JP5847069B2 - 情報処理装置、入力検出方法及び入力検出プログラム - Google Patents
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Description
[第1の実施の形態]
情報処理装置では、入力検出部の受光部に対して外光が入射されても、表示部の表示部面に表示されている操作受付画像に対する操作入力を適切に検出することができるものである。
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理装置の概略図である。
情報処理装置10は、図1に示されるように、タッチパネル部20と、外光入射判定部50、入力検出制御部60、表示レイアウト情報保持部70、表示制御部80を備える。
表示部30は、所定処理が対応付けられたボタンA〜Dが配置された操作受付画像を表示面31に表示する。ボタンA〜Dには、情報処理装置10の種類に応じて、例えば、自動取引装置である場合には、振り込み等に関する取引処理、書店、レンタル店等の商品検索装置である場合には、著者名、タイトル等から検索を実行する検索処理、券売機等の発券処理装置である場合には、金額及び枚数等の指定を受け付けて発券する発券処理等がそれぞれ対応付けられている。
表示レイアウト情報保持部70は、表示部30の表示面31に表示するボタンが配置された操作受付画像を保持する。表示レイアウト情報保持部70が保持する操作受付画像の具体例について図2を用いて説明する。
情報処理装置10の表示制御部80は、入力検出制御部60により受光部42a,42bが無効にされて、表示面31上に形成される光路に応じてボタンA〜Dが配置された操作受付画像を表示部30に表示させる。
まず、図2(A),(B)の場合について説明する。
なお、太陽光SL等の外光が無い場合であれば、利用者が、ボタンAに対して、図2(A)に示す位置P1をタッチすると、光路が位置P1で遮断されて、入力検出部40では、受光部42aが発光部41aからの光を、受光部42b1,42b2が発光部41bからの光を受光しなくなる。入力検出部40は、このような位置P1(遮断位置)に基づき、ボタンAに対する操作入力を検出する。しかし、受光部42b1,42b2に太陽光SLが入射されている場合には、光路が位置P1で遮断されて受光しないはずの受光部42b1,42b2に、図2(A)に示すように、外光である太陽光SLが入射することで、入力検出部40は、表示部30の表示面31に表示するボタンAに対するタッチ入力を検出することができなくなる。
情報処理装置10では、上記と同様に、利用者からの操作入力を受け付ける前に、外光入射判定部50が、入力検出部40の発光部41a,41bの発光を停止させて、停止した発光部41a,41bに対向する受光部42a,42bの受光状態に基づき受光部42a,42bに対する外光の入射を判定する。
この場合でも、上記と同様に、図2(B)に示すように、受光部42bを無効にして、発光部41aから受光部42aに対する垂直方向の光路に沿ってボタンA〜Dが配置された操作受付画像を表示させるようにすることができる。一方で、利用者によっては、通常利用している操作受付画像のボタンA〜Dの配置が変わることで違和感を抱き、または、所望のボタンを注意深く探す必要が生じ円滑な操作入力ができなくなる恐れがある。
なお、受光部42bに対する外光の入射範囲が広くなるに連れて、外光が入射される受光部42bの無効後に表示面31上に発光部41a,41b及び受光部42a,42bにより形成される光路の範囲は狭くなる。この場合でも、通常利用するボタンA〜Dを縮小した操作受付画像を表示面31に表示することが可能ではあるが、ボタンA〜Dがあまりにも縮小されすぎると、利用者は視認しづらく、また、タッチ入力しづらくなる。このため、受光部42bに対する外光の入射範囲が、配列された受光部42bの端部から所定番目の受光部42bを超える場合には、図2(B)の操作受付画像を表示するようにするようにすることも可能である。
[第2の実施の形態]
次に、第1の実施の形態の情報処理装置の一例として自動取引装置の場合についてより具体的に説明する。
図3は、第2の実施の形態に係る自動取引装置の外観の一例を示す図である。
自動取引装置100は、カード処理ユニットのカード挿入/排出口130aと、通帳処理ユニットの通帳挿入/排出口140a、硬貨処理ユニットの硬貨挿入/放出口150a、紙幣処理ユニットの紙幣挿入/放出口160aを前面に有する。さらに、自動取引装置100は、利用者からの操作入力及び表示のためのタッチパネルの表示部121を有する。
図4は、第2の実施の形態に係る自動取引装置のハードウェア構成例を示す図である。
メモリ部110bは、RAM(Random Access Memory)及びHDD(Hard Disk Drive)等であって、CPU110aに実行させるOS(Operating System)、プログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、CPU110aによる処理に必要な各種データが格納される。さらには、自動取引装置100上のOS、アプリケーションのプログラム並びにCPU110aによる処理に必要な各種データが格納される。
入出力インタフェース110dには、顧客操作部120の入力検出部200と、カード処理ユニット130、通帳処理ユニット140、硬貨処理ユニット150、紙幣処理ユニット160が接続されて、バス110fを介してCPU110aと相互に信号の送受信を行う。
表示部121は、取引処理を実行させるための操作を受け付ける操作受付画像等を表示する。
まず、顧客操作部120の入力検出部200のハードウェア構成の一例について図5を用いて説明する。
入力検出部200は、制御ユニット210と、発光ユニット220、受光ユニット230を有する。
メモリ部210bは、RAM等であって、CPU210aに実行させるOS、プログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ部210bには、CPU210aによる処理に必要な各種データが格納される。
図6は、第2の実施の形態に係る自動取引装置のタッチパネルの構成例を示す模式図である。なお、図6中の左右方向をX方向、上下方向をY方向とする。また、このような顧客操作部120は、図3の自動取引装置100において、図6中下方向が手前側、上方向が奥側に対応する。
このような構成を有する顧客操作部120における利用者からの一般的なタッチの検出方法について説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る自動取引装置及びタッチパネルが備える一機能の一例を示すブロック図である。
表示レイアウト情報保持部111について、図8を用いて説明する。
表示レイアウト情報保持部111は、検出モードごとに、表示面121a上に光路を形成する発光素子221x,221y及び受光素子231x,231yの配列方向を表す「配列」及び当該光路に応じた「操作受付画像」が設定されている。
図9〜図11は、第2の実施の形態に係る自動取引装置がタッチパネルに表示する取引開始を受け付ける操作受付画像の一例を示す図である。なお、図中の矢印は、発光素子221x,221yからの光の出力及び受光素子231x,231yへの光の入力をそれぞれ表している。
検出モードAは、取引処理を受け付ける際の初期に設定されるものであって、その際の初期画像である操作受付画像aと、当該操作受付画像aに対してX方向に配列された発光素子221x及び受光素子231xとが利用される。
また、X方向にのみ配列されている発光素子221x及び受光素子231xにより操作受付画像aに対して、図9中垂直方向に直進する光路が形成される。
検出モードBは、初期画面後であって、受光素子231yに太陽光が入射されていない場合に設定されるものであって、その際の操作を受け付ける画像である操作受付画像bと、当該操作受付画像bに対してX,Y方向に配列された発光素子221x,221y及び受光素子231x,231yとが利用される。
次いで、検出モードCについて図11を用いて説明する。
表示レイアウト情報保持部111は、このような検出モードA〜Cに対応付けた発光素子221x,221y及び受光素子231x,231yの配置に関する情報並びに操作受付画像a〜cを保持する。
判定結果取得部114は、タッチパネル通信部113が受信した、太陽光がどの受光素子231xに入射されているか、また、入射されていないかの判定結果を取得する。
表示レイアウト選択部116は、開始画面設定部112及び検出モード判別部115からの選択要求に基づき、表示レイアウト情報保持部111から操作受付画像を選択する。
また、図7に示す顧客操作部120の入力検出部200は、受光信号受付部211と、太陽光入射判定部212、入力検出制御部213、通信部214を有する。
太陽光入射判定部212は、受光信号受付部211が受け付けた受光信号に応じて、受光ユニット230の受光素子231yに太陽光が入射されているのか、また、どの受光素子231yに太陽光が入射されたのかを判定する。
次に、このような構成及び機能を有する自動取引装置100における入力検出処理について図12を用いて説明する。
[ステップS11] 開始画面設定部112は、表示レイアウト選択部116に表示レイアウト情報保持部111から検出モードAに対応する操作受付画像aを選択させる。表示レイアウト選択部116は選択した操作受付画像aを表示制御部117に通知して、表示制御部117は表示レイアウト選択部116から受け付けた操作受付画像aを表示通信部118を介して顧客操作部120に送信する。
さらに、開始画面設定部112は、検出モードAに対応する、X方向に配列された発光素子221x及び受光素子231xのみを有効にさせるための制御信号をタッチパネル通信部113から顧客操作部120の入力検出部200に送信させる。
顧客操作部120の発光素子221x及び受光素子231xが、当該操作入力を受け付けると、自動取引装置100は次のステップS20の処理を実行する(yesの場合)。
入出力検出部200は太陽光の入射に関する判定結果を制御ユニット110に送信する。
[ステップS13] 自動取引装置100では、判定結果取得部114が、タッチパネル通信部113が入出力検出部200から受信した判定結果を取得して、取得した判定結果を検出モード判別部115が参照する。
顧客操作部120の発光素子221x及び受光素子231x(並びに発光素子221y及び受光素子231y)により、当該操作入力を受光信号受付部211が受け付けると、自動取引装置100は次のステップS30の処理を実行する(yesの場合)。
次に、顧客操作部120の入力検出部200で実行されるステップS20の太陽光入射判定処理について図13を用いて説明する。
[ステップS21] 入力検出制御部213は、全ての発光素子221yを停止する。
[ステップS23] 太陽光入射判定部212は、受光信号受付部211が受け付けた受光信号に基づき、指定した受光素子231yが受光したか否かを判定する。
次の処理は、全ての受光素子231yの受光のチェックが完了していない場合(noの場合)には、ステップS25が実行され、受光のチェックが完了した場合(yesの場合)には、ステップS26が実行される。
[ステップS26] 太陽光入射判定部212は、受光素子231yのいずれにも太陽光が入射していないことを判定する。
上記処理による太陽光の入射判定結果に基づき、図12のステップS13では、受光素子231yに対する太陽光入射の有無が判定される。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態では、別の自動取引装置について具体的に説明する。
図14は、第3の実施の形態に係る自動取引装置が備える表示レイアウト情報保持部が保持する情報の一例を示す図である。
図15及び図16は、第3の実施の形態に係る自動取引装置がタッチパネルに表示する取引処理を受け付ける操作受付画像の一例を示す図である。
検出モードDは、初期画面後であって、例えば、太陽光が入射されているy1〜yaに位置する受光素子231y(及び発光素子221y)が無効に設定されるものであって、その際の操作を受け付ける画像である操作受付画像dと、当該操作受付画像dに対してX,Y方向に配列された発光素子221x,221y及び受光素子231x,231yとが利用される。
検出モードEは、初期画面後であって、例えば、太陽光が入射されているyb〜ynに位置する受光素子231y(及び発光素子221y)が無効に設定されるものであって、その際の操作を受け付ける画像である操作受付画像eと、当該操作受付画像eに対してX,Y方向に配列された発光素子221x,221y及び受光素子231x,231yとが利用される。
図17は、第3の実施の形態に係る自動取引装置で実行される入力検出処理を示すフローチャートである。なお、図17のフローチャートでは、図12のフローチャートで実行される処理と同じ処理には図12と同じステップ番号を付しており、その説明は必要に応じて簡単に行うものとする。
顧客操作部120の発光素子221x及び受光素子231xが、当該操作入力を受け付けると、自動取引装置100は次のステップS60の処理を実行する(yesの場合)。
顧客操作部120はこのような太陽光の入射に関する判定結果を制御ユニット110に送信する。
[ステップS13] 自動取引装置100は、ステップS60の判定結果を参照する。次の処理は、判定結果に基づき受光素子231yに対して太陽光入射が無い場合(yesの場合)には、ステップS14が実行され、受光素子231yに対して太陽光入射がある場合(noの場合)には、ステップS56が実行される。
検出モードDの場合には、検出モード判別部115は、表示レイアウト情報保持部111を参照して、設定した検出モードに対応する配列(X方向に配列された発光素子221x及び受光素子231xと共に、Y方向に配列されたy1〜yaの発光素子221yを除いた発光素子221y及び受光素子231y)を有効にする制御信号をタッチパネル通信部113から顧客操作部120の入力検出部200に通知する。
入出力検出部200の発光素子221x及び受光素子231x(並びに発光素子221y及び受光素子231y)により、当該操作入力を受光信号受付部211が受け付けると、自動取引装置100は次のステップS30の処理を実行する。
次に、顧客操作部120の入力検出部200で実行されるステップS60の太陽光入射判定処理について図18及び図19を用いて説明する。
[ステップS61] 入力検出制御部213は、全ての発光素子221yを停止する。
[ステップS63] 太陽光入射判定部212は、受光信号受付部211が受け付けた受光信号に基づき、指定した受光素子231yが受光したか否かを判定する。
[ステップS65] 太陽光入射判定部212は、指定した受光素子231y(i)に対して受光ありのフラグをセットする。
次の処理は、全ての受光素子231yの受光のチェックが完了していない場合(noの場合)には、ステップS67が実行され、受光のチェックが完了した場合(yesの場合)には、ステップS68が実行される。
[ステップS68] 太陽光入射判定部212は、受光のチェックが完了した受光素子231yに対して、受光ありフラグがセットされているか否かを判定する。
[ステップS70] 太陽光入射判定部212は、受光素子231yのうち、y1〜yaに対応する受光素子231y以外の受光素子231yに太陽光が受光されていないか否かを判定する。
[ステップS71] 太陽光入射判定部212は、受光素子231yに対して太陽光入射がある、検出モードDを判定する。
[ステップS73] 太陽光入射判定部212は、受光素子231yに対して太陽光入射がある、検出モードEを判定する。
上記処理による太陽光の入射判定結果に基づき、図17のステップS13並びにステップS56では、受光素子231yに対する太陽光入射の有無の判定並びに検出モードの設定が行われる。
また、太陽光が入射される受光素子231yに応じて、操作受付画像に配置するボタンを、元の操作受付画像に配置されたボタンを縮小させるようにすることで、利用者は違和感無く、また、注意深くボタンを確認しないで、顧客操作部120を利用することができるようになる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成及び応用例に限定されるものではない。
20 タッチパネル部
30 表示部
31 表示面
40 入力検出部
41a,41b,41b3,41b4 発光部
42a,42b,42b1,42b2,42b3,42b4 受光部
50 外光入射判定部
60 入力検出制御部
70 表示レイアウト情報保持部
80 表示制御部
Claims (4)
- 所定処理が対応付けられたボタンが配置された操作受付画像を表示面に表示する表示部と、
前記表示部の前記表示面を挟んで対向してそれぞれ配列され、前記表示面上で直交する光路を形成する複数の一対の発光部及び受光部を備え、遮断された前記光路の遮断位置に基づき、前記遮断位置に対応する前記操作受付画像に配置された前記ボタンへの操作入力を検出する入力検出部と、
前記入力検出部の前記発光部の発光を停止させて、停止した前記発光部に対向する前記受光部の受光状態に基づき前記受光部に対する外光の入射を判定する外光入射判定部と、
前記外光が入射されたことが判定された前記受光部に対向する前記発光部が含まれる、配列された前記発光部を全て無効にする入力検出制御部と、
前記入力検出制御部により前記発光部が無効にされて、前記表示面上に形成される前記光路に応じて前記ボタンが再配置された操作受付画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記表示制御部は、前記ボタンが前記光路に対して平行に配列された操作受付画面を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 所定処理が対応付けられたボタンが配置された操作受付画像を表示面に表示する表示部の前記表示面を挟んで対向してそれぞれ配列され、前記表示面上で直交する光路を形成する複数の一対の発光部及び受光部を備え、遮断された前記光路の遮断位置に基づき、前記遮断位置に対応する前記操作受付画像に配置された前記ボタンへの操作入力を検出する入力検出部の前記発光部の発光を停止させて、停止した前記発光部に対向する前記受光部の受光状態に基づき前記受光部に対する外光の入射を判定し、
前記外光が入射されたことが判定された前記受光部に対向する前記発光部が含まれる、配列された前記発光部を全て無効にし、
前記発光部が無効にされて、前記表示面上に形成される前記光路に応じて前記ボタンが配置された操作受付画像を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする入力検出方法。 - 所定処理が対応付けられたボタンが配置された操作受付画像を表示面に表示する表示部と、前記表示部の前記表示面を挟んで対向してそれぞれ配列され、前記表示面上で直交する光路を形成する複数の一対の発光部及び受光部を備え、遮断された前記光路の遮断位置に基づき、前記遮断位置に対応する前記操作受付画像に配置された前記ボタンへの操作入力を検出する入力検出部とが接続されたコンピュータに、
前記入力検出部の前記発光部の発光を停止させて、停止した前記発光部に対向する前記受光部の受光状態に基づき前記受光部に対する外光の入射を判定し、
前記外光が入射されたことが判定された前記受光部に対向する前記発光部が含まれる、配列された前記発光部を全て無効にし、
前記発光部が無効にされて、前記表示面上に形成される前記光路に応じて前記ボタンが再配置された操作受付画像を前記表示部に表示する、
処理を実行させることを特徴とする入力検出プログラム。
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