JP5841688B1 - 土壌浄化システム及び土壌浄化方法 - Google Patents

土壌浄化システム及び土壌浄化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5841688B1
JP5841688B1 JP2015135469A JP2015135469A JP5841688B1 JP 5841688 B1 JP5841688 B1 JP 5841688B1 JP 2015135469 A JP2015135469 A JP 2015135469A JP 2015135469 A JP2015135469 A JP 2015135469A JP 5841688 B1 JP5841688 B1 JP 5841688B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
building
voc
tractor
calcium oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015135469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017013030A (ja
Inventor
公信 山▲崎▼
公信 山▲崎▼
Original Assignee
公信 山▲崎▼
公信 山▲崎▼
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 公信 山▲崎▼, 公信 山▲崎▼ filed Critical 公信 山▲崎▼
Priority to JP2015135469A priority Critical patent/JP5841688B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5841688B1 publication Critical patent/JP5841688B1/ja
Publication of JP2017013030A publication Critical patent/JP2017013030A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

【課題】広い地域にわたり種々の土地で発生する大量のVOC含有土壌を受け入れて有効に浄化することができる土壌浄化システム又は土壌浄化方法を提供する。【解決手段】土壌浄化システム1は、土壌収容建屋5と、酸化カルシウム散布車13と、トラクタ15と、散水装置16と、燃焼炉21とを備えている。トラクタ15の後部には、回転式の耕耘装置と耕耘装置カバーと排気ガス吹付器とが付設されている。耕耘装置カバーは、下側が開かれた箱状の空間部を形成する上壁及び周壁を有し、耕耘装置の上方及び前後左右を覆うように形成されている。排気ガス吹付器は、内燃機関の排気通路に接続され、耕耘装置カバー内又は耕耘装置カバーの下方において耕耘装置によって耕耘されている土壌に内燃機関の高温の排気ガスを吹き付ける。これにより、VOC含有土壌4の温度上昇が促進される。【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)を含む大量の土壌を土壌収容建屋の内部に搬入し、酸化カルシウムと水とを用いて該土壌の温度を高め、該土壌中の揮発性有機化合物を気化させて除去するようにした土壌浄化システム及び土壌浄化方法に関するものである。
一般に、揮発性有機化合物(以下「VOC」という。)を製造又は使用する施設の敷地又は跡地の土壌はVOCを含んでいるが、その周囲の環境の悪化を防止するために、このようなVOCを含む土壌(以下「VOC含有土壌」という。)はVOCを除去して浄化する必要がある。また、VOCを製造又は使用する施設の敷地又は跡地を掘削した場合、掘削によって生じたVOC含有土壌を、そのまま投棄したり、埋め立て又は盛土に使用したりすると、その周囲の環境を悪化させる。そこで、VOC含有土壌を浄化する土壌浄化装置又は土壌浄化方法が種々提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
具体的には、VOC含有土壌を、該VOC含有土壌が現に生じた土地(以下「原位置」という。)で浄化するようにした土壌浄化装置が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、VOCで汚染された土地を掘削することにより生じたVOC含有土壌を受け入れて浄化するプラント型の土壌浄化装置も種々提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。
特開2010−227733号公報 特許第3586841号公報 特開2007−209915号公報 特開2012−161768号公報
しかしながら、例えば特許文献1に開示された、VOC含有土壌を原位置で浄化するようにした従来の土壌浄化装置又は土壌浄化方法では、例えば地面の下の深い位置に空気を供給する配管等を土中に埋設する必要があり、したがって装置一式を他の土地に移動させ又は移設するのが容易でないので、VOCで汚染された種々の土地のVOC含有土壌を浄化するのには適していない、といった問題がある。とくに、広い地域にわたって多数の土地で発生したVOC含有土壌を受け入れて浄化する事業を営む者にとっては、このような土壌浄化装置又は土壌浄化方法は実用的なものではない。
また、例えば特許文献4に開示された、掘削により生じたVOC含有土壌を受け入れて浄化するようにした従来のプラント型の土壌浄化装置は、例えば特定の箇所のVOCで汚染された土地におけるシールド工事等で発生するVOC含有土壌を容器に受け入れて該容器内で浄化するものであり、その処理量ないしは処理能力は比較的小さいものである。このため、広い地域にわたってVOCで汚染された多数の土地で発生する大量のVOC含有土壌(例えば、数百〜数千トン/日)を受け入れて浄化する事業を営む者にとって実用的なものではない、といった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、広い地域にわたって多数の土地で発生する大量のVOC含有土壌を受け入れて効果的に浄化することができる土壌浄化システム及び土壌浄化方法を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた、本発明に係る土壌浄化システムは、土壌収容建屋と、酸化カルシウム散布手段と、トラクタと、散水手段と、VOC処理手段とを備えている。ここで、土壌収容建屋は、地面又は基礎(例えば、ベタ基礎)の上に設置され、外界と仕切られた建屋内空間を画成する天井壁及び縦壁を有し、その内部に搬入されたVOC含有土壌をその内部の床面の上に収容する。酸化カルシウム散布手段は、土壌収容建屋内の土壌の上に粉体又は粒子状の酸化カルシウムを散布する。トラクタは、内燃機関を動力源とし、土壌収容建屋内の土壌の上を走行して該土壌を耕耘する。散水手段は、土壌収容建屋内の土壌に水を散布する。VOC処理手段は、土壌収容建屋内の空気に含まれるVOCを処理又は除去する。
本発明に係る土壌浄化システムを構成するトラクタは、該トラクタの後部ないしは後端部に付設された回転式の耕耘装置と、該トラクタの後部ないしは後端部に付設された耕耘装置カバーと、排気ガス吹付手段とを備えている。ここで、耕耘装置カバーは、下側が開かれた箱状の空間部を形成する上壁及び周壁を有し、耕耘装置の上方及び側方(前後左右)を覆う(囲む)ように構成されている。排気ガス吹付手段は、内燃機関の排気通路に接続され、耕耘装置カバー内又は耕耘装置カバーの下方において耕耘装置によって耕耘されている土壌に内燃機関の排気ガスを吹き付ける。
本発明に係る土壌浄化システムにおいて、酸化カルシウム散布手段は、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを収容する酸化カルシウム貯槽と、酸化カルシウム貯槽内の酸化カルシウムを土壌の上に散布するカルシウム散布装置とを搭載している自動車であるのが好ましい。散水手段は、土壌収容建屋内に配設され、それぞれ複数の散水ノズルが取り付けられた複数の給水管を有する散水装置(スプリンクラー)、又は土壌収容建屋内を走行する散水車であるのが好ましい。VOC処理手段は、土壌収容建屋の外部に配置され土壌収容建屋内の空気が導入される燃焼炉、又は土壌収容建屋の外部又は内部に配置され土壌収容建屋内の空気が導入される活性炭吸着塔であるのが好ましい。
本発明に係るVOC含有土壌を浄化するための土壌浄化方法は、下記の各工程を有している。
(1)工程1
地面又は基礎(例えば、ベタ基礎)の上に設置され、外界と仕切られた建屋内空間を画成する天井壁及び縦壁を有する土壌収容建屋の内部の床面の上にVOC含有土壌を搬入する。
(2)工程2
土壌収容建屋内の土壌を地ならしする(平坦化する)。
(3)工程3
土壌収容建屋内の地ならしされた土壌の上に粉体又は粒子状の酸化カルシウムを散布する。
(4)工程4
内燃機関を動力源とするトラクタを土壌収容建屋内の土壌の上を走行させ、トラクタの後部ないしは後端部に付設された回転式の耕耘装置で土壌を耕耘しつつ、走行しているトラクタの前方において土壌の上に水を散布する。
(5)工程5
土壌収容建屋内の空気に含まれるVOCを処理又は除去する。この工程5は、工程1〜4と並行して実施される。
本発明に係る土壌浄化方法においては、トラクタの後部に、下側が開かれた箱状の空間部を形成する上壁及び周壁を有し耕耘装置の上方及び側方を覆う(囲む)耕耘装置カバーを設けられる。そして、工程4では、トラクタを走行させて土壌を耕耘するときに、内燃機関から排出された排気ガスを、耕耘装置カバー内又は耕耘装置カバーの下方において耕耘装置によって耕耘されている土壌に吹き付けるようにしている。
本発明に係る土壌浄化方法において、工程5では、土壌収容建屋内の空気を、土壌収容建屋の外部に配設された燃焼炉に導入し、該空気に含まれるVOCを燃焼させて処理又は無害化するのが好ましい。また、土壌収容建屋内の空気を、土壌収容建屋の外部又は内部に配設された活性炭吸着塔に導入し、該空気に含まれるVOCを活性炭に吸着させて除去するのも好ましい。
本発明に係る土壌浄化システム又は土壌浄化方法によれば、土壌収容建屋内のVOC含有土壌の上に酸化カルシウムを散布した上で、適宜に水を散布しつつトラクタを走行させて耕耘装置でVOC含有土壌を耕耘すれば、酸化カルシウムと水との反応によって発生する熱により、耕耘装置で耕耘されているVOC含有土壌の温度が上昇し、該VOC含有土壌中のVOCが気化して空気中に放出される。その際、高温の排気ガスが耕耘されているVOC含有土壌に吹き付けられるので、排気ガスの顕熱によりVOC含有土壌の温度の上昇が促進される。また、排気ガス中の高濃度の二酸化炭素と酸化カルシウム又は水酸化カルシウムとの反応により熱が発生するので、VOC含有土壌の温度の上昇がさらに促進される。よって、VOC含有土壌中のVOCを効果的に除去してVOC含有土壌を効果的に浄化することができる。
一方、土壌収容建屋は、基本的には天井壁と縦壁とで建屋内空間を画成する単純な箱型の建造物であるので、その内部に適宜に支柱を設置すれば、床面積ないしは建屋面積が非常に大きく大量のVOC含有土壌を搬入ないしは収容することができる土壌収容建屋を容易に設置することができる。そして、広い床面積(例えば、1000〜2000m)をもつ土壌収容建屋内に複数ないしは多数のトラクタを投入することにより、非常に大量のVOC含有土壌を効果的に浄化することができる。したがって、本発明に係る土壌浄化システム又は土壌浄化方法は、VOCで汚染された多数の土地で広域的に発生する大量のVOC含有土壌(例えば、数百〜数千トン/日)を受け入れて浄化する事業においても有効に用いることができる。
本発明に係る土壌浄化システムの構成を模式的に示す立面図である。 図1に示す土壌浄化システムで用いられるトラクタの模式的な一部断面側面図である。 図2に示すトラクタの耕耘装置まわりの構成要素の構成を模式的に示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る土壌浄化システム及び土壌浄化方法を具体的に説明する。
図1に示すように、本発明に係る土壌浄化システム1においては、地面2又は地面2の上の基礎(例えば、コンクリート製のベタ基礎)の上に設置され、その底面3(床面)の上にVOC含有土壌4又は浄化された清浄土壌4’を収容する土壌収容建屋5が設けられている。土壌収容建屋5は、外界と仕切られた建屋内空間6を画成する天井壁7及び縦壁8(側面壁)を有している。
この土壌収容建屋5内へは、ダンプトラック(図示せず)を用いて大量のVOC含有土壌4が搬入される。なお、VOC(揮発性有機化合物)としては、例えば第一種特定有害物質(四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス1,2-ジクロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン)などが挙げられる。
土壌収容建屋5の床面積ないしは建屋面積は、予定しているVOC含有土壌の処理量、VOC含有土壌の浄化に要する時間等に応じて好ましく設定されるが、各地のVOC含有土壌4を受け入れて浄化する事業を営む場合は、例えば、1つの土壌収容建屋5の床面積を1000〜2000m程度とし、VOC含有土壌の処理量等に応じてこのような土壌収容建屋5を複数設けるのが実用的である。また、土壌収容建屋5の高さは、ダンプトラックの最大限に傾斜している荷台の高さ(6〜7m程度)より適度に高ければ、とくに限定されないが、10〜12m程度とするのが実用的である。
詳しくは図示していないが、VOC含有土壌を積載しているダンプトラックは、土壌収容建屋5に設けられた開閉可能な車両出入口(図示せず)を経由して土壌収容建屋5内に入り、その荷台を傾斜させて重力によりVOC含有土壌を底面3の上に落下させる。そして、ダンプトラックから落下した山盛り状のVOC含有土壌4は、ブルドーザ10を用いて、その上面(表面)がほぼ水平な平坦面となるように地ならし(平坦化)され、かつキャタピラで、車輪で走行する車両がその上を走行できる程度に踏み固められる。VOC含有土壌4を下したダンプトラックには、油圧ショベル11(パワーショベル)を用いて、VOCが除去され浄化された清浄土壌4’が積載される。このように清浄土壌4’を積載したダンプトラックは、車両出入口を経由して土壌収容建屋5を退去する。このようなVOC含有土壌4の搬入及び清浄土壌4’の搬出は、複数のダンプトラックを用いて次々に実施される。
土壌収容建屋5内には、地ならし(平坦化)され、適度に踏み固められたVOC含有土壌4の上面(表面)に、粉体の酸化カルシウム(生石灰)又は粒子状(例えば、粒子径が0.1〜0.5mmの粒子)の酸化カルシウムを散布する酸化カルシウム散布車12(以下「CaO散布車12」という。)が配備されている。CaO散布車12は、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを収容する酸化カルシウム貯槽13と、酸化カルシウム貯槽13内の酸化カルシウムを土壌の上におおむね均一に散布するカルシウム散布装置14とを備えている。なお、CaO散布車12は全輪駆動(4輪駆動)の車両であり、走行環境が悪いVOC含有土壌4又は清浄土壌4’の上を支障なく走行することができる。さらに、土壌収容建屋5内には、土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4又は清浄土壌4’の上面を走行するトラクタ15が配備されている。なお、トラクタ15の構成及び機能は後で詳しく説明する。
さらに、土壌収容建屋5内には、VOC含有土壌4の表面に水を散布又は噴射する散水装置16(スプリンクラー)が配設されている。詳しくは図示していないが、散水装置16は、それぞれ多数の散水ノズル17を備えた複数の給水管18(図1中では1つの給水管のみ図示)を、一定の方向に平行に伸びるように配置し、又は縦横又は斜めに立体交差させて配置したものである。なお、給水管18を、縦横に互いに接続された格子状の管路で形成してもよい(例えば、それぞれ十字形の中空部を有する複数の同じ形状の十字形の管部材を縦横に接続する。)。
そして、散水装置16には、土壌収容建屋5内に全面的に散水し、また土壌収容建屋5内の所望の1か所又は複数か所の小領域A〜E(例えば、10〜50m程度)のみに個別に散水することを可能にするために、給水管18から分岐する複数の分岐給水管18a〜18eと、それぞれ該分岐給水管18a〜18eに介設された電磁弁19a〜19eとが設けられている。これらの電磁弁19a〜19eは、コンピュータを備えた散水制御機構(図示せず)によって個別に開閉制御され、任意の電磁弁19a〜19eを任意の時間開く(又は閉じる)ことができるようになっている。
図1に示す例では、電磁弁19a〜19eのうちの所望の1つ又は複数の電磁弁を開きその他の電磁弁を閉じれば、開かれた電磁弁に対応する小領域のみに散水することができる。例えば、電磁弁19aを開きその他の電磁弁19b〜19eを閉じれば、給水管18aに取り付けられた散水ノズル17のみから水が排出され、これに対応する小領域Aのみに水が散布又は噴射される。したがって、散水装置16においては、散水制御機構で各電磁弁19a〜19eの開閉状態を制御することにより、土壌収容建屋5内の所望の小領域のみに所望の時間だけ散水することができる。例えば、トラクタ15の走行に合せて、トラクタ15の前方の小領域に次々に散水することができる。
散水装置16は、ダンプトラック、油圧ショベル10、ブルドーザ11、CaO散布車12、トラクタ15等の走行又は動作の妨げとならないように、比較的高い位置(例えば、底面3の上方8〜10m)に配設されている。なお、このような散水装置16に代えて、土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4又は清浄土壌4’の上を走行する全輪駆動(4輪駆動)の散水車を配備してもよい。
土壌浄化システム1には、建屋内空間6の空気中のVOC、すなわち後で詳しく説明するようにVOC含有土壌から気化して空気中に放出されたVOCを処理又は除去するVOC処理手段として、土壌収容建屋5の外部に配置された燃焼炉21(バーナ)と、建屋内空間6内の空気を引き抜いてダクト22を通して燃焼炉21に送るブロワ23とが設けられている。燃焼炉21は、ブロワ23によって建屋内空間6から引き抜かれたVOCを含む空気でもって、燃料通路20を経由して供給される燃料(例えば、天然ガス、プロパンガス、灯油等)を燃焼させ、その燃焼熱によりVOCを燃焼させて処理ないしは無害化する。ここで、建屋内空間6には、このように引き抜かれた空気に相応する量の外部の空気が、空気導入口(図示せず)又は車両出入口まわりの隙間等を経由して流入するので、建屋内空間6は減圧状態とはならない。なお、燃焼炉21としてスチームボイラー等の加熱炉を用いて、燃料の燃焼により生成される熱を有効利用するのが好ましい。
図2に示すように、トラクタ15は、車体25に搭載された内燃機関26(例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等)を動力源とする全輪駆動(4輪駆動)の自動車であり、内燃機関26の出力軸ないしはクランクシャフト(図示せず)のトルクが、変速機27(トランスミッション)及びトルク伝達機構(図示せず)を介して、前輪28及び後輪29に伝達されるようになっている。
トラクタ15は、詳しくは図示していないが、運転席30に乗っている運転者がステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー等の操作機器を操作する有人運転を行うことができるようになっている。さらに、トラクタ15は、無線通信装置(図示せず)及び車載ビデオカメラ(図示せず)等を用いて、土壌収容建屋5の外部から遠隔操作で無人運転を行うことができるようになっている。また、トラクタ15の後部ないしは後端部には、回転式の耕耘装置31と、耕耘装置カバー32と、排気ガス吹付器33とが付設されている。
耕耘装置31は、耕耘軸34(回転シャフト)に取り付けられ矢印Pで示す方向に回転してVOC含有土壌4を耕耘する複数の耕耘爪35を有している。これらの耕耘爪35へは、変速機27の出力軸(図示せず)のトルクの一部が、動力伝達軸36と動力伝達ケース37とを介して伝達される。なお、複数の耕耘爪35は、トラクタ15の車幅方向に適当な間隔をあけて配置されている(図3参照)。耕耘装置31は、車体25内に配設された油圧シリンダ(図示せず)により、連結機構39を介して上下に移動させることができるようになっている。
すなわち、トラクタ15は、図示していないが、油圧シリンダの2つの油室に供給する油圧の供給状態を切り換えることにより、その運転状態を、耕耘装置31を上側の位置に保持しVOC含有土壌を耕耘せずに走行する状態と、耕耘装置31を下側の位置に保持しVOC含有土壌を耕耘しつつ走行する状態とに切り換えることができる。なお、本明細書において、「耕耘」は、ほぼ水平方向に広がる種々の土壌(田畑に限定されるものではない)を、耕耘爪等で鋤き返しながら、又は耕しながら、砕き又はかき混ぜる操作を意味する。
図3に拡大して示すように、耕耘装置カバー32は、上壁41と左側壁42と右側壁43と前壁44(図1参照)と後壁45とを有する、下側が開かれた略直方体の箱形部材であり、耕耘装置31の上方及び側方(前後左右)を覆う(囲む)ように形成されている。左側壁42、右側壁43及び前壁44は、それぞれ、その下端がトラクタ15の走行面(VOC含有土壌4又は清浄土壌4’の上面)との接触を避けるため、該下端が後輪29の最下部よりもやや上側(例えば、5〜15cm上側)の部位に位置するような形状に形成されている。
また、後壁45は、耕耘時におけるVOC含有土壌4の後方への掻き出しの妨げとならないように、あるいは耕耘装置カバー32内に耕耘されたVOC含有土壌4が過剰に滞留しないように、その下端が左側壁42又は右側壁43の下端よりも多少高い部位(例えば、5〜10cm上、あるいは耕耘軸34とおおむね同一の高さ)に位置するような形状に形成される。なお、前壁44を設けず、トラクタ15の車体25の後端面を前壁44として利用してもよい。
排気ガス吹付器33は、内燃機関26の車体前後方向に伸びる排気通路47に接続された、車体左右方向に伸びる排気管48と、排気管48に取り付けられ、耕耘装置カバー32内又は耕耘装置カバー32の下方において耕耘装置31によって耕耘されているVOC含有土壌4に排気ガスを吹き付ける複数のノズル49とを備えている。
以下、土壌浄化システム1におけるVOC含有土壌4の具体的な浄化の手順(土壌浄化方法)を説明する。VOC含有土壌4の浄化の手順は、およそ下記の5つの工程、すなわち土壌搬入工程と、地ならし工程と、酸化カルシウム散布工程と、水散布・耕耘工程と、VOC処理工程とを有している。以下、これらの工程における具体的な操作ないしは動作を説明する。
(1) 土壌搬入工程
土壌搬入工程では、荷台にVOC含有土壌を積載したダンプトラックを、外部から車両出入口を経由して土壌収容建屋5内に進入させ、荷台を傾斜させてVOC含有土壌を重力で土壌収容建屋5の底面3の上に自然落下させる。これにより、VOC含有土壌は、土壌収容建屋5の底面3の上に山盛り状に載置される。このようなダンプトラックによるVOC含有土壌の搬入は、所定量(例えば、1回の浄化処理分)のVOC含有土壌が土壌収容建屋5内に搬入されるまで、複数のダンプトラックを用いて次々に行われる。
(2) 地ならし工程
地ならし工程では、土壌収容建屋5の底面3の上に載置された山盛り状のVOC含有土壌4を、ブルドーザ10を用いて、その上面(表面)がおおむね水平かつ平坦となるように地ならし(平坦化)する。これと同時に、ブルドーザ10のキャタピラで、VOC含有土壌4を、車輪で走行する車両、すなわちCaO散布車14、トラクタ15、ダンプトラック等がその上を走行することができる程度に踏み固める。なお、ローラ車(ロードローラ)を用いてVOC含有土壌4を踏み固めるようにしてもよい。
(3) 酸化カルシウム散布工程
酸化カルシウム散布工程では、土壌収容建屋5内の地ならしされたVOC含有土壌4の上面ないしは表面に、CaO散布車12を用いて、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを散布する。酸化カルシウムの散布量は、多ければ多い程、後で説明するVOC含有土壌4の温度上昇効果、すなわちVOC含有土壌4からのVOC除去効果が高まるが、VOC含有土壌1トン当たり10〜100kg程度、とくに40〜60kg程度の酸化カルシウムを散布するのが実用的である。
(4) 水散布・耕耘工程
水散布・耕耘工程では、トラクタ15を土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4の上を走行させ、回転式の耕耘装置31の耕耘爪35で土壌を耕耘する。その際、走行しているトラクタ15の前方において所定の小領域でVOC含有土壌4の上に、水をスプレー状又は霧状で散布する。水を散布する小領域は、例えば耕耘装置31の左右の寸法とおおむね同一の幅で、トラクタ15の前端からその前方5〜10m程度の矩形の領域とするのが実用的である。なお、トラクタ15が走行すれば、これに伴って水を散布する小領域も、散水制御機構によって前方に移動させられる。水の散布量は、酸化カルシウムの散布量に対して30〜40重量パーセントの範囲に設定される。
この水散布・耕耘工程では、トラクタ15はその上を通り過ぎる少し前(例えば2〜5秒前)に水が散布された、上面(表面)に酸化カルシウムが散布されたVOC含有土壌4の上を、耕耘爪35(耕耘装置31)でVOC含有土壌4を耕耘しつつ走行する。その際、水と酸化カルシウムとVOC含有土壌4とがかき混ぜられ、水と酸化カルシウムとが下記の反応式(1)で示すように迅速に反応する。

CaO+HO→Ca(OH)+65kJ/g-mol…………………………………(1)

したがって、酸化カルシウム1kg当たり約1160kJ(65×1000/56=1160)、すなわち約278kcal(1160/4.18=278)の反応熱が生成される。このため、例えば1トンのVOC含有土壌4に50kgの酸化カルシウムを散布した場合、このVOC含有土壌4に約13900kcal(278×50=13900)の熱が加えられるので、VOC含有土壌4の熱容量を土壌の平均的な熱容量である0.25kcal/kg・℃とすれば、その温度は約55℃上昇する(13900/(1000×0.25)=55)。
さらに、このように耕耘されているVOC含有土壌4に、排気ガスノズル49から排出される内燃機関26の高温(例えば、ガソリンエンジンでは600〜800℃)の排気ガスが大量に(例えば、2000cc、2500rpmのガソリンエンジンで、毎分約5m)吹き付けられので、排気ガスの顕熱により耕耘されているVOC含有土壌4の温度がさらに約5〜10℃上昇する。
また、内燃機関26の排気ガスには、例えば15〜20体積%の二酸化炭素が含まれているが、この二酸化炭素がVOC含有土壌4中の酸化カルシウム又は水酸化カルシウムと接触したときに、下記の反応式(2)、(3)で示すように反応し、その反応熱によってVOC含有土壌4の温度がさらに上昇する。

CaO+CO→CaCO+175kJ/g-mol……………………………………(2)
Ca(OH)+CO→CaCO+HO+69kJ/g-mol……………………(3)

前記のとおり、耕耘装置31ないしは耕耘爪35の上方と前後左右の大部分は、耕耘装置カバー32によって覆われている(囲まれている)ので、排気ガスノズル49から排出された排気ガスは、耕耘爪35によって耕耘されているVOC含有土壌4の周囲に比較的長く滞留する。このため、耕耘されているVOC含有土壌4と接触する空気ないしは排気ガス中の二酸化炭素濃度は、比較的高い状態に維持される(例えば10〜15体積%)。
ここで、反応式(2)によれば酸化カルシウム1kg当たり約748kcal(175×1000/(56×4.18)=748)の反応熱が生成され、反応式(3)によれば水酸化カルシウム1kg当たり約223kcal(69×1000/(74×4.18))の反応熱が生成される。しかしながら、VOC含有土壌4中のすべての酸化カルシウム又は水酸化カルシウムと反応することができる量の二酸化炭素が存在せず、また反応式(2)又は反応式(3)による反応の反応速度は、比較的緩慢であるので、これらの反応によるVOC含有土壌4の温度上昇は5〜10℃であるものと推定される。
かくして、トラクタ15の耕耘爪35によって耕耘されているVOC含有土壌4は、おおむね65〜75℃上昇する。つまり、土壌収容建屋5内の気温が平均的な20℃であるときには、耕耘爪35によって耕耘されているVOC含有土壌4の温度は、迅速に85〜95℃まで上昇し、この状態から徐々に冷却することになる。その際、VOC含有土壌4に含まれているVOCは気化し、VOC含有土壌4は浄化されて清浄土壌4’となる。なお、以上の計算は、1トンのVOC含有土壌4に50kgの酸化カルシウムを散布した場合のものであるので、これより酸化カルシウムの散布量を増やせば、散布量に応じてVOC含有土壌4の温度がさらに上昇する。
(5) VOC処理工程
VOC処理工程では、土壌収容建屋5内の空気に含まれるVOCを処理又は除去する。このVOC処理工程は、VOC含有土壌4を浄化するための前記の各工程と並行して実施される。すなわち、水散布・耕耘工程では、VOC含有土壌4中のVOCが、土壌収容建屋5内の空気中に気化する。このため、土壌収容建屋5内の空気を、ブロワ23によりダクト22を通して燃焼炉21に送り、該空気に含まれているVOCを燃焼させるようにしている。したがって、土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4から気化したVOCは大気中には排出されない。ここで、ブロワ23により燃焼炉21に送られる空気と同一量の空気が、外部から土壌収容建屋5の車両出入口あるいは隙間などを経由して土壌収容建屋5内に流入するので、土壌収容建屋5内の空気のVOC濃度は低水準に維持される。
なお、土壌収容建屋5内の空気中のVOCを処理又は除去する手法は、前記の燃焼炉21を用いるものに限定される訳ではなく、その他の手法を用いてもよい。例えば、土壌収容建屋5内の空気を、土壌収容建屋5の外部又は内部に配設された活性炭吸着塔に導入し、該空気に含まれるVOCを活性炭に吸着させて除去するようにしてもよい。
本発明に係る土壌浄化システム1又は土壌浄化方法によれば、土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4の上に酸化カルシウムを散布した上で、適宜に水を散布しつつトラクタ15を走行させて耕耘装置31(耕耘爪35)でVOC含有土壌4を耕耘すれば、酸化カルシウムと水の反応によって発生する熱により、耕耘装置31により耕耘されているVOC含有土壌4の温度が上昇し、該VOC含有土壌4中のVOCが気化して空気中に放出される。その際、高温の排気ガスが耕耘されているVOC含有土壌4に吹き付けられるので、該VOC含有土壌4の温度の上昇が促進される。また排気ガス中の高濃度の二酸化炭素と酸化カルシウム又は水酸化カルシウムとの反応により熱が発生するので、VOC含有土壌4の温度の上昇がさらに促進される。よって、VOC含有土壌4中のVOCを効果的に除去してVOC含有土壌4を効果的に浄化することができる。
一方、土壌収容建屋5は、基本的には天井壁7と縦壁8とで建屋内空間6を画成する単純な箱形の建造物であるので、その内部に適宜に支柱を設置すれば、床面積ないしは建屋寸法が非常に大きく大量のVOC含有土壌を搬入ないしは収容することができる土壌収容建屋5を容易に設置することができる。そして、広い床面積(例えば、1000〜2000m)をもつ土壌収容建屋5内に複数のトラクタ15を投入することにより、大量のVOC含有土壌4を効果的に浄化することができる。したがって、本発明に係る土壌浄化システム1ないしは土壌浄化方法は、VOCで汚染された多数の土地で広域的に発生する大量のVOC含有土壌(例えば、数百〜数千トン/日)を受け入れて浄化する事業においても有効に用いることができる。
1 土壌浄化システム、2 地面、3 底面、4 VOC含有土壌、4’ 清浄土壌、5 土壌収容建屋、6 建屋内空間、7 天井壁、8 縦壁、10 ブルドーザ、11 油圧ショベル、12 CaO散布車、13 CaO貯槽、14 CaO散布機、15 トラクタ、16 散水装置、17 散水ノズル、18 給水管、18a〜18e 分岐給水管、19a〜19e 電磁弁、20 、燃料通路、21 燃焼炉、22 ダクト、23 ブロワ、25 車体、26 内燃機関、27 変速機、28 前輪、29 後輪、30 運転室、31 耕耘装置、32 耕耘装置カバー、33 排気ガス吹付器、34 耕耘軸、35 耕耘爪、36 動力伝達軸、37 動力伝達ケース、39 連結機構、41 上壁、42 左側壁、43 右側壁、44 前壁、45 後壁、47 排気通路、48 排気管、49 排気ガスノズル。

Claims (9)

  1. 地面又は基礎の上に設置され、外界と仕切られた建屋内空間を画成する天井壁及び縦壁を有し、その内部に搬入された揮発性有機化合物を含む土壌をその内部の床面の上に収容する土壌収容建屋と、
    前記土壌収容建屋内の土壌の上に粉体又は粒子状の酸化カルシウムを散布する酸化カルシウム散布手段と、
    内燃機関を動力源とし前記土壌収容建屋内の土壌の上を走行するトラクタと、
    前記土壌収容建屋内の土壌に水を散布する散水手段と、
    前記土壌収容建屋内の空気に含まれる揮発性有機化合物を処理又は除去する揮発性有機化合物処理手段とを備えている土壌浄化システムであって、
    前記トラクタは、
    該トラクタの後部に付設された回転式の耕耘装置と、
    該トラクタの後部に付設され、下側が開かれた箱状の空間部を形成する上壁及び周壁を有し、前記耕耘装置の上方及び側方を覆う耕耘装置カバーと、
    前記内燃機関の排気通路に接続され、前記耕耘装置カバー内又は前記耕耘装置カバーの下方において前記耕耘装置によって耕耘されている土壌に前記内燃機関の排気ガスを吹き付ける排気ガス吹付手段とを備えていることを特徴とする土壌浄化システム。
  2. 前記酸化カルシウム散布手段は、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを収容する酸化カルシウム貯槽と、前記酸化カルシウム貯槽内の酸化カルシウムを土壌の上に散布するカルシウム散布装置とを搭載している自動車であることを特徴とする、請求項1に記載の土壌浄化システム。
  3. 前記散水手段は、前記土壌収容建屋内に配設された、それぞれ複数の散水ノズルが取り付けられた複数の給水管を有する散水装置であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の土壌浄化システム。
  4. 前記散水手段は、前記土壌収容建屋内を走行する散水車であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の土壌浄化システム。
  5. 前記揮発性有機化合物処理手段は、前記土壌収容建屋の外部に配置され、前記土壌収容建屋内の空気が導入される燃焼炉であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つ
    に記載の土壌浄化システム。
  6. 前記揮発性有機化合物処理手段は、前記土壌収容建屋の外部又は内部に配置され、前記土壌収容建屋内の空気が導入される活性炭吸着塔であることを特徴とする、請求項1〜4
    のいずれか1つに記載の土壌浄化システム。
  7. 地面又は基礎の上に設置され、外界と仕切られた建屋内空間を画成する天井壁及び縦壁を有する土壌収容建屋の内部の床面の上に、揮発性有機化合物を含む土壌を搬入し、
    前記土壌収容建屋内の土壌を地ならしし、
    前記土壌収容建屋内の地ならしされた土壌の上に粉体又は粒子状の酸化カルシウムを散布し、
    内燃機関を動力源とするトラクタを前記土壌収容建屋内の土壌の上を走行させ、前記トラクタの後部に付設された回転式の耕耘装置で土壌を耕耘しつつ、走行している前記トラクタの前方において土壌の上に水を散布し、
    前記土壌収容建屋内の空気に含まれる揮発性有機化合物を処理又は除去するようにした土壌浄化方法であって、
    前記トラクタの後部に、下側が開かれた箱状の空間部を形成する上壁及び周壁を有し前記耕耘装置の上方及び側方を覆う耕耘装置カバーを設けた上で、前記トラクタを走行させて土壌を耕耘するときに、前記内燃機関から排出された排気ガスを、前記耕耘装置カバー内又は前記耕耘装置カバーの下方において前記耕耘装置によって耕耘されている土壌に吹き付けることを特徴とする土壌浄化方法。
  8. 前記土壌収容建屋内の空気を、前記土壌収容建屋の外部に配設された燃焼炉に導入し、該空気に含まれる揮発性有機化合物を燃焼させて処理することを特徴とする、請求項7に記載の土壌浄化方法。
  9. 前記土壌収容建屋内の空気を、前記土壌収容建屋の外部又は内部に配設された活性炭吸着塔に導入し、該空気に含まれる揮発性有機化合物を活性炭に吸着させて除去することを特徴とする、請求項7に記載の土壌浄化方法。
JP2015135469A 2015-07-06 2015-07-06 土壌浄化システム及び土壌浄化方法 Active JP5841688B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015135469A JP5841688B1 (ja) 2015-07-06 2015-07-06 土壌浄化システム及び土壌浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015135469A JP5841688B1 (ja) 2015-07-06 2015-07-06 土壌浄化システム及び土壌浄化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5841688B1 true JP5841688B1 (ja) 2016-01-13
JP2017013030A JP2017013030A (ja) 2017-01-19

Family

ID=55073269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015135469A Active JP5841688B1 (ja) 2015-07-06 2015-07-06 土壌浄化システム及び土壌浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5841688B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111215855B (zh) * 2020-02-20 2021-05-11 有研工程技术研究院有限公司 基于爆炸焊和激光增材制造的钛/镍合金部件及制备方法
CN113875334A (zh) * 2020-07-01 2022-01-04 王国庆 一种秸秆净化装置、设备及处理方法
CN113877957A (zh) * 2021-11-01 2022-01-04 安徽国祯环境修复股份有限公司 一种用于土壤重金属修复的深耕翻土装置及其使用方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000512701A (ja) * 1996-06-17 2000-09-26 エル ブルソ,ブルース 流体圧式補助動力装置
JP2002180451A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Taihei Kogyo Co Ltd 地盤改良における発塵抑制工法
JP2003071426A (ja) * 2001-09-05 2003-03-11 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自走式汚染土壌処理機械及び汚染土壌処理システム並びに汚染土壌処理方法
JP2004261744A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Babcock Hitachi Kk 汚染土壌中の揮発性有機化合物の処理装置ならびに処理方法
JP2007319747A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 National Institute For Agro-Environmental Science 土壌攪拌装置
JP2009039625A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Itaru Onishi フッ素含有汚染土壌の処理方法及び処理システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000512701A (ja) * 1996-06-17 2000-09-26 エル ブルソ,ブルース 流体圧式補助動力装置
JP2002180451A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Taihei Kogyo Co Ltd 地盤改良における発塵抑制工法
JP2003071426A (ja) * 2001-09-05 2003-03-11 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自走式汚染土壌処理機械及び汚染土壌処理システム並びに汚染土壌処理方法
JP2004261744A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Babcock Hitachi Kk 汚染土壌中の揮発性有機化合物の処理装置ならびに処理方法
JP2007319747A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 National Institute For Agro-Environmental Science 土壌攪拌装置
JP2009039625A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Itaru Onishi フッ素含有汚染土壌の処理方法及び処理システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111215855B (zh) * 2020-02-20 2021-05-11 有研工程技术研究院有限公司 基于爆炸焊和激光增材制造的钛/镍合金部件及制备方法
CN113875334A (zh) * 2020-07-01 2022-01-04 王国庆 一种秸秆净化装置、设备及处理方法
CN113877957A (zh) * 2021-11-01 2022-01-04 安徽国祯环境修复股份有限公司 一种用于土壤重金属修复的深耕翻土装置及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017013030A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5841688B1 (ja) 土壌浄化システム及び土壌浄化方法
AU2021286387B2 (en) System and method for thermal destruction of undesired substances by smoldering combustion
ES2754812T3 (es) Composiciones para la eliminación de hidrocarburos e hidrocarburos halogenados de entornos contaminados
JP3482626B2 (ja) 汚染土壌の物理化学的処理法
US20160354815A1 (en) In-situ subsurface decontamination of sodic soil, clay and ground water
JP2008545907A (ja) 除雪システム
KR101291435B1 (ko) 다기능성 계면활성제 거품을 이용한 오염토양 정화처리방법 및 정화처리장치
EP0781563A2 (en) Cleaning sterilization apparatus for topsoil
BR112020017642A2 (pt) Tratamento de solo usando peróxido
JP5873594B1 (ja) 土壌浄化システム
Smarzewska et al. Soil remediation technologies
JP3192078B2 (ja) 土壌浄化方法及び装置
JP5899365B1 (ja) 土壌浄化システム
CN107282626A (zh) 一种铅污染土壤稳定化修复方法
JP3223922U (ja) リン化アルミニウムくん蒸剤残渣運搬及び除害容器
RU2354464C2 (ru) Способ очистки почвы от нефтяных загрязнений
KR100928739B1 (ko) 스팀찜질 공정을 포함하는 오염토양의 처리방법 및 그 장치
Curley New thinking about pollution
RU2157951C1 (ru) Способ уничтожения инфицированных медицинских, химических и биологических отходов и других опасных материалов, в том числе трупов животных, и состав для его реализации
Al-Farttoosy Adsorption-desorption, and kinetic study of diazinon by batch equilibrium
JP2013215637A (ja) 汚染土壌浄化処理方法、汚染土壌浄化処理装置、汚染物焼却装置
JP5109036B2 (ja) 土壌の無害化処理方法
JP2004216249A (ja) 油汚染環境修復剤、油汚染環境修復方法
JP7334932B2 (ja) 汚染土壌の再資源化方法
RU2729744C2 (ru) Способ воздействия на ход биохимических процессов в теле полигона ТБО

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5841688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250