JP5852477B2 - レールの防音装置 - Google Patents

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Description

この発明は、レールの防音装置に関し、特に、防音部材をレールに固定するための固定具を備えたレールの防音装置に関する。
従来、防音部材をレールに固定するための固定具を備えたレールの防音装置として、吸音マットおよび遮音カバーを有し、レール表面の所要部分に一方の側面側から取り付けられる第1防音部材と、吸音マットおよび遮音カバーを有し、レール表面の所要部分に他方の側面側から取り付けられる第2防音部材と、両防音部材を固定するための固定具とを備えているものが知られている。
特許文献1には、固定具は、2つの固定部材からなり、これらの固定部材がレール底部下面の側方において重ねられてボルトで固定されるようになされているものが開示されている。
特開2006−2442号公報
特許文献1のものでは、ボルト固定であるので、施工には工具が必要であり、また、ボルト固定のための重ね合わせ部がレールよりも張り出すことになるので、レールメンテナンス時にじゃまになるという問題があった。
この発明の目的は、ボルト固定のための工具を必要とせず、したがって、施工の手間や煩雑さを改善することができるとともに、レールよりも張り出す部分を少なくして、レールメンテナンス時にじゃまになるという問題も解消したレールの防音装置を提供することにある。
この発明によるレールの防音装置は、吸音マットおよび遮音カバーを有し、レール表面の所要部分に一方の側面側から取り付けられる第1防音部材と、吸音マットおよび遮音カバーを有し、レール表面の所要部分に他方の側面側から取り付けられる第2防音部材と、両防音部材を固定するための固定具とを備えているレールの防音装置において、各防音部材の遮音カバーは、下端がレール底部下面位置まで延長されており、固定具は、レール底部下面下方に差し込まれる水平部と、水平部の一方の端部に連なって設けられて一方の防音部材の遮音カバーにあてがわれる第1立上り部と、水平部の他方の端部に連なって設けられて他方の防音部材の遮音カバーにあてがわれる第2立上り部とを有し、第1立上り部および第2立上り部は、遮音カバーをレールに押し付ける方向に付勢するばね性を有しており、各防音部材の遮音カバーは、レール腹部側面上端部からレール底部上面先端部にのびる傾斜部と、傾斜部の下端からレール底部側面に沿う垂直部と、垂直部の下端からレール底部下面に沿ってのびる水平部とを有しており、固定具の各立上り部は、水平部に直角に連なり少なくとも一部が遮音カバーの垂直部に当接する垂直部と、垂直部に対して鈍角をなしかつレールに近づくように曲げられて少なくとも一部が遮音カバーの傾斜部に当接する屈曲部とを有しており、屈曲部の端部がレールから遠ざかるように湾曲させられていることを特徴とするものである。
防音部材の両方を固定するには、通常、2つの固定部材が必要となるが、第1および第2立上り部を有する固定具を使用するとともに、第1立上り部および第2立上り部が遮音カバーをレールに押し付ける方向に付勢するばね性を有しているものとすることにより、固定具を防音部材が設置されたレール下方の手前側から奥側に移動させて押し上げることで、防音部材が設置されたレールに固定具を取り付けることができ、こうして、1つの固定具で2つの防音部材を固定することができる。
固定具を形成する材料は、金属、プラスチック等特に限定されないが、強度、耐久性の点から金属製(ステンレス鋼、鋼製など)ばね材が好ましい。固定具の板厚は、特に限定されないが、厚すぎると変形させるために大きな力が必要になるので、施工性を考慮すると、t=1.5mm程度が好ましい。
レールよりも張り出す部分は、レール底部から10mm以内であることが好ましい。上記の1つの固定具を使用して固定することにより、この条件を容易に満たすことができる。
各防音部材の遮音カバーは、レール腹部側面上端部からレール底部上面先端部にのびる傾斜部と、傾斜部の下端からレール底部側面に沿う垂直部と、垂直部の下端からレール底部下面に沿ってのびる水平部とを有しており、吸音マットは、遮音カバーの傾斜部および水平部の両方に設けられていることが好ましい。
このようにすると、レール底部下面に設けられた吸音マットおよび遮音カバーによって、防音効果がさらに向上させられるとともに、遮音カバーの水平部が固定具の水平部で押さえられるので、防音部材の固定が強固なものになる。
また、各立上り部は、水平部に直角に連なり少なくとも一部が遮音カバーの垂直部に当接する垂直部と、垂直部に対してレールに近づくように曲げられて少なくとも一部が遮音カバーの傾斜部に当接する屈曲部とを有していることが好ましい。
この場合に、垂直部は、遮音カバーの垂直部と同じ高さとされ、屈曲部は、遮音カバーの傾斜部に沿う傾斜部と、傾斜部の先端に設けられた円弧状の折り返し部とからなるものとされていることがあり、また、垂直部は、遮音カバーの垂直部より高いものとされ、屈曲部は、略U字状とされてその底部が遮音カバーの傾斜部に当接させられていることがある。
このようにすると、各立上り部の垂直部によって遮音カバーの各垂直部がレール底部側面に押し付けられることで、防音部材が固定され、さらに、各立上り部の屈曲部が各遮音カバーの傾斜部に押し付けられることで、固定具が下方に外れることが防止され、防音部材の固定がより一層強固なものになる。
また、屈曲部に設けられた円弧状の折り返し部または略U字状とされた屈曲部によって、レールの下方から固定具を設置する際に引っ掛かることなく下から押し上げ可能となり、設置作業を容易に行うことができる。
固定具の第1立上り部および第2立上り部の少なくとも一方は、遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも上方位置を押さえるようになされていることがある。このようにすると、遮音カバーの傾斜部の上端部とレール腹部側面との間に隙間ができることが防止される。
固定具の第1立上り部および第2立上り部のいずれか一方は、遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも上方位置を押さえるようになされており、他方は、遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも下方位置を押さえるようになされていることがある。この場合、このような固定具を複数使用して、これらの固定具が、第1立上り部と第2立上り部とがレールの長さ方向に交互に並ぶように設置されていることが好ましい。このようにすると、遮音カバーの傾斜部の上端部とレール腹部側面との間に隙間ができることが防止され、しかも、設置に際しての手間が増加することがない。
吸音マットは、繊維状吸音材、樹脂発泡体状吸音材、連続気泡フォーム吸音材、無機多孔質吸音材および無機粒子焼結吸音材の少なくともいずれか1つよりなることが好ましい。吸音効果、取り扱い性を鑑みるとグラスウール、ロックウールなどの繊維状吸音材、ウレタンフォーム、EPDMフォーム、ポリエチレンフォームなどの樹脂フォーム吸音材がより好ましい。
また、遮音カバーは、金属板、樹脂板および無機板の少なくともいずれか1つよりなることが好ましい。加工性、長期耐久性、機械的強度を鑑みるとガルバリウム鋼板や溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金メッキ鋼板などの耐食性鋼板を使用することがより好ましい。
遮音カバーの面密度と厚さは特に限定されるものでは無いが、面密度は0.5〜15kg/m、厚さは0.1〜2.0mm程度が好ましい。
遮音カバーの長さは特に限定されるものではないが、枕木間隔毎に一つの遮音カバーを施工すると、一般的な枕木間隔である550〜600mmの現場に対して、遮音カバーの長さは600〜650mmが好ましい。実際の施工現場の枕木間隔のバラツキは50mm程度生じており、550〜600mmの現場に対して600〜650mmとすることで、隣合うカバー同士を重ね合わせることで隙間なく施工することが可能になる。このように遮音カバー同士を重ねることを鑑みても、前述のように遮音カバーの厚みは0.1〜2.0mm程度が好ましい。
遮音カバーの上周縁部がレール表面と接する位置は、レール頭頂部上面から下側38mmの位置に、水平方向に設けられた建築限界に達しない限り特に限定されないが、レール頭頂部上面から下側42〜62mmの位置でレール表面に接する位置が好ましい。
吸音マットと遮音カバーとの間には、制振シートを介在させるようにしてもよい。この場合の制振シートは、損失係数が0.1以上となるものが好ましく、例えば、制振樹脂層および拘束層の2層構造とされる。
この発明のレールの防音装置によると、各防音部材の遮音カバーは、下端がレール底部下面位置まで延長されており、固定具は、レール底部下面下方に差し込まれる水平部と、水平部の一方の端部に連なって設けられて一方の防音部材の遮音カバーにあてがわれる第1立上り部と、水平部の他方の端部に連なって設けられて他方の防音部材の遮音カバーにあてがわれる第2立上り部とを有し、第1立上り部および第2立上り部は、遮音カバーをレールに押し付ける方向に付勢するばね性を有しているので、ボルト固定やビス固定のための工具を必要とせず、したがって、施工の手間や煩雑さを改善することができるとともに、レールよりも張り出す部分を少なくして、レールメンテナンス時にじゃまになるという問題を解消することができる。
図1は、この発明によるレールの防音装置の第1実施形態を示す断面図である。 図2は、この発明によるレールの防音装置の第1実施形態で使用されている固定具を示す正面図である。 図3は、この発明によるレールの防音装置の第1実施形態において、固定具を設置している状態を示す断面図である。 図4は、この発明によるレールの防音装置の第2実施形態を示す断面図である。 図5は、この発明によるレールの防音装置の第3実施形態を示す断面図である。 図6は、この発明によるレールの防音装置の第3実施形態の設置例を示す斜視図である。
この発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。以下の説明において、上下・左右は、図1の上下・左右をいうものとする。
図1は、この発明によるレールの防音装置の第1実施形態を示しており、レールの防音装置(1)は、レール(R)表面の所要部分に左方(一方の側面側)から取り付けられる第1防音部材(2)と、レール(R)表面の所要部分に右方(他方の側面側)から取り付けられる第2防音部材(3)と、両防音部材(2)(3)を固定するための固定具(4)とを備えている。
各防音部材(2)(3)は、吸音マット(11)(13)および遮音カバー(12)(14)によって構成されている。
各吸音マット(11)(13)は、レール腹部(Rw)側面高さの中程からレール底部(Rb)上面幅方向中央にかけて渡されている腹部吸音マット(11a)(13a)と、レール底部(Rb)下面に下方からあてがわれている底部吸音マット(11b)(13b)とに分けて設けられている。同図において、腹部吸音マット(11a)(13a)は、横断面長方形ではなく、レール(R)との接触部分において、長方形から切取られたように示されているが、これは、レール(R)に押圧されることにより、圧縮させられるように押し潰されたことによって形成されたものである。底部吸音マット(11b)(13b)の厚みは、レール(R)に取り付けることによって、フリー時の厚みの1/2程度に圧縮されている。
遮音カバー(12)(14)は、レール腹部(Rw)側面高さの上端近くからレール底部(Rb)上面先端近くにかけて渡されている傾斜部(12a)(14a)と、傾斜部(12a)(14a)下端からレール底部(Rb)の側面に沿って下方にのびる垂直部(12b)(14b)と、垂直部(12b)(14b)の下端からレール底部(Rb)下面に沿ってレールの中心側にのびる水平部(12c)(14c)とからなる。
各遮音カバー(12)(14)の水平部(12c)(14c)間には、若干の間隙が設けられており、各遮音カバー(12)(14)の水平部(12c)(14c)の端面および底部吸音マット(11b)(13b)の端面は、ほぼ面一とされている。
固定具(4)は、厚さ1.5mmの金属製ばね材で形成されており、図2にも示すように、レール底部(Rb)下面下方に差し込まれる水平部(21)と、水平部(21)の左端部に連なって設けられて第1防音部材(2)の遮音カバー(12)にあてがわれる第1立上り部(22)と、水平部(21)の右端部に連なって設けられて第2防音部材(3)の遮音カバー(14)にあてがわれる第2立上り部(23)とを有している。
第1立上り部(22)と第2立上り部(23)とは、対称に形成されている。第1立上り部(22)および第2立上り部(23)は、図2に示すフリーの状態では、図1で示す設置状態に比べて、その間隔が若干狭く形成されており、これにより、遮音カバー(12)(14)をレール(R)に押し付ける方向に付勢するばね性を有しているものとされている。
水平部(21)は、第1防音部材(2)の遮音カバー(12)の水平部(12c)および第2防音部材(3)の遮音カバー(14)の水平部(14c)の両方に下方からあてがわれている。
各立上り部(22)(23)は、水平部(21)に直角に連なり少なくとも一部が遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)に当接する垂直部(24)(26)と、垂直部(24)(26)に連なり少なくとも一部が遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に当接する屈曲部(25)(27)とを有している。
図1に示す第1実施形態において、各立上り部(22)(23)の垂直部(24)(26)は、各遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)と同じ高さとされ、各立上り部(22)(23)の屈曲部(25)(27)は、遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に沿う傾斜部(25a)(27a)と、傾斜部(25a)(27a)の先端(上端)に設けられた円弧状の折り返し部(25b)(27b)とからなる。
各立上り部(22)(23)の垂直部(24)(26)は、各遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)をレール底部(Rb)側面に押し付けることで、各遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)をレール底部(Rb)との間に挟持している。また、各立上り部(22)(23)の屈曲部(25)(27)は、その傾斜部(25a)(27a)が各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に沿わされることで、各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)をレール腹部(Rw)側面およびレール底部(Rb)上面に各腹部吸音マット(11a)(13a)を介して押し付けている。このようにして、各遮音カバー(12)(14)は、その傾斜部(12a)(14a)、垂直部(12b)(14b)および水平部(12c)(14c)がそれぞれ固定具(4)の屈曲部(25)(27)、垂直部(24)(26)および水平部(21)によって保持されており、2つの防音部材(2)(3)が1つの固定具(4)によって強固に固定されている。
各立上り部(22)(23)の上端位置は、レール底部(Rb)上面とレール腹部(Rw)側面の中程(高さ1/2のところ)との間に設定されている。
固定具(4)は、図3に示すように、例えば同図の左方から設置され、この際、固定具(4)が金属製ばね材で形成されているとともに、第2立上り部(23)の上端位置がレール腹部(Rw)側面高さの1/2よりも低く設定されているので、第1立上り部(22)に対して水平部(21)および第2立上り部(23)を弾性変形させながら、レール(R)の右方(奥側)に移動させることが容易である。また、第2立上り部(23)の屈曲部(27)の折り返し部(27b)が円弧状とされていることで、図3に示す状態から図1に示す状態へと、引っ掛かることなく下から押し上げ可能となる。そして、図1に示す状態では、各立上り部(22)(23)の屈曲部(25)(27)が各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に押し付けられることで、固定具(4)が下方に外れることが防止される。こうして、設置作業を容易に行うことができる。
図4は、この発明によるレールの防音装置の第2実施形態を示している。この第2実施形態のものは、固定具(5)の形状が第1実施形態と異なっている。
この実施形態の固定具(5)は、第1実施形態と共通の構成として、厚さ1.5mmの金属製ばね材で形成されており、レール底部(Rb)下面下方に差し込まれる水平部(31)と、水平部(31)の左端部に連なって設けられて第1防音部材(2)の遮音カバー(12)にあてがわれる第1立上り部(32)と、水平部(31)の右端部に連なって設けられて第2防音部材(3)の遮音カバー(14)にあてがわれる第2立上り部(33)とを有している。
第1立上り部(32)と第2立上り部(33)とは、対称に形成されており、第1立上り部(32)および第2立上り部(33)は、フリーの状態では、図4で示す設置状態に比べて、その間隔が若干狭く形成されており、これにより、遮音カバー(12)(14)をレール(R)に押し付ける方向に付勢するばね性を有しているものとされている。各立上り部(32)(33)の上端位置は、レール底部(Rb)上面とレール腹部(Rw)側面の中程(高さ1/2のところ)との間に設定されている。
水平部(31)は、第1防音部材(2)の遮音カバー(12)の水平部(12c)および第2防音部材(3)の遮音カバー(14)の水平部(14c)の両方に下方からあてがわれている。
各立上り部(32)(23)は、水平部(31)に直角に連なり少なくとも一部が遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)に当接する垂直部(34)(36)と、垂直部(34)(36)に連なり少なくとも一部が遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に当接する屈曲部(35)(37)とを有している。
この実施形態の固定具(5)は、第1実施形態と異なる構成として、各立上り部(32)(33)の垂直部(34)(36)は、遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)より高いものとされ、屈曲部(35)(37)は、略U字状とされてその底部(35a)(37a)が遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に当接させられている。
各立上り部(32)(33)の垂直部(34)(36)は、各遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)をレール底部(Rb)側面に押し付けることで、各遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)をレール底部(Rb)との間に挟持している。また、各立上り部(32)(33)の屈曲部(35)(37)は、その底部(35a)(37a)が各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に当接させられることで、各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)をレール腹部(Rw)側面およびレール底部(Rb)上面に各腹部吸音マット(11a)(13a)を介して押し付けている。このようにして、各遮音カバー(12)(14)は、その傾斜部(12a)(14a)、垂直部(12b)(14b)および水平部(12c)(14c)がそれぞれ固定具(5)の屈曲部(35)(37)、垂直部(34)(36)および水平部(31)によって保持されており、2つの防音部材(2)(3)が1つの固定具(5)によって強固に固定されている。
各立上り部(32)(33)の上端位置は、レール底部(Rb)上面とレール腹部(Rw)側面高さの1/2との間に設定されており、第2実施形態の固定具(5)は、図3に示したのと同様にして、例えば図4の左方から設置され、この際、固定具(5)が金属製ばね材で形成されているとともに、第2立上り部(33)の上端位置がレール腹部(Rw)側面高さの1/2よりも低く設定されているので、第1立上り部(32)に対して水平部(31)および第2立上り部(33)を弾性変形させながら、レール(R)の右方(奥側)に移動させることが容易である。また、第2立上り部(33)の屈曲部(37)が略U字状とされていることで、図3に示すのと同様の状態から図4に示す状態へと、引っ掛かることなく下から押し上げ可能となる。そして、図4に示す状態では、各立上り部(32)(33)の屈曲部(35)(37)が各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に押し付けられることで、固定具(5)が下方に外れることが防止される。こうして、設置作業を容易に行うことができる。
この第2実施形態の固定具(5)は、第1実施形態の固定具(4)に比べると、変形しやすくなっており、取り付けやすいという利点を有している。
図5は、この発明によるレールの防音装置の第3実施形態を示している。この第3実施形態のものは、固定具(6)の形状が第1および第2実施形態と異なっている。
この実施形態の固定具(6)は、第1および第2実施形態と共通の構成として、厚さ1.5mmの金属製ばね材で形成されており、レール底部(Rb)下面下方に差し込まれる水平部(41)と、水平部(41)の左端部に連なって設けられて第1防音部材(2)の遮音カバー(12)にあてがわれる第1立上り部(42)と、水平部(41)の右端部に連なって設けられて第2防音部材(4)の遮音カバー(14)にあてがわれる第2立上り部(43)とを有している。
第1立上り部(42)と第2立上り部(43)とは、異なる高さに形成されている。すなわち、第1立上り部(42)の上端位置は、遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)の上下の中央位置よりも上方にあるように設定されており、第2立上り部(43)の上端位置は、遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)の上下の中央位置よりも下方にあるように設定されている。第2立上り部(43)の上端位置は、第1および第2実施形態と同様に、レール底部(Rb)上面とレール腹部(Rw)側面高さの1/2との間に設定されている。
第1立上り部(42)および第2立上り部(43)は、フリーの状態では、図5で示す設置状態に比べて、その間隔が若干狭く形成されており、これにより、遮音カバー(12)(14)をレール(R)に押し付ける方向に付勢するばね性を有しているものとされている。
水平部(41)は、第1防音部材(2)の遮音カバー(12)の水平部(12c)および第2防音部材(4)の遮音カバー(14)の水平部(14c)の両方に下方からあてがわれている。
各立上り部(42)(23)は、水平部(41)に直角に連なり少なくとも一部が遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)に当接する垂直部(44)(46)と、垂直部(44)(46)に連なり少なくとも一部が遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に当接する屈曲部(45)(47)とを有している。屈曲部(45)(47)は、遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に対応する傾斜部(45a)(47a)と、傾斜部(45a)(47a)の先端(上端)に設けられた円弧状の折り返し部(45b)(47b)とからなる。
この実施形態の固定具(6)は、第1実施形態と異なる構成として、第1立上り部(42)と第2立上り部(43)とが異なる高さとされていることに加えて、各立上り部(42)(43)の屈曲部(45)(47)の傾斜部(45a)(47a)が中央部で高い山形状とされている。これにより、第1実施形態のように、各立上り部(22)(23)の屈曲部(25)(27)の傾斜部(45a)(47a)が遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に略全面で当接するのではなく、傾斜部(45a)(47a)と折り返し部(45b)(47b)との境界部分だけが遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に当接させられている。
各立上り部(42)(43)の垂直部(44)(46)は、各遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)をレール底部(Rb)側面に押し付けることで、各遮音カバー(12)(14)の垂直部(12b)(14b)をレール底部(Rb)との間に挟持している。また、各立上り部(42)(43)の屈曲部(45)(47)は、傾斜部(45a)(47a)と折り返し部(45b)(47b)との境界部分が遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に当接させられることで、各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)をレール腹部(Rw)側面およびレール底部(Rb)上面に各腹部吸音マット(11a)(13a)を介して押し付けている。このようにして、各遮音カバー(12)(14)は、その傾斜部(12a)(14a)、垂直部(12b)(14b)および水平部(12c)(14c)がそれぞれ固定具(6)の屈曲部(45)(47)、垂直部(44)(46)および水平部(41)によって保持されており、2つの防音部材(2)(3)が1つの固定具(6)によって強固に固定されている。
第3実施形態の固定具(6)は、図3に示したのと同様にして、例えば図5の左方から設置され、この際、固定具(6)が金属製ばね材で形成されているとともに、第2立上り部(43)の上端位置がレール腹部(Rw)側面高さの1/2よりも低く設定されているので、第1立上り部(42)に対して水平部(41)および第2立上り部(43)を弾性変形させながら、レール(R)の右方(奥側)に移動させることが容易である。また、第2立上り部(43)の屈曲部(47)の折り返し部(47b)が円弧状とされていることで、図3に示すのと同様の状態から図5に示す状態へと、引っ掛かることなく下から押し上げ可能となる。そして、図5に示す状態では、各立上り部(42)(43)の屈曲部(45)(47)が各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)に押し付けられることで、固定具(6)が下方に外れることが防止される。こうして、設置作業を容易に行うことができる。なお、図5の右方から固定具(6)を設置する際には、高さが低い方の第2立上り部(43)をレール底部(Rb)下面の下に潜らして、第2立上り部(43)が左側に位置するように設置する。
図5に示した設置状態において、各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)の上端部とレール腹部(Rw)側面との間には、隙間が生じることがあり、各立上り部(42)(43)の屈曲部(45)(47)が各遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)を押し付ける位置が低すぎると、この隙間が残る可能性がある。この第3実施形態の固定具(6)によると、第1立上り部(42)の上端位置は、遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)の上下の中央位置よりも上方にあるように設定されているので、左側の遮音カバー(12)の傾斜部(12a)の上端部とレール腹部(Rw)側面との間に隙間ができることが確実に防止される。
隙間を防ぐ点からは、第2立上り部(43)の上端位置についても、これを第1立上り部(42)と同じ形状として、遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)の上下の中央位置よりも上方にあるように設定すればよいが、この場合には、図3に示すようにして、固定具(6)を設置する際に、レール底部(Rb)下面の下を潜らす作業がしにくくなるという問題がある。
そこで、第3実施形態の固定具(6)のように、第1立上り部(42)と第2立上り部(43)とを異なる高さに形成して、図6に示すように、これをレール(R)の長さ方向に互い違いに設置するようにすれば、設置に際しては、常に、低い方の第2立上り部(43)をレール底部(Rb)下面の下を潜らすようにして設置することで、手間が増加せずに済み、設置後は、1つ置きに遮音カバー(12)(14)の傾斜部(12a)(14a)の高い位置を押さえることができるので、隙間を防止する点で有利になる。
この発明のレールの防音装置(1)によると、固定具(4)(5)(6)を1つとして、両方の防音部材(2)(3)を固定することができる。この際、ボルト固定やビス固定のための工具を必要とせず、したがって、施工の手間や煩雑さを改善することができる。また、レール底部下面の側方においてボルトで固定する構造でないので、レール(R)よりも張り出す部分が極めて少なくなっており、レールメンテナンス時にじゃまになることがない。
なお、上記において、制振シートを追加して、遮音カバー(12)(14)の振動を抑えるようにしてもよく、この場合の制振シートは、例えば、遮音カバー(12)(14)裏面に貼り合わされた制振樹脂層と、吸音マット表面に重ね合わされかつ制振樹脂層に貼り合わされた拘束層としての厚さ0.27mm程度の鋼板とよりなるものとされる。
(1) レールの防音装置
(2) 第1防音部材
(3) 第2防音部材
(4)(5)(6) 固定具
(11)(13) 吸音マット
(12)(14) 遮音カバー
(12a)(14a) 傾斜部
(12b)(14b) 垂直部
(12c)(14c) 水平部
(21)(31)(41) 水平部
(22)(32)(42) 第1立上り部
(23)(33)(43) 第2立上り部
(24)(26)(34)(36)(44)(46) 垂直部
(25)(27)(35)(37)(45)(47) 屈曲部

Claims (7)

  1. 吸音マットおよび遮音カバーを有し、レール表面の所要部分に一方の側面側から取り付けられる第1防音部材と、吸音マットおよび遮音カバーを有し、レール表面の所要部分に他方の側面側から取り付けられる第2防音部材と、両防音部材を固定するための固定具とを備えているレールの防音装置において、
    各防音部材の遮音カバーは、下端がレール底部下面位置まで延長されており、固定具は、レール底部下面下方に差し込まれる水平部と、水平部の一方の端部に連なって設けられて一方の防音部材の遮音カバーにあてがわれる第1立上り部と、水平部の他方の端部に連なって設けられて他方の防音部材の遮音カバーにあてがわれる第2立上り部とを有し、第1立上り部および第2立上り部は、遮音カバーをレールに押し付ける方向に付勢するばね性を有しており、
    各防音部材の遮音カバーは、レール腹部側面上端部からレール底部上面先端部にのびる傾斜部と、傾斜部の下端からレール底部側面に沿う垂直部と、垂直部の下端からレール底部下面に沿ってのびる水平部とを有しており、
    固定具の各立上り部は、水平部に直角に連なり少なくとも一部が遮音カバーの垂直部に当接する垂直部と、垂直部に対して鈍角をなしかつレールに近づくように曲げられて少なくとも一部が遮音カバーの傾斜部に当接する屈曲部とを有しており、
    屈曲部の端部がレールから遠ざかるように湾曲させられていることを特徴とするレールの防音装置。
  2. 音マットは、遮音カバーの傾斜部および水平部の両方に設けられていることを特徴とする請求項1のレールの防音装置。
  3. 固定具の各立上り部の垂直部は、遮音カバーの垂直部と同じ高さとされ、固定具の各立上り部の屈曲部は、遮音カバーの傾斜部に沿う傾斜部と、傾斜部の先端に設けられた円弧状の折り返し部とからなるものとされていることを特徴とする請求項1または2のレールの防音装置。
  4. 固定具の各立上り部の垂直部は、遮音カバーの垂直部より高いものとされ、固定具の各立上り部の屈曲部は、略U字状とされてその底部が遮音カバーの傾斜部に当接させられていることを特徴とする請求項1または2のレールの防音装置。
  5. 固定具の第1立上り部および第2立上り部の少なくとも一方は、遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも上方位置を押さえるようになされていることを特徴とする請求項からまでのいずれかに記載のレールの防音装置。
  6. 固定具の第1立上り部および第2立上り部のいずれか一方は、遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも上方位置を押さえるようになされており、他方は、遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも下方位置を押さえるようになされていることを特徴とする請求項からまでのいずれかに記載のレールの防音装置。
  7. 第1立上り部および第2立上り部のいずれか一方が遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも上方位置を押さえるようになされているとともに、他方が遮音カバーの傾斜部の上下の中央位置よりも下方位置を押さえるようになされている固定具を複数備えており、これらの固定具が、第1立上り部と第2立上り部とがレールの長さ方向に交互に並ぶように設置されていることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載のレールの防音装置。
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