JP5843293B2 - 覆工コンクリートの打設装置及び方法、並びに移動式セントル - Google Patents
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そして、以上のいずれの問題も、覆工コンクリートの品質低下に繋がるため、これらを解消することが重要である。
同時に駆動可能な複数のコンクリートポンプと、
各コンクリートポンプに個別に接続され、前記打設空間に覆工コンクリートを導く複数の圧送管とを備え、
前記各圧送管は、前記型枠内のトンネル幅方向中心においてトンネル縦断方向に延びる主配管と、前記主配管からトンネル幅方向両側へ、トンネル幅方向中心を基準に対称に分岐する枝配管とを含み、
前記複数の圧送管は、互いに前記主配管が前記型枠内のトンネル幅方向の中心において上下に並べて配設され、
前記複数の圧送管は、それぞれの前記枝配管を介してトンネル縦断方向の異なる位置に覆工コンクリートを打設するべく互いに前記枝配管がトンネル縦断方向に関して異なる位置に配設されていることを特徴とする。
本発明においては、トンネル幅方向の各側において、トンネル縦断方向の複数箇所には、上記特許文献2のように一つの配管から前後に分岐された複数の分岐管ではなく、互いに異なるコンクリートポンプに接続された複数の圧送管から覆工コンクリートが打設されるので、複数の圧送管の形状(直線形状や曲げ形状等)を同一に形成し易くなり、両配管からの覆工コンクリートの流出量を容易に均等にすることができる。
また、トンネル縦断方向及び幅方向の複数箇所に同時に覆工コンクリートが打設されるので、打設箇所の移行のための圧送管の繋ぎ替え等を少なくし、当該移行に必要な時間を短縮することができ、これによってコールドジョイントの発生を防止することができる。 以上により、より品質の高い覆工コンクリートを構築することが可能となる。
前記主配管は、前記型枠内においてトンネル幅方向中心に配置されている。
このような構成によって、トンネル幅方向中心に配置された主配管から枝配管を介してトンネル幅方向の両側に均等にコンクリートを供給し易くなる。
このような構成によって、複数の主配管を共にトンネル幅方向中心に配置することができる。
前記複数のコンクリートポンプは、トンネル幅方向中央から幅方向外側へ外れた位置に配置されていることが好ましい。
また、より上位に配置された前記主配管がより下位に配置された前記主配管よりもトンネル縦断方向に短く形成されていることが好ましい。
このような構成によって、トンネル幅方向の両側に均等に覆工コンクリートが打設されるよう、覆工コンクリートの流量を調整することが可能となる。
このような構成によって、トンネル幅方向の両側に均等にコンクリートが打設されているか否かを検出することが可能となる。
同時に駆動可能な複数のコンクリートポンプと、
各コンクリートポンプに個別に接続され、前記打設空間に覆工コンクリートを導く複数の圧送管とを備え、
前記複数の圧送管は、互いにトンネル縦断方向に関して異なる位置で、かつトンネル幅方向の両側に向けて配設され、
前記複数のコンクリートポンプが、トンネル幅方向中央から幅方向に外れた位置に配置されていることを特徴とする。
本発明は、上記の打設装置を用いてトンネルの内周面と型枠との間に形成された打設空間に覆工コンクリートを打設する方法であって、
複数のコンクリートポンプを同時に駆動して、トンネル縦断方向の複数位置においてトンネル幅方向の両側に同時に覆工コンクリートを打設することを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る覆工コンクリートの打設装置を示す正面図、図2は、同打設装置の全体側面図、図3は、同打設装置の全体平面図である。
図1において、この打設装置は、一次覆工されたトンネルTの内周面t1に対して、二次覆工コンクリート(以下、単に「覆工コンクリート」という)Cを打設するものであり、トンネルTの内周面t1との間に覆工コンクリートCの打設空間Dを形成するスライドセントル(移動式セントル)1と、覆工コンクリートC(生コンクリート)を圧送するコンクリートポンプPA,PBと、このコンクリートポンプPA,PBによって送られた覆工コンクリートCを打設空間Dに導く圧送管10A,10Bとを備えている。
門型台車2は、基台部2aと、基台部2aを支持する支柱2bとを備えている。支柱2bの下端には、トンネルTの床面に敷設されたレールR上に係合する車輪2cが設けられており、この車輪2cがレールRに沿って転動することで、門型台車2がトンネルT内を走行する。
上部3cは、門型台車2の基台部2a上に設けられた複数のジャッキ4により上下方向に昇降可能に支持されている。
このように、型枠3は、基台部2aの上面及び支柱2bの外側面等に設けられた複数のジャッキ(支持部材)4,5a,5b,6によって門型台車2等に連結・支持されており、各ジャッキ4,5a,5b,6を伸縮させることにより、型枠3全体を門型台車2に対して昇降可能でかつ幅寸法の調整が可能となっている。
主配管11A,11Bは、一端がコンクリートポンプPA,PBに接続され、他端側がスライドセントル1の型枠3の内側に配設されている。具体的に、主配管11A,11Bは、コンクリートポンプPA,PBから前後方向に延びる第1部分11A1,11B1と、この第1部分11A1,11B1の後端から左右内側(トンネル幅方向の中央側)へ延びる第2部分11A2,11B2と、トンネルの左右中央において第2部分11A2,11B2から後方(切羽側)に延びる第3部分11A3,11B3とを有している。
各枝配管12A,12Bの左右方向の外端部には、3本の端部配管13A,13Bが順次切り換えて接続される。この3本の端部配管13A,13Bのうち2本は、型枠3の側部3dに設けられた下部側及び上部側の開口部3hを介して打設空間Dに挿入されている。残りの1本は、型枠3の上部3cの幅方向端部に形成された開口部3hに接続されている。そして、打設空間Dに覆工コンクリートCを打設する際には、枝配管12A,12Bが下段、中段、上段の順で各端部配管13A,13Bに切り換えて接続される。
なお、図1においては、理解を容易にするために、上下3本の端部配管13A,13Bに対して上段側から順に(U),(M),(L)の符号を付記している。
また、本実施形態においては、図6に示されるように、最上段の端部配管13A,13B(U)が、型枠3への接続部分よりも下側だけでなく上側にも覆工コンクリートC(図6に2点差線のハッチングで示す)を吹き上げて打設するように構成されているので、当該端部配管13A,13B(U)から広範囲に覆工コンクリートCを打設することができ、覆工コンクリートCが型枠3の頂点に到るまでは、当該頂点部分に設けられた開口部3hから打設状態の点検やバイブレータによる締固めを行うことができ、施工性を高めることができる。また、本実施形態では、枝配管12A,12Bに圧力計16と流量調整バルブ17とが設けられているので、左右の端部配管13A,13Bから供給された覆工コンクリートCのレベルが型枠3の頂点において同一となるように適切に流量を調整することができる。
この変形例では、型枠3の側部3dに連結されるジャッキ5bが、レールRに支持されており、覆工コンクリートCからの左右方向の荷重FをレールRで受けるようにしたものである。さらに、レールRに付与される左右方向内方への荷重を支持するために、左右のレールRの間には、棒状の内梁部材19が架設されている。その他の構成は、上記実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
例えば、圧送管10A,10Bにおける複数本の端部配管13A,13Bは、従来技術(特許文献1)に開示されているような配管切替装置を介して枝配管12A,12Bに接続されていてもよい。このような配管切替装置を用いることで、複数本の端部配管13A,13Bの繋ぎ替えを省略し、短時間で端部配管13A,13Bを切り換えることができる。
主配管11A,11Bにおける第3部分11A3,11B3は、必ずしも型枠3の左右方向中央に配置されていなくてもよく、2本の第3部分11A3,11B3は左右に並べて配置されていてもよい。
3 :型枠
10A :圧送管
10B :圧送管
11A :主配管
11A3 :第3部分
11B :主配管
11B3 :第3部分
12A :枝配管
12B :枝配管
16 :圧力計
17 :流量調整バルブ(流量調整装置)
C :覆工コンクリート
D :打設空間
PA :コンクリートポンプ
PB :コンクリートポンプ
T :トンネル
t1 :内周面
Claims (8)
- トンネルの内周面と型枠との間に形成された打設空間に覆工コンクリートを打設する装置であって、
同時に駆動可能な複数のコンクリートポンプと、
各コンクリートポンプに個別に接続され、前記打設空間に覆工コンクリートを導く複数の圧送管とを備え、
前記各圧送管は、前記型枠内のトンネル幅方向中心においてトンネル縦断方向に延びる主配管と、前記主配管からトンネル幅方向両側へ、トンネル幅方向中心を基準に対称に分岐する枝配管とを含み、
前記複数の圧送管は、互いに前記主配管が前記型枠内のトンネル幅方向の中心において上下に並べて配設され、
前記複数の圧送管は、それぞれの前記枝配管を介してトンネル縦断方向の異なる位置に覆工コンクリートを打設するべく互いに前記枝配管がトンネル縦断方向に関して異なる位置に配設されていることを特徴とする覆工コンクリートの打設装置。 - 前記複数のコンクリートポンプが、トンネル幅方向中央から幅方向外側へ外れた位置に配置されている、請求項1に記載の覆工コンクリートの打設装置。
- より上位に配置された前記主配管がより下位に配置された前記主配管よりもトンネル縦断方向に短く形成されている、請求項1又は2に記載の覆工コンクリートの打設装置。
- 前記枝配管に、覆工コンクリートの流量を調整する流量調整装置が設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の覆工コンクリートの打設装置。
- 前記枝配管に、覆工コンクリートの圧力を計測する圧力計が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の覆工コンクリートの打設装置。
- トンネルの内周面と型枠との間に形成された打設空間に覆工コンクリートを打設する装置であって、
同時に駆動可能な複数のコンクリートポンプと、
各コンクリートポンプに個別に接続され、前記打設空間に覆工コンクリートを導く複数の圧送管とを備え、
前記複数の圧送管は、互いにトンネル縦断方向に関して異なる位置で、かつトンネル幅方向の両側に向けて配設され、
前記複数のコンクリートポンプが、トンネル幅方向中央から幅方向外側に外れた位置に配置されていることを特徴とする覆工コンクリートの打設装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の打設装置を用いてトンネルの内周面と型枠との間に形成された打設空間に覆工コンクリートを打設する方法であって、
複数のコンクリートポンプを同時に駆動して、トンネル縦断方向の複数位置においてトンネル幅方向の両側に同時に覆工コンクリートを打設することを特徴とする覆工コンクリートの打設方法。 - トンネルの内周面との間に覆工コンクリートの打設空間を形成する型枠と、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の打設装置における圧送管とを備えていることを特徴とする、移動式セントル。
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