aeとを有する。第2連結端面131aeは、搬送方向に対し約45度で傾斜する。下流側端面131acは、初期位置にある第2可動板140の拘束面141bとほぼ面一である。調整側部130の下板132の端面132aは、図8の紙面左右方向位置が搬送方向において一定であり、初期位置にある第2可動板140の拘束面141bよりも図8の紙面左方にある。ブロック側部121の下方側面121cも図8の紙面左右方向位置が搬送方向において一定であり、下流側上方側面121abよりも図8の紙面右方にある。
次に、ボタン取付機100において、取付具搬送部120Bにより取付具20をボタン取付部110の下方ダイ40に搬送する工程について説明する。取付具20は、取付部ホッパー150Bから取付部シュート151Bを介して取付具搬送部120Bの搬送路122における上流側に供給される(図9参照)。この時点での取付具20の周方向位置はばらばらである。次いで、プッシャー123が作動して取付具20を搬送路122の下流側に押して移動させることにより、取付具20は下方ダイ40に供給される。取付具20は、搬送路122の移動中に以下に詳述するように調整側部130等によって周方向向きが所定周方向向きに調整される。図9に示す取付具20は、ピン間方向が搬送方向に直交する周方向向きであり、この向きの所定周方向向きからのずれは最大の周方向90度である。以下、このように周方向に最もずれた取付具20を所定周方向向きに正す例を説明する。
搬送路122の上流側に、所定周方向向きから周方向に最もずれた状態で供給された取付具20は、プッシャー123に押されて搬送路122を移動する際、ベース部21が調整側部130のガイド部135及びブロック側部121のガイド溝121bにガイドされ、調整側部130の底板132の先端部132aの上面とガイド溝121bのガイド下面121bb上をスライドする。そして、取付具20は、図10の紙面上方のピン22(以下「第1ピン22a」という)が調整側部130の初期位置(図10の破線参照)にある第2可動板140の導入面141aに突き当たり、これにより、第2可動板140が初期位置から弾性部材の付勢に抗して図1の紙面上方かつやや左方へと引っ込む。初期位置から変位した第2可動板140には復帰位置に復帰しようとする弾性的な復元力が生じるため、第2可動板140は第1ピン22aをブロック側部121側に押す。そのため、図10の紙面下方のピン(以下「第2ピン22b」という)は、図11に示すようにブロック側部121の上方側面121a(上流側上方側面121aa)に受け止められる。すなわち、この時、取付具20の第1ピン21aは第2可動板140の導入面141aに接し、第2ピン22bはブロック側部121の上方側面121aに接している。次いで、取付具20は、ピン間方向が搬送方向に直交した状態のまま第2可動板140の拘束面141b及び第1可動板133に対応する領域に入る。この際、第2可動板140の導入面141aが搬送方向に対し傾斜しているため、第1ピン22aの導入面141aから拘束面141bへの受け渡しはスムーズに行われる。
図10は、取付具20が第2可動板140の導入面141a及び第1可動板133に到達した時点の部分上面図であり、図11は図10のD−D線断面図である。第2可動板140の拘束面141bに対応する領域に入った直後の取付具20は、ピン間方向が搬送方向と直交したままである。この時、図11に示すように、第1ピン22aが拘束面141bに接して第2可動板140は初期位置から変位しており、そのため、第2可動板140は初期位置に復帰しようとして第1ピン22aをブロック側部121側に押し、第2ピン22bはブロック側部121の上方側面121aに受け止められている。この時の取付具20のベース部21の中心は、第1及び第2ピン22a、22b間の中間にあり、所定周方向向きの取付具20(図13参照)の中心位置に比べ、ブロック側部121から離れている。そのため、ベース部21が、第1可動板133の図11紙面右方にあるガイド部135に左方に比較的深く入り込み、直前まで初期位置にあった第1可動板133の粗面134に接触しつつ第1可動板133を図11紙面左方に押す。これにより、第1可動板133は初期位置から弾性部材の付勢に抗して図11の紙面左方に変位し、第1可動板133の段部133cが底板132の段部132dから離れる。他方、ベース部31が粗面134と接した取付具20には、粗面134から摩擦を受けて、図10の紙面時計回り方向への回転が生じる。これにより、ピン間方向が搬送路方向に対し斜めになると、初期位置に復帰しようとしている第2可動板140の拘束面141bが第1ピン22aをブロック側部121の上方側面121a側に押圧する。これにより、図12に示すように、第1ピン22aが第2ピン22bの上流側で第2ピン22bと搬送方向に整合し、取付具20は、ピン間方向が搬送方向に沿う所定周方向位置となる。この状態で第1及び第2可動板133、140は初期位置に復帰する。その後、取付具20は、2本のピン22が第2可動板140の拘束面141bとブロック側部121の上方側面121a(下流側上方側面121ab)との間で所定周方向向きに拘束されたまま搬送路122の下流側に送られる。
以上の説明では、周方向向きから周方向に90度ずれた状態の取付具20を所定周方向向きに正す例を挙げたが、周方向向きからのずれが90度未満の取付具20も同様に所定周方向向きに調整される。なお、周方向向きからのずれが比較的小さい場合は、ピン間方向が搬送方向に対し斜めであるため、第1可動板133からの摩擦による回転を受けなくても、第2可動板140によるブロック側部121側への押圧のみで取付具20は所定周方向向きに調整され得る。
図14は、ボタン搬送部120Aの断面説明図である。ボタン搬送部120Aは、ボタン10の搬送路に沿って移動可能なプッシャー本体160と、プッシャー本体160に対し軸部162を介して支持され、移動体160から図14の紙面左方(搬送方向下流側)に突き出る棒状の保持具161とを備える。保持具161の図14紙面左方端部には、ボタン10のワイヤー部材13の中央部13bを下方から保持することができるワイヤー保持部161aを有する。保持具161は、図示しないばね等の弾性部材によりワイヤー保持部161aが持ち上げられる方向に付勢され、プッシャー本体160のストッパー面163によって上方への変位がほぼ水平位置に制限される。ボタン10は、図示しない搬送路の摩擦付与面と接触して回転し、ワイヤー部材13の中央部13bが搬送方向と直交すると保持具161のワイヤー保持具161aが上方に変位してワイヤー部材13の中央部13bを保持するように構成される。
図15は、上述したボタン取付具20によって生地1に取り付けられるボタンの別の例である。このボタン50は、円柱状の胴部51と胴部51の図15紙面上方で拡径する円板状の頭部52とを含む。また、ボタン50は、外殻部材50aと、外殻部材50a内に収容されるコア部材50bとから構成される。外殻部材50aは、頭部52の下面、胴部51の周側面及び底面51bをなすシェル50aaと、頭部52の上面側を覆うキャップ50abとからなる。コア部材50bは、胴部51に対応するコア胴部50baと、頭部52に対応するコア頭部50bbとを含む。コア胴部50baの下端は、シェル50aaの底面51bから若干離される。更に、コア胴部50baの底部には、取付具20のピン22を加締めるための、上方に窪む凹部53が設けられる。シェル50aaの底面51bには、取付具20の2本のピン22を受ける上方にわずかに窪む環状溝54が形成される。ボタン50を生地1に取り付ける場合、生地1を上方に貫通し、次いで環状溝54からシェル50aaの底面51bを貫通した取付具20の2本のピン22を、凹部53で相互方向にJ字状に湾曲させる(図16参照)。このようなボタン50は、頭部52の表面にロゴ等が表示してあると、周方向向きを一定にして衣服等に取り付ける必要が生じる。この場合、ボタン50に対する取付具20の周方向向きも一定に調整することが好ましく、そのために、上述した取付具搬送部120Bが使用される。
以上では、ボタン取付具20の周方向向きを調整する例を挙げたが、次に、ボタンの周方向向きを調整する例を説明する。図17及び18に示すボタン60は、一枚の金属板から形成され、円板状のベース部61と、ベース部61の中心から偏心した位置にて上方に突出する突起としての外周円形の凸部62とを備える。凸部62の直径は、ベース部61から図18紙面上方へとまず拡大した後に縮小に転じる。ボタン60は、凸部が中心にあるものとは異なり、周方向に90度回転すると、ベース部61に対する凸部62の位置が変わる。図18は、ボタン60をボタン取付具70を用いて生地1に取り付けた状態を示す。ボタン取付具70は、円板状のベース部71と、ベース部71の中心部から突出するポスト72(図18において加締められた状態で示される)とを有する。ボタン60の生地1への取り付けは、生地1に貫通させた取付具70のポスト72をボタン60の凸部62の内側空間に受け入れて加締めることによって行われる。
図19は、ボタン60をボタン取付機のボタン取付部に搬送するためのボタン搬送部170の部分上面図であり、ボタン搬送部170は、ボタン取付機100の搬送部120に設置することができる。図20はボタン搬送部170の断面図である。ボタン搬送部170は、図20の紙面左方(図19の紙面において上方)の調整側部180と、図20の紙面右方(図19の紙面において下方)のブロック側部171と、調整側部180とブロック側部171との間の搬送路172と、移動部材としてのプッシャー173とを備える。搬送路172の上流側に供給されたボタン60は凸部62が上を向き、上下姿勢が一定であるが、周方向向きはばらばらであり、搬送路173の移動中にボタン60の凸部62の中心とベース部61の中心との間を結ぶ方向(以下「偏心方向」という)が搬送方向に沿う一定の周方向向きに調整される。
図20を参照して、ブロック側部171は、ボタン80の凸部82の側部を受け得る上方の垂直な上方側面(搬送路の一側面)171aと、上方側面171aの下端から図20紙面右方に矩形状に引っ込む、ボタン80のベース部81の一部を受け入れるガイド溝171bと、ガイド溝171bから下方に垂直に延びる下方側面171cとを有する。ブロック側部171は、ボタン20のピン22の側部を受け得る上方の垂直な上方側面(搬送路の一側面)171aと、上方側面171aの下端から図20紙面右方に矩形状に引っ込むガイド溝171bと、ガイド溝171bから下方に垂直に延びる下方側面171cとを有する。
調整側部180は、上板181と、底板182と、底板182上の第1可動板(回転付与部材)183と、上板181と第1可動板183との間の第2可動板(拘束部材)190とを備える。第1及び第2可動板183、190は、図示しないばね等の弾性部材によってそれぞれ独立にブロック側部171側の各初期位置(図21参照)まで付勢される。第1可動板183は下面側に段部183cを有し、底板182は上面側に段部182dを有する。第1可動板183は弾性部材により図20紙面右方に付勢され、段部183cが底板182の段部182dに突き当たることにより、それ以上右方には変位不可となって初期位置に保たれる。第1可動板183の図20紙面右方の端面(以下「粗面」)184は、下方へと左方にわずかに傾斜し、また、粗面184には細かい凹凸もしくはジグザグが付されている。第2可動板190は、垂直な図20紙面右方の端面(搬送路の他側面)191を有し、下流側へと搬送路172の幅(図19の紙面上下間隔)を次第に狭めるようにブロック側部171の上方側面171aに対し傾斜する導入面191aと、導入面191aの下流側に隣接し、ブロック側部171の上方側面171aに対し平行な拘束面191bとを含む。第1可動板183の粗面184は、第2可動板190の拘束面191b及び底板182の右方端面よりも図20の紙面左方に常に引っ込んでおり、第1可動板183の粗面184と第2可動板190の底面と底板182の上面との間に、ボタン60のベース部61の一部を通すガイド部185が形成される。
ボタン搬送部170の搬送路172における上流側に供給されたボタン60は、プッシャー173により搬送路172の下流側に押して移動させられ、この移動中に調整側部180等によって偏心方向が搬送方向に沿うように所定方向向き(図21参照)に調整される。図19及び20において、ボタン60の凸部62は所定方向向きから図19紙面反時計回り方向に90度ずれている。このボタン60は、初期位置にある第2可動板190の導入面191aに突き当たり、第2可動板190を初期位置から図20紙面左方へと引っ込ませる。次いで、ボタン60は、偏心方向が搬送方向に直交した状態のまま第2可動板190の拘束面191b及び第1可動板183に対応する領域に入り、ベース部61が第1可動板183の粗面184に接触して、図19の紙面時計回り方向に回転する。そして、偏心方向が搬送路方向に沿った状態のボタン60の凸部62が第2可動板190の拘束面191bとブロック側部171の上方側面171aとの間で保たれた、この状態でボタン60は搬送路172の下流側に送られる。
10 ワイヤーボタン(ボタン)
20 ボタン取付具
21 ベース部
22 ピン(突起)
60 ボタン
61 ベース部
62 凸部(突起)
100 ボタン取付機
110 ボタン取付部
120 搬送部
120B 取付具搬送部
170 ボタン搬送部
121、171 ブロック側部
121a、171a 上方側面(搬送路の一側面)
121b、171b ガイド溝
122、172 搬送路
123、173 プッシャー(移動部材)
130、180 調整側部
133、183 第1可動板(回転付与部材)
134、184 第1可動板の粗面
138、139 ばね(弾性部材)
140、190 第2可動板(拘束部材)
141a、191a 導入面
141b、191b 拘束面(搬送路の他側面)

Claims (4)

  1. 円形状のベース部(21、61)と、ベース部(21、61)から突出する突起(22、62)とを有するボタン(60)又はボタン取付具(20)をボタン取付部(110)に搬送するためのボタン又はボタン取付具の搬送装置であって、
    前記ボタン(60)又はボタン取付具(20)を上下姿勢を一定のまま通過させるための搬送路(122、172)と、
    前記ボタン(60)又はボタン取付具(20)を搬送路(122、172)の上流側から下流側へと移動させるための移動部材(123、173)と、
    前記搬送路(122、172)を移動中のボタン(60)又はボタン取付具(20)の周方向向きを一定の所定周方向向きに調整するための調整機構とを備え、
    前記調整機構は、前記所定周方向向きから周方向にずれているボタン(60)又はボタン取付具(20)のベース部(21、61)に接触することにより、ボタン(60)又はボタン取付具(20)を前記所定周方向向きに向かう回転を与える回転付与部材(133、183)と、
    前記搬送路(122、172)の一側面(121a、171a)との間で突起(22、62)を前記所定周方向向きに拘束可能な初期位置に位置するように弾性部材(138)によって付勢され、前記所定周方向向きでない突起(22、62)に接触することにより、前記初期位置から前記弾性部材の付勢に抗して前記一側面(121a、171a)から離れる方向に変位する拘束部材(140、190)とを含み、前記拘束部材(140、190)は搬送路(122、172)の他側面(141b、191b)を有するボタン又はボタン取付具の搬送装置。
  2. 前記突起は、ボタン取付具(20)又はボタンの2本のピン(22)であり、前記所定周方向向きとは、前記2本のピン(22)間を結ぶ方向が搬送路の搬送方向に沿う請求項1記載のボタン又はボタン取付具の搬送装置。
  3. 前記拘束部材(140、190)は、前記他側面(141b、191b)の前記搬送路(122、172)の上流側に隣接する導入面(141a、191a)を有し、前記導入面(141a、191a)は、前記初期位置において前記一側面(121a、171a)に対し下流側へと近付くように傾斜する請求項1又は2記載のボタン又はボタン取付具の搬送装置。
  4. 前記突起は、ボタン(60)の、ベース部(61)の偏心位置から突出する凸部(62)であり、前記所定周方向向きとは、前記凸部(62)の中心とベース部(61)の中心との間を結ぶ方向が搬送路の搬送方向に沿う請求項1記載のボタン又はボタン取付具の搬送装置。
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