JP5846055B2 - 放射線ct装置 - Google Patents

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本発明は、X線をはじめとする放射線を用いて、各種工業製品等の内部構造や欠陥の有無等を非破壊のもとに調査するための放射線CT装置に関する。
産業用の放射線CT装置においては、一般に、互いに対向配置した放射線源と放射線検出器との間に、被検体を載置して放射線光軸方向(放射線源と放射線検出器とを結ぶ方向)に直交する回転中心軸の周りを回転する回転テーブルを配置した構成が多用される。
このような放射線CT装置においては、被検体に放射線を照射しつつ回転テーブルを回転させ、その微小回転角度ごとに放射線検出器の出力を取り込むことで被検体の放射線投影データを収集する、いわゆるCTスキャンを行い、そのデータを用いた再構成演算により、回転中心軸に直交するスライス面に沿った被検体の断層像を構築する。この再構成演算には、回転テーブルの回転中心軸の放射線検出器上への投影位置の座標情報が必須となる。
回転中心軸の放射線検出器上への投影座標を求める方法として、図6に例示するような回転中心軸投影位置較正用ファントムJcを用いた方法が一般に採用されている。この回転中心軸投影位置較正用ファントムJcは、例えばアクリル等の放射線を透過させやすい材料からなる支持部材Jsの内部に、タングステンなどの放射線吸収率の高い材料からなるワイヤJwを配置した構造であり、この回転中心軸投影位置較正用ファントムJcを回転テーブル上に載せた状態で回転を与えながら放射線源を照射し、放射線検出器の出力を採取することにより、ワイヤJwの投影データを収集する。この投影データのうち、回転中心軸に直交する平面に沿った画素列の投影位置から得られるサイノグラムから、回転中心軸の放射線検出器上への投影座標を求めることができる(例えば特許文献1参照)。放射線源と放射線検出器および回転テーブルの位置関係を変更するごとに、上記の方法によって回転中心軸の投影座標を正しく求めることにより、ブレのない断層像を得ることができる。
また、以上の方法を簡略化した方法として、放射線源と放射線検出器および回転テーブルの相互の位置関係を複数に変化させた各状態において、あらかじめ上記の手法によって回転中心軸の放射線検出器上への投影座標を求めて記憶しておき、これら複数の位置関係と回転中心軸の投影座標との関係を用いて、撮影に際しての放射線源と放射線検出器および回転テーブルの位置関係に対応する回転中心軸の投影座標を補間計算や外挿計算によって求める手法も採用されている。
特開2007−333596号公報
ところで、上記した回転中心軸投影位置較正用ファントムを用いた回転中心軸の投影座標を計算する前者の方法によると、特に高拡大での撮影に際して、タングステンワイヤJwの径の影響や、較正時における放射線源の焦点位置の移動等の影響により、正しい回転中心軸の投影座標を算出することができない場合がある。
また、あらかじめ複数の位置関係での回転中心軸の投影座標を補間ないしは外挿により求める後者の方法では、あらかじめ求めた各位置関係における回転中心軸の投影座標のうちの1つでも上記と同様の誤差が含まれていると、上記と同様に正しい回転中心軸の投影座標を求めることができない。この方法では、複数の位置関係における回転中心軸の投影座標を求めた時点からの経過時間も、装置の経時的なずれ等に起因して影響を与える場合もある。
以上のように、回転中心軸の投影座標を正しく求められない場合には、再構成演算により求められる断層像が、図7に例示するように、直交する2方向の断層像にブレが生じて不鮮明となる「中心軸ブレ」等と称される現象が生じる。ちなみに、回転中心軸の投影座標が正しく求められている場合には、図8に例示するような断層像が得られる。このような中心軸ブレが生じた場合、改めて回転中心軸較正用ファントムを用いた較正動作により回転中心軸の投影座標を求めた上で、再びCTスキャンを実行して再構成演算を行わねばならず、中心軸ブレが解消された断層像を得られるまで試行錯誤的にこのような動作を繰り返す必要がある。特に、コーンビームCTにおいては、多数枚の断層像からなる3次元の断層情報を得ることから多くの無駄が生じる。また、本来の回転中心軸投影座標と、計算によって求められた座標との間の誤差は、高拡大率でのCTスキャンを行うほど大きく影響するため、高拡大率のCTスキャンで得たデータを用いた再構成演算による断層像から中心軸ブレをなくすことは容易ではなかった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、一度のCTスキャンと簡単な操作により、中心軸ブレのない断層像を確実に得ることのできる放射線CT装置の提供をその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明の放射線CT装置は、互いに対向配置された放射線源と放射線検出器との間に、被検体を載置して放射線光軸方向に直交する回転中心軸の周りを回転する回転テーブルが設けられ、その回転テーブル上の被検体に上記放射線源からの放射線を照射しつつ当該回転テーブルを回転させ、その微小回転角度ごとに上記放射線検出器の出力を取り込んで収集した被検体の放射線投影データを用いた演算により、上記回転中心軸に直交するスライス面に沿った被検体の断層像を構築する再構成演算手段を備えた放射線CT装置において、上記再構成演算手段は、上記被検体の放射線投影データを収集した後の最初の再構成演算は、当該再構成演算に用いる上記回転中心軸の上記放射線検出器上への投影座標に、あらかじめ設定された仮の座標と、その仮の座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標との3つの座標を用いて、それぞれ回転中心軸投影座標として再構成演算を行って規定のスライス面に沿う3つの断層像を構築するとともに、これら3つの断層像とそれぞれの演算に用いた3つの回転中心軸投影座標を含む回転中心軸投影座標変更用画面を表示する回転軸座標変更用画面表示手段と、その画面上での操作により、回転中心軸の投影座標を上記仮の座標に対して任意の向きに任意の量だけ移動させて上記再構成演算手段に再演算を指令する指令入力手段を備え、上記再構成演算手段は、その指令に従って回転中心軸投影座標を変化させて再度再構成演算を実行することによって特徴づけられる(請求項1)。
ここで、本発明は、上記放射線源はコーンビーム状の放射線を発生し、上記放射線検出器は2次元の検出器であって、上記再構成演算手段は、再構成演算により上記回転中心軸に直交する複数のスライス面に沿った複数の断層像を構築するとともに、上記仮の座標を用いた最初の再構成演算については、規定のスライス面に沿った1つの断層像についてのみ行い、他のスライス面に沿った断層像の再構成演算は、その旨の指令があった後に行う構成(請求項2)を好適に採用することができる。
そして、この請求項に係る発明においては、仮の投影座標を挟んでその両側にずれた2つの座標は、上記仮の投影座標からのずれ量の設定変更を可能とすること(請求項)が好ましい。
また、本発明においては、上記仮の座標を用いて再構成演算した断層像と、その仮の座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標を用いて再構成演算した断層像、および、上記指令入力手段による指令に従って再構成演算した断層像に関し、それぞれの画像の鮮明度に係る評価値を演算する画像評価演算手段を有し、上記回転軸座標変更用画面表示手段は、演算された評価値を各断層像とともに表示する構成(請求項)を採用することができる。
更に、本発明においては、上記仮の座標を用いた再構成演算により構築された断層像と、その仮の座標を挟んで両側にずれた2つの投影座標をそれぞれ用いた再構成演算により構築された各断層像が、上記仮の座標を用いた再構成演算により構築された断層像を中央にして並んだ状態で表示器に表示され、上記指令入力手段は、その両側の断層像のいずれかをクリックすることによって指令を与えるように構成されているとともに、座標の移動の向きは、上記両側の断層像のうち左右いずれの断層像をクリックするかにより、かつ、座標の移動の量は、上記両側の断層像上でのクリック位置の中央からの距離に応じてそれぞれ設定するように構成すること(請求項)ができる。
本発明において用いる上記仮の座標としては、(A)回転中心軸投影位置較正用ファントムを上記回転テーブル上に載置して収集した投影データを用いて算出した座標、(B)上記放射線源、放射線検出器および回転テーブルの複数の位置関係においてそれぞれ回転中心軸投影位置較正用ファントムを上記回転テーブル上に載置して収集した投影データを用いて算出して記憶した複数の座標を用いて、被検体撮影時の上記位置関係での投影座標を補間もしくは外挿計算により算出した座標、(C)当初から設定されている設計上の座標、のいずれでもよい(請求項)。
一方、請求項7から10は、既に被検体の放射線投影データを収集して断層像を構築したデータについて、随意にその回転軸ブレをなくすことのできる発明である。
請求項に係る発明は、互いに対向配置された放射線源と放射線検出器との間に、被検体を載置して放射線光軸方向に直交する回転中心軸の周りを回転する回転テーブルが設けられ、その回転テーブル上の被検体に上記放射線源からの放射線を照射しつつ当該回転テーブルを回転させ、その微小回転角度ごとに上記放射線検出器の出力を取り込んで収集した被検体の放射線投影データを用いた演算により、上記回転中心軸に直交するスライス面に沿った被検体の断層像を構築する再構成演算手段を備えた放射線CT装置において、既に再構成演算により断層像を構築した被検体の放射線投影データを指定することにより、該当の断層像およびその断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標とを含む回転中心軸投影座標の変更用画面を表示する回転軸座標変更用画面表示手段を備えるとともに、上記再構成演算手段は、上記回転軸座標変更用画面表示手段に表示すべき被検体の放射線投影データの指定があったとき、該当の断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標を回転中心軸投影座標として用いた再構成演算によりそれぞれ断層像を構築し、上記回転軸座標変更用画面表示手段は、これらの断層像と上記該当の断層像とを、それぞれの演算に用いた回転中心軸投影座標とともに表示し、その画面上での操作により、回転中心軸投影座標を上記断層像の構築に用いた座標に対して任意の向きに任意の量だけ移動させて上記再構成演算手段に再演算を指令する指令入力手段を備え、上記再構成演算手段は、その指令に従って回転中心軸投影座標を変化させて再度再構成演算を実行することによって特徴づけられる。
また、請求項7に係る発明における上記該当の断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んでその両側にずれた2つの座標のそれぞれのずれ量は、設定変更可能である構成(請求項)を採用することが好ましい。
更に、以上の請求項7または8に係る発明においては、上記放射線投影データの指定により上記回転中心軸投影座標の変更用画面に表示された断層像と、その断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標を用いて再構成演算した断層像、および、上記指令入力手段による指令に従って再構成演算した断層像に関し、それぞれの画像の鮮明度に係る評価値を演算する画像評価演算手段を有し、上記回転軸座標変更用画面表示手段は、演算された評価値を各断層像とともに表示すること(請求項)を好適に採用することができる。
更にまた、請求項7から9に記載の発明においては、上記回転軸座標変更用画面表示手段に表示すべく指定された放射線投影データを用いて既に構築されている断層像と、その断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んで両側にずれた2つの投影座標をそれぞれ用いた再構成演算により構築された各断層像が、上記既に構築されている断層像を中央にして並んだ状態で表示器に表示され、上記指令入力手段は、その両側の断層像のいずれかをクリックすることによって指令を与えるように構成されているとともに、座標の移動の向きは、上記両側の断層像のうち左右いずれの断層像をクリックするかにより、かつ、座標の移動の量は、上記両側の断層像上でのクリック位置の中央からの距離に応じてそれぞれ設定するように構成すること(請求項10)ができる。
請求項1から6に係る発明は、回転中心軸較正用ファントムを用いたり、あるいは他の方法で求めた回転中心軸投影座標を用いて、直ちに再構成演算を行うのではなく、その座標を仮の回転中心軸投影座標として、規定のスライス面のみの断層像を再構成演算によって構築し、これをオペレータに対する回転中心軸座標の変更のための情報として表示器に表示し、オペレータの判断により、表示された断層像を求めた仮の回転中心軸投影座標を任意の向きに、任意の量だけ移動させて再び再構成演算を可能とすることで、課題を解決しようとするものである。また、その際、GUI(Graphical User Interface)の機能を用いて画面上で座標の移動指令を与えるように構成することで、座標変更をオペレータが感覚的に素早く行えることを実現するものである。
すなわち、較正用ファントムを用いるなどして何らかの方法により回転中心軸の放射線検出器上への投影座標を求めて設定し、被検体の放射線投影データを収集した後、再構成演算手段はその収集した投影データの一部を用いて、また、上記のように設定された回転中心軸投影座標を用いて、規定のスライス面(例えばミッドプレーン部の投影データ)に沿った断層像を構築する。この断層像は、回転軸座標変更用画面に表示され、併せて、上記の回転中心軸投影座標が仮の座標として表示される。そして、この座標変換用画面上で、仮の座標を任意の向きに任意の量だけずらす指令を与えると、再構成演算手段は、ずらした後の座標を回転中心軸投影座標として用いた再構成演算により断層像を構築する。したがって、オペレータは、座標変換用画面に最初に表示された断層像を見て、その鮮明度から、回転中心軸投影座標を変更するか否か、あるいはその座標をどの向きにどれだけずらすかを判断し、その判断に基づいて指令を与えることで、変更後の座標を用いた断層像が表示されるので、当初の断層像に中心軸ブレがあっても、それを速やかに解消することができる。
特に、コーンビームCTの場合は、例えばミッドプレーン等の規定のスライス面に沿った断層像のみを仮の回転中心軸投影座標を用いて再構成演算し、その1枚の断層像を用いて回転中心軸投影座標を適宜に変更した後、中心軸ブレのない鮮明な断層像が得られた時点で、残りの多数枚の断層像を再構成演算するので、中心軸ブレをなくすのに要する時間が従来に比して大幅に短縮され、操作も極めて簡単となる。
また、請求項に係る発明のように、回転軸座標変更用画面に、設定した仮の回転中心軸投影座標を用いて演算した断層像のほかに、その座標を挟んだ両側に規定量ずつずれた座標を用いて演算した2つの断層像を表示することにより、仮の座標に対して、どの向きにどれだけずらした座標を回転中心軸投影座標として用いれば、現在の仮の座標による断層像をより鮮明化できるかをオペレータが素早く判断することができる。
また、仮の座標を用いて演算した断層像や、その両側にずれた座標を用いて演算した2つの断層像、更には座標変更後に再構成演算されて表示器に表示された断層像に、例えば各画像の最大輝度など、鮮明度に係る評価値を装置が演算して表示すれば、オペレータの座標変更のための判断に要する負担や時間を軽減することができる。
更に、請求項に係る発明では、請求項において仮の座標を用いた断層像と、その両側に規定量ずつずれた座標を用いた断層像の合計3つの断層像を、回転軸座標変更用画面に仮の座標を用いた断層像を中央に配置した状態で並べて表示し、両側の断層像のいずれかをクリックすることによって、座標の移動の向きを、中央からの距離に応じて移動の量を入力指令するように構成すれば、オペレータは中心軸ブレをなくすのに有効な座標の移動の指令を直感的に素早く与えることができ、利便性が向上する。
以上の各発明において用いる仮の座標は、請求項に係る発明のように、従来の回転中心軸較正用ファントムを用いてその都度求めた回転中心軸投影座標や、放射線源、放射線検出器および回転テーブルの複数の位置関係のそれぞれであらかじめ求めている回転中心軸投影座標に基づいて、補間ないしは外挿計算で求めた回転中心軸投影座標のほか、上記の各発明ではその座標を随意に移動させて再構成演算を行うことから、装置の設計上の回転中心軸投影座標とすることもできる。
請求項からに係る各発明は、回転中心軸投影座標をオペレータの判断により移動させて再構成を実行することで、中心軸ブレをなくした断層像を得る上記した技術を、既に再構成演算して断層像を得ている投影データに対して適用するものである。
すなわち、既に再構成演算により断層像を構築した被写体の投影データを呼び出すことにより、該当の断層像と、その断層像を得るべく再構成演算を行ったときに用いた回転中心軸投影座標が、回転軸座標変更用画面に表示される。この画面上で、指令入力手段により回転中心軸投影座標を移動させることにより、移動後の座標を回転中心軸投影座標として用いて、被検体の投影データが改めて再構成して新たな断層像を構築して表示する。オペレータは、当初の断層像に中心軸ブレが認められたとき、回転中心軸投影座標の移動指令を与えることで、その回転軸ブレを解消させることができる。
請求項に係る発明では、上記と同様に呼び出された投影データにより既に構築されている断層像と、その断層像の再構成に用いた回転中心軸投影座標に対してその両側に規定量ずつずれた座標を回転中心軸投影座標として用いて被写体の投影データを再構成演算し、2つの断層像を構築してそれぞれを再構成するときに用いた回転中心軸投影座標とともに表示する。これにより、請求項に係る発明と同様に、既に構築されている断層像の再構成に用いた回転中心軸投影座標に対してどの向きにどれだけずらした座標を回転中心軸投影座標として用いれば、現在断層像をより鮮明化できるかをオペレータが素早く判断することができる。
そして、これらの請求項7および8に係る発明において、請求項に係る発明の適用によって、請求項に係る発明と同様に、各断層像に関しての鮮明度に係る評価値を表示することによって、オペレータが回転中心軸投影座標を変更する際の判断に有用であり、また、請求項10に係る発明の適用によって、請求項に係る発明と同様の作用効果を期待することができる。
請求項1から6に係る発明によれば、CTスキャン(被検体の放射線投影データの収集)により得られた投影データを、あらかじめ設定されている仮の座標を回転中心軸投影座標として用いた再構成演算に供することにより、ミッドプレーン等の規定のスライス面に沿った断層像を構築し、そのときに用いた仮の座標とともに回転軸座標変更用画面に表示し、その画面上で回転中心軸投影座標の変更を指示することにより、変更後の新たな座標を回転中心軸投影座標とした再構成演算によって断層像を構築して表示するので、簡単な操作で回転軸ブレのない断層像を得ることができる。
特にコーンビームCTにおいては、例えばミッドプレーン等の規定のスライス面に沿う断層像のみを仮の座標を用いて構築し、他のスライス面の断層像については、仮の座標を用いた断層像をもとに回転中心軸投影座標を変更して中心軸ブレを除去した後に再構成を行うので、無駄なく素早い操作により中心軸ブレのない鮮明な3次元断層像情報を得ることができる。また、従来鮮明な断層像を得ることが困難であった高拡大のCスキャンでも、簡単な操作で中心軸ブレのない鮮明な断層像を得ることができる。
請求項7から10に係る発明によれば、既にCTスキャンして断層像を再構成した投影データを指定することにより、その再構成演算に用いた回転中心軸投影座標を任意に変更して、再び再構成演算を行って断層像を得ることができるので、先の再構成演算に用いた回転中心軸投影座標が正確な座標でなかった場合でも、後の簡単な操作によって回転軸ブレのない鮮明な断層像を得ることができる。
本発明の機械的構成を表す模式図と機能的構成を表すブロック図とを併記して示す構成図。 本発明の実施形態においてCTスキャンを行う際の動作手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における回転軸座標変更用画面を例示する図。 本発明の実施形態における回転軸座標変更用画面の断層像を拡大表示した状態を示す図。 本発明の実施形態において、既にCTスキャンした投影データを用いて回転中心軸座標を変更し、改めて再構成演算を行うときの動作手順を示すフローチャート。 回転中心軸の放射線検出器上への投影座標を較正するためのファントムを例示する斜視図。 中心軸ブレが生じている断層像の例を示す図。 中心軸ブレの生じていない断層像の例を示す図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態の構成図で、機械的構成を表す模式図と機能的構成を表すブロック図とを併記して示している。
この例において放射線源1はコーンビーム状の放射線を水平方向(x軸方向)に発生するように配置され、この放射線源1に対向して2次元の放射線検出器2が配置されており、これらの間に回転テーブル3が設けられている。放射線源1は代表的にはX線管であり、放射線としてX線を発生するものである。また放射線検出器2は代表的にはフラットパネル型のX線検出器である。
回転テーブル3は、放射線源1と放射線検出器2を結ぶx軸方向に沿った放射線光軸方向に対して直交する鉛直方向(z軸方向)に沿う回転中心軸Rの周りに回転が与えられる。この回転テーブル3はテーブル移動機構(図示略)の駆動により放射線光軸方向に移動させることができ、この移動によりCTスキャンの倍率を変更することができる。また、放射線検出器2についても、検出器移動機構(図示略)の駆動により同じく放射線光軸方向に移動させることができる。
CTスキャンに際しては、被検体Wを回転テーブル3上に載置した状態で放射線源1からの放射線を照射しながら回転テーブル3を回転させ、所定の微小回転角度ごとに放射線検出器2の出力を画像データ取込回路11に取り込む。この取り込んだデータは、被写体の放射線投影データとして投影データメモリ12に記憶されていく。この投影データメモリ12に記憶されたデータは、再構成演算部13による再構成演算に供される。この再構成演算部13は、あらかじめ回転中心軸較正用ファントムを用いること等によって求められた回転テーブル3の回転中心軸Rの放射線検出器2上への投影座標(y軸座標)を用いた逆投影法等の公知のアルゴリズムにより、投影データメモリ12に記憶されている投影データを再構成して、被検体Wの3次元断層情報、換言すれば、多数のスライス面に沿ったそれぞれの断層像を構築する。この再構成演算結果は断層像メモリ14に記憶される。
回転軸座標変更用画面形成部15は、後述する回転中心軸投影座標を変更するセンターアジャスト機能が能動化されているときに、CTスキャンの終了後に表示する回転軸座標変更用画面を形成する。この回転軸座標変更用画面形成部15により形成される画面は、後述する再構成演算部13で仮の座標を用いた再構成演算により構築されたミッドプレーンの断層像等を含む3つの断層像を含み、この画面上で回転中心軸投影座標の変更を指示することができる。この回転軸座標変更用画面は、表示制御部16を介して表示器17に表示される。また、前記した断層像メモリ14に格納されている断層像についても、指令の付与等により随意に表示制御部16を介して表示器17に表示することができる。
以上の画像データ取込回路11、投影データメモリ12、再構成演算部13、断層像メモリ14、回転軸座標変更用画面形成部15、表示制御部16および表示器17は、制御部18の制御下に置かれている。制御部18には、キーボード、マウス、ジョイスティックなどからなり、装置に対して各種指令や設定を行うための操作部19が接続されている。ここで、図1においてブロックで示した制御部18等は、実際にはコンピュータとその周辺機器によって構成され、インストールされているプログラムに従った機能を実現するのであるが、図1では説明の便宜上、その主たる機能ごとのブロックで示している。
さて、この実施の形態の特徴は、回転中心軸投影座標を随意に変更して再構成演算を行うセンターアジャスト機能を有している点にあり、このセンターアジャスト機能は、CTスキャンに先立って選択する場合と、既にCTスキャンを終了した放射線投影データから中心軸ブレのない断層像を得たい場合とのいずれでも能動化することができる。
まず、CTスキャンを行う場合の手順について説明する。図2はCTスキャンを行う際の手順を示すフローチャートである。CTスキャンを行う場合、従来と同様に、回転中心軸較正用ファントムを用いて採取した投影データをもとに回転中心軸投影座標を計算し、再構成演算部13に設定する。また、被検体を回転テーブル上に載置してCTスキャンを開始するのに先立ち、センターアジャスト機能を使うか否かをチェックボックスのON/OFF等によって選択する。
センターアジャスト機能を選択しない場合、従来と同様にCTスキャンを行って被検体の放射線投影データを収集し、それと並行して、これらのデータを用いた再構成演算により被検体の3次元の断層情報を得る。
センターアジャスト機能を選択した場合には、被検体の放射線投影データを収集するとともに、その際、並行して再構成演算は行わず、ミッドプレーンのサイノグラムを作成(抽出)する。CTスキャンの完了後、先に求められて再構成演算部13に設定されている回転中心軸投影座標を仮の座標として用いて、ミッドプレーンのサイノグラムを再構成演算して断層像を構築する。また、同じサイノグラムを、この仮の座標に対してy軸方向両側に規定量ずつずれた座標を回転中心軸投影座標としてそれぞれ用いた再構成演算により、それぞれの断層像を構築する。これらの3つの断層像は、それぞれの再構成に用いた回転中心軸投影座標とともにGUI技術に基づく回転軸座標変更用画面に表示される。オペレータは、この画面を見ながら、以下に示すように回転中心軸投影座標を随意に変更して中心軸ブレのない断層像を得た後、選択を完了する旨の指令を与えることにより、再構成演算部13は変更後の回転中心軸投影座標を用いた再構成演算により、投影データ記憶部12に記憶している全データを用いた再構成演算により、被検体の3次元断層情報を構築する。
図3に回転軸座標変更用画面の例を示す。この図3において、Pcで示す断層像がファントムを用いて得たデータをもとにして求めた回転中心軸投影座標、つまり仮の座標を用いた再構成演算により構築した断層像である。図中Pmで示す断層像は、その仮の座標に対して規定量、例えば5ピクセル分だけy軸方向一方の向き(例えばマイナス側)にずれた座標を回転中心軸投影座標として用いた再構成演算により構築した断層像である。また、Ppで示す断層像は、同じく仮の座標に対してy軸方向にPmとは逆向き(例えばプラス側)に規定量だけずれた座標を回転中心軸投影座標として用いた再構成演算により構築した断層像である。これらの各断層像Pc,Pm,Ppの下方には、それぞれの再構成演算に用いた回転中心軸投影座標(y軸座標,ピクセル表示)の表示部Ec,Em,Epと、各断層像Pc,Pm,Ppの最大輝度の表示部Ic,Im,Ipが設けられている。
そして、この回転軸座標変更用画面上で、以下に示すように回転中心軸投影座標を変更する指示を与えることができる。
3つの断層像のうち、左右の断層像をマウスを用いてクリックすることにより、該当する向きに回転中心軸投影座標が変化する。すなわち、左側の断層像Pmをクリックすることにより回転中心軸投影座標Em,Ec,Epは連動してマイナス側に、右側の断層像Ppをクリックすることにより回転中心軸投影座標Em,Ec,Epはプラス側に連動して変化する。この座標値の変化と同時に、再構成演算部13は変化後の各座標値を回転中心軸投影座標としてミッドプレーンの再構成演算を実行し、各断層像Pm,Pc,Ppも新たに再構成演算された像に変化する。また、これに伴い、各断層像Pm,Pc,Ppの最大輝度表示部Im,Ic,Ipの表示値も変化する。
以上のような回転軸座標変更用画面上で、中央の断層像Pcが鮮明となり、かつ、その両側の断層像Pm,Ppがほぼ均等に回転軸ブレが生じている状態が得られた時点、あるいは、各断層像Pm,Pc,Ppに対応して表示されている最大輝度値のうち、中央の断層像Pcに対応する最大輝度値Icが最大となり、かつ、その両側の断層像Pm,Ppの最大輝度値Im,Ipがほぼ等しくIcよりも低い値となっている状態が得られた時点で、中央の断層像Pcの再構成に用いた座標Ecが最も適した回転中心軸投影座標であると判断することができる。以上の判断をした後、画面上のOKボタンBoをクリックすることによって、その最適の回転中心軸投影座標を用いた再構成演算により、投影データメモリ12に記憶されている全データを用いて被検体の3次元断層情報、つまり全スライス面の断層像が構築される。
以上の本発明での操作手順によると、再構成演算に用いる回転中心軸投影座標として、規定量ずつずれた3つの座標のそれぞれを用いて再構成演算された3つの断層像を見ながら、中心軸ブレのない断層像を直感的に選択できる。また、各断層像の最大輝度値が表示され、この最大輝度値は、断層像の中心軸ブレがある場合には低くなり、画像の鮮明度の評価値として有用であって、この最大輝度値を参考にして最適な回転中心軸投影座標を選択することも可能であり、この場合、熟練度を要することなく容易に最適な回転中心軸投影座標を設定することができる。
ここで、図3の画面において、当初の当該画面に表示される中央の断層像Pcの再構成に用いた当初の回転中心軸投影座標Ecの値は、座標初期値表示部Eiに表示されるので、座標を種々に変更した後でも元の画面に戻すことができる。
また、中央の断層像Pcの両側に表示される断層像Pm,Ppを再構成するための回転中心軸投影座標Em,Epの、Ecに対するずれ量は、図3にSで示す設定部により変更することができ、被検体の形状や種類等に応じて最適な回転中心軸投影座標を、探索しやすいずれ量に適宜随意に変更できる。
更に、図3の画面において、3つの断層像Pm,Pc,Ppにマウスカーソルを合わせ、上方にスクロールすることによって各断層像がデジタルズームにより拡大表示されるとともに、その状態で中央の断層像Pcにマウスカーソルを合わせてドラッグすることにより、その拡大表示の位置を変更することができる。この拡大表示された断層像の例を図4に示す。この機能を用いることにより、被検体の形状に起因して中心軸ブレの影響が出やすい輪郭部分等を拡大表示するなど、直感的な判断を容易なものとすることができる。
更にまた、左右の断層像をマウスを用いてクリックすることにより、回転中心軸投影座標は該当する向きに変化するが、その画像上でのクリックの位置に応じて、1回のクリックによる座標の移動量が変わるように構成されている。すなわち、左右の断層像Pm,Pp上で、中央の断層像Pcに近い側の半分の場所をクリックすると、1.0ピクセルずつ移動し、中央の断層像Pcから遠い側の半分の場所をクリックすると、5.0ピクセルずつ移動する。断層像の中心軸ブレの程度により、クリック位置を適宜に変化させることで、素早い座標変更と精細な設定が可能となる。
さて、以上はCTスキャンに先立ってセンターアジャスト機能を能動化する場合の作用と操作の例を示したが、この実施の形態は、既にCTスキャンを終えて再構成演算を終了したデータについても、センターアジャスト機能を能動化して、より中心軸ブレのない鮮明な断層像に変換することもできる。この場合の手順を図5にフローチャートで示す。
既スキャンデータのセンターアジャストを指示すると、図3と同様、3つの断層像を含む回転軸座標変更用画面が表示される。ただし、この既スキャンデータのセンターアジャスト時の回転軸座標変更用画面では、3つの断層像のうちの中央の断層像Pcは、既に再構成演算により構築されているミッドプレーンの断層像で、その回転中心軸投影座標は、実際に再構成演算に用いた回転中心軸投影座標であり、その座標は上記と同様に断層像Pcの下方に設けられた回転中心軸投影座標の表示部Ecに表示される。そして、その両側に表示される断層像Pm,Ppは、上記のEcに表示されている回転中心軸投影座標に対して規定量だけ互いに逆向きにずれた座標を用いて、ミッドプレーンの投影データを新たに再構成演算した断層像であり、それぞれに用いた回転中心軸投影座標が該当の表示部Em,Epに表示される。また、各断層像Pm,Pc,Ppの最大輝度が該当の表示部Im,Ic,Ipに表示される点も同じである。
このような回転軸座標変更用画面を用いて、上記と同様の手順により最適な回転中心軸投影座標を変更して画面上のOKボタンBoを押すことにより、変更後の回転中心軸投影座標を用いて、全投影データを再び再構成演算して被検体の3次元断層像情報を構築する。
以上の既スキャンデータに対するセンターアジャスト機能を用いることにより、既に得られた断層像から中心軸ブレを排除し、より鮮明な断層像に変更することが可能となる。
なお、以上の実施の形態においては、断層像の鮮明度を評価する評価値として、画像の最大輝度値を採用したが、この鮮明度の評価値としては、各種画像処理で用いられている鮮明度の評価値、例えば画像の各部の輝度の微分値を何らかの形で集計した値など、公知のものを用いることができる。
1 放射線源
2 放射線検出器
3 回転テーブル
11 画像データ取込回路
12 投影データメモリ
13 再構成演算部
14 断層像メモリ
15 回転軸座標変更用画面形成部
16 表示制御部
17 表示器
18 制御部
19 操作部

Claims (10)

  1. 互いに対向配置された放射線源と放射線検出器との間に、被検体を載置して放射線光軸方向に直交する回転中心軸の周りを回転する回転テーブルが設けられ、その回転テーブル上の被検体に上記放射線源からの放射線を照射しつつ当該回転テーブルを回転させ、その微小回転角度ごとに上記放射線検出器の出力を取り込んで収集した被検体の放射線投影データを用いた演算により、上記回転中心軸に直交するスライス面に沿った被検体の断層像を構築する再構成演算手段を備えた放射線CT装置において、
    上記再構成演算手段は、上記被検体の放射線投影データを収集した後の最初の再構成演算は、当該再構成演算に用いる上記回転中心軸の上記放射線検出器上への投影座標に、あらかじめ設定された仮の座標と、その仮の座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標との3つの座標を用いて、それぞれ回転中心軸投影座標として再構成演算を行って規定のスライス面に沿う3つの断層像を構築するとともに、これら3つの断層像とそれぞれの演算に用いた3つの回転中心軸投影座標を含む回転中心軸投影座標変更用画面を表示する回転軸座標変更用画面表示手段と、その画面上での操作により、回転中心軸の投影座標を上記仮の座標に対して任意の向きに任意の量だけ移動させて上記再構成演算手段に再演算を指令する指令入力手段を備え、上記再構成演算手段は、その指令に従って回転中心軸投影座標を変化させて再度再構成演算を実行することを特徴とする放射線CT装置。
  2. 上記放射線源はコーンビーム状の放射線を発生し、上記放射線検出器は2次元の検出器であって、上記再構成演算手段は、再構成演算により上記回転中心軸に直交する複数のスライス面に沿った複数の断層像を構築するとともに、上記仮の座標を用いた最初の再構成演算については、規定のスライス面に沿った1つの断層像についてのみ行い、他のスライス面に沿った断層像の再構成演算は、その旨の指令があった後に行うことを特徴とする請求項1に記載の放射線CT装置。
  3. 請求項における仮の座標を挟んでその両側にずれた2つの座標は、上記仮の投影座標からのずれ量の設定変更が可能であることを特徴とする放射線CT装置。
  4. 上記仮の座標を用いて再構成演算した断層像と、その仮の座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標を用いて再構成演算した断層像、および、上記指令入力手段による指令に従って再構成演算した断層像に関し、それぞれの画像の鮮明度に係る評価値を演算する画像評価演算手段を有し、上記回転軸座標変更用画面表示手段は、演算された評価値を各断層像とともに表示することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  5. 上記仮の座標を用いた再構成演算により構築された断層像と、その仮の座標を挟んで両側にずれた2つの投影座標をそれぞれ用いた再構成演算により構築された各断層像が、上記仮の座標を用いた再構成演算により構築された断層像を中央にして並んだ状態で表示器に表示され、上記指令入力手段は、その両側の断層像のいずれかをクリックすることによって指令を与えるように構成されているとともに、座標の移動の向きは、上記両側の断層像のうち左右いずれの断層像をクリックするかにより、かつ、座標の移動の量は、上記両側の断層像上でのクリック位置の中央からの距離に応じてそれぞれ設定するように構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  6. 上記仮の座標は、以下の(A)〜(C)のいずれかの座標であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の放射線CT装置。
    (A)回転中心軸投影位置較正用ファントムを上記回転テーブル上に載置して収集した投影データを用いて算出した座標
    (B)上記放射線源、放射線検出器および回転テーブルの複数の位置関係においてそれぞれ回転中心軸投影位置較正用ファントムを上記回転テーブル上に載置して収集した投影データを用いて算出して記憶した複数の座標を用いて、被検体撮影時の上記位置関係での投影座標を補間もしくは外挿計算により算出した座標
    (C)当初から設定されている設計上の座標
  7. 互いに対向配置された放射線源と放射線検出器との間に、被検体を載置して放射線光軸方向に直交する回転中心軸の周りを回転する回転テーブルが設けられ、その回転テーブル上の被検体に上記放射線源からの放射線を照射しつつ当該回転テーブルを回転させ、その微小回転角度ごとに上記放射線検出器の出力を取り込んで収集した被検体の放射線投影データを用いた演算により、上記回転中心軸に直交するスライス面に沿った被検体の断層像を構築する再構成演算手段を備えた放射線CT装置において、
    既に再構成演算により断層像を構築した被検体の放射線投影データを指定することにより、該当の断層像およびその断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標とを含む回転中心軸投影座標の変更用画面を表示する回転軸座標変更用画面表示手段を備えるとともに、
    上記再構成演算手段は、上記回転軸座標変更用画面表示手段に表示すべき被検体の放射線投影データの指定があったとき、該当の断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標を回転中心軸投影座標として用いた再構成演算によりそれぞれ断層像を構築し、上記回転軸座標変更用画面表示手段は、これらの断層像と上記該当の断層像とを、それぞれの演算に用いた回転中心軸投影座標とともに表示し
    その画面上での操作により、回転中心軸投影座標を上記断層像の構築に用いた座標に対して任意の向きに任意の量だけ移動させて上記再構成演算手段に再演算を指令する指令入力手段を備え、上記再構成演算手段は、その指令に従って回転中心軸投影座標を変化させて再度再構成演算を実行することを特徴とする放射線CT装置。
  8. 請求項における上記該当の断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んでその両側にずれた2つの座標のそれぞれのずれ量は、設定変更可能であることを特徴とする放射線CT装置。
  9. 上記放射線投影データの指定により上記回転中心軸投影座標の変更用画面に表示された断層像と、その断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んでその両側に規定量ずつずれた2つの座標を用いて再構成演算した断層像、および、上記指令入力手段による指令に従って再構成演算した断層像に関し、それぞれの画像の鮮明度に係る評価値を演算する画像評価演算手段を有し、上記回転軸座標変更用画面表示手段は、演算された評価値を各断層像とともに表示することを特徴とする請求項7または8のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  10. 上記回転軸座標変更用画面表示手段に表示すべく指定された放射線投影データを用いて既に構築されている断層像と、その断層像の構築に用いた回転中心軸投影座標を挟んで両側にずれた2つの投影座標をそれぞれ用いた再構成演算により構築された各断層像が、上記既に構築されている断層像を中央にして並んだ状態で表示器に表示され、上記指令入力手段は、その両側の断層像のいずれかをクリックすることによって指令を与えるように構成されているとともに、座標の移動の向きは、上記両側の断層像のうち左右いずれの断層像をクリックするかにより、かつ、座標の移動の量は、上記両側の断層像上でのクリック位置の中央からの距離に応じてそれぞれ設定するように構成されていることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載放射線CT装置。
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