JP2011070327A - 画像属性判定装置、画像属性判定方法および画像属性判定プログラム - Google Patents

画像属性判定装置、画像属性判定方法および画像属性判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の属性を、精度よく判定する。
【解決手段】特徴抽出部は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う。属性判定部は、オブジェクト画像と、処理対象画像に対し特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、オブジェクト画像の属性を判定する。
【選択図】図13

Description

本発明は、画像の属性を判定するための処理を行う画像属性判定装置、画像属性判定方法および画像属性判定プログラムに関する。
従来から、スキャナ等で読み取った原稿の画像データから、写真、図画、活字、手書き文字等の画像属性を判別する技術として、以下の技術が知られている。当該技術は、読み取り画像をブロックに分割し、ブロック毎に算出した各種特徴量に基づいて画像属性を判別する技術(以下、従来技術Aという)である(特許文献1,2参照)。この場合、ブロックのサイズは、読み取り原稿サイズ、解像度、検出精度等に応じて、例えば8×8画素のように決定される。
また、上記とは別に、手書きによる訂正部分の検出方法として、読み取り画像から取り消し線や取り消し記号等を検出し、それらを含む領域、またはそれらを含む領域の周辺の領域を手書き部分として検出する技術(以下、従来技術Bという)が知られている(特許文献3参照)。
特開2001−061061号公報 特開2007−243442号公報 特開2007−280266号公報
読み取り原稿には、大小様々な形状の画像があらゆる位置に存在する。そのため、必ずしも、特定の属性の画像が完全に分離されるようにブロックが分割されるとは限らず、一つのブロックの中に複数種類の属性の画像が含まれる場合も生じる。そのため、ブロック毎に画像属性を判別する従来技術Aでは、画像属性の判定の精度が悪いという問題点がある。
また、従来技術Bでは、手書きによる訂正部分の検出はできる。しかしながら、原稿に存在する手書き部分(文字)には、訂正を目的とするもの以外に、訂正を目的としない手書き部分が存在する。訂正を目的としない手書き部分は、例えば、署名、メモ書き、落書き等が記載された部分である。
このような訂正を目的としない手書き部分は、取り消し線や取り消し記号を伴わない。すなわち、従来技術Bでは、手書きによる訂正部分以外の画像に関しては、画像属性の判定には利用できない。また、従来技術Bでは、ブロック毎に画像の属性の判定を行う。そのため、従来技術Bにおいても、従来技術Aと同様な理由により、画像属性の判定の精度が悪いという問題点がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、画像の属性を、精度よく判定することを可能とする画像属性判定装置等を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う画像属性判定装置は、オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する。画像属性判定装置は、前記処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う特徴抽出部と、前記オブジェクト画像と、前記処理対象画像に対し前記特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、前記オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、前記オブジェクト画像の属性を判定する属性判定部とを備える。
すなわち、特徴抽出部は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う。属性判定部は、オブジェクト画像と、処理対象画像に対し特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、オブジェクト画像の属性を判定する。
したがって、従来のようにブロック毎ではなく、処理対象画像が示すオブジェクト画像毎に、画像の属性を判定する。そのため、画像の属性を、精度よく判定することができる。
また、前記処理対象画像は多値画像であり、前記特徴抽出部は、隣接する画素の濃度変化が大きい程大きな値を出力するフィルタを前記処理対象画像にかける第1の前記特徴抽出画像処理を行い、前記画像属性判定装置は、さらに、前記処理対象画像が示す前記オブジェクト画像の形状が残るように前記処理対象画像を2値化する第1の2値化処理と、前記処理済画像が示す前記変化後オブジェクト画像のうち濃度が所定値以上の部分が残るように前記処理済画像を2値化する第2の2値化処理とを行う2値化処理部を備え、前記属性判定部は、前記第1の2値化処理が行われることにより生成されたオブジェクト2値画像の面積と、前記第2の2値化処理が行われることにより生成された変化後オブジェクト2値画像の面積とを比較することにより、前記オブジェクト画像の属性を判定することが好ましい。
また、前記処理対象画像は2値画像であり、前記特徴抽出部は、前記処理対象画像が示す前記オブジェクト画像の線の部分を細くする第2の前記特徴抽出画像処理を行い、前記属性判定部は、前記オブジェクト画像の面積と、前記第2の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた前記変化後オブジェクト画像の面積とを比較することにより、前記オブジェクト画像の属性を判定することが好ましい。
また、前記処理対象画像は2値画像であり、前記画像属性判定装置は、さらに、前記処理対象画像が示す前記オブジェクト画像の線の部分を細くして細線化処理画像を生成する細線化処理部を備え、前記特徴抽出部は、前記細線化処理画像が示す細線化オブジェクト画像のうち、直線部分のみを残す第3の前記特徴抽出画像処理を行い、前記属性判定部は、前記細線化オブジェクト画像の面積と、前記第3の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた変化後細線化オブジェクト画像の面積とを比較することにより、前記オブジェクト画像の属性を判定することが好ましい。
また、前記オブジェクト画像は、文字を示す画像であり、前記属性判定部が判定する画像の属性は、手書き文字または活字であることが好ましい。
これにより、手書き文字と、活字とを判定することができる。
この発明の他の局面に従う画像属性判定方法は、オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する画像属性判定装置が行う。画像属性判定方法は、前記処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う特徴抽出ステップと、前記オブジェクト画像と、前記処理対象画像に対し前記特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、前記オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、前記オブジェクト画像の属性を判定する属性判定ステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従う画像属性判定プログラムは、オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理するためのプログラムである。画像属性判定プログラムは、前記処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う特徴抽出ステップと、前記オブジェクト画像と、前記処理対象画像に対し前記特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、前記オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、前記オブジェクト画像の属性を判定する属性判定ステップとをコンピュータに実行させる。
なお、本発明は、このような画像属性判定装置を構成する複数の構成要素の全てまたは一部を、システムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)として実現してもよい。
また、本発明は、このような画像属性判定方法として実現するだけでなく、このような画像属性判定方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
本発明により、画像の属性を、精度よく判定することができる。
第1の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。 画像形成装置内のハードウエア構成を示したブロック図である。 操作パネル部の外観を示す図である。 画像属性判定処理のフローチャートである。 第1の実施の形態において処理される一例の画像を示す図である。 第1の実施の形態において処理される一例の画像を示す図である。 第2のラベル付け処理のフローチャートである。 属性判定処理のフローチャートである。 画像属性判定処理Aのフローチャートである。 第2の実施の形態において処理される一例の画像を示す図である。 画像属性判定処理Bのフローチャートである。 第3の実施の形態において処理される一例の画像を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の特徴的な第1の機能構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の特徴的な第2の機能構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の特徴的な第3の機能構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の特徴的な第4の機能構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
(システムの構成)
図1は、第1の実施の形態におけるネットワークシステム1000の構成を示す図である。図1に示されるように、ネットワークシステム1000は、画像形成装置100と、端末装置201と、端末装置202と、ルーター60とを含む。
画像形成装置100は、MFP(MultiFunction Peripheral)である。画像形成装置100は、FAX機能、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の複数の機能を有する。なお、画像形成装置100は、MFPに限定されることなく、たとえば、FAX機能、コピー機能、プリンタ機能の少なくとも1つの機能を有する装置であってもよい。
端末装置201および端末装置202は、PC(Personal Computer)である。
画像形成装置100、端末装置201、端末装置202およびルーター60は、ネットワーク20に接続される。ネットワーク20は、たとえば、LAN(Local Area Network)である。
ルーター60は、ネットワーク20とインターネット70とを接続する機能を有する。
端末装置201および端末装置202の各々は、ネットワーク20を介して、画像形成装置100とデータ通信を行なう。
なお、端末装置201および端末装置202の少なくとも一方は、ネットワークシステム1000に含まれなくてもよい。また、端末装置201および端末装置202は、ネットワークシステム1000に含まれなくてもよい。
また、画像形成装置100は、PSTN(Public Switched Telephone Network:公衆交換電話網)40を利用して、画像形成装置101とデータ通信を行なう。
画像形成装置101は、画像形成装置100と同じ構成および機能を有する装置である。
(画像形成装置)
次に、画像形成装置100について詳細に説明する。
図2は、画像形成装置100内のハードウエア構成を示したブロック図である。なお、図2には、説明のために、記録媒体50も示している。記録媒体50には、後述するプログラム51が記録されている。すなわち、プログラム51は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体50もプログラム製品として流通される。
図2に示されるように、画像形成装置100は、制御部110と、RAM(Random Access Memory)120と、記憶部122と、記憶媒体アクセス部130とを備える。制御部110、RAM120、記憶部122および記憶媒体アクセス部130は、データバス102に接続されている。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、制御部110は、CPUに限定されることなく、演算機能を有するその他の回路であってもよい。
RAM120は、揮発性のメモリである。RAM120は、制御部110によってデータアクセスされる。RAM120は、一時的にデータを記憶するワークメモリとしての機能を有する。
記憶部122は、不揮発性のメモリである。記憶部122は、たとえば、ハードディスクドライブである。なお、記憶部122は、ハードディスクドライブに限定されることなく、不揮発性のメモリであれば、その他のメモリ(たとえば、フラッシュメモリ)であってもよい。記憶部122は、制御部110によって、データアクセスされる。記憶部122には、プログラム51、その他の各種データ等が記憶されている。
制御部110は、記憶部122に記憶されているプログラム51を実行し、プログラム51に基づいて、画像形成装置100内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう。
記憶媒体アクセス部130は、制御部110からの指示により、プログラム51が記憶された記録媒体50から、プログラム51を読み出す機能を有する。記録媒体50に記憶されているプログラム51は、制御部110が行なうインストール処理により、記憶媒体アクセス部130により読み出され、記憶部122に記憶される。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部122に格納されている。インストール処理は、制御部110が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
記録媒体50は、SD(Secure Digital)メモリーカードである。なお、記録媒体50は、SDメモリーカードに限定されることなく、データを不揮発的に記録可能なその他の媒体であってもよい。
画像形成装置100は、さらに、操作パネル部300を備える。
操作パネル部300は、データバス102に接続されている。操作パネル部300は、表示部310と、入力部320とを有する。
図3は、操作パネル部300の外観を示す図である。
表示部310は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部310には、文字や画像等を表示する表示面が設けられる。表示部310は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部310は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
また、表示部310は、ユーザが、表示面に直接触れることで、情報入力可能なタッチパネル機能を有する。表示部310は、ユーザが表示面にタッチした位置情報を、制御部110へ送信する。制御部110は、受信した位置情報に基づいて、所定の処理を行なう。すなわち、表示部310は、ユーザが画像形成装置100を操作するためのインターフェースである。
入力部320は、数字ボタン群322を含む。数字ボタン群322は、複数の数字ボタンを含む。数字ボタン群322に含まれる複数の数字ボタンの各々は、ユーザにより押下されることにより、数字を入力するためのボタンである。入力部320は、さらに、画像形成装置100を操作するための複数のボタンを含む。
入力部320は、当該入力部320に含まれる複数のボタンのうち、ユーザにより押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、制御部110へ送信する。制御部110は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。すなわち、入力部320は、ユーザが画像形成装置100を操作するためのインターフェースである。以下においては、ユーザによる、表示部310の表示面に対するタッチ操作または入力部320の操作を、インターフェース操作Mともいう。
再び、図2を参照して、画像形成装置100は、さらに、スキャナ部150と、印刷部160と、通信部170と、モデム172と、NCU174とを備える。
スキャナ部150は、原稿を読み取ることにより画像を取得する機能を有する。原稿は、例えば、紙等の記録媒体である。以下においては、スキャナ部150が原稿を読み取ることにより画像を取得する処理を、原稿読取り処理という。
以下においては、原稿読取り処理が行われることにより得られる画像を、読取り画像という。
印刷部160は、紙等の媒体に、指示された画像または文字を印字してプリントアウトする機能(以下、印刷機能という)を有する。以下においては、印刷部160が、記録媒体に、画像または文字を印字してプリントアウトするための処理を印刷処理という。
印刷処理における記録媒体は、例えば、紙、OHP(OverHead Projector)フィルムなど、画像を形成することが可能な媒体であればどのような媒体であってもよい。なお、本実施の形態においては、印刷の対象となる記録媒体は、一例として、紙であるとする。
通信部170は、有線技術または無線技術を利用して、ネットワーク20に接続される装置とデータ通信を行なう機能を有する。有線技術は、たとえば、イーサネット(登録商標)に基づく技術である。なお、有線技術は、イーサネット(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の有線技術であってもよい。
無線技術は、たとえば、IEEE802.11gに基づく技術である。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。
モデム172は、ファクシミリ規格に従った通信(以下、ファクシミリ通信という)を行う機能を有する。モデム172は、ファクシミリ通信において、送信対象となる画像データを変調する。また、モデム172は、ファクシミリ通信において、外部から受信した画像データを復調する。
NCU174は、PSTN40と接続される回線終端装置である。
(画像属性の判定)
次に、原稿読取り処理により得られた画像に示されるオブジェクト画像の属性を判定するための処理(以下、画像属性判定処理という)について説明する。
図4は、画像属性判定処理のフローチャートである。
ステップS10では、スキャナ部150が前述した原稿読取り処理を行うことにより、制御部110は、読取り画像(以下、処理対象画像という)を取得する。なお、以下においては、処理対象画像を、原画像ともいう。
なお、処理対象画像は、読取り画像に限定されない。処理対象画像は、例えば、画像形成装置100がインターネット70から取得した画像であってもよい。また、処理対象画像は、例えば、記録媒体50に記録されている画像であってもよい。
ここで、処理対象画像は、一例として、図5の処理対象画像400であるとする。
図5は、第1の実施の形態において処理される一例の画像を示す図である。
図5を参照して、処理対象画像400は、一例として、“0”〜“255”の範囲の画素値を示す複数の画素から構成されるグレースケール画像である。本実施の形態におけるグレースケール画像では、画素値“0”の画素は白を示し、画素値“255”の画素は黒を示すとする。すなわち、グレースケール画像を構成する各画素は、当該画素の画素値が大きい程、黒に近い画素である。
処理対象画像400は、オブジェクト画像410,420を示す。オブジェクト画像410は、活字を示す画像である。すなわち、オブジェクト画像410の属性は、活字である。
以下においては、グレースケール画像において、上下方向、左右方向および斜め方向の少なくとも1つの方向に隣接する2つの画素の画素値の差が大きい部分を、濃度大変化部という。濃度大変化部は、例えば、隣接する2つの画素の画素値の差が所定値(例えば、150)以上である部分である。
以下においては、ユーザが、鉛筆、ボールペン等により描いた文字を、手書き文字という。オブジェクト画像420は、手書き文字を示す画像である。すなわち、オブジェクト画像410の属性は、手書き文字である。
属性が活字であるオブジェクト画像では、隣接画素間の濃度変化が大きく、濃度大変化部が多い傾向がある。一方、属性が手書き文字であるオブジェクト画像では、隣接画素間の濃度変化が小さく、濃度大変化部が少ない傾向がある。
例えば、処理対象画像400に示されるように、属性が活字であるオブジェクト画像410では、濃度大変化部が多い。一方、属性が手書き文字であるオブジェクト画像420では、濃度大変化部が少ない。
再び、図4を参照して、ステップS100では、制御部110が、処理対象画像の種類を判定する。処理対象画像がグレースケール画像である場合、処理はステップS120に移行する。処理対象画像がカラー画像である場合、処理はステップS110に移行する。
ステップS110では、グレースケール変換処理が行われる。グレースケール変換処理では、カラー画像である処理対象画像を、グレースケール画像に変換する処理が行われる。カラー画像をグレースケール画像に変換する処理は、周知な技術であるので詳細な説明は行わない。
ステップS120では、第1の2値化処理が行われる。第1の2値化処理は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の形状が残るように処理対象画像を2値化する処理である。第1の2値化処理では、制御部110が、グレースケール画像としての処理対象画像を、例えば、判別分析法(大津法)により算出されるしきい値(以下、第1の2値化しきい値という)に基づいて、2値画像に変換する。
判別分析法(大津法)は、グレースケール画像を2値画像に変換するためのしきい値を算出する方法である。具体的には、判別分析法(大津法)は、画像のヒストグラムを2クラスに分割した場合のクラス間分散が最大になる時のしきい値を、2値化のしきい値として算出する方法である。
なお、判別分析法(大津法)は、非特許文献“大津展之、“判別および最小2乗基準に基づく自動しきい値選定法”、電子通信学会論文誌、vol.J63-D,no.4,pp.349-356,1980”に開示されている周知な技術であるので詳細な説明は行わない。
具体的には、第1の2値化処理では、制御部110が、処理対象画像において、第1の2値化しきい値未満の画素値の画素を、白の画素に変換する。また、制御部110が、処理対象画像において、第1の2値化しきい値以上の画素値の画素を、黒の画素に変換する。第1の2値化処理により、処理対象画像が2値化された画像(以下、処理対象2値画像という)が得られる。制御部110は、処理対象2値画像を、RAM120に記憶させる。
以下においては、2値画像に示される黒の画素および白の画素を、それぞれ、オン画素およびオフ画素という。
処理対象画像が処理対象画像400である場合、第1の2値化処理により得られる画像は、図5の2値画像401である。この場合、2値画像401は、処理対象2値画像である。
2値画像401は、オブジェクト2値画像411,421を示す。オブジェクト2値画像411,421の各々は、複数のオン画素から構成される。オブジェクト2値画像411,421は、それぞれ、オブジェクト画像410,420に対応する2値画像である。オブジェクト2値画像411,421の形状は、それぞれ、オブジェクト画像410,420の形状と同じである。
すなわち、第1の2値化処理により得られた画像は、処理対象画像400が示すオブジェクト画像410,420の形状が残るように、処理対象画像400が2値化された画像である。
なお、第1の2値化処理は、判別分析法(大津法)を利用した処理に限定されず、他の方法により算出された2値化のしきい値を利用する処理であってもよい。
ステップS130では、処理対象2値画像に対し第1の孤立点除去処理が行われる。第1の孤立点除去処理では、制御部110が、処理対象2値画像において孤立画素(孤立点)がある場合、当該孤立画素を除去する。孤立画素は、当該孤立画素に対する8方向に隣接するオン画素が存在しない1つのオン画素である。当該8方向は、上、下、左、右、左上、左下、右上および右下方向である。
処理対象2値画像が、例えば、図5の2値画像401である場合、処理対象2値画像には、孤立画素は存在しない。この場合、孤立画素を除去する処理は行われない。
なお、ステップS130の孤立点除去処理は行われなくてもよい。
ステップS140では、ラベリングとしての第1のラベル付け処理が行われる。第1のラベル付け処理では、制御部110が、孤立点除去処理が行われた処理対象2値画像において、複数のオン画素から構成される連結画素群(連結部分)を抽出し、抽出された連結画素群毎に、異なるラベル番号を昇順(1,2,3,・・・)につける。ラベル番号は、画素毎につけられる。なお、処理対象2値画像におけるオフ画素には、ラベル番号“0”がつけられる。
連結画素群の抽出には、8点連結が採用される。この場合、抽出される同一の連結画素群を構成する複数のオン画素の各々は、当該オン画素に対する8方向の少なくとも1つの方向に隣接する他のオン画素が存在する画素である。当該8方向は、上、下、左、右、左上、左下、右上および右下方向である。
なお、連結画素群の抽出には、8点連結に限定されず、4点連結が採用されてもよい。この場合、抽出される同一の連結画素群を構成する複数のオン画素の各々は、当該オン画素に対する4方向の少なくとも1つの方向に隣接する他のオン画素が存在する画素である。当該4方向は、上、下、左および右方向である。
以下においては、第1のラベル付け処理により得られる画像を、第1のラベル画像という。制御部110は、第1のラベル画像を、RAM120に記憶させる。
例えば、第1のラベル付け処理において、処理対象2値画像が、図5の2値画像401である場合、第1のラベル付け処理において抽出される連結画素群は、オブジェクト2値画像411,421である。この場合、オブジェクト2値画像411,421に、それぞれ、ラベル番号“1”,“2”がつけられる。この場合、第1のラベル付け処理により得られる第1のラベル画像は、図5の第1のラベル画像402である。
第1のラベル画像402において、白の部分は、ラベル番号“0”がつけられている。なお、図を見やすくするために、第1のラベル画像402において、ラベル番号“0”は示していない。第1のラベル画像402は、ラベル行列としてのラベル群412,422を示す。ラベル群412,422は、それぞれ、オブジェクト2値画像411,421に対応する。
再び、図4を参照して、ステップS140の処理の後、処理はステップS150に移行する。
ステップS150では、グレースケール画像である処理対象画像に対し第1の特徴抽出画像処理が行われる。当該処理対象画像は、ステップS10の処理で取得された画像またはステップS110の処理により得られた画像である。第1の特徴抽出画像処理は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための処理である。
第1の特徴抽出画像処理では、制御部110が、処理対象画像に対し、レンジフィルタをかける(適用する)。レンジフィルタは、注目画素の近傍の8画素の画素値における最大値と最小値との差分を出力するフィルタである。すなわち、レンジフィルタは、隣接する画素の濃度変化(濃度差)が大きい程、大きな値を出力するフィルタである。つまり、レンジフィルタは、画像における濃度大変化部の合計面積を増やすためのフィルタでもある。
なお、レンジフィルタは、周知なフィルタであるので詳細な説明は行わない。
活字を示す処理対象画像にレンジフィルタがかけられた場合、活字は濃度大変化部が多いので、活字に対応する部分の大部分が大きい画素値の画素(黒に近い画素)になることが想定される。また、手書き文字を示す処理対象画像にレンジフィルタがかけられた場合、手書き文字は濃度大変化部が少ないので、手書き文字に対応する部分の大部分が小さい画素値の画素(濃度の薄い画素)になることが想定される。
以下においては、第1の特徴抽出画像処理が行われることにより得られる画像を、第1の処理済画像という。また、以下においては、第1の処理済画像が示すオブジェクト画像を、変化後オブジェクト画像という。変化後オブジェクト画像は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の状態が変化した画像である。
制御部110は、第1の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた第1の処理済画像を、RAM120に記憶させる。
なお、第1の特徴抽出画像処理で使用されるフィルタは、レンジフィルタに限定されず、濃度大変化部の合計面積を増やすためのフィルタであればよい。第1の特徴抽出画像処理で使用されるフィルタは、例えば、ラプラシアンフィルタであってもよい。ラプラシアンフィルタも、画像における濃度大変化部の合計面積を増やすためのフィルタである。
ここで、処理対象画像が図5の処理対象画像400である場合、第1の特徴抽出画像処理が行われることにより、処理対象画像400は、図6の処理済画像500になる。すなわち、第1の特徴抽出画像処理が行われることにより、処理対象画像400に含まれる濃度大変化部の合計面積は増加する。処理済画像500は、第1の処理済画像である。
処理済画像500は、オブジェクト画像510,520を示す。オブジェクト画像510,520は、変化後オブジェクト画像である。オブジェクト画像510は、図5のオブジェクト画像410に対し第1の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた画像である。オブジェクト画像520は、図5のオブジェクト画像420に対し第1の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた画像である。
図5の処理済画像500に示されるように、活字を示すオブジェクト画像510の大部分が大きい画素値の画素(黒に近い画素)を示す。また、処理済画像500に示されるように、手書き文字を示すオブジェクト画像520の大部分が小さい画素値の画素(濃度の薄い画素)を示す。
なお、図5の処理対象画像400および図6の処理済画像500において、濃さが同じように見える画素の画素値は、必ずしも同じ画素値ではない。例えば、処理対象画像400における画素441の画素値は、処理済画像500における画素541の画素値より大きい。
ステップS160では、第2の2値化処理が行われる。第2の2値化処理は、第1の処理済画像が示す変化後オブジェクト画像のうち、濃度(画素値)が所定値以上の部分が残るように第1の処理済画像を2値化する処理である。すなわち、第2の2値化処理は、第1の処理済画像が示す変化後オブジェクト画像のうち、濃度大変化部に対応する画素を、オン画素として抽出する処理である。
第2の2値化処理では、第2の2値化しきい値に基づいて、2値画像が生成される。ここで、第2の2値化しきい値は、例えば、第1の処理済画像を構成する各画素の最大の画素値の90%の画素値であるとする。例えば、当該最大の画素値が“200”である場合、第2の2値化しきい値は“180”である。
なお、第2の2値化しきい値は、上記定義に基づくものに限定されず、例えば、前述した判別分析法(大津法)により算出されるしきい値であってもよい。
具体的には、第2の2値化処理では、制御部110が、第1の処理済画像において、第2の2値化しきい値未満の画素値の画素を、白の画素に変換する。また、制御部110が、第1の処理済画像において、第2の2値化しきい値以上の画素値の画素を、黒の画素に変換する。第2の2値化処理により、第1の処理済画像が2値化された画像(以下、第1の処理済2値画像という)が得られる。制御部110は、第1の処理済2値画像を、RAM120に記憶させる。
第1の処理済2値画像は、第1の処理済画像が示す変化後オブジェクト画像が2値化された画像(以下、変化後オブジェクト2値画像という)を示す。
第1の処理済画像が、図6の処理済画像500である場合、第2の2値化処理により得られる2値画像は、図6の2値画像501である。この場合、2値画像501は、第1の処理済2値画像である。
2値画像501は、変化後オブジェクト2値画像511,521を示す。変化後オブジェクト2値画像511,521の各々は、複数のオン画素から構成される。変化後オブジェクト2値画像511,521は、それぞれ、オブジェクト画像510,520に対応する2値画像である。すなわち、第2の2値化処理により、第1の処理済画像としての処理済画像500が示すオブジェクト画像510,520の各々において、濃度大変化部に対応する画素が、オン画素として抽出される。
ステップS170では、第1の処理済2値画像に対し第2の孤立点除去処理が行われる。第2の孤立点除去処理では、制御部110が、第1の処理済2値画像において孤立画素(孤立点)がある場合、当該孤立画素を除去する。なお、第2の孤立点除去処理は、ステップS130の第1の孤立点除去処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
なお、ステップS170の第2の孤立点除去処理は行われなくてもよい。
ステップS200では、ラベリングとしての第2のラベル付け処理が行われる。
図7は、第2のラベル付け処理のフローチャートである。
ステップS210では、制御部110が、第2の孤立点除去処理が行われた第1の処理済2値画像において、k(自然数)番目の処理対象画素がオン画素およびオフ画素のいずれであるか判定する。ここで、kの初期値は1である。第1の処理済2値画像は、例えば、2値画像501である。
ここで、1番目の処理対象画素は、第1の処理済2値画像の左上の画素(1行1列目の画素)である。第1の処理済2値画像において、kの値が1増加する毎に、k番目の処理対象画素は1画素分右に移動する。すなわち、u(自然数)+1番目の処理対象画素は、u番目の処理対象画素の右隣の画素である。例えば、3番目の処理対象画素は、第1の処理済2値画像の1行3列目の画素である。
なお、u番目の処理対象画素が第1の処理済2値画像のm(自然数)行目の右端の画素である場合、u+1番目の処理対象画素は、m+1行目の左端の画素である。
k番目の処理対象画素がオン画素である場合、処理はステップS220に移行する。一方、k番目の処理対象画素がオフ画素である場合、処理は後述するステップS250に移行する。
以下においては、画像におけるy行x列目の画素の座標を、座標(x、y)とも表記する。
ステップS220では、前述の処理で得られた第1のラベル画像において、k番目の処理対象画素に対応する位置に“0”以外のラベル番号が存在するか否かが判定される。具体的には、制御部110が、第1のラベル画像において、k番目の処理対象画素の座標の位置に、“0”以外のラベル番号が存在するか否かを判定する。
ステップS220において、YESならば、処理はステップS230に移行する。一方、ステップS220において、NOならば、処理はステップS240に移行する。
ステップS230では、制御部110が、第1のラベル画像におけるk番目の処理対象画素の座標の位置のラベル番号を、第1の処理済2値画像におけるk番目の処理対象画素の座標の画素に割り当てる(つける)。以下においては、第1のラベル画像におけるk番目の処理対象画素の座標を、第1処理対象座標という。
ここで、一例として、第1のラベル画像が図5の第1のラベル画像402であり、第1の処理済2値画像が図6の2値画像501であるとする。また、k番目の処理対象画素は、2値画像501の画素551であるとする。すなわち、画素551の座標は、第1処理対象座標である。また、画素551の座標(第1処理対象座標)は、図5の第1のラベル画像402のラベル番号451の座標と同じであるとする。
この場合、k番目の処理対象画素としての画素551は、オン画素であるため、ステップS210の処理により、ステップS220の処理が行われる。また、ステップS220でYESと判定され、ステップS230の処理が行われる。ステップS230では、制御部110が、第1のラベル画像402における第1処理対象座標の位置のラベル番号451(1)を、第1の処理済2値画像としての2値画像501における第1処理対象座標の画素に割り当てる(つける)。
ステップS220において、NOと判定される場合は、k番目の処理対象画素に対応する位置にラベル番号“0”が存在する場合である。この場合、処理はステップS240に移行する。
ステップS240では、制御部110が、k番目の処理対象画素の近傍8画素にそれぞれ対応する、第1のラベル画像内の8個のラベル番号のうち、最も多いラベル番号を、第1の処理済2値画像におけるk番目の処理対象画素の座標の画素に割り当てる(つける)。当該最も多いラベル番号が複数存在する場合は、例えば、そのうちの最小の値を採用することにより、割り当てるラベル番号を一意に決定する。以下においては、最も多いラベル番号を、最頻値ともいう。
なお、k番目の処理対象画素の近傍8画素にそれぞれ対応する、第1のラベル画像内の8個のラベル番号が全て“0”である場合、割り当てるラベル番号は“0”とする。また、当該近傍8画素にそれぞれ対応する8個のラベル番号が全て“0”である場合、例えば、最頻値を決定するための対象範囲を、k番目の処理対象画素の近傍24画素まで拡張してもよい。
ステップS250では、制御部110が、ラベル番号“0”を、第1の処理済2値画像におけるk番目の処理対象画素の座標の画素に割り当てる(つける)。すなわち、第1のラベル画像におけるk番目の処理対象画素の座標の位置のラベル番号に関わらず、ラベル番号“0”が割り当てられる。そして、処理は、ステップS260に移行する。
ステップS260では、制御部110が、k番目の処理対象画素が最終画素であるか否かを判定する。当該最終画素は、第1の処理済2値画像の右下の画素である。第1の処理済2値画像が、例えば、400個の画素から構成される画像である場合、最終画素は、400番目の処理対象画素である。
ステップS260において、YESならば、制御部110は、上記処理により得られた画像を、RAM120に記憶させる。そして、この第2のラベル付け処理は終了し、再度、図4の画像属性判定処理に戻り、処理はステップS300に移行する。一方、ステップS260において、NOならば、処理は、ステップS261に移行する。
以下においては、第2のラベル付け処理により得られる画像を、第2のラベル画像という。すなわち、第2のラベル画像は、ステップS260でYESと判定された時点において得られた画像である。上記処理により、第2のラベル画像は、RAM120に記憶される。
ステップS261では、制御部110が、kの値を1インクリメントする。そして、再度、ステップS210の処理が行われる。
以上説明した第2のラベル付け処理における各処理が、ステップS260でYESと判定されるまで繰り返される。
ここで、第2のラベル付け処理において、第1の処理済2値画像が、例えば、図6の2値画像501である場合、第2のラベル付け処理により得られる第2のラベル画像は、図6の第2のラベル画像502である。
第2のラベル画像502において、白の部分は、ラベル番号“0”がつけられている。なお、図を見やすくするために、第2のラベル画像502において、ラベル番号“0”は示していない。第2のラベル画像502は、ラベル行列としてのラベル群512,522を示す。ラベル群512,522は、それぞれ、変化後オブジェクト2値画像511,521に対応する。
再び、図4を参照して、ステップS300では、属性判定処理が行われる。
図8は、属性判定処理のフローチャートである。
ステップS310では、制御部110が、RAM120に記憶されている第1のラベル画像および第2のラベル画像から、p(自然数)番目のラベル群を取得する。ここで、pの初期値は“1”である。ここで、p番目のラベル群は、ラベル番号“p”から構成されるラベル群である。
以下においては、第1のラベル画像から取得されたラベル群を、第1ラベル群という。また、以下においては、第2のラベル画像から取得されたラベル群を、第2ラベル群という。
ここで、例えば、第1のラベル画像および第2のラベル画像が、それぞれ、図5の第1のラベル画像402および図6の第2のラベル画像502であるとする。また、pの値は“1”であるとする。
この場合、第1のラベル画像402から、第1ラベル群としてのラベル群412が取得される。また、第2のラベル画像502から、第2ラベル群としてのラベル群512が取得される。
ステップS320では、第1のラベル面積算出処理が行われる。第1のラベル面積算出処理では、制御部110が、第1ラベル群の面積(以下、第1ラベル面積という)を算出する。具体的には、第1ラベル群を構成するラベル番号の数を算出し、当該ラベル番号の数を第1ラベル面積とする。第1ラベル面積は、第1ラベル群に対応するオブジェクト2値画像の面積を示す。
ここで、第1ラベル群は、ラベル群412であるとする。この場合、第1ラベル面積(オブジェクト2値画像の面積)は、“176”であるとする。
ステップS330では、第2のラベル面積算出処理が行われる。第2のラベル面積算出処理では、制御部110が、第2ラベル群の面積(以下、第2ラベル面積という)を算出する。具体的には、第2ラベル群を構成するラベル番号の数を算出し、当該ラベル番号の数を第2ラベル面積とする。第2ラベル面積は、第2ラベル群に対応する変化後オブジェクト2値画像の面積を示す。
ここで、第2ラベル群は、ラベル群512であるとする。この場合、第2ラベル面積(変化後オブジェクト2値画像の面積)は、“140”であるとする。
ステップS340では、制御部110が、ラベル面積変化度を算出する。ラベル面積変化度は、以下の式1により算出される。
ラベル面積変化度=第2ラベル面積÷第1ラベル面積 ・・・(式1)
本実施の形態において、ラベル面積変化度は、ステップS150の第1の特徴抽出画像処理により、処理対象2値画像が示すオブジェクト2値画像が、第1の処理済2値画像が示す変化後オブジェクト2値画像に変化する場合における変化の度合いを示す。すなわち、ラベル面積変化度は、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いを示す。つまり、ラベル面積変化度は、第1ラベル面積から、第2ラベル面積へ変化する場合の変化の度合いを示す。
ここで、第1ラベル面積および第2ラベル面積は、それぞれ、“176”および“140”であるとする。この場合、ラベル面積変化度は、140÷176=79.5(%)である。
ラベル面積変化度が大きい程、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは小さい。すなわち、ラベル面積変化度が小さい程、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは大きい。
ただし、この変化の度合いとは、第1ラベル面積から、第2ラベル面積へ変化する場合において、画素数が減少する変化の度合いを示している。第1の特徴抽出画像処理の種類によっては、第1ラベル面積から、第2ラベル面積へ変化する場合において、画素数が増加することもあり得る。すなわち、ラベル面積変化度が、100(%)を超える場合も考えられる。
この場合、ラベル面積変化度が100(%)を超えて大きい程、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは大きく、ラベル面積変化度が100(%)に近い程、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは小さいというように読み替えるものとする。
なお、ラベル面積変化度は、以下の式2により算出されてもよい。
ラベル面積変化度=第2ラベル面積−第1ラベル面積 ・・・(式2)
ステップS350では、制御部110が、ラベル面積変化度が、画像属性判定しきい値以上であるか否かを判定する。画像属性判定しきい値は、予め定められた値である。画像属性判定しきい値は、一例として、“50”であるとする。
ステップS350において、YESである場合、処理はステップS360に移行する。一方、ステップS350において、NOならば、処理はステップS370に移行する。
ステップS360では、制御部110が、算出したラベル面積変化度に対応するオブジェクト画像の属性は、属性Aであると判定する。属性Aは、例えば、活字である。なお、属性Aは、活字に限定されることなく、例えば、文字であってもよい。
ステップS370では、制御部110が、算出したラベル面積変化度に対応するオブジェクト画像の属性は、属性Bであると判定する。属性Bは、例えば、手書き文字である。なお、属性Bは、手書き文字に限定されることなく、例えば、写真であってもよい。
ステップS380では、全てのラベル群を取得したか否かが判定される。具体的には、制御部110が、第1のラベル画像および第2のラベル画像の各々が示す全てのラベル群を取得したか否かを判定する。ステップS380において、YESならば、この属性判定処理は終了し、図4の画像属性判定処理に戻り、画像属性判定処理は終了する。ステップS380において、NOならば、ステップS381の処理が行われる。
ステップS381では、制御部110が、pの値を1インクリメントする。そして、再度、ステップS310の処理が行われる。
以上の属性判定処理により、処理対象画像が示すオブジェクト画像毎に、画像の属性を判定することができる。
なお、本実施の形態の第2のラベル付け処理を行わずに、第1の処理済2値画像に対応するラベル画像を得るには、第1の処理済2値画像に対し、例えば、ステップS140の第1のラベル付け処理を行うことが考えられる。
しかしながら、この場合、得られるラベル画像は、第1のラベル画像と比較して、ラベル群の数が異なったり、ラベル番号付けの順序が異なったりする。すなわち、当該得られるラベル画像と、第1のラベル画像との間で、ラベル番号が対応しなくなる可能性が高くなる。
本発明は、処理対象画像(原画像)に対応する第1のラベル画像と、第1の処理済2値画像の両者を参照することで、第1の処理済2値画像に対応する第2のラベル画像を得ることができる。
この場合、第2のラベル画像は、第1のラベル画像と比較して、ラベル群の数およびラベル番号付けの順序が同じ画像である。その結果、処理対象画像(原画像)に対応する第2のラベル画像が示す第2ラベル群(変化後オブジェクト2値画像)の面積を算出することが可能になる。この点が本発明の特徴である。
なお、第2のラベル画像では、第1の特徴抽出画像処理の種類によっては、同じラベル番号を示すラベル群同士が分断されていたり、異なるラベル番号を示すラベル群同士が連結する場合もある。しかしながら、ラベル群の面積の算出には問題ない。
また、第1の特徴抽出画像処理の種類によっては、処理対象画像(原画像)に対応する第1のラベル画像と同じラベル番号を示す、第2のラベル画像におけるラベル群が消滅して存在しない場合も考えられる。この場合、第2のラベル画像において、消滅したラベル番号のラベル群の面積は“0”にするなどして対処する。
(画像の属性の判定例(活字、手書きの判定))
次に、画像の属性の判定の例について説明する。具体的には、活字と手書きとを判定する処理の例について説明する。
ここで、処理対象画像は、図5の処理対象画像400であるとする。処理対象画像400は、オブジェクト画像410,420を示す。前述したように、オブジェクト画像410の属性は、活字である。また、オブジェクト画像420の属性は、手書き文字である。すなわち、処理対象画像としての処理対象画像400は、活字と手書き文字とが混在した画像である。
この場合、前述した図4のステップS10〜ステップS170の処理が行われることにより、以下の画像が得られる。なお、ステップS150の第1の特徴抽出画像処理では、処理対象画像400に対しレンジフィルタがかけられるとする。
まず、処理対象2値画像として、図5の2値画像401が得られる。処理対象2値画像(2値画像401)は、オブジェクト2値画像411,421を示す。また、第1のラベル画像として、第1のラベル画像402が得られる。また、第1の処理済画像として、図6の処理済画像500が得られる。処理済画像500は、オブジェクト画像510,520を示す。オブジェクト画像510は活字に対応する画像である。オブジェクト画像520は手書き文字に対応する画像である。
また、第1の処理済2値画像として、2値画像501が得られる。第1の処理済2値画像(2値画像501)は、変化後オブジェクト2値画像511,521を示す。
次に、図7の第2のラベル付け処理が行われる。これにより、第2のラベル画像として、図6の第2のラベル画像502が得られる。
次に、図8の属性判定処理が行われる。まず、ステップS310の処理が行われることにより、第1のラベル画像402が示す第1ラベル群として、ラベル群412が得られる。また、第2のラベル画像502が示す第2ラベル群として、ラベル群512が得られる。
また、ステップS320の処理が行われることにより、第1ラベル群(ラベル群412)に対応するオブジェクト2値画像411の面積“176”が算出されるとする。また、ステップS330の処理が行われることにより、第2ラベル群(ラベル群512)に対応する変化後オブジェクト2値画像511の面積“140”が算出されるとする。
次に、ステップS340の処理が行われる。これにより、オブジェクト2値画像411から変化後オブジェクト2値画像511へ変化する場合の変化の度合いを示すラベル面積変化度“79.5”(%)が算出される。前述したように、ラベル面積変化度が大きい程、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは小さい。
すなわち、オブジェクト2値画像411から、変化後オブジェクト2値画像511へ変化する場合の変化の度合いは小さい。これは、活字は濃度大変化部が多く、処理対象画像400にレンジフィルタがかけられることにより得られる処理済画像500において、活字に対応するオブジェクト画像510の大部分が大きい画素値の画素(黒に近い画素)を示すためである。
したがって、ステップS350の処理における画像属性判定しきい値を“50”とし、ステップS360における属性Aを活字とする。そして、ステップS350,S360の処理が行われることにより、ラベル面積変化度“79.5”に対応するオブジェクト画像410の属性は、活字であると判定される。
すなわち、オブジェクト2値画像411の面積と、変化後オブジェクト2値画像511の面積とを比較することにより、オブジェクト画像410の属性が活字であると判定される。つまり、オブジェクト画像410の属性を判定できる。
次に、ステップS380,S381の処理が行われ、再度、ステップS310の処理が行われる。この処理により、第1のラベル画像402が示す第1ラベル群として、ラベル群422が得られる。また、第2のラベル画像502が示す第2ラベル群として、ラベル群522が得られる。
また、ステップS320の処理が行われることにより、第1ラベル群(ラベル群422)に対応するオブジェクト2値画像421の面積“189”が算出されるとする。また、ステップS330の処理が行われることにより、第2ラベル群(ラベル群522)に対応する変化後オブジェクト2値画像521の面積“40”が算出されるとする。
次に、ステップS340の処理が行われる。これにより、オブジェクト2値画像421から、変化後オブジェクト2値画像521へ変化する場合の変化の度合いを示すラベル面積変化度“21.2”(%)が算出される。
前述したように、ラベル面積変化度が大きい程、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは小さい。すなわち、ラベル面積変化度が小さい程、オブジェクト2値画像から変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは大きい。
すなわち、オブジェクト2値画像421から、変化後オブジェクト2値画像521へ変化する場合の変化の度合いは大きい。これは、手書き文字は濃度大変化部が少なく、処理対象画像400にレンジフィルタがかけられることにより得られる処理済画像500において、手書き文字に対応するオブジェクト画像520の大部分が小さい画素値の画素(濃度の薄い画素)を示すためである。
したがって、ステップS350の処理における画像属性判定しきい値を“50”とし、ステップS370における属性Bを手書き文字とする。そして、ステップS350,S370の処理が行われることにより、ラベル面積変化度“21.2”に対応するオブジェクト画像420の属性は、手書き文字であると判定される。
すなわち、オブジェクト2値画像421の面積と、変化後オブジェクト2値画像521の面積とを比較することにより、オブジェクト画像420の属性が手書き文字であると判定される。つまり、オブジェクト画像420の属性を判定できる。
以上説明したように、本実施の形態では、処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための第1の特徴抽出画像処理を処理対象画像に対し行う。また、オブジェクト画像と、処理対象画像に対し第1の特徴抽出画像処理が行われることにより得られる第1の処理済画像が示す、オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、オブジェクト画像の属性を判定する。
具体的には、処理対象画像に対応する第1のラベル画像が示すラベル群の面積と、第1の処理済画像に対応する第2のラベル画像が示すラベル群の面積とから算出されるラベル面積変化度から、当該ラベル面積変化度に対応するオブジェクト画像の属性を判定する。
なお、第2のラベル画像は、処理対象画像(原画像)に対応する第1のラベル画像と、第1の処理済画像を2値化した第1の処理済2値画像とを利用する第2のラベル付け処理により得られる。なお、第2のラベル画像は、第1のラベル画像と比較して、ラベル群の数およびラベル番号付けの順序が同じ画像である。
そのため、処理対象画像が示すオブジェクト画像毎に、画像の属性を判定することができる。すなわち、従来のようにブロック毎ではなく、処理対象画像が示すオブジェクト画像毎に、画像の属性を判定する。そのため、画像の属性を、精度よく判定することができる。
なお、ステップS150の第1の特徴抽出画像処理では、処理対象画像に対しラプラシアンフィルタがかけられてもよい。ここで、処理対象画像が、写真と文字とが混在した画像であるとする。
この場合、処理対象画像において、低周波成分の割合が多い写真領域は小さな値が出力されると想定される。また、処理対象画像において、高周波成分の割合が多い文字領域は、大きな値が出力されると想定される。
したがって、ラプラシアンフィルタがかけられることにより得られる第1の処理済2値画像は、処理対象2値画像(原画像)と比較して、文字領域に対応する各ラベル群の面積の増減は、写真領域に対応する各ラベル群の面積の増減と比べて、増加数が多いか減少数が少ないと想定される。
従って、前述した図7、図8の処理が行われることにより、面積が一定数または一定割合以上増えているラベル群は文字であり、それ以外のラベル群は写真であると判定することができる。あるいは、面積が一定数または一定割合以上減っているラベル群は写真であり、それ以外のラベル群は文字であると判定することができる。
以上により、写真の部分(領域)と、文字の部分(領域)とを判定することができる。
<第2の実施の形態>
次に、処理対象画像が2値画像である場合において、処理対象画像が示すオブジェクト画像の属性を判定するための処理(以下、画像属性判定処理Aという)について説明する。
本実施の形態におけるネットワークシステムは、図1のネットワークシステム1000と同じである。すなわち、本実施の形態における画像形成装置は、図2の画像形成装置100と同じである。
(画像属性の判定)
図9は、画像属性判定処理Aのフローチャートである。図9において、図4のステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS10では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。この処理により、得られる処理対象画像は、一例として、図10の処理対象画像600であるとする。
図10は、第2の実施の形態において処理される一例の画像を示す図である。
図10を参照して、処理対象画像600は2値画像である。以下においては、ステップS10の処理により得られる処理対象画像が2値画像である場合、当該処理対象画像を、処理対象2値画像ともいう。すなわち、処理対象画像600は、処理対象2値画像である。処理対象2値画像は、例えば、ファクシミリ受信により得られた2値画像である。
処理対象画像600は、オブジェクト画像610,620を示す。オブジェクト画像610は、活字の“1”を示す。オブジェクト画像620は、活字の“2”を示す。すなわち、オブジェクト画像610,620の属性は、活字である。
以下においては、処理対象2値画像が示すオブジェクト画像を、オブジェクト2値画像ともいう。処理対象2値画像が、処理対象画像600である場合、オブジェクト画像610,620は、オブジェクト2値画像である。
再び、図9を参照して、ステップS101では、制御部110が、処理対象画像の種類を判定する。処理対象画像がグレースケール画像である場合、処理はステップS120に移行する。処理対象画像がカラー画像である場合、処理はステップS110に移行する。処理対象画像が2値画像である場合、処理はステップS130に移行する。ここでは、処理対象画像が2値画像であるとして、処理はステップS130に移行する。
ステップS130では、処理対象2値画像に対し第1の孤立点除去処理が行われる。第1の孤立点除去処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS140では、第1の実施の形態で説明した処理と同様に、第1のラベル付け処理が行われる。ここで、処理対象2値画像が、一例として、図10の処理対象画像600であるとする。この場合、第1のラベル付け処理により、図10の第1のラベル画像602が得られる。
第1のラベル画像602において、白の部分は、ラベル番号“0”がつけられている。なお、図を見やすくするために、第1のラベル画像602において、ラベル番号“0”は示していない。第1のラベル画像602は、ラベル行列としてのラベル群612,622を示す。ラベル群612,622は、それぞれ、オブジェクト画像610,620に対応する。
再び、図9を参照して、ステップS140の処理の後、処理はステップS151に移行する。
ステップS151では、処理対象2値画像に対し第2の特徴抽出画像処理が行われる。第2の特徴抽出画像処理は、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための処理である。
第2の特徴抽出画像処理では、制御部110が、処理対象2値画像に対し細線化処理を行う。細線化処理は、画像(オブジェクト画像)が示す線の部分を細くする処理である。細線化処理は、周知な技術であるので詳細な説明は繰り返さない。本実施の形態における細線化処理は、一例として、線の幅を“1”にする処理であるとする。
以下においては、第2の特徴抽出画像処理が行われることにより得られる画像を、第2の処理済画像という。また、以下においては、第2の処理済画像が示すオブジェクト画像を、第2変化後オブジェクト2値画像という。
制御部110は、第2の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた第2の処理済画像を、RAM120に記憶させる。
ここで、第2の特徴抽出画像処理により処理される処理対象2値画像は、図10の処理対象画像600であるとする。この場合、第2の特徴抽出画像処理が行われることにより、処理対象画像600は、図10の処理済画像800になる。処理済画像800は、第2の処理済画像である。なお、処理済画像800は、2値画像である。
処理済画像800は、オブジェクト画像810,820を示す。オブジェクト画像810,820は、第2変化後オブジェクト2値画像である。オブジェクト画像810は、図10のオブジェクト画像610に対し第2の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた画像である。オブジェクト画像820は、図10のオブジェクト画像620に対し第2の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた画像である。
なお、第2の特徴抽出画像処理で行われる処理は、細線化処理に限定されず、例えば、オブジェクト画像における境界線を抽出する処理(以下、境界線抽出処理という)であってもよい。以下においては、境界線抽出処理により得られる画像を、境界線画像という。
そして、図7のステップS200の第2のラベル付け処理が行われる。本実施の形態では、2値画像としての第2の処理済画像に対し第2のラベル付け処理が行われる。本実施の形態における第2のラベル付け処理の説明は、第1の実施の形態の第2のラベル付け処理の説明において、第1の処理済2値画像を第2の処理済画像に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ここで、第2の処理済画像が、図10の処理済画像800であるとする。この場合、第2のラベル付け処理により得られる第2のラベル画像は、図10の第2のラベル画像802である。また、この処理により、第2のラベル画像802は、RAM120に記憶される。
第2のラベル画像802において、白の部分は、ラベル番号“0”がつけられている。なお、図を見やすくするために、第2のラベル画像802において、ラベル番号“0”は示していない。第2のラベル画像802は、ラベル行列としてのラベル群812,822を示す。ラベル群812,822は、それぞれ、オブジェクト画像810,820に対応する。前述したように、オブジェクト画像810,820は、第2変化後オブジェクト2値画像である。
再び、図9を参照して、ステップS300では、図8の属性判定処理が行われる。属性判定処理は、第1の実施の形態と同様な処理なので詳細な説明は繰り返さない。
ここで、一例として、第1のラベル画像および第2のラベル画像は、それぞれ、第1のラベル画像602および第2のラベル画像802であるとする。この場合、ステップS310の処理が行われることにより、第1ラベル群としてのラベル群612および第2ラベル群としてのラベル群812が取得される。
ステップS320の処理が行われることにより、第1ラベル面積が算出される。この場合、第1ラベル面積は、第1ラベル群(ラベル群612)に対応するオブジェクト2値画像(オブジェクト画像610)の面積を示す。
ステップS330の処理が行われることにより、第2ラベル面積が算出される。この場合、第2ラベル面積は、第2ラベル群(ラベル群812)に対応する第2変化後オブジェクト2値画像(オブジェクト画像810)の面積を示す。
そして、ステップS340の処理により、ラベル面積変化度が算出される。
本実施の形態におけるラベル面積変化度は、ステップS151の第2の特徴抽出画像処理により、処理対象画像が示すオブジェクト2値画像が、第2の処理済画像が示す第2変化後オブジェクト2値画像に変化する場合における変化の度合いを示す。すなわち、ラベル面積変化度は、オブジェクト2値画像から第2変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いを示す。つまり、ラベル面積変化度は、第1ラベル面積から、第2ラベル面積へ変化する場合の変化の度合いを示す。
ラベル面積変化度が大きい程、オブジェクト2値画像から第2変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは小さい。すなわち、ラベル面積変化度が小さい程、オブジェクト2値画像から第2変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは大きい。
活字は、一般的に、手書き文字より線が細い傾向がある。そのため、処理対象のオブジェクト2値画像の属性が活字である場合、第2の特徴抽出画像処理において細線化処理を行うと、ラベル面積変化度は大きい値となる。
すなわち、処理対象のオブジェクト2値画像の属性が活字である場合、細線化処理による、オブジェクト2値画像から第2変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは小さい。これは、活字は線が細いため、細線化処理が行われても、処理対象のオブジェクト2値画像において線が細くなる部分が少ないためである。
一方、手書き文字は、活字より線が太い傾向がある。処理対象のオブジェクト2値画像の属性が手書き文字である場合、第2の特徴抽出画像処理において細線化処理を行うと、ラベル面積変化度は小さい値となる。
すなわち、処理対象のオブジェクト2値画像の属性が手書き文字である場合、細線化処理による、オブジェクト2値画像から第2変化後オブジェクト2値画像へ変化する場合の変化の度合いは大きい。これは、手書き文字は線が太いため、細線化処理が行われた場合、処理対象のオブジェクト2値画像において線が細くなる部分が多いためである。
したがって、ステップS360における属性Aを活字とし、ステップS370における属性Bを手書き文字とする。また、ステップS350の処理における画像属性判定しきい値は、一例として“50”とする。
これにより、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト2値画像の属性が活字である場合、ステップS350,S360の処理が行われることにより、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト2値画像の属性が活字であると判定される。
すなわち、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト2値画像の面積と、第2変化後オブジェクト2値画像の面積とを比較することにより、オブジェクト2値画像の属性が活字であると判定される。
また、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト2値画像の属性が手書き文字である場合、ステップS350,S370の処理が行われることにより、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト2値画像の属性が手書き文字であると判定される。
すなわち、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト2値画像の面積と、第2変化後オブジェクト2値画像の面積とを比較することにより、オブジェクト2値画像の属性が手書き文字であると判定される。
以上により、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。すなわち、処理対象画像が示すオブジェクト画像毎に、画像の属性を判定することができる。つまり、従来のようにブロック毎ではなく、オブジェクト画像毎に、画像の属性を判定する。そのため、画像の属性を、精度よく判定することができる。
<第3の実施の形態>
次に、処理対象画像が2値画像である場合において、処理対象画像が示すオブジェクト画像の属性を判定するための処理(以下、画像属性判定処理Bという)について説明する。
本実施の形態におけるネットワークシステムは、図1のネットワークシステム1000と同じである。すなわち、本実施の形態における画像形成装置は、図2の画像形成装置100と同じである。
(画像属性の判定)
図11は、画像属性判定処理Bのフローチャートである。図11において、図9のステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1および第2の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS10では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。この処理により、得られる処理対象画像は、一例として、図12の処理対象画像600であるとする。
図12は、第3の実施の形態において処理される一例の画像を示す図である。
図12を参照して、処理対象画像600は、図10の処理対象画像600と同じなので詳細な説明は繰り返さない。
以下においては、ステップS10の処理により得られる処理対象画像が2値画像である場合、当該処理対象画像を、処理対象2値画像ともいう。すなわち、処理対象画像600は、処理対象2値画像である。
再び、図11を参照して、ステップS101では、第2の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ここでは、処理対象画像が2値画像であるとして、処理はステップS130に移行する。
ステップS130では、第2の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS132では、制御部110が、処理対象2値画像に対し細線化処理を行う。細線化処理は、第2の実施の形態で説明した細線化処理と同様な処理なので詳細な説明は繰り返さない。前述したように、細線化処理は、画像(オブジェクト画像)が示す線の部分を細くする処理である。
以下においては、ステップS132の細線化処理が行われることにより得られる画像を、細線化画像という。また、以下においては、細線化画像が示すオブジェクト画像を、細線化オブジェクト画像という。
制御部110は、細線化処理が行われることにより得られた細線化画像を、RAM120に記憶させる。
ここで、細線化処理により処理される処理対象2値画像は、図12の処理対象画像600であるとする。この場合、細線化処理が行われることにより、処理対象画像600は、図12の細線化画像603になる。なお、細線化画像603は、2値画像である。
細線化画像603は、細線化オブジェクト画像613,623を示す。細線化オブジェクト画像613は、図12のオブジェクト画像610に対し細線化処理が行われることにより得られた画像である。細線化オブジェクト画像623は、図12のオブジェクト画像620に対し細線化処理が行われることにより得られた画像である。すなわち、細線化オブジェクト画像613,623は、それぞれ、オブジェクト画像610,620に対応する。細線化オブジェクト画像は、細線化処理により、対応するオブジェクト画像の形状が変化した画像である。
なお、ステップS132で行われる処理は、細線化処理に限定されず、例えば、オブジェクト画像における境界線を抽出する処理(以下、境界線抽出処理という)であってもよい。以下においては、境界線抽出処理により得られる画像を、境界線画像という。
ステップS142では、細線化画像に対し第1のラベル付け処理が行われる。ステップS142の第1のラベル付け処理の説明は、図4のステップS140の第1のラベル付け処理の説明において、処理対象2値画像を細線化画像に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ここで、細線化画像は、一例として、図12の細線化画像603であるとする。この場合、ステップS142の第1のラベル付け処理により、第1のラベル画像604が得られる。
第1のラベル画像604において、白の部分は、ラベル番号“0”がつけられている。なお、図を見やすくするために、第1のラベル画像604において、ラベル番号“0”は示していない。第1のラベル画像604は、ラベル行列としてのラベル群614,624を示す。ラベル群614,624は、それぞれ、細線化オブジェクト画像613,623に対応する。すなわち、ラベル群614,624は、それぞれ、オブジェクト画像610,620に対応する。
再び、図11を参照して、ステップS142の処理の後、処理はステップS152に移行する。
ステップS152では、細線化画像に対し第3の特徴抽出画像処理が行われる。第3の特徴抽出画像処理は、細線化画像が示す細線化オブジェクト画像の特徴を抽出するための処理である。すなわち、第3の特徴抽出画像処理は、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための処理である。
第3の特徴抽出画像処理では、制御部110が、細線化画像に対し直線部分抽出処理を行う。直線部分抽出処理は、細線化画像が示す細線化オブジェクト画像のうち、直線部分のみを残す(抽出する)処理である。
以下においては、第3の特徴抽出画像処理が行われることにより得られる画像を、第3の処理済画像という。また、以下においては、第3の処理済画像が示すオブジェクト画像を、第3変化後細線化オブジェクト画像という。第3変化後細線化オブジェクト画像は、第3の特徴抽出画像処理により、対応する細線化オブジェクト画像の形状が変化した画像である。
制御部110は、第3の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた第3の処理済画像を、RAM120に記憶させる。
ここで、第3の特徴抽出画像処理により処理される細線化画像は、図12の細線化画像603であるとする。この場合、細線化画像603は、図12の処理済画像900になる。処理済画像900は、第3の処理済画像である。なお、処理済画像900は、2値画像である。
処理済画像900は、オブジェクト画像910,920を示す。オブジェクト画像910,920は、第3変化後細線化オブジェクト画像である。オブジェクト画像910は、細線化オブジェクト画像613に対し第3の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた画像である。オブジェクト画像920は、細線化オブジェクト画像623に対し第3の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた画像である。
そして、図7のステップS200の第2のラベル付け処理が行われる。本実施の形態では、2値画像としての第3の処理済画像に対し第2のラベル付け処理が行われる。本実施の形態における第2のラベル付け処理の説明は、第1の実施の形態の第2のラベル付け処理の説明において、第1の処理済2値画像を第3の処理済画像に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ここで、第3の処理済画像が、図12の処理済画像900であるとする。この場合、第2のラベル付け処理により得られる第2のラベル画像は、図12の第2のラベル画像902である。また、この処理により、第2のラベル画像902は、RAM120に記憶される。
第2のラベル画像902において、白の部分は、ラベル番号“0”がつけられている。なお、図を見やすくするために、第2のラベル画像902において、ラベル番号“0”は示していない。第2のラベル画像902は、ラベル行列としてのラベル群912,922を示す。ラベル群912,922は、それぞれ、オブジェクト画像910,920に対応する。前述したように、オブジェクト画像910,920は、第3変化後細線化オブジェクト画像である。
再び、図11を参照して、ステップS300では、図8の属性判定処理が行われる。属性判定処理は、第1の実施の形態と同様な処理なので詳細な説明は繰り返さない。
ここで、一例として、第1のラベル画像および第2のラベル画像は、それぞれ、第1のラベル画像604および第2のラベル画像902であるとする。この場合、ステップS310の処理が行われることにより、第1ラベル群としてのラベル群614および第2ラベル群としてのラベル群912が取得される。
ステップS320の処理が行われることにより、第1ラベル面積が算出される。この場合、第1ラベル面積は、第1ラベル群に対応する細線化オブジェクト画像(細線化オブジェクト画像613)の面積を示す。
ステップS330の処理が行われることにより、第2ラベル面積が算出される。この場合、第2ラベル面積は、第2ラベル群に対応する第3変化後オブジェクト2値画像(オブジェクト画像910)の面積を示す。
そして、ステップS340の処理により、ラベル面積変化度が算出される。
本実施の形態におけるラベル面積変化度は、ステップS152の第3の特徴抽出画像処理により、細線化画像が示す細線化オブジェクト画像が、第3の処理済画像が示す第3変化後細線化オブジェクト画像に変化する場合における変化の度合いを示す。すなわち、ラベル面積変化度は、細線化オブジェクト画像から第3変化後細線化オブジェクト画像へ変化する場合の変化の度合いを示す。つまり、ラベル面積変化度は、第1ラベル面積から、第2ラベル面積へ変化する場合の変化の度合いを示す。
ラベル面積変化度が大きい程、細線化オブジェクト画像から第3変化後細線化オブジェクト画像へ変化する場合の変化の度合いは小さい。すなわち、ラベル面積変化度が小さい程、細線化オブジェクト画像から第3変化後細線化オブジェクト画像へ変化する場合の変化の度合いは大きい。
活字は、一般的に、手書き文字より直線部分が多い傾向がある。そのため、処理対象の細線化オブジェクト画像に対応するオブジェクト画像の属性が活字である場合、第3の特徴抽出画像処理において直線部分抽出処理を行うと、ラベル面積変化度は大きい値となる。
すなわち、処理対象の細線化オブジェクト画像に対応するオブジェクト画像の属性が活字である場合、直線部分抽出処理による、細線化オブジェクト画像から第3変化後細線化オブジェクト画像へ変化する場合の変化の度合いは小さい。これは、活字は手書き文字より直線部分が多いため、直線部分抽出処理が行われることにより、細線化オブジェクト画像の大部分が残るためである。
一方、手書き文字は、活字より直線部分が少ない傾向がある。そのため、処理対象の細線化オブジェクト画像に対応するオブジェクト画像の属性が手書き文字である場合、第3の特徴抽出画像処理において直線部分抽出処理を行うと、ラベル面積変化度は小さい値となる。
すなわち、処理対象の細線化オブジェクト画像に対応するオブジェクト画像の属性が手書き文字である場合、直線部分抽出処理による、細線化オブジェクト画像から第3変化後細線化オブジェクト画像へ変化する場合の変化の度合いは大きい。これは、手書き文字は活字より直線部分が少ないため、直線部分抽出処理が行われた場合、細線化オブジェクト画像の大部分がなくなるためである。
したがって、ステップS360における属性Aを活字とし、ステップS370における属性Bを手書き文字とする。また、ステップS350の処理における画像属性判定しきい値は、一例として“50”とする。
これにより、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト画像の属性が活字である場合、ステップS350,S360の処理が行われることにより、細線化オブジェクト画像に対応するオブジェクト画像の属性が活字であると判定される。
すなわち、細線化オブジェクト画像の面積と、第3変化後細線化オブジェクト画像の面積とを比較することにより、細線化オブジェクト画像に対応するオブジェクト画像の属性が活字であると判定される。
また、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト画像の属性が手書き文字である場合、ステップS350,S370の処理が行われることにより、処理対象2値画像(処理対象画像)が示すオブジェクト画像の属性が手書き文字であると判定される。
すなわち、細線化オブジェクト画像の面積と、第3変化後細線化オブジェクト画像の面積とを比較することにより、細線化オブジェクト画像に対応するオブジェクト画像の属性が手書き文字であると判定される。
以上により、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。すなわち、処理対象画像が示すオブジェクト画像毎に、画像の属性を判定することができる。つまり、従来のようにブロック毎ではなく、オブジェクト画像毎に、画像の属性を判定する。そのため、画像の属性を、精度よく判定することができる。
(機能ブロック図)
図13は、本発明に係る画像形成装置100の特徴的な第1の機能構成を示すブロック図である。つまり、図13は、図2に示されるハードウエア構成によって実現される画像形成装置100の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。なお、図13には、説明のために、制御部110を示す。
制御部110は、機能的には、特徴抽出部111と、属性判定部112とを含む。
画像形成装置100は、オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する画像属性判定装置である。
特徴抽出部111は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う。属性判定部112は、オブジェクト画像と、処理対象画像に対し特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、オブジェクト画像の属性を判定する。
なお、図13の制御部110に含まれる、特徴抽出部111および属性判定部112の全てまたは一部は、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。また、特徴抽出部111および属性判定部112の全てまたは一部は、制御部110により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
図14は、本発明に係る画像形成装置100の特徴的な第2の機能構成を示すブロック図である。つまり、図14は、図2に示されるハードウエア構成によって実現される画像形成装置100の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。なお、図14には、説明のために、制御部110を示す。
制御部110は、機能的には、特徴抽出部111と、属性判定部112と、2値化処理部113とを含む。
画像形成装置100は、オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する画像属性判定装置である。ここで、処理対象画像は多値画像である。
特徴抽出部111は、隣接する画素の濃度変化が大きい程大きな値を出力するフィルタを処理対象画像にかける第1の特徴抽出画像処理を行う。すなわち、特徴抽出部111は、図4のステップS150の処理を行う。
2値化処理部113は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の形状が残るように処理対象画像を2値化する第1の2値化処理と、処理済画像が示す変化後オブジェクト画像のうち、濃度が所定値以上の部分が残るように処理済画像を2値化する第2の2値化処理とを行う。すなわち、2値化処理部113は、図4のステップS120,S160の処理を行う。
第1の2値化処理が行われることにより、処理対象画像が2値化された画像はオブジェクト画像が2値化された画像であるオブジェクト2値画像を示す。第2の2値化処理が行われることにより、処理済画像が2値化された画像は変化後オブジェクト画像が2値化された画像である変化後オブジェクト2値画像を示す。
属性判定部112は、オブジェクト2値画像の面積と、変化後オブジェクト2値画像の面積とを比較することにより、オブジェクト画像の属性を判定する。すなわち、属性判定部112は、図8の属性判定処理を行う。
なお、図14の制御部110に含まれる、特徴抽出部111、属性判定部112および2値化処理部113の全てまたは一部は、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。また、特徴抽出部111、属性判定部112および2値化処理部113の全てまたは一部は、制御部110により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
図15は、本発明に係る画像形成装置100の特徴的な第3の機能構成を示すブロック図である。つまり、図15は、図2に示されるハードウエア構成によって実現される画像形成装置100の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。なお、図15には、説明のために、制御部110を示す。
制御部110は、機能的には、特徴抽出部111と、属性判定部112とを含む。
画像形成装置100は、オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する画像属性判定装置である。ここで、処理対象画像は2値画像である。
特徴抽出部111は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の線の部分を細くする第2の特徴抽出画像処理を行う。すなわち、特徴抽出部111は、図9のステップS151の処理を行う。
属性判定部112は、オブジェクト画像の面積と、処理対象画像に対し第2の特徴抽出画像処理が行われることにより得られる、オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像の面積とを比較することにより、オブジェクト画像の属性を判定する。すなわち、属性判定部112は、図8の属性判定処理を行う。
なお、図15の制御部110に含まれる、特徴抽出部111および属性判定部112の全てまたは一部は、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。また、特徴抽出部111および属性判定部112の全てまたは一部は、制御部110により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
図16は、本発明に係る画像形成装置100の特徴的な第4の機能構成を示すブロック図である。つまり、図16は、図2に示されるハードウエア構成によって実現される画像形成装置100の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。なお、図16には、説明のために、制御部110を示す。
制御部110は、機能的には、特徴抽出部111と、属性判定部112と、細線化処理部114とを含む。
画像形成装置100は、オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する画像属性判定装置である。ここで、処理対象画像は2値画像である。
細線化処理部114は、処理対象画像が示すオブジェクト画像の線の部分を細くする細線化処理を行う。すなわち、細線化処理部114は、図11のステップS132の処理を行う。
細線化処理が行われることにより処理対象画像が変化した画像である細線化処理画像は、オブジェクト画像の形状が変化した細線化オブジェクト画像を示す。
特徴抽出部111は、細線化処理画像が示す細線化オブジェクト画像のうち、直線部分のみを残す第3の特徴抽出画像処理を行う。すなわち、特徴抽出部111は、図11のステップS152の処理を行う。
属性判定部112は、細線化オブジェクト画像の面積と、細線化処理画像に対し第3の特徴抽出画像処理が行われることにより得られる、細線化オブジェクト画像の形状が変化した変化後細線化オブジェクト画像の面積とを比較することにより、オブジェクト画像の属性を判定する。すなわち、属性判定部112は、図8の属性判定処理を行う。
なお、図16の制御部110に含まれる、特徴抽出部111、属性判定部112および細線化処理部114の全てまたは一部は、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。また、特徴抽出部111、属性判定部112および細線化処理部114の全てまたは一部は、制御部110により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
以上、本発明における画像形成装置100について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、あるいは異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、画像形成装置100が備える特徴的な構成部の動作をステップとする画像属性判定方法として実現してもよい。また、そのような画像属性判定方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体又はインターネット等の伝送媒体を介して配信してもよい。
なお、第1、第2および第3の実施の形態で説明した処理を行う装置は、FAX機能、コピー機能、プリンタ機能の少なくとも1つの機能を有する画像形成装置に限定されることなく、一般的な、PC(Personal Computer)であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、画像の属性を、精度よく判定することを可能とする画像属性判定装置として、利用することができる。
100 画像形成装置
110 制御部
111 特徴抽出部
112 属性判定部
113 2値化処理部
114 細線化処理部
120 RAM
122 記憶部
150 スキャナ部
160 印刷部
170 通信部
300 操作パネル部
1000 ネットワークシステム

Claims (7)

  1. オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する画像属性判定装置であって、
    前記処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う特徴抽出部と、
    前記オブジェクト画像と、前記処理対象画像に対し前記特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、前記オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、前記オブジェクト画像の属性を判定する属性判定部と
    を備える、画像属性判定装置。
  2. 前記処理対象画像は多値画像であり、
    前記特徴抽出部は、隣接する画素の濃度変化が大きい程大きな値を出力するフィルタを前記処理対象画像にかける第1の前記特徴抽出画像処理を行い、
    前記画像属性判定装置は、さらに、
    前記処理対象画像が示す前記オブジェクト画像の形状が残るように前記処理対象画像を2値化する第1の2値化処理と、前記処理済画像が示す前記変化後オブジェクト画像のうち濃度が所定値以上の部分が残るように前記処理済画像を2値化する第2の2値化処理とを行う2値化処理部を備え、
    前記属性判定部は、前記第1の2値化処理が行われることにより生成されたオブジェクト2値画像の面積と、前記第2の2値化処理が行われることにより生成された変化後オブジェクト2値画像の面積とを比較することにより、前記オブジェクト画像の属性を判定する、
    請求項1に記載の画像属性判定装置。
  3. 前記処理対象画像は2値画像であり、
    前記特徴抽出部は、前記処理対象画像が示す前記オブジェクト画像の線の部分を細くする第2の前記特徴抽出画像処理を行い、
    前記属性判定部は、前記オブジェクト画像の面積と、前記第2の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた前記変化後オブジェクト画像の面積とを比較することにより、前記オブジェクト画像の属性を判定する、
    請求項1に記載の画像属性判定装置。
  4. 前記処理対象画像は2値画像であり、
    前記画像属性判定装置は、さらに、
    前記処理対象画像が示す前記オブジェクト画像の線の部分を細くして細線化処理画像を生成する細線化処理部を備え、
    前記特徴抽出部は、前記細線化処理画像が示す細線化オブジェクト画像のうち、直線部分のみを残す第3の前記特徴抽出画像処理を行い、
    前記属性判定部は、前記細線化オブジェクト画像の面積と、前記第3の特徴抽出画像処理が行われることにより得られた変化後細線化オブジェクト画像の面積とを比較することにより、前記オブジェクト画像の属性を判定する、
    請求項1に記載の画像属性判定装置。
  5. 前記オブジェクト画像は、文字を示す画像であり、
    前記属性判定部が判定する画像の属性は、手書き文字または活字である、
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像属性判定装置。
  6. オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理する画像属性判定装置が行う画像属性判定方法であって、
    前記処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う特徴抽出ステップと、
    前記オブジェクト画像と、前記処理対象画像に対し前記特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、前記オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、前記オブジェクト画像の属性を判定する属性判定ステップと
    を備える、画像属性判定方法。
  7. オブジェクト画像を示す処理対象画像を処理するための画像属性判定プログラムであって、
    前記処理対象画像が示すオブジェクト画像の特徴を抽出するための特徴抽出画像処理を行う特徴抽出ステップと、
    前記オブジェクト画像と、前記処理対象画像に対し前記特徴抽出画像処理が行われることにより得られる処理済画像が示す、前記オブジェクト画像の状態が変化した変化後オブジェクト画像とに基づいて、前記オブジェクト画像の属性を判定する属性判定ステップと
    をコンピュータに実行させるための画像属性判定プログラム。
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