JP5847210B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムに関し、特に、入力画像における裏写り位置を特定する画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
一般に、原稿を読み取って画像データとして保存するスキャナ装置等を用いる画像処理システムは、生成された画像データを解析し、白紙の原稿から生成された画像データを自動的に削除する機能を有する。しかし、例えば原稿が表面にのみコンテンツが記載された薄紙である場合、原稿の表面に記載されたコンテンツが裏面に透けて写る裏写りが発生し、裏面から生成された画像データが白紙でないと誤って判定されるおそれがあった。
また、一般に、スキャナ装置等を用いる画像処理システムは、生成された画像データを解析し、画像データ内で裏写りが発生している部分を補正する機能を有する。裏写りが発生している部分を適切に補正するためには、画像データ内の裏写り位置を精度良く検出する必要がある。
両面原稿の表面画像及び裏面画像を画像濃度に対応した画像データとして出力する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、表面画像データに対して反対面で読み取られる裏面画像データを、表面画像データと対応させるために画素データを変換し、変換された画素データを2値化した裏面画像データと表面画像データとの論理積をとった重なり部分画像データを得る。そして、画像形成装置は、重なり部分画像データをしきい値処理して裏面画像が透過した成分を除いた画像データと、表面画像データから重なり部分画像データを引いた画像データとを合成して表面画像の全画素に相当する画像データを得る(特許文献1を参照)。
特開平6−62216号公報
一般に、画像処理装置では、原稿の表面を撮像する撮像センサと裏面を撮像するセンサの配置ずれ、光学系の読取倍率の製造誤差等により、表面から生成された画像データと裏面から生成された画像データとの間で位置関係のずれが発生する場合がある。その場合、画像処理装置は、表面画像データと裏面画像データとの重なり部分を正確に得ることができず、画像データ内の裏写り位置を適切に検出できないおそれがある。
本発明の目的は、入力画像における裏写り位置を精度良く検出することが可能な画像処理装置、画像処理方法及びそのような画像処理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る画像処理装置は、原稿の一方の面を読み取って生成された第1入力画像と、原稿の他方の面を読み取って生成された第2入力画像とを取得する入力画像取得部と、第1入力画像を二値化した第1二値化画像と、第2入力画像を二値化した第2二値化画像とを生成する二値化画像生成部と、第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む膨張画像を生成する膨張画像生成部と、第2二値化画像及び膨張画像に基づいて、第2入力画像における裏写り位置を特定する裏写り位置特定部とを有する。
また、本発明に係る領域決定方法は、原稿の一方の面を読み取って生成された第1入力画像と、原稿の他方の面を読み取って生成された第2入力画像とを取得し、前記第1入力画像を二値化した第1二値化画像と、前記第2入力画像を二値化した第2二値化画像とを生成し、前記第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む膨張画像を生成し、前記第2二値化画像及び前記膨張画像に基づいて、前記第2入力画像における裏写り位置を特定することを含む。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、原稿の一方の面を読み取って生成された第1入力画像と、原稿の他方の面を読み取って生成された第2入力画像とを取得し、前記第1入力画像を二値化した第1二値化画像と、前記第2入力画像を二値化した第2二値化画像とを生成し、前記第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む膨張画像を生成し、前記第2二値化画像及び前記膨張画像に基づいて、前記第2入力画像における裏写り位置を特定することをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、原稿の一方の面から生成された入力画像の二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画像と、他方の面から生成された入力画像の二値化画像に基づいて、入力画像における裏写り位置を特定する。したがって、入力画像における裏写り位置を精度良く検出することが可能な画像処理装置、画像処理方法及びそのような領域決定方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供することができる。
実施形態に従った画像処理システム1を示す図である。 画像読取装置100内部の搬送経路の例を説明するための図である。 画像処理システム1の概略構成を示す図である。 画像処理回路207の概略構成図である。 画像読取処理の動作の例を示すフローチャートである。 裏写り位置の特定処理の動作の例を示すフローチャートである。 裏写り位置の特定処理の動作の例を示すフローチャートである。 第1入力画像の例を示す模式図である。 第2入力画像の例を示す模式図である。 第1二値化画像の例を示す模式図である。 第2二値化画像の例を示す模式図である。 膨張画像について説明するための模式図である。 膨張画像について説明するための模式図である。 膨張画像の例を示す模式図である。 黒べた画像を判定する理由について説明するための模式図である。 黒べた画像を判定する理由について説明するための模式図である。 膨張比率について説明するための模式図である。 膨張比率について説明するための模式図である。 反転画像の例を示す模式図である。 第1処理画像の例を示す模式図である。 第2処理画像の例を示す模式図である。 第2入力画像の各画素の輝度値のヒストグラムの例を示す図である。 補正画像の例を示す模式図である。 画像処理について説明するための模式図である。 画像処理について説明するための模式図である。 他の画像処理システムの概略構成図である。
以下、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムについて図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、実施形態に従った画像処理システム1を示す図である。
図1に示すように、画像処理システム1は、画像読取装置100と、情報処理装置200とを有する。画像読取装置100は、例えばイメージスキャナ等である。なお、画像読取装置100は、原稿の両面を読み取る装置であれば、どのようなものでもよく、例えば画像複写装置であってもよい。情報処理装置200は、画像処理装置の一例であり、例えば画像読取装置100に接続して用いられるパーソナルコンピュータ等である。また、情報処理装置200は、画像読取装置100に無線接続する携帯情報端末、携帯電話等であってもよい。
図2は、画像読取装置100内部の搬送経路の例を説明するための図である。
画像読取装置100の搬送経路は、原稿台101、第1原稿検出装置102、給紙ローラ103、リタードローラ104、第2原稿検出装置105、第1〜第3搬送ローラ106a〜106c及び第1〜第3従動ローラ107a〜107c等を有している。さらに、画像読取装置100の搬送経路は、第1画像生成装置108a、第2画像生成装置108b、排出台109等を有している。
図2において矢印A1は原稿の搬送方向を示す。以下では、上流とは原稿の搬送方向A1の上流のことをいい、下流とは原稿の搬送方向A1の下流のことをいう。
第1原稿検出装置102は、給紙ローラ103及びリタードローラ104の上流側に配置される接触検出センサを有し、原稿台101に原稿が載置されているか否かを検出する。第1原稿検出装置102は、原稿台101に原稿が載置されている状態と載置されていない状態とで信号値が変化する第1原稿検出信号を生成して出力する。
第2原稿検出装置105は、第1画像生成装置108a及び第2画像生成装置108bの上流側に配置される接触検出センサを有し、第1画像生成装置108a及び第2画像生成装置108bの手前の所定位置に原稿が存在するか否かを検出する。第2原稿検出装置105は、第1画像生成装置108a及び第2画像生成装置108bの手前の所定位置に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する第2原稿検出信号を生成して出力する。
第1画像生成装置108aは、撮像対象物である原稿等を撮像する撮像センサを有する。この撮像センサは、1次元又は2次元に配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)による撮像素子と、撮像素子に撮像対象物の像を結像する光学系を備える。各撮像素子は、原稿の裏面からの情報を読み取って、RGB各色に対応するアナログ値を出力する。第1画像生成装置108aは、撮像センサが出力した各アナログ値をデジタル値に変換して画素データを生成し、生成した各画素データから構成される画像データ(以下、RGB画像と称する)を生成する。このRGB画像は、各画素データが、例えばRGB各色毎に8bitで表される計24bitのRGB値からなるカラー画像データとなる。第1画像生成装置108aは、RGB画像の各画素のRGB値を輝度値及び色差値(YUV値)に変換した画像(以下、入力画像と称する)を生成し、出力する。なお、YUV値は、例えば以下の式により算出することができる。
Y値= 0.30×R値+0.59×G値+0.11×B値 (1)
U値=−0.17×R値−0.33×G値+0.50×B値 (2)
V値= 0.50×R値−0.42×G値−0.08×B値 (3)
同様に、第2画像生成装置108bは、撮像対象物である原稿等を撮像する撮像センサを有する。この撮像センサは、1次元又は2次元に配列されたCMOSによる撮像素子と、撮像素子に撮像対象物の像を結像する光学系を備え、各撮像素子は、原稿の裏面からの情報を読み取って、RGB各色に対応するアナログ値を出力する。第2画像生成装置108bは、撮像センサが出力した各アナログ値をデジタル値に変換して画素データを生成し、RGB画像を生成する。第2画像生成装置108bは、RGB画像の各画素のRGB値をYUV値に変換した入力画像を生成し、出力する。
なお、第1画像生成装置108a及び第2画像生成装置108bの撮像センサに、CMOSによる撮像素子の代わりにCCD(Charge Coupled Device)による撮像素子を利用することもできる。以下では、第1画像生成装置108a及び第2画像生成装置108bを総じて画像生成装置108と称する場合がある。
原稿台101に載置された原稿は、給紙ローラ103が図2の矢印A2の方向に回転することによって、原稿搬送方向A1に向かって搬送される。リタードローラ104は、原稿搬送時、図2の矢印A3の方向に回転する。給紙ローラ103及びリタードローラ104の働きにより、原稿台101に複数の原稿が載置されている場合、原稿台101に載置されている原稿のうち給紙ローラ103と接触している原稿のみが分離されて搬送される。
原稿は、第1搬送ローラ106aと第1従動ローラ107aの間に送り込まれ、第1搬送ローラ106aが図2の矢印A4の方向に回転することによって、第1画像生成装置108aの読取位置に送り込まれる。第1画像生成装置108aにより裏面が読み取られた原稿は、第2搬送ローラ106bが図2の矢印A5の方向に回転することによって、第2画像生成装置108bの読取位置に送り込まれる。第2画像生成装置108bにより表面が読み取られた原稿は、第3搬送ローラ106cが図2の矢印A6の方向に回転することによって、排出台109上に排出される。
図3は、画像処理システム1の概略構成を示す図である。
画像読取装置100は、前述した構成に加えて、操作ボタン111と、第1画像メモリ112と、第1インターフェース装置113と、第1記憶装置114と、第1CPU(Central Processing Unit)115とを有する。以下、画像読取装置100の各部について詳細に説明する。
操作ボタン111は、画像読取装置100の表面に配置され、押下されると、操作検出信号を生成して第1CPU115に出力する。
第1画像メモリ112は、不揮発性半導体メモリ、揮発性半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶装置を有する。第1画像メモリ112は、画像生成装置108と接続され、画像生成装置108により生成された入力画像を保存する。
第1インターフェース装置113は、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルバスに準じるインターフェース回路を有し、情報処理装置200と電気的に接続して画像データ及び各種の情報を送受信する。また、第1インターフェース装置113にフラッシュメモリ等を接続して第1画像メモリ112に保存されている画像データを一旦保存し、情報処理装置200に複写するようにしてもよい。
第1記憶装置114は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、第1記憶装置114には、画像読取装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体からインストールされてもよい。可搬型記録媒体は、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等である。コンピュータプログラムは、公知のセットアッププログラム等を用いて第1記憶装置114にインストールされる。さらに、第1記憶装置114には、原稿を読取るための解像度の情報が格納される。解像度の情報は、情報処理装置200から第1インターフェース装置113を介して設定される。
第1CPU115は、第1原稿検出装置102、第2原稿検出装置105、画像生成装置108、第1画像メモリ112、第1インターフェース装置113及び第1記憶装置114と接続され、これらの各部を制御する。第1CPU115は、画像生成装置108の入力画像生成制御、第1画像メモリ112の制御、第1インターフェース装置113を介したデータ送受信制御、第1記憶装置114の制御等を行う。
情報処理装置200は、第2インターフェース装置201と、第2画像メモリ202と、表示装置203と、入力装置204と、第2記憶装置205と、第2CPU206と、画像処理回路207とを有する。以下、情報処理装置200の各部について詳細に説明する。
第2インターフェース装置201は、画像読取装置100の第1インターフェース装置113と同様のインターフェース回路を有し、情報処理装置200と画像読取装置100とを接続する。
第2画像メモリ202は、画像読取装置100の第1画像メモリ112と同様の記憶装置を有する。第2画像メモリ202には、第2インターフェース装置201を介して画像読取装置100から受信した読取画像を保存するとともに、画像処理回路207と接続され、画像処理回路207により読取画像に対して画像処理がなされた各種の処理画像を保存する。
表示装置203は、液晶、有機EL(Electroluminescence)等から構成されるディスプレイ及びディスプレイに画像データを出力するインターフェース回路を有する。表示装置203は、第2画像メモリ202と接続されて第2画像メモリ202に保存されている画像データをディスプレイに表示する。
入力装置204は、キーボード、マウス等の入力装置及び入力装置から信号を取得するインターフェース回路を有し、利用者の操作に応じた信号を第2CPU206に出力する。
第2記憶装置205は、画像読取装置100の第1記憶装置114と同様のメモリ装置、固定ディスク装置、可搬用の記憶装置等を有する。第2記憶装置205には、情報処理装置200の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて第2記憶装置205にインストールされてもよい。さらに、第2記憶装置205には、原稿を読取るための解像度の情報が格納される。解像度の情報は、入力装置204を用いて利用者によって設定され、第2インターフェース装置201を介して画像読取装置100に設定される。
第2CPU206は、第2インターフェース装置201、第2画像メモリ202、表示装置203、入力装置204、第2記憶装置205及び画像処理回路207と接続され、これらの各部を制御する。第2CPU206は、第2インターフェース装置201を介したデータ送受信制御、第2画像メモリ202の制御、表示装置203の表示制御、入力装置204の入力制御、第2記憶装置205の制御、画像処理回路207による画像処理の制御等を行う。
画像処理回路207は、第2画像メモリ202に接続され、裏写り位置の特定処理を行う。この画像処理回路207は、第2CPU206に接続され、第2CPU206からの制御により予め第2記憶装置205に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、画像処理回路207は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等で構成されてもよい。また、画像処理回路207は、第2CPU206と兼用されてもよい。
図4は、画像処理回路207の概略構成を示す図である。図4に示すように、画像処理回路207は、入力画像取得部211、二値化画像生成部212、コンテンツ候補面決定部213、膨張画像生成部214、反転画像生成部215、裏写り位置特定部216、補正画像生成部217及び単色判定部218等を有する。画像処理回路207は、さらに、処理部219及び解像度取得部220等を有する。これらの各部は、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。なお、これらの各部は、それぞれ独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等で構成されてもよい。
図5は、画像読取装置100による画像読取処理の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図5に示したフローチャートを参照しつつ、画像読取処理の動作を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め第1記憶装置114に記憶されているプログラムに基づき主に第1CPU115により画像読取装置100の各要素と協働して実行される。なお、このフローチャートは、所定の時間間隔ごとに実行される。
最初に、第1CPU115は、利用者により操作ボタン111が押下されて、操作ボタン111から操作検出信号を受信するまで待機する(ステップS101)。
次に、第1CPU115は、第1原稿検出装置102から受信する第1位置検出信号に基づいて原稿台101に原稿が載置されているか否かを判定する(ステップS102)。
原稿台101に原稿が載置されていない場合、第1CPU115は、ステップS101へ処理を戻し、操作ボタン111から新たに操作検出信号を受信するまで待機する。
一方、原稿台101に原稿が載置されている場合、第1CPU115は、不図示のモータを駆動して給紙ローラ103、リタードローラ104及び第1〜第3搬送ローラ106a〜106cを回転させて、原稿を搬送させる(ステップS103)。
次に、第1CPU115は、第2原稿検出装置105が原稿の先端を検出するまで待機する(ステップS104)。第1CPU115は、第2原稿検出装置105からの第2原稿検出信号の値が、原稿が存在しない状態を表す値から存在する状態を表す値に変化すると、第2原稿検出装置105の位置において原稿の先端が検出されたと判定する。
次に、第1CPU115は、第2原稿検出装置105が原稿の先端を検出すると、計時を開始する(ステップS105)。
次に、第1画像生成装置108aは、第1CPU115が計時を開始してから第1所定時間が経過するまで待機する(ステップS106)。第1所定時間は、搬送速度に基づいて、原稿の先端が第2原稿検出装置105の位置を通過してから第1画像生成装置108aの位置に到達するまでの時間に定められる。
次に、第1画像生成装置108aは、第1所定時間が経過すると、原稿の裏面を読み取って第2入力画像を生成し、第1画像メモリ112に保存する(ステップS107)。
次に、第2画像生成装置108bは、第1CPU115が計時を開始してから第2所定時間が経過するまで待機する(ステップS108)。第2所定時間は、搬送速度に基づいて、原稿の先端が第2原稿検出装置105の位置を通過してから第2画像生成装置108bの位置に到達するまでの時間に定められる。
次に、第2画像生成装置108bは、第2所定時間が経過すると、原稿の表面を読み取って第1入力画像を生成し、第1画像メモリ112に保存する(ステップS109)。
次に、第1CPU115は、第1画像メモリ112に保存された第2入力画像及び第2入力画像を第1インターフェース装置113を介して情報処理装置200に送信する(ステップS110)。
次に、第1CPU115は、第1原稿検出装置102から受信する第1位置検出信号に基づいて原稿台101に原稿が残っているか否かを判定する(ステップS111)。
原稿台101に原稿が残っている場合、第1CPU115は、ステップS103へ処理を戻し、ステップS103〜S110の処理を繰り返す。一方、原稿台101に原稿が残っていない場合、第1CPU115は、一連のステップを終了する。
図6及び図7は、情報処理装置200による裏写り位置の特定処理の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図6及び図7に示したフローチャートを参照しつつ、裏写り位置の特定処理の動作を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め第2記憶装置205に記憶されているプログラムに基づき主に第2CPU206により情報処理装置200の各要素と協同して実行される。
最初に、入力画像取得部211は、第1入力画像及び第2入力画像を第2インターフェース装置201を介して画像読取装置100から取得し、第2画像メモリ202に保存する(ステップS201)。
図8Aは、第1入力画像の例を示す模式図であり、図8Bは、第2入力画像の例を示す模式図である。図8Aに示す第1入力画像800は、表面にのみ文字、表等のコンテンツが記載された薄紙の原稿の表面を読み取って生成されており、図8Bに示す第2入力画像810は、その原稿の裏面を読み取って生成されている。図8Bに示すように、原稿の裏面にはコンテンツが記載されていないにも関わらず、原稿の表面に記載されたコンテンツが第2入力画像810に裏写りしている。
次に、二値化画像生成部212は、第1入力画像を二値化した第1二値化画像と、第2入力画像を二値化した第2二値化画像とを生成する(ステップS202)。二値化画像生成部212は、第1入力画像の輝度値について、二値化閾値を用いて二値化処理を行い、二値化閾値未満の画素を有効画素(黒色画素)に、二値化閾値以上の画素を無効画素(白色画素)に変換した第1二値化画像を生成する。同様に、二値化画像生成部212は、第2入力画像の輝度値について、二値化閾値を用いて二値化処理を行い、二値化閾値未満の画素を有効画素に、二値化閾値以上の画素を無効画素に変換した第2二値化画像を生成する。二値化閾値は、予め定められた値(例えば128)にしてもよいし、各入力画像の全画素の輝度値の平均値等にしてもよい。
図9Aは、第1二値化画像の例を示す模式図であり、図9Bは、第2二値化画像の例を示す模式図である。図9Aに示す第1二値化画像900は、図8Aに示した第1入力画像800から生成されており、図9Bに示す第2二値化画像910は、図8Bに示した第2入力画像810から生成されている。図9Bに示すように、第2二値化画像910には、原稿の裏写りにより発生した有効画素が存在している。しかし、第2入力画像810においてコンテンツを表す画素の輝度値は、第1入力画像800においてコンテンツを表す画素の輝度値より高い(白色に近い)傾向にあるため、第2二値化画像910の有効画素数は、第1二値化画像900の有効画素数より少ない。
次に、コンテンツ候補面決定部213は、原稿の表面及び裏面のうち、コンテンツが写っている可能性の高い方の面であるコンテンツ候補面を決定する(ステップS203)。コンテンツ候補面決定部213は、第1二値化画像及び第2二値化画像のうち、有効画素数が多い方の二値化画像に対応する原稿の面をコンテンツ候補面とする。なお、コンテンツ候補面決定部213は、第1二値化画像及び第2二値化画像のうち、全画素数に対する有効画素数の比率が高い方の二値化画像に対応する原稿の面をコンテンツ候補面としてもよい。
図9A及び図9Bに示した例では、第2二値化画像910より有効画素数の多い第1二値化画像900に対応する原稿の表面がコンテンツ候補面となり、原稿の裏面がコンテンツ候補面でない側の面である非コンテンツ候補面となる。
以下では、説明を簡略化するために、原稿の表面がコンテンツ候補面であるものとし、第1入力画像及び第1二値化画像がコンテンツ候補面から生成され、第2入力画像及び第2二値化画像が非コンテンツ候補面から生成されたものとして説明を行う。なお、原稿の裏面がコンテンツ候補面である場合、以下の説明において第1入力画像に対して行われる処理は第2入力画像に対して行われ、第2入力画像に対して行われる処理は第1入力画像に対して行われる。同様に、以下の説明において第1二値化画像に対して行われる処理は第2二値化画像に対して行われ、第2二値化画像に対して行われる処理は第1二値化画像に対して行われる。
次に、単色判定部218は、原稿の非コンテンツ候補面が単色とみなせるか否かを判定する(ステップS204)。なお、単色とは、原稿にコンテンツが記載されておらず、任意の特定の一色で表されていることをいう。単色である原稿は、例えば白一色の白紙、黒一色の紙、他の任意の一色の紙である。単色判定部218は、非コンテンツ候補面から生成された第2二値化画像の有効画素数が第1閾値(例えば10)未満である場合、非コンテンツ候補面が単色(白紙又は薄い色の紙)とみなせると判定する。一方、単色判定部218は、第2二値化画像の有効画素数が第1閾値以上である場合、非コンテンツ候補面が単色(白紙又は薄い色の紙)とみなせないと判定する。なお、単色判定部218は、第2二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率が第2閾値(例えば1%)未満である場合、非コンテンツ候補面が単色(白紙又は薄い色の紙)とみなせると判定してもよい。その場合、単色判定部218は、第2二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率が第2閾値以上である場合、非コンテンツ候補面が単色(白紙又は薄い色の紙)とみなせないと判定する。
さらに、単色判定部218は、第2二値化画像の無効画素数が第1閾値未満である場合、又は、第2二値化画像の全画素数に対する無効画素数の比率が第2閾値未満である場合も、非コンテンツ候補面が単色(黒色又は濃い色の紙)とみなせると判定してもよい。その場合、単色判定部218は、第2二値化画像の無効画素数が第1閾値以上である場合、又は、第2二値化画像の全画素数に対する無効画素数の比率が第2閾値以上である場合、非コンテンツ候補面が単色(黒色又は濃い色の紙)とみなせないと判定する。
単色判定部218は、非コンテンツ候補面が単色とみなせる場合、原稿の裏写りはほとんど発生しておらず、裏写り位置を特定する必要はないと判定し(ステップS205)、処理をステップS220に移行する。この場合、膨張画像生成部214は、後述する膨張画像を生成する処理を実行せず、裏写り位置特定部216は、後述する裏写り位置を特定する処理を実行しない。したがって、情報処理装置200は、原稿の裏写りがほとんど発生していない場合の処理負荷を低減することができ、処理を高速化することができる。
一方、非コンテンツ候補面が単色とみなせない場合、解像度取得部220は、第2記憶装置205から解像度の情報を読み出して、原稿を読取るための解像度を取得する(ステップS206)。
次に、膨張画像生成部214は、コンテンツ候補面から生成された第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む膨張画像を生成する際の、有効画素を膨張させる度合い(以下、膨張度合いと称する)を決定する(ステップS207)。膨張画像生成部214は、解像度が高いほど、膨張度合いが大きくなり、解像度が低いほど、膨張度合いが小さくなるように、解像度に応じて膨張度合いを変更する。
次に、膨張画像生成部214は、コンテンツ候補面から生成された第1二値化画像から膨張画像を生成する(ステップS208)。
図10A及び図10Bは、膨張画像について説明するための模式図である。図10Aの画像1000に示される各矩形は第1二値化画像内の各画素を表しており、各矩形のうち黒色の矩形は有効画素を表し、白色の矩形は無効画素を表している。膨張画像生成部214は、第1二値化画像内の有効画素を図10Aの矢印方向(水平方向、垂直方向及び斜め方向)に膨張させることにより膨張画像を生成する。図11Bの画像1100に示される各矩形は図10Aの画像1000から生成された膨張画像内の各画素を表しており、各矩形のうち黒色の矩形は膨張画素を表し、白色の矩形は膨張画素でない非膨張画素を表している。図11Bに示すように、第1二値化画像内の有効画素及びその水平方向、垂直方向又は斜め方向(8近傍)に隣接する画素が膨張画素となる。なお、図10Bでは、膨張度合いが1段階である場合の例を示している。膨張度合いが2段階である場合、図10Bの画像1100内の全て(25個)の画素が膨張画素となる。
なお、膨張画像生成部214は、第1二値化画像内の有効画素を斜め方向には膨張させずに、水平方向及び垂直方向にのみ膨張させてもよい。または、膨張画像生成部214は、第1二値化画像内の有効画素を、原稿搬送方向及び原稿搬送方向と直交する方向の内の何れか一方の方向にのみ膨張させてもよい。
また、膨張度合いは、後述するように、第1入力画像と第2入力画像の間で発生し得る位置ずれの大きさに応じた値に設定することが望ましい。したがって、膨張画像生成部214は、原稿搬送方向と原稿搬送方向と直交する方向とで膨張度合いを変更してもよい。また、膨張画像生成部214は、解像度に応じて膨張度合いを変更するのではなく、解像度に関わらず固定の膨張度合いを用いてもよい。
図11は、膨張画像の例を示す模式図である。図11に示す膨張画像1100は、図9Aに示した第1二値化画像900から生成されている。図11に示すように、膨張画像1100内の膨張画素は、図9Aに示した第1二値化画像900内の有効画素より広がっている。
次に、単色判定部218は、原稿のコンテンツ候補面に、黒一色で表された黒べた画像が存在するか否かを判定する(ステップS209)。
図12A及び図12Bは、原稿のコンテンツ候補面に黒べた画像が存在するか否かを判定する理由について説明するための模式図である。図12Aの画像1200は一般的な運送用伝票の表面を読み取った第1入力画像を表しており、画像1210はその裏面を読み取った第2入力画像を表している。また、図12Bの画像1220は第1入力画像1200から生成された第1二値化画像を表しており、画像1230は第2入力画像1210から生成された第2二値化画像を表している。
図12Aに示すように、運送用伝票の表面には、予め印刷されたコンテンツ1201と、利用者により記載されたコンテンツ1202が含まれる。コンテンツ1202がOCR(Optical Character Reader)等の処理によって正しく読み取られるように、コンテンツ1201は、二値化処理又は色のドロップアウト処理で除去されるように特定の薄い色で表されている。したがって、図12Bに示すように、第1二値化画像1220では、予め印刷されたコンテンツ1201による画素は無効画素となり、利用者により記載されたコンテンツ1202による画素のみが有効画素となっている。
一方、図12Aに示すように、運送用伝票の裏面には、表面において利用者が記載する領域の裏側の領域にカーボンインキが塗布されており、その領域は第2入力画像1210において黒色に表示される。したがって、図12Bに示すように、裏面から生成された第2二値化画像1230の有効画素数は、表面から生成された第1二値化画像1220の有効画素数より多くなる。そのため、コンテンツ候補面決定部213は、コンテンツが記載されていない原稿の裏面をコンテンツ候補面と判定してしまい、裏写り位置特定部216は、後述する処理において、裏写り位置を誤って特定する可能性がある。すなわち、利用者により記載されたコンテンツ1202による画素が裏写りによる画素と誤って判定されて除去され、表面が単色であると判定されてしまう可能性がある。
そこで、単色判定部218は、原稿のコンテンツ候補面に黒べた画像が存在するか否かを判定する。単色判定部218は、コンテンツ候補面から生成された第1二値化画像の有効画素数に対する膨張画像の膨張画素数の比率が第3閾値(例えば300%)未満である場合、コンテンツ候補面に黒べた画像が存在すると判定する。一方、単色判定部218は、第1二値化画像の有効画素数に対する膨張画像の膨張画素数の比率が第3閾値以上である場合、原稿のコンテンツ候補面に黒べた画像が存在しないと判定する。以下では、二値化画像の有効画素数に対する膨張画像の膨張画素数の比率を膨張比率と称する。
図13A及び図13Bは、膨張比率について説明するための模式図である。図13Aの画像1300は文字「K」が記載された原稿から生成された第1二値化画像を表しており、画像1301はカーボンインキ等が矩形状に塗布された原稿から生成された第1二値化画像を表している。また、図13Bの画像1310は第1二値化画像1300から生成された膨張画像を表しており、画像1311は第1入力画像1301から生成された膨張画像を表している。
第1二値化画像1300の有効画素数は13であり、膨張画像1310の膨張画素数は52であるため、その膨張比率は400%となる。一方、第1二値化画像1301の有効画素数は30であり、膨張画像1311の膨張画素数は56であるため、その膨張比率は187%となる。このように、二値化画像内の有効画素が矩形、円等の形状を形成している場合、その外周部分のみが膨張されるので、膨張比率は低くなる。一方、文字、図柄等のコンテンツによる有効画素は、適度に散らばって配置される傾向にあるため、膨張比率は大きくなる。これを利用して、膨張比率が第3閾値未満であるか否かにより、原稿のコンテンツ候補面に黒べた画像が存在するか否かを判定することができる。
単色判定部218は、原稿のコンテンツ候補面に黒べた画像が存在する場合、原稿の裏写り位置を誤って特定する可能性があると判定し(ステップS210)、処理をステップS220へ移行する。この場合、裏写り位置特定部216は、後述する裏写り位置を特定する処理を実行しない。したがって、情報処理装置200は、処理負荷を低減するとともに、原稿の裏写り位置を誤って特定することを防止することができる。
一方、単色判定部218は、コンテンツ候補面に黒べた画像が存在しない場合、原稿の何れかの面の全体に写真、グラフィックデザイン等が印刷されているか否かを判定する(ステップS211)。単色判定部218は、第1二値化画像の有効画素数及び第2二値化画像の有効画素数の内の少なくとも一方が第4閾値(例えば全画素数の50%に相当する数)より大きい場合、原稿に写真、グラフィックデザイン等が印刷されていると判定する。一方、単色判定部218は、第1二値化画像の有効画素数及び第2二値化画像の有効画素数の両方が第4閾値未満である場合、原稿に写真、グラフィックデザイン等が印刷されていないと判定する。
なお、単色判定部218は、第1二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率及び第2二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率の内の少なくとも一方が第5閾値(例えば50%)より大きい場合に、原稿に写真等が印刷されていると判定してもよい。その場合、単色判定部218は、第1二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率及び第2二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率の両方が第5閾値未満である場合、原稿に写真等が印刷されていないと判定する。
原稿に写真等が印刷されている場合、その反対側の面に文字等が記載されていても、写真等が印刷された面から生成された二値化画像の有効画素数は、文字等が記載された面から生成された二値化画像の有効画素数より多くなる傾向にある。そのため、コンテンツ候補面決定部213は、文字等が記載された面ではなく、写真等が印刷された面をコンテンツ候補面と判定してしまい、裏写り位置特定部216は、後述する処理において、裏写り位置を誤って特定する可能性がある。すなわち、利用者により記載されたコンテンツ1202による画素が裏写りによる画素と誤って判定されて除去され、表面が単色であると判定されてしまう可能性がある。
単色判定部218は、原稿の何れかの面の全体に写真、グラフィックデザイン等が印刷されている場合、原稿の裏写り位置を誤って特定する可能性があると判定し(ステップS212)、処理をステップS220へ移行する。この場合、裏写り位置特定部216は、後述する裏写り位置を特定する処理を実行しない。したがって、情報処理装置200は、処理負荷を低減するとともに、原稿の裏写り位置を誤って特定することを防止することができる。
一方、原稿の両方の面の全体に写真、グラフィックデザイン等が印刷されていない場合、反転画像生成部215は、膨張画像内の各画素を、原稿搬送方向を軸にして左右反転させた反転画像を生成し、第2画像メモリ202に保存する(ステップS213)。
図14は、反転画像の例を示す模式図である。図14に示す反転画像1400は、図11に示した膨張画像1100の各画素を左右反転させることにより生成されている。図14に示すように、反転画像1400内の各画素は、図9Bに示した第2二値化画像910内の各画素と同じ向きに並ぶようになる。
次に、裏写り位置特定部216は、画像上で同じ位置に存在する、反転画像の各膨張画素と第2二値化画像の各有効画素の論理積を取った第1処理画像を生成し、第2画像メモリ202に保存する(ステップS214)。つまり、第1処理画像は、反転画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で同じ位置に存在する第2二値化画像の有効画素の位置を有効画素とした画像である。換言すると、第1処理画像は、膨張画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で対応する位置に存在する第2二値化画像の有効画素の位置を有効画素とした画像である。
図15は、第1処理画像の例を示す模式図である。図15に示す第1処理画像1500は、図9Bに示した第2二値化画像910と図14に示した反転画像1400から生成されている。図15に示すように、第1処理画像1500では、画像上の同じ位置に、反転画像1400の膨張画素が存在し、且つ第2二値化画像900の有効画素が存在する位置が有効画素となっている。
上記したように、画像読取装置100において、原稿の裏面を読み取る第1画像生成装置108aと、原稿の表面を読み取る第2画像生成装置108bは、原稿搬送方向においてずれた位置に配置されている。そして、第1画像生成装置108aと第2画像生成装置108bは、第2原稿検出装置105が原稿の先端を検出してから、それぞれ互いに異なる所定時間が経過したタイミングで原稿を読み取る。したがって、第1画像生成装置108aと第2画像生成装置108bが、それぞれ搬送された原稿の裏面と表面を読み取るタイミングには誤差が発生し得る。そのため、原稿搬送方向に対して、第1入力画像と第2入力画像において対応する画素の位置がずれる可能性がある。
また、第1画像生成装置108aと第2画像生成装置108bは、原稿搬送方向と直交する方向において同じ位置に配置される。しかし、第1画像生成装置108aは画像読取装置100の本体側に配置され、第2画像生成装置108bは上面カバー側に配置されるため、上面カバーの開閉が繰り返されると、原稿搬送方向と直交する方向において位置がずれてくる可能性がある。そのため、原稿搬送方向と直交する方向に対しても、第1入力画像と第2入力画像において対応する画素の位置がずれる可能性がある。
さらに、第1画像生成装置108aと第2画像生成装置108bの光学系の読取倍率の製造誤差によっても、第1入力画像と第2入力画像において対応する画素の位置がずれる可能性がある。また、第1入力画像と第2入力画像において上記した各位置ずれが発生しない場合であっても、第1画像生成装置108aと第2画像生成装置108bがそれぞれ読み取った原稿を設定された解像度で各画素に分解する際に、1画素分の位置ずれは発生し得る。
したがって、第2二値化画像の有効画素が裏写りにより発生していても、その有効画素に対応する第1二値化画像の有効画素の位置がずれている可能性がある。したがって、第1二値化画像の反転画像と第2二値化画像の論理積をとっても裏写りにより発生した画素を正しく抽出できない可能性がある。一方、第1処理画像は、第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画像の反転画像と第2二値化画像の論理積をとった画像であるため、裏写りにより発生した画素をより確実に抽出することができる。
なお、原稿搬送方向及び原稿搬送方向と直交する方向の内の何れか一方における位置ずれの影響が大きい場合、前述したように、膨張画像においてその一方の方向にのみ有効画素を膨張させてもよい。または、位置ずれの影響の大きさに応じて、膨張画像における各方向の膨張度合いを変更してもよい。これらの場合、裏写りにより発生した画素をより確実に抽出しつつ、処理負荷が増大することを抑制することができる。
次に、裏写り位置特定部216は、第1処理画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む第2処理画像を生成し、第2画像メモリ202に保存する(ステップS215)。裏写り位置特定部216は、膨張画像生成部214と同様にして、第2処理画像を生成する。なお、第2処理画像を生成する際の膨張度合いは、膨張画像を生成する際の膨張度合いと異なる値にしてもよい。
図16は、第2処理画像の例を示す模式図である。図16に示す第2処理画像1600は、図15に示した第1処理画像1500から生成されている。図16に示すように、第2処理画像1600内の膨張画素は、図15に示した第1処理画像1500内の有効画素より広がっている。第2入力画像において裏写りが発生している場合、裏写りしているコンテンツのうちの一部(特に、線分の先端等の端部)の画素の輝度値が高くなる(色が薄くなる)可能性がある。したがって、第2処理画像を生成することにより、裏写りしているコンテンツのうちの一部の画素の輝度値が高くなり、その画素が二値化処理で無効画素となった場合でも、その画素を簡易且つ高精度に抽出することができる。なお、各画素は二値化閾値が小さいほど無効画素になり易く、二値化閾値が大きいほど無効画素になりにくい。したがって、二値化閾値が小さいほど膨張度合いを大きくし、二値化閾値が大きいほど膨張度合いを小さくするように、二値化閾値に応じて膨張度合いを変更してもよい。これにより、裏写りにより発生した画素をより高精度に抽出することができる。
次に、裏写り位置特定部216は、第2処理画像において有効画素が存在する位置を第2入力画像における裏写り位置として特定する(ステップS216)。なお、裏写り位置特定部216は、第2二値化画像及び膨張画像に基づいて、第2入力画像における裏写り位置を特定すればよく、裏写り位置の特定方法は、これに限定されない。例えば、裏写り位置特定部216は、第1処理画像において膨張画素が存在する位置、即ち膨張画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で対応する位置に存在する第2二値化画像の有効画素の位置を第2入力画像における裏写り位置として特定してもよい。
次に、補正画像生成部217は、第2入力画像の各画素の輝度値のヒストグラムを生成し(ステップS217)、生成したヒストグラムから第2入力画像における背景の輝度値の代表値(以下、背景輝度値と称する)を求める(ステップS218)。
図17は、第2入力画像の各画素の輝度値のヒストグラムの例を示す図である。図17の横軸は輝度値を示し、縦軸は度数を示す。補正画像生成部217は、生成したヒストグラムにおいて輝度値の高い(白色)側から順に度数を探索していき、最初にピークが発生した輝度値を背景輝度値とする。
次に、補正画像生成部217は、第2入力画像内の画素の内、裏写り位置に対応する画素を背景輝度値に置換することにより補正した補正画像を生成し、第2画像メモリ202に保存する(ステップS219)。
図18は、補正画像の例を示す模式図である。図18に示す補正画像1800は、図8Bに示した第2入力画像810の裏写り位置に対応する画素をその背景輝度値に置換することにより生成されている。図18に示すように、補正画像1800では、第2入力画像810に発生していた裏写りが除去されている。
次に、単色判定部218は、第1入力画像及び第2入力画像がそれぞれ単色であるか否かを判定し(ステップS220)、判定結果を表示装置203に表示する。単色判定部218は、第1入力画像が単色であるか否かを第1入力画像自体に基づいて判定する。一方、単色判定部218は、第2入力画像について補正画像を生成している場合、第2入力画像が単色であるか否かを補正画像に基づいて判定し、補正画像を生成していない場合、第2入力画像が単色であるか否かを第2入力画像自体に基づいて判定する。なお、以下では、各入力画像が単色であるか否かを判定するための画像を単色判定用画像と称する。
単色判定部218は、単色判定用画像の輝度値について、所定閾値を用いて二値化した単色判定用二値化画像を生成する。そして、単色判定部218は、生成した単色判定用二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率が所定比率以上であれば、対応する入力画像が単色でないと判定し、所定比率未満であれば、対応する入力画像が単色であると判定する。
なお、単色判定部218は、単色判定用二値化画像をランレングス圧縮等の圧縮方式により圧縮した圧縮画像を生成してもよい。その場合、単色判定部218は、単色判定用二値化画像のデータサイズに対する圧縮画像のデータサイズの比率である圧縮率が所定比率以上であれば、対応する入力画像が単色でないと判定し、所定比率未満であれば、対応する入力画像が単色であると判定する。同様に、単色判定部218は、単色判定用画像をJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮方式により圧縮した圧縮画像を生成してもよい。その場合、単色判定部218は、単色判定用画像のデータサイズに対する圧縮画像のデータサイズの比率である圧縮率が所定比率以上であれば、対応する入力画像が単色でないと判定し、所定比率未満であれば、対応する入力画像が単色であると判定する。これらにより、黒色又は濃い色の原稿についても単色であるか否かを精度良く判定することができる。
また、単色判定部218は、単色判定用画像についてラプラシアンフィルタ、Sobelフィルタ等のエッジフィルタを適用したエッジ画像を生成してもよい。そして、単色判定部218は、各エッジ画像の画素値について、所定閾値を用いて二値化した単色判定用二値化画像を生成する。これにより、画像内に輝度値の変化があるか否かによって対応する入力画像が単色であるか否かを判定することができ、黒色又は濃い色の原稿についても単色であるか否かを精度良く判定することができる。
次に、単色判定部218は、第1入力画像又は第2入力画像が単色であると判定した場合、単色であると判定した入力画像を、不要な画像であるとみなして削除する(ステップS221)。
次に、処理部219は、削除されていない第1入力画像及び第2入力画像に対し、クロッピング処理及び傾き補正処理等の画像処理を行い、第2画像メモリ202に保存して(ステップS222)、一連のステップを終了する。
図19A及び図19Bは、クロッピング処理及び傾き補正処理等の画像処理について説明するための模式図である。図19Aに示す画像1900は所定の原稿の表面を読み取った第1入力画像であり、画像1901はその原稿の裏面を読み取った第2入力画像である。図19Bに示す画像1910は第1入力画像1900に対してクロッピング処理及び傾き補正処理を行った処理後画像であり、画像1911は第2入力画像1901に対してクロッピング処理及び傾き補正処理を行った処理後画像である。処理部219は、各入力画像に対して、原稿の端部を検出し、原稿の領域を検出する。そして、処理部219は、検出した原稿の領域を回転させることによって傾きを補正し、傾きを補正した原稿の領域を切り出す。したがって、第1入力画像1900と第2入力画像1901に対する原稿の端部の検出、原稿の領域の検出及び原稿の領域の回転等の処理において差異が発生した場合、処理後画像1910と処理後画像1911の対応する位置がずれる可能性がある。
そこで、処理部219は、裏写り位置を特定する処理の後に、クロッピング処理及び傾き補正処理等の画像処理を行う。即ち、二値化画像生成部212は、各画像処理がされる前の第1入力画像から第1二値化画像を生成し、各画像処理がされる前の第2入力画像から第2二値化画像を生成する。したがって、画像処理回路207の各部は、各画像処理がされる前の入力画像に基づいて、裏写り位置を特定する処理を行う。これにより、情報処理装置200は、各画像処理により発生する第1入力画像と第2入力画像の間の位置ずれの影響を受けることなく、高精度に裏写り位置を特定することが可能となる。なお、処理部219は、クロッピング処理及び傾き補正処理のうちの少なくとも一方の画像処理を行えばよく、他方の画像処理については省略してもよい。
なお、ステップS204、S209及びS211の判定処理、並びに裏写り位置を特定した後に実行されるステップS217以降の処理はそれぞれ省略してもよい。
また、ステップS213の反転画像の生成処理を、ステップS208の膨張画像の生成処理の前に実行し、膨張画像生成部214は、反転画像に対して膨張画像を生成してもよい。
また、ステップS213の反転画像の生成処理を省略し、裏写り位置特定部216は、膨張画像の各膨張画素の座標を変換させながら、第2二値化画像の対応する各有効画素との論理積を取ることにより、第1処理画像を生成してもよい。これにより、反転画像を生成する必要がなくなり、処理負荷を低減することができる。
以上詳述したように、図6、図7に示したフローチャートに従って動作することによって、情報処理装置200は、原稿の表面を読み取った入力画像の各画素と、裏面を読み取った入力画像の対応する各画素の位置ずれの影響を低減することが可能となった。したがって、情報処理装置200は、入力画像における裏写り位置を精度良く検出することが可能となった。また、一般に、画像の膨張処理は、画像の位置合わせ処理より処理時間及び処理負荷が小さい。したがって、原稿の表面を読み取った入力画像の各画素と、裏面を読み取った入力画像の対応する各画素の位置合わせをするよりも簡易且つ高速に裏写り位置を検出することが可能となった。
また、情報処理装置200は、入力画像において検出した裏写り位置の画素を補正した補正画像を用いることにより、入力画像が単色であるか否かを精度良く判定することが可能となった。
また、原稿を読み取るための解像度が異なると、原稿の表面を読み取った入力画像と、裏面を読み取った入力画像との間に生じ得るずれの大きさも異なる。情報処理装置200は、膨張画像における膨張度合いを解像度に応じて変更することにより、利用者により解像度の設定が変更された場合でも、入力画像における裏写り位置を適切に検出することが可能となった。
図20は、他の画像処理システム2の概略構成を示す図である。図20に示す画像処理システム2と、図3に示す画像処理システム1との差異は、画像処理回路を備える装置が異なる点である。すなわち、画像処理システム2では、情報処理装置400ではなく、画像読取装置300が画像処理回路316を有する。この画像処理回路316は、情報処理装置200の画像処理回路207と同様の機能を有する。
図20に示す画像処理システム2では、前述した図5〜7に示す処理とほぼ同様の処理を実行することができる。以下、図5〜7のフローチャートに示される裏写り位置の特定処理についてどのように適応されるかを説明する。画像処理システム2では、図5〜7の各処理は、予め第1記憶装置314に記憶されているプログラムに基づき主に第1CPU315により画像読取装置300の各要素と協働して実行される。
裏写り位置の特定処理は、画像読取装置300で実施されるため、図5のステップS110の入力画像の送信処理は省略される。
図6、7の各処理は、画像読取装置300の画像処理回路316によって実行される。これらの処理の動作は、画像処理システム1について説明した情報処理装置200の画像処理回路207によって実行される場合と同様である。画像読取装置300の画像処理回路316は、各入力画像が単色であるか否かの判定結果と、各入力画像に対して画像処理を行った画像とを第1インターフェース装置313を介して情報処理装置400に送信する。一方、ステップS205において、情報処理装置400の第2CPU406は、受信した判定結果を表示装置403に表示するとともに、受信した画像を第2画像メモリ402に記憶する。
このように、画像読取装置300が画像処理回路316を備えて裏写り位置の特定処理を実行する場合も、情報処理装置が画像処理回路を備えて裏写り位置の特定処理を実行する場合と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、画像読取装置と情報処理装置の機能分担は、図3及び図20に示す画像処理システムの例に限られず、画像処理回路内の各部を含めて画像読取装置及び情報処理装置の各部を画像読取装置と情報処理装置の何れに配置するかは適宜変更可能である。または、画像読取装置と情報処理装置を一つの装置で構成してもよい。
また、画像処理システム1又は2において、画像読取装置と情報処理装置を、例えばインターネット、電話回線網(携帯端末回線網、一般電話回線網を含む)、イントラネット等のネットワークを介して接続してもよい。または、画像読取装置と情報処理装置を、無線LAN(Local Area Network)を介して接続してもよい。その場合、第1インターフェース装置及び第2インターフェース装置に、接続するネットワークの通信インターフェース回路を備える。また、クラウドコンピューティングの形態で画像処理のサービスを提供できるように、ネットワーク上に複数の情報処理装置を分散して配置し、各情報処理装置が協同して、原稿種類判別等の画像処理、画像データの保存等を分担するようにしてもよい。これにより、画像処理システムは、複数の画像読取装置が生成した入力画像について、効率よく裏写り位置の特定処理を実施できる。
1、2 画像処理システム
100、300 画像読取装置
200、400 情報処理装置
211 入力画像取得部
212 二値化画像生成部
213 コンテンツ候補面決定部
214 膨張画像生成部
215 反転画像生成部
216 裏写り位置特定部
217 補正画像生成部
218 単色判定部
219 処理部
220 解像度取得部

Claims (13)

  1. 原稿の一方の面を読み取って生成された第1入力画像と、原稿の他方の面を読み取って生成された第2入力画像とを取得する入力画像取得部と、
    前記第1入力画像を二値化した第1二値化画像と、前記第2入力画像を二値化した第2二値化画像とを生成する二値化画像生成部と、
    前記第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む膨張画像を生成する膨張画像生成部と、
    記膨張画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で対応する位置に存在する前記第2二値化画像の有効画素の位置に基づいて、前記第2入力画像における裏写り位置を特定する裏写り位置特定部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記裏写り位置特定部は、前記膨張画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で対応する位置に存在する前記第2二値化画像の有効画素の位置を前記裏写り位置として特定する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記裏写り位置特定部は、前記膨張画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で対応する位置に存在する前記第2二値化画像の有効画素の位置を有効画素とした第1処理画像を生成し、前記第1処理画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む第2処理画像を生成し、前記第2処理画像において有効画素が存在する位置を前記裏写り位置として特定する、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2入力画像内の画素の内、前記裏写り位置に対応する画素を補正した補正画像を生成する補正画像生成部をさらに有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正画像に基づいて、前記第2入力画像が単色であるか否かを判定する単色判定部をさらに有する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 原稿の各面から生成された二値化画像のうち、有効画素数が多い方の二値化画像を前記第1二値化画像とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記裏写り位置特定部は、前記第2二値化画像の有効画素数が第1閾値未満である場合、又は、前記第2二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率が第2閾値未満である場合、前記裏写り位置を特定する処理を実行しない、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記裏写り位置特定部は、前記第1二値化画像の有効画素数に対する前記膨張画像の膨張画素数の比率が第3閾値未満である場合、前記裏写り位置を特定する処理を実行しない、請求項1〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記裏写り位置特定部は、前記第1二値化画像の有効画素数及び前記第2二値化画像の有効画素数の内の少なくとも一方が第4閾値より大きい場合、又は、前記第1二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率及び前記第2二値化画像の全画素数に対する有効画素数の比率の内の少なくとも一方が第5閾値より大きい場合、前記裏写り位置を特定する処理を実行しない、請求項1〜8の何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1入力画像及び前記第2入力画像に対し、クロッピング処理及び傾き補正処理のうちの少なくとも一方の画像処理を行う処理部をさらに有し、
    前記二値化画像生成部は、前記画像処理がされる前の前記第1入力画像から前記第1二値化画像を生成し、前記画像処理がされる前の前記第2入力画像から前記第2二値化画像を生成する、請求項1〜9の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. 原稿を読取るための解像度を取得する解像度取得部をさらに有し、
    前記膨張画像生成部は、前記第1二値化画像の有効画素を膨張させる度合いを前記解像度に応じて変更する、請求項1〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。
  12. 原稿の一方の面を読み取って生成された第1入力画像と、原稿の他方の面を読み取って生成された第2入力画像とを取得し、
    前記第1入力画像を二値化した第1二値化画像と、前記第2入力画像を二値化した第2二値化画像とを生成し、
    前記第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む膨張画像を生成し、
    記膨張画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で対応する位置に存在する前記第2二値化画像の有効画素の位置に基づいて、前記第2入力画像における裏写り位置を特定する、
    ことを含むことを特徴とする画像処理方法。
  13. 原稿の一方の面を読み取って生成された第1入力画像と、原稿の他方の面を読み取って生成された第2入力画像とを取得し、
    前記第1入力画像を二値化した第1二値化画像と、前記第2入力画像を二値化した第2二値化画像とを生成し、
    前記第1二値化画像の有効画素を膨張させた膨張画素を含む膨張画像を生成し、
    記膨張画像に含まれる膨張画素の何れかと画像上で対応する位置に存在する前記第2二値化画像の有効画素の位置に基づいて、前記第2入力画像における裏写り位置を特定する、
    ことをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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