JP5845896B2 - 蓄電デバイス - Google Patents
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Description
なお、特許文献3においては、ガスケットを構成する接着性を備えた熱可塑性樹脂として、極性官能基を有する熱可塑性樹脂を使用することが記載されている。
しかしながら、これらを満足するものとして知られている材料は限られており、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などのフッ素系樹脂が主として用いられてきた。
そして、この知見に基づいてさらに実験、検討を行い、本発明を完成するに至った。
正極層と負極層とが、セパレータ層および絶縁性接着層を介して積層され、前記正極層と前記負極層とが前記絶縁性接着層により接合された構造を有する積層体と、電解液とを備えた蓄電デバイスであって、
前記セパレータ層は、無機微粒子とバインダ樹脂を含み、
前記絶縁性接着層は、無機微粒子とバインダ樹脂を含み、かつ、
前記バインダ樹脂が、
(a)アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸、およびメタクリル酸誘導体からなる群より選ばれるモノマーであって、HOMOが−10.71eV以下、LUMOが2.77eV以上のモノマーが重合してなる単独重合体、
(b)アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸、およびメタクリル酸誘導体に属し、HOMOが−10.71eV以下、LUMOが2.77eV以上のモノマーから選ばれる2種以上のモノマーが共重合してなる共重合体、
(c)前記(a)の単独重合体のうち、種類が異なる2種以上の単独重合体の混合物、
(d)前記(b)の共重合体のうち、種類が異なる2種以上の共重合体の混合物、
(e)前記(a)の単独重合体のうちの少なくとも1種と、前記(b)の共重合体のうちの少なくとも1種の混合物、
からなる群より選ばれる少なくとも1種を主たる成分として含有し、かつ、
前記絶縁接着層の乾燥後の顔料体積濃度PVCが、前記セパレータ層の顔料体積濃度PVCよりも低いことを特徴としている。
PVC=(無機微粒子の体積)/(無機微粒子の体積+バインダ樹脂の体積)
無機微粒子の体積=無機微粒子の重量/無機微粒子の密度
バインダ樹脂の体積=バインダ樹脂の重量/バインダ樹脂の密度
さらに、絶縁性接着層が、無機微粒子を含有しているので、絶縁性接着層に高い含液性を付与して、蓄電デバイスを製造する工程で、正極層と負極層をセパレータおよび絶縁性接着層を介して積層してなる積層体に、電解液を注液して含浸させる場合において、それに要する時間を短縮して、生産性を向上させることが可能になる。
また、無機微粒子の添加により絶縁性接着層の弾性が増し、外部からの力による変形、それに伴って起こる正極層と負極層の接触による短絡を防いで、信頼性を向上させることができる。
なお、表1は、ポリオレフィン系樹脂、その他電池用バインダに使われる樹脂、およびアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの代表的な材料のHOMOとLUMOの関係をまとめて示している。
また、表2A,表2Bはアクリル酸および各種のアクリル酸誘導体のHOMOとLUMOの値を示し、表3A,表3Bはメタクリル酸および各種のメタクリル酸誘導体のHOMOとLUMOの値を示している。
また、表3A,3Bの試料番号101〜120のモノマーは、HOMOとLUMOの値が本発明の要件を満たすモノマーであり、試料番号121〜131はHOMOとLUMOの値の少なくとも一方が本発明の要件を満たさないモノマーである。
なお、本発明の蓄電デバイスを構成する絶縁性接着層に用いられる単独重合体、共重合体、およびそれらの混合体は、上述のようなHOMOとLUMOの値を有するモノマーが重合、あるいは共重合したものであるが、そのような単独重合体、共重合体、およびそれらの混合体も、モノマーの場合と同様の耐酸化性および耐還元性を有している。
このHOMO、LUMOの値は、現在リチウムイオン二次電池において使用されている樹脂を基準に定めたものである。すなわち、HOMOの値を−10.71eV以下としたのは、一般的なセパレータ材料であるポリプロピレンのHOMOを考慮し、また、LUMOの値を2.77eV以上としたのは、正極層、負極層のいずれにも使用できるバインダ材料であるPVDFのLUMOを考慮したものである(表2A,2B、表3A,3B参照)。
したがって、適切なHOMOの値と、LUMOの値を有するモノマーを選択することにより、蓄電デバイス中の絶縁性接着層用の樹脂として、支障なく、好適に使用することができる。
まず、正極層用および負極層用の集電体(活物質集電体層)として、厚みが20μmのアルミニウム箔を用意した。
活性炭(BET比表面積1668m2/g、平均細孔直径1.83nm、平均粒子径(D50)1.26μm)29.0gと、カーボンブラック(東海カーボン株式会社製「トーカブラック#3855」、BET比表面積90m2/g)2.7gとを秤量して、1000mlのポットに投入し、さらに直径2.0mmのPSZ製粉砕メディアおよび286gの脱イオン水を投入した後、転動ボールミルを用いて150rpmで4時間混合して分散を行った。
それから、ポットに3.0gのカルボキシメチルセルロース(ダイセル化学工業株式会社製「CMC2260」)と38.8重量%のポリアクリレート樹脂水溶液2.0gを投入し、さらに2時間混合することにより活物質層用スラリーを作製した。
版厚5μmの#500メッシュスクリーン印刷版を使用し、図1(a),(b)に示すように、活物質集電体層(正極集電体層111(負極集電体層121))上に、上記の方法で作製した活物質層用スラリーをスクリーン印刷し、100℃にて30分乾燥して、厚さ6μmの正極活物質層112(負極活物質層122)を形成した。
500mlのポットにシリカ粉末(電気化学工業(株)製、平均粒子径(D50)0.7μm)を50gと、溶剤としてメチルエチルケトンを50g投入した。さらに直径5mmのPSZ製粉砕メディアを入れ、転動ボールミルを用いて150rpmで16時間混合し、分散を行った。その後、PVDFのバインダ溶液(クレハ製 L#1120、分子量28万、12重量%溶液)を上記ポットに投入し、転動ボールミルを用いて150rpmで4時間混合し、乾燥後のPVCが80%のセパレータ層用スラリーを作製した。
PVC=(無機微粒子の体積)/(無機微粒子の体積+バインダ樹脂の体積)×100 ……(1)
ただし、
無機微粒子の体積=無機微粒子の重量/無機微粒子の密度
バインダ樹脂の体積=バインダ樹脂の重量/バインダ樹脂の密度
版厚5μmの#500メッシュスクリーン印刷版を使用し、上記の方法で作製したセパレータ層用スラリーを、図2(a),(b)に示すように、正極活物質層121(負極活物質層122)上に塗工し、120℃にて30分乾燥することにより、厚さ3μmのセパレータ層113(123)を形成した。
500mlのポットに球状アルミナ粉末(電気化学工業(株)製、平均粒子径(D50)0.3μm)を100gと、溶剤としてNMPを80g投入した。さらに直径5mmのPSZ製粉砕メディアを入れ、転動ボールミルを用いて150rpmで16時間混合し、分散を行った。
なお、この絶縁性接着層用スラリーに用いたポリメタクリル酸ブチル(メタクリル酸n−ブチル)は、HOMO=−11.80eV、LUMO=3.98eVと、本発明の要件(HOMOが−10.71eV以下、LUMOが2.77eV以上)を備えたモノマーである(表3A、試料番号105参照)。
また、
版厚5μmの#500メッシュスクリーン印刷版を使用し、上記の方法で作製した絶縁性接着層用スラリーを、図3(a),(b)に示すように、セパレータ層113(123)を取り囲む領域の正極集電体層111(負極集電体層121)上に塗工し、120℃にて30分乾燥し、セパレータ層113(123)を取り囲む領域に、厚さ3μmの絶縁性接着層114(124)を形成した。
上記[7]で作製した活物質集電体層上に、活物質スラリー、セパレータ層用スラリーおよび絶縁性接着層用スラリーが印刷された印刷体を金型トムソン刃とハンドプレスを用いて、図4(a),(b),(c),(d),(e)に示すように、所定の形状に打ち抜き、正極層115と負極層125を作製した。
なお、この打ち抜きの工程では、正極層115および負極層125を構成する、分割後の正極集電体111と負極集電体121に、接続用の端子として機能する突出部111a,121aが形成されるように打ち抜きを行っている。
また、負極層125は、図4(d),(e)に示すように、負極集電体層121と、その表面に形成された負極活物質層122と、セパレータ層123と、絶縁性接着層124とを備えている。
上記[8]で作製した正極層115と、負極層125とを、図5(a),(b)に示すような姿勢で、各種スラリーの塗布された方の面が互いに対向するように配置し、端部を粘着テープ(図示せず)で固定することにより、積層体106を作製した。
なお、この実施例1では、図4に示す、正極集電体111と負極集電体121の突出部111a,121aに、図5(a),(b)に示すように、Alタブを引き出し電極116,126として接続している。
図6に示すように、[9]で作製した積層体106を、アルミニウム層を中間層として含むラミネートフィルムからなる外包材107の内部に収納した。
それから、電解液(この実施例1ではEMITFSI(1-Ethyle-3-methylimidazolium bis (trifluoromethanesulfonyl) imide)109を外包材107の内部に注入した後、外包材の開口部を封止することにより、電気二重層キャパシタ(セル)Aを作製した(図6(b))。
上述のようにして作製した電気二重層キャパシタ(セル)Aを、電圧が2.75Vになるまで充電した。その後、電圧を2.75Vに維持した状態で96時間保持した後、状態を目視観察した。
以下に、この電気二重層キャパシタの製造方法について説明する。
[工程1]
離型層としてワックスが塗布された基材PETフィルム上に、厚さ0.5μmのアルミニウム層を蒸着により形成した。
そして、このアルミニウム層の表面に、スクリーン印刷によりエッチングマスク用のレジストをパターン塗布し、乾燥した。エッチングマスク用のレジストとしては、関西ペイント製アレスSPRを用いた。
それから、エッチングマスク用のレジストパターンが形成されたアルミニウム層を、40℃の塩化第二鉄水溶液に浸漬し、アルミニウム層をパターニングした。
次に、パターニングされたアルミニウム層を、有機溶剤中に浸漬し、エッチングマスク用のレジストを剥離した後、硫酸とフッ酸の混合水溶液に浸漬して、アルミニウム層表面の酸化層を取り除くことにより、図9(a),(b)に示すように、複数の正極集電体層21aを基材PETフィルム100上に形成した。
(1)活物質層用スラリーの作製
活性炭(BET比表面積1668m2/g、平均細孔直径1.83nm、平均粒子径(D50)1.26μm)29.0gと、カーボンブラック(東海カーボン株式会社製「トーカブラック#3855」、BET比表面積90m2/g)2.7gとを秤量して、1000mlのポットに投入し、さらに直径2.0mmのPSZ製粉砕メディアおよび286gの脱イオン水を投入した後、転動ボールミルを用いて1150rpmで4時間混合して分散を行った。
それから、ポットに3.0gのカルボキシメチルセルロース(ダイセル化学工業株式会社製「CMC2260」)と38.8重量%のポリアクリレート樹脂水溶液2.0gを投入し、さらに2時間混合することにより活物質層用スラリーを作製した。
版厚5μmの#500メッシュスクリーン印刷版を使用し、図9(a),(b)に示した正極集電体層21a上の活物質層塗工部に、上記の方法で作製した活物質層用スラリーをスクリーン印刷し、100℃にて30分乾燥して、厚さ6μmの正極活物質層21bを形成することにより、図10(a),(b)に示すように、正極集電体層21aと正極活物質層21bとを備えた正極層21を形成した。
(1)セパレータ層用スラリーの作製
500mlのポットに球状アルミナ粉末(電気化学工業(株)製、平均粒子径(D50)0.3μm)を100gと、溶剤としてNMPを80g投入した。さらに直径5mmのPSZ製粉砕メディアを入れ、転動ボールミルを用いて150rpmで16時間混合し、分散を行った。その後、PVDF−HFP(アルケマ製 Kynar2801)の20重量%NMP溶液67.8gを投入し、転動ボールミルを用いて150rpmで4時間混合し、PVC(顔料体積濃度)が80%のセパレータ層用スラリー(セパレータ層用材料)を作製した。
版厚5μmの#500メッシュスクリーン印刷版を使用し、上記の方法で作製したセパレータ層用スラリーを正極層21上(詳しくは正極活物質層21b上)に塗工し、120℃にて30分乾燥することにより、厚さ3μmのセパレータ層11を形成した(図11)。
(1)絶縁性接着層用スラリーの作製
500mlのポットに球状アルミナ粉末(電気化学工業(株)製、平均粒子径(D50)0.3μm)を50gと、溶剤としてNMPを40g投入した。さらに直径5mmのPSZ製粉砕メディアを入れ、転動ボールミルを用いて150rpmで16時間混合し、分散を行った。その後、本発明の要件を備えたモノマーであるメタクリル酸ブチル(メタクリル酸n−ブチル)を重合させてなる高分子樹脂であるポリメタクリル酸ブチル(Aldrich,分子量337000)を、NMPに溶解した20重量%NMP溶液(バインダ溶液)を113g投入し、転動ボールミルを用いて150rpmで4時間混合し、乾燥後のPVCが40%の絶縁性接着層用スラリーを作製した。
版厚5μmの#500メッシュスクリーン印刷版を使用し、上記の方法で作製した絶縁性接着層用スラリーをセパレータ層11を取り囲む領域の正極集電体層21a上および基材PETフィルム100上に塗工し、120℃にて30分乾燥し、厚さ10μmの絶縁性接着層31を形成した。
以上のようにして、図12(a)に示すように、正極集電体層21aとその表面に形成された正極活物質層21bからなる正極層21と、セパレータ層11と、絶縁性接着層31とを備えた正極集合シート20を基材PETフィルム100上に形成した。
そして、正極集合シート20と負極集合シート40とを、図13に示すように、セパレータ層11や絶縁性接着層31が形成された面(基材PETフィルム100側とは逆側の面)が互いに対向するように配設し、熱圧着した。このとき、正極集合シート20を、正極集電体21a(と負極集電体41a)の位置が互いに左右方向(図13上)にずれるような態様で対向させ、熱圧着した。
これにより、図14に示すように、正極集合シート20と負極集合シート40とが接合された正極負極集合シート51が得られる。
なお、熱圧着は、加圧板の温度を80℃、加圧の圧力を20MPaとし、加圧時間はそれぞれ30秒とした。
熱圧着は、加圧板の温度を150℃、加圧の圧力を20MPaとし、加圧時間はそれぞれ2分とした。
次に、積層集合体50を、ダイサーにより図20の裁断線D1に沿って裁断し、個片化することにより、図21に示すような構造を有する積層体1を作製した。
この積層体1の寸法は、長さ4.7mm、幅3.3mmとなるようにした。
次に、図22に示すように、積層体1の第1の端面2に正極外部端子電極21tを、第2の端面3に負極外部端子電極41tを、それぞれAlスパッタにより形成した。
第1の端面2および第2の端面3に形成された、正極外部端子電極21tおよび負極外部端子電極41tに、導電性粒子として金を含有する導電性接着剤(図示せず)をディッピングにより塗布した。それから、図7に示すように、塗布した導電性接着剤がそれぞれ正極パッケージ電極61および負極パッケージ電極62に接続されるように、積層体1をパッケージ70のベース部70bに配置して、170℃で10分加熱して、導電性接着剤を硬化させた。
そして、図7に示すパッケージ70の内部に電解液を注液して、封止した。ここでは、電解液として、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートを減圧下で注液した。そして、パッケージ70のベース部70b上面に、ベース部70bと同じく液晶ポリマー製の蓋体70aを配置し、パッケージ70のベース部70bの枠体部分に沿ってレーザー照射することにより、ベース部70bと蓋体70aを溶着した。
これにより、図7に示すような構成を備えた蓄電デバイス(電気二重層キャパシタ)Bを得た。
上述のように、本発明の要件を備えた絶縁性接着層を用いることにより、積層工程において、比較的低温、短時間の熱圧着を行うだけで、効率のよい積層を行うことが可能になる。また溶媒選択範囲が広く、プロセスに応じて溶媒を変更することができる。したがって、採用するプロセスに最適な粘度や沸点などを有する溶媒を選択することで生産性に優れた工法の採用が可能になる。
すなわち、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオンキャパシタには、いずれも、正極層と負極層とがセパレータ層および絶縁性接着層を介して積層され、電解液とともに外包材内に収容された構造を有するものがある。そして、これらの絶縁性接着層に本発明の蓄電デバイスにおいて用いられているような高分子樹脂を含む材料を用いることができる。
なお、リチウムイオン二次電池、あるいは、リチウムイオンキャパシタとしては、例えば、以下のような構成のものが例示される。
リチウムイオン二次電池では、正極集電体層として、例えば、アルミニウム箔を用い、そのアルミニウム箔上にリチウム複合酸化物を含む合剤層を正極活物質層として設けた電極を正極層として用いる。
また、負極集電体層として、例えば、銅箔を用い、その銅箔上にグラファイトを含む合剤層を負極活物質層として設けた電極を負極層として用いる。
そして、正極層と負極層とを、上述の実施例の場合のように、セパレータ、および、本発明の要件を備えた絶縁性接着層を介して積層して積層体を形成するとともに、例えば、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合溶媒に1mol/lのLiBF4を溶解させたものを電解液(非水電解液)として使用することにより、リチウムイオン二次電池を得ることができる。
リチウムイオンキャパシタでは、正極集電体層として、例えば、アルミニウム箔を用い、そのアルミニウム箔上に活性炭を含む合剤層を正極活物質層として設けた電極を正極層として用いる。
また、負極集電体層として、例えば、銅箔を用い、その銅箔上にグラファイトを含む合剤層を負極活物質層として設けた電極を負極層とし、その負極層にさらにリチウムイオンをプレドープする。
そして、正極層と負極層とを、上述の実施例の場合のように、セパレータ、および、本発明の要件を備えた絶縁性接着層を介して積層して積層体を形成するとともに、例えば、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合溶媒に1mol/lのLiBF4を溶解させたものを電解液(非水電解液)として使用することにより、リチウムイオンキャパシタを得ることができる。
107 ラミネートフィルムからなる外包材
109 電解液
111(121) 活物質集電体層
112 正極活物質層
113(123) セパレータ層
114(124) 絶縁性接着層
115 正極層
116(126) 引き出し電極
122 負極活物質層
125 負極層
1 積層体
2,3 端面
11 セパレータ層
20 正極集合シート
21 正極層
21a 正極集電体層
21b 正極活物質層
21t 正極外部端子電極
31 絶縁性接着層
40 負極集合シート
41 負極層
41a 負極集電体層
41b 負極活物質層
41t 負極外部端子電極
50 積層集合体
51 正極負極集合シート
52 集合シート積層体
53 複合積層体
61 正極パッケージ電極
62 負極パッケージ電極
70 パッケージ
70a 蓋体
70b ベース部
100 基材PETフィルム
A,B 電気二重層キャパシタ
D1 裁断線
Claims (1)
- 正極層と負極層とが、セパレータ層および絶縁性接着層を介して積層され、前記正極層と前記負極層とが前記絶縁性接着層により接合された構造を有する積層体と、電解液とを備えた蓄電デバイスであって、
前記セパレータ層は、無機微粒子とバインダ樹脂を含み、
前記絶縁性接着層は、無機微粒子とバインダ樹脂を含み、かつ、
前記バインダ樹脂が、
(a)アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸、およびメタクリル酸誘導体からなる群より選ばれるモノマーであって、HOMOが−10.71eV以下、LUMOが2.77eV以上のモノマーが重合してなる単独重合体、
(b)アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸、およびメタクリル酸誘導体に属し、HOMOが−10.71eV以下、LUMOが2.77eV以上のモノマーから選ばれる2種以上のモノマーが共重合してなる共重合体、
(c)前記(a)の単独重合体のうち、種類が異なる2種以上の単独重合体の混合物、
(d)前記(b)の共重合体のうち、種類が異なる2種以上の共重合体の混合物、
(e)前記(a)の単独重合体のうちの少なくとも1種と、前記(b)の共重合体のうちの少なくとも1種の混合物、
からなる群より選ばれる少なくとも1種を主たる成分として含有し、かつ、
前記絶縁接着層の乾燥後の顔料体積濃度PVCが、前記セパレータ層の顔料体積濃度PVCよりも低いことを特徴とする蓄電デバイス。
PVC=(無機微粒子の体積)/(無機微粒子の体積+バインダ樹脂の体積)
無機微粒子の体積=無機微粒子の重量/無機微粒子の密度
バインダ樹脂の体積=バインダ樹脂の重量/バインダ樹脂の密度
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